JPS58132148A - ストツキングの編成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトルクヤーンを用いて均斉なストッキングを編
成する方法に関するものである。

一般にストッキングに用いられる素材としてはトルクを
主体としたトルクヤーンとケン縮を主体としたウーリャ
ーンに大別され生産されている。

特にトルクヤーンを供給し編成されたストッキングにつ
いては透明性がすぐれ１綱面のフラットなものが得られ
、ファッション商品の価値が高いものである。しかし、
このトルクヤーンはウーリャーンに対して実質的にケン
縮を有しない旋回性のみを有する特性をもっており、ス
トッキングの如く粗大なループを形成する編地に用いる
場合。

ループ形態が不安定で、「紋様」と称する編目のムラを
生じやすく商品価値を著しく損なうものである。

このような欠点を改善するため、供給するトルクヤーン
について種々検討されているが、ある程度改善されるに
しても、他の特性の低下あるいはコスト面など総合的に
解決するに至っていない。

たとえば特開昭５２−８８６４５号公報に示されるよう
にトルクヤーンに追撚を施すことが知られている。しか
しながら追撚するためには製造工程が複雑になり、コス
トも極めて不利となる。また特開昭５５−２６２２１号
公報ではトルクヤーンの破断伸度を４５〜７０チと高目
に規制することが知られている。し、かしトルクヤーン
を高伸度化すると伸縮性の低下をきたし、ストッキング
本来の目的を損なう結果となる。

本発明者らは前記欠点を解消すべくストッキングの編成
方法について鋭意研究した結果、供給するトルクヤーン
のトルク特性と編成時の供給方法を組合せることによっ
て、「紋様」欠点を解消でき、しかも他のストッキング
特性を摺なうことなく要求を満たすことが可能であるこ
とを見い出し。

本発明に到達したものである。

すなわち１本発明は、Ｓおよび２方向のトルクヤーンの
トルクヨリ数がそれぞれ１００〜６００　Ｔ／Ｍ異なる
２種のトルクヤーンを供給し編成することを特徴とする
均斉なストッキングを編成する方法である。さらに好ま
しくは、Ｓおよび２方向のトルクヤーンを各コース交互
に、かつ２種のトルクヤーンがＳあるいは２方向のそれ
ぞれトルクヤーンについて連続しないように供給するも
のである。

ここでいうトルクヨリ数とは加工後１週間以上放置し、
サンプル１ｍを採取し、中央に０．０１　ｇ、／ｄの荷
重をかけ２つ折にし荷重の回転が静止するまで空気中に
放置し、その２つ折の糸条に入った撚数をメートル当り
に換算して表示したものである。

トルクヤーンを用いてストッキングを編成する場合、形
成された編目ループはトルクによって捩られた形態をと
る。このループの捩れ程度は、供給系のトルクに支配さ
れると同時に編目内部の隣接するループと干渉し合って
相対的に決まるものである。同等のトルクで形成された
個々の編目ループは互にバランスして均斉に捩れた形態
をとると考えられるが、長さ方向のわずかなトルクの変
化、あるいは編目の抱束力など外的要因によって。

編目者コース間のバランスがくずれ１編地の一部あるい
は全面に不均一な編目ループの捩れを生ずる。これがい
わゆる「紋様」欠点である。

本発明者らはこの点に着目し１編目ループの捩れをバラ
ンスさせることよりも、トルクヨリ数の高い糸条がトル
クヨリ数の低い糸条を支配して。

各コース間の編目ループをアンバランスな捩れ状態にす
ることによって各コース内の編目ループがきわめて均一
で、外的要因にも十分耐えうろことを見い出し７た。捷
だ不均一な編目ループの捩れによる「紋様」欠点は１編
地内のわずかな異常部が存在すると、それが起因点とな
り正常部まで波及し大きな欠点に成長するものであるが
１本発明の方法では、トルクヨリ数の高い糸条で構成さ
れるコースで欠点の成長を制止し、製品の欠陥とはなら
ない大きな効果がある。

本発明は９編地のバイアス防止の目的で従来からＳおよ
びＺ方向のトルクヤーンを供給して編成するものと同様
であるが、Ｓおよび２方向のトルクヤーンのトルクヨリ
数がそれぞれ１００〜６００Ｔ／Ｍ異なる２種のトルク
ヤーンを供給することに特徴がある。このトルクヨリ数
が１００Ｔ／Ｍ以下では、各コース間のトルク差が小さ
いため前述の効果が十分発揮できない。逆に６００Ｔ／
Ｍを越える値ではトルク差による編目ループ形態差が顕
著になり編地のヨコ方向に段状のスジが生ずる。このよ
うな編地でｉｔ無地のストッキングとしては商品価ｆ１
〆ｌ°が著［、＜川なわれる。該トルクヨリ数の差が４
００Ｔ／Ｍ程度でもストッキングの段状のスジは外観上
記められるが１通常の着用時には全く問題にならない゛
。製品の外観も考慮するとトルクヨリ数の差は２００〜
４００Ｔ／Ｍが好ましい範囲である。

本発明で得られるストッキングの伸縮特性について述べ
る。かような２種のトルクヨリ数を供給してストッキン
グを編成すると、ストッキングの伸縮特性は両者の平均
的なものとなシ、従来使用スルトルクヨリ数レベルのト
ルクヤーンと、それより低いトルクヨリ数レベルのトル
クヤーンとを組合せて編成したストッキングは伸縮性が
著しく低下する。本発明では１通常のストッキングを編
成する場合、前述の「紋様」欠点が発生し、−高伸縮性
が得られるようなきわめて高レベルのトルクヨリ数のト
ルクヤーンと、これより１０Ω〜６００Ｔ／Ｍ低いトル
クヨリ数のトルクヤーンを組合せることによって、得ら
れるストッキングの伸縮性は通常のストッキングのもの
と同等か、あるいはそれ以上の特性を有するストッキン
グが得られるものである。したがって本発明は通常「紋
様」欠点のため全く使用できなかったような高レベルの
トルクヨリ数のトルクヤーンを、「紋様」欠点を解消し
使用１．Ｉｆ能にした効果がある。このような高レベル
のトルクヤーンは単なるトルク特性のみならずケン縮と
トルクが混在した加工糸の使用も可能であって、これに
よって得られるストッキングの製品風合、外観特性など
幅広い展開ができるものである。

次に２種のトルクヨリ数のトルクヤーンを編成する場合
の供給方法について述べる。かようなトルクヨリ数の異
なるトルクヤーンを組合−せて編成すると、該トルクヨ
リ数に相当した編目ループの捩れ程度を示し、厳密には
編目の各コース毎に異なつ／こループ形態を形成する。

これが極端な場合はストッキングのヨコ方向にスジ状の
段が発生する。かようなトルクヨリ数の２種のトルクヤ
ーンをイＩＬ給し編成する場合は、高トルクヨリ数のト
ルクヤーンと低トルクヨリ数のトルクヤーンをできるだ
け分散するように供給しストッキングを編成することが
有効である。すなわち、ストッキングのバイアスも考慮
して、Ｓならびに２方向のトルクヤーンを各コース毎に
交互に供給すると同時に。

Ｓおよび２方向のトルクヤーンそれぞれについてトルク
ヨリ数の異なる２種のトルクヤーンを交互に供給し編成
するのが好ましい。

次に本発明を実施例を用いて説明する。

実施例１ ナイロンフィラメント１５Ｄ−２ｆを通常の仮ヨリ加工
機で仮ヨリ数を変更して加工し１表１に示す各種のトル
クヨリ数のトルクヤー７を得だ。

これを用いてシンプレックス４００（登録商標）（永田
製機株式会社製）編機によって表２の方法で編成し、ス
トッキングを作成し、精練、染色。

柔軟仕上げ処理後、高圧スチームセンタで１２０℃。

６０秒間足型セツトした。

表１ ×トソキノグの評価は官能検査により実施し。

その程度を◎−〇−へ一×とし、０以上を実用上問題な
し、Δ以下を問題ありとした。

ＮＩＩＩ、Ｉが本発明の方法によるもので、「紋様」欠
点、伸縮性、透明性、ヨコスジ共に良好なストッキング
が得られた。Ｎ１１１．ＩＶ、Ｖは比較例でトルクヨリ
数の差が本発明の範囲外のものである。

Ｎｌｌは伸縮性が著しく劣り、ｍｌＶは「紋様」欠点。

透明性が劣った。ｍ■は本発明範囲のものであるが、ｍ
ｌｌ［比ベヨコスジの点で若干劣っていた。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）Ｓおよび２方向の旋回性を有するトルクヤーンを
   供給し編成する際に、トルクヨリ数がＳおよび２それぞ
   れ１００〜６ＤＯＴ／Ｍ異なる２種のトルクヤーンから
   構成することを特徴とするストッキングの編成方法。
2. （２）Ｓおよび２方向のトルクヤーンを各コース交互に
   供給し、かつＳおよび２方向のトルクヤーンそれぞれに
   ついてトルクヨリ数の異なる２種のトルクヤーンを交互
   に供給することを特徴とする特許請求の範囲第（１）項
   記載のストッキングの編成方法。