JPS5811800Y2 - シ−ト類の複数枚送り防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえば複写紙等のシート類の複数枚送り防
止装置に関する。

通常、電子複写機に釦いては、多数枚の複写紙を収納し
たカセットから１枚ずつ複写紙を取出して転写部等へ搬
送するようになっている。

しかし、複写紙は本来外気に３ける湿度に大きく影響さ
れ、高湿時には吸湿して互いに付着し、また、低湿時に
は摩擦帯電等によって互いに帯電吸着して分離しにくく
なる。

このようにして付着してしまうと１枚ずつ取出して搬送
すべきところ複数枚取出して搬送してしまうことがある
。

このような場合、王宮に複写されて排紙されることはめ
ずらしく、はとんどの場合搬送途中でジャムるといった
不都合がある。

本考案は、上記事情にもとずきなされたもので、その目
的とするところは、複数枚送り出された場合、１枚のみ
を正規搬送路に、他を停止、または別搬送路に案内し得
るようにしたシート類の複数枚送り防止装置を提供しよ
うとするものである。

以下、本考案の一実施例を第１図にもとづいて説明する
。

図中１はチェーンデリイバリ一方式の搬送装置で、これ
はスプロケット２・・・を介して張設された無端の駆動
チェーン３，３（一方のみ図示）、これら駆動チェーン
３，３に両端を連結した状態で適当間隔に架設されたデ
リイバリ−４・・・、釦よびこれらデリイバリ−４・・
・の爪４ａを開放すべく所定位置に配置されたデリイバ
リー開放カム（図示しない）から構成されている。

また、この搬送装置１によって形成されるシート搬送路
５の起端側には図示しないカセットから取出されたシー
）Ａを相互対向面で案内するガイド板６，７が配置され
ていて、シー）Ａの先端を開放状態にある爪４ａ内に誘
導するようになっている。

さらに、シート搬送路５の起端側に対向して、シー）Ａ
が複数枚送り出された場合、１枚のみを正規の搬送路５
に、他を別搬送路８に案内する複数枚送り防止装置９が
設けられている。

この複数枚送り防止装置９は、支軸１０によって揺動自
在に支承された振子爪１１から構成されている。

この振子爪１１は上記シート搬送路５内に突出する作用
突起部１１ａ＞よびこの作用突起部１１ａがデリイバリ
−４およびシートＡによって押されて揺動偏位したとき
デリイバリ−４で保持されたシー）Ａの下面に先端が当
接する爪部１１ｂを有している。

さらに振子爪１１は上記支軸１０を中心として左右対称
に成形され、上記作用突起部１１ａが常時上方、すなわ
ちシート搬送路５内に突出するようバランスが取られて
いるとともに爪部１１ｂ側端面下部の円弧状面１１ｃに
よって、余分なシートＡを別搬送路８に案内するように
なっている。

しかして、複数枚のシートＡＩ ｔＡ２がガイド６．７
に沿って先端位置ずれの状態で送り出され、二点鎖線で
示すように開放状態にあるデリイバリー４の爪４ａ内に
案内される。

デリイバリ−４は駆動チェーン３，３の回転に伴って図
示しないデリイバリー開放カムから外れ、爪４ａが閉じ
、シー）Ａ、のみデリイバリ−４によって保持され、シ
ートＡ１はシート搬送路５を強制搬送される。

一方、シートＡ１の下面に付着したシートＡ２はシート
搬送路５の起端側に設けられた複数枚送り防止装置９に
よって別搬送路８に案内される。

すなわち、シートＡ１を保持したデリイバリ−４が振子
点１１に対向すると振子点１１の作用突起部１１ａがデ
リイバリ−４およびこれに保持されているシートＡ□に
よって押され、振子点１１が支軸１０を中心に揺動して
爪部１１ｂの先端がシートＡ０の下面に当接する。

これにより、シートＡ工の下面に付着して、先端位置ず
れの状態で搬送されてきたシートＡ２は爪部１１ｂで分
離され別搬送路８に案内され、このシートＡ２がシート
搬送路５でジャムるのを防止されることになる。

なお、先行したシー）Ａ工が通過した後、振子点１１が
自重によって作用突起部１１ａが搬送路５内に突出する
ように元の状態に戻る。

なお、上述の一実施例にトいて、シートをチェーンデリ
イバリ一方式の搬送装置で搬送する場合を説明したが、
第２図に示すようにシートＡをガイド板１２，１３の相
互対向面で案内するとともに搬送ローラ１４，１４によ
って搬送するようにしたものに採用してもよい。

捷た、不必要なシートＡ２を振子点１１の円弧状面１１
ｃによって別搬送路８に案内するようにしたが、シート
Ａ２の搬送を単に阻止する構成であってもよい。

要はシート搬送路５への複数枚送りを防止できればどの
ような構成であってもよいことは勿論である。

その他、本考案は上記実施例に限定されるものではなく
、本考案の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なこ
とは勿論である。

な釦、上述の他の実施例（第２図）の説明において、前
述の一実施例と同一部分は同一の符号を付して説明を省
略する。

本考案は、以上説明したようにシート類の搬送路内に突
出し先行する正規搬送シート類によって押されて揺動偏
位する作用突起部と、この作用突起部の揺動偏位動作に
連動して前記搬送路内に突出し先端が正規のシート類の
面に当接して他のシート類の通過を阻止する爪部とを一
体的に形成してなる揺動自在な振子点を具備してなるこ
とを特徴とするシート類の複数枚送り防止装置にある。

したがって、きわめて簡単な構成でありながら、シート
類の複数枚送りを確実に防止でき、しかもシート類の搬
送路内に作用突起部を突出するだけでよく、搬送方式、
場所等に関係なく利用できるといった種々の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置をチェーンデリイバリ一方式によっ
てシート類を搬送する場合に採用した状態の一実施例を
示す概略的正面図、第２図は本考案装置を搬送ローラ方
式によってシート類を搬送する場合に採用した状態の他
の実施例を示す概略的正面図である。 ５・・・・・・シート類の搬送路、８・・・・・・別搬
送路、９・・・・・・複数枚送り防止装置、１１・・・
・・・振子点、１１ａ・・・・・・作用突起部、１１ｂ
・・・・・・爪部、Ａ・・・・・・シート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート類の搬送路内に突出し先行する正規搬送シート類
   によって押されて揺動偏位する作用突起部と、この作用
   突起部の揺動偏位動作に連動して前記搬送路内に突出し
   先端が先規のシート類の面に当接して他のシート類の通
   過を阻止する爪部とを一体的に形成してなる揺動自在な
   振子爪を具備してなることを特徴とするシート類の複数
   枚送り防止装置。