JPS5814528Y2 - 電池 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数枚の正、負極板をセパレータを介して交互
に積重する構造の電池に関するものであり、その目的と
するところは同極性極板間の電気接続を簡易化し、且つ
電池内における内部短絡を防止すると共に組立作業の簡
略化を計ることにある。

例えば、夫々一対の正、負極板を用いる電池においては
、負極とも夫々一対の極板を導電体で接合せるメガネ
型に形成し、これら正、負極板をセパレータを介して順
次所定方向に折り曲げて重ね合せる構造であったが、こ
の場合電池組立に際して、極板及びセパレータの位置ズ
レにより内部短絡を引起す懸念があり、且つ組立作業は
極めて煩雑となるものであった。

本考案は上記せる問題点を解消すべくなされたものであ
り、以下その一実施例を図面に基づき説明する。

１は正極端子を兼ねる電池容器であってステンレス鋼よ
りなる。

２は一端開口面に内向の鍔縁２１を有した正極集電体兼
用の筒状導電内缶であり、その内部には導電円価の内側
面に密着する径大の一対の正極板３Ａ、３Ｂと、これら
正極板によりセパレータ４Ａ、４Ｂを介して挾持された
径小の第１の負極板５Ａとが介挿されており、前記一対
の正極板３Ａ、３Ｂは導電円価２を介して電気接続され
ていると共に電池容器１とこの容器内に密接するように
嵌着される導電円価２とが接触により電気接続されてい
る。

前記正極板３Ａ、３Ｂは例えば二酸化マンガンを活物質
とし、これに導電剤及び糊料液を加えてペースト状とし
、このペーストを電極芯体６に塗着、乾燥して得られ、
又負極板５Ａはリチウム圧延板を所定形状に打抜いたも
のである。

而して、第１の前記極板３Ａ及びセパレータ４Ａ、４Ｃ
は中心透孔７が形設されており、この中心透孔７には少
なくとも前記第１の前記正極板３Ａと当接する部分が絶
縁体８で被覆された導電棒９が貫通されており、この導
電棒の一端９１が前記第１の負極板５Ａに喰い込んでい
る。

１０は負極端子を兼ねる封口蓋であり、その周縁部には
絶縁バッキング１１が一体成形により配設されていると
共にその内底面には負極集電網１２がスポット溶接によ
り固着されている。

又５Ｂは前記負極集電網１２に圧着された第２の前記負
極板である。

そしてこの封口蓋１０と一体化された絶縁バッキング１
１を前記導電円価２の鍔縁２１上に載置し、電池容器の
開口縁を折曲して封口する際に前記集電棒９の他端９２
が第２の前記負極板５Ｂに喰い込む。

その結果、一対の負極板５Ａ、、５Ｂは導電棒９を介し
て電気接続されることになる。

斯る構造の本考案電池によれば、筒状導電円価に嵌着さ
れる径大の正極板は導電内缶を介して電気接続されると
共に径小の負極板は径大の正極板及びセパレータに形設
した中心透孔に介在せる導電棒により電気接続されるも
のであるため、従来のように一対の同極性極板を導電体
にて予じめ電気接続して組立るものに比して極めて構造
は簡易化され、電極群を夫々単一に形設し順次種型する
のみで同極性極板間の電気接続を可能に出来、組立作業
も極めて簡略化される。

又、電極群の中心部に位置する導電棒により電極群の位
置ズレが阻止でき内部短絡を防止しうる。

上述した如く、本考案は複数枚の正、負極板をセパレー
タを介して交互に積重する構造の電池において、同極性
極板間の電気接続を簡易化しうると共に組立作業も簡略
化でき、且つ電池内における極板群の位置ズレを因とす
る内部短絡を防止しうる電池構造を提案するものであり
、その実用的価値は極めて犬なるものである。

尚、本考案は筒状導出毎として実施例においては電池容
器内に嵌着される集電体兼用の導電内缶を用いる場合を
示したが、−極性端子を兼ねる電池容器自身を筒状導電
毎として利用しても良い。

又、本考案電池構造は実施例で示した非水電池以外にア
ルカリ電池にも適用できることは明らかである。

【図面の簡単な説明】

図面はいづれも本考案に係り、第１図は電池の縦断面図
、第２図は電池構成要素の分解斜視図を夫々示す。 １・・・・・・電池容器、２・・・・・・筒状導電円価
、２１・・・・・・鍔縁、３Ａ、３Ｂ・・・・・・径大
極板（正極板）、数。 ４Ｂ、４Ｃ・・・・・・セパレータ、５Ａ、５Ｂ・・・
・・・径小極板（負極板）、７・・・・・・中心透孔、
９・・・・・・導電棒、１０・・・・・・封口蓋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ −極性を有する径大極板と他極性を有する径小極板
   とをセパレータを介して交互に積重し、前記径大極板に
   嵌着する筒状導電毎により径大極板間を電気接続すると
   共に径大極板及びセパレータに形成せる中心透孔に介在
   せる導電棒を介して径小極板間を電気接続してなる電池
   。 ■ 前記筒状導電毎は他極性端子を兼ねる封口蓋により
   絶縁バッキングを介して閉塞される一極性端子兼用の電
   池容器内に嵌着される筒状導電内缶であることを特徴と
   する電池。