JP3494182B2 - パチンコ機の発射球供給装置 - Google Patents
パチンコ機の発射球供給装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発射レールの発射部へ
上球皿のパチンコ球を一個づつ供給する発射球供給装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の発射球供給装置として実公平4−
38859号がある。この発射球供給装置は、図6に示
すように、上球皿cの終端に前面板rを介して連通する
球入口dと発射レールの発射部に臨む球出口eとを設け
てなる箱型のケース樋fと、前記ケース樋fの下端に遊
技板面と平行に設けた横軸gと、該横軸gに軸支されケ
ース樋f内にあって発射レールに向かって揺動動作する
供給制御部材hとからなる。供給制御部材hは、揺動動
作によってケース樋fの流路iを開閉する球止部jと、
同じく揺動動作によって流路i内にあるパチンコ球を受
けて球出口eに放出する球受部kとからなり、前記横軸
gと平行に突設した係合ピンmが連動レバーnを介して
打球槌に連係され、打球槌の発射動作毎に一回往復揺動
する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記発射球供給装置
は、供給制御部材hが横軸gの軸心と係合ピンmの軸心
のほぼ中間点でパチンコ球を受けるため、係合ピンmに
パチンコ球の球圧の大部分が加わる。従って、供給制御
部材hを揺動させるのに大きな力が必要であり、最終的
に打球槌を駆動するモータに負担が掛かると共に、係合
ピンmと連動レバーn、或いは、連動レバーnと打球槌
など機械的接触部分の摩耗が激しくなる。また、パチン
コ球は、雨の日など、表面に付着した汚れが湿気を吸っ
て粘着力が生じ、転がり難くなる。前記発射球供給装置
の供給制御部材hは、球受部kを傾けてパチンコ球を自
然に転がす形式であるため、パチンコ球に粘着力が発生
した場合に転がり難くなり、放出タイミングが安定しな
くなる虞がある。そしてさらに、前記発射球供給装置
は、パチンコ球を転がすための落差が必要であるため、
転がったパチンコ球が発射レール上でバウンドする可能
性があり、発射動作が不安定になる虞があった。本発明
は上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、軽
い力でパチンコ球を放出することができ、汚れと湿気に
よってパチンコ球に粘着力が発生しても放出タイミング
に狂いが生じず、さらに、発射レールの発射部で安定し
易い状態でパチンコ球を送り出すことができる発射球供
給装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、次の〜の要件を具備してなるパチンコ
機の発射球供給装置を提供する。 上球皿の終端に連通する球入口と、発射レールの発射
部に開口する球出口とを設けてなる箱型のケース樋を、
上球皿の終端と発射レールの発射部を結ぶ位置に配置す
る。 前記ケース樋に遊技板面と直交する向きに横軸を設
け、該横軸に回動自在なるように供給制御部材を装着す
る。 供給制御部材は、丸軸状の胴部と、該胴部の球入口側
端部に突設したスクリュー突片と、からなり、打球槌の
発射動作に連動して横軸を中心に所定角度回動する。 供給制御部材のスクリュー突片は、供給制御部材の回
動によって、ケース樋の流路を横切る閉鎖位置から、流
路を外れて該流路を開く開放位置の間で移動するように
形状設定されている。また、このスクリュー突片は、前
記開放位置から閉鎖位置に移動するとき、その傾斜面で
パチンコ球を軸方向に移動させるスクリューコンベアと
して機能する。 【0005】 【作用】図2(a),(b)に示すようにパチンコ球が
流路の途中に止められている状態と、胴部上に載って止
められている状態の何れの場合も横軸のほぼ中心を通る
線上に球圧が作用する。従って、球圧が供給制御部材の
回動を妨げる向きに作用しないから少ない力で供給制御
部材を回動させることができる。また、汚れと湿気によ
る粘着力がパチンコ球に発生しても、スクリュー突片に
よってパチンコ球が強制的に押し出されるため、放出タ
イミングに狂いが生じない。また、胴部上に落下したパ
チンコ球は、該胴部上をほぼ水平に押し出されて発射レ
ールに載るため、発射レール上でバウンドするようなパ
チンコ球の踊り現象が殆ど起こらない。 【0006】 【実施例1】以下に本発明の実施例1を図1〜図4
(a),(b)を参照しつつ説明する。なお、図1は発
射球供給装置と他の関連部品の関係を示す斜視図、図2
(a)は発射球供給装置の断面正面図、図2(b)は発
射球供給装置の作動状態を示す断面正面図、図3(a)
は図2(a)のW−W線断面図、図3(b)は図2
(b)のX−X線断面図、図4(a)は図2(a)のY
−Y線断面図、図4(b)は図2(b)のZ−Z線断面
図である。発射球供給装置1は、取付基盤2を一体に有
する箱型のケース樋3と、パチンコ球を一個づつ送り出
すための供給制御部材4とから構成される。前記ケース
樋3は、パチンコ球一個が通過可能な流路5を有し、前
面板18を介して上球皿6の終端と連通するように球入
口7が上端に形成されている。一方、ケース樋3の下端
には前記球入口7からほぼパチンコ球一個分低い位置に
球出口8が形成されている。この球出口8は遊技板9側
に取り付けられた発射レール10の発射部10aに臨
む。また、ケース樋3の下端ほぼ中央には遊技板面と直
交する向きに横軸11が装着されている。 【0007】前記供給制御部材4は、丸軸状の胴部12
と、該胴部12の球入口7側端部に突設されパチンコ球
一個分の高さを有するスクリュー突片13と、そのスク
リュー突片13から軸方向にパチンコ球一個分の間隔を
置いて胴部12の他端に突設した球止め突片14と、前
記横軸11と直交する向きで胴部12から突設した係合
ピン15と、からなる。供給制御部材4は、係合ピン1
5が重りになっていて常に係合ピン15側に回動する向
きに付勢される。また、係合ピン15は、中間部材たる
連動レバー16の突き上げ片16a上に載っており、該
連動レバー16のシーソー動作に合わせて横軸11を中
心に一定の範囲内で所定角度往復回動する。周知のよう
に連動レバー16は、垂下腕16bが打球槌17の係合
杆17aに係合してシーソー動作するものであり、従っ
て、供給制御部材4は打球槌17の発射動作毎に一回往
復回動する。 【0008】前記スクリュー突片13は、ケース樋3の
流路5を図4(a)に示すように斜めに横切る閉鎖位置
から図4(b)に示すようにケース樋3の流路5を外れ
て該流路5を開く開放位置の間で移動するようにスクリ
ュー形状が設定されている。一方、供給制御部材4の球
止め突片14は、スクリュー突片13が前記閉鎖位置に
あるとき図2(a)のように球出口8から退き、スクリ
ュー突片13が開放位置にあるとき図2(b)のように
球出口8に臨んでパチンコ球の流出を阻止し得る。な
お、球止め突片14の形状は、スクリュー突片13と同
じくスクリュー形状である。 【0009】次に実施例1の発射球供給装置1の供給動
作について説明する。先ず、上球皿6にパチンコ球を入
れると、先頭のパチンコ球B1が球入口7を通ってケー
ス樋3内に入る。しかし、ケース樋3の流路5は図2
(a),図3(a),図4(a)のように供給制御部材
4のスクリュー突片13で閉じられているため先頭のパ
チンコ球B1がスクリュー突片13の上縁に載って止ま
る。この状態で発射用のモータが駆動し、打球槌17が
図1矢示Sの方向に引かれると、連動レバー16が図1
矢示T方向に揺動して突き上げ片16aが上がる。そう
すると係合ピン15が押し上げられて供給制御部材4の
胴部12,スクリュー突片13,球止め突片14が図2
(b),図3(b),図4(b)に示すように一体に回
動し、スクリュー突片13が流路5を開くため先頭のパ
チンコ球B1が胴部12上に落下する。しかし、このと
き球止め突片14が球出口8を塞いでいるためパチンコ
球B1はスクリュー突片13と球止め突片14の間で保
持される。なお、胴部12上に落下したパチンコ球B1
は、両端支持梁状に支えられている横軸11でショック
が吸収されて安定している。 【0010】次に、打球槌17が発射部10aに勢いよ
く戻ると連動レバー16が元の姿勢に復動し、供給制御
部材4が係合ピン15の重さで元の位置に戻る。このと
きの回動により、球止め突片14が球出口8から退いて
球出口8を開放すると共に、スクリュー突片13がスク
リューコンベア状に機能してパチンコ球B1を球出口8
に向けてほぼ水平に押し出す。球出口8から出たパチン
コ球B1は発射レール10の発射部10aに載って待機
する。一方、パチンコ球B1の上に載っていた後続のパ
チンコ球B2は、スクリュー突片13が復動して流路5
を閉じるためパチンコ球B1が押し出されても落下しな
い。なお、以上の説明から明かなように第一回目の発射
動作は空打ちになる。次に、打球槌17を再び引いて勢
いよく発射部10aに戻すと、発射部10aで待機して
いた前記パチンコ球B1が打ち出され、それと入れ替わ
りに前記と同じ要領で次のパチンコ球B2が発射部10
aに送り出される。以後、打球槌17の発射動作毎に一
個づつパチンコ球が発射部10aに供給される。 【0011】 【実施例2】実施例2の発射球供給装置1は、前記実施
例1の供給制御部材4が往復回動方式であるのに対し
て、図5に示すように、供給制御部材4を完全ロータリ
ー方式にしたものである。すなわち、実施例2の供給制
御部材4は、円形のベース板19に120度間隔でスク
リュー突片13と球止め突片14を3組形成してなり、
打球槌17の発射動作毎にステッピングモーター20を
作動させて120度単位で回転する。なお、ステッピン
グモーター20は打球槌17の発射動作を検出するスイ
ッチ(図示せず)を使って打球槌17に連動させればよ
い。また、供給制御部材4の駆動源として上記ステッピ
ングモーター20に代え、打球槌17駆動用のモータを
利用することもできる。 【0012】以上本発明を実施例1,2について説明し
たが、もちろん本発明は上記各実施例に限定されるもの
ではない。例えば、実施例1では係合ピン15が重りと
なって供給制御部材4を所定回動方向に付勢したが、係
合ピン15に代えてスプリングで付勢するようにしても
よい。また、実施例1,2では、球止め突片14もスク
リュー突片13に合わせてスクリュー状に形成したが、
球止め突片14はスクリュー状でなくとも充分機能す
る。また、スクリュー突片13はパチンコ球に接触する
面がスクリュー状に加工されていればよく、図5に示す
ようにスクリュー突片13の裏側はどのような形状であ
ってもよい。 【0013】また、実施例1,2では供給制御部材4の
胴部12を円柱形状に形成したが、該胴部12を球出口
8に向かって先細となる円錐台形状に形成してもよい。
そうすることによって、スクリュー突片13による強制
的な押出し運動と、胴部12のテーパによる自然な転が
り運動がダブルでパチンコ球に作用し、パチンコ球の放
出動作がより円滑且つ確実なものとなる。また、実施例
1では供給制御部材4と打球槌17を連動レバー16を
介して機械的に連係させたが、係合ピン15の下にソレ
ノイドを設置し、打球槌17の発射動作に同調させて該
ソレノイドを駆動させるようにしてもよい。また、実施
例1,2ではスクリュー突片13の高さをパチンコ球一
個分に設定したが、それより高くても低くてもよい。 【0014】また、本発明の発射球供給装置1は、入賞
球処理装置の球切り装置に転用することもできる。すな
わち、実施例1の場合は、球入口7を入賞球集合樋の終
端に連通させ、球出口8にパチンコ球検出スイッチを設
け、係合ピン15を機構板の外側に突出させると共に、
ソレノイドやカムで該係合ピン15を突き上げて供給制
御部材4を往復回動させればよいのである。また、実施
例2の場合は、ステッピングモーター20に代えてノー
マルなモーターを使用し、供給制御部材4を定速で連続
回転させればよい。このように入賞球処理装置の球切り
装置として利用した場合にも発射球供給装置1として使
用した場合と同様の効果が得られる。 【0015】 【発明の効果】本発明の発射球供給装置は、パチンコ球
が流路の途中に止められている状態と、胴部上に載って
止められている状態の何れの場合も横軸のほぼ中心を通
る線上に球圧が作用するから、球圧が供給制御部材の回
動を妨げる向きに作用せず、従って、少ない力で供給制
御部材を回動させることができる。これにより打球槌を
駆動するモータの負担が軽減され、さらに機械的接触部
分の摩耗量も激減する。また、汚れと湿気による粘着力
がパチンコ球に発生しても、スクリュー突片によってパ
チンコ球が強制的に押し出されるため、放出タイミング
に狂いが生じない。従って、どのようなコンディション
であっても供給動作が安定している。また、胴部上に落
下したパチンコ球は、該胴部上をほぼ水平に押し出され
て発射レールに載るため、発射レール上でバウンドする
ようなパチンコ球の踊り現象が殆ど起こらない。従っ
て、発射動作が安定する、など多くの優れた効果を発揮
する。
上球皿のパチンコ球を一個づつ供給する発射球供給装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の発射球供給装置として実公平4−
38859号がある。この発射球供給装置は、図6に示
すように、上球皿cの終端に前面板rを介して連通する
球入口dと発射レールの発射部に臨む球出口eとを設け
てなる箱型のケース樋fと、前記ケース樋fの下端に遊
技板面と平行に設けた横軸gと、該横軸gに軸支されケ
ース樋f内にあって発射レールに向かって揺動動作する
供給制御部材hとからなる。供給制御部材hは、揺動動
作によってケース樋fの流路iを開閉する球止部jと、
同じく揺動動作によって流路i内にあるパチンコ球を受
けて球出口eに放出する球受部kとからなり、前記横軸
gと平行に突設した係合ピンmが連動レバーnを介して
打球槌に連係され、打球槌の発射動作毎に一回往復揺動
する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記発射球供給装置
は、供給制御部材hが横軸gの軸心と係合ピンmの軸心
のほぼ中間点でパチンコ球を受けるため、係合ピンmに
パチンコ球の球圧の大部分が加わる。従って、供給制御
部材hを揺動させるのに大きな力が必要であり、最終的
に打球槌を駆動するモータに負担が掛かると共に、係合
ピンmと連動レバーn、或いは、連動レバーnと打球槌
など機械的接触部分の摩耗が激しくなる。また、パチン
コ球は、雨の日など、表面に付着した汚れが湿気を吸っ
て粘着力が生じ、転がり難くなる。前記発射球供給装置
の供給制御部材hは、球受部kを傾けてパチンコ球を自
然に転がす形式であるため、パチンコ球に粘着力が発生
した場合に転がり難くなり、放出タイミングが安定しな
くなる虞がある。そしてさらに、前記発射球供給装置
は、パチンコ球を転がすための落差が必要であるため、
転がったパチンコ球が発射レール上でバウンドする可能
性があり、発射動作が不安定になる虞があった。本発明
は上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、軽
い力でパチンコ球を放出することができ、汚れと湿気に
よってパチンコ球に粘着力が発生しても放出タイミング
に狂いが生じず、さらに、発射レールの発射部で安定し
易い状態でパチンコ球を送り出すことができる発射球供
給装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、次の〜の要件を具備してなるパチンコ
機の発射球供給装置を提供する。 上球皿の終端に連通する球入口と、発射レールの発射
部に開口する球出口とを設けてなる箱型のケース樋を、
上球皿の終端と発射レールの発射部を結ぶ位置に配置す
る。 前記ケース樋に遊技板面と直交する向きに横軸を設
け、該横軸に回動自在なるように供給制御部材を装着す
る。 供給制御部材は、丸軸状の胴部と、該胴部の球入口側
端部に突設したスクリュー突片と、からなり、打球槌の
発射動作に連動して横軸を中心に所定角度回動する。 供給制御部材のスクリュー突片は、供給制御部材の回
動によって、ケース樋の流路を横切る閉鎖位置から、流
路を外れて該流路を開く開放位置の間で移動するように
形状設定されている。また、このスクリュー突片は、前
記開放位置から閉鎖位置に移動するとき、その傾斜面で
パチンコ球を軸方向に移動させるスクリューコンベアと
して機能する。 【0005】 【作用】図2(a),(b)に示すようにパチンコ球が
流路の途中に止められている状態と、胴部上に載って止
められている状態の何れの場合も横軸のほぼ中心を通る
線上に球圧が作用する。従って、球圧が供給制御部材の
回動を妨げる向きに作用しないから少ない力で供給制御
部材を回動させることができる。また、汚れと湿気によ
る粘着力がパチンコ球に発生しても、スクリュー突片に
よってパチンコ球が強制的に押し出されるため、放出タ
イミングに狂いが生じない。また、胴部上に落下したパ
チンコ球は、該胴部上をほぼ水平に押し出されて発射レ
ールに載るため、発射レール上でバウンドするようなパ
チンコ球の踊り現象が殆ど起こらない。 【0006】 【実施例1】以下に本発明の実施例1を図1〜図4
(a),(b)を参照しつつ説明する。なお、図1は発
射球供給装置と他の関連部品の関係を示す斜視図、図2
(a)は発射球供給装置の断面正面図、図2(b)は発
射球供給装置の作動状態を示す断面正面図、図3(a)
は図2(a)のW−W線断面図、図3(b)は図2
(b)のX−X線断面図、図4(a)は図2(a)のY
−Y線断面図、図4(b)は図2(b)のZ−Z線断面
図である。発射球供給装置1は、取付基盤2を一体に有
する箱型のケース樋3と、パチンコ球を一個づつ送り出
すための供給制御部材4とから構成される。前記ケース
樋3は、パチンコ球一個が通過可能な流路5を有し、前
面板18を介して上球皿6の終端と連通するように球入
口7が上端に形成されている。一方、ケース樋3の下端
には前記球入口7からほぼパチンコ球一個分低い位置に
球出口8が形成されている。この球出口8は遊技板9側
に取り付けられた発射レール10の発射部10aに臨
む。また、ケース樋3の下端ほぼ中央には遊技板面と直
交する向きに横軸11が装着されている。 【0007】前記供給制御部材4は、丸軸状の胴部12
と、該胴部12の球入口7側端部に突設されパチンコ球
一個分の高さを有するスクリュー突片13と、そのスク
リュー突片13から軸方向にパチンコ球一個分の間隔を
置いて胴部12の他端に突設した球止め突片14と、前
記横軸11と直交する向きで胴部12から突設した係合
ピン15と、からなる。供給制御部材4は、係合ピン1
5が重りになっていて常に係合ピン15側に回動する向
きに付勢される。また、係合ピン15は、中間部材たる
連動レバー16の突き上げ片16a上に載っており、該
連動レバー16のシーソー動作に合わせて横軸11を中
心に一定の範囲内で所定角度往復回動する。周知のよう
に連動レバー16は、垂下腕16bが打球槌17の係合
杆17aに係合してシーソー動作するものであり、従っ
て、供給制御部材4は打球槌17の発射動作毎に一回往
復回動する。 【0008】前記スクリュー突片13は、ケース樋3の
流路5を図4(a)に示すように斜めに横切る閉鎖位置
から図4(b)に示すようにケース樋3の流路5を外れ
て該流路5を開く開放位置の間で移動するようにスクリ
ュー形状が設定されている。一方、供給制御部材4の球
止め突片14は、スクリュー突片13が前記閉鎖位置に
あるとき図2(a)のように球出口8から退き、スクリ
ュー突片13が開放位置にあるとき図2(b)のように
球出口8に臨んでパチンコ球の流出を阻止し得る。な
お、球止め突片14の形状は、スクリュー突片13と同
じくスクリュー形状である。 【0009】次に実施例1の発射球供給装置1の供給動
作について説明する。先ず、上球皿6にパチンコ球を入
れると、先頭のパチンコ球B1が球入口7を通ってケー
ス樋3内に入る。しかし、ケース樋3の流路5は図2
(a),図3(a),図4(a)のように供給制御部材
4のスクリュー突片13で閉じられているため先頭のパ
チンコ球B1がスクリュー突片13の上縁に載って止ま
る。この状態で発射用のモータが駆動し、打球槌17が
図1矢示Sの方向に引かれると、連動レバー16が図1
矢示T方向に揺動して突き上げ片16aが上がる。そう
すると係合ピン15が押し上げられて供給制御部材4の
胴部12,スクリュー突片13,球止め突片14が図2
(b),図3(b),図4(b)に示すように一体に回
動し、スクリュー突片13が流路5を開くため先頭のパ
チンコ球B1が胴部12上に落下する。しかし、このと
き球止め突片14が球出口8を塞いでいるためパチンコ
球B1はスクリュー突片13と球止め突片14の間で保
持される。なお、胴部12上に落下したパチンコ球B1
は、両端支持梁状に支えられている横軸11でショック
が吸収されて安定している。 【0010】次に、打球槌17が発射部10aに勢いよ
く戻ると連動レバー16が元の姿勢に復動し、供給制御
部材4が係合ピン15の重さで元の位置に戻る。このと
きの回動により、球止め突片14が球出口8から退いて
球出口8を開放すると共に、スクリュー突片13がスク
リューコンベア状に機能してパチンコ球B1を球出口8
に向けてほぼ水平に押し出す。球出口8から出たパチン
コ球B1は発射レール10の発射部10aに載って待機
する。一方、パチンコ球B1の上に載っていた後続のパ
チンコ球B2は、スクリュー突片13が復動して流路5
を閉じるためパチンコ球B1が押し出されても落下しな
い。なお、以上の説明から明かなように第一回目の発射
動作は空打ちになる。次に、打球槌17を再び引いて勢
いよく発射部10aに戻すと、発射部10aで待機して
いた前記パチンコ球B1が打ち出され、それと入れ替わ
りに前記と同じ要領で次のパチンコ球B2が発射部10
aに送り出される。以後、打球槌17の発射動作毎に一
個づつパチンコ球が発射部10aに供給される。 【0011】 【実施例2】実施例2の発射球供給装置1は、前記実施
例1の供給制御部材4が往復回動方式であるのに対し
て、図5に示すように、供給制御部材4を完全ロータリ
ー方式にしたものである。すなわち、実施例2の供給制
御部材4は、円形のベース板19に120度間隔でスク
リュー突片13と球止め突片14を3組形成してなり、
打球槌17の発射動作毎にステッピングモーター20を
作動させて120度単位で回転する。なお、ステッピン
グモーター20は打球槌17の発射動作を検出するスイ
ッチ(図示せず)を使って打球槌17に連動させればよ
い。また、供給制御部材4の駆動源として上記ステッピ
ングモーター20に代え、打球槌17駆動用のモータを
利用することもできる。 【0012】以上本発明を実施例1,2について説明し
たが、もちろん本発明は上記各実施例に限定されるもの
ではない。例えば、実施例1では係合ピン15が重りと
なって供給制御部材4を所定回動方向に付勢したが、係
合ピン15に代えてスプリングで付勢するようにしても
よい。また、実施例1,2では、球止め突片14もスク
リュー突片13に合わせてスクリュー状に形成したが、
球止め突片14はスクリュー状でなくとも充分機能す
る。また、スクリュー突片13はパチンコ球に接触する
面がスクリュー状に加工されていればよく、図5に示す
ようにスクリュー突片13の裏側はどのような形状であ
ってもよい。 【0013】また、実施例1,2では供給制御部材4の
胴部12を円柱形状に形成したが、該胴部12を球出口
8に向かって先細となる円錐台形状に形成してもよい。
そうすることによって、スクリュー突片13による強制
的な押出し運動と、胴部12のテーパによる自然な転が
り運動がダブルでパチンコ球に作用し、パチンコ球の放
出動作がより円滑且つ確実なものとなる。また、実施例
1では供給制御部材4と打球槌17を連動レバー16を
介して機械的に連係させたが、係合ピン15の下にソレ
ノイドを設置し、打球槌17の発射動作に同調させて該
ソレノイドを駆動させるようにしてもよい。また、実施
例1,2ではスクリュー突片13の高さをパチンコ球一
個分に設定したが、それより高くても低くてもよい。 【0014】また、本発明の発射球供給装置1は、入賞
球処理装置の球切り装置に転用することもできる。すな
わち、実施例1の場合は、球入口7を入賞球集合樋の終
端に連通させ、球出口8にパチンコ球検出スイッチを設
け、係合ピン15を機構板の外側に突出させると共に、
ソレノイドやカムで該係合ピン15を突き上げて供給制
御部材4を往復回動させればよいのである。また、実施
例2の場合は、ステッピングモーター20に代えてノー
マルなモーターを使用し、供給制御部材4を定速で連続
回転させればよい。このように入賞球処理装置の球切り
装置として利用した場合にも発射球供給装置1として使
用した場合と同様の効果が得られる。 【0015】 【発明の効果】本発明の発射球供給装置は、パチンコ球
が流路の途中に止められている状態と、胴部上に載って
止められている状態の何れの場合も横軸のほぼ中心を通
る線上に球圧が作用するから、球圧が供給制御部材の回
動を妨げる向きに作用せず、従って、少ない力で供給制
御部材を回動させることができる。これにより打球槌を
駆動するモータの負担が軽減され、さらに機械的接触部
分の摩耗量も激減する。また、汚れと湿気による粘着力
がパチンコ球に発生しても、スクリュー突片によってパ
チンコ球が強制的に押し出されるため、放出タイミング
に狂いが生じない。従って、どのようなコンディション
であっても供給動作が安定している。また、胴部上に落
下したパチンコ球は、該胴部上をほぼ水平に押し出され
て発射レールに載るため、発射レール上でバウンドする
ようなパチンコ球の踊り現象が殆ど起こらない。従っ
て、発射動作が安定する、など多くの優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発射球供給装置と他の関連部品の関係を示す
斜視図である。 【図2】 (a)は発射球供給装置の断面正面図、
(b)は発射球供給装置の作動状態を示す断面正面図で
ある。 【図3】 (a)は図2(a)のW−W線断面図、
(b)は図2(b)のX−X線断面図である。 【図4】 図2(a)のY−Y線断面図、(b)は図2
(b)のZ−Z線断面図である。 【図5】 実施例2の供給制御部材の斜視図である。 【図6】 従来の発射球供給装置を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 …発射球供給装置 3 …ケース樋 4 …供給制御部材 5 …流路 6 …上球皿 7 …球入口 8 …球出口 9 …遊技板 10 …発射レール 10a…発射部 11 …横軸 12 …胴部 13 …スクリュー突片 17 …打球槌 B1,B2…パチンコ球
斜視図である。 【図2】 (a)は発射球供給装置の断面正面図、
(b)は発射球供給装置の作動状態を示す断面正面図で
ある。 【図3】 (a)は図2(a)のW−W線断面図、
(b)は図2(b)のX−X線断面図である。 【図4】 図2(a)のY−Y線断面図、(b)は図2
(b)のZ−Z線断面図である。 【図5】 実施例2の供給制御部材の斜視図である。 【図6】 従来の発射球供給装置を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 …発射球供給装置 3 …ケース樋 4 …供給制御部材 5 …流路 6 …上球皿 7 …球入口 8 …球出口 9 …遊技板 10 …発射レール 10a…発射部 11 …横軸 12 …胴部 13 …スクリュー突片 17 …打球槌 B1,B2…パチンコ球
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 発射レールの発射部へパチンコ球を1個
づつ供給する発射球供給装置であって、次の〜の要
件を具備してなることを特徴とするパチンコ機の発射球
供給装置。 上球皿の終端に連通する球入口と、発射レールの発射
部に開口する球出口とを設けてなる箱型のケース樋を、
上球皿の終端と発射レールの発射部を結ぶ位置に配置す
る。 前記ケース樋に遊技板面と直交する向きに横軸を設
け、該横軸に回動自在なるように供給制御部材を装着す
る。 供給制御部材は、丸軸状の胴部と、該胴部の球入口側
端部に突設したスクリュー突片と、からなり、打球槌の
発射動作に連動して横軸を中心に所定角度回動する。 供給制御部材のスクリュー突片は、供給制御部材の回
動によって、ケース樋の流路を横切る閉鎖位置から、流
路を外れて該流路を開く開放位置の間で移動するように
形状設定されている。また、このスクリュー突片は、前
記開放位置から閉鎖位置に移動するとき、その傾斜面で
パチンコ球を軸方向に移動させるスクリューコンベアと
して機能する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14568593A JP3494182B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | パチンコ機の発射球供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14568593A JP3494182B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | パチンコ機の発射球供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06327814A JPH06327814A (ja) | 1994-11-29 |
JP3494182B2 true JP3494182B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=15390727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14568593A Expired - Fee Related JP3494182B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | パチンコ機の発射球供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3494182B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4568938B2 (ja) * | 2000-01-31 | 2010-10-27 | 株式会社竹屋 | パチンコ球発射装置 |
-
1993
- 1993-05-24 JP JP14568593A patent/JP3494182B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06327814A (ja) | 1994-11-29 |
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