JPS5814189B2 - 粘弾性麺の製造方法 - Google Patents

粘弾性麺の製造方法

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JPS5814189B2
JPS5814189B2 JP55046001A JP4600180A JPS5814189B2 JP S5814189 B2 JPS5814189 B2 JP S5814189B2 JP 55046001 A JP55046001 A JP 55046001A JP 4600180 A JP4600180 A JP 4600180A JP S5814189 B2 JPS5814189 B2 JP S5814189B2
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Japan
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noodles
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viscoelastic
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梶谷晴男
増田修一
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は叉粘弾性のすばらしく良い、食味、保存性、歩
留の良い粘弾性麺各種を製造する方法であり、例えば1
1番切刃切出しの圧延ロール製うどんの生麺にあって、
その伸展率が優に6倍と云う,従来の常識では考えも及
ばなかった程の粘弾性を持った麺が手作りでなく出来る
方法に関する。
勿論本発明は機械製麺に限定しない。
麺類の品質の鑑定方法として、出来上った生麺を指で引
張って見てその伸展性と戻り具合つまり粘弾性をテスト
する方法が有力であり、これは茹上げたときの光沢,食
感食味、対老化性対劣化性、茹上げ速度、茹汁の澄明度
、及び製品の歩留りから保存性に至る迄、その賞味上、
商業上の品質に多犬の相関性を有するからである。
従って手打ちの麺であれ、機械製麺であれ引っぱって見
て中々切れないで伸長率の犬なるもの程良質の麺とされ
る。
以上の原則は、ごく少数の例外を除けばすべての麺類に
あてはまるのであって、日本そげにおいてもやはりそば
粉の多く配合の際にはトロ口芋などを使用してその粘弾
性強化に努める処から明らかなように、決して例外でな
く、事実本発明方法による日本そばは、風味、香、腰共
に優良である。
機械製麺にあっては、外割水38%以上の多加水麺は、
ミキサーで団子状になったり、圧延ロールにべ夕付くな
ど種々の条件から従来不可能であった。
またラーメンなどでは,−4にその製法においてはうど
んに比べずつと加水量は少ないが、やはり加水を増加し
得,その評価方法は、伸展性がよくて、ずっと引っぱっ
てプツンと切れたときの戻り又は縮み率の大きいもの程
優良品とされる。
更に予め述べて置き度いのは、一般的に千打めんが機械
製麺即ち圧延ロールにて何回も繰出して練上げた麺に比
して美味だとされるのは多分に前述の粘弾性に関%し、
その粘弾性は、加水量と作業方法つまり打ち方との相関
性が極めて有為である。
即ち、例えばうどんにあって小麦粉100部に対して水
40部と云う多加水麺水45部以上と云う超多加水麺の
製造は手打めんにおいてはさほど困難外技法を要するも
のでなく、常法に属する。
しかるに、機械製麺にあっては、外割水38%以上の多
加水麺の製造は、ミキサーで団子状になってしまうとハ
圧延ロールにべ夕付くなど、種々の条件から極めて困難
というよりむしろ従来不可能であった。
興味深いのは、手打めんにおいては多加水であればある
程、その茹上がり速度も速く、品質も向上するのに対し
、機械製麺にあっては、外割水40%以内であるが、水
を多く加えれば加える程逆に茹上りに時間を要し、必ず
しも加水量の如何が麺の品質を左右するのでなく、その
物理的状況が問題であると云う実験ヂータもある。
つまり、機械製麺にあっては、人力による手打ちよりも
どうしても機械力が強きに過ぎて、多加水ではかえって
折角形成の網目構造が潰されてしまうのであろうとの観
点から本発明方法を実施した処やはり、上記の問題も解
決するに至り、機械による多加水麺、超多加水麺の製造
も可能となるに至った。
本発明は、魚液化エキスと天然物の一種であるポリマル
トトライオースとの並用を小麦粉に混和することにより
、粘弾性麺、多加水麺の機械製麺を可能としたもので魚
液化エキスとしては、アジ,サバ、イワシ、サンマ、ホ
ッケのような多獲性魚をアロアーゼやパンチナーゼ(商
品名;ヤクルト社製)のようなプロテナーゼで分解した
ものがよく,化学的分解したアミノ酸では効果が悪く、
魚臭、腸臭のため実用性に乏しい。
ポリマルトトライオースは、俗に黒酵母と称せられる酵
母がグルコース培地から産生ずるポリサツカライドであ
って、「プルラン」と称せられ市販されている。
分子に枝分れがないので造膜性の強い多糖類であるが、
その水溶液は粘度が非常に低い。
非常に面白いことに、プルランの水溶液に上記魚液化エ
キスとを混合すると極めて粘度の高い曳糸性の非常に大
きい溶液に変化することがわかった。
これは現在食品添加物として麺類に多用されているポリ
アクリル酸ナトリウムよりも性能がよく、しかも酸性側
でもよく働くし、勿論トロロ芋の比ではなく、しかも合
成品ではないから食用無害である。
使用量は小麦粉に対し0.1%〜0.5%、多くとも2
%迄で強力な粘弾性麺を製造することが出来る。
魚液化エキス又は、プルランの夫々単独の使用によって
も匁論麺質の改善は認められるけれども、並用による品
質の向上は格別であり、例えば生うどんでは、その伸長
率は従来の手打ちめんの多加水製品でせいぜい2倍〜3
倍が最高とされているが,本発明方法によると伸長率6
倍以上の生とどんが機械製麺で製造出来るようになった
また、生ラーメンでは従来機械製麺で2割程度の伸長率
であったが、伸長率2倍以上、切れた時の戻り率が伸び
分の2分の1と云5極めて優秀な製品が得られるし、日
本そばでは、トロロ芋配合以上の効果がある。
本発明の実施様態として実用的なのは、計算された比率
の混合液に適量の酸を加えてPHを低くした調合液を作
成しておき、用時これを水に稀めてPHをを調節又は調
節せずして食塩その他必要な添加物と共に小麦粉に混和
するのが便利である。
小麦粉中のグルテンに本発明混合物は極めて親和力がよ
いから、網目構造の強化の結果、多加水麺の機械製麺で
もベトついたり、製麺過程での圧延力で組織が潰された
りしないから、茹でる時には茹水の透過も良く手打式以
上の麺が得られる。
従って圧延は回数を少なくした方がかえって良質な麺が
得られ、特に超多加水の生うどんを製造するには,従来
の常識から逸脱して水素イオン濃度即ちpHを3〜4迄
下げてしまった配合冷却水溶液を使用する。
pH降下剤としては、クエン酸、リンゴ酸及び酒石酸の
ような有機酸、メタリン酸やウルトラリン酸のような高
分子無機酸を使用する。
量は例えばクエン酸では小麦粉の0. 1 %程度でよ
い。
この様にすると生地混和のときねばったり,圧延ロール
にベタ付いたリせず、また、プルランと魚液化エキスは
酸性下でもグルテンに対する性能が変化しないから、単
に生地のpHを下げたのとは異り、パサパサして切れて
しまうのとは逆に,粘弾性の高い茹上がりの速い、食感
の良い、歩留りの大きい、保存性のよい、老化の遅い、
しかも互にくっつき合ったりもしない極めて理想的な粘
弾性多加水麺を製造し得る。
その原因や理由については、 充分明らかではないが、その効果としての粘弾性は単独
のアミノ酸や混合アミノ酸による効果よりはるかに優れ
ている。
しかし乍ら、例えばリンゴ酸の臨界比湿度が76%、ク
エン酸のそれは70.5%なのに双方の混合物は58%
に急低下する現象にも見られるように、各種アミノ酸成
分及び塩分,有機酸、糖類などと麺の構成骨格となって
いるクルテンとの相関において,その網目構造を形成整
理強化される或種のバランスの構成因子として働くので
あろう。
従って調整混合物の添加量は麺の0. 3 %程度と云
う僅かな比率で極めて効果的なのである。
なお、本発明方法による多加水麺、超加水麺の性質から
、そうめん様の細引き麺が容易に製造し得ることは自明
であろう。
実施例 1 サバの液化エキス濃縮物(全窒素8%、灰分8%、糖質
2%、塩分5%、水分40%)502を水3 0 0r
nlにうすめ、これにプルランPF−30,(商品名;
林原生物化学研究所製)を25Fを加えてよく溶かす。
一方、クエン酸25?を1,000mの水に溶かした液
を300mlを混合し,冷塩水l0lと共にうどん粉2
5K7によくミキシングをする。
この混和物を1度あらびき圧延して2枚合わせとし、熟
成させる。
熟成時間は僅か30分間で充分である,次にロール間隙
をせまくして圧延繰出し、要すればもう一度重ねて圧延
してから線引きする。
極めて粘弾性の大きい麺帯が出来、これは横方向の展延
性も極めてよい。
11番切刃使用の生うどんでその伸長率は30cmのも
のが180cmにも達し6倍と云うまさに驚くべき強粘
度の生うどんが出来る。
これにともなつてこのうどんの各種品質は次のように改
善されている。
茹でる時間は僅かlO分間で芯迄アルファ化されている
試食はコシがあるのにソフトで口あたりがよく、手打ち
うどんと変らぬ食味である。
茹湯は清澄でこれは構造がしつかりしている証拠である
光沢にも優れ、茹上げ後時間が経ってもあまりベタベタ
したり、くずれたりしないでしつかりしている。
実施例 2 強力タイプの小麦25Kg、冷水にプロピレングライコ
ール500ml,カン水500/727!!、ゴマ油2
00d食塩300?、これ迄常法である。
ただ冷水の使用量7.5tと多くし、しかもこれにプラ
ンーPF30とサバ液化エキス乾燥粉末(水分 ,4.
5%、たんぱく質56.9%,灰分9.7%一糖質28
.9%)等量混合粉末50グを加水に溶かして使用する
常法にて圧延しても極めて弾性に富むラーメンとなるが
、荒通しの十二枚合わせとし、熟成40分後、1〜2回
圧延して20番切刃で線引きする。
腰の強い半透明の粘弾性ラーメンであり、伸長率は2倍
に達し,戻り率は伸長分の2分のIK対応する。
浮き上がりが、茹十時にゆっくりしている良質品であっ
て茹上速度は速く、ソフトでコシがあり、生めんはベタ
付かず、打粉しなくても互にくっつき合うこともなく、
商品流通上の保存性も従って長持ちがする。
実施例 3 ソバ粉3対つなぎ粉1のいわゆる七三そばの配合品32
Kgに対し、゜ブルランPF−2010%水溶液200
mlとイワシ液化エキス濃縮物(水分32%、たんぱく
質56%,灰分9.0%、糖質2%、塩分6%)60r
I1lと混合してトロ口芋状になった粘体をリンゴ酸0
.3%溶液300Hと混合した原液を用いる。
これはトb口芋やポリアクリル酸ソーダよりはるかに効
果的であって、冷水を10t以上加えても支障なく製麺
出来、しかもねばりがよく出る。
叙上のように、本発明粘弾性麺の積造方法は多獲性魚類
を酵素分解して抽出した魚液化エキスと、ポリマルトト
ライオース(プルラン)とを並用して小麦粉に混和する
ことにより、麺はしつかりした網目構造を形成する結果
、極めて粘弾性に富む製品を得るばかりでなく、容易に
多加水麺、超多加水麺が機械製麺でも得らえ、しかもう
どん等においては、有機酸、無機酸使用のもと,極めて
低い水酸化イオン濃度の溶液を加水に使用して良質麺を
生産し得、上記の如く数々の利点と効果が得られる粘弾
性麺の発明である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アジ・サバ・イワシ・サンマ・ホッケ、等多獲性魚
    類を酵素分解して抽出した魚液化エキスとポリマルトト
    ライオースとを並用して小麦粉に混和して製麺すること
    を特徴とする粘弾性麺の製造方法。 2 小麦粉、水、及び各種添加物を混和し、ロールにて
    圧延する製麺方法において魚液化エキスとポリマルトト
    ライオースとを並用すると共に、クエン酸、リンゴ酸、
    酒石酸等の有機酸、メタリン酸、ウルトラリン酸のよう
    な無機酸を使用して製麺生地に添加する水の水素イオン
    濃度を3〜4に調節し、加水量が外割40%以上に達す
    る多加水麺を製造することを特徴とする粘弾性麺の製造
    方法。
JP55046001A 1980-04-07 1980-04-07 粘弾性麺の製造方法 Expired JPS5814189B2 (ja)

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JPS62259556A (ja) * 1986-05-06 1987-11-11 Nippon Solid Co Ltd 麺類の製造法
JP2001238622A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Fuji Oil Co Ltd 麺類のホグレ改良剤及びその製造法
JP4681349B2 (ja) * 2005-05-17 2011-05-11 譲二 金子 ミル貝の肝入りパスタ及びその製法

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