JPH0441881B2 - - Google Patents

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JPH0441881B2
JPH0441881B2 JP60146182A JP14618285A JPH0441881B2 JP H0441881 B2 JPH0441881 B2 JP H0441881B2 JP 60146182 A JP60146182 A JP 60146182A JP 14618285 A JP14618285 A JP 14618285A JP H0441881 B2 JPH0441881 B2 JP H0441881B2
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JP
Japan
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soft tissue
synthetic resin
wood
resin liquid
impregnated
Prior art date
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JP60146182A
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English (en)
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JPS625804A (ja
Inventor
Takashi Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juken Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Juken Sangyo Co Ltd
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Application filed by Juken Sangyo Co Ltd filed Critical Juken Sangyo Co Ltd
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Publication of JPS625804A publication Critical patent/JPS625804A/ja
Publication of JPH0441881B2 publication Critical patent/JPH0441881B2/ja
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  • Finished Plywoods (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 (産業上の利用分野) 本発明は、住宅の内外装等に用いられる木質化
粧材の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 一般に、熱帯産広葉樹材として呼ばれる南洋産
広葉樹材、南米産広葉樹材、アフリカ産広葉樹材
のうちのごく限られた樹種において、木材組織で
ある柔組織と木繊維との色調差や濃淡が顕著な場
合や、柔細胞が帯状や連合翼状等に発達し濃淡を
有するものは、慨して年輪様の縞模様を呈してお
り、代表的なものとしては、チーク、ローズウツ
ド、ブビンガ等で見受けられ、高級化粧材として
珍重されている。
これに対し、カポール、アピトン、ラワン材等
の熱帯産材は、柔組織が発達しているにもかかわ
らず、柔組織と木繊維との色調差や濃淡が不鮮明
であるため杢が無く、高級表面化粧材としての用
途はほとんど無く、建築部材の軽重構造材として
用いられることが多い。また、これらの熱帯産材
を、床材、壁材、天井材、建具等の内装材、家
具、キヤビネツトの化粧材として用いる場合で
も、生地を全く出さないエナメル塗装や、素地に
着色、染色を施す方法等が採られているが、いず
れにせよ、これらの樹種を塗装により杢目を強調
し、美麗な外観を得る方法は今だ見出されていな
い。
この原因は、熱帯産材を産する地域において
は、四季がなく、春材部、夏材部の形成が見られ
ず、年輪あるいは成長輪が存在しないためであ
る。このため、内地材、米材、北洋材と比較し
て、美観、色調、ち密さにおいてはるかに及ば
ず、化粧材としての価値は非常に低いものであ
る。
一方、これらの、カポール、アピトン、ラワン
等の熱帯産材に、チーク等の仕上げに用いられる
オイルフイニツシユを行つた場合には、オイルの
木材組織による浸透性の差により杢目出し効果は
得られるものの、オイルの主成分であるアマニ
油、綿実油、桐油、大豆油等の乾性油は、乾燥が
遅い、研摩性が悪い、耐薬品性が劣る、変退色し
やすい等の理由により、作業性、実用性の面で難
点が有る。さらに、乾燥硬化後、ホコリ、汚れを
吸着しやすく、維持管理も容易ではないという欠
点を有している。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明は、杢目が不鮮明な熱帯産材の
内、軸方向柔組織が特定の配列様式を有する樹種
を用いることにより、合成樹脂液を含浸処理した
際の、軸方向柔組織と木繊維との浸透性の差を利
用した杢目出し効果を得ると共に、あわせて寸法
安定性、耐吸湿・吸水性、表面硬度、耐久・耐候
性等の諸物性を向上させた表面強化化粧材を製造
方法を得ようとするものである。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) 本発明における製造方法を以下に説明する。
まず、杢目が不鮮明であつても、軸方向柔組織
(紡錘方原始細胞から生じた娘細胞が後に水平に
分裂して生ずる柔細胞群をいう。)が網状柔組織、
(放射組織と規則正しく距離をとつた軸方向柔組
織の帯または線がほぼ同じ間隔および距離をとる
場合に横断面上に形づくられる網状の紋様に対す
る記述的用語をいう。)段階状柔組織、(規則正し
く距離をとつた軸方向柔組織の帯または線が明ら
かに放射状組織の間隔より狭い場合用談面上に形
づくられるはしご状の紋様に対する記述的用語を
いう。)帯状柔組織、(横断面で見る時同心円の線
または帯をなす軸方向柔組織をいう。)イニシア
ル柔組織、(1生長期間の初めに単独にあるいは
いろいろの幅の多少とも連続した層をなして生ず
る独立柔組織をいう。)ターミナル柔組織、(1生
長期間の終りに単独にあるいはいろいろの幅の多
少とも連続した層をなして生ずる独立柔組織をい
う。)連合翼状柔組織(横断面で見る時、不規則
な接線状または斜めの帯も形成する相互に連合し
た翼状柔組織をいう。)である熱帯産広葉樹材の
無垢材、またはその単板を繊維方向を直交にして
積層接着させた合板や、繊維方向を平行して積層
接着したLVLに、減圧法、減圧加圧法、その他
通常用いられる含浸方法により合成樹脂液を含浸
させる。
次に、この合成樹脂液の含浸された熱帯産広葉
樹材を硬化させる。硬化させる方法は特に限定す
るものではないが、作業性、コストの面から考え
でドライヤー、ホツトプレス等による加熱硬化が
望ましい。
また、この熱帯産広葉樹材を化粧単板として用
いる場合には、該化粧単板を、合板、LVL、パ
ーテイルクボード等の適宜の基材に接着した後、
含浸・硬化させてもよいし、予め、化粧単板のみ
に合成樹脂液を含浸させた後、基材と熱圧接着さ
せると同時に硬化させてもよい。
ここで用いられる合成樹脂液としては、スチレ
ン、メチルメタクリレート、ジアリルフタレー
ト、ポリエステル、メラミン、フエノール等の、
含浸木材用として通常使用される各樹脂の単体ま
たはそれらの複合体であつて、さらに浸透助剤、
可塑剤その他の添加剤を加えてもなんら差し支え
ない。
こうして得られた合成樹脂含浸硬化処理熱帯産
広葉樹材においては、処理前の杢目は不鮮明であ
つても、木材構成組織である軸方向柔組織は木繊
維より合成樹脂液の浸透性、拡散性が良いため、
軸方向柔組織への注入量が多くなり、いわゆる
“濡れ色”が現れ、軸方向柔組織は濃色に、木繊
維は淡色になり色調差を生じる。このため、柔組
織は、温帯産広葉樹材の夏部材と同様に年輪模様
を呈し、柾目面では縞模様、板目面ては杢目模様
として現れる。ここで、軸方向柔組織の配列形態
を特に限定するのは、たとえ軸方向柔組織が存在
しており、合成樹脂液により濃色化されても、点
状に散在していたのでは肉眼的に杢目として強調
されず、一定の配列形態を必要とするためであ
る。
さらに、この合成樹脂含浸硬化処理熱帯産広葉
樹材は、合成樹脂液を含浸・硬化させているた
め、木材素材としての欠点を改善し、寸法安定
性、耐吸湿・吸水性、表面硬度、耐久・耐候性等
の諸物性を向上させるという効果も有する。特
に、無垢材あるいは単板を繊維方向を平行にして
積層接着したLVLを、未処理のまま用いる場合
に、使用状況によつては材表面含水率と裏面含水
率が異なるため、片面のみが膨脹収縮するこによ
る幅反りが生じ易いが、これら無垢材やLVLを、
一体的に含浸硬化させた場合には、含水率のむら
を生じることが無いため、反りの心配は全く無
い。
また、この合成樹脂含浸硬化処理熱帯産広葉樹
材は、そのまま使用しても良いが、表面の保護、
美観の向上の意味からも、表面を研削した後、適
宜の塗装を行うことが望ましい。特に、使用する
合成樹脂液が無色透明あるいはごく淡色の場合に
は、硬化後の色調が明度の高い色相になるため、
クリヤー塗装あるいはカラークリヤー塗装を施す
ことにより、使用する熱帯産広葉樹材の色によつ
ては、チーク、ローズウツド等の銘木調に仕上げ
することが可能である。あるいは、使用する合成
樹脂液に着色剤を添加すれば、任意の色相を持つ
調色も可能である。
このように本発明で得られる杢目出し表面強化
化粧材は、床材、壁材、天井材、建具等の内装
材、家具、キヤビネツトの化粧材として用いても
高い意匠性を持つばかりでなく、輸送用コンテナ
の内ばり、外装材、土足用床材等への応用が可能
となる。
(実施例) ラワンロータリーレース単板の5プライLVL
材(厚さ12.5mm×幅150mm×長さ2000mm)に、不
飽和ポリエステル樹脂(100部)にスチレン(10
部)、ベンゾイルパーオキサイド(2部)を配合
した合成樹脂液を10mmHgの減圧下で3時間含浸
させた。こうして得られた樹脂含浸処理LVL材
を、十分液切りした後、100℃×1時間加熱し、
樹脂を完全に硬化させた。この時の樹脂含浸量は
25〜30%であつた。
さらに、表面研摩、下塗、中間研摩を行つた
後、チーク色の上塗を施した。これにより、チー
ム色の銘木調杢目出し表面強化LVL材が得られ
た。
「発明の効果」 本発明は、以上説明したように、本来杢目が不
鮮明で化粧価値が低く、利用分野の限られていた
熱帯産広葉樹材に対し、合成樹脂液を含浸させた
際の、木材組織による浸透性の差を利用すること
によつて、銘木調の杢目出し効果を得られ、これ
によつて高い意匠性を付与すると共に、合成樹脂
液が含浸硬化されることによる諸物性の向上が計
れるという効果を有するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合成樹脂液を含浸、硬化させることによつて
    得られる合成樹脂含浸木材において、軸方向柔組
    織を有する熱帯産広葉樹材の内、該軸方向柔組織
    が網状柔組織、階段状柔組織、帯状柔組織、イニ
    シアル柔組織、ターミナル柔組織、連合翼状柔組
    織である樹種を素材として用いることにより、杢
    目の強調された合成樹脂含浸木材を得ることを特
    徴とする杢目出し表面強化化粧材の製造方法。 2 合成樹脂液を含浸させた熱帯産広葉樹材を硬
    化させた後、木質基材に接着することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の杢目出し表面強化
    化粧材の製造方法。 3 未硬化の、合成樹脂液の含浸させた熱帯産広
    葉樹材を、木質基材に接着すると同時に硬化させ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    杢目出し表面強化化粧材の製造方法。 4 熱帯産広葉樹材を木質基材に接着した後、合
    成樹脂液を含浸、硬化させることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の杢目出し表面強化化粧
    材の製造方法。 5 熱帯産広葉樹材の単板を、合板またはLVL
    として積層接着した後、合成樹脂液を含浸、硬化
    させることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の杢目出し表面強化化粧材の製造方法。
JP14618285A 1985-07-02 1985-07-02 杢目出し表面強化化粧材の製造方法 Granted JPS625804A (ja)

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JPS625804A JPS625804A (ja) 1987-01-12
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ID=15401989

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0739471Y2 (ja) * 1988-09-20 1995-09-13 株式会社小松製作所 素材分離装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4932924A (ja) * 1972-07-26 1974-03-26
JPS52114008A (en) * 1976-03-16 1977-09-24 Daiken Trade & Industry Method of producing decorated body using thin wood board
JPS606762A (ja) * 1983-06-25 1985-01-14 Seitetsu Kagaku Co Ltd ポリエチレンコ−テイング組成物

Patent Citations (3)

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