JPS588293Y2 - パチンコ機の入賞玉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ機の遊技盤面に設置して使用する入
賞上装置に関し、その目的とするところは異なった動作
の変動入賞口を取付板に組合わせて一体化させ、これら
異なった変動入賞口を個々に変化作動させるように他の
入賞口と関連づけて遊技盤面に設置し、入賞の態様を多
様化させてパチンコ遊技の興趣を著しく高めるのに役立
つ入賞上装置を提供しようとするものである。

以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。

図において１は取付板でその略中央部に一度に数個の打
玉を受入れることができるように横長に大きく形成され
た玉入口２と、該玉入口２の左右両側に打玉を一個ずつ
受入れることができる円形状の玉入口２ａ、２ａとを開
設し、玉入口２の下側辺部には扉板３が軸４，４によっ
て開閉自在に軸着されている。

この扉板３は常時外方（前方向）に開くようにバランス
されており、その裏面側縁に係合腕５を突出させている
。

６は取付板１の裏側において玉入口２と連通状に取付け
た箱枠で、その内底面は若干傾斜させて玉通路７を形成
し、傾斜下端に玉出口８を設ける。

また、箱枠６の後側に突出させた支持部９に作動レバー
１０の後端を揺動可能に軸支１１シ、その先端を保合腕
５の上面に位置させである。

１２は作動レバー１０と関係的に遊技盤１３等適宜位置
に取付けられるソレノイドで、これと一体をなすプラン
ジャ１４の下端を作動レバー１０の上面に接触させ、該
ソレノイド１２が消磁しているときはプランジャ１４の
まわりに巻装したばね１５の作用によりこれを下方に回
動付勢して該プランジャ１４の下端に接した係合腕５を
押下げて扉板３を第３図実線のように玉入口２を塞ぐ閉
じ位置に維持する。

一方、取付板１の玉入口２ａ、２ａ前面には、内側を立
壁１７とし、該立壁１７に対向する外側を開放させたポ
ケット１６を取付け、該開放側に開閉片１８を配置する
。

この開閉片１８は常時横方向に傾動して開くようにバラ
ンスさせ、その下端をポケット１６内に設けた軸受２０
と取付板１の裏側に突設した枠体２１内に設けた軸受２
２とに支持させた支軸２３により立壁１７に対向させて
傾動自在に軸支させる。

該支軸２３の後端には半円形の歯車部２４が固設しであ
る。

２５は前記歯車部２４に噛合するラック部２８を設けた
可動ラックであり、その上端部に二股状の開口溝２６を
有し、かつ取付板１の裏側に突出させた支持軸２９．２
９に側面の長孔２７゜２７を遊嵌させて上下動自在に支
持させる。

３０は両端を開閉片１８と歯車部２４に夫々インサート
させて支軸２３と平行に設けたガイドピンであり、該ガ
イドピン３０を取付板１に開設した弧状の長孔３１に遊
嵌させて開閉片１８の傾動角度を規制している。

３２．３２は可動ラック２５と関係的に遊技盤１３等適
宜位置に取付けられるソレノイドで、夫々これと一体を
なすプランジャ３３の下端に設けた円板３４を前記開口
溝２６に係合させ、該ソレノイド３２が消磁していると
きはプランジャ３３のまわりに巻装したばね３５の付勢
作用により可動ラック２５を上方に引上げ、開閉片１８
をポケット１６の開放側を塞ぐ位置に起立保持させて打
玉を受入れ難い状態とする。

このように構成される本考案の入賞上装置は、第３図実
線で示すようにソレノイド１２が消磁していて作動レバ
ー１０を介して扉板３が玉入口２を閉塞する閉じ位置に
あるとき、該ソレノイド１２が励磁すると同図鎖線のよ
うにプランジャ１４をばね１５に抗して上方に吸引し作
動レバー１０の下方への回動付勢を解除する。

そのために作動レバー１０の拘束から解放される扉板３
は自重で前方へ回動して開き玉入口２を開放して一度に
多くの打玉を受入れ可能な状態に変化作動する。

また、第４図実線で示すようにソレノイド３２が消磁し
ていて可動ラック２５を介して開閉片１８が起立状態に
あるときソレノイド３２が励磁すると、プランジャ２２
はバネ３５の張力に抗して同図鎖線のように下方に吸引
され、これに伴なって可動ラック２５が押下げられてラ
ック部２８と噛合する歯車部２４を回動させ、開閉片１
８を打玉が入り易い状態に傾動させるのである。

そして、これら扉板３並びに開閉片１８．１８は夫々ソ
レノイド１２並びに３２．３２の消磁に伴ない、第３，
４図に示す実線位置に戻る動作を行う。

以上の説明から明らかなように本考案の装置は、前後方
向に開閉する扉板を備えた変動入賞口と、左右方向に傾
動可能な開閉片を備えた変動入賞口とを取付板に組合わ
せて設けてなり、これらの各変動入賞口よ夫々取付板の
後側にソレノイドを取付けてこれらのソレノイドを夫々
遊技盤の特定の入賞口等と電気的に関係づけて、その励
磁によって扉板並びに開閉板を変化作動させることで互
いに異なる入賞の態様を楽しむことができるものである
。

そして、例えば一方のソレノイド３２．３２は遊技盤に
設けられた特定の入賞口に打玉が入賞する都度瞬間的に
励磁状態となし、他のソレノイド１２は予かじめ設定さ
れた遊技条件を満足したときに一定時間励磁状態を続け
る如く異なった条件を設定して電気的に関係づけて変化
を持たせ、かつ入賞上発生の機会を多くしてパチンコ遊
技の興趣を盛り上げることができる。

また、本考案の別の特徴は、扉板を扉板自体のウェイト
を利用して開作動させるようにしたがら、部品数が少な
くてすみ、構造が簡単で製作が極めて容易である。

さらに開閉片は歯車部とラックの噛合で傾動動作を生じ
させるようにしたがら、その動作を至極円滑に行なわせ
ることができ、しがもコンパクトに設計できて全体を小
型化でき、狭いスペースにも取付けることができるとい
ったような構造面でも多くの利点を持つものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので第１図は外観斜視図、
第２図は一部を断面で示す拡大裏面図、第３．４図は夫
々要部縦断面図である。 １・・・・・・取付板、２，２ ａ 、２ ａ・・・・
・・玉人田３・・・・・・扉板、４，４・・・・・・軸
、５・・・・・・係合腕、１０・・・・・・作動レバー
１２．３２．３２・・・・・・ソレノイド、１４．３３
・・・・・・プランジャ、１５．３５・・・・・・ばね
、１８・・・・・・支軸、２４・・・・・・歯車部、２
５・・・・・・可動ラック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付板の前面に前後方向へ開閉可能な扉板を備えてなる
   玉入口と、側方に傾動可能な開閉片を備えてなる玉入口
   とを設け、前記扉板はその下側両端を玉入口の下側辺部
   に軸支すると共に、自重によって玉入口を開放する方向
   に回動付勢し、また後面に保合腕を突設すると共に、そ
   の上面にソレノイドのプランジャと一体をなす作動レバ
   ーを接触させて該プランジャに巻装したばねの作用によ
   り常時扉板を玉入口を塞ぐ位置に保持させ、前記開閉片
   は取付板の後側に突出する軸に歯車部を設けると共に、
   前記ソレノイドとは別に設けたソレノイドのプランジャ
   と一体をなす可動ラックを噛合させて該プランジャに巻
   装したばねの作用により常時起立位置に保持させ、夫々
   のソレノイドの励磁動作によって個々に扉板と開閉片の
   傾動動作を生じさせるように構成したことを特徴とする
   パチンコ機の入賞球装置。