JPS603491Y2 - 電池 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各一対の正、負極板をセパレータを介して交互
に積重せる構造の電池に係り、特に集電方法の改良に関
するものである。

以下本考案の一実施例を扁平型リチウム電池を例にとり
図面に基づき説明する。

１は正極端子兼用の外装缶、２は本考案の要旨とすると
ころの負極端子兼用の外装缶であってこれらは絶縁バッ
キング３により絶縁されている。

４Ａはリチウム圧延板よりなる第１の負極板であって前
記負極端子兼用外装缶２の内底面に圧着されている。

５Ａは例えば二酸化マンガンを活物質とする第１の正極
板であり、セパレータ６Ａを介して前記第１の負極板４
Ａに積重されている。

又４Ｂは上面に負極集電体７を密接せる第２の負極板で
ありセパレータ６Ｂを介して前記第１の正極板５Ａに積
重されている。

そして前記第１の正負極板５Ａ、４Ａ及びセパレータ６
Ａ、６Ｂには中心透孔８が形設されていると共に第１の
正極板５Ａの中心透孔には筒状の絶縁体９が嵌着されて
いる。

而して前記負極端子兼用外装缶２の中心部には前記中心
透孔８を貫通する突起部２０が形成されており、この突
起部２０が中間位置に存する第２の負極板４Ｂの集電体
７にスポット溶接１０されている。

５Ｂはセパレータ６Ｃを介して前記第２の負極板４Ｂに
積重される第２の正極板であって導電片１１により前記
第１の正極板５Ａに電気接続されている。

さて、従来のこの種電池は第２図に示す如き構造を呈す
るものであった。

尚、第２図において第１図と同一図番は同一要素を示す
。

即ち、従来電池においては同極性（第２図においては負
極板）の極板４Ａ’、 ４Ｂ’を電気接続するために
逆子字形の接続体１２を利用し、この接続体１２の水平
部１２′に第２の負極板４Ｂ’の集電体７′をスポット
溶接１３して電気接続すると共にその垂直部１２′を第
１の正極板５Ａ’及びセパレータ６Ａ’、 ６Ｂ′に
設けた中心透孔８′を貫通せしめ第１の負極板４Ａ’に
圧接して電気接続するものであった。

然しなから、この構造においては振動、内部圧の変化等
により接続体１２と第１の負極板４Ａ′との密着性が損
なわれ、良好な電気接続状態が維持できず電池性能が低
下する懸念を有すると共に接続体としての部品を別途必
要とするものであった。

これに対して、本考案電池構造によれば負極端子兼用外
装缶２の中心部に内向の突起部２０を形威し、この突起
部２０を第１の正負極板５Ａ、４Ａ及びセパレータ６Ａ
、６Ｂに設けた中心透孔８を貫通せしめ、中間位置に存
する第２の負極板４Ｂの集電体７に直接スポット溶接し
て電気接続するようにしたので極板と端子兼用外装缶と
の電気接続は確実且強固になされると共に端子兼用外装
缶の一部を従来電池における接続体として兼用させるも
のであるため部品点数の削減が計れる等、極めて実用的
価値大である。

尚、本考案電池構造は実施例で示したリチウム電池に限
定されることなく扁平型のアルカリ電池にも適用しうる
と共に、本考案は複数枚の電極板を用いる場合における
同極性極板間の電気接続方法に関するものであるため、
実施例における正、負極板及び正、負極端子兼用外装缶
を夫々負、正極板及び負、正極端子兼用外装缶に置換え
ても同様の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案電池の断面図、第２図は従来電池の断面
図を夫々示す。 １・・・・・・正極端子兼用外装缶、２・・・・・・負
極端子兼用外装缶、２０・・・・・・突起部、３・・・
・・・絶縁バッキング、４Ａ、４Ｂ・・・・・・負極板
、５Ａ、５Ｂ・・・・・・正極板、６Ａ、６Ｂ、６Ｃ・
・・・・・セパレータ、７・・曲負極集電体、８・・・
・・・中心透孔、９・・・・・・筒状絶縁体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一極性端子兼用の外装缶２の内底面に圧着された第１の
   一極性極板４Ａ、第１の他極性極板５Ａ、第２の一極性
   極板４Ｂ及び他極性端子兼用の外装缶１の内底面に圧着
   された第２の他極性極板５Ｂを夫々セパレータ６Ａ、６
   Ｂ及び６Ｃを介して順次積重し、中間位置に存する第１
   の他極性極板５Ａを導電片１１により第２の他極性極板
   ５Ｂに電気接続すると共に、第１の一極性極板４Ａ、第
   １の他極性極板５Ａ及びセパレータ６Ａ、６Ｂに設けた
   中心透孔８を貫通する突起部２０を前記−極性端子兼用
   の外装缶２に形成し、該突起部２０を中間位置に存する
   第２の一極性極板４Ｂに密接せる集電体７にスポット溶
   接して電気接続してなる電池。