JPH08144158A - シャツ用編地およびシャツ - Google Patents
シャツ用編地およびシャツInfo
- Publication number
- JPH08144158A JPH08144158A JP31274694A JP31274694A JPH08144158A JP H08144158 A JPH08144158 A JP H08144158A JP 31274694 A JP31274694 A JP 31274694A JP 31274694 A JP31274694 A JP 31274694A JP H08144158 A JPH08144158 A JP H08144158A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- knitted fabric
- shirt
- fabric
- knitted
- cotton fibers
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- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シャツとして着用し、繰返し洗濯をしたと
き、従来に比して汚れ難く、ピリングの発生がなく、し
かも洗濯による収縮や変形が少なく、かつ風合いが硬く
ならない。 【構成】 繊度1.0〜2.5デニールのポリエステ
ル短繊維と綿繊維との混紡糸で編成されたよこ編地から
なり、上記混紡糸における綿繊維の構成比率が75〜9
0%、混紡糸の撚係数が3.0〜4.5であり、編成後
に毛焼きされる。
き、従来に比して汚れ難く、ピリングの発生がなく、し
かも洗濯による収縮や変形が少なく、かつ風合いが硬く
ならない。 【構成】 繊度1.0〜2.5デニールのポリエステ
ル短繊維と綿繊維との混紡糸で編成されたよこ編地から
なり、上記混紡糸における綿繊維の構成比率が75〜9
0%、混紡糸の撚係数が3.0〜4.5であり、編成後
に毛焼きされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シャツ用編地および
該編地で作られたシャツに関し、汚れやピリングが発生
し難く、洗濯耐久性に優れており、特に洗濯回数が多い
学童用として好適なシャツ用編地およびシャツを提供す
るものである。
該編地で作られたシャツに関し、汚れやピリングが発生
し難く、洗濯耐久性に優れており、特に洗濯回数が多い
学童用として好適なシャツ用編地およびシャツを提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】学童用のシャツとして、ポリエステル短
繊維および綿繊維の混紡糸からなり、該混紡糸における
綿繊維の構成比率が45〜65%のスムース編地(両面
編地)で作られたものが知られている。
繊維および綿繊維の混紡糸からなり、該混紡糸における
綿繊維の構成比率が45〜65%のスムース編地(両面
編地)で作られたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シャツ用編地は、綿繊維の構成比率が45〜65%、ほ
ぼ50%で、ポリエステル繊維が比較的多量に使用され
ていたため、着用中にポリエステル短繊維に付着した汚
れが繰返し洗濯によっても落ち難く、特に晒し製品の場
合は、色が次第にどす黒くなるという問題があった。ま
た、着用状態が特に激しい学童用にあっては、伸長、圧
縮および摩擦等の応力が繰返し加えられるため、特にピ
リングが発生し易いという問題があった。
シャツ用編地は、綿繊維の構成比率が45〜65%、ほ
ぼ50%で、ポリエステル繊維が比較的多量に使用され
ていたため、着用中にポリエステル短繊維に付着した汚
れが繰返し洗濯によっても落ち難く、特に晒し製品の場
合は、色が次第にどす黒くなるという問題があった。ま
た、着用状態が特に激しい学童用にあっては、伸長、圧
縮および摩擦等の応力が繰返し加えられるため、特にピ
リングが発生し易いという問題があった。
【0004】一方、綿繊維100%の編地からなるシャ
ツでは、上記の汚れやピリングが生じない反面、着用条
件が厳しく、洗濯回数が多い場合は、洗濯による生地の
収縮が大きくてシャツが変形し、また生地が部分的に薄
くなったり、破れたり、また風合いが硬くなったりする
等の問題があった。
ツでは、上記の汚れやピリングが生じない反面、着用条
件が厳しく、洗濯回数が多い場合は、洗濯による生地の
収縮が大きくてシャツが変形し、また生地が部分的に薄
くなったり、破れたり、また風合いが硬くなったりする
等の問題があった。
【0005】この発明は、シャツとして着用し、繰返し
洗濯をしたとき、従来に比して汚れ落ちが良好で、黒ず
むことがなく、ピリングの発生がなく、しかも繰返し洗
濯による収縮や変形が少なく、かつ風合いが硬くならな
いシャツ用編地およびシャツを提供するものである。
洗濯をしたとき、従来に比して汚れ落ちが良好で、黒ず
むことがなく、ピリングの発生がなく、しかも繰返し洗
濯による収縮や変形が少なく、かつ風合いが硬くならな
いシャツ用編地およびシャツを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明のシャツ用編地
は、繊度1.0〜2.5デニールのポリエステル短繊維
と綿繊維との混紡糸で編成されたよこ編地からなり、上
記混紡糸における綿繊維の構成比率が75〜90%、混
紡糸の撚係数が3.0〜4.5であり、編成後に毛焼き
されていることを特徴とする。
は、繊度1.0〜2.5デニールのポリエステル短繊維
と綿繊維との混紡糸で編成されたよこ編地からなり、上
記混紡糸における綿繊維の構成比率が75〜90%、混
紡糸の撚係数が3.0〜4.5であり、編成後に毛焼き
されていることを特徴とする。
【0007】また、第2発明のシャツは、上記第1発明
のシャツ用編地で作られたシャツである。すなわち、繊
度1.0〜2.5デニールのポリエステル短繊維と綿繊
維との混紡糸で編成されたよこ編地からなり、上記混紡
糸における綿繊維の構成比率が75〜90%、混紡糸の
撚係数が3.0〜4.5であり、編成後に毛焼きされた
シャツ用編地で作られていることを特徴とする。なお、
ここでいうシャツは、スポーツ用ジャージ、肌着、T−
シャツ等のシャツである。
のシャツ用編地で作られたシャツである。すなわち、繊
度1.0〜2.5デニールのポリエステル短繊維と綿繊
維との混紡糸で編成されたよこ編地からなり、上記混紡
糸における綿繊維の構成比率が75〜90%、混紡糸の
撚係数が3.0〜4.5であり、編成後に毛焼きされた
シャツ用編地で作られていることを特徴とする。なお、
ここでいうシャツは、スポーツ用ジャージ、肌着、T−
シャツ等のシャツである。
【0008】この発明では、ポリエステル短繊維とし
て、繊度1.0〜2.5デニールのものが使用される。
この繊度が1.0デニール未満では、汚れ易くなり、か
つ毛羽が発生し、先端が集束して毛玉を作り易くなる。
反対に2.5デニール超では、毛羽の発生は少なくなる
が、強力が増すため、いったん生じた毛玉が脱落し難く
なり、かつ風合いが硬くなる。
て、繊度1.0〜2.5デニールのものが使用される。
この繊度が1.0デニール未満では、汚れ易くなり、か
つ毛羽が発生し、先端が集束して毛玉を作り易くなる。
反対に2.5デニール超では、毛羽の発生は少なくなる
が、強力が増すため、いったん生じた毛玉が脱落し難く
なり、かつ風合いが硬くなる。
【0009】上記のポリエステル短繊維は、綿繊維と混
紡されるが、この綿繊維の構成比率は、75〜90%で
ある。この構成比率が75%未満では、編成後の毛焼き
の際にポリエステル短繊維が溶融して風合が硬くなると
共に、汚れ易くなる。反対に90%を超えると、紡績性
が悪くなり、得られる糸の均整度が低下し、編地によこ
段が発生し、染色した際に染めむらが発生し、更に寸法
安定性が低下し、繰返し洗濯による寸法変化が大きくな
り、かつ風合いが硬化する。
紡されるが、この綿繊維の構成比率は、75〜90%で
ある。この構成比率が75%未満では、編成後の毛焼き
の際にポリエステル短繊維が溶融して風合が硬くなると
共に、汚れ易くなる。反対に90%を超えると、紡績性
が悪くなり、得られる糸の均整度が低下し、編地によこ
段が発生し、染色した際に染めむらが発生し、更に寸法
安定性が低下し、繰返し洗濯による寸法変化が大きくな
り、かつ風合いが硬化する。
【0010】上記のポリエステル短繊維および綿繊維
は、常法によって混合され、精紡機で紡績糸とされる。
この紡績時に加える撚りの撚係数(ただし、インチ間撚
数T、撚係数K、糸の番手N間には、式 T=K×N
1/2 が成立する。)は、3.0〜4.5に設定される。
この撚係数が3.0未満では、混紡糸の強力が低下して
編地が弱くなり、かつ毛羽が発生してピリングが発生し
易くなり、反対に4.5超では、紡績糸のトルクが過大
になり、編地に斜向が発生し、風合が硬くなる。なお、
紡績糸の番手は、20〜120番手が好ましく、20番
手未満では生地厚であり、120番手超では強力が低下
する。
は、常法によって混合され、精紡機で紡績糸とされる。
この紡績時に加える撚りの撚係数(ただし、インチ間撚
数T、撚係数K、糸の番手N間には、式 T=K×N
1/2 が成立する。)は、3.0〜4.5に設定される。
この撚係数が3.0未満では、混紡糸の強力が低下して
編地が弱くなり、かつ毛羽が発生してピリングが発生し
易くなり、反対に4.5超では、紡績糸のトルクが過大
になり、編地に斜向が発生し、風合が硬くなる。なお、
紡績糸の番手は、20〜120番手が好ましく、20番
手未満では生地厚であり、120番手超では強力が低下
する。
【0011】編成時の編組織は、シャツ地として使用可
能な任意の組織を選択できるが、表裏両面が平編の表目
で形成される両面編(スムース、インターロック)は、
編地が緻密で、弾力に富み、表面が平滑である点で好ま
しい。また、その変化組織、例えばシングルピケ(両面
鹿子)、モック・シングルピケ、ロイヤル・インターロ
ック、テクシーピケ等も使用可能である。なお、両面編
としたときの編地目付量は、150〜400g/m2 が
好ましく、150g/m2 未満では、生地の強力が低下
し、ピリングが発生し易くなり、反対に400g/m2
超では、生地厚となり、風合いも硬化する。
能な任意の組織を選択できるが、表裏両面が平編の表目
で形成される両面編(スムース、インターロック)は、
編地が緻密で、弾力に富み、表面が平滑である点で好ま
しい。また、その変化組織、例えばシングルピケ(両面
鹿子)、モック・シングルピケ、ロイヤル・インターロ
ック、テクシーピケ等も使用可能である。なお、両面編
としたときの編地目付量は、150〜400g/m2 が
好ましく、150g/m2 未満では、生地の強力が低下
し、ピリングが発生し易くなり、反対に400g/m2
超では、生地厚となり、風合いも硬化する。
【0012】
【作用】第1発明のシャツ用編地は、編成後に毛焼きさ
れ、毛羽が消失しているため、ピリングが生じない。そ
して、上記の編地は、繊度1.0〜2.5デニールのポ
リエステル短繊維と綿繊維との混紡糸で編成され、該混
紡糸における綿繊維の構成比率が75〜90%で、従来
よりも綿繊維が多く、ポリエステル短繊維が少なく、混
紡糸の撚係数が3.0〜4.5であるから、汚れたり、
ドス黒く変色したりし難く、新たに毛羽が生じてもピリ
ングになり難く、また混紡糸の均整度が良好であるた
め、編地のよこ段や染めむらがなく、寸法安定性が良好
で、繰返し洗濯によって変形することがなく、また編地
強力が充分で、斜向もなく、風合いが良好である。
れ、毛羽が消失しているため、ピリングが生じない。そ
して、上記の編地は、繊度1.0〜2.5デニールのポ
リエステル短繊維と綿繊維との混紡糸で編成され、該混
紡糸における綿繊維の構成比率が75〜90%で、従来
よりも綿繊維が多く、ポリエステル短繊維が少なく、混
紡糸の撚係数が3.0〜4.5であるから、汚れたり、
ドス黒く変色したりし難く、新たに毛羽が生じてもピリ
ングになり難く、また混紡糸の均整度が良好であるた
め、編地のよこ段や染めむらがなく、寸法安定性が良好
で、繰返し洗濯によって変形することがなく、また編地
強力が充分で、斜向もなく、風合いが良好である。
【0013】そして、編組織として両面編を採用し、編
地目付量を150〜400g/m2にしたときは、風合
いが優れ、生地強力も適度であり、ピリングの防止が可
能になる。
地目付量を150〜400g/m2にしたときは、風合
いが優れ、生地強力も適度であり、ピリングの防止が可
能になる。
【0014】第2発明のシャツは、上記第1発明のシャ
ツ用編地からなるシャツであるから、上記同様に汚れた
り、ドス黒く変色したりし難く、ピリングの発生もな
く、また混紡糸の均整度が良好であるため、編地のよこ
段や染めむらがなく、寸法安定性が良好で、繰返し洗濯
による変形がなく、また編地強力が充分で、斜向もな
く、風合いが良好である。
ツ用編地からなるシャツであるから、上記同様に汚れた
り、ドス黒く変色したりし難く、ピリングの発生もな
く、また混紡糸の均整度が良好であるため、編地のよこ
段や染めむらがなく、寸法安定性が良好で、繰返し洗濯
による変形がなく、また編地強力が充分で、斜向もな
く、風合いが良好である。
【0015】
実施例 ポリエステル短繊維(繊度:1.5デニール)20%お
よび綿繊維80%の混紡糸(30番手、撚係数:4.
0)を紡績し、得られた混紡糸を使用し、両面編機(福
原精機社製、18ゲージ)により筒状の両面編地(スム
ース)を編成し、表裏両面を毛焼きして実施例のシャツ
用編地を製造し、常法にしたがって染色および仕上げ加
工を施し、更にこの編地を使用して学童用のスポーツシ
ャツを製造した。
よび綿繊維80%の混紡糸(30番手、撚係数:4.
0)を紡績し、得られた混紡糸を使用し、両面編機(福
原精機社製、18ゲージ)により筒状の両面編地(スム
ース)を編成し、表裏両面を毛焼きして実施例のシャツ
用編地を製造し、常法にしたがって染色および仕上げ加
工を施し、更にこの編地を使用して学童用のスポーツシ
ャツを製造した。
【0016】比較例1〜6 上記の実施例において、ポリエステル短繊維および綿繊
維の混紡比率を種々に変更し、かつ毛焼きをしたり、省
略したりする以外は、上記実施例と同様にして比較例1
ないし比較例6のシャツ用編地を製造し、更にこの編地
を使用して学童用スポーツシャツを製造した。上記の実
施例および比較例1〜6における混紡糸の構成比率、糸
番手、編地幅および目付量を下記の表1に示す。なお、
表中の「比」は比較例を意味する。また、編地幅は丸編
地を偏平に畳んだ状態の測定値である。
維の混紡比率を種々に変更し、かつ毛焼きをしたり、省
略したりする以外は、上記実施例と同様にして比較例1
ないし比較例6のシャツ用編地を製造し、更にこの編地
を使用して学童用スポーツシャツを製造した。上記の実
施例および比較例1〜6における混紡糸の構成比率、糸
番手、編地幅および目付量を下記の表1に示す。なお、
表中の「比」は比較例を意味する。また、編地幅は丸編
地を偏平に畳んだ状態の測定値である。
【0017】 表 1 実施例 比1 比2 比3 比4 比5 比6 構成比率(%) ポリエステル 20 0 0 35 35 50 50 綿 80 100 100 65 65 50 50 糸番手 30 30 30 30 30 30 30 編地幅(cm) 70 69 69 70 70 70 70 目付量 (g/m2) 220 227 217 230 220 231 224 毛焼き 有 無 有 無 有 無 有
【0018】上記の実施例および比較例1〜6のシャツ
用編地について、耐ピリング性、防汚性、洗濯収縮率お
よび洗濯前後の風合いを試験した。その結果を下記の表
2に示す。ただし、耐ピリング性は、ICI型試験機を
用いる方法により、また防汚性はJIS−L−0805
(1974)により、また洗濯収縮率はJIS−L−1
042−F法による洗濯1回後および10回後の収縮率
をそれぞれ測定した。また、洗濯前後の風合いは5名の
パネラーによる官能検査により判定し、柔軟であるを〇
とし、柔軟性に劣るを△とし、粗硬であるを×とした。
用編地について、耐ピリング性、防汚性、洗濯収縮率お
よび洗濯前後の風合いを試験した。その結果を下記の表
2に示す。ただし、耐ピリング性は、ICI型試験機を
用いる方法により、また防汚性はJIS−L−0805
(1974)により、また洗濯収縮率はJIS−L−1
042−F法による洗濯1回後および10回後の収縮率
をそれぞれ測定した。また、洗濯前後の風合いは5名の
パネラーによる官能検査により判定し、柔軟であるを〇
とし、柔軟性に劣るを△とし、粗硬であるを×とした。
【0019】 表 2 実施例 比1 比2 比3 比4 比5 比6 ピリング(級) 4 4 4〜5 1〜2 2〜3 1 2〜3 防汚性 (級) 3〜4 4 4 1〜2 1〜2 1 1 洗濯収縮率(%) 1回後たて 3.3 5 4.5 3.7 2.9 3.5 2.7 1回後よこ 4.0 7 6.5 5.0 3.5 4.5 3.3 10回後たて 4.1 8 7.5 5.5 3.5 4.5 3.1 10回後よこ 5.0 8.5 8.5 6.5 4.1 5.5 3.8 風合い 洗濯前 〇 〇 〇 〇 × 〇 × 洗濯10回後 〇 × × △ 〇 △ 〇
【0020】上記の表1、2から明らかなとおり、実施
例は、ピリングおよび防汚性が綿繊維100%の比較例
1、2とほぼ同程度に良好であり、洗濯収縮率がポリエ
ステル短繊維50%の比較例5、6と同程度に小さく、
風合いが洗濯の前後で変化がなく、共に良好であった。
これに対し、綿繊維100%の比較例1、2は、洗濯収
縮率が大きく、風合いが洗濯によって悪くなった。ま
た、ポリエステル短繊維および綿繊維の構成比率が65
/35の比較例3、4および上記構成比率が50/50
の比較例5、6は、いずれもピリングおよび防汚性が劣
り、洗濯によって風合いが変化した。また、比較例1と
2、比較例3と4、および比較例5と6をそれぞれ比較
して理解されるように、毛焼きによってピリングが改善
される。
例は、ピリングおよび防汚性が綿繊維100%の比較例
1、2とほぼ同程度に良好であり、洗濯収縮率がポリエ
ステル短繊維50%の比較例5、6と同程度に小さく、
風合いが洗濯の前後で変化がなく、共に良好であった。
これに対し、綿繊維100%の比較例1、2は、洗濯収
縮率が大きく、風合いが洗濯によって悪くなった。ま
た、ポリエステル短繊維および綿繊維の構成比率が65
/35の比較例3、4および上記構成比率が50/50
の比較例5、6は、いずれもピリングおよび防汚性が劣
り、洗濯によって風合いが変化した。また、比較例1と
2、比較例3と4、および比較例5と6をそれぞれ比較
して理解されるように、毛焼きによってピリングが改善
される。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、繊度1.0
〜2.5デニールのポリエステル短繊維と綿繊維との混
紡糸で編成されたよこ編地からなり、上記混紡糸におけ
る綿繊維の構成比率が75〜90%、混紡糸の撚係数が
3.0〜4.5であり、編成後に毛焼きされていること
を特徴とするシャツ用編地であるから、ピリングの発生
が無く、防汚性に優れ、繰返し洗濯による収縮が少なく
て寸法安定性が良好であり、かつ繰返し洗濯によって風
合いが変化せず、常に柔らかな風合を維持し、シャツ用
の編地として好適である。
〜2.5デニールのポリエステル短繊維と綿繊維との混
紡糸で編成されたよこ編地からなり、上記混紡糸におけ
る綿繊維の構成比率が75〜90%、混紡糸の撚係数が
3.0〜4.5であり、編成後に毛焼きされていること
を特徴とするシャツ用編地であるから、ピリングの発生
が無く、防汚性に優れ、繰返し洗濯による収縮が少なく
て寸法安定性が良好であり、かつ繰返し洗濯によって風
合いが変化せず、常に柔らかな風合を維持し、シャツ用
の編地として好適である。
【0022】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載したシャツ用編地において、編地の組織を両面編と
し、目付量を150〜400g/m2 としたものである
から、組織が緻密で、編地強力が増大し、特に学童向け
のシャツ用編地として好適である。
載したシャツ用編地において、編地の組織を両面編と
し、目付量を150〜400g/m2 としたものである
から、組織が緻密で、編地強力が増大し、特に学童向け
のシャツ用編地として好適である。
【0023】請求項3に記載した発明は、請求項1に記
載したシャツ用編地からなるシャツであるから、着用
し、繰返し洗濯を行っても、ピリングの発生が無く、防
汚性に優れ、収縮が少なくてシャツの形状が変形するこ
とはなく、常に柔らかな風合いを維持する。
載したシャツ用編地からなるシャツであるから、着用
し、繰返し洗濯を行っても、ピリングの発生が無く、防
汚性に優れ、収縮が少なくてシャツの形状が変形するこ
とはなく、常に柔らかな風合いを維持する。
【0024】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載したシャツにおいて、編地の組織を両面編とし、目付
量を150〜400g/m2 としたものであるから、組
織が緻密で、編地強力が増大し、特に学童用シャツとし
て好適である。
載したシャツにおいて、編地の組織を両面編とし、目付
量を150〜400g/m2 としたものであるから、組
織が緻密で、編地強力が増大し、特に学童用シャツとし
て好適である。
Claims (4)
- 【請求項1】 繊度1.0〜2.5デニールのポリエス
テル短繊維と綿繊維との混紡糸で編成されたよこ編地か
らなり、上記混紡糸における綿繊維の構成比率が75〜
90%、混紡糸の撚係数が3.0〜4.5であり、編成
後に毛焼きされていることを特徴とするシャツ用編地。 - 【請求項2】 編地の組織が両面編であり、その目付量
が150〜400g/m2 である請求項1記載のシャツ
用編地。 - 【請求項3】 繊度1.0〜2.5デニールのポリエス
テル短繊維と綿繊維との混紡糸で編成されたよこ編地か
らなり、上記混紡糸における綿繊維の構成比率が75〜
90%、混紡糸の撚係数が3.0〜4.5であり、編成
後に毛焼きされたシャツ用編地で作られていることを特
徴とするシャツ。 - 【請求項4】 編地の組織が両面編であり、その目付量
が150〜400g/m2 ある請求項3記載のシャツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31274694A JPH08144158A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | シャツ用編地およびシャツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31274694A JPH08144158A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | シャツ用編地およびシャツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08144158A true JPH08144158A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18032926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31274694A Pending JPH08144158A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | シャツ用編地およびシャツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08144158A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103628241A (zh) * | 2013-10-17 | 2014-03-12 | 上海缀菱纺织品有限公司 | 一种针织面料及其生产方法 |
CN103640271A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-19 | 江苏波波熊纺织品有限公司 | 一种抗变形针织面料及其后整理方法 |
WO2019031356A1 (ja) | 2017-08-07 | 2019-02-14 | 興和株式会社 | 抗ピリング布地及びその製法 |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP31274694A patent/JPH08144158A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103628241A (zh) * | 2013-10-17 | 2014-03-12 | 上海缀菱纺织品有限公司 | 一种针织面料及其生产方法 |
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