JPS5810871Y2 - 円筒形エレベ−タの扉開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は円筒形エレベータにおいて、円筒形の乗かごの
外周に沿って扉が円弧状に開閉動作を行なう扉開閉装置
の改良に関するものである。

従来の円筒形エレベータの扉開閉装置を第１図により説
明すると、１は乗かご、２，２ａは乗かごの扉、３はド
アモータ、４はドアモータ３と■ベルト５で連結された
減速プーリ、６，６ ａは一端は乗かご１の中心に回動
自在に取り付けられ、他端は扉２，２ａに固定されたレ
バー、７，７ ａは一端は減速プーリ４の外周に軸支さ
れ、他端はレバー６．６ａの中間に軸支されリンクであ
る。

この装置の動作を説明すると、ドアモータ３が回転する
と、■ベルト５を介して減速プーリ４が回転し、これに
よりリンク７，７ａ、レバー６．６ａを介して扉２，２
ａを開閉させるものである。

ところが、上記従来装置は、乗かごが立方体状である一
般のエレベータの扉開閉装置と比べるとレバー６．６ａ
、ドアモータ３及び減速プーリ４などの部品及びその取
付が全く異なり、また、乗場扉と乗かご扉との保合に使
用される扉係合装置も全く異なるものに−なる。

従って、装置に使用する部品は円筒形エレベータ専用に
製作しなければならないため、高価なものとなり、また
、乗かご上面に広いスペースを必要とする欠点もあった
。

本考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、一般の
立方体状の乗かごの扉開閉装置と互換性のある部品を多
く使用することにより、製作費用の低減を図るとともに
、乗かご上面に広いスペースを必要としない扉開閉装置
を提供するものである。

本考案の一実施例を第２図〜第４図により説明する。

図において１１，１１ ａは扉２，２ａをドアレール１
２に懸架するドアハンガー、１３はドアモータ、１４．
１５は減速プーリ、１６は減速プーリ１５と同期して回
動するクランクアーム、１７はクランクアーム１６の一
端と上部レバー１８の一端とを自動調芯軸受１９．２０
により連結するロッド、上部レバー１８は中間部を、乗
かご１に固定されたブラケット２２の軸２１に回動自在
に取り付けられている。

２３は下部レバー２４を上部レバー１８の回動方向に直
角方向に折れ曲がり自在に上部レバー１８に連結したヒ
ンジである。

２５は一端は下部レバー２４の一端に自動調芯軸受２６
により連結され、中間部は扉２に固定された軸２７に回
動自在に支持され、他端は扉保合装置２８を構成する可
動ローラ２９に当接したカム部３０を有したリンクであ
る。

また、クランクアーム１６の他端には扉２ａを開閉動作
させるための上記と同様の装置が設けられている。

次に、本実施例の動作について説明する。

扉２，２ａを開閉させるためにドアモータ１３が回転す
ると、減速プーリ１４，１５を介してクランクアーム１
６が回転し、ロッド１７．上部レバー１８が連動する。

このとき第３図に示すようにクランクアーム１６と上部
レバー１８の回転方向が異なるため、ロッド１７とクラ
ンクアーム１６及び上部レバー１８とのなす角度は全閉
時のＡ１及びＢ１から、全開時のＡ２及びＢ２まで変化
するが、軸受１９，２０が自動調芯軸受であるため、無
理なく運動の伝達が行なえる。

次に、上部レバー１８の回転運動は、下部レバー２４、
リンク２５を介して扉保合装置２８に伝わり、ローラ２
９を移動させるとともに扉２を開閉する。

このときも、上部レバー１８は軸２１に対して平面回転
運動を行ない、リンク２５は扉２とともに何転運動を行
なうため、互いの運動方向が異なる。

しかし、下部レバー２４はヒンジ２３により上部レバー
１８の回転方向に対し直角方向に折れ曲がり、扉２の動
きに追従する。

また、下部レバー２４とリンク２５のなす角度は扉２の
位置により変化するが、自動調芯軸受２６により無理な
く運動の伝達が行なえる。

以上説明したように、本考案は上部レバー１８と下部レ
バー２４とをヒンジ２３により連結し、軸受１９．２０
．２６を自動調芯軸受とすることにより、扉が直線運動
を行なう立方体状の一般の乗かごの扉開閉装置と同様ク
ランクアーム１６、ロッド１７、上部及び下部めレバー
１８及び２４、並びにリンク２５で構成される回転すべ
り子クランク機構（回転すべり手機構とクランク機構の
組合せ）の使用を可能としている。

このため扉が直線運動を行なう一般の開閉装置をわずか
に変更するだけで、円筒形エレベータの扉開閉装置とし
て使用できるため、標準化された部品が多く使用でき、
価格の低減を図ることができる。

尚、上記実施例では減速プーリを２個使用しているが、
１個使用するようにしても良く、また、ロッド１７を減
速プーリの外周へ自動調芯軸受により取り付けるように
構成して、クランクアーム１６を使用しないようにする
こともできる。

また、扉係合装置２８は可動ローラ２９を使用している
が、可動部を有しない扉保合装置を使用しても良い。

この場合、リンク２５は下部レバー２４と扉２，２ａと
を連結するのみで良いため、リンク２５の先端のカム部
３０は不要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の円筒形エレベータの扉開閉装置を示す図
、第２図は本考案による円筒形エレベータの扉開閉装置
の一実施例ｉ示す図、第３図は第２図のクランク機構部
を示す図、第４図は第２図の回転すべり子機構部を示す
図である。 １・・・・・・乗かご、２，２ａ・・・・・・扉、３．
１３・・・・・・ドアモータ、４，１４．１５・・・・
・・減速プーリ、１６・・・・・・クランクアーム、１
７・・・・・・ロッド、１８・・・・・・上部レバー、
１９，２０゜２６・・・・・・自動調芯軸受、２１．２
７・・・・・・軸、２２・・・・・・ブラケット、２３
・・・・・・ヒンジ、２４・・・・・・下部レバー、２
５・・・・・・リンク、２８・・・・・・扉係合装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 乗かご１の外周に沿って開閉する扉２，２ａを有する円
   筒形エレベータにおいて、一端は自動調芯軸受２０によ
   りロッド１７と連結され、中間部は乗かご１に固定され
   たブラケット２２の軸２１に回動自在に取り付けられ、
   他端は下部レバー２４が上部レバー１８の回動方向に対
   し直角方向に折れ曲がり自在になるようにヒンジ２３に
   より下部レバー２４の一端が連結された上部レバー１８
   と、一端をこの上部レバー１８に連結され他端を自動調
   芯軸受２６によりリンク２５に連結された下部レバー２
   ４ど、この下部レバー２４と扉２，２ａとを連結するリ
   ンク２５と、減速プーリ１５の回動運動を上部レバー１
   ８に伝達するロッド１７とを備えたことを特徴とする円
   筒形エレベータの扉開閉装置。