JPS61268401A - 着色合成樹脂含浸木材の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は木材の改質に係る合成樹脂含浸木材（ｗｐｃ木
材）に関する技術である。

（背景技術） 木材を着色させる方法には、従来から化学着色、染色等
がある。又、ｗｐｃ木材への着色の方法には、木材に注
入する合成樹脂に染料、顔料専の着色剤を添加し、この
合成樹脂を含浸させて着色することか公知であった。し
かしながら上記のいずれの方法においても、次の様な欠
点があった。□■　化学着色、染色処理を行なっても、
全体が、同色調となり、目的としている道管部が濃色と
はならない。

■　注入させる合成樹脂に粒子が異なる染料、顔料を用
いて処理する場合には、木材の道管部（夏材）とその他
の部分（春材）で濃淡差が生ずる。しかし、合成樹脂に
着色できる種類は、合成樹脂を貯蔵するタンクの数で決
定される。さらに、他の着色合成樹脂に変更する際、減
圧釜内部、配管等に付着した合成樹脂を十分除去してお
かないと、色が混じる恐れもある。

即ち、少量多品種（複品種）の生産には、支障をきたす
欠点を有していた。

（発明の目的） 木材を反応性着色液に浸漬停をして目標とする色調に着
色処理を行ない、次いで該木材に減圧・加圧法によって
、合成樹脂を注入させ、熱風にて該合成樹脂をセミ硬化
させる。さらに、着色剤（染料、顔料等ンを添加した着
色合成樹脂を木材表面に塗布し、熱圧にて硬化させ広葉
樹の道管部に、合成樹脂が浸透し、又、加圧圧入すると
ともに硬化せしめ、道管部を濃色とがし、木目部分が強
調された木材を得るものである。

（発明の開示） 目下本発明について、工程に沿って詳卸１に説明する。

原木よりロータリーレース、ハーフ０−タリーレーヌ、
スライサー、鋸等で、単板（挽板も含む）を得る。単板
の厚みは、０．３乃至１０　ＩＩ２程度とする。好まし
くけ、０．５乃至３Ｍである。該単板を生材のままか、
又は、乾燥を行ない反応性着色液の水溶液に暴漬、ある
いはスプレー、ロールコータ、スポンジロールコータ等
で塗布し、数分乃至数日放置し木材の成分と化学反応さ
せて着色させる。反応性着色液としては、硝酸、塩酸、
硫酸等の無機酸、炭酸ナトリウム、アンモニア、水酸化
ナトリウム、釈酸水素ナトリウム等のアルカリ、塩化第
二鉄、硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸銅、硝酸コ／（
／レト等の金属塩類、ジメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ジエタノーｌレアミン、トリエタノールアミン等の
脂肪酸アミン類、その他、ピリジン類、芳香族アミン化
合物等が挙げられる。これらのうち一種あるいは複数種
の混合物を使用するものとする。

次いで、着色した単板を、熱風、高周波等によ多、含水
率を］０％以下まで乾燥し、減圧・加圧釜に投入し、減
圧・加圧法にて、不飽和ポリエステル、メタクリル酸メ
チル等の合成樹脂を単板に含浸させる。

該合成樹脂を含α終了後、単板表面に付着している余分
な合成樹脂を除去し、熱風によりセミ硬化させる。

次いで、接着剤を塗布した台板上に、熱風によってセミ
硬化させた該単板を載置し、この表面に着色剤（染料、
顔料等）にて着色した合成樹脂（含浸時に使用した合成
樹脂又は異種の合成樹脂ンをブローコーター等で塗布し
道管部に樹脂を侵透させ熱圧・成形を行彦う。これによ
って、台板と単板とは一体化し、かつ、塗布した合成樹
脂と単板中の合成樹脂も硬化する。

次いで、適宜単板の表面を研磨するとともに塗装仕上げ
を行ない着色合成樹脂含浸木材を得るものである。

以下、具体的実施例に基すいて説明する。

実施例１ 広葉樹であるナラのロータリー単板（厚み１．０藺、含
水率ω％以上）を炭酸ナトリウム３．０％水溶液中に、
１０分間浸漬する。なお、単板は、スペーサーで１枚づ
つはさみ充分な浸漬処理を行なう。

該処理終了後、単板を取シ出し、積層し、シートで被覆
して一胤夜放置する。放置終了後、乾燥を行ない含水率
を１０％以下にする。

次いで、該単板を、減圧釜に入れ、減圧を行ない１０　
）−ル以下で１時間以上排気し、不飽和ポリエステル１
００部、スチレンモノマー加部、ＢＰＯ２部添加し九合
成樹脂を釜中に注入し、減圧状態で１時間放置した後、
次いで常圧にして、５時間以上浸漬する。かかる操作に
よって、合成樹脂が含浸された単板が得られる。

このようにして得られた合成樹脂含浸単板の表面に付着
している合成樹脂を除去したのち一旦、１２０〜１４０
°Ｃの熱風乾燥機中に加分間放置し、合成樹脂をセミ硬
化させる。

次いで、接着剤を塗布した合板上に、セミ硬化させた該
単板を載置し、次いで着色を施した合成樹脂を単板表面
に７０−コーターで塗布する。この着色合成樹脂は、不
飽和ポリエステル１００部、スチレンモノマー７５部、
ＢＰＯ４部にビコールステインブラウンを５部添加した
ものを用い、塗布量は恥〜ω９ｆｉとする。さらに、１
４０〜１５０”Ｃ，１０〜１１　＃ＡＪで５分間圧締し
、合板と単板の一体化と合成樹脂を硬化させる。その後
、表面研磨、絵装仕上げ等を行ない着色合成樹脂含浸木
材を得る。

実施例（２） 実施例（１）と同一の単板を用い、炭酸ナトリウム３、
ＯＸの水溶液をスポンジロールコータ−により、塗布量
１００〜１２０２βＣ両面で）塗布を行ない、次いで該
単板を積層し、ｙ　−）で被覆して一胤夜放置する。

その他、乾燥以降の工程は、実施例（１）と同様とする
。

実施例１３） 実施例１１）と同一の単板を用い硫酸銅２．０％の水溶
液をスプレーにより、１２０〜１４０に曾（両面で）塗
布を行ない、単板を積層する。これを７−）で被覆し、
−Ｘ夜装置を行なう。乾燥から合成樹脂注入を経てセミ
硬化に至る工程は実施例ｉｌｌと同様とする。単板の表
面に塗布する着色した合成樹脂は、メタクリル酸メチル
１００部、ＢＰＯ４部にオリエンタルレッドＦＢ−１０
１，５部添加したものを用いる。

その他の工程は実施例１１）と同様とする。

（発明の効果） 本発明は上記の如く構成されており、下記の様々効果を
奏することが出来る。

■　着色させた合成樹脂を塗布して硬化させる事で、春
材部と夏材部ｃ道管部）の色調が異なり、木目部分が強
調された着色木材が得られる。

■　セミ硬化時に単板表面に付着している合成樹脂が発
泡硬化して凹凸が生ずるが、熱圧による硬化時に、合成
樹脂を塗布して硬化させる為、表面の平滑性が得られる
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）木材に反応性着色薬液を含浸、着色せしめた後、合
   成樹脂を含浸するとともに熱風によりセミ硬化させる。 次いで該木材を熱圧硬化させる際に、着色剤を添加した
   合成樹脂を木材表面に塗布するとともに硬化させる道管
   部を濃色として、木目部分を強調せしめる事を特徴とす
   る着色合成樹脂含浸木材の製法。