JPS581373Y2 - 自動車用排気管の支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用排気管の支持装置に関する。

一般に自動車の排気管を車体に支持する場合、自動車の
走行時振動が直接排気管に伝わらないように、支持装置
に振動吸収機能を付与するようにしている。

これを今、第１図によって説明すると、排気管１の所要
ケ所にブラケット２を固設する一方、車体３の前記排気
管側ブラケット２に対応する位置にもブラケット４をボ
ルト５固定し、そして、排気管側ブラケット２の両端部
を車体側ブラケット４の両端部にコム等からなるリング
状の弾性支持部材６，６で懸吊して、排気管１を弾性支
持している。

このように弾性支持部材６，６を以って排気管１を弾性
支持することにより、車体３の走行時振動は該リング状
の弾性支持部材６，６で減衰され、排気管１に伝わるこ
とが防止されている。

また、前記排気管側ブラケット２もしくは車体側ブラケ
ット４の何れか一方、例えば車体側ブラケット４には、
通常、走行時振動によってブラケット２，４同志が衝接
し激しい打音が発生しないようあるいは衝接振動が車体
側に伝わらないようにバンパーラバー７が取付けられて
いる。

従来、このバンパーラバー７の装着に際しては、例えば
第２，３図に示す如くバンパーラバー７ａを円盤状に形
成して一側部にフランジ部７３′を一体成形し、そして
、このバンパーラバー７ａｌテーナプレー）８ａに嵌め
込んで該リテーナプレート８ａを車体３にボルト９固定
したり、あるいは第４，５図に例示する如く方形状に形
成したバンパーラバー７ｂの中央部ボルト挿通孔７ ｂ
’とボルト頭部受容部７６′を形成し、これをリテーナ
プレート８ｂに嵌め込んで該リテーナプレート８ｂと共
に車体３にボルト９固定するようにしていた。

従って、何れの場合にあってもバンパーラバー７の取付
けに際しては専用のリテーナプレート８が必要になると
共に、ボルト締結作業が伴い、この結果、部品点数が嵩
んでコストアップを余儀なくされるはかりでなく、甚だ
組付作業性が悪いという欠点があった。

本考案はかかる従来の実状に鑑み、バンパーラバー０組
付けに際して特別にリテーナプレートや締付ボルト等を
要することがなく、しかもワンタッチでバンパーラバー
を組付けられるようにしたもので、以下その実施例を図
面と共に詳述する。

即ち、本考案にあっては第６図、第７図Ａに例示するよ
うに、排気管１を固設した排気管側ブラケーット２を車
体３にボルト５止めされた車体側ブラケット４に一対の
リング状弾性支持体６，６を以って懸吊支持すると共に
、排気管側ブラケット２にバンパーラバー７を装着する
。

該バンパーラバー７は、第７図Ｂに示すようにその両側
に幅方向に係止溝１０を形成しである一方、ブラケット
２には第６図、第１図Ｃに示すように車体３に近い位置
で該バンパーラバー７を支持するための平面部を有する
支持部１１を形成する。

この支持部１１には、該バンパーラバー７の係止溝１０
゜１０間の寸法よりも若干小幅のスリット１２が形成さ
れ前記バンパーラバー７をその両側の係止溝１０をブラ
ケット２の支持部１１に挿込んで支持するようにしであ
る。

バンパーラバー７はその弾性力により支持部１１のスリ
ット１２から簡単に抜は出ることのないように圧入され
るのであるが、好ましくは前記支持部１１に第８図に示
す如く抜止部１３を形成するとよい。

即ち、第８図Ａに示す実施例にあっては、前述の抜止部
１３は支持部１１の両端部にスリット幅を狭搾する突起
１４，１４．・・・を対設して構成してあり、バンパー
ラバーＩの挿入後は該バンパーラバーＩにスリット１２
から抜出す方向に荷重が作用した場合に、前述の突起１
４゜１４、・・・がバンパーラバー７の係止溝１０に喰
い込むようになってバンパーラバー７の抜出を阻止する
のである。

また、第８図Ｂに示す実施例にあっては、支持部１１の
一端に形成されてバンパーラバー７の一端面に係止する
ストッパ片１５．１５と、支持部１１の他端部に延設さ
れてバンパーラバー７の挿入後、延設基部より下方又は
上方に曲折されてバンパーラバー７の他端面を押える押
え片１６゜１６とで抜止部１３を構成している。

この場合、バンパーラバー７はその両端面がストッパ片
１５゜１５と押え片１６．１６とでしっかりと押えつけ
られるため、バンパーラバー７に作用する接方向荷重に
対してこれらストッパ片１５．１５および押え片１６．
１６が十分に対抗してバンパーラバー７の抜出を阻止す
るのである。

なお、バンパーラバー７を前述と同様の構成により車体
側ブラケット４に装着することもできる。

以上のように本考案によれば、バンパーラバーの装着に
際して、その両側の係止溝をブラケットに付設した支持
部のスリットに沿って挿入するだけの所謂ワンタッチ作
業で取付けを行うことができ、従って、従来専用のリテ
ーナを用いてボルト締結し、ていたものに較べて遥かに
作業性を向上できると共に、部品点数を削減できるので
コストダウンを実現できる等の実用上の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す断面説明図、第２図は従来のバ
ンパーラバー取付構造を示す断面説明図、第３図は同分
解斜視図、第４図は従来の異なる例を示す断面説明図、
第５図は同分解説明図、第６図は本考案装置を示す断面
説明図、第７図Ａは本考案装置を示す第６図の■−■線
に沿う断面図、第７図Ｂは本考案によるバンパーラバー
の斜視図、第７図Ｃは本考案によるバンパーラバー支持
部を示す斜視図、第８図Ａ、Ｂはバンパーラバー支持部
の各界なる例を示す斜視図である。 １・・・・・・排気管、２・・・・・・排気管側ブラケ
ット、３・・・・・・車体、４・・・・・・車体側ブラ
ケット、６・・・・・・弾性支持部材、７・・・・−・
バンパーラバー、１０・・・・・・係止溝、１１・・・
・・・支持部、１２・・・・・・スリット、１３・・・
・・・抜止部、１４・・・・・・突起、１５・・・・・
・ストッパ片、１６・・・・・・押え片。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 排気管にブラケットを固設して、該排気管側
   ブラケットを一対の弾性連結部材を以って車体側ブラケ
   ットを懸吊支持すると共に、前記排気管側ブラケット又
   は車体側ブラケットの倒れか一方にバンパーラバーを装
   着した構成において、前記バンパーラバーの両側に長さ
   方向に係止溝を形成する一方、該バンパーラバーが取付
   くブラケットにスリットを形成した支持部を設け、前記
   バンパーラバーをその両側の係止溝を支持部に挿込んで
   支持したことを特徴とする自動車用排気管の支持装置。
2. （２）支持部はその一端部にバンパーラバーの端面に係
   止するストッパ片と、他端部にバンパーラバー挿込後曲
   折されてバンパーラバーの端面を押える一対の押え片と
   から構成されてなる実用新案登録請求の範囲第（１）項
   記載の自動車用排気管の支持装置。