JP2602666B2 - パチンコ機における入賞装置 - Google Patents
パチンコ機における入賞装置Info
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Description
【産業上の利用分野】 本発明は、パチンコ機における入賞装置に関し、特
に、パチンコ機の遊技盤に取り付けられる取付基板の表
面に、上方からのみ打球を受け入れることができる第1
の状態と横方向からも打球を受け入れることができる第
2の状態とに変化可能な可動翼片を対向軸着した、いわ
ゆるチューリップ式入賞装置に関するものである。
に、パチンコ機の遊技盤に取り付けられる取付基板の表
面に、上方からのみ打球を受け入れることができる第1
の状態と横方向からも打球を受け入れることができる第
2の状態とに変化可能な可動翼片を対向軸着した、いわ
ゆるチューリップ式入賞装置に関するものである。
従来、いわゆるチューリップ式入賞装置は、上方から
のみ打球を受け入れるように可動翼片が起立した状態で
ある第1の状態と、該第1の状態で打球を受け入れて可
動翼片をほぼ水平方向に開放して横方向からも打球を受
け入れることができる第2の状態とに変化可能に構成し
て遊技の興趣を盛り上げるようにしており、このため、
各種のチューリップ式入賞装置が提案されている。そし
て、これらのチューリップ式入賞装置の中には、可動翼
片を特殊な形状に形成して遊技の興趣を起こさせるよう
にしたものがある。例えば、実願昭49−108075号に記載
された考案には、可動片に入賞玉通入切込孔を設けて、
該入賞玉通入切込孔を打玉が通過し得るようにした形状
のものが示されている。
のみ打球を受け入れるように可動翼片が起立した状態で
ある第1の状態と、該第1の状態で打球を受け入れて可
動翼片をほぼ水平方向に開放して横方向からも打球を受
け入れることができる第2の状態とに変化可能に構成し
て遊技の興趣を盛り上げるようにしており、このため、
各種のチューリップ式入賞装置が提案されている。そし
て、これらのチューリップ式入賞装置の中には、可動翼
片を特殊な形状に形成して遊技の興趣を起こさせるよう
にしたものがある。例えば、実願昭49−108075号に記載
された考案には、可動片に入賞玉通入切込孔を設けて、
該入賞玉通入切込孔を打玉が通過し得るようにした形状
のものが示されている。
上記した従来の考案においては、可動片に入賞玉通入
切込孔を形成することにより、特に遊技者の弾いた打玉
の微妙な動き、変化によって入賞玉となる筈の打玉がア
ウト玉となったり或はアウト玉となる筈の打玉が入賞玉
となるなどの意外性、偶然性があってパチンコ遊技の興
趣を増大するようにしたものであるが、いずれにしても
入賞玉通入切込孔の形成により最終的には可動片の開閉
動作に変化を与えることを主目的としている。 これに対し本発明は、上記した従来のものと同様に可
動翼片の形状が特殊なものを採用しているが、その目的
とするところは、可動翼片の開閉により可動翼片上に落
下してくる打玉の誘導方向を全く異ならせることができ
る入賞装置を提供することにある。
切込孔を形成することにより、特に遊技者の弾いた打玉
の微妙な動き、変化によって入賞玉となる筈の打玉がア
ウト玉となったり或はアウト玉となる筈の打玉が入賞玉
となるなどの意外性、偶然性があってパチンコ遊技の興
趣を増大するようにしたものであるが、いずれにしても
入賞玉通入切込孔の形成により最終的には可動片の開閉
動作に変化を与えることを主目的としている。 これに対し本発明は、上記した従来のものと同様に可
動翼片の形状が特殊なものを採用しているが、その目的
とするところは、可動翼片の開閉により可動翼片上に落
下してくる打玉の誘導方向を全く異ならせることができ
る入賞装置を提供することにある。
本発明は、上記した目的を達成するため、 遊技盤に取り付けられる取付基板の表面に、上方から
のみ打球を受け入れることができる第1の状態と横方向
からも打球を受け入れることができる第2の状態とに変
化可能な一対の可動翼片を対向軸着し、 前記可動翼片には、前記第1の状態において、その上
部に打球を外側に誘導する傾斜面と、前記第2の状態に
おいて、打球を通過させて前記遊技盤に形成された特定
の流下通路に誘導する通過口と、が形成され、 前記取付基板には、前記可動翼片が第1の状態のとき
に前記通過口内に位置し第2の状態のときに前記通過口
の内側斜め上方に位置する障害突起を突設したことを特
徴とするパチンコ機における入賞装置。 を要旨とするものである。
のみ打球を受け入れることができる第1の状態と横方向
からも打球を受け入れることができる第2の状態とに変
化可能な一対の可動翼片を対向軸着し、 前記可動翼片には、前記第1の状態において、その上
部に打球を外側に誘導する傾斜面と、前記第2の状態に
おいて、打球を通過させて前記遊技盤に形成された特定
の流下通路に誘導する通過口と、が形成され、 前記取付基板には、前記可動翼片が第1の状態のとき
に前記通過口内に位置し第2の状態のときに前記通過口
の内側斜め上方に位置する障害突起を突設したことを特
徴とするパチンコ機における入賞装置。 を要旨とするものである。
本発明は、可動翼片が起立した第1の状態にあるとき
には、上方からのみ打球が受け入れられる一方可動翼片
上に飛来する打球が可動翼片の上部傾斜面に衝突してそ
の落下方向を大きく外側へ変化させられると共に、障害
突起によって上方から入った打球を確実に入賞玉として
処理し且つ可動翼片を第1の状態から第2の状態に変化
せしめ、可動翼片が開放した第2状態にあるときには、
可動翼片に捕らえられた打球は、障害突起によって通過
口を通過して遊技盤に形成された特定の流下通路に誘導
されるように作用する。 を要旨とするものである。
には、上方からのみ打球が受け入れられる一方可動翼片
上に飛来する打球が可動翼片の上部傾斜面に衝突してそ
の落下方向を大きく外側へ変化させられると共に、障害
突起によって上方から入った打球を確実に入賞玉として
処理し且つ可動翼片を第1の状態から第2の状態に変化
せしめ、可動翼片が開放した第2状態にあるときには、
可動翼片に捕らえられた打球は、障害突起によって通過
口を通過して遊技盤に形成された特定の流下通路に誘導
されるように作用する。 を要旨とするものである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について
説明する。第2図ないし第4図は、実施例に係る入賞装
置を示し、第2図は、入賞装置の正面斜視図であり、第
3図は、可動翼片が起立した第1の状態を示し、(a)
は一部断面にして示す正面図、(b)は縦断側面図、
(c)は平面図である。第4図は、可動翼片が開放した
第2の状態を示し、(a)は一部断面にして示す正面
図、(b)は縦断側面図、(c)は平面図である。 図において、入賞装置1は、遊技盤20(第3図および
第4図の(b)を参照)に取り付けられる取付基板2に
長方形状の入賞開口3が開設され、該入賞開口3の前面
両側に起立した第1状態と開放した第2状態とに開閉自
在な可動翼片4a,4bが軸ピン7a,7bによって軸着され、そ
の前面と両側下部を覆って玉受8が固着されている。 前記可動翼片4a,4bは、第1の状態において、その上
部形状が下方に下り傾斜する上部傾斜面5a,5bを構成し
ており、可動翼片4a,4bが起立している状態では、横方
向から飛入する打球の落下方向を大きく変化させて外側
へ誘導するようになっている。この上部傾斜面5a,5bの
形状は、図示のものに限らず可動翼片4a,4b上に落下す
る打球の落下方向を外側へ変化させることができればど
のような形状に形成しても良く、例えば、図示のものよ
り更に凹状面にしたもの、凸状面にしたもの、或は直線
傾斜状面にしたもの等でも良い。更に、可動翼片4a,4b
には、第2の状態において、ほぼ上下方向に連通する通
過口6a,6bが形成され、可動翼片4a,4bが開放している状
態では、可動翼片4a,4bによって導かれた入賞玉を通過
させて、その下方に形成された後述する特定の流下通路
としての入賞通路A,A′に導くようになっている。 なお、通過口6a,6bは、可動翼片4a,4bが第1の状態で
あるときには、横方向から飛入する打球を受け入れない
ようになっており、したがって、可動翼片4a,4bが第1
の状態から第2の状態へ変化するためには、上方からの
打球が可動翼片4a,4bの間隔内に入賞したとき、あるい
は第3図(c)および第4図(c)に示される連動ピン
18が他の入賞装置に入賞した入賞玉によって作動させら
れたときだけである。また、図示の実施例においては、
前記取付基板2上の前記入賞開口3の上部両側に障害突
起17a,17bが突設されている。この障害突起17a,17bは、
可動翼片4a,4bが第1の状態のときには、第3図(a)
(c)に示すように通過口6a,6b内に収納されて上方か
ら飛入した打球の通過口6a,6bへの侵入を防止し、可動
翼片4a,4bが第2の状態のときには、第4図(a)
(c)に示すように通過口6a,6bの内側やや斜め上方に
位置し、可動翼片4a,4bに誘導された打球の多くが通過
口6a,6bに流れるように作用する。また、前記玉受8の
前面には、装飾シール9が貼付されている(第2図参
照)。 前記取付基板2の後面には、箱枠状の誘導枠10が固定
されている。この誘導枠10内には、入賞玉によって上下
揺動する揺動部材12が軸ピン11によって軸支され、この
揺動部材12が前記可動翼片4a,4bの開閉動作を制御して
いる。すなわち、揺動部材12がほぼ水平状態となってい
る場合には、揺動部材12の先端が入賞開口3より前方の
位置で可動翼片4a,4bの下端内側と係合して可動翼片4a,
4bの起立した第1の状態を保持し、入賞玉が上方から入
賞すると該入賞玉が揺動部材12に受け止められて該揺動
部材12上を後方に向けて転動し、それにつれて揺動部材
12の先端が跳ね上げられて可動翼片4a,4bとの係合関係
が解除され、可動翼片4a,4bは自重によって開放した第
2の状態に移行する。なお、第2の状態において揺動部
材12の先端は、入賞開口3より僅かに突出した位置とな
っているが、上方から入賞する打球を受け止めることは
ない。 そして、第2の状態となっている可動翼片4a,4bに入
賞玉が入賞すると該入賞玉は、可動翼片4a,4bの下端部
を押し下げ、かつ揺動部材12と一体的に形成された復帰
用作動腕14上に落下して押し下げるので、揺動部材12が
反時計方向に回動して再度可動翼片4a,4bの下端と係合
して起立した第1の状態に戻るようになっている。な
お、揺動部材12の軸より前方には、重錘13が埋設され、
常に揺動部材12の先端が反時計方向に回動するように付
勢しており、また、揺動部材12の後端下方部には、永久
磁石15が固着されて揺動部材12が時計方向に揺動したと
き誘導枠10に横臥された吸着片16と吸着して振動等の外
的要因によって第2の状態となっている可動翼片4a,4b
が第1の状態とならないようにしている。 上記のように構成された入賞装置1は、第1図に示さ
れるように配置される。第1図は、入賞装置1の作用を
説明するための遊技盤20(第1図においては省略)上の
配置図である。図において、入賞装置1の下方には、風
車21および通常のチューリップ式入賞装置22が配置さ
れ、また、可動翼片4a,4bの上部傾斜面5a,5bの延長線上
に打球が侵入できない間隔をもって障害釘が配列されて
いる。更に、入賞装置1の取付基板2の両側から前記チ
ューリップ式入賞装置22に向けて入賞通路A,A′を構成
するように障害釘が配列されている。なお、入賞通路A,
A′は、主として風車によって左右2つに区分されると
ともに障害釘の配列間隔は、入賞通路A,A′内の打球が
外へ飛び出さないか、あるいは飛び出し難いような間隔
に設定されている。また、入賞通路A,A′を構成する最
上端の釘と、前記上部傾斜面5a,5bの延長線上の釘との
間隔は、打球が侵入できるようになっているが、最上端
の釘の方が内側に位置しているため上方または斜め上方
から飛来する打球は侵入することができず、真横または
斜め下方から反発されて飛来する打球が侵入する可能性
を有するだけでその数は極めて少い。 入賞装置1は、上記したように配置されているため、
可動翼片4a,4bが第1の状態であるときには、入賞装置
1の斜め横から飛来する打球(第1図において鎖線で示
される打球)は上部傾斜面5a,5bに衝突して外側に誘導
される。しかして、打球が上方から飛来して可動翼片4
a,4bを開放して第2の状態としたときには、斜め横方向
から飛来する打球(第1図において一点鎖線で示される
打球)を受け入れることができるようになるが、その受
け入れられた打球の多くは、通過口6a,6b内に誘導され
て遊技盤20に形成された入賞通路A,A′に導かれ、風車2
1を経てチューリップ式入賞口22に到達し、該チューリ
ップ式入賞口22を開閉させて入賞玉を発生させるように
している。すなわち、可動翼片4a,4bが第2の状態に変
化することによって新たな流下通路が出現するようにな
っている。特に、この実施例の場合には、障害突起17a,
17bが設けてあるので、可動翼片4a,4bに導かれた打球
は、ほとんど通過口6a,6bへ誘導されるようになってお
り、回動翼片4a,4bが第2の状態を維持するかぎり、斜
め横方向から飛来する打球は、新たに出現した流下通
路、すなわち図示の実施例の場合には入賞通路A,A′へ
導かれて入賞玉となり、遊技客は多くの入賞玉を獲得す
る可能性が高くなる。 なお、第1図に示す実施例においては、入賞通路A,
A′を構成する障害釘の配列間隔が狭いため、入賞通路
A,A′に導かれた打球は、ほとんど入賞玉となるように
設定されていたが、例えば、風車21の両側に位置する障
害釘G1,G2を無くして風車21との衝突の具合によって
は、外へ飛び出るようにして、必ずしも入賞通路A,A′
に導かれた打球を入賞玉とはしないようにしても良い。
また、障害突起17a,17bと同じ機能を有する突起を可動
翼片4a,4bと一体的に形成したものであっても良く、更
に、障害突起17a,17bを植立することなく可動翼片4a,4b
に導かれた打球が通過口6a,6bを飛び越えて入賞開口3
へ誘導される割合を高く構成しても良い。 更に、図示の実施例では、遊技盤20に形成された特定
の流下通路として、入賞通路A,A′を例示したが、これ
に限らず、パチンコ遊技における何等かの動作を引き起
すための通路であれば良く、例えば遊技盤20上に設けら
れた別遊技装置を作動させるための受口へ導く通路であ
っても良いし、あるいは、各種の装飾装置或は駆動装置
等を作動させるための通路であっても良い。 また、可動翼片4a,4bを開閉させるものとして、図示
の揺動部材12や該揺動部材12に代る適宜のリンク機構を
電気的駆動手段(ソレノイド、モータ等)で動作させる
ことにより開閉させるようにしたものでも良い。
説明する。第2図ないし第4図は、実施例に係る入賞装
置を示し、第2図は、入賞装置の正面斜視図であり、第
3図は、可動翼片が起立した第1の状態を示し、(a)
は一部断面にして示す正面図、(b)は縦断側面図、
(c)は平面図である。第4図は、可動翼片が開放した
第2の状態を示し、(a)は一部断面にして示す正面
図、(b)は縦断側面図、(c)は平面図である。 図において、入賞装置1は、遊技盤20(第3図および
第4図の(b)を参照)に取り付けられる取付基板2に
長方形状の入賞開口3が開設され、該入賞開口3の前面
両側に起立した第1状態と開放した第2状態とに開閉自
在な可動翼片4a,4bが軸ピン7a,7bによって軸着され、そ
の前面と両側下部を覆って玉受8が固着されている。 前記可動翼片4a,4bは、第1の状態において、その上
部形状が下方に下り傾斜する上部傾斜面5a,5bを構成し
ており、可動翼片4a,4bが起立している状態では、横方
向から飛入する打球の落下方向を大きく変化させて外側
へ誘導するようになっている。この上部傾斜面5a,5bの
形状は、図示のものに限らず可動翼片4a,4b上に落下す
る打球の落下方向を外側へ変化させることができればど
のような形状に形成しても良く、例えば、図示のものよ
り更に凹状面にしたもの、凸状面にしたもの、或は直線
傾斜状面にしたもの等でも良い。更に、可動翼片4a,4b
には、第2の状態において、ほぼ上下方向に連通する通
過口6a,6bが形成され、可動翼片4a,4bが開放している状
態では、可動翼片4a,4bによって導かれた入賞玉を通過
させて、その下方に形成された後述する特定の流下通路
としての入賞通路A,A′に導くようになっている。 なお、通過口6a,6bは、可動翼片4a,4bが第1の状態で
あるときには、横方向から飛入する打球を受け入れない
ようになっており、したがって、可動翼片4a,4bが第1
の状態から第2の状態へ変化するためには、上方からの
打球が可動翼片4a,4bの間隔内に入賞したとき、あるい
は第3図(c)および第4図(c)に示される連動ピン
18が他の入賞装置に入賞した入賞玉によって作動させら
れたときだけである。また、図示の実施例においては、
前記取付基板2上の前記入賞開口3の上部両側に障害突
起17a,17bが突設されている。この障害突起17a,17bは、
可動翼片4a,4bが第1の状態のときには、第3図(a)
(c)に示すように通過口6a,6b内に収納されて上方か
ら飛入した打球の通過口6a,6bへの侵入を防止し、可動
翼片4a,4bが第2の状態のときには、第4図(a)
(c)に示すように通過口6a,6bの内側やや斜め上方に
位置し、可動翼片4a,4bに誘導された打球の多くが通過
口6a,6bに流れるように作用する。また、前記玉受8の
前面には、装飾シール9が貼付されている(第2図参
照)。 前記取付基板2の後面には、箱枠状の誘導枠10が固定
されている。この誘導枠10内には、入賞玉によって上下
揺動する揺動部材12が軸ピン11によって軸支され、この
揺動部材12が前記可動翼片4a,4bの開閉動作を制御して
いる。すなわち、揺動部材12がほぼ水平状態となってい
る場合には、揺動部材12の先端が入賞開口3より前方の
位置で可動翼片4a,4bの下端内側と係合して可動翼片4a,
4bの起立した第1の状態を保持し、入賞玉が上方から入
賞すると該入賞玉が揺動部材12に受け止められて該揺動
部材12上を後方に向けて転動し、それにつれて揺動部材
12の先端が跳ね上げられて可動翼片4a,4bとの係合関係
が解除され、可動翼片4a,4bは自重によって開放した第
2の状態に移行する。なお、第2の状態において揺動部
材12の先端は、入賞開口3より僅かに突出した位置とな
っているが、上方から入賞する打球を受け止めることは
ない。 そして、第2の状態となっている可動翼片4a,4bに入
賞玉が入賞すると該入賞玉は、可動翼片4a,4bの下端部
を押し下げ、かつ揺動部材12と一体的に形成された復帰
用作動腕14上に落下して押し下げるので、揺動部材12が
反時計方向に回動して再度可動翼片4a,4bの下端と係合
して起立した第1の状態に戻るようになっている。な
お、揺動部材12の軸より前方には、重錘13が埋設され、
常に揺動部材12の先端が反時計方向に回動するように付
勢しており、また、揺動部材12の後端下方部には、永久
磁石15が固着されて揺動部材12が時計方向に揺動したと
き誘導枠10に横臥された吸着片16と吸着して振動等の外
的要因によって第2の状態となっている可動翼片4a,4b
が第1の状態とならないようにしている。 上記のように構成された入賞装置1は、第1図に示さ
れるように配置される。第1図は、入賞装置1の作用を
説明するための遊技盤20(第1図においては省略)上の
配置図である。図において、入賞装置1の下方には、風
車21および通常のチューリップ式入賞装置22が配置さ
れ、また、可動翼片4a,4bの上部傾斜面5a,5bの延長線上
に打球が侵入できない間隔をもって障害釘が配列されて
いる。更に、入賞装置1の取付基板2の両側から前記チ
ューリップ式入賞装置22に向けて入賞通路A,A′を構成
するように障害釘が配列されている。なお、入賞通路A,
A′は、主として風車によって左右2つに区分されると
ともに障害釘の配列間隔は、入賞通路A,A′内の打球が
外へ飛び出さないか、あるいは飛び出し難いような間隔
に設定されている。また、入賞通路A,A′を構成する最
上端の釘と、前記上部傾斜面5a,5bの延長線上の釘との
間隔は、打球が侵入できるようになっているが、最上端
の釘の方が内側に位置しているため上方または斜め上方
から飛来する打球は侵入することができず、真横または
斜め下方から反発されて飛来する打球が侵入する可能性
を有するだけでその数は極めて少い。 入賞装置1は、上記したように配置されているため、
可動翼片4a,4bが第1の状態であるときには、入賞装置
1の斜め横から飛来する打球(第1図において鎖線で示
される打球)は上部傾斜面5a,5bに衝突して外側に誘導
される。しかして、打球が上方から飛来して可動翼片4
a,4bを開放して第2の状態としたときには、斜め横方向
から飛来する打球(第1図において一点鎖線で示される
打球)を受け入れることができるようになるが、その受
け入れられた打球の多くは、通過口6a,6b内に誘導され
て遊技盤20に形成された入賞通路A,A′に導かれ、風車2
1を経てチューリップ式入賞口22に到達し、該チューリ
ップ式入賞口22を開閉させて入賞玉を発生させるように
している。すなわち、可動翼片4a,4bが第2の状態に変
化することによって新たな流下通路が出現するようにな
っている。特に、この実施例の場合には、障害突起17a,
17bが設けてあるので、可動翼片4a,4bに導かれた打球
は、ほとんど通過口6a,6bへ誘導されるようになってお
り、回動翼片4a,4bが第2の状態を維持するかぎり、斜
め横方向から飛来する打球は、新たに出現した流下通
路、すなわち図示の実施例の場合には入賞通路A,A′へ
導かれて入賞玉となり、遊技客は多くの入賞玉を獲得す
る可能性が高くなる。 なお、第1図に示す実施例においては、入賞通路A,
A′を構成する障害釘の配列間隔が狭いため、入賞通路
A,A′に導かれた打球は、ほとんど入賞玉となるように
設定されていたが、例えば、風車21の両側に位置する障
害釘G1,G2を無くして風車21との衝突の具合によって
は、外へ飛び出るようにして、必ずしも入賞通路A,A′
に導かれた打球を入賞玉とはしないようにしても良い。
また、障害突起17a,17bと同じ機能を有する突起を可動
翼片4a,4bと一体的に形成したものであっても良く、更
に、障害突起17a,17bを植立することなく可動翼片4a,4b
に導かれた打球が通過口6a,6bを飛び越えて入賞開口3
へ誘導される割合を高く構成しても良い。 更に、図示の実施例では、遊技盤20に形成された特定
の流下通路として、入賞通路A,A′を例示したが、これ
に限らず、パチンコ遊技における何等かの動作を引き起
すための通路であれば良く、例えば遊技盤20上に設けら
れた別遊技装置を作動させるための受口へ導く通路であ
っても良いし、あるいは、各種の装飾装置或は駆動装置
等を作動させるための通路であっても良い。 また、可動翼片4a,4bを開閉させるものとして、図示
の揺動部材12や該揺動部材12に代る適宜のリンク機構を
電気的駆動手段(ソレノイド、モータ等)で動作させる
ことにより開閉させるようにしたものでも良い。
本発明は、可動翼片が起立した第1の状態にあるとき
には、上方からのみ打球が受け入れられるとともに横方
向から飛来する打球が可動翼片の上部に衝突して外側へ
導かれるようにして遊技盤に形成された特定の流下通路
への入口を閉塞しており、可動翼片が開放した第2状態
にあるときには、可動翼片に形成された通過口が特定の
流下通路と連通するように構成されているため、可動翼
片上に落下してくる打球の誘導方向を全く異なる方向に
誘導することができ、遊技盤上を落下する打球の流下方
向に今までにない新しい変化を付与して遊技の興趣を盛
り上げることができる。
には、上方からのみ打球が受け入れられるとともに横方
向から飛来する打球が可動翼片の上部に衝突して外側へ
導かれるようにして遊技盤に形成された特定の流下通路
への入口を閉塞しており、可動翼片が開放した第2状態
にあるときには、可動翼片に形成された通過口が特定の
流下通路と連通するように構成されているため、可動翼
片上に落下してくる打球の誘導方向を全く異なる方向に
誘導することができ、遊技盤上を落下する打球の流下方
向に今までにない新しい変化を付与して遊技の興趣を盛
り上げることができる。
第1図は、作用を説明するための実施例に係る入賞装置
の遊技盤上への配置図であり、第2図ないし第4図は、
実施例に係る入賞装置を示し、第2図は、入賞装置の正
面斜視図であり、第3図は、可動翼片が起立した第1の
状態を示し、(a)は一部断面にして示す正面図、
(b)は縦断側面図、(c)は平面図であり、第4図
は、可動翼片が開放した第2の状態を示し、(a)は一
部断面にして示す正面図、(b)は縦断側面図、(c)
は平面図である。 1…入賞装置 2…取付基板 4a,4b…可動翼片 5a,5b…上部傾斜面 6a,6b…通過口 17a,17b…障害突起 20…遊技盤 A,A′…入賞通路(流下通路)
の遊技盤上への配置図であり、第2図ないし第4図は、
実施例に係る入賞装置を示し、第2図は、入賞装置の正
面斜視図であり、第3図は、可動翼片が起立した第1の
状態を示し、(a)は一部断面にして示す正面図、
(b)は縦断側面図、(c)は平面図であり、第4図
は、可動翼片が開放した第2の状態を示し、(a)は一
部断面にして示す正面図、(b)は縦断側面図、(c)
は平面図である。 1…入賞装置 2…取付基板 4a,4b…可動翼片 5a,5b…上部傾斜面 6a,6b…通過口 17a,17b…障害突起 20…遊技盤 A,A′…入賞通路(流下通路)
Claims (1)
- 【請求項1】遊技盤に取り付けられる取付基板の表面
に、上方からのみ打球を受け入れることができる第1の
状態と横方向からも打球を受け入れることができる第2
の状態とに変化可能な一対の可動翼片を対向軸着し、 前記可動翼片には、前記第1の状態において、その上部
に打球を外側に誘導する傾斜面と、前記第2の状態にお
いて、打球を通過させて前記遊技盤に形成された特定の
流下通路に誘導する通過口と、が形成され、 前記取付基板には、前記可動翼片が第1の状態のときに
前記通過口内に位置し第2の状態のときに前記通過口の
内側斜め上方に位置する障害突起を突設したことを特徴
とするパチンコ機における入賞装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62254361A JP2602666B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | パチンコ機における入賞装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62254361A JP2602666B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | パチンコ機における入賞装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0197484A JPH0197484A (ja) | 1989-04-14 |
JP2602666B2 true JP2602666B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=17263920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62254361A Expired - Lifetime JP2602666B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | パチンコ機における入賞装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602666B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52132939A (en) * | 1976-04-28 | 1977-11-08 | Narita Katsumi | Safe ball receiving device for pachinko game machine |
-
1987
- 1987-10-08 JP JP62254361A patent/JP2602666B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0197484A (ja) | 1989-04-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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