JPS58119859A - 合成樹脂積層体の製造方法 - Google Patents

合成樹脂積層体の製造方法

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JPS58119859A
JPS58119859A JP57001052A JP105282A JPS58119859A JP S58119859 A JPS58119859 A JP S58119859A JP 57001052 A JP57001052 A JP 57001052A JP 105282 A JP105282 A JP 105282A JP S58119859 A JPS58119859 A JP S58119859A
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cured
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峯木 安信
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリカーボネート糸樹脂表面鵬を有する合成樹
脂積層体の製造方法に関するものであり、特にポリカー
ボネート系樹1iR’シートあるいはフィルムに紫外&
!、に牝牛プライマーを塗布し、これを使用して注型成
形により合成樹脂1〜層体を製造する方法に関するもの
である。
ポリカーボネート不和1脂(以下PCと称する)層を表
面に有する合成樹脂抗層板体は公知であり、たとえば本
出願人(14,、1人の出願に係る実開昭53−628
80号公報や船開昭55−49261号公報に記載され
ている。pay面層を有する合成樹脂積層板体は耐衝繋
性が高い板体として多くの用途を有している。本発明者
はこの10表面層を有する合成樹脂積層板体について、
そのPCr−の厚さを厚くすること、表面に凹凸模様を
付けること、透明な合成樹脂積層板体を得ることなどを
検討した。これらは、上記特開昭55−49261号公
報に記載された方法では製造困難である。その理由の第
1は、上記公報に記載した方法では薄いpcフィルムを
使用した予備積層フィルムを使用することが必要である
ことより、厚いpcシートを使用することができない点
であり、さらに薄いPCフィルムでは凹凸模様を付すこ
とができない。第2の理由は、該予備積層フィルムと塩
化ビニール系樹脂シートなどの積層には加熱加圧が使用
されるため、表面に凹凸模様を有するPCシートを使用
することは不可能に近い点である。第3に使用されてい
るホットメルト型系の接着剤では透明性が充分ではない
点であり、さらに第4の問題点は、厚い積層体を加熱し
てプレスする際、各合成樹脂構成層を均一に、かつ充分
加熱することが困梶tな点である。
本発明者は、PCと他の合成樹1旨とな:強固に接着し
うる接漸剤について更に検討を行った。
一般に、PCは耐溶剤性が劣り、浴剤や溶解性の高い液
状モノマー産金む按漸剤を使用すると短時間に表面が侵
され、クラックの発生や白化などが起り易い。一方、P
Cの溶解性を利用して、メチレンクロライドなどの溶剤
に溶解した接着剤を用いて、いわゆるドープ接着する方
法は、小面積のPC板相互の接着にd:有効であっても
、異種の合成樹脂との接着性は悪く実用的でない。また
、大きな面積を有するPC板、又はpc板と異称合成柄
脂板を接着する場合、ドープ接着剤などの非反応性溶剤
が接着剤層に封入される結果となシ、接着強度その他に
渦、影響を与えるために好ましくない。また、前記のよ
うにホットメルト型接着剤の1史用は加熱加圧が必要な
ことなどの理由によって、今回の目的に適合しうるもの
ではない。
本発明者は、厚い積層体を製造するために少くとも1枚
のpcシートあるいはフィルム(以下他の構成体の場合
も含めてシートと呼ぶが、特に説明する場合を除いてフ
ィルムを除外するものではない)と他のシートとの間に
液状の硬化性合成樹脂原料を充填して硬化し、この硬化
物とPCシートの一体化された積層体を製造する方法を
検討した。この場合、2枚のPCシートを使用し、この
2枚のPCシートの間に液状の硬化性合成樹脂原料を充
填し硬化させることにより両表面がpcからなる積層体
が得られる。
後述するが、この成形方法を以下注型成形と呼ぶ。この
製造方法において賞要なことは10表面層と硬化した合
成樹脂層とが強固に接着することである。液状の硬化性
合成樹脂原料は多くの場合接着側として使用しうる程に
接着性は高い。しかしながら、これは前記ドープ接着剤
の場合と同様、10表面を溶解させ易く、従って前記と
同じ問題がある。しかも、厚い合成樹脂層を形成するた
めに接着剤として使用する場合に比較して、はるかに多
セ1の液状の硬化性合成樹脂原料が使用されるため、そ
れによるPC階の浸蝕は極めて著るしく、到底両者を接
触させることはできない。
そこで、本発明者はpC)@amにプライマーを塗布し
てこの間゛Alを解決すること全検討した。
このプライマーは第1にPC層と硬化した合成樹脂層を
強固に接着しうるものでなくてはならない。第2にプラ
イマーは、10表面を液状の硬化性合成樹脂原料から保
論じ、しかも液状の合成樹脂原料に清解し難いものでな
くてはならない。更に、第3にプライマー自身も10表
面を侵し難いものでなくてはならない。しかも、透明な
積層体を製造するためにはプライマーの透明性が高くな
くてはならない。これらの硬性を満足しつるプライマー
を徊々研究梗討した結果、本発明者はPCを溶解する屓
れのある性質。
が少い紫外り硬化型プライマーを見い出すに至った。本
発明者はこのプライマーを使用することによって表面に
PC層を有する優れた&層体を製造することができた。
本発明はこの積層体を製造する方法に関するものであり
、即ち、少くとも片面にポリカーボネート系樹脂表面層
を有する合成樹脂積層体を製造する方法において、ポリ
カーボネート系樹脂シートあるい−はフィルムの片面に
紫外1m硬化型プライマーを塗布し、紫外線を照射して
該プライマーを完全には硬化させることなく部分的に硬
化させ、次いで該部分硬化プライマ一層に接触させた状
態で液状の硬化性合成樹脂原料を硬化させることを特徴
とする合成樹脂積層体の製造方法である。
第1図〜第4図は本発明方法の1例の実施工程を示す部
分断面図である。第1図は紫外線硬化型プライマーN(
1)を片面に形成したPCシート(2)の断面を示すも
のであり、第2図は紫外線ランプ(8)でこのプライマ
ーを部分硬化させている状態を示す断面図である。第3
図は注形型の断面図であシ、上記プライマー11)形成
PCシート(2)とガラスシートなどの型′材(4)と
をプライマ一層(りを内側にして間隔を置いて配置し、
周囲をガスケット(5)でシールするとともに保持材(
6)でpcシート(2)と型材(4)を固定して構成さ
れている。pcシート(2)と型材(4)との間隙部分
がキャビティー(7)となシ、ここに液状の硬化性合成
樹脂原料が充填され、その状態で硬化される。
第4図はこの方法で得られた合成樹脂積層体であシ、第
3図で液状の硬化性合成樹脂原料か硬化して合成樹脂層
(8)が形成された後、型材(4)などを取り外して得
られるものである。第5図は本発明の方法によって得ら
れる他の合成樹脂積層体の例を示す部分断面図でめシ、
両表面層がp c (9)、 (10)からなり、それ
ぞれ硬化した紫外線硬化型プライマ一層(11)、Q2
)を介して、硬化した合成樹脂層03)と接着されてい
る。この積層体は、第3同において、型材(4)の代り
に第1図お・よび第2図によって得られる部分硬化され
たプライマ一層(1)を有するPCシート(2)をプラ
イマ一層(1)がキャビティー側になるように間柄する
ことによって上記と同様の工程によって製造することが
できる。第6図は本発明の方法によって得られるさらに
他の合成樹脂積層体の例を示す部分断面図であシ、折シ
曲けたpcシートI。
α9を用いることによって、上記と同様の工程によって
製造することができるものである。
本発明方法によって得られる合成樹脂積層体としては特
に第5図および第6図でその断面を示したような画表面
層が20層である積層体が好筐しい。積層体の表面とな
るpc層の表面は成形されたあるいは機械的に加工され
たような凹凸を有していてもよく、印刷その他によシ模
様付された表面であってもよい。さらに塗料等でハード
コート層を設けられていてもよい。また、20層は紫外
線吸収剤などが添加されたあるいは着色された紫外線難
透過性のPCであってもよい。これは第2図で示したよ
うに、紫外線硬化型プライマ一層の面上から紫外線を照
射してプライマ一層を部分的に硬化しうるからであり、
勿論、紫外ays過性のPCの場合は’pc面上から紫
外線を照射してプライマ一層を部分的に硬化することが
できる。
また、第3図において型材(4)として液状の硬化性合
成樹脂が硬化したとき同時にこの硬化した合成樹脂と強
固に接着しうる材料を使用することにより、一方がpc
であり、他方が他の材料である表面層を有する積層体を
製造することができる。この材料としては、合成樹脂は
勿論、金属、カラスなどの無接材料、その他のものであ
ってもよい。この材料が硬化した合成樹脂と強固に接着
し難いものであれば、上@12 p cと同様、その表
面を脚々のプライマーなどで処理することもできる。逆
に、ヘリ材(4)が後に除去されるものであれば、型材
表面にl1fIF型材を塗布するなどの非接着性のため
の処理をすることもできる。
紫外線硬化型プライマーは後述するようにPC溶解性の
成分が含まれないものであるか、たとえ含まれていても
PC溶解性が少い成分であって、かつその量が少いもの
である。このプライマーは液状のものであり、極々の方
法でPCシートの片面に塗布することができる。たとえ
ば、PCシートが平面の場合、ワイヤーコーターやバー
コーターで塗布することができ、曲面や折り曲げた面な
どの非平面の場合は吹付けやへケ塗シなどで塗布するこ
とができる。その塗布厚さは特に限定されるものではカ
いがコストからみて薄いことが好ましく、実用上は10
〜200μが適当である。塗布されたプライマーを紫外
線によって完全に砕化させることは合成樹脂層との接着
性を低下させるので好ましくない。逆にプライマーの硬
化の程度が少な過ぎるとプライマーが液状の・硬化性合
成樹脂原料に溶解し易くなり、pc衣表面保護の効果が
低下しP C’表面が優される虞れが大きくなるととも
に、接着力も低下する。従って、プライマーの部分硬化
の程度はその表面が指感で多少粘着性が感じられる程度
まで硬化させることが好ましい。
プライマーを部分硬化させるために紫外線を照射するに
は水銀灯などの紫外線量の多い光源を使用することが好
ましい。硬化性からみたプライマーの性質は、紫外線照
射装置の光源波長領域、出力、照射時間によって左右さ
れるが、たとえば、光化学用高圧水銀灯(波長領域24
5〜577 m 、出力80 W 7cm )をプライ
マー塗布面上50crnの高さから照射した場合、30
秒以内、特に2〜10秒程度で上記のように多少粘着性
を残して硬化するものが適当である。勿論これらの条件
はプライマーの種類、光増感剤の種類や添加量、その他
の条件によって変りうる。
紫外線の強度などを変えた場合、照射時間が長くなるこ
とがあるが、著るしく照射時njl k長くすることは
好ましくない。これは、プライマーが多少pc衣表面侵
し、白化させる傾向があるからである。逆に、硬化時間
を著るしく短くすることは部分硬化の程度の再現性が低
下し、かつ接着力を低下させる傾向がある。従って、実
際上プライマーを部分硬化させるためには30秒〜45
分、特に2分〜30分間紫外線を照射し、多少の粘着性
を残して部分硬化させることが好ましい。
PCとしては、通常のポリフェノール残基(たとえば、
ビスフェノールA残基)と一0CO−基を有するポリカ
ーボネート樹脂に限られるものではなく、多価アルコー
ル残糞を有するポリカーボネート樹脂やポリエステルカ
ーボネート樹脂などのポリカーボネート系コポリマーか
らなる樹脂であってもよく、これらポリカーボネート系
樹脂と他の合成樹脂とのブレンド樹脂であってもよい。
ブレンド樹脂の場合、その内のPCの割合は20重量%
以上、特に60重f%以上が好ましい。pcには紫外線
吸収剤を始め、難燃剤、安定剤、着色剤、充填剤、その
他の添加剤を配合することができる。このpcは可視光
線に対して実質的に透明かわるいは半透明であることが
好ましり。実質的にとは、表面の凹凸や模様などがなけ
れば透明あるいは半透明であることを意味する。また、
PCは耐候性の面から紫外線吸収剤などが配合された紫
外111il難透過性のものが好ましい。また、10層
の厚さは0,5■以上、特に0.8〜10簡であること
が好ましいが、これに限定されるものではない。この好
ましい理由は、前記公知例に記載されたフィルム状のP
Cを用いる方法では得難い厚いpc層を有する積層体が
得られるからである。勿論、0.5 tran未滴の厚
さを有するPCシートやフィルムを使用して透明性が優
れ、階間接着力の高い積層体を得る場合にも本発明の方
法を適用しうる。積層体のpc層はPCシートを用いる
ことによって形成されるが前記のように前記したシート
とはフィルムを含むものである。本発明において好まし
くは0.5 wh以上の厚さを有するPCシートを使用
する。なお、本発明において、1シート1とは0.2輔
以上の厚さを有するものをいい、′フィルム1とはそれ
未満の厚さのものをいう。PC7−l・はまた前記のよ
うに平面を会するものに限られるものではなく、曲面を
有するものや、々の杉状にDy形された成形シートや折
り曲は叫の二次加工されたシートであってもよい。
紫外線硬化型プライマーは、pcを溶ルし易い成分を含
まないか、たとえ含まれていてもその量が少いものが好
ましい。PC易溶解性の成分の1つは溶剤である。この
溶剤は該プライマー中に実質的に含まれないことが好ま
しい。他のPC易溶解性の成分は、スチレンなどの重合
性不飽和基を有するモノマーである。このpc易溶解性
のモノマーは通常低沸点の七ツマ−であるので、以下こ
れを低沸点モノマーという。低沸点モノマーとしては、
たとえば、スチレン、P−ビニルトルエン、メタクリル
酸メチル、アクリル酸メチル、酢酸ビニルなどがある。
紫外線や牝牛プライマーは、スチレンを含まないものが
好ましく、特に沸点が約100℃(メタクリル酸メチル
の沸点)以下である低沸点モノマーを実質的に含まない
ものが好ましい。しかし、これら低沸点モノマーは、P
Cに対する溶解性が少く、かつ少量であれば、ある程度
含まれていても紫外線により速やかに反応し重合し悪影
曽が少いので使用することもできる。このような紫外1
w硬化型プライマーとして市販されているものは多くは
ないが、たとえば、昭和高分子@)製の紫外線硬化型1
スピラツク′(商品名)や、日本合成化学工業(株)製
の紫外線硬化型1ゴーセラツクl(商品名)などがある
。たとえば、前者は重合性不飽和基を有するシクロアセ
タール系化合物を主成分とするものに光増感剤を加えた
ものであると推定され(特開昭56−2312号公報、
特開昭53−7796号公報、特開昭52−15488
4号公報などを□参照)、溶剤やスチレンなどの低沸点
モノマーを含まないものであると考えられる。その他、
エホキシアクリレート系、ポリエステルアクリレート系
、その他の紫外線硬化しうるプライマーを使用しうる。
液状の硬化性合成樹脂原料としては、1゛合や縮重合な
どにより硬化して熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などの合
成樹脂となりうる液状原料を使用しうる。特に、不飽和
ポリエステル極脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂
などの熱硬化性樹脂が好ましい。また、メタクリル酸メ
チルなどのアクリル系モノマーや、そのプレポリマー、
スチレンなどの熱可塑性樹脂となシうる硬化性のモノマ
ーやプレポリマーも、比較的硬化時間が短いものであれ
ば使用することができる。これらは、重合開始剤を加え
て常温で、あるいは加温下で硬化しうるものとすること
ができる。また、光増感剤などを加えて紫外線や放射線
で硬化しうるものとすることができる。好ましくは常温
あるいは比較的低温で硬化しうる液状の熱硬化性樹脂が
使用される。硬化温度は特゛に限定されるものではない
が約100℃以下で硬化しうるものが好ましい。また、
そのゲル化時間は数時間以内、特に2時間以内にほぼゲ
ル化しうろことが好ましい。硬化温度が高過ぎたり、ゲ
ル化時間が長過ぎるとプライマーが溶出し易くなるため
である。
前記の部分的に硬化したプライマーは上記液状の硬化性
合成樹脂原料の硬化の際、特に紫外線を照射しなくても
ほぼ同時に硬化しうる。これは、プライマーが常温〜加
熱下に硬化しうるからであシ、また、液状の硬化性合成
樹脂原料に含まれる重合開始剤がプライマーの硬化にも
作用する可能性がある。必要によってはプライマーに紫
外縁を照射しながら、液状の硬化性合成樹脂原料の硬化
することもできる。PC狭面層が紫外線を透過しうる場
合は勿論、紫外糾難)過性であっても液状の硬化性合成
性・]脂原料と第3図における型材(4)が紫外#透過
性であれば型材(4)上から紫外線を照射しながら液状
の硬化性合成樹脂原料を硬化することができる。さらに
、液状の硬化性合成樹脂原料として紫外線硬化性のもの
を使用し、同様に紫外務を照射しながら液状の硬化性合
成樹脂原料とプライマーを硬化することも好ましい方法
である。
この液状の硬化性合成樹脂原料には前記沖合開始剤や光
増感剤は勿論、種々の添加剤や埋込物を配合あるいは配
置することもできる。たとえば、雛燃剤、安定剤、着色
剤、補強材などの添加剤や紙、布、不執布、M M、多
孔動板、その他の埋込物を使用することができる。たと
えば、ガラス繊維マットやロービングクロス、炭素繊維
マットなどを配置して、この硬化した合成樹脂層を繊維
強化合成樹脂層とすることができ、また、装飾紙や装飾
布を配置して装飾層とすることができる。
上記液状の硬化性合成樹脂原料の硬化物の層の厚さは特
に限定されるものではないが厚いものが好ましい。特に
その厚さは0.5 vm以上、好ましくけ2諺以上のも
のであることが好ましい。
特に厚い積層体を製造する場合は、その層の厚さを5−
以上にすることが好ましい。また、本発明によって得ら
れる積層板の厚さは特に限定されるものではないが、2
11I!1以上、特に5m以上が好ましい。本発明の方
法では、特に厚い積層体を製造しうることか特徴であり
、10+s以上の厚さの積層体を製造することができる
。前記のように本発明により得られる積層体は平板状の
ものに限られるものではなく、曲面板状や折り曲げ形状
など種々の形状のものを#造することが可能である。ま
た、積層体製造後、切断や切削等の2次加工により糖々
の形状に加工するとともできる。さらに、本発明により
製造される積層体は、表面塗装、ノ・−ドコート処理、
模様付などの表面加工を行うこともまた可能である。
本発明の積層体は程々の用途に使用しうる。
本発明の積層体は高い弓虫度と優れた耐候性を有する透
明感に優れたものであるので、たとえば建造物のドア材
や窓材などに適している。たとえば、ドアを勿1にとれ
ば、従来透明感に優れたドアとして、強化ガラス製ドア
やアクリル樹脂製ドアが使用されていた。しかし、強化
ガラス製ドアは高重量であり、しかも表面に凹凸模様な
どを付すことはできなかった。一方、アクリル樹脂製ド
アは軽耕かつ凹凸模様付が可能であったが、たとえ紫外
線吸収剤などを配合したものであっても耐候性が劣り、
表面に?細なりラックが生じ易いものであった。本発明
の積層体製のドアは紫外m難透過性のpc層が表面に存
在するため耐候性がアクリル柾、脂製ドアに比べてはる
かに高い。一方、PC製ドアはその材質より極めて高価
であるばかりでなく、厚いものは多数のPCシートを積
層して製造しなければならず、PCの性質からこの積層
は困難であった。本発明によシ製造される積層体は安価
な中間層を有し、しかもその中間層と表面PC層との接
着強度が優れているのみならず、可視光線に対して透明
性が高く、表面の凹凸模様などの形成も容易である。さ
らに、中間層に装飾紙等を埋め込むことが容易であり、
装飾性の優れたドア材を容易に得ることができる。従っ
て、従来の一ドア材と比較し、はるかに適した性能を有
するものである。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例】 紫外線吸収剤を約0.2重量%含む厚さ2.2m。
大きさ11000X2000のポリカーボネート樹脂シ
ート(商品名ルキサン1旭硝子(株)販売)の片面に紫
外線硬化型プライマー1スビラツクry−3253−I
X ” (商品名、昭和筒分子(掬販売)をワイヤーコ
ーターで厚さ50μに塗布した。このプライマーは、前
記1i′合性不飽和基を有するシクロアセタール糸化合
9りiQ主成分とするものであり、溶剤やスチレンなど
の低沸点モノマーを含まないものである。プライマー塗
布後、直ちに複写用螢光灯” FL40BA−37”φ
−351W+(机下電器産業(株)販売)を間隔30甜
で多数並列させ、プライマ一層との距離150■とした
紫外線照射装置にて紫外線照射を行ない、約25℃で約
15分間処理し、プライマー表面がわずかに粘着性を有
する程腋にプライマーを硬化させた。
上記の部分硬化プライマーI−を有するポリカーボネー
ト樹脂シートを2枚表造し、プライマ一層を内側にして
その2枚を回い合せ、−その中間の周辺部に10セφの
軟質ポリ環化ビニル樹脂管を配置してガスケットとし、
形成されたキャビティー内に、不飼和ホリエステル樹脂
1すボラック2004WM−2” (商品名、昭和高分
子(株)販売)100部(重量部、以下同様)に促進剤
1E11部、促進剤@に11部(いずれも商品名、昭和
高分子(株)販売)、重合開始剤1パーメツクN l 
(商品名、日本油脂(株)販売)2部をよく混合した混
合物を充填した。約25℃で約60分間放置することに
よりゲル化が完了し、引き続きその温度で約16時間放
置した。
次いで、80℃に加熱して60分間保搏した後放冷し、
硬化を完了させた。これによって、両表面がポリカーボ
ネート樹脂で芯部が硬化した不飽和ポリエステル樹脂か
らなる厚さ約14m+の全く透明な積層体が得られた。
表面層と芯層との接着力をみるために両層の間に鋭い楔
を打ち込んだところ、両層は剥離せず表面層のポリカー
ボネート樹脂が破壊した。
実施例2 実施例1と同じ方法で製造した部分硬化プライマ一層を
有するポリカーボネート樹脂シート2枚を用意し、プラ
イマ一層を向い合せてその周辺部に径8wmの軟質ポリ
塩化ビニル樹脂製チューブをガスケットとして挾み、実
施例】と同様の注形型を形成した。この注形型のキャビ
ティーに実施例1と同じ組成の不飽和ポリエステル樹脂
を充填し、次いでガラス緬″維マットを上部よ#)途々
に浸漬充填した。注形型の周辺をクランプし、約25℃
の雰囲気下に静置したところ、約60分で不飽和ポリエ
ステル樹脂のゲル化が完了した。これをそのまま】6時
間放置し、さらに80℃で60分間加熱した後、放冷し
て積層体を取り出した。
得られた積層体は、厚さ約10覇のFRPをポリカーボ
ネート樹脂シートでサンドイッチした構成体であり、そ
の接着性や耐候性は実施t・111で製造したものと大
差ない良好なものであった。
実施例3 実施例】と同じ方法で片面に部分硬化したプライマ一層
を有するポリカーボネート樹脂シートを製造した。この
シートとガラス板とをプライマ一層が内側になるように
向い合せ、その周辺部に径10mの軟質ポリ塩化ビニル
樹脂製チューブをガスケットとして挾み、形成されたキ
ャビティーに実施例1と同じ組成の不飽和ポリエステル
樹脂を充填し、実施例1と同じ条件で硬化させた。硬化
完了後、ガラス板を離型して厚さ約11m+のポリカー
ボネート樹脂と不飽和ポリエステル樹脂とが強固に接着
した積層体が得られた。
実施例4 実施例1と同じ方法で片面に部分硬化したプライマ一層
を有するポリカーボネート樹脂シートを2枚製造した。
一方、予め常法により製造した厚さ5IIIIIのF’
l’jPシートの両表面をサンディングしておき、この
片面に実施例1と同じ組成の不飽和ポリエステル樹脂を
流延した。その上に、プライマ一層を有するポリカーボ
ネート樹脂シートの1枚をプライマ一層が不飽和ポリエ
ステル樹脂に接触するようにおいてスクイズし、脱泡圧
着した。直ちにこの積層物を反転し、FRPシートの他
の面にも同様にして不飽和ポリエステル樹脂を流延し、
他のプライマ一層を有するポリカーボネート樹脂シート
をおいて脱泡圧着した。周辺をクランプして直ちにこの
積層物を60〜80℃の加熱炉に入れ、60分間加熱し
た後放冷した。
得られた積層体の厚さは約1011II++で各階間の
接着性は強固で、耐候性も実施例1と大差ないものであ
った。
実施例5 実施例1と同じ大きさおよび種類のポリカーボネート樹
脂シートの片面に紫外1fMr化型プライマーとして溶
剤や低沸点モノマーを含まないものである1ゴーセラッ
ク0KS−UV”(商品名、日本合成化学工業(株)販
売)をワイヤーコーターで厚さ50μに塗布した。曲ち
に高圧水銀灯HO2−L−21(アイグラフィックス(
株)販売)で高さ50III+11から4秒間紫外縁照
射し、ブライマーの1部を部分硬化し、さらに前記実施
例1と同じ紫外鞄照射装置を用いて約25℃で約15分
間処理し、プライマー表面がわずかに粘着性を有する程
度に部分硬化させた。
このb分硬化プライマ一層を有するポリカーボネート樹
脂シート2枚を用いて実施例1と同じ方法で積層体を製
造したところ、実施例1と同様の物性を有する良好な一
層体が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるプライマーを塗布したポリカー
ボネート樹脂シートの断面図、第2図はそのプライマー
に紫外線照射している状態を示す断面図、第3図は注形
型の断面図である。 第4図、第5図および第6図は本発明によって得られる
積層体の3例を示す断面図である。 1.11.12・・・紫外線硬化型プライマー2、9.
10.14.15・・・ポリカーボネート系樹脂シート 3・・・紫外線ランプ  5・・・ガスケット8.13
・・・硬化した合成極脂 茅2閃

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  少くとも片面にポリカーボネート系樹脂表面
    島を有する合成樹脂積層体を製造する方法において、ポ
    リカーボネート系樹脂シートあるいはフィルムの片面に
    紫外線硬化型プライマーを塗布し、紫外線を照射して該
    プライマーを完全には硬化させることなく部分的に硬化
    させ、次いで該部分硬化プライマ一層に接触させた状態
    で液状の硬化性合成樹脂原料を硬化させることを特徴と
    する合成樹脂積層体の製造方法。 (2)  片面に部分硬化プライマ一層を有するポリカ
    ーボネート系樹脂シートあるいはフィルムの2枚を該部
    分硬化プライマ一層が向い合うように間隔をもって自己
    如し、該2枚のシートあるいはフィルムの間に液状の硬
    化性合成樹脂原料を充填して硬化することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項の方法。 (8)  紫外1111(IJ’化型プライマーがポリ
    カーボネート系樹脂易溶性の溶酌舌実質的に含まないも
    のであることを特徴とする特許請求の範囲第1項の方法
    。 (4)  紫外7r化抛1.!プライマーがポリカーボ
    ネート系樹脂易溶性の低沸廓七ツマ−を実質的に含゛ま
    ないものであることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    の方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030253A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 日本ウェーブロック株式会社 透明不燃シート、その製造方法、および、防煙垂壁
JP2018140616A (ja) * 2017-07-05 2018-09-13 ユニチカ株式会社 透明シート、該透明シートを含む防煙垂壁、及び透明シートの製造方法
JP2018158582A (ja) * 2017-07-05 2018-10-11 ユニチカ株式会社 透明シート、該透明シートを含む防煙垂壁、及び透明シートの製造方法
JP2021011089A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 イビデン株式会社 透光板

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