JPH1198178A - ネットワーク対応通信装置 - Google Patents

ネットワーク対応通信装置

Info

Publication number
JPH1198178A
JPH1198178A JP9271889A JP27188997A JPH1198178A JP H1198178 A JPH1198178 A JP H1198178A JP 9271889 A JP9271889 A JP 9271889A JP 27188997 A JP27188997 A JP 27188997A JP H1198178 A JPH1198178 A JP H1198178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
data
received
image information
data amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9271889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3582969B2 (ja
Inventor
Atsushi Kanetani
厚史 兼谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP27188997A priority Critical patent/JP3582969B2/ja
Publication of JPH1198178A publication Critical patent/JPH1198178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3582969B2 publication Critical patent/JP3582969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークにおける転送可能なデータ量を
越えない、配信宛先へ正常に転送できる通信データのみ
を受信できるネットワーク対応通信装置を提供するこ
と。 【解決手段】 公衆網を介した送信側装置からの通信デ
ータの受信時に当該送信側装置からの所定の伝送制御手
順によるサブアドレス情報を含む制御信号を受信した場
合において、その受信したサブアドレス情報に対応する
有効な配信宛先が前記ネットワーク上に存在するとき
に、前記送信側装置から順次受信する通信データの受信
済データ量を計測するデータ量計測手段と、そのデータ
量計測手段が計測する受信済データ量が、所定の上限デ
ータ量を越えた場合は、前記送信側装置との間に確立さ
れていた回線を強制的に切断する受信制限手段とを備え
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク対応
通信装置に関し、特に、ネットワーク端末間でデータの
送受信が可能なネットワークに前記ネットワーク端末の
ひとつとして接続されると共に公衆網に接続され、所定
の伝送制御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通
信データの送受信を相手装置との間で前記公衆網を介し
て行う一方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御
手順によりサブアドレス情報を含む制御信号を受信した
ときは、その受信したサブアドレス情報により特定され
る前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信した通
信データを前記ネットワークを介して転送するネットワ
ーク対応通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、通信データとしてファクシミリ
メッセージを送受信する通信装置であるファクシミリ装
置同士が公衆網を介したファクシミリメッセージの送受
信を行う場合には、送信側装置が受信側装置のファック
ス番号に発呼して、ITU−T勧告T.30に規定され
たG3ファクシミリプロトコル等の所定の伝送制御手順
による制御信号をやりとりしつつ送信側装置から受信側
装置へファクシミリメッセージを送信する。
【0003】しかし、その場合、受信側装置が複数のユ
ーザにより利用されていたとしても、送信側装置のユー
ザは、送信しようとするファクシミリメッセージの宛先
となる前記受信側装置側のユーザを特定したファクシミ
リメッセージの送信を行うことはそのままではできな
い。したがって、前記受信側装置が、他のネットワーク
端末と共にネットワークに接続されて、それらのネット
ワーク端末を介してユーザにより利用されているネット
ワーク対応のファクシミリ装置(ネットワークファクシ
ミリ装置)である場合でも、前記送信側装置のユーザ
は、前記ネットワーク上の宛先ユーザを特定したファク
シミリメッセージの送信を行うことが、そのままではで
きない。
【0004】そこで、前記受信側のネットワークファク
シミリ装置が、サブアドレス情報と前記ネットワーク上
の配信宛先情報との対応テーブル(アドレス変換テーブ
ル)を備えておき、前記送信側のファクシミリ装置のユ
ーザがファクシミリメッセージの送信時に前記受信側の
ネットワークファクシミリ装置のファックス番号を宛先
として指定するとともに、前記ネットワーク上のユーザ
のうちのファクシミリメッセージを送信したいと所望す
るユーザに対応する配信宛先情報に対応するサブアドレ
スを指定した場合に、前記送信側のファクシミリ装置
が、そのユーザにより指定されたサブアドレス情報を含
む制御信号(G3ファクシミリプロトコルにおいては、
サブアドレス信号SUB)を前記所定の伝送制御手順に
より前記受信側のネットワークファクシミリ装置に送信
し、そのネットワークファクシミリ装置が、受信したサ
ブアドレス情報を前記アドレス変換テーブルと照合して
対応する前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信
したファクシミリメッセージを配信するようにした技術
がある(例えば、特開平6−276326号公報参
照)。
【0005】その場合、受信したサブアドレス情報に対
応する前記ネットワーク上の配信宛先情報は、前記ネッ
トワーク上のユーザの電子メールアドレス等の、各ユー
ザを特定するための情報であり、受信したファクシミリ
メッセージは、電子メール等として各ユーザに配信され
る。なお、電子メールとして配信される、受信したファ
クシミリメッセージは、実際には、前記ネットワーク上
の特定のネットワーク端末に配信されるが、電子メール
アドレスは、各ネットワーク端末に割り当てられている
というよりは、各ユーザに割り当てられているものであ
る。そのため、特定ユーザ宛ての電子メールは、前記ネ
ットワーク上のメールサーバ装置等にいったん蓄積され
て、前記ネットワーク上のネットワーク端末のうちの、
当該特定ユーザによりその都度ログオンされたネットワ
ーク端末に配信される場合もあり、必ずしも、特定のネ
ットワーク端末が常に特定の電子メールアドレスに対応
しているわけではない。
【0006】さて、そのようにして、前記ネットワーク
ファクシミリ装置が前記送信側のファクシミリ装置から
送信されてくるファクシミリメッセージを受信して前記
ネットワーク上の配信宛先に配信する場合、前記送信側
のファクシミリ装置から前記受信側のネットワークファ
クシミリ装置へのファクシミリメッセージの送信が正常
に終了すれば、前記送信側のファクシミリ装置にとって
は、前記ネットワーク上の配信宛先宛てのファクシミリ
メッセージの送信は、見かけ上正常に終了したことにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際は、前記
送信側のファクシミリ装置から送信したファクシミリメ
ッセージが、前記受信側のネットワークファクシミリ装
置に正常に送信され、更に、そのネットワークファクシ
ミリ装置から前記ネットワーク上の配信宛先に正常に転
送されないと、前記送信側のファクシミリ装置にとって
は、ファクシミリメッセージの送信が正常に終了したこ
とにはならない。
【0008】一方、前記ネットワークにおいては、転送
可能なデータ量が、ルータやゲートウェイにより、例え
ば64kB以下に制限されたり、一定サイズ以上のデー
タの受け取りが、ネットワーク端末上のアプリケーショ
ンにより拒否されたりする場合がある。
【0009】したがって、前記ネットワークファクシミ
リ装置による、受信したファクシミリメッセージの前記
ネットワーク上の配信宛先への電子メール等としての転
送が、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量の
制限により、正常に行われないことがある。
【0010】その場合、前記送信側のファクシミリ装置
においては、所望の配信宛先へのファクシミリメッセー
ジの送信が、実際には正常に終了していないにも関わら
ず、前記受信側のネットワークファクシミリ装置へのフ
ァクシミリメッセージの送信が見かけ上正常に終了した
ことをもって、ファクシミリメッセージの所望の配信宛
先への送信が正常に終了したと認識されてしまうばかり
でなく、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量
の制限により結果的に所望の配信宛先へは転送できない
ファクシミリメッセージを無駄に受信して、前記送信側
のファクシミリ装置に不要な通信料が課金されしまうと
いう問題があった。なお、その問題は、通信データとし
てファクシミリメッセージを受信・配信するネットワー
ク対応の通信装置であるネットワークファクシミリ装置
に限らず、受信した通信データを、前記ネットワーク上
の指定された配信宛先に対して配信する他の通信装置に
おいても同様に生じ得るものである。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量
を越えない、配信宛先へ正常に転送できる通信データの
みを受信できるネットワーク対応通信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のネットワーク対応通信装置は、ネッ
トワーク端末間でデータの送受信が可能なネットワーク
に前記ネットワーク端末のひとつとして接続されると共
に公衆網に接続され、所定の伝送制御手順に基づいた制
御信号のやりとりによる通信データの送受信を相手装置
との間で前記公衆網を介して行う一方、通信データの受
信時に前記所定の伝送制御手順によりサブアドレス情報
を含む制御信号を受信したときは、その受信したサブア
ドレス情報により特定される前記ネットワーク上の配信
宛先に対して、受信した通信データを前記ネットワーク
を介して転送するネットワーク対応通信装置において、
前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信
時に当該送信側装置からの前記所定の伝送制御手順によ
るサブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合にお
いて、その受信したサブアドレス情報に対応する有効な
配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記
送信側装置から順次受信する通信データの受信済データ
量を計測するデータ量計測手段と、そのデータ量計測手
段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を
越えた場合は、前記送信側装置との間に確立されていた
回線を強制的に切断する受信制限手段とを備えたことを
特徴とする。
【0013】請求項2記載のネットワーク対応通信装置
は、ネットワーク端末間でデータの送受信が可能なネッ
トワークに前記ネットワーク端末のひとつとして接続さ
れると共に公衆網に接続され、所定の伝送制御手順に基
づいた制御信号のやりとりによる通信データの送受信を
相手装置との間で前記公衆網を介して行う一方、通信デ
ータの受信時に前記所定の伝送制御手順によりサブアド
レス情報を含む制御信号を受信したときは、その受信し
たサブアドレス情報により特定される前記ネットワーク
上の配信宛先に対して、受信した通信データを前記ネッ
トワークを介して転送するネットワーク対応通信装置に
おいて、前記公衆網を介した送信側装置からの通信デー
タの受信時に当該送信側装置からの前記所定の伝送制御
手順によるサブアドレス情報を含む制御信号を受信した
場合において、その受信したサブアドレス情報に対応す
る有効な配信宛先が前記ネットワーク上に存在するとき
に、前記送信側装置から順次受信する通信データを、前
記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所
定のデータ形式に順次変換するデータ形式変換手段と、
そのデータ形式変換手段により変換された後の前記送信
側装置から順次受信する通信データのデータ量を受信済
データ量として計測するデータ量計測手段と、そのデー
タ量計測手段が計測する受信済データ量が、所定の上限
データ量を越えた場合は、前記送信側装置との間に確立
されていた回線を強制的に切断する受信制限手段とを備
えたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載のネットワーク対応通信装置
は、請求項1または2のいずれかの記載のネットワーク
対応通信装置において、前記データ量計測手段が計測す
る受信済データ量が、前記所定の上限データ量を越えた
場合は、前記ネットワーク上に存在する前記受信したサ
ブアドレス情報に対応する有効な配信宛先に対して、受
信した通信データを配信しなかった旨を内容として含む
電子メールを送信する未配信通知手段を更に備えたこと
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】先ず、図1に、本発明に係るネットワーク
対応通信装置としてのネットワークファクシミリ装置2
が接続されたネットワーク1を含む通信システムの構成
を示す。
【0017】同図において、ネットワーク1は、ネット
ワークファクシミリ装置2、サーバ装置3、及び、パー
ソナルコンピュータ等のクライアント端末4a、4bを
ネットワーク端末として相互接続するLAN(ローカル
エリアネットワーク)5と、ネットワークファクシミリ
装置6、サーバ装置7、及び、パーソナルコンピュータ
等のクライアント端末8a、8bをネットワーク端末と
して相互接続するLAN9とが、ルータ10及びルータ
11を介してインターネット12により相互接続されて
構成されている。
【0018】ネットワーク1上の各ネットワーク端末
は、物理・データリンク層としてイーサネットに対応
し、ネットワーク・トランスポート層としてTCP/I
Pプロトコルに対応し、SMTP(Simple Ma
il Transfer Protocol)による通
常のテキストの電子メールの送受信や、MIME(Mu
ltipurpose Internet Messa
ge Extensions)による通常のテキスト以
外の画像、音声等のデータの送受信、FTP(File
Trnsfer Protocol)によるファイル
の送受信等を行うアプリケーションを稼動させること
で、LAN5、9、ルータ10、11及びインターネッ
ト12を介したデータの送受信を行える。
【0019】また、サーバ装置3、7は、それぞれ、L
AN5、9におけるPOP(Post Office
Protocol)サーバとして機能し、ネットワーク
1を介して着信した電子メールを、POPクライアント
としてのクライアント端末4a等に配信する。
【0020】そのようにしてネットワーク1を介して送
受信される電子メールのデータ量は、ルータ(ゲートウ
ェイ)10、11や、LAN5、9、インターネット1
2内の図示しない多数のルータやゲートウェイにより、
その上限が例えば、64kBに制限されたり、クライア
ント端末4a等において稼動するメールアプリケーショ
ンの受信可能データ量の制限により、その上限が制限さ
れている場合があり、本実施の形態においては、ネット
ワーク1を介して送受信できる電子メールのデータ量の
上限が、64kBに制限されているものとする。
【0021】さて、ネットワークファクシミリ装置2及
び6は、それぞれ公衆網13にも接続されている。そし
て、公衆網13には、G3ファクシミリであるファクシ
ミリ装置14aやファクシミリ装置14bが接続されて
いる。これにより、ネットワークファクシミリ装置2ま
たは6を介して、ファクシミリ装置14aや14bから
ネットワーク1上のクライアント端末4a等に対して画
情報等を配信できる(後述)。
【0022】次に、ネットワークファクシミリ装置2の
構成について、図2を参照して説明する。なお、ネット
ワークファクシミリ装置6の構成は、ネットワークファ
クシミリ装置2と同一構成であるが、本実施の形態で
は、LAN5側のネットワークファクシミリ装置2に本
発明を適用するものとして以下説明する。
【0023】同図において、ファクシミリ装置2は、C
PU20、ROM21、RAM22、タイマ制御部2
3、操作表示部24、ハードディスク装置25、SRA
M26、LAN通信制御部27、プロッタ部28、スキ
ャナ部29、符号化復号化部30、網制御部31、通信
制御部32、及び、システムバス33により構成されて
いる。
【0024】ここで、CPU20は、ROM21書き込
まれた制御プログラムに従って、RAM22を作業領域
として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコン
ピュータである。
【0025】ROM21は、前述したように、CPU2
0が装置各部を制御するための制御プログラムが記憶さ
れているリードオンリメモリである。また、ROM21
には、キャラクタコードと、そのキャラクタコードに対
応するフォントデータとの対応テーブルであるフォント
テーブル21aが記憶されていて、CPU20は、文字
列を画像に変換する際には、フォントテーブル21aを
参照する。
【0026】RAM22は、前述したようにCPU20
の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリで
ある。タイマ制御部23は、現在時刻の計時、時間経過
のカウントや、CPU20により設定された時間の経過
を検出してCPU20に割込みにより通知する等の時間
の制御を行うものである。
【0027】操作表示部24は、宛先電話番号等をユー
ザに入力させるためのテンキー、送信開始の指示入力を
受けるためのスタートキー、操作の中止の指示入力を受
けるためのストップキー、ワンタッチダイヤルキー、短
縮ダイヤルキー等の各種キーが配設されて、ユーザによ
る各種操作を受け入れると共に、液晶表示装置等の表示
器を備え、その表示器にユーザに知らせるべき装置の動
作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0028】ハードディスク装置25は、スキャナ部2
9で読み取った画像データを、メモリ送信するために一
時的にファイルとして蓄積したり、受信した画像データ
を、プロッタ部28により記録するまでファイルとして
一時的に蓄積したり、その他の各種データをファイルと
して蓄積するためのものである。SRAM26は、図示
しないバックアップ用回路によりバックアップされたR
AMで、装置電源遮断時にも記憶内容を保持すべき、装
置動作に関連する設定情報や、ユーザパラメータを記憶
するためのものである。
【0029】LAN通信制御部27は、LAN5に接続
され、物理・データリンク層としてイーサネットに対応
し、ネットワーク・トランスポート層としてTCP/I
Pプロトコルに対応し、SMTPによる通常のテキスト
の電子メールの送信や、MIMEによる通常のテキスト
以外の画情報等のデータの送信を制御するものである。
【0030】プロッタ部28は、受信した画情報を、そ
の線密度に応じて記録出力したり、スキャナ部29で読
み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピ
ー動作)するためのものである。スキャナ部29は、
3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm
等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情
報を得るためのものである。
【0031】符号化復号化部30は、送信画像データ
を、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、M
R符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式
で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方
式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所
定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0032】網制御部31は、公衆網13に接続され
て、回線の直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転
の検出、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン
(話し中音)等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等
の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うも
のである。
【0033】通信制御部32は、G3ファクシミリプロ
トコルに基づいてファクシミリ通信を制御すると共に、
G3ファクシミリモデム機能を備え、送信データを変調
する一方、受信データを復調するものである。また、通
信制御部32は、入力されたダイヤル番号に対応したD
TMF信号の送出も行う。システムバス33は、上記装
置各部がデータをやり取りするための信号ラインであ
る。
【0034】また、ネットワークファクシミリ装置2
は、SRAM26に、図3に示すようなアドレス変換テ
ーブルを記憶している。同図に示すアドレス変換テーブ
ルは、ネットワークファクシミリ装置2の操作表示部2
4から直接入力して予め登録しておくか、または、LA
N5上のサーバ装置3やクライアント端末4a、4b等
から予め転送・登録しておく。
【0035】図3に示すアドレス変換テーブルは、ネッ
トワーク1上の配信宛先としての各ユーザに割り付けら
れた、電子メールアドレスの文字列と、サブアドレスの
数字列とを1対1に対応付けたテーブルである。
【0036】以上のように構成されるネットワークファ
クシミリ装置2は、前述したように、公衆網13を介し
て、ファクシミリ装置14aや14bと相互に接続され
ているが、ここで、ファクシミリ装置14aや14b
(この場合ファクシミリ装置14aであるとする)か
ら、ネットワークファクシミリ装置2に対して画情報を
ファクシミリメッセージとして送信する場合の一般的な
動作にいつて図4を参照して説明する。なお、その場
合、ファクシミリ装置14aの構成は、図2に示したネ
ットワークファクシミリ装置2の構成のうちのLAN通
信制御部27を省いた構成であるとする。
【0037】図4において、ファクシミリ装置14aの
CPU20は、スキャナ部29に原稿がセットされるの
を監視し(判断101のNoループ)、原稿がセットさ
れると(判断101のYes)、操作表示部24からフ
ァックス番号の入力があるかを監視し(判断102のN
oループ)、入力があると(判断102のYes)、サ
ブアドレスが入力されたか、または、スタートキーが押
下されたかを監視する(判断103のYes、判断10
4のNoループ)。
【0038】そして、サブアドレスが入力されることな
くスタートキーが押下されると(判断104のYe
s)、伝送前手順におけるサブアドレス信号SUBによ
るサブアドレスの指定を伴わない通常のファクシミリ送
信処理を行う(処理104)。一方、スタートキーが押
下される前にサブアドレスが入力されると(判断103
のYes)、次にスタートキーの押下を監視し(判断1
06のNoループ)、押下されると(判断106のYe
s)、伝送前手順におけるサブアドレス信号SUBによ
るサブアドレスの指定を伴うファクシミリ送信処理を行
う(処理107)。
【0039】図5に、図4に示した送信処理手順に対応
する通信シーケンスを示す。なお、図5において、発信
側は、ファクシミリ装置14aに対応し、着信側は、ネ
ットワークファクシミリ装置2に対応している。
【0040】図5において、発信側は、着信側へ発呼し
て発呼トーン(CNG:1100Hz)により呼を指示
し(フェーズF1)、着信側が被呼局識別信号(CE
D:2100Hz)で呼に応答することで(フェーズF
2)、呼が設定される。
【0041】呼設定手順P1の後、着信側は、自装置が
備える非標準的な全伝送機能を通知するための非標準機
能識別信号NSF、自装置が備える標準的な全伝送機能
を通知するためのディジタル識別信号DIS、及び、国
際電話番号により被呼端末を識別するための被呼端末識
別信号CSIを発信側に送出する(フェーズF3)。
【0042】続いて、発信側は、サブアドレスを通知す
るためのサブアドレス信号SUBを着信側に送出する
(フェーズF4)。このフェーズF4により、図4の処
理103で入力されたサブアドレスがサブアドレス信号
SUBの情報内容として着信側に通知されることにな
る。なお、サブアドレス信号SUBは、図4の処理10
3においてサブアドレスが入力されないときには、着信
側に送出されない。その場合には、図5の通信シーケン
スは、図4の処理105のサブアドレス指定を伴わない
送信処理に対応したものとなる。逆に、図4の処理10
3においてサブアドレスが入力されたときには、図5の
通信シーケンスは、図4の処理107のサブアドレス指
定を伴う送信処理に対応したものとなる。
【0043】さて、発信側は、フェーズF4に続いて、
NSFの範囲内で非標準機能を設定するための非標準機
能設定信号NSS、DISの範囲内で標準機能を設定す
るためのディジタル送信命令信号DCS、及び、国際電
話番号により送信端末を識別するため送信端末識別信号
TSIを着信側に送出する(フェーズF5)。
【0044】発信側は、NSS及びDCSで着信側に通
知した、設定すべき伝送機能と同一機能を内部的に設定
する一方、着信側は、発信側からNSS及びDCSによ
り通知された、設定すべき伝送機能を内部的に設定する
と共に、発信側からTSIにより通知された発信側のフ
ァックス番号をRAM22に記憶する。
【0045】次に、発信側は、着信側に対してトレーニ
ングチェック信号TCFを送出して、モデム伝送速度の
確認を行い(フェーズF6)、着信側は、モデムの調整
が完了したことを示す受信準備確認信号CFRを発信側
に送出して(フェーズF7)、メッセージ伝送における
モデム速度を決定する。
【0046】このようにして伝送前手順P2が完了する
と、発信側は、着信側にファクシミリメッセージの受信
の準備をさせるためのリトレーニング信号に続いてファ
クシミリメッセージを送信し、着信側が受信する(フェ
ーズF8)。発信側は、ファクシミリメッセージが複数
ページ分ある場合には、マルチページ信号MPS(また
はメッセージ終了信号EOM)を発信側に送出し(フェ
ーズF9)、着信側がメッセージ確認信号MCFで応答
して(フェーズF10)、リトレーニング信号に続くフ
ァクシミリメッセージが、発信側から着信側に送信され
る(フェーズF11)。
【0047】このようにしてメッセージ伝送手順P3が
完了すると、発信側から着信側へ手順終了信号EOPが
送出されると共に(フェーズF12)、着信側から発信
側へメッセージ確認信号MCFが送出されて(フェーズ
F13)、伝送後手順P4が行われ、最後に、発信側か
ら着信側へ切断命令信号DCNが送出されて(フェーズ
F14)、呼解放手順P5が行われ、図4の処理107
のファクシミリ送信処理または処理105のファクシミ
リ送信処理が完了する。
【0048】次に、図5に示した通信シーケンスにおけ
る着信側としてのネットワークファクシミリ装置2にお
ける、着信処理手順について、図6を参照して説明す
る。
【0049】同図において、ネットワークファクシミリ
装置2のCPU20は、網制御部31の状態を監視する
ことにより着信を監視し(判断201のNoループ)、
着信があると(判断201のYes)、図5に示した呼
設定手順P1・伝送前手順P2を行う(処理202)。
【0050】そして伝送前手順P2においてサブアドレ
ス信号SUBにより有効なサブアドレス、すなわち、図
3に示したアドレス変換テーブル中に、対応する電子メ
ールアドレスが登録されているサブアドレスの通知があ
ったかを判断し(判断203)、ない場合には(判断2
03のNo)、受信したファクシミリメッセージを自装
置のプロッタ部28により記録出力したりして、自装置
内で処理する、通常のファクシミリ受信処理を行う(処
理204)。
【0051】有効なサブアドレスの通知があった場合に
は(判断203のYes)、従来は、図7に示す処理を
行っていた。
【0052】ここで、本発明に係る処理手順について説
明する前に、比較のために、判断203のYesに引き
続いて行われる従来の処理手順について、図7を参照し
て説明する。
【0053】同図において、有効なサブアドレスの通知
があった場合には(判断203のYes)、図5のメッ
セージ伝送手順P3に対応して、画情報をファクシミリ
メッセージとして受信して、ファイルとしてハードディ
スク装置25に記憶する処理を行うと共に(処理30
1)、図5に示した伝送後手順P4及び呼解放手順P5
を行う(処理302)。
【0054】そして、処理301において、MH符号化
方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符
号化方式で符号化された状態で受信してハードディスク
装置25に記憶していた画情報を、電子メールにおける
画情報の一般的なデータ形式であるDCX等のメール用
データ形式に変換し(処理303)、変換後の画情報を
内容とする電子メールをMIME等に基づいて作成し
て、図6の処理203で通知された有効なサブアドレス
に、図3に示したアドレス変換テーブルにおいて対応す
るメールアドレス宛てに送信する(処理304)。
【0055】処理304で電子メールとして送信された
画情報は、配信宛先のメールアドレスに対応する、クラ
イアント端末4a等に配信されることになる。
【0056】しかし、ここで、処理301で受信した画
情報のデータ量が、ネットワーク1において送受信でき
る電子メールのデータ量の上限(前述したように本実施
の形態では、64kB)を越えているか、または、その
上限ぎりぎりであると、処理304で送信される電子メ
ールのデータ量が64kBを越えて、サブアドレスにに
より指定された配信宛先に対して正常に配信できないお
それがある。
【0057】そこで、本実施の形態では、図6の判断2
03のYesに引き続いて、図8に示す処理手順を行
う。
【0058】同図において、CPU20は、有効なサブ
アドレスの通知があった場合には(判断203のYe
s)、図5のメッセージ伝送手順P3に対応して、画情
報をファクシミリメッセージとして受信して、ファイル
としてハードディスク装置25に記憶する処理を行いつ
つ(処理401)、受信済画情報のデータ量Drを計測
する(処理402)。この受信済画情報のデータ量Dr
の計測は、ハードディスク装置25に記憶済みの画情報
のデータ量をチェックしたり、受信した画情報のバイト
数を直接計数することで行える。
【0059】そして、受信済画情報のデータ量Drが、
上限データ量Dmaxを越えたかを判断し(判断40
3)、越えいない場合は(判断403のNo)、更に、
画情報の受信が完了したかを判断し(判断404)、画
情報の受信が完了していない場合には、処理401に戻
る(判断404のNo)。
【0060】画情報の受信が完了すると(判断408の
Yes)、図5に示した伝送後手順P4及び呼解放手順
P5を行う(処理408)。
【0061】そして、処理401において、MH符号化
方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符
号化方式で符号化された状態で受信してハードディスク
装置25に記憶していた画情報を、電子メールにおける
画情報の一般的なデータ形式であるDCX等のメール用
データ形式に変換し(処理409)、変換後の画情報を
内容とする電子メールをMIME等に基づいて作成し
て、図6の処理203で通知された有効なサブアドレス
に、図3に示したアドレス変換テーブルにおいて対応す
るメールアドレス宛てに送信する(処理410)。
【0062】処理410で電子メールとして送信された
画情報は、配信宛先のメールアドレスに対応する、クラ
イアント端末4a等に配信されることになる。
【0063】なお、判断403において、受信済画情報
のデータ量Drと比較される上限データ量Dmaxは、
ネットワーク1において送受信できる電子メールのデー
タ量の本実施の形態における上限(64kB)よりは、
少ない値(例えば、50kB)に設定する。これは、電
子メールにおける画情報の一般的なデータ形式であるD
CX等のメール用データ形式における符号化効率は、M
H符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の
G3ファクシミリ用の符号化方式における効率よりも、
よくない場合が多いことを考慮したもので、そうするこ
とにより、ファクシミリメッセージとして受信した画情
報そのもののデータ量が上限の64kB以下であったの
に、配信宛先に電子メールとして配信しようとした段階
で上限の64kBを超過してしまい配信が失敗してしま
うことを防ぐ。もっとも、前記メール用データ形式にお
ける符号化効率が、G3ファクシミリ用の符号化方式に
おけるものよりよい場合には、上限データ量Dmaxを
64kB以上に設定可能である。
【0064】さて、判断403において、受信済画情報
のデータ量Drが、上限データ量Dmaxを越えた場合
には(判断403のYes)、CPU20は、網制御部
31を制御してオンフックすることにより、回線を強制
的に切断する(処理405)。
【0065】これにより、上限データ量Dmaxを超え
てしまうような、サブアドレスにより指定された配信宛
先に配信したとしても、結局正常に配信できない画情報
を、これ以上無駄に受信することがなく、送信側のファ
クシミリ装置14aに無駄な通信料がこれ以上課金され
てしまうのを防ぐことができる。
【0066】また、送信側のファクシミリ装置14aに
おいては、ファクシミリメッセージの送信中に突然回線
が切断されたことで、送信エラーが発生することにな
る。これにより、ネットワークファクシミリ装置2への
送信は正常に終了したものの、ネットワークファクシミ
リ装置2から配信宛先へのネットワーク1を介した画情
報の配信が、当該画情報のデータ量が多過ぎるために、
正常には行えないことを、送信側のファクシミリ装置1
4aにおいて、間接的に知ることができる。
【0067】さて、処理405で回線を切断した後は、
図9に例示するような、受信した画情報(受信文書)の
データ量が多すぎるために、受信を拒否し、配信しなか
った旨等を内容とするエラーレポートを作成する(処理
406)。なお、図9に例示するエラーレポートには、
図6の処理203で通知されたサブアドレスに対応する
配信宛先の電子メールアドレス(watanabe@a
bcd.vwxyz.co.jp)や、図6の判断20
1のYesで、着信があった時点で、タイマ制御部23
を読み出して得た時刻(XX時YY分)、図5の通信シ
ーケンスのフェーズF5において、発信側のファクシミ
リ装置14aから送信端末識別信号TSIとして通知さ
れた送信元ファックス番号等の送信元情報(〇〇××)
等が含まれ、受信を拒否した画情報の特定が容易になっ
ている。
【0068】次に、処理406で作成されたエラーレポ
ートを内容とする電子メールを、図6の判断203で通
知された有効なサブアドレスに、図3に示すアドレス変
換テーブルにおいて対応するメールアドレス(この場合
「watanabe@abcd.vwxyz.co.j
p」)宛てに、SMTPによりネットワーク1を介して
送信する(処理407)。これにより、宛先のユーザ
は、自分宛の画情報がネットワークファクシミリ装置2
により受信拒否されたことを知ることができ、送信側の
ユーザに対して、画情報を数ページずつ分けて再送信さ
せたり、読み取り線密度を低くするように指示したりす
る等の適切な対応を取らせることができる。
【0069】このように、図8に示す処理手順を行うこ
とで、ネットワークファクシミリ装置2は、上限データ
量Dmax以下の画情報のみを受信して配信宛先に配信
できるが、受信した画情報のデータ量と、メール用デー
タ形式に変換した後のデータ量との差を考慮して、上限
データ量Dmaxを設定する必要がある。そのため、最
悪のケースを想定して、ネットワーク1において送受信
できる電子メールのデータ量の本実施の形態における上
限(64kB)を、メール用データ形式に変換した後の
受信した画情報のデータ量が決して超過しないように、
上限データ量Dmaxを少な目に設定し過ぎると、判断
403がYesとなって、処理405の回線の強制切断
が行われる機会が増し、逆に、できるだけ処理405の
回線の強制切断が発生しないように、上限データ量Dm
axを多めに設定し過ぎると、処理409でメール用デ
ータ形式に変換してみると64kBを超過してしまうの
に、判断403がYesにならないまま判断404がY
esになる機会が増し、処理410における画情報の配
信が正常には行われなくなる機会が増す。
【0070】次に図10を参照して説明する、本実施の
形態に係る処理手順は、図8に示した処理手順に残され
た上記課題を解決できるものである。
【0071】図6の判断203のYesに引き続いて行
われる処理手順である、図10に示す処理手順におい
て、CPU20は、有効なサブアドレスの通知があった
場合には(判断203のYes)、図5のメッセージ伝
送手順P3に対応して、画情報をファクシミリメッセー
ジとして受信して、ファイルとしてハードディスク装置
25に記憶する処理を行うと同時に(処理501)、処
理501で順次受信されるMH符号化方式、MR符号化
方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化
された状態の受信済画情報を、電子メールにおける画情
報の一般的なデータ形式であるDCX等のメール用デー
タ形式に変換してファイルとしてハードディスク装置2
5に記憶する処理を行いつつ(処理502)、処理50
2によりメール用データ形式に変換された後の受信済画
情報(変換後画情報)のデータ量Drを計測する(処理
503)。この変換後画情報のデータ量の計測は、ハー
ドディスク装置25に記憶済みの変換後画情報のデータ
量をチェックしたり、変換後の受信済画情報のバイト数
を直接計数することで行える。
【0072】そして、変換後画情報のデータ量Drが、
上限データ量Dmaxを越えたかを判断し(判断50
4)、越えいない場合は(判断504のNo)、更に、
画情報の受信が完了したかを判断し(判断505)、画
情報の受信が完了していない場合には、処理501に戻
る(判断505のNo)。
【0073】画情報の受信が完了すると(判断505の
Yes)、図5に示した伝送後手順P4及び呼解放手順
P5を行う(処理509)。
【0074】そして、ハードディスク装置25に記憶し
ておいた、処理501において受信した画情報を処理5
02で変換した後の画情報を内容とする電子メールをM
IME等に基づいて作成して、図6の処理203で通知
された有効なサブアドレスに、図3に示したアドレス変
換テーブルにおいて対応するメールアドレス宛てに送信
する(処理510)。
【0075】処理510で電子メールとして送信された
画情報は、配信宛先のメールアドレスに対応する、クラ
イアント端末4a等に配信されることになる。
【0076】なお、判断504において、変換後画情報
のデータ量Drと比較される上限データ量Dmaxは、
ネットワーク1において送受信できる電子メールのデー
タ量の本実施の形態における上限(64kB)ぎりぎり
に設定できる。これは、上限データ量Dmaxと比較さ
れるのが、受信済の画情報のそのものではなく、メール
用データ形式に変換された後の画情報であるためであ
る。
【0077】さて、判断504において、変換後画情報
のデータ量Drが、上限データ量Dmaxを越えた場合
には(判断504のYes)、CPU20は、網制御部
31を制御してオンフックすることにより、回線を強制
的に切断する(処理506)。
【0078】これにより、上限データ量Dmaxを超え
てしまうような、サブアドレスにより指定された配信宛
先に配信したとしても、結局正常に配信できない画情報
を、これ以上無駄に受信することがなく、送信側のファ
クシミリ装置14aに無駄な通信料がこれ以上課金され
てしまうのを防ぐことができる。
【0079】また、送信側のファクシミリ装置14aに
おいては、ファクシミリメッセージの送信中に突然回線
が切断されたことで、送信エラーが発生することにな
る。これにより、ネットワークファクシミリ装置2への
送信は正常に終了したものの、ネットワークファクシミ
リ装置2から配信宛先へのネットワーク1を介した画情
報の配信が、当該画情報のデータ量が多過ぎるために、
正常には行えないことを、送信側のファクシミリ装置1
4aにおいて、間接的に知ることができる。
【0080】さて、処理506で回線を切断した後は、
図9に例示したような、受信した画情報(受信文書)の
データ量が多すぎるために、受信を拒否し、配信しなか
った旨等を内容とするエラーレポートを作成し(処理5
07)。図6の判断203で通知された有効なサブアド
レスに、図3に示すアドレス変換テーブルにおいて対応
するメールアドレス(この場合「watanabe@a
bcd.vwxyz.co.jp」)宛てに、SMTP
によりネットワーク1を介して送信する(処理50
7)。これにより、宛先のユーザは、自分宛の画情報が
ネットワークファクシミリ装置2により受信拒否された
ことを知ることができ、送信側のユーザに対して、画情
報を数ページずつ分けてさい送信させたり、読み取り線
密度を低くするように指示したりする等の適切な対応を
取らせることができる。
【0081】このように、図10に示す処理手順を行う
ことで、ネットワークファクシミリ装置2は、メール用
データ形式に変換後のデータ量が、上限データ量Dma
x以下の画情報のみを受信して配信宛先に配信できるた
め、受信した画情報のデータ量と、メール用データ形式
に変換した後のデータ量との差を考慮して、上限データ
量Dmaxを少な目に設定する必要がなく、判断504
がYesとなって処理506での回線の強制切断が行わ
れる機会を、最小限に抑えることができる。また、判断
504がYesにならないまま判断505がYesにな
った場合には、メール用データ形式に変換後の受信画情
報のデータ量が、ネットワーク1において送受信できる
電子メールのデータ量の本実施の形態における上限(6
4kB)以下であることが保証されているため、処理5
10における画情報の電子メールによる配信が正常には
行われないようなことがない。
【0082】なお、以上説明した本実施の形態において
は、ネットワーク1上での画情報のの配信形態として、
配信宛先として電子メールアドレスを用い、画情報を内
容とする電子メールにより配信する場合を例に説明した
が、本発明は、それに限らず、例えば、ネットワーク1
において各ネットワーク端末を特定するために、各ネッ
トワーク端末に割り当てられたアドレスを配信宛先とし
て使用し、また、電子メール以外のデータ形式で画情報
を配信する場合にも同様に適用可能なものである。ま
た、ネットワーク1の接続形態についても、本実施の形
態で示した接続形態に限らず、ネットワーク端末間でデ
ータの送受信が可能な構成であれば、本発明を同様に適
用できる。
【0083】また、本発明に係るネットワークファクシ
ミリ装置2が接続される公衆網13としては、電話網に
限らず、ISDN等の他の網であってもよく、また、フ
ァクシミリ装置間で公衆網13を介して画情報をファク
シミリメッセージとして送受信するための伝送制御手順
としても、G3ファクシミリプロトコルに限らず、その
他の伝送制御手順であっても、その伝送制御手順におい
てサブアドレス情報を伝送できるものであれば、本発明
を有効に適用可能である。また、ネットワークファクシ
ミリ装置2が、図3に示したようなアドレス変換テーブ
ルを備えないで、サブアドレス情報によりネットワーク
1上の配信宛先を直接特定できる場合でも、本発明を同
様に適用可能である。
【0084】また、以上説明した本実施の形態において
は、通信データとして主に画情報のファクシミリメッセ
ージを受信するネットワーク対応の通信装置である、ネ
ットワークファクシミリ装置に本発明を適用したが、本
発明は、それに限らず、テキストデータやバイナリファ
イル等のその他の通信データを受信するネットワーク対
応通信装置に対しても同様に適用可能なものである。
【00085】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記デー
タ量計測手段が、前記公衆網を介した送信側装置からの
通信データの受信時に当該送信側装置からの前記所定の
伝送制御手順によるサブアドレス情報を含む制御信号を
受信した場合において、その受信したサブアドレス情報
に対応する有効な配信宛先が前記ネットワーク上に存在
するときに、前記送信側装置から順次受信する通信デー
タの受信済データ量を計測し、そのデータ量計測手段が
計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を越え
た場合は、前記受信制限手段が、前記送信側装置との間
に確立されていた回線を強制的に切断するため、前記ネ
ットワークにおける転送可能なデータ量を越えない、前
記所定の上限データ量以下の、配信宛先へ正常に転送で
きる通信データのみを受信することができる。したがっ
て、前記送信側装置に対しては、通信データの所望の配
信宛先への送信が正常には行われなったことを、前記受
信制限手段が通信データの送信中に回線を切断したこと
に起因して、通信データの送信が異常終了したことによ
り知らせることができる効果が得られる。また、前記所
定の上限データ量を越えるような、例え受信したとして
も、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量の制
限により結果的に所望の配信宛先へは転送できない通信
データを無駄に受信して、前記送信側装置に不要な通信
料が課金されしまうとことがない利点もある。
【0086】請求項2に係る発明によれば、前記公衆網
を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送
信側装置からの前記所定の伝送制御手順によるサブアド
レス情報を含む制御信号を受信した場合において、その
受信したサブアドレス情報に対応する有効な配信宛先が
前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置
から順次受信する通信データを、前記データ形式変換手
段が、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送す
る際の所定のデータ形式に順次変換し、前記データ量計
測手段が、そのデータ形式変換手段により変換された後
の前記送信側装置から順次受信する通信データのデータ
量を受信済データ量として計測し、そのデータ量計測手
段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を
越えた場合は、前記受信制限手段が、前記送信側装置と
の間に確立されていた回線を強制的に切断するため、前
記ネットワークにおける転送可能なデータ量を越えな
い、前記所定の上限データ量以下の、配信宛先へ正常に
転送できる通信データのみを受信することができる効果
が得られる。また、そればかりでなく、受信済の通信デ
ータそのもののデータ量ではなく、受信済の通信データ
を、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する
際の所定のデータ形式に変換した後のデータ量が、前記
所定の上限データ量を越えた場合に、前記送信側装置と
の間に確立されていた回線を強制的に切断することで、
受信済の通信データそのもののデータ量と、前記ネット
ワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデー
タ形式に変換された後の前記受信済の通信データのデー
タ量との間に生じ得る差を考慮して、前記所定の上限デ
ータ量を低めに設定する必要が無い。そのため、前記ネ
ットワークにおいて転送可能な上限ぎりぎりのデータ量
に、前記所定の上限データ量を設定可能なため、前記受
信制限手段により前記送信側装置との間に確立されてい
た回線が強制的に切断されてしまう機会を必要最小限に
抑えることができる利点もある。
【0087】請求項3に係る発明によれば、前記データ
量計測手段が計測する受信済データ量が、前記所定の上
限データ量を越えて、前記送信側装置との間に確立され
ていた回線が前記受信制限手段により強制的に切断され
てしまって、通信データを正常に受信できなかった場合
は、前記ネットワーク上に存在する前記受信したサブア
ドレス情報に対応する有効な配信宛先に対して、受信し
た通信データを配信しなかった旨を内容として含む電子
メールを送信する未配信通知手段を備えているため、デ
ータ量が多過ぎて正常に受信できなかった通信データが
配信されるはずだった宛先のユーザに対しても、配信さ
れるはずだった通信データを配信しなかったことを通知
でき、適切な対応を促すことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワーク対応通
信装置としてのネットワークファクシミリ装置が接続さ
れたネットワークを含む通信システムの構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図3】アドレス変換テーブルの内容例を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置に画情報を送信する送信元のファクシミリ装
置における送信処理手順を示すフローチャートである。
【図5】着信側の、本発明の実施の形態に係るネットワ
ークファクシミリ装置と、発信側のファクシミリ装置と
の間の通信シーケンスについて示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置における、着信処理手順を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置における、図6の着信処理手順に引き続いて
行われる処理手順の従来例を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置における、図6の着信処理手順に引き続いて
行われる本発明に係る処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図9】エラーレポートの電子メールの内容例を示す図
である。
【図10】本発明の実施の形態に係るネットワークファ
クシミリ装置における、図6の着信処理手順に引き続い
て行われる、図8に示す処理手順とは別の、本発明に係
る処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2、6 ネットワークファクシミリ装置 3、7 サーバ装置 4a、4b、8a、8c クライアント端末 5、9 LAN 10、11 ルータ 12 インターネット 13 公衆網 14a、14b ファクシミリ装置 20 CPU 21 ROM 21a フォントテーブル 22 RAM 23 タイマ制御部 24 操作表示部 25 ハードディスク装置 26 SRAM 27 LAN通信制御部 28 プロッタ部 29 スキャナ部 30 符号化復号化部 31 網制御部 32 通信制御部 33 システムバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04M 11/00 303 H04N 1/32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク端末間でデータの送受信が
    可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつと
    して接続されると共に公衆網に接続され、所定の伝送制
    御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通信データ
    の送受信を相手装置との間で前記公衆網を介して行う一
    方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御手順によ
    りサブアドレス情報を含む制御信号を受信したときは、
    その受信したサブアドレス情報により特定される前記ネ
    ットワーク上の配信宛先に対して、受信した通信データ
    を前記ネットワークを介して転送するネットワーク対応
    通信装置において、 前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信
    時に当該送信側装置からの前記所定の伝送制御手順によ
    るサブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合にお
    いて、その受信したサブアドレス情報に対応する有効な
    配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記
    送信側装置から順次受信する通信データの受信済データ
    量を計測するデータ量計測手段と、そのデータ量計測手
    段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を
    越えた場合は、前記送信側装置との間に確立されていた
    回線を強制的に切断する受信制限手段とを備えたことを
    特徴とするネットワーク対応通信装置。
  2. 【請求項2】 ネットワーク端末間でデータの送受信が
    可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつと
    して接続されると共に公衆網に接続され、所定の伝送制
    御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通信データ
    の送受信を相手装置との間で前記公衆網を介して行う一
    方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御手順によ
    りサブアドレス情報を含む制御信号を受信したときは、
    その受信したサブアドレス情報により特定される前記ネ
    ットワーク上の配信宛先に対して、受信した通信データ
    を前記ネットワークを介して転送するネットワーク対応
    通信装置において、 前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信
    時に当該送信側装置からの前記所定の伝送制御手順によ
    るサブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合にお
    いて、その受信したサブアドレス情報に対応する有効な
    配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記
    送信側装置から順次受信する通信データを、前記ネット
    ワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデー
    タ形式に順次変換するデータ形式変換手段と、そのデー
    タ形式変換手段により変換された後の前記送信側装置か
    ら順次受信する通信データのデータ量を受信済データ量
    として計測するデータ量計測手段と、そのデータ量計測
    手段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量
    を越えた場合は、前記送信側装置との間に確立されてい
    た回線を強制的に切断する受信制限手段とを備えたこと
    を特徴とするネットワーク対応通信装置。
  3. 【請求項3】 前記データ量計測手段が計測する受信済
    データ量が、前記所定の上限データ量を越えた場合は、
    前記ネットワーク上に存在する前記受信したサブアドレ
    ス情報に対応する有効な配信宛先に対して、受信した通
    信データを配信しなかった旨を内容として含む電子メー
    ルを送信する未配信通知手段を更に備えたことを特徴と
    する請求項1または2のいずれかの記載のネットワーク
    対応通信装置。
JP27188997A 1997-09-19 1997-09-19 ネットワーク対応通信装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP3582969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27188997A JP3582969B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 ネットワーク対応通信装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27188997A JP3582969B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 ネットワーク対応通信装置及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1198178A true JPH1198178A (ja) 1999-04-09
JP3582969B2 JP3582969B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=17506318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27188997A Expired - Fee Related JP3582969B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 ネットワーク対応通信装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3582969B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008076413A (ja) * 2007-11-09 2008-04-03 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーション装置、サーバ装置、ナビゲーション方法、経路送信方法およびプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008076413A (ja) * 2007-11-09 2008-04-03 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーション装置、サーバ装置、ナビゲーション方法、経路送信方法およびプログラム
JP4579960B2 (ja) * 2007-11-09 2010-11-10 株式会社ナビタイムジャパン ナビゲーション装置、サーバ装置、ナビゲーション方法、経路送信方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3582969B2 (ja) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8582140B2 (en) Communication system and communication apparatus building the system
JPH11103322A (ja) ネットワーク対応通信装置
JP2000332940A (ja) インターネットファクシミリ通信システムの制御方法
US6882438B1 (en) Method and apparatus capable of performing information transfer operation with performance security measures
JP3582969B2 (ja) ネットワーク対応通信装置及びその制御方法
JPH1198273A (ja) ネットワーク対応通信装置及び通信装置
JP3466887B2 (ja) ネットワークファクシミリ装置
JPH11239171A (ja) 通信端末装置
JP3466883B2 (ja) ネットワークファクシミリ装置及びファクシミリ装置
JP3529250B2 (ja) ネットワークファクシミリ装置
JP2000261596A (ja) ファクシミリ装置
JP3871638B2 (ja) 通信装置
JP3930212B2 (ja) 通信端末装置
JP2000339240A (ja) 通信端末装置
JP3562090B2 (ja) ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置
JPH11196252A (ja) ファクシミリシステム
JPH0851503A (ja) マルチメディアサーバー
JP4184734B2 (ja) 通信システムおよびネットワークゲートウェイ装置およびネットワークファクシミリ装置およびファクシミリ装置および通信方法およびネットワークゲートウェイ装置の制御方法およびネットワークファクシミリ装置の制御方法およびファクシミリ装置の制御方法
JP3563977B2 (ja) リアルタイムインターネットゲートウェイファクシミリ装置の制御方法
JPH11346298A (ja) ファクシミリ装置
JP2921282B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2001339585A (ja) ファクシミリ装置
JP2002354218A (ja) 通信端末装置
JP2005102280A (ja) ファクシミリ装置
JPH10191002A (ja) ファクシミリ通信システムの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees