JPS581344Y2 - パチンコ機の打球入賞具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパチンコ機のチューリップ型打球入賞具に関
するもので、大体並行に直立している半開状態の左右花
弁片を＼打球の飛入によらないで外方に倒して全開状態
にする変換機構を改良することを目的とする。

第１〜４図を参照して従来のチューリップ型打球入賞具
を説明すると、遊戯盤への取付板１の前面には上に開放
したポケット２を設け、ポケット２の内部左右には打球
がやっと飛入できる間隔を保ら二枚の左右花弁片３，３
を夫々軸４により枢着する。

取付板１は水平状の仕切り５で隔てられた上部開口５ａ
と下部開口５ｂを有し、上部開口の側縁からは後向きに
左右の側壁６が延び、両側壁は後端において後壁６′で
連結されている。

両側壁６，６間には支点軸７で変換板８が揺動可能に枢
着され、二叉の角を下向きに有する変換板の前部８′は
上部開口５ａを通じ両孔弁片３，３の間隔に突入する。

両孔弁片が直立している半開状態のとき（第１図、第２
図の左半及び第３図）、その間隔に打球が飛入すると打
球は後尾が稍々下った緩傾斜状態にある変換板８の前部
８′上に落ら（変換板の前部は仕切り５で下から受止め
られている。

）、変換板上を転り上部開口５ａを潜り抜けて後に転進
し、変換板の後部から横向きに側壁６の一方に設けられ
た排出口６ａに転落し、外のセーフ通路に流入する。

その際、打球が支点軸７を後に通り過ぎると変換板８は
打球の重量で後尾を下げ、前部８′を上げた急傾飼姿勢
になり、このとき両孔弁片の対向面にある段３ａ、３ａ
と摺接して花弁片を仰向けに押倒し且つ花弁片の下部３
１３′に両片間の間隔を互いに横になって塞がせ花弁片
を全開にする（第１図、第２図の右手及び第４図）。

尚、変換板の後部は排出口６ｂ［向げて球が円滑に落下
する様に曲げて勾配部８ｂにしである。

花弁片が全開状態のとき打球が飛入するとＸとの打球は
前部を上げて上部開口５ａからポケット内に少ししか突
出していない変換板の前部８′には作用せず・花弁片の
下部３’、３’ｌに落ら、ポケットの底から下部開口５
ｂを通じセーフ通路に流入しようとして両片の下部３’
、３’を押下げながら通過し）これにより花弁片を元の
半開に戻す。

そして、全開状態のとき前部の角を両花弁片の下部３′
。

３′上に受爪められていた変換板は１花弁片が半開に戻
るときに仕切り５で受爪められるオで前部８′を下げて
元の緩傾斜姿勢になり、両花弁片の下部を内側から支え
て振動などで不意に花弁片が全開になるのを阻止する。

この様にチューリップ型入賞具は打球が飛入すると半開
から全開に変換し、次に打球が飛入すると再び半開にな
ることを交互に繰返すのであり、半開から全開への変換
は半開状態のときに飛入した打球が変換板を前上りの急
傾斜姿勢に転じることにより行われる。

このため、第２図で明らかにした様に変換板の後部に横
向きの操作子９Ａ或いは後向きの操作子９Ｂを設け、こ
れを側壁６或いは後壁６′に設けた縦長孔１０から外に
突出させ、操作子９の突出端を外から押下げて変換板に
前上りの急傾斜姿勢を把らせる様にすれば、打球によら
ないで花弁片を半開から全開に変換することもできる。

従って、遊戯盤前面に複数個のチューリップ型入賞具を
設置し、半開状態にあるそのうちの一つの入賞具に打球
が飛入すると、打球が飛入しない他の入賞具の操作子を
電磁作動やし・〈−作動で押下げ１打球が飛入しない入
賞具の花弁片１でも全開にし、遊戯の多様化が図れる。

しかしながら変換板の後部に横向きに操作子を設ける場
合は、排出口６ａへの打球の転落を障害しない様に操作
子は勾配部８ｂの上側の縁に突設することが必要である
。

そうすると、操作子を押下げる荷重で勾配部８ｂはこじ
られ、勾配部の勾配は少くなる。

このことは遊戯中に変換板が花弁片を半開から全開に変
換する頻度が、激しいときは１分間に１０回以上もある
ことを考慮すれば、半年、１年などの長期間使用される
と勾配部は殆ど乎らになり、緩傾斜状態の変換板後部か
ら排出口６ａへの打球の転落が円滑に行われなくなるこ
とは明らかである。

この点、操作子を変換板の後端から後向きに突設した場
合はこの様な問題が生じる可能性は少ないが、反面、操
作子の突出長さだけ入賞具の奥行き長さが長くなると言
う別の問題点がある。

そこで本考案は変換板に操作子を突設せず、別部材とし
て備えさせ、これにより変換板後部の勾配部の変形及び
奥行き長さの増加を来たさず花弁片を打球によらないで
半開から全開できる様に改良したのであって、第５図以
降の図面を参照して本考案を説明する。

本考案は変換板８とは別体に成形した操作部材１１を支
点軸７に揺動可能に枢着し、この操作部材１１を電磁作
動或いはレバー作動で操作して変換板に急傾斜姿勢を把
らせ、花弁片を半開から全開に変換する様にしたのであ
る。

第５，６図の実施例は操作部材１１を腹部に上向きの突
耳を有するシーン片１２に成形し、この突耳により支点
軸に枢着して変換板８の下方に揺動可能に設け、上向き
に曲がった前端部１２′により支点軸の前方で変換板の
下面中央部を衝き上げる様になっている。

シーソ片１２は、この実施例では前を重くして反時計方
向に附勢してあり、常時はストッパ１３により割出され
て前端部１２′は緩傾斜状態にある変換板の支点軸より
も前方下面直下に対向している。

従って、シーン片１２を支点軸の後方で押下げるとシー
ン片の前端部１２′は緩傾斜状態にある変換板８に急傾
斜姿勢を把らせ、花弁片を半開から全開に変換すること
ができる。

そして、電磁作動或いはレバー作動が止むと、シーン片
１２はストッパ１３で割出された常態に復帰し、前端部
１２′は急傾斜姿勢にある変換板の下面から下に離れる
ため、花弁片が全開から半開に変換する際に変換板が緩
傾斜姿勢に戻るのを例等阻害しない。

この実施例は後部に側壁６の縦方向の切欠から外に突出
する横向きの腕１４を有し、この腕１４を電磁作動或い
はレバー作動で押下げられる様になっている。

従ってこの実施例によればシーン片１２の前端部は支点
軸の前方で変換板を下から衝くので、変換板後部の勾配
部は全く変形しないと共に、勿論１入賞具の奥行き長さ
も増さない。

尚、シーン片は、変換板が緩衝姿勢に戻るのを阻害しな
い程度の弱い附勢力であれば後部を重くしてもよく、こ
れによりストッパ１３を廃虚することができる。

このように本考案によれば変換板を支持する支持軸にシ
ーン片である操作部材を枢着して操作部材を変換板の下
方に揺動可能に設け、シーン片の前端部により変換板を
下から突き上けて状態を変えるようにしたので、シーン
片の突き上げ力が十分に小さくても確実に変換板が回動
する。

そして変換板を支持軸の前方で直接下から突き上げるの
で長期間頻繁に作用されても変形することがなく、確実
に打球入賞具としての機能を果すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の入賞具の左半が半開状態、右手が全開状
態にある一部を断面にした正面図、第２図は同上の同様
に左半が半開状態、右手が全開状態にある一部を断面に
した平面図、第３図は同じく半開状態の縦断側面図１第
４図は全開状態の縦断側面図〜第５図は本考案の一実施
例の半開状態における縦断側面図、第６図は同上の全開
状態における一部を断面にした平面図で図中、１は取付
板、２はポケット、３は花弁片、５ａは上部開口１７は
支点軸、８は変換板、１１は操作部材を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 遊戯盤に取付けられる取付板の前面に、上に開口したポ
   ケットを設け、このポケット内左右に打球が通れる間隔
   を保って二つの花弁片を夫々外向きに倒れることができ
   る様に枢着すると共に取付板に開設された上部開口を通
   じ揺動変換板の前部を両孔弁片の間隔に突入させ、両孔
   弁片が直立した半開状態にあるときその間隔に飛入した
   打球を揺動変換板の前部で受げさせて該板上を伝り後に
   転動させ、これによる揺動変換板の揺動に基き両孔弁片
   を夫々外向きに開かせて全開にし、両孔弁片が全開のと
   きに飛入した打球により両孔弁片を元の半開状態に戻し
   、ポケットの底を通じ打球を流下させる様にしたパチン
   コ機の打球入賞具において）変換板を揺動可能に支持す
   る支点軸には腹部に上向きの突耳を有するシーン片であ
   る操作部材の突耳を枢着して当該操作部材を変換板の下
   方に揺動可能に設け、シーン片の先端に設けた上向きに
   曲がる前端部を支点軸より前方の変換板下面に対向させ
   ＼支点軸より後方のシーン片には横向きの腕を設け、こ
   の腕を押下げることによりシーン片を回動させて前端部
   により変換板を緩傾斜状態から急傾斜姿勢に変換させる
   ようにしたパチンコ機の打球入賞具。