JPH0441889Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案の、大入賞口内に、一般にＶゾーンと称
される連続作動装置の入口を設けたパチンコゲー
ム機に関する。

（従来の技術） 従来、この種のパチンコゲーム機は、大入賞口
内に設けた連続作動装置の入口（以下「Ｖゾー
ン」という）にパチンコ球が入賞すると、大入賞
口を開閉する入賞規制部材を連続的に多数回開閉
したりして、大入賞口への入賞確率を大幅に高め
るようになつていた。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、遊技者は盤面に設けられた各種役物
の動きやそれに伴うパチンコ球の転動状態の変化
を見て楽しむものであるが、従来構造のものは、
Ｖゾーンが大入賞口内に単に設けられているに過
ぎないから、大入賞口内の部材の動きやそれに伴
うパチンコ球の転動状態の変化が単調になつて飽
き易く、遊技としての面白味の点で改善の余地が
あつた。

本考案はこのような問題点を解決しようとする
もので、従つてその目的は、大入賞口内の部材の
動きやそれに伴うパチンコ球の転動状態に従来に
はない変化を出すことができて、遊技としての面
白味を増大させ得るパチンコゲーム機を提供する
にある。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 本考案のパチンコゲーム機は、大入賞口内に、
連続作動装置の入口を移動可能に設けたものであ
る。

（作用） 連続作動装置の入口が大入賞口内で移動するこ
とで入賞球の転動状態の変化と相まつて複雑な入
賞の態様が期待され、これによつて遊技者に新た
な興味を抱かせることができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明す
る。まず、全体の正面図を示す第６図において、
１はパチンコゲーム機の機枠で、これの下部には
パチンコ球を受ける受皿２と、パチンコ球の発射
装置（図示せず）の操作ハンドル３等が設けられ
ている。４は機枠１に取付けた盤面で、これの略
中央部にはいわゆるセンター役物５が設けられて
いる。このセンター役物５の他に、盤面４には、
複数の通常入賞口６やセンター役物５を動作させ
るための始動口７，８が設けられている。

次に、センター役物５の具体的構成を第１図乃
至第５図に基いて説明する。９は盤面４に固定さ
れた台板で、これの上部に取着した上カバー１０
に２個の通常入賞口１１が併設され、その上カバ
ー１０の下方部に大入賞口１２が形成されてい
る。１３は大入賞口１２の左右両側に大入賞口１
２を開閉するように設けた入賞規制部材、１４は
大入賞口１２内の下部両側にパチンコ球の転動方
向を変えるように設けた回動部材で、これら回動
部材１４及び入賞規制部材１３の駆動機構は次の
ようになつている。即ち、第４図に示すように入
賞規制部材１３及び回動部材１４を固着した軸１
５，１６を台板９の軸受ボス９ａ，９ｂに回動可
能に支持させて、各軸１５，１６の後端部にクラ
ンク１７，１８を固着すると共に、各クランク１
７，１８にピン１７ａ，１８ａを後向きに突設し
ている。これに対応して、台板９の後側には第５
図に示すように２個の電磁ソレノイド１９を併設
して、各電磁ソレノイド１９から下方に突出する
プランジヤー２０の下端部にＬ字形の連結板２１
を固定すると共に、各プランジヤー２０をスプリ
ング２２によつて下方に付勢している。そして、
各連結板２１に横方向に延びるように形成した長
孔２１ａ，２１ｂに、前記クランク１７，１８の
ピン１７ａ，１８ａを挿入している。一方、第１
図において、２３は一般にＶゾーンと称される連
続作動装置の入口（以下「Ｖゾーン」という）
で、これは大入賞口１２内にあつて次のように設
けられている。即ち、第２図及び第３図に示すよ
うにスライド部材２４の前面に、水平突片２５と
２個の垂直突片２６を所定の間隔で形成すること
によつて、これら各突片２５，２６間の開口部分
をＶゾーン２３としている。この場合、スライド
部分２４を、台板９と、その後面側に取付けられ
た支持板２７との間に上下方向にスライド可能に
支持させることによつてＶゾーン２３を上下動可
能になすと共に、そのスライド部材２４の各突片
２５，２６を、台板９に形成された縦長矩形状の
開口部９ｃから前方に突出させている。更に、ス
ライド部材２４を、後面に開口する箱状に形成し
て、その内側に収納するように電磁ソレノイド２
９を支持板２７の前面に取付固定している。そし
て、この電磁ソレノイド２９から下方に突出する
プランジヤー３０の下端にスライド部材２４の下
部を支持させると共に、該プランジヤー３０をス
プリング３１によつて下方に付勢している。ま
た、スライド部材２４の後側上部には、一対の飾
り片３２を上向きに形成し、スライド部材２４
（Ｖゾーン２３）の上方への移動により第２図に
示すように各飾り片３２が遊技者から見える部位
に突出される。尚、第１図において、３３はＶゾ
ーン２３の両側に縦一列に配列した発光素子群
で、Ｖゾーン２３の上下動に連動して適宜点灯さ
れる。３４は台板９の前面下部に取着した下カバ
ーで、その内側の中央部に、Ｖゾーン２３に入賞
したパチンコ球を排出するための特定入賞球排出
路３５を形成し、その両側に通常入賞球を排出す
るための通常入賞球排出路３６を形成している。
３７は上カバー１０の中央部に設けたデイジタル
表示器である。

次に、上記構成の作用について説明する。操作
ハンドル３を回動操作してパチンコ球を盤面４側
に発射して遊技するものであるが、この際、パチ
ンコ球が始動口７，８に入賞しない限り、電磁ソ
レノイド１９，２９には通電されず、第１図に実
線で示すように入賞規制部材１３が大入賞孔１２
を閉鎖した状態に保持されると共に、スライド部
材２４ひいてはＶゾーン２３が下限位置（第１図
の位置）に位置する。そして、パチンコ球が始動
口７，８に入賞すると、電磁ソレノイド１９に例
えば0.5秒の通電を１〜２回行う。この通電によ
り、電磁ソレノイド１９のプランジヤー２０を連
結板２１と共に引上げて、クランク１７，１８を
第５図中矢印方向に回動し、これによつて入賞規
制部材１３及び回動部材１４の双方を第１図中矢
印方向に二点鎖線で示す位置にまで回動して大入
賞口１２を開放する。この開放状態を0.5秒維持
した後、電磁ソレノイド１９が断電され、プラン
ジヤー２０が連結板２１と共にスプリング２２の
弾発力よつて下降してクランク１７，１８を元位
置へ回動し、これによつて入賞規制部材１３及び
回動部材１４の双方を元位置へ回動して大入賞口
１２を閉鎖する。このようにして大入賞孔１２が
開放されている間に、大入賞孔１２に入賞したパ
チンコ球の多くは両側の通常入賞球排出路３５か
ら排出されるが、なかにはＶゾーン２３に入賞す
ものもある。この場合、Ｖゾーン２３に入賞する
と、上述した電磁ソレノイド１９への0.5秒の通
電を例えば18回連続的に行つて入賞規制部材１３
を18回連続的に開閉して大入賞孔１２への入賞確
率を高めると同時に、この連続開閉期間中電磁ソ
レノイド２９に通電してそのプランジヤー３０を
引上げ、これによつてスライド部材２４ひいては
Ｖゾーン２３を上限位置（第２図の位置）にまで
上昇させた状態に保持する。斯かる連続開閉期間
中に、再度パチンコ球がＶゾーン２３に入賞すれ
ば、上述の動作が繰返される。そして、連続開閉
期間中にパチンコ球がＶゾーン２３に入賞しなか
つた場合には、連続開閉期間終了後に入賞規制部
材１３が閉鎖状態に維持されると共に、電磁ソレ
ノイド２９が断電されてプランジヤー３０がスプ
リング３１の弾発力よつて下降し、これによつて
スライド部材２４（Ｖゾーン２３）が下限位置に
まで下降した状態に保持される。

以上説明した本実施例によれば、大入賞孔１２
内でＶゾーン２３を上下動させるようにしたか
ら、大入賞口１２内のＶゾーン２３に従来にはな
い動きが生じて遊技者の興味をひき、しかもＶゾ
ーン２３の動きに伴つてパチンコ球の転動状態が
変化して、この面でも遊技者の興味をひき、遊技
としての面白味が増大する。

尚、本実施例では連続開閉期間中Ｖゾーン２３
を上限位置にまで上昇させた状態に維持するよう
にしたが、例えば入賞規制部材１３の開閉動作に
連動させて上下動させる構成としても良い。更
に、Ｖゾーン２３の移動方向は、本実施例のよう
な上下方向に限定されず、例えば左右方向、斜め
上下方向、前後方向であつても良い。また、本実
施例では、Ｖゾーン２３に入賞したときに、入賞
規制部材１３を連続的に18回開閉させることによ
つて、大入賞口１２への入賞確率を高めるように
したが、例えば入賞規制部材１３を５〜10秒間連
続開放させる構成としても良い。

［考案の効果］ 本考案は以上の説明から明らかなように、連続
作動装置の入口を大入賞口内で移動させるように
したから、連続作動装置の入口に従来にはない動
きが生じて遊技者の興味をひくことができ、しか
も該入口の動きに伴つてパチンコ球の転動状態が
変化して、この面でも遊技者の興味をひくことが
でき、遊技としての面白味を増大させ得るという
優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１
図は要部の正面図、第２図は第１図とは異なる状
態で示すＶゾーン部分の正面図、第３図は第１図
の−線に沿つて示す縦断側面図、第４図は要
部の側面図、第５図は同背面図、第６図は全体の
正面図である。 図面中、５はセンター役物、１２は大入賞口、
１３は入賞規制部材、１９は電磁ソレノイド、２
３はＶゾーン（連続作動装置の入口）、２４はス
ライド部材、２９は電磁ソレノイドである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 盤面に大入賞口を設けると共に、この大入賞口
   を開閉する入賞規制部材を設け、且つ前記大入賞
   口への入賞確率を高める動作を前記入賞規制部材
   に行わせる連続作動装置の入口を前記大入賞口内
   に設けたものにおいて、前記連続作動装置の入口
   を移動可能に構成したことを特徴とするパチンコ
   ゲーム機。