JPS5811962Y2

JPS5811962Y2 - ゲンソクキ

Info

Publication number: JPS5811962Y2
Application number: JP7721575U
Authority: JP
Inventors: 国夫石川
Original assignee: イシカワクニオ
Priority date: 1975-06-06
Filing date: 1975-06-06
Publication date: 1983-03-07
Also published as: JPS51156354U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、歯車とプーリーを結合させた減速機に関す
る。

従来、モードル軸の回転を減速させるには、被動軸との
間に多段歯車を介在させるなど種々の方法があるが、こ
れらの装置では、装置全体が大きくなったり、取付けに
手間を要し、保守も容易でないという欠点がある。

この考案は、プーリー内周に形成した内歯と該プーリー
内に設けられ、かつ、モードル軸を嵌合させるための軸
孔を有する小径の原動歯車との間に６個の遊星歯車を設
けるようにして、コンパクトで取付簡単かつ保守の容易
な減速機を実現させたものである。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は、小径の原動歯車であって、該原動歯車１には、モ
ードル軸３を嵌入させるための軸孔４を有する歯車軸２
を一体に設けたものである。

５はプーリ一本体６と蓋７とからなるプーリーであって
、上記歯車軸２に回転自在に外嵌されている。

プーリ一本体６は、その形状が縦断簡略コ字形をなし、
その外周にはＶベルト架設用の溝８が、内周には内歯９
が形成されている。

蓋７はビス１０．１０等によりプーリ一本体６に固着さ
れる。

１１．１２はプーリー５内において、中間に原動歯車１
を介在させて、歯車軸２に回転自在に嵌着された２枚の
円板状軸受板である。

上記２枚の軸受板１１．１２間には、２本の歯車軸１３
．１３が、原動歯車１に対して互いに対称に、かつ、回
転自在に軸着され、これら歯車軸１３．１３には、原動
歯車１と噛合する１組の大径の第１段歯車１４．１４と
小径の第２段歯車１５．１５とが密接してキー１６．１
６によって一体的に回転するよう嵌着されている。

更に、軸受板１１．１２の別の位置には、２本の歯車軸
１７．１７が、上記と同様に、原動歯車１に対して互い
に対称の位置に回転自在に軸着され、この歯車軸１７．
１７には第２段歯車１５．１５より大径で、がっ、この
第２段歯車１５．１５及びプーリ一本体６の内歯９の双
方に噛合する１組の第３段歯車１８．１８が嵌着されて
いる。

次に、軸受板１２の歯車軸２周辺の一部が蓋７の側にお
いて蓋７を貫通してプーリー５より露出せしめられると
ともに、その周面の任意個所に固定金具１９が、ボルト
２０により取付けられる。

この固定金具１９はその基部をモータ一本体その他の動
かない部分に固定するもので、これによって軸受板１１
．１２は回転を阻止されることになる。

この考案の構成は上記の通りであって、次にその作用を
説明する。

まず、原動歯車１の軸孔４をモードル軸３にキー等によ
って一体回転するよう嵌合させるとともに、プーリー５
と被動軸（図示せず）のプーリー（図示せず）間に■ベ
ルトを張設しておき、固定金具１９も任意の動かない個
所に固定しておく。

いま、モードル軸３が回転すると、これと一体回転する
歯車軸２及び原動歯車１によって、第１段歯車１４．１
４及び第２段歯車１５．１５に回転が伝えられ、更に、
第３段歯車１８．１８を介してプーリー５を回転させ、
■ベルトにより被動軸へ伝導される。

そうして、小径の原動歯車１から大径の第１段歯車１４
．１４へ、小径の第２段歯車１５．１５がら大径の第３
段歯車１８．１８へ、第３段歯車１８．１８から更に大
径のプーリー５へ伝達される際の３段階にわたって減速
されるものである。

本実施例においては、その減速比は約壱である。

以上、要するに本考案によれば次のような効果がある。

（イ）原動歯車１をモードル軸３に嵌合させるだけでよ
いから、取付けが極めて簡単である。

（ロ）コンパクトであるから、取付スペースは最小です
む。

（ハ）保守が容易で、かつ、故障が少ない。

（ニ）安価である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案減速機の縦断面図、第２図はそのＡ−Ａ
線断面図である。１・・・・・・原動歯車、２・・・・・・歯車軸、３・
・・・・・モードル軸、４・・・・・・軸孔、５・・・
・・・プーリー、６・・・・・・プーリ一本体、７・・
・・・・蓋、９・・・・・・内歯、１１．１２・・・・
・・軸受板、１４・・・・・・第１段歯車、１５・・・
・・・第２段歯車、１８・・・・・・第３段歯車、１９
・・・・・・固定金具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内周に内歯９と外周にＶベルト架設用の溝８とを有する
縦断簡略コ字形のプーリ一本体６と蓋７とからなるプー
リー５を、小径の原動歯車１と一体の歯車軸２に回転自
在に外嵌せしめ、該歯車軸２にはモードル軸３を嵌着さ
せる軸孔４を設けるとともに、前記原動歯歯車１を中間
に介在させて、２枚の円板状軸受板１１．１２を回転自
在に外嵌せしめ、該２枚の軸受板１１．１２間において
、前記原動歯車１と噛合し且つ前記原動歯車１に対して
互いに対称な一組の大径の第１段歯車１４．１４と、該
第１歯車１４．１４のそれぞれに密接してキー１６止め
され一体に回転する小径の第２段歯車１５．１５とを一
諸に回転自在に軸着し、また別の位置に、該第２歯車１
５．１５と前記プーリー５の内歯９との双方に噛合し且
つ前記原動歯車１に対して互いに対称な１組の大径の第
３段歯車１８．１８を回転自在に軸着し、更に前記軸受
板１２の前記歯車軸２周辺一部を前記蓋７を貫通して露
出した外面に、前記軸受板１１．１２の回転を阻止する
固定金具１９を取付けたことを特徴とする減速機。