JPS58149950A - 帯電防止性熱可塑性重合体組成物および帯電防止性フイルム - Google Patents

帯電防止性熱可塑性重合体組成物および帯電防止性フイルム

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JPS58149950A
JPS58149950A JP3054082A JP3054082A JPS58149950A JP S58149950 A JPS58149950 A JP S58149950A JP 3054082 A JP3054082 A JP 3054082A JP 3054082 A JP3054082 A JP 3054082A JP S58149950 A JPS58149950 A JP S58149950A
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film
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニルなどの各種熱可塑性重合体の帯電防止性組成物およ
びその組成物よりなる帯電防止性フィルムに関する。さ
らに詳しくは、ポリスチレンスルホン酸塩が均一に混合
された帯電防止性良好な熱可塑性重合体創成物およびそ
の組成物より近年、帯電防止性を要求される製品分野は
極めて広くなってきている。たとえば、医薬品、化粧品
、食品類の包装、包装機のカバー、クリーンルーム、手
術室の麗埃防止のカーテン、シート類、精密機器類の包
装、半導体関係の包装などである。
特に半導体関係の包装では、包装フィルム表面に発生す
る静電気により金属酸化膜半導体回路などは破壊されて
しまうので低抵抗性包装フィルムおf よびシート類が要求されている。
また金属酸化膜半導体回路などは輸出または輸入される
とき税関での内容物検査のため開封時に静電気が発生し
、破壊される場合が多いので、包装フィルムが低抵抗性
であると同時に透明で内容物が見えることも必要である
従来、高分子物質に帯電防止性を付与するために界面活
性剤や、導電性カーボンブラックや金属類を添加する方
法が採用されている。
通常の界面活性剤は高分子物質内部から界面活性剤が表
面に移行して配列することにより帯電防止効果があられ
れるという考え方などから、比較的移行しやすい分子量
数百〜千程度の低分子量界面活性剤から主として成って
いる。しかしながら、界面活性剤の添加された高分子物
質は、取扱い作業中等に界面活性剤が高分子物質表面か
ら取り除かれたり、水分の付着により洗い落される等に
より、長期的に使用する用途には使用できなかった。
また、カーボンブラックや金属粉末を添加した高分子物
質はカーボンブラックや金属粉末が高分子物質から欠落
し、包装用途では被包装物を汚染するという欠点を有し
、またその不透明性により用途を制限するものであった
一方、高分子型の帯電防止剤は特定の構造をもつアルキ
レンオキサイド誘導体などに限られている程度で実用的
にはほとんど使用されていない。
特に高分子物質との相溶性の悪いアニオン基を有する高
分子型の帯電防止剤を使用することは全く知られていな
い。
一方アニオン系の表面処理用帯電防止剤としては、たと
えば1.古くからポリスチレンスルホン酸ナトリウムな
どの金属塩が知られており、また、特公昭45−253
26号では特殊な単量体と共重合された型のオリゴスチ
レンスルホン酸塩が(U抵抗処理剤として紙やシートに
効果のめることが開示されていする。しかしながらこれ
らは表開処理用として開発されたものであり、冥雁例記
載の処理剤なども高分子物質の配合用帯゛照明止剤とし
ては相溶性が悪いため全く実用性にかけるものであった
特に低抵抗性であるスルホン化度の高い処理剤は・分子
可撓性に欠けるため高分子物質にF!Iヒ会しても均一
に混合されず、その優れた帯電防止能を発現できないの
で高分子物質の配合用帯′電防止剤としてはかえりみら
れなかった。
本発明者は低゛抵抗帯電防止性熱可塑性車合体の開発を
目的として鋭意研究の結果、前記のポリスチレンスルホ
ン酸塩が熱可塑性重合体に均一に混合され、優れた帯電
防止性を発現することを見出し本発明を完成(7た。
すなわち、本発明は、 lal  熱可塑性重合体100車量部と、ibl  
水酸基を有する水溶性熱可塑性重合体または多価アルコ
ール性化合物005〜50車量部と、 (C1一般式 (世しRは水素またはメチル基、Mは水素、アルカリ釦
Lアルカリ土類金属またはアンモニウムであり、R,、
T’+2. Rs 、 ’R,はそれぞれが互いに同一
かあるいは異なって、水素、〕、ロゲン、アルキル基ま
たはアルコキシル基である) なる繰返し単位を構成単位とするポリスチレンスルホン
酸塩o、 i〜10重量部とからなる熱可塑性軍合体利
酸物と該組成物から形成された、表面固有抵抗が101
sQ以下であり、曇り度が80%以下の帯電防止性フィ
ルムである。
一般式 (但し、R、M 、 R1、R2,R8,お・よび−は
前gr+の通り)なる繰返し単位を必須構成単位とする
重合体とぼ、スルホン基導入率の異なったものを含むポ
リスチレンスルホン酸塩である0スルホン基の導入率に
ついての制限はないが、等電性および水溶性の関係から
導入率40−100モル%、好ましくは50−100モ
ルにが望ましい。なお当然のことながらスチレンスルホ
ン酸塩モノマーの重合物あるいは゛スチレン、メタクリ
ル酸(塩)、アクリル酸(塩)、フマール酸(塩)との
共重合物も含まれる。また分子量については、峙に重要
なことではないが1000〜F+’、110万、熱i;
塑性樹脂との相溶性の関係から好ましい分子針は200
0〜50万、さらに好ましくは3000〜5ooooの
範囲である。
さらに、ポリスチレンスルホン酸塩の芳香環に置換基を
有するポリ(ハロゲン化スチレン)スルホン酸塩、ポリ
(アルキル化スチレン)スルホンm塩1.j?す(アル
コキシル化スチレン)スルホン酸塩、側鎖置換のポリ(
α−メチルスチレン)スルホン酸塩も含むものである。
該重合体の対イオンとしては、水素、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金−、アンモニウムから選ばれた1種または
2種以上の混合物である。
本発明におけるポリスチレンスルホン酸塩を得る方法は
この技術分野ではよく知られている。製造方法の例を次
に示す・ (AJ  ポリスチレンを四塩化炭素、二塩化エチレン
等の溶剤中で、無水硫酸、クロルスルホン酸等のスルホ
ン化剤と反応して得られるポリスチレンスルホン酸を、
アンモニウム化合物、イオン性アルカリ金属化合物また
はイオン性アルカリ土類金属化合物を用いて中和しポリ
スチレンスルホン酸塩とする方法。例えば特公昭51−
:’17226号公報参照。
1B)  遊離基開始剤を使ってスチレンスルホン酸塩
を、スチレン、クロルスチレン、第3Mブチルスチレン
等°のビニル芳香族化合物、アクリロニトリル、メタク
リル酸(塩)、アクリル酸(塩)、フマール#t(塩)
、等と共重合する方法。例えば特開昭53−14820
号公報参照。
熱可塑性i分体100重量部に対する上記ポリスチレン
スルホン酸塩の配合蛍は、01〜10重量部、好ましく
は013〜5重量部の範囲である。
O1重量部禾゛満では帯電防止効果が認められないので
好ましくない。10重量部を越える量を添加すると、第
3成分である水酸基を有する水溶性熱可塑性重合体また
は多価アルコール性化合物を多量に添加するため、熱可
塑性樹脂の力学的性質の低下をもたらすので好ましくな
い。
水酸基を有する水溶性熱可塑性重合体とは、けん化度3
0〜70モル%であ墨ポリビニルアルコール、プロピレ
ンオキシド付加率25以上のヒドロキシプロピルセルロ
ーズ、エチレンオキシド付加率20以上のヒドロキシエ
チルセルロ−ズよびメチルヒドロキシプロピルセルロー
ズ棹以上の置換基を有するセルローズ誘導体である。
また分子量については特に制限はない。多価アルコール
性化合物とは、1,2−エタンジオール、1、3−7’
ロパンジオール、1.2 −フロノζンシオール、1.
4−ブタ/ジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリ
セリン、ペンタエリスリ)−ルなどの脂肪族多価アルコ
ール類、シクロヘキサンジオールなどの環式ポリヒドロ
キシ化合物類、およびグルコース、D−キシロ−ス、D
−ソルビトール、フルクトース、マンニットなどの天然
多価アルコール類である。
水酸基を有する水溶性熱可塑性重合体または多価アルコ
ール性化合物の添加量は、熱可塑性樹脂100車量部に
対して005〜50恵蓄部、好ましくは0. 1〜30
重量部の範囲である0005%−置部未満では、ポリス
チレンスルホン酸塩が均一に分散された熱可塑性重合体
は得られない。また50重量部をこえる場合は、熱可塑
性樹脂に混合できないか、またはその機械的強度の低下
をもたらすので好ましくない。水酸基を有する水溶性熱
可塑性重合体または多価アルコール性化合物はポリスチ
レンスルホン酸塩x.oo重量部に対して1〜1000
車量部、好ましくは5〜800車量部の範囲にある。
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ペリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリ′ル酸共
1ー量合体、エチレン系アイオノマー、塩素化ポリエチ
レン等のポリオレフィン類およびその誘導体、ポリスチ
レン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロ
ニトリル−スチレン−ブタジェン共重合体等のポリスチ
レン類およびその共電合体類、ポリ酢酸ビニル類、ポリ
ビニルホルマール、ポリアセタール、ポリビニルブチラ
ール、ナイロン6、6・6.6・10.12等のポリア
ミド類およびその誘導体、ポリエテレンテレフタレー 
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ、
、フタレート−ポリエチレングリコールブロック共重合
体等のポリエステル類およびその誘導体、ポリ塩化ビニ
ルおよびその共重合体、ポリ塩化ビニリデンおよびその
共重合体、ポリメテルメタク゛リレート類、アクリル酸
エステル共重合体類、ポリカーボネート、ポリスルフォ
ン、スチレン−ブタジェンブロック共重合体類、熱可塑
性ポリウレタン類、ポリブタジェン、ポリイソプレン、
アクリロニトリル−ブタジェン共重合体等のゴム類、ポ
リホスファーイン類等が挙げられる0 好ましい熱可塑性重合体としては、三成分を混合して成
形後、導電性物貿であるポリスチレンスルホン酸塩が成
形物表面へ移行しやすいマトリックスという視点から、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン
系アイオノマー等のポリオレフィン類または共重合ポリ
オレフィン類およびその誘導体類が挙げられる。
さらに好ましい熱可塑性重合体としては、ポリスチレン
スルホン酸塩の分散性、本発明の組成物をフィルム、シ
ート等に成形したときの透明性、またはフィルムのヒー
トシール性等の点からは、エチレンとα.βーエチレン
型不飽相カルボン酸およびα,βーエチレン型不飽和カ
ルボン酸金1^塩とを有するエチレン系アイオノマーが
挙げられる。
本発明の熱可塑性重合体組成物を製造するにはいろいろ
あるが、ポリスチレンスルホン酸塩の水溶液に水酸基を
有する水溶性熱可塑性重合体または多価アルコール性化
合物を添加した水浴液と熱oJ塑性樹脂とを混合して加
熱溶融せしめ、同時に該組成物から脱水する方法が好ま
しい。
本発明の各成分を混合する方法にはいろいろあるが、各
成分をパンパリミキサー、押出機等の通常の溶融混合機
を用いて混合することができる。
溶融混合温度は、熱可塑性ゞ重合体の溶融軟化温度10
0〜350℃の範囲で任意に選択できる。
本発明の組成物の最終製品形態は各枠の成形品たとえば
ラジオやテレビのケニス、部品、照明器具部品、プラス
チックの容器、フィルム、シート、発泡体、フィラメン
ト、ステーブル、布などの繊維製品、合成紙など帯電防
止を必要とする全てのものである。
本発明による熱可塑性重合体組成物は、水酸基を有する
水浴性熱可塑性重合体または多価アルコール性化合物が
添加されているため、ポリスチレンスルホン酸塩が極め
=C均一であり、そして少量で良好な帯電防止性を示す
優れた組成物である。
また、該組成物からjl>成されたフィルムは、表面固
有抵抗がlOΩ以下、曇り度が80に以下であるため、
内容物が見える包装材としてきわめて有用である。
次に実施例をもって本発明の組成物の効果を更に具体的
に説明する。実施例中、部および%は重量基準である。
表面固有抵抗の測定は23℃、50に相対湿度下で行っ
た。また、曇り度の測定はASTM−D 1003に基
いた。
実施例1 重合度300のポリステレ/スルホン酸ナトリウム(ス
ルホン化度“60モルに)の30%水溶液レンしキシド
付加率40、以下プロピレンオキシド付加率をMSと略
す)12部を加え混合して粘稠lj水溶液を得る。これ
を80℃で5時間、真空乾燥機中で乾燥後、粉砕してポ
リスチレンスルホン酸ナトリウムとヒドロキシプロピル
セルローズの混合物を得る。該混合物5部を低密度ポリ
エチレン100部に加え150’Cで溶融混合後、圧縮
成形法により厚さ100μmのフィルムを得た。
このフィルム外鯉は良好で、ポリスチレンスルホン酸ナ
トリウムの粉末は見出されなかった。フィルムの表面固
有抵抗は2X109であり、曇り度35にであった。ポ
リエチレンフィルムの表面固有抵抗は10  Ω以上で
あった。
比較例1 ヒドロキシプロピルセルローズ4部と低密度ポリエチレ
ン100部とを実施例1と同じ方法で溶融混合しフィル
ムを得た。フィルムは均一であるがその表面固有抵抗は
lX10 Ωであった。
比較例2 重合度300のポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ス
ルホン化度60モルに)粉末1部と低密度ポリエチレン
100部とから実施例1の方法によりフィルムを得た。
。ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは粉末状であり全
く溶融せず、フィルムの表面固有抵抗は1o16Ω以上
であっ”た。
実施例2 実施例1と同じ方法で、ポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウム(スルホン化度60モル%)/ヒドロキシプロピル
セルローズ(M S = 4.0 ) = 1/4の混
合物を製造した。この混合物を1.0,2,5゜5.2
5部をエチレン−メタクリル酸共重合体のナトリウム型
アイオノマー(メタクリル酸含量5.1モル%、ナトリ
ウムイオンの中和度35モル%)100部に添加混合し
aom二軸押出機で溶融混合し、ついでインフレーショ
ン成膜法により卸さ50μmのフィルムを製造した。こ
のフィルムは均一であった。各フィルムの表面固有抵抗
および曇り度を表1に示す。なお、アイオノマーの表面
固有抵抗は10  Ω以上である。
比較例3 実施例2で得られたポリスチレンスルホン酢ナトリウム
/ヒドロキシプロピルセルローズ混合物0.1部を実施
例2で使用したアイオノマー100部に添加、溶融混合
後成膜したフィルムの表面固有抵抗を表1に示す。
表  1 実゛施例3 重合度350のポリ′2y−レンスルホン酸リチウム(
スルホン化度70モル%)の、20%水溶液10部にけ
ん化度50モルにのポリビニルアルコール6部を添加し
完全溶解後、乾燥機で脱水して組成比1/3である両者
の混合物を得た。この混合物を、それぞれ、2,4,8
.20部をエチレン−メタクリル酸共電合体のマグネシ
ウム型アイオノマー(メタクリル酸含1!:3.5モル
%、マグネシウムイオンの中和度25モル%)100部
に添加し、実施例1と同じ方法で溶融混合後70μmの
フィルムを得た。このフィルムはポリスチレンスルホン
酸リチウムが均一に分散し透明であり、その表面固有抵
抗および曇り度の測定結果を表2に示す0このアイオノ
マーの表面固有抵抗は109以上である。
表  2 実施例4 重合度130のポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ス
ルホン化度60モル%)の30tX水溶液30部にグリ
セリン0.9部を添加した混合水溶液を、エテv’:y
−、Jタクリル酸共重合体のマグネシウム型アイオノマ
=(メタクリル酸含量35モル%、マグネシウムイオン
の中和度20モル%)100部に添加混合し30m1に
軸押出機で溶融混合し、次いでインフレーション成膜法
により埋さ70μmtvフィルムを製造した。このフィ
ルムは均一であり、曇り度は4FIXであった。表面固
有抵抗は2 X 10  Ωであった。
実施例5 重合度300のポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ス
ルホン化度60モル%)の30に水溶液10部にグリセ
リン0.3部を添加して混合水溶液を得た。
エテレ/−メタクリル酸メチル共軍合体(メタクリル酸
メチル含量5.8モル%)を苛性ソーダを用いてけん化
し、共重合体中のメ・タクリル酸メチルの40モル%を
メタクリル酸″またはメタクリル酸ソーダとした。次い
でこの生成物を苛性ソーダで中和し、中和度が35%の
エチレン系アイオノマーを得た。このアイオノマー樹脂
100部に前述の混合水溶液4部を添加してIFIO℃
で溶融混合する。60μmの圧縮成形フィルムの外観は
極めて良好であり、曇り度15%であった。表面固有抵
抗は3x10 Ωであった。なお、このアイオノマーの
表面固有抵抗は10  Ω以上である。
実施例6 重合度300のポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ス
ルホン化度60モルに)の10%水溶液丸10部にヒド
ロキシプロピルセルローズ(MS−3,5)8部を加え
混合溶解し粘稠な水溶液とし、次いで乾燥し粉末状の混
合物を得た。これをエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニ5ル含量1OX)loo部に添加し150℃で溶
融混合し、圧縮成序法により厚さ100μmのフィルム
を得た。
フィルムの外観は良好で曇:り度42%であった。
表面固有抵抗は3X10  gであった。なお、このエ
チレン−酢酸ビニル共重合体の表面固有抵抗はlOΩ以
上である。
実施例7 重合度130のポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ス
ルホン化度60モル%)の20%水溶液5部にヒドロキ
シエチルセルローズ(MS=3.0)5部を添、加し混
合水溶液とする。次いで乾燥、粉砕して混合粉末を得た
。該混合物6部をポリ塩化ビニル粉末100部に添加し
溶融混合し、圧縮成形法により卸さ5部μmのフィルム
を得た。このフィルムの外観は良好で曇り度12%であ
った。
表面固有抵抗は4X10’Ωであった。ポリ塩化ビニル
の表面l[!!1有抵抗抵抗o160以上である。
実施例8 重合度450のポリスチレンスルホン酸カリウム(スル
ホン化度60モル%)の30%水溶液10部ζこヒドロ
キシエチルセルローズ(MS−3,0)12部を添加し
混合水溶液とした。次いで乾燥、粉砕して混合粉末を得
た。該混合物5部とポリステレ7100部とを押出機で
溶融混合し、次いで射出成形機により厚さ3誌のシート
を成形し、た。
表面固有抵抗は3X10”Ωであった。ポリスチレンの
表面固有抵抗は10 9以上である。
実施例9 重合度130のポリスチレンスルホン酸カリウム(スル
ホン化度60モル%)の30%水溶液10部にエチレン
グリコール3部を添加し混合水溶液とし、次いでロータ
リーエバポレーターにより脱水してポリスチレンスルホ
ン酸カリウムの工化ビニリデンー塩化ビニル共重合体(
塩化ビニル含−皺20%)−粉末に添加し溶融混合し°
C、インフレーション法により成膜して厚さ20μmの
フィルムを得た。フィルムの外観は良好で曇り反10%
であった。表面固有抵抗は2X10 Ωであった。
塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体の表面固有抵抗は
10  Ω以上である。
実施例10 重合度300の?リステレンスルホン酸ナトリウム(ス
ルホン化度60モル96)の30%水溶液10部にけん
化度50モルにのポリビニルアルコール6部を添加して
混合水溶液とし、次いで乾燥して混合粉末を得た。該混
合粉末3部とポリカーボネート100部とを溶融混合し
てペレット七する。
射出成形機により厚さ2麹のシートを成形した。
表面固有抵抗は3 X 10  Ωであった。ポリカー
ボネートの表面固有抵抗はlOΩ以上である。
実施例11 実施例1で製造したポリスチレンスルホン酸ナトリウム
(スルホン化度60モルに〕とヒドロキシプロピルセル
ローズとの混合粉末2部とポリアセタール100部とを
溶融混合し、2鵬厚さのシート玄射出成ル機により成形
した。表面固有抵抗は3x109であった。ポリアセタ
ールの表面固有抵抗は101ノ以上である。
実施例12 実施例10で製造したポリスチレンスルホン酸ナトリウ
ムとポリビニルアルコールとの混合物1.5部とナイロ
ン−6100部とを溶融混合して、射出成形機により厚
さ2麹のシートを成形した。
この組成物の表面固有抵抗は2 X 10  Ωであっ
た。
ナイロン−6の表面固有抵抗はlXl0Ωである。
実施例13 実施例9で製造したポリスチレンスルホン酸ナトリウム
とポリビニルアルコールとの混合物2部とポリエチレン
テレフタレート100部とを溶融混合して、射出成形機
により厚さ21のシートを成形した。この組成物の表面
固有抵抗は4X10m2Ωであった0ポリエチレンテレ
フタレートの表面固有抵抗は10 9以上である。
実施例14 スチレンスルホン酸ナトリウムとフマル醇ナトリウムと
の獣普比が80対2oである共小:合体の20%水溶液
10部にグリセリン0.10部を除加して混合水溶液を
得た。この混合物1 ’0.1部をエチレン−メタクリ
ル酸共重合体の亜鉛型アイオノマー(メタクリル酸含量
3.5モル%、亜鉛イオンの中和度20モルX)100
部に添加混合し3゜U二軸押出機でWb混合し、次いで
インフレーション成膜法により厚さ50μmのフィルム
を製造した。このフィルムは均一であり、曇り度は35
%であった。表面固有抵抗は2 X 10’ IJであ
った。
なお、亜鉛型アイオノマーの表面固有抵抗は1o16Ω
以上である。
本発明は、上記説明から明らかなように、熱可塑性樹脂
に本発明による配合剤を溶融混合することにより、通常
の熱による成形す11工法によりフィルム、シートなど
に容易に成形でき、そして極めて優れた帯電防止性を有
する熱可塑性樹脂組成物であり、該組成物から形成され
たフィルムは、曇り度が低いため透明な包装材としてき
わめて有用である。
出11+’、tj 人 旭ダウ株式会社代理人 豊 1
)善 雄 手  書  補  正  書 昭和57年8月24日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 特願昭57−30540号 2、発明の名称 帯電防止性熱可塑性重合体組成物および帯電防止性z−
cイルム 3、補正をする者 事件との関係・特許出願人 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 (04B)旭ダウ株式会社 代表者    弓   倉   礼   −4、代理人 東京都千代田区有楽町1丁目4番1号 三信ビル204号室 電話501−21385、補正の
対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 6、補正の内容 6−1 明細書第20頁表2の「ポリスチレン酸リチウ
ム」を「ポリスチレンスルホン酸リチウム」と訂正する
6−2 同第21頁12行目の「苛性ソーダ」を「酢酸
のイソプロピルアルコール溶液」と訂正する。
6−3 同第25頁15行目の「実施例9」を[実施例
10Jと訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a1熱可塑性重合体100東量部と、LbJ水酸基
    を有する水溶性熱可塑性重合体または多価アルコール性
    化合物0.05〜50重量部と、 (C〕一般式 (但し、Rは水素またはメチル基、Mは水素、アルカリ
    金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムであり、R
    1+ R2+ R3+ R4はそれぞれが互いに同一か
    あるいは異なって、水素、ハロゲン、アルキル基または
    アルコキシル基である) なる繰返し単位を構成単位とするポリスチレンスルホン
    酸塩0.1〜10車蓋部とからなる熱可塑性重合体組成
    物。 2 熱可塑性重合体がエチレンとα、β−エチレン型不
    飽和カルボン酸およびα、β−エチレン型不飽和カルボ
    ン酸金属塩とを有するエチレン系アイオノマーである特
    許請求の範囲第1項記戦の組成物。 3(a)熱可塑性重合体100重量部と、(b+水酸基
    を有する水溶性熱可塑性重合体または多価アルコール性
    化合物0.OF1〜50車量部と、 (C〕一般式 (但し、Rは水素またはメチル基、Mは水素、アルカリ
    金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムであり、R
    ,、T(2,11(3,R,はそれぞれが互いに同一か
    あるいは異なって、水素、ハロゲン、アルキル基または
    アルコキシル基である) なる繰返し単位を構成単位とするポリスチレンスルホン
    酸塩01〜10重量部とからなり、表面固有抵抗が10
      Ω以下であり、曇り度が80に以下である帯電防止
    性フィルム。 4−熱可塑性重合体がエチレンとα、β−エチレン型不
    飽和カルボン酸およびα、β−エチレン型不飽和カルボ
    ン酸金属塩とを有するエチレン系アイオノマーである特
    許請求の範囲第3項記載の帯電防止性フィルム。
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