JPS5815175Y2

JPS5815175Y2 - 印字装置

Info

Publication number: JPS5815175Y2
Application number: JP1979134054U
Authority: JP
Inventors: 俊彦吉塚; 龍二木浦
Original assignee: 富士通株式会社
Priority date: 1979-09-28
Filing date: 1979-09-28
Publication date: 1983-03-26
Also published as: JPS5650649U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、媒体送り用トラクタがプラテンロールに対し
て媒体送出側に設けられたいわゆる引っ張り型プラテン
を有する印字装置に関する。

一般に、この種の印字装置のプラテンに対して印字媒体
を斜めに設置した場合には、媒体が横ずれしたり、プラ
テンロール上で媒体の片側がふくらんだすして、斜め印
字あるいは媒体ジャム等を生じることから、従来媒体供
給部付近に用紙の送り方向をプラテンに対して直角方向
に矯正する媒体ガイドを設けていた。

しかし、媒体ガイドはトラクタと全く別個に装着されて
いたために、媒体を装置にセットする際に、媒体の幅に
合わせてトラクタ及び媒体ガイドを別々に移動セットす
る必要があり、セットに多くの手間がかかるばかりか、
媒体ガイドのセットを忘れてしまって前述のトラブルを
生じさせる事態も多々あった。

そこで、本考案は、トラクタに、媒体供給部側の印字媒
体をプラテンに対してガイドする媒体ガイドを設けて構
成し、もって前述の欠点を解消した印字装置を提供する
ことを目的とするものである。

以下、図面に示す一実施例に基き、本考案を具体的に説
明する。

印字装置１は、第１図乃至第３図に示すように、印字部
を構成する円筒形のプラテンロール２を有しており、プ
ラテンロール２に対向する形で印字素子である印字ヘッ
ド３が設けられている。

印字ヘッド３は適宜な駆動手段により図中矢印Ａ、Ｂ方
向、即ちプラテンロール２の軸心と平行な方向に自由に
移動することがで゛き、プラテンロール２上の印字媒体
１６に所定の印字動作を行なうことができる。

プラテンロール２の第２図における下方には、ペーパー
レスト５が設けられており、ペーパーレスト５の媒体給
送方向の前段には一定間隔の段差Ｈにおいて媒体供給部
を構成するペーパーテーブル６が設置されている。

一方、プラテンロール２の上方には媒体押え７が設けら
れており、更に媒体押え７の右方でペーパーレスト５の
図中上方には、第１図及び第２図に示すように示すよう
に一対の媒体送り用トラクタ９，９′が対向して設けら
れている。

トラクタ９，９′は断面円形のスライド軸１０及び断面
角形の駆動軸１１にそれぞれ第１図矢印Ａ、Ｂ方向に摺
接移動自在に嵌合しており、トラクタ９，９′には突起
状のフィードピン１２が一定間隔で無端状に装着されて
いる。

フィードピン１２は駆動軸１１が回転することにより図
中矢印Ｃ方向へ駆動される。

更にトラクタ９，９′には第３図に示すように、フィー
ドピン１２の突出部に長穴１３ａ、１３ａ’の穿設され
たカバー１３．１３’が第２図における上方に開閉自在
に設けられている。

また、トラクタ９，９′の第２図及び第３図における右
側部には、プラテンロール２に対して垂直に形成された
ガイド面１５ａ、１５ａ’を有する媒体ガイド１
５．１５’が互いにガイド面１５ａ、１５ａ’を
対向させた形でトラクタ９，９′に一体的に固設されて
おり、媒体ガイド１５．１５’には曲面状の保護カバー
１５ｂ、１５ｂ’がフィードピン１２を被覆する
形で形成されている。

一方、印字媒体１６は、第１図及び第３図に示すように
、両端に多数の保合穴１６ａが一定間隔で穿設されて
おり、係合穴１６ａはトラクタ９，９′のフィードピン
１２と係合することができる。

本考案は、以上のような構成を有するので、印字装置１
を用いて印字媒体１６に印字する際には、第２図に示す
ように、まず印字媒体１６をペーパーテーブル６からト
ラクタ９の下方をペーパーレスト５に沿ってプラテンロ
ール２へその下方より挿入し、プラテンロール２で媒体
１６をプラテンロール２に巻き付ける形で反転させ、媒
体押え７とプラテンロール２との間からトラクタ９．９
’（則へ引き出す。

次に、トラクタ９，９′を媒体１６の幅に合わせて、ス
ライド軸１０、駆動軸１１に沿って第１図矢印穴。

Ｂ方向に摺接移動させる。

媒体幅とトラクタ９，９′間め間隔が一致したところで
トラクタ９，９′をスライド軸１０に対して固定させ、
カバー１３を開放して媒体１６の係合穴１６ａとフィ
ードピン１２とを係合させる。

この際、トラクタ９，９′のＡ、Ｂ方向への移動と共に
媒体ガイド１５．１５’もＡ、Ｂ方向に移動し、トラク
タ９，９′間が媒体幅に設定されると、ガイド１５，１
５’のガイド面１５ａ、１５ａ’間の間隔も媒体
幅と等しく設定される。

従って第３図に示すように印字媒体１６はその側面１６
ｂ、１６ｂ’がガイド面１５ａ、１５ａ’
と当接接触し、媒体１６はガイド面１５ａ、１５
ａ’によりプラテンロール２に対して垂直方向にガイド
される。

なお、媒体ガイド１５．１５’は、第２図に示すように
、ペーパーレスト５との間に僅かの間隙だけを残した形
でトラクタ９，９′に固設されており、更にペーパーテ
ーブル６がペーパーレスト５に対して段差Ｈを有するこ
とから、印字媒体１６は確実に媒体ガイド１５．１５’
のガイド面１５ａ、１５ａ’に接触ガイドされ、
ペーパーレスト５と媒体ガイド１５．１５’の間から抜
は出してしまうようなことはない。

この状態で、トラクタ９，９′のカバー１３を閉じて媒
体１６をカバー１３とフィードピン１２との間に挾み込
み、駆動軸１１を間欠的に駆動さると共に、印字ヘッド
３による印字を開始する。

印字中は駆動軸１１が間欠的に回転することに１より、
フィードピン１２は第３図に示すように、長穴１３ａ
、１３ａ’中を矢印Ｃ方向へ間欠的に移動し、印字
媒体１６も係合穴１６ａを介して矢印Ｃ方向へ移動す
る。

この際も、印字媒体１６は媒体ガイド１５．１５’によ
りプラテン２に対して垂直方向に確実こにガイドされる
。

なお、媒体１６に折り目等の凹凸があったとしても、保
護カバー１５ｂ、１５ｂ’がフィードピン１２を
被覆していることから、媒体１６がフィードピン１２に
引っかかってトラクタ９，９′の正常な送り動作を妨げ
たり、媒体１６のプラテンロール２へのセット作業を妨
害するようなことはないなお、上述の実施例では、ペーパーレスト５とペーパー
テーブル６とが別体となって設置されている場合につい
て述べたが、ペーパーレストとペーパーテーブルは段差
Ｈを有する形で一体として形成してもよいことは勿論で
ある。

以上説明したように、本考案によれば、トラクタ９．９
′に媒体ガイド１５．１５’を設け、該ガイド１５，１
５’がトラクタ９，９′と共に移動するようにしたので
、トラクタ９，９′を印字媒体１６の幅に合わせてセッ
トするだけで１動的に媒体ガイド１５．１５’が媒体１
６に対してセットされ、従来のようにトラクタと媒体ガ
イドを別々にセットする必要がなくなり作業が簡略化さ
れるばかりか、媒体ガイドのセット忘れ等も防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されている印字装置の一実施例を
示す平面図、第２図はトラクタ部の側断面図、第３図は
トラクタ部の平面図である。１・・・・・・印字装置、２・・・・・・プラテンロー
ル、３・・・・・・印字素子（印字ヘッド）、６・・・
・・・媒体供給部（ペーパーテーブル）、９，９′・・
・・・・トラクタ、１５，１５′・・・・・・媒体ガイ
ド、１６・・・・・・印字媒体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

プラテン及び印字素子等からなる印字部を有し、該印字
部の印字媒体送出側に印字媒体の幅方向に移動自在にト
ラクタを設け、該トラクタにより印字媒体を媒体供給部
から印字部へ送る印字装置において、前記媒体供給部側
の受板に段差部を設けると共に、該段差部を通る印字媒
体の側面を規制する媒体ガイドを前記トラクタに一体的
に設けたことを特徴とする印字装置。