JP3787657B2 - 構造物構築用梁部材のストック用架台 - Google Patents
構造物構築用梁部材のストック用架台 Download PDFInfo
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【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は構造物構築用梁部材のストック用架台、特に、構造物を構築する際に用いられるプレキャスト梁部材のストック用架台に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、構造物構築用の長尺のプレキャスト（PCa）梁部材をストックするには、敷地内に平置きもしくは２段置きとしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来のPCa梁部材をストックする場合、平置きとすればストックに必要な面積が大きくなりサイト工場もしくは工場の面積が増大する要因となる。また、２段置きとした場合には、揚重の順序を計画して置く必要があり、計画通りに作業が進まない場合、ストックヤードの思わぬ増大に繋がることがある。
【０００４】
本発明はこのような問題を解決するようにしたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台は、下部架台と、構造物構築用の梁部材の下端を支持するため、上記下部架台上に配置した複数の受け台と、上記下部架台の上方に配置した上部架台と、上記下部及び上部架台を連結する支柱とより成り、上記上部架台が上記梁部材を挿入できる大きさの孔を囲む枠部材によって形成され、上記孔を介してストック用架台内に挿入された梁部材が上記受け台によって支持され、その上部が斜めの状態で上記枠部材によって受け止められるようにしたことを特徴とする。
【０００６】
また、本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台においては、上記上部架台と支柱の何れか一方または双方に、ストックされている梁部材の検査、補修用の足場が形成されていることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【０００８】
本発明においては、図１〜図３に示すように下部架台１と、梁部材２の主筋下端を支持するため、上記下部架台１上に適当な間隔で配置した複数の受け台３と、上記下部架台１の上方に上記梁部材２の長さより若干短い間隔だけ離間して配置した上部架台４と、上記下部及び上部架台１と４をボルト等を介して分解可能に上下に連結する支柱５とによりストック用架台６を構成せしめる。
【０００９】
上記下部架台１は平板または縦、横の枠部材によって形成し、また、上記上部架台４は上記梁部材２を、例えば３個並べて挿入できる大きさの矩形孔７を囲む枠部材８によって形成し、上記矩形孔７を介してストック用架台６内に挿入された梁部材２の下端主筋の近傍のコンクリート部分を上記受け台３によって支持し、その上部を斜めの状態で上記枠部材８によって受け止めるようにする。
【００１０】
なお、本発明のストック用架台６においては、これにストックされた梁部材２の検査補修のための足場９を上記上部架台４の周りと支柱５の中間高さ位置に仮設するのが好ましい。また、上記足場９は上記上部架台４上に移動自在に設けても良い。
【００１１】
また、上記ストック用架台６の上、下部架台１と上部架台４を複数個つなぎ材１０によって縦、横方向に互いに接続し、ストック用架台６全体の倒れ防止を図るのが好ましい。
【００１２】
本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台は、上記のような構成であるから、上記ストック用架台６を梁部材２の製造現場に敷設し、製造された梁部材２を反転機構１１と二叉吊り治具１２と、シャックル１３によって水平状態から垂直状態として図１に示すように上記ストック用架台６の上部架台４の矩形孔７を通して下降し、梁部材２の下端主筋の近傍を上記下部架台１上の受け台３によって支持せしめ、チェーン等により固定し、次いで梁部材２の背面を上記上部架台４の枠部材８に立て掛けて支持せしめる。以下上記と同様の工程を繰り返して多数の梁部材２を上記ストック用架台６内に順次にストックせしめる。
【００１３】
図４はストック用架台６内にストックされている梁部材２をストック用架台６から取り出して水平ならしめる場合の説明図を示し、反転用兼介錯ロープ１４は梁部材２の端部に上端を接続し、下端を上記上部架台４に固定したものであってこれらの操作は特開平9−184294号公報に詳細に説明されており、従ってその操作説明は省略する。
【００１４】
【発明の効果】
上記のように本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台によれば、複数のPCa梁部材を立てた状態でストックすることができ、省スペースが可能となり、PCa工場に限らず、敷地が狭い場合のサイト工場においてもPCa梁部材の製作が可能となる。
【００１５】
また、ストック時に仮設足場により梁部材の検査及び補修が可能であり梁部材の下に入って補修する必要がなくなる等大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台の縦断正面図である。
【図２】本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台の平面図である。
【図３】梁部材の側面図である。
【図４】ストックされた梁部材の取り出し方法説明図である。
【符号の説明】
１ 下部架台
２ 梁部材
３ 受け台
４ 上部架台
５ 支柱
６ ストック用架台
７ 矩形孔
８ 枠部材
９ 足場
１０ つなぎ材
１１ 反転機構
１２ 二叉吊り治具
１３ シャックル
１４ 反転用兼介錯ロープ
【発明の属する技術分野】
本発明は構造物構築用梁部材のストック用架台、特に、構造物を構築する際に用いられるプレキャスト梁部材のストック用架台に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、構造物構築用の長尺のプレキャスト（PCa）梁部材をストックするには、敷地内に平置きもしくは２段置きとしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来のPCa梁部材をストックする場合、平置きとすればストックに必要な面積が大きくなりサイト工場もしくは工場の面積が増大する要因となる。また、２段置きとした場合には、揚重の順序を計画して置く必要があり、計画通りに作業が進まない場合、ストックヤードの思わぬ増大に繋がることがある。
【０００４】
本発明はこのような問題を解決するようにしたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台は、下部架台と、構造物構築用の梁部材の下端を支持するため、上記下部架台上に配置した複数の受け台と、上記下部架台の上方に配置した上部架台と、上記下部及び上部架台を連結する支柱とより成り、上記上部架台が上記梁部材を挿入できる大きさの孔を囲む枠部材によって形成され、上記孔を介してストック用架台内に挿入された梁部材が上記受け台によって支持され、その上部が斜めの状態で上記枠部材によって受け止められるようにしたことを特徴とする。
【０００６】
また、本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台においては、上記上部架台と支柱の何れか一方または双方に、ストックされている梁部材の検査、補修用の足場が形成されていることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【０００８】
本発明においては、図１〜図３に示すように下部架台１と、梁部材２の主筋下端を支持するため、上記下部架台１上に適当な間隔で配置した複数の受け台３と、上記下部架台１の上方に上記梁部材２の長さより若干短い間隔だけ離間して配置した上部架台４と、上記下部及び上部架台１と４をボルト等を介して分解可能に上下に連結する支柱５とによりストック用架台６を構成せしめる。
【０００９】
上記下部架台１は平板または縦、横の枠部材によって形成し、また、上記上部架台４は上記梁部材２を、例えば３個並べて挿入できる大きさの矩形孔７を囲む枠部材８によって形成し、上記矩形孔７を介してストック用架台６内に挿入された梁部材２の下端主筋の近傍のコンクリート部分を上記受け台３によって支持し、その上部を斜めの状態で上記枠部材８によって受け止めるようにする。
【００１０】
なお、本発明のストック用架台６においては、これにストックされた梁部材２の検査補修のための足場９を上記上部架台４の周りと支柱５の中間高さ位置に仮設するのが好ましい。また、上記足場９は上記上部架台４上に移動自在に設けても良い。
【００１１】
また、上記ストック用架台６の上、下部架台１と上部架台４を複数個つなぎ材１０によって縦、横方向に互いに接続し、ストック用架台６全体の倒れ防止を図るのが好ましい。
【００１２】
本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台は、上記のような構成であるから、上記ストック用架台６を梁部材２の製造現場に敷設し、製造された梁部材２を反転機構１１と二叉吊り治具１２と、シャックル１３によって水平状態から垂直状態として図１に示すように上記ストック用架台６の上部架台４の矩形孔７を通して下降し、梁部材２の下端主筋の近傍を上記下部架台１上の受け台３によって支持せしめ、チェーン等により固定し、次いで梁部材２の背面を上記上部架台４の枠部材８に立て掛けて支持せしめる。以下上記と同様の工程を繰り返して多数の梁部材２を上記ストック用架台６内に順次にストックせしめる。
【００１３】
図４はストック用架台６内にストックされている梁部材２をストック用架台６から取り出して水平ならしめる場合の説明図を示し、反転用兼介錯ロープ１４は梁部材２の端部に上端を接続し、下端を上記上部架台４に固定したものであってこれらの操作は特開平9−184294号公報に詳細に説明されており、従ってその操作説明は省略する。
【００１４】
【発明の効果】
上記のように本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台によれば、複数のPCa梁部材を立てた状態でストックすることができ、省スペースが可能となり、PCa工場に限らず、敷地が狭い場合のサイト工場においてもPCa梁部材の製作が可能となる。
【００１５】
また、ストック時に仮設足場により梁部材の検査及び補修が可能であり梁部材の下に入って補修する必要がなくなる等大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台の縦断正面図である。
【図２】本発明の構造物構築用梁部材のストック用架台の平面図である。
【図３】梁部材の側面図である。
【図４】ストックされた梁部材の取り出し方法説明図である。
【符号の説明】
１ 下部架台
２ 梁部材
３ 受け台
４ 上部架台
５ 支柱
６ ストック用架台
７ 矩形孔
８ 枠部材
９ 足場
１０ つなぎ材
１１ 反転機構
１２ 二叉吊り治具
１３ シャックル
１４ 反転用兼介錯ロープ
Claims (2)
- 下部架台と、構造物構築用の梁部材の下端を支持するため、上記下部架台上に配置した複数の受け台と、上記下部架台の上方に配置した上部架台と、上記下部及び上部架台を連結する支柱とより成り、上記上部架台が上記梁部材を挿入できる大きさの孔を囲む枠部材によって形成され、上記孔を介してストック用架台内に挿入された梁部材が上記受け台によって支持され、その上部が斜めの状態で上記枠部材によって受け止められるようにしたことを特徴とする構造物構築用梁部材のストック用架台。
- 上記上部架台と支柱の何れか一方または双方に、ストックされている梁部材の検査、補修用の足場が形成されていることを特徴とする請求項１記載の構造物構築用梁部材のストック用架台。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001322014A JP3787657B2 (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 構造物構築用梁部材のストック用架台 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001322014A JP3787657B2 (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 構造物構築用梁部材のストック用架台 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003120036A JP2003120036A (ja) | 2003-04-23 |
| JP3787657B2 true JP3787657B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=19139133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001322014A Expired - Fee Related JP3787657B2 (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 構造物構築用梁部材のストック用架台 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3787657B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6091823B2 (ja) * | 2012-09-21 | 2017-03-08 | 旭化成ホームズ株式会社 | 保持装置及び保持システム |
| JP6586779B2 (ja) * | 2015-06-01 | 2019-10-09 | 株式会社大林組 | 長尺材の移動装置及び長尺材の移動方法 |
-
2001
- 2001-10-19 JP JP2001322014A patent/JP3787657B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP2003120036A (ja) | 2003-04-23 |
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