JPH01314752A - 透明性ナイロン6織物 - Google Patents

透明性ナイロン6織物

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JPH01314752A
JPH01314752A JP63146145A JP14614588A JPH01314752A JP H01314752 A JPH01314752 A JP H01314752A JP 63146145 A JP63146145 A JP 63146145A JP 14614588 A JP14614588 A JP 14614588A JP H01314752 A JPH01314752 A JP H01314752A
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JP
Japan
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yarn
nylon
fabric
transparency
woven fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP63146145A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Kamamoto
釜本 健太郎
Masaki Arikawa
正樹 有川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01314752A publication Critical patent/JPH01314752A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、経糸・緯糸がナイロン6からなり1工程力式
の高速紡糸で得られるマルチフィラメント糸条(以下「
ナイロン6POY糸条」という)であり、透明性に優れ
1柔らかでしなやかな(以下「ソフト」という)風合い
を有し、上品な外観を表し、高級感を呈する織物に関す
るものである。
【従来の技術】
周知のようにナイロン6フィラメント糸条は。 その物性・染色性等において種々の優れた特性を有して
いる。該糸条を用いた織物は、裏地・ジャンパー地・ス
ポーツウェア地等の一般衣料用として使用されることは
もとより、傘地・袋物・カバン等の雑品やクーポリン等
の産業資材用としても広く使用されている。 近年来2機能性および外観風合い等を重視されるスポー
ツウェアを中心とするカジュアルウエアの分野や傘地等
の雑品の分野における付加価値商品の開発にはめざまし
いものがある。中でもファツション性や外観上で新規性
を狙って5優れた透明性やソフトな風合いを織物に与え
ることへの指向が強くなっている。 目下のところ透明性に優れた織物用糸条としては、紡糸
・延伸の2工程力式で得られるナイロン6マルチフィラ
メント糸条(以下「ナイロン6FDY糸条」という)が
該当する。この場合この糸条は酸化チタンを重合又は紡
糸時に添加しないで製糸されたものであり、それにより
ナイロン本来の透明性を呈する糸条が得られているもの
である。
【発明が解決しようとする課題】
このように酸化チタンを全く添加しないという方法は、
透明性に優れた糸条を得ることはできるが、その原糸の
製糸時で糸切れが多発し、製糸の操業性が不良となるこ
と、原糸の合格収率が低下すること、すなわち、製造原
価の上昇につながること、糸質の低下等の問題を含んで
いる。 また、ソフトな風合いを織物に与えることへの指向に関
しては、それを満たすために2通常、フィラメント糸条
の各単糸繊度を細くする必要がある。この単糸繊度は、
細くなればなるほど、紡糸時の糸切れが多くなるという
操業上の問題がある。 一方、糸条を所定の太さに保つため、糸条あたりの単糸
数が増加し、光の透過性が不良となり、透明性を欠くと
いう点で問題がある。 本発明は、これらの問題点の解決を進め、良好な操業性
によって生産された原糸を織物に使用しながらも、透明
性に優れ、ソフトな風合いを有し5上品な外観を呈する
織物を提供するものである。
【課題を解決するだめの手段および作用】本発明は、経
糸と緯糸がナイロン6マルチフィラメント糸条であり、
該糸条が、引取速度3500 m7分以上の高速紡糸で
得られ、複屈折率が0.035〜0.045.酸化チタ
ンの含有量が0.04重量%以下。 単糸の横断面の形状が実質的に円型で、単糸繊度が2.
5〜7.5デニールであって、織物状で片面あるいは両
面にカレンダー仕上げを施されたことを特徴とする透明
性ナイロン6織物を要旨とする。 以下9本発明にかかわる透明性に優れ、ソフトな風合い
を有し、かつ上品な外観を呈するナイロン6織物(以下
「本発明織物」という)について説明する。 まず透明性に関して、ナイロン6POY糸条は■その製
糸方式が1工程力式であるために、各フィラメントの配
列の乱れが少な(製織後も各フィラメントは整然として
配列されていること、また製糸工程上で繊維表面につけ
られる微少なキズの数が、2工程力式で得られるナイロ
ン6FDY糸条の繊維表面につけられる場合よりも大巾
に少なく、光の乱反射の程度が極めて低いこと及び■1
工工程式で得られる繊維の複屈折率は、2工程力式で得
られる繊維の複屈折率よりも低いことからその内部結晶
がルーズであると考えられ、光の透過性が格段に良好で
あることが考えられる。このような透明性に関して有利
な点がナイロン6POY糸条にはみられるので、原糸の
操業性を良好に保ち得るに必要な程度の微少量の酸化チ
タンを添加しても、ナイロン6POY糸条ば、ナイロン
6POY糸条と異なり、透明性を失うことがない。 本発明織物において、ナイロン6POY糸条の構成繊維
の酸化チタンの含有量を0.04重量%以下としている
のは、前記した透明性を失わせないための、かつ製糸の
操業性を良好に保たせるための添加量の限界が0.04
重量%であるからである。すなわち、添加量が0.04
重量%までは、従来の酸化チタンを含まないナイロン6
POY糸条の場合と大差のない透明性が保たれるが、添
加量が0.04重量%を超えると、透明性が低下しはじ
めることになる。 次にソフト性に関してみると、ナイロン6POY糸条は
、柔軟性と関係するヤング率が低いために、フィラメン
ト糸条の各単糸繊度をナイロン6FDY糸条よりもかな
り太くしてもソフト性が保たれ、製糸および製織の操業
性を犠牲にしてまで単糸繊度を細くする必要がないので
ある。ソフト化のために単糸繊度を極度に細くしなくて
よいということは、良好な透明性とソフトな風合いの両
課題が解消されるということであり、ナイロン6POY
糸条を使用することは大いに実効がある。 本発明織物において、引取速度が3500m/分以上で
得られ、複屈折率が0.035〜0.045であるナイ
ロン6POY糸条を用いているのは以上の理由による。 本発明における所定の要件を満足する糸条を用いた織物
には、透明性とソフトな風合いが兼ね備わるものである
が、さらに織物表面を圧縮しながら熱処理する。いわゆ
るカレンダー仕上げを行うことにより、より上品な透明
感を示し極めて高級感を呈する織物が得られることを見
出した。当然のことながら、カレンダー仕上げの処理条
件については、織物の種類により適切な条件に設定する
ことはいうまでもない。
【実施例】
以下、具体的に実施例で説明する。 (実施例1) 経糸と緯糸に70デニール(以下rdJで示す)/12
フィラメント(以下rfJで示す)で円型断面のナイロ
ン6POY糸条からなる織物を用い。 接圧60kg、処理温度120°Cで片面カレンダー仕
上げ又は両面カレンダー仕上げを行った。これらの織物
はカレンダーを行わないものと対比すると。 透明性に優れ、ソフトな風合いを有し、上品な外観を表
し、高級感を呈することが判明した。 (実施例2) 引取速度が4300m/分で得られ、複屈折率が0.0
40.各フィラメントの横断面が円型で70d/12f
のナイロン6POY糸条を経糸と緯糸に用い。 経密度106木/吋、緯密度84本/吋の平組織で製織
した。 その場合該糸条は酸化チタンを0重量%(無添加の場合
)、 0.035重量%、 0.045重量%含有させ
た3種類とし、それぞれの透明性を織物で測定した結果
を第1表に示す。 第   1   表 なお透明性の評価は、黒色で巾2璽1のアルファベット
文字を記載した印刷物を布帛の下に敷き。 該アルファベット文字の読み取り明瞭度により判定する
官能検査によった。実用価値のある透明性を示すものを
判定値3以上とし、非常に透明で極めて明瞭に読み取れ
るものを判定値5とし、以下読み取り明瞭度の低下に従
って数値を小とし、透明性に欠は極めて不明瞭にしか読
み取れないものを判定値1とした。 第1表から明らかなように、ナイロン6POY糸条を用
いた織物では、驚くべきことに酸化チタンの含有量が0
.04重量%を超える0、045重量%であっても2実
用的には十分な透明性を有しているのに対して、ナイロ
ン6FDY糸条を用いた織物では、酸化チタンの含有量
が0.035重量%でも実用価値のある透明性を示すに
至らなかった。 (実施例3) 酸化チタン含有量が0.035重量%で、 4300m
/分の引取速度で得られ5円型断面又はトリローバル型
異型断面(異型度15%)の70t1/8f、70d/
10f。 70d/24f又は70d/36fのナイロン6POY
糸条を経糸に用い、経糸に用いたと同じ70d/24f
 (単糸繊度2.9d)のナイロン6POY糸条を緯糸
に用いて、経密度106本/吋、緯密度84本/吋の平
組織で製織した。 以上の8種類の場合について、その透明性と風合いを判
定した結果を第2表に示す。 =8− 第   2   表 なお、異型断面の異型度とは、糸条を構成する各フィラ
メントについてその横断面の内接円の直径D1と外接円
の直径D2とを求め、該DI、D2を用いて次式から計
算して得られた値の全フィラメントについての平均値の
ことである。 第2表において、透明性の評価方法は第1表の場合と同
じであるが、風合いの評価方法は官能検査により、非常
にソフトであるを○、ソフトであるを△、硬いを×で表
した。 第2表から明らかなように9本発明織物のように単糸繊
度が2.5〜7 、5.dであり、横断面が実質的に円
型である糸条を用いることにより、透明性および風合い
が良好な織物が得られたのである。 一方、比較例である単糸繊度が2.5d未満の場合、該
繊維で構成された織物は、その風合いについては極めて
ソフトになるが、該糸条のフィラメントが多層配列とな
るため光の透過性が低下して織物の透明性を欠くことに
なり、好ましくない。 さらに、比較例である単糸繊度が7.5dを超えると、
該繊維で構成された織物は、糸条のフィラメントが多層
配列とはならず、光の透過性は低下しないので透明性が
良好であるが、単糸繊度が太すぎるために、いかにヤン
グ率の低いナイロン6POY糸条を用いるといえども、
風合いが硬く惑しられ、衣料用織物としては使用困難と
なる。 なお、織物の風合い面においても、異型断面繊維の糸条
からなる織物の場合には、該織物特有のシャリ怒が悪影
響を及ぼして織物の風合いを硬くするので、好ましくな
いことが分かる。 (実施例4) 実施例3において経糸に円型断面で70 d /10 
fのナイロン6POY糸条を用いた織物を、接圧60k
g、処理温度120℃で片面又は両面カレンダー仕上げ
をしたものとカレンダー仕上げをしないものを作った。 これらについて透明性、風合いおよび外観を判定した結
果を第3表に掲げた。 第   3   表 第3表において、透明性と風合いの評価方法は第1表と
第2表と同じであるが、外観の評価方法は、極めて高級
感があるものを○、高級感があるものを△、高級感に欠
けるものを×として、官能検査で表した。 第3表から明らかなように、カレンダー仕上げ一11= を行った本発明織物は上品な外観を呈して高級感が得ら
れ、なかでも両面処理が優れていた。 これに対し、カレンダー仕上げを行わない比較例の場合
においては、外観が高級感に欠けるものであった。
【発明の効果】
本発明によれば、透明性ナイロン6織物用原糸に酸化チ
タンを適切に添加して安定した操業性でこれの生産がで
き、それから得られた織物は酸化チタンを含有しながら
も良好な透明性を示すものが得られる。また、糸条の各
フィラメントの断面を実質的な円型断面にし、適切な単
糸繊度を選択することにより、織物の透明性がより一層
向上し織物の風合いがソフトとなる。さらに、該織物に
カレンダー仕上げを施すことにより上品な外観を呈して
高級感を呈する織物が得られる。 特許出願人  ユニ子力株式会社 =12− 手続補正書(自発) 1、事件の表示 特願昭63−14.6145号 2、発明の名称 透明性ナイロン6織物 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 兵庫県尼崎市東本町1丁目50番地名称(45
0)ユニ子力株式会社 〒541 住 所 大阪市東区北久太部町4丁目68番地5、補正
の内容 (1)明細書第7頁第13行目の「又は」を「及び」と
訂正する。 (2)明細書第9頁第13行目の「又は」を「及び」と
訂正する。 (3)明細書第12頁第4行目の「又は」を「及び」と
訂正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)経糸と緯糸がナイロン6マルチフィラメント糸条
    であり、該糸条が、引取速度3500m/分以上の高速
    紡糸で得られ、複屈折率が0.035〜0.045、酸
    化チタンの含有量が0.04重量%以下、単糸の横断面
    の形状が実質的に円型で、単糸繊度が2.5〜7.5デ
    ニールであって、織物状で片面あるいは両面にカレンダ
    ー仕上げを施されたことを特徴とする透明性ナイロン6
    織物。
JP63146145A 1988-06-14 1988-06-14 透明性ナイロン6織物 Pending JPH01314752A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014101597A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Toyobo Stc Co Ltd 透明性の高い織物
CN105734776A (zh) * 2014-12-12 2016-07-06 东丽纤维研究所(中国)有限公司 一种具有透明外观的机织面料及其用途

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JPS63120137A (ja) * 1986-11-06 1988-05-24 ユニチカ株式会社 ナイロン6織物の製造方法

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