JPS5812126B2 - 化粧材及びその製造方法 - Google Patents

化粧材及びその製造方法

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JPS5812126B2
JPS5812126B2 JP53130897A JP13089778A JPS5812126B2 JP S5812126 B2 JPS5812126 B2 JP S5812126B2 JP 53130897 A JP53130897 A JP 53130897A JP 13089778 A JP13089778 A JP 13089778A JP S5812126 B2 JPS5812126 B2 JP S5812126B2
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JP
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colored
synthetic resin
thin
resin liquid
filler
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JP53130897A
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JPS5557407A (en
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正行 筧
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鮮明で且つ立体的な木目模様を有する化粧材及
びその製造方法に関するものである。
木目模様を強調した美麗な化粧材を製造する一方法とし
て、広葉樹材の薄板表面の導管溝に目止め剤をローラー
或いはヘラ等によって圧入、充填し、該目止め剤によっ
て導管溝を浮き出させたのち薄板表面に透明性を有する
塗料を塗布して目止め剤を導管溝内に固着する方法が考
えられるが、このような方法によると次のような欠点が
生じる。
(1)多湿な環境の下では広葉樹薄板が吸湿して膨張し
、塗膜に割れが発生して化粧性の低下が著しい。
又、目止め剤を表面塗装によって導管溝内に固着してい
るので、長期間使用していると塗装膜の損傷と共に目止
め剤が導管溝より欠落し易くなり、化粧効果が低下して
くる。
(2)導管溝内の目止め剤が薄板の表面に露出する導管
溝の間口を通してのみ露見できるにすぎないため、木目
模様が平面的で立体感に劣り、その上、該間口部分に毛
羽等がある場合には、これによって目止め剤が覆い隠さ
れてしまったり、又、充填むらが生じたりして充分な化
粧効果を得ることができない。
(3)さらに、導管溝部に毛羽や橋があったり、木粉が
残留していたりすると目止め剤の充填むらが生じ易く、
その結果、塗膜に目やせやピンホールが発生し、外観を
損う。
本発明はこのような欠点に鑑みてなされたもので、広葉
樹薄板表面の導管溝に充填した着色目止め剤を該広葉樹
薄板内部に注入処理した合成樹脂液の硬化によって導管
溝内に固着したことを特徴とする着色木材及びその製造
方法に係るものであり、目止め剤を薄板内部の合成樹脂
液の注入硬化によって導管溝部に強固に固着すると同時
に広葉樹薄板全体の透明量を高めて着色目止め剤による
木目模様を鮮明且つ立体的に現出させ、併せて広葉樹薄
板の諸物性を著しく改善した強度、耐候性、化粧性共に
優れた着色木材を提供するものである。
本発明の実施例を図面について説明すると、1はケヤキ
、セン、ニレ、チーク、ウオールナツトその他の広葉樹
の木材薄板であり、2は該木材薄板1の表面に現出して
いる導管溝である。
まず、この木材薄板1の表面に適宜の塗布装置によって
着色目止め剤3を塗布したのち、ローラー或いはヘラ、
布等によって木材薄板1の表面を摺擦して着色目止め剤
3を第1図に示すように導管溝2内に圧入、充填すると
共に薄板表面に付着した過剰分の目止め剤を拭き取る。
使用する着色目止め剤3としては水性目止め剤、油性目
止め剤のいずれであってもよく、又、この目止め剤の色
彩は得られる製品の導管溝部の色彩となるので、目止め
剤中に混入する着色剤の色彩を製品の用途及び化粧性を
鑑みて適宜に選択して用い、多様な色調の木目模様を表
現するものである。
次に木材薄板1を乾燥し、しかるのち該木材薄板1の内
部に合成樹脂液4を第2図に示すように注入する。
こゝで使用する合成樹脂液4としては、付加重合型、縮
重合型のいずれであってもよく、又、これらの合成樹脂
液を任意の色彩に着色して使用してもよい。
木材薄板1に対する合成樹脂液4の注入方法は特に限定
されないが、木材薄板内部にむらなく注入する必要上、
減圧法或いは加圧減圧法によるのが好ましい。
このようにして木材薄板1に合成樹脂液4を注入処理す
ると、合成樹脂液4は木材薄板1の内部全体に均一に行
き亘ると共に表面の導管溝部分においては該導管溝2内
に充填している着色目止め剤3中に浸透する。
次に、木材薄板1の内部に注入処理した合成樹脂液4を
硬化させるが、この硬化の方法は加熱による方法、電子
線、放射線による方法、硬化剤添加による方法等の適宜
の手段により行えばよく、特に限定されない。
この合成樹脂液4の硬化によって着色目止め剤3が導管
溝2内に強固に固着されると共に木材薄板1の素地の透
明度が高められて導管溝2の間口からは勿論、その縁部
からも導管溝内部の着色目止め剤3が透けて見えるよう
になり、木目模様が鮮明且つ立体的に現われるようにな
る。
なお、本発明を実施するにあたって、木材薄板1として
特に薄く割れ易い薄板(例えば2.0mm以下の厚さの
薄板)を使用する場合には、該薄板1の下面に合板、繊
維板、プラスチックシート、アスベスト紙その他の適宜
材料(図示せず)を裏打ちして用いることが取扱い上好
ましい。
又、着色目止め剤3を塗布する前に木材薄板1を予め任
意の色彩に着色しておいて使用してもよく、この場合、
木材薄板1の着色には、のちに合成樹脂液を注入処理す
る関係上、合成樹脂液中に溶出しない着色剤を使用する
のが好ましい。
次に本発明の具体的な実施例を示す。
実施例 1 厚さ0.6 mmのセンのスライス単板を厚さ2.7
mmの合板表面に接着して一体化したのち、該センの単
板表面に、との粉:水:水性着色剤(ブラウン):澱粉
を60:35:1:4の割合で混合してなる水性の着色
目止め剤を塗布し、塗布した単板表面を布で拭って目止
め剤を単板表面の導管溝内に圧入、充填すると共に余分
な目止め剤を拭き取って除去し、しかるのち、これを室
温で一日放置して目止め剤を乾燥し、目止め剤処理木質
板を得た。
次に、この木質板を減圧釜に入れ、20mmHg以下に
排気してメチルメタクリレート(MMA)プレポリマー
:MMAモノマー: BPOを60:40:4の割合で
混合してなる透明合成樹脂液を木質板に注入し、1時間
放置したのち常圧にもどし、さらに1晩放置したのち釜
より取出し、ホットプレスで140℃、20分、2 k
g/cm’の条件下で熱圧して合成樹脂液を硬化させた
その結果、木質板内部に合成樹脂が注入硬化された着色
目止め剤が導管溝内部に該合成樹脂の硬化によって強固
に固着されており、しかも上記着色目止め剤が導管溝の
間口からは勿論、導管溝縁部からも透視できる明瞭で且
つ立体感に富んだ木目模様を有する透明度の高い赤褐色
の化粧材が得られた。
実施例 2 0、6 mm厚のセンのスライス単板を水溶性染料(バ
イエル社製セダーブラウンAI 312N)を0.5g
/lの割合で添加してなる水溶液中に1晩浸漬して着色
し、水切りを行ったのち2.7 mm厚さの合板を該単
板の下面に接着して裏打ち木質板を得、この木質板の単
板表面に実施例1で用いた着色目止め剤を実施例1と同
様に塗布し、着色目止め剤を導管溝内に圧入充填したの
ち木質板を乾燥した。
次に、この木質板を減圧釜に入れ、20mmHg以下に
排気して不飽和ポリエステル:スチレン:BPOを50
: 50 : 4の割合で混合してなる透明合成樹脂
液を木質板に注入し、1時間放置したのち常圧にもどし
、さらに1晩放置したのち釜より取出し、ホットプレス
で140℃、20分、2kg/cm’の条件下で熱圧し
て木質板内部の合成樹脂液を硬化させた。
その結果、導管溝が着色目止め剤の充填により濃い赤褐
色に着色され、しかも素地が透明度の高い褐色を呈した
美麗な木目模様を有する化粧材を得た。
なお、木質板への合成樹脂液の注入処理後、残った合成
樹脂液には目止め剤中の着色剤は勿論、木質板の着色に
使用した水溶性染料のいずれの溶出も見られず、再度の
注入処理に使用しても支障のないものであった。
実施例 3 0、6 mm厚さのセンのスライス単板の表面に実施例
1で用いた着色目止め剤を実施例1と同様に塗布して導
管溝内に目止め剤を圧入充填したのち該単板を減圧釜に
入れ、20mmHg以下まで排気後、不飽和ポリエステ
ル:スチレン: BPO:油性染料(ブラウン)を50
:50:4:0.03の割合で混合してなる着色合成樹
脂液を単板内部に注入し、1時間放置したのち常圧にも
どし、さらに1晩放置したのち釜より取出し、次に、尿
素、酢ビ混合の接着剤を塗布した15mm厚の合板上に
目止め処理を行った面を上面にして載置し、ホットプレ
スで140℃、20分、10kg/cm’の条件下で熱
圧して合成樹脂液を硬化させると同時に合板と単板とを
一体的に接着した。
その結果、導管溝が着色目止め剤の充填により濃い赤褐
色を呈し、素地が透明度の高い褐色を呈した鮮明で且つ
立体的な木目模様を有する化粧材を得た。
上記実施例1〜3によって得た化粧材の表面に摩耗試験
を行ったところ、いずれの着色木材の導管溝からも着色
目止め剤が欠落してくることなく、優れた耐久性を有し
ていた。
又、これらの化粧材の表面に透明性を有する塗料を塗布
したところ、塗膜に目やせやピンホールの発生は見られ
ず、平滑な化粧面を形成することができた。
以上のように本発明は、広葉樹薄板表面の導管溝に着色
目止め剤を充填させたのち該薄板内部に合成樹脂液を注
入処理し、次いで合成樹脂液を硬化させて前記目止め剤
を導管溝内に固着するものであるから、着色目止め剤が
導管溝内に強固に固着されると共に広葉樹薄板全体の透
明度が高められて着色目止め剤による木目模様が鮮明且
つ立体的に現出し、従来の塗装による化粧板では得るこ
とのできなかった立体感に富んだ美麗な化粧材を得るこ
とができる。
又、万一、広葉樹薄板表面の導管溝内に木粉等が残留し
ていたりして目止め剤の充填不足が生じた場合において
も、この充填不足により生じた導管溝の空隙部は全て薄
板内部に注入した合成樹脂によって充填されるので、着
色目止め剤が衝撃や摺擦等によって導管溝から欠落する
ことがなく、その上、薄板表面に塗装仕上げを行っても
着色目止め剤の充填不足による塗膜の目やせやピンホー
ルの発生が防止されて良好な塗膜を形成することができ
る。
さらに本発明において、合成樹脂液として着色したもの
を使用することにより、着色目止め剤の色彩と着色合成
樹脂液の色彩とが相俟った変化に富んだ外観を呈する化
粧材を得ることが可能であり、しかもこの場合には塗装
によって表面のみを着色する場合と異なり、薄板全体を
着色合成樹脂液の注入によって着色するものであるから
、薄板の透明度が高く且つ木目模様が鮮明で立体的に現
出し、深みのある化粧材を得ることができるものである
又、広葉樹薄板をあらかじめ漂白もしくは着色して使用
してもよく、このように薄板を合成樹脂液の注入に先だ
って着色しておくことにより、多色の化粧材を形成する
場合においても多種類の着色合成樹脂液を準備する必要
がなく、透明な一種類の合成樹脂液を用いればよい。
このようにして得られた本発明による化粧材は、前述し
たように美麗な外観を有しているのは勿論、合成樹脂液
の注入硬化によって薄板の強度、硬度、耐摩耗性、耐衝
撃性及び寸法安定性が著しく改善されているので、衝撃
等による損傷も少なく、長期間に亘って美麗な化粧面を
保持することができるために各種用途の表面部材等とし
て使用でき、しかも、合成樹脂によって木材の吸水性も
改善されているので、カウンター等の水拭きの多い部材
としても適しているものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は表面の導
管溝内に目止め処理した木材薄板の断面図、第2図は該
木材薄板内部に合成樹脂液を注入硬化させた状態の断面
図、第3図はその平面図である。 1・・・広葉樹薄板、2・・・導管溝、3・・・着色目
止め剤、4・・・合成樹脂。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 広葉樹薄板表面の導管溝に充填した着色目止め剤を
    該広葉樹薄板内部に注入処理した合成樹脂液の硬化によ
    って導管溝内に固着したことを特徴とする化粧材。 2 広葉樹薄板表面の導管溝に着色目止め剤を充填した
    のち、該広葉樹薄板内部に合成樹脂液を注入処理し、し
    かるのち合成樹脂液を硬化させて前記目止め剤を導管溝
    内に固着することを特徴とする化粧材の製造方法。 3 前記合成樹脂液を任意の色彩に着色して用いること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の化粧材の製造
    方法。 4 前記広葉樹薄板をあらかじめ任意の色彩に着色して
    用いることを特徴とする特許請求の範囲第2項又は第3
    項記載の化粧材の製造方法。
JP53130897A 1978-10-23 1978-10-23 化粧材及びその製造方法 Expired JPS5812126B2 (ja)

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JPS5557407A JPS5557407A (en) 1980-04-28
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62159416U (ja) * 1986-03-28 1987-10-09
JPS63111409U (ja) * 1987-01-09 1988-07-18
JPH0212220Y2 (ja) * 1983-06-06 1990-04-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5338602A (en) * 1976-09-17 1978-04-08 Sekisui Jushi Kk Wooddsynthetic resin composite

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