JP3582969B2 - ネットワーク対応通信装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク対応通信装置及びその制御方法に関し、特に、ネットワーク端末間でデータの送受信が可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつとして接続されると共に公衆網に接続され、所定の伝送制御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通信データの送受信を相手装置との間で前記公衆網を介して行う一方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御手順によりサブアドレス情報を含む制御信号を受信したときは、その受信したサブアドレス情報により特定される前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信した通信データを前記ネットワークを介して転送するネットワーク対応通信装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、通信データとしてファクシミリメッセージを送受信する通信装置であるファクシミリ装置同士が公衆網を介したファクシミリメッセージの送受信を行う場合には、送信側装置が受信側装置のファックス番号に発呼して、ITU−T勧告T.30に規定されたG3ファクシミリプロトコル等の所定の伝送制御手順による制御信号をやりとりしつつ送信側装置から受信側装置へファクシミリメッセージを送信する。
【0003】
しかし、その場合、受信側装置が複数のユーザにより利用されていたとしても、送信側装置のユーザは、送信しようとするファクシミリメッセージの宛先となる前記受信側装置側のユーザを特定したファクシミリメッセージの送信を行うことはそのままではできない。したがって、前記受信側装置が、他のネットワーク端末と共にネットワークに接続されて、それらのネットワーク端末を介してユーザにより利用されているネットワーク対応のファクシミリ装置(ネットワークファクシミリ装置)である場合でも、前記送信側装置のユーザは、前記ネットワーク上の宛先ユーザを特定したファクシミリメッセージの送信を行うことが、そのままではできない。
【0004】
そこで、前記受信側のネットワークファクシミリ装置が、サブアドレス情報と前記ネットワーク上の配信宛先情報との対応テーブル(アドレス変換テーブル)を備えておき、前記送信側のファクシミリ装置のユーザがファクシミリメッセージの送信時に前記受信側のネットワークファクシミリ装置のファックス番号を宛先として指定するとともに、前記ネットワーク上のユーザのうちのファクシミリメッセージを送信したいと所望するユーザに対応する配信宛先情報に対応するサブアドレスを指定した場合に、前記送信側のファクシミリ装置が、そのユーザにより指定されたサブアドレス情報を含む制御信号(G3ファクシミリプロトコルにおいては、サブアドレス信号SUB)を前記所定の伝送制御手順により前記受信側のネットワークファクシミリ装置に送信し、そのネットワークファクシミリ装置が、受信したサブアドレス情報を前記アドレス変換テーブルと照合して対応する前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信したファクシミリメッセージを配信するようにした技術がある(例えば、特開平6−276326号公報参照)。
【0005】
その場合、受信したサブアドレス情報に対応する前記ネットワーク上の配信宛先情報は、前記ネットワーク上のユーザの電子メールアドレス等の、各ユーザを特定するための情報であり、受信したファクシミリメッセージは、電子メール等として各ユーザに配信される。なお、電子メールとして配信される、受信したファクシミリメッセージは、実際には、前記ネットワーク上の特定のネットワーク端末に配信されるが、電子メールアドレスは、各ネットワーク端末に割り当てられているというよりは、各ユーザに割り当てられているものである。そのため、特定ユーザ宛ての電子メールは、前記ネットワーク上のメールサーバ装置等にいったん蓄積されて、前記ネットワーク上のネットワーク端末のうちの、当該特定ユーザによりその都度ログオンされたネットワーク端末に配信される場合もあり、必ずしも、特定のネットワーク端末が常に特定の電子メールアドレスに対応しているわけではない。
【0006】
さて、そのようにして、前記ネットワークファクシミリ装置が前記送信側のファクシミリ装置から送信されてくるファクシミリメッセージを受信して前記ネットワーク上の配信宛先に配信する場合、前記送信側のファクシミリ装置から前記受信側のネットワークファクシミリ装置へのファクシミリメッセージの送信が正常に終了すれば、前記送信側のファクシミリ装置にとっては、前記ネットワーク上の配信宛先宛てのファクシミリメッセージの送信は、見かけ上正常に終了したことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際は、前記送信側のファクシミリ装置から送信したファクシミリメッセージが、前記受信側のネットワークファクシミリ装置に正常に送信され、更に、そのネットワークファクシミリ装置から前記ネットワーク上の配信宛先に正常に転送されないと、前記送信側のファクシミリ装置にとっては、ファクシミリメッセージの送信が正常に終了したことにはならない。
【0008】
【発明の効果】
請求項に係る発明によれば、前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送信側装置からの前記所定の伝送制御手順によるサブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合において、その受信したサブアドレス情報に対応する有効な配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置から受信する通信データを、前記データ形式変換手段が、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換し、前記データ量計測手段が、そのデータ形式変換手段により変換された後の前記送信側装置から受信する通信データのデータ量を受信済データ量として計測し、そのデータ量計測手段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を越えた場合は、前記受信制限手段が、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断するため、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量を越えない、前記所定の上限データ量以下の、配信宛先へ正常に転送できる通信データのみを受信することができる効果が得られる。また、そればかりでなく、受信済の通信データそのもののデータ量ではなく、受信済の通信データを、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換した後のデータ量が、前記所定の上限データ量を越えた場合に、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断することで、受信済の通信データそのもののデータ量と、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換された後の前記受信済の通信データのデータ量との間に生じ得る差を考慮して、前記所定の上限データ量を低めに設定する必要が無い。そのため、前記ネットワークにおいて転送可能な上限ぎりぎりのデータ量に、前記所定の上限データ量を設定可能なため、前記受信制限手段により前記送信側装置との間に確立されていた回線が強制的に切断されてしまう機会を必要最小限に抑えることができる利点もある。
【0009】
したがって、前記ネットワークファクシミリ装置による、受信したファクシミリメッセージの前記ネットワーク上の配信宛先への電子メール等としての転送が、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量の制限により、正常に行われないことがある。
【0010】
その場合、前記送信側のファクシミリ装置においては、所望の配信宛先へのファクシミリメッセージの送信が、実際には正常に終了していないにも関わらず、前記受信側のネットワークファクシミリ装置へのファクシミリメッセージの送信が見かけ上正常に終了したことをもって、ファクシミリメッセージの所望の配信宛先への送信が正常に終了したと認識されてしまうばかりでなく、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量の制限により結果的に所望の配信宛先へは転送できないファクシミリメッセージを無駄に受信して、前記送信側のファクシミリ装置に不要な通信料が課金されしまうという問題があった。なお、その問題は、通信データとしてファクシミリメッセージを受信・配信するネットワーク対応の通信装置であるネットワークファクシミリ装置に限らず、受信した通信データを、前記ネットワーク上の指定された配信宛先に対して配信する他の通信装置においても同様に生じ得るものである。
【0011】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量を越えない、配信宛先へ正常に転送できる通信データのみを受信できるネットワーク対応通信装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項記載のネットワーク対応通信装置は、ネットワーク端末間でデータの送受信が可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつとして接続されると共に公衆網に接続され、所定の伝送制御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通信データの送受信を相手装置との間で前記公衆網を介して行う一方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御手順によりサブアドレス情報を含む制御信号を受信したときは、その受信したサブアドレス情報により特定される前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信した通信データを前記ネットワークを介して転送するネットワーク対応通信装置において、前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送信側装置から前記サブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合において、その受信したサブアドレス情報に対応する配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置から受信する通信データを、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換するデータ形式変換手段と、そのデータ形式変換手段により変換された後の前記送信側装置から受信する通信データのデータ量を受信済データ量として計測するデータ量計測手段と、そのデータ量計測手段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を越えた場合は、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断する受信制限手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項記載のネットワーク対応通信装置は、請求項1に記載のネットワーク対応通信装置において、前記データ量計測手段が計測する受信済データ量が、前記所定の上限データ量を越えた場合は、前記ネットワーク上に存在する前記受信したサブアドレス情報に対応する配信宛先に対して、受信した通信データを配信しなかった旨を内容として含む電子メールを送信する未配信通知手段を更に備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載のネットワーク対応通信装置の制御方法は、ネットワーク端末間でデータの送受信が可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつとして接続されると共に公衆網に接続され、所定の伝送制御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通信データの送受信を相手装置との間で前記公衆網を介して行う一方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御手順によりサブアドレス情報を含む制御信号を受信したときは、その受信したサブアドレス情報により特定される前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信した通信データを前記ネットワークを介して転送するネットワーク対応通信装置の制御方法において、前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送信側装置から前記サブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合において、その受信したサブアドレス情報に対応する配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置から受信する通信データを、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換し、その変換された後の前記送信側装置から受信する通信データのデータ量を受信済データ量として計測し、その計測した受信済データ量が、所定の上限データ量を越えた場合は、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断することを特徴とする
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
先ず、図1に、本発明に係るネットワーク対応通信装置としてのネットワークファクシミリ装置2が接続されたネットワーク1を含む通信システムの構成を示す。
【0017】
同図において、ネットワーク1は、ネットワークファクシミリ装置2、サーバ装置3、及び、パーソナルコンピュータ等のクライアント端末4a、4bをネットワーク端末として相互接続するLAN(ローカルエリアネットワーク)5と、ネットワークファクシミリ装置6、サーバ装置7、及び、パーソナルコンピュータ等のクライアント端末8a、8bをネットワーク端末として相互接続するLAN9とが、ルータ10及びルータ11を介してインターネット12により相互接続されて構成されている。
【0018】
ネットワーク1上の各ネットワーク端末は、物理・データリンク層としてイーサネットに対応し、ネットワーク・トランスポート層としてTCP/IPプロトコルに対応し、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)による通常のテキストの電子メールの送受信や、MIME(Multipurpose Internet Message Extensions)による通常のテキスト以外の画像、音声等のデータの送受信、FTP(File Trnsfer Protocol)によるファイルの送受信等を行うアプリケーションを稼動させることで、LAN5、9、ルータ10、11及びインターネット12を介したデータの送受信を行える。
【0019】
また、サーバ装置3、7は、それぞれ、LAN5、9におけるPOP(Post Office Protocol)サーバとして機能し、ネットワーク1を介して着信した電子メールを、POPクライアントとしてのクライアント端末4a等に配信する。
【0020】
そのようにしてネットワーク1を介して送受信される電子メールのデータ量は、ルータ(ゲートウェイ)10、11や、LAN5、9、インターネット12内の図示しない多数のルータやゲートウェイにより、その上限が例えば、64kBに制限されたり、クライアント端末4a等において稼動するメールアプリケーションの受信可能データ量の制限により、その上限が制限されている場合があり、本実施の形態においては、ネットワーク1を介して送受信できる電子メールのデータ量の上限が、64kBに制限されているものとする。
【0021】
さて、ネットワークファクシミリ装置2及び6は、それぞれ公衆網13にも接続されている。そして、公衆網13には、G3ファクシミリであるファクシミリ装置14aやファクシミリ装置14bが接続されている。これにより、ネットワークファクシミリ装置2または6を介して、ファクシミリ装置14aや14bからネットワーク1上のクライアント端末4a等に対して画情報等を配信できる(後述)。
【0022】
次に、ネットワークファクシミリ装置2の構成について、図2を参照して説明する。なお、ネットワークファクシミリ装置6の構成は、ネットワークファクシミリ装置2と同一構成であるが、本実施の形態では、LAN5側のネットワークファクシミリ装置2に本発明を適用するものとして以下説明する。
【0023】
同図において、ファクシミリ装置2は、CPU20、ROM21、RAM22、タイマ制御部23、操作表示部24、ハードディスク装置25、SRAM26、LAN通信制御部27、プロッタ部28、スキャナ部29、符号化復号化部30、網制御部31、通信制御部32、及び、システムバス33により構成されている。
【0024】
ここで、CPU20は、ROM21書き込まれた制御プログラムに従って、RAM22を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュータである。
【0025】
ROM21は、前述したように、CPU20が装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。また、ROM21には、キャラクタコードと、そのキャラクタコードに対応するフォントデータとの対応テーブルであるフォントテーブル21aが記憶されていて、CPU20は、文字列を画像に変換する際には、フォントテーブル21aを参照する。
【0026】
RAM22は、前述したようにCPU20の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。タイマ制御部23は、現在時刻の計時、時間経過のカウントや、CPU20により設定された時間の経過を検出してCPU20に割込みにより通知する等の時間の制御を行うものである。
【0027】
操作表示部24は、宛先電話番号等をユーザに入力させるためのテンキー、送信開始の指示入力を受けるためのスタートキー、操作の中止の指示入力を受けるためのストップキー、ワンタッチダイヤルキー、短縮ダイヤルキー等の各種キーが配設されて、ユーザによる各種操作を受け入れると共に、液晶表示装置等の表示器を備え、その表示器にユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0028】
ハードディスク装置25は、スキャナ部29で読み取った画像データを、メモリ送信するために一時的にファイルとして蓄積したり、受信した画像データを、プロッタ部28により記録するまでファイルとして一時的に蓄積したり、その他の各種データをファイルとして蓄積するためのものである。SRAM26は、図示しないバックアップ用回路によりバックアップされたRAMで、装置電源遮断時にも記憶内容を保持すべき、装置動作に関連する設定情報や、ユーザパラメータを記憶するためのものである。
【0029】
LAN通信制御部27は、LAN5に接続され、物理・データリンク層としてイーサネットに対応し、ネットワーク・トランスポート層としてTCP/IPプロトコルに対応し、SMTPによる通常のテキストの電子メールの送信や、MIMEによる通常のテキスト以外の画情報等のデータの送信を制御するものである。
【0030】
プロッタ部28は、受信した画情報を、その線密度に応じて記録出力したり、スキャナ部29で読み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピー動作)するためのものである。スキャナ部29は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情報を得るためのものである。
【0031】
符号化復号化部30は、送信画像データを、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0032】
網制御部31は、公衆網13に接続されて、回線の直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転の検出、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン(話し中音)等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うものである。
【0033】
通信制御部32は、G3ファクシミリプロトコルに基づいてファクシミリ通信を制御すると共に、G3ファクシミリモデム機能を備え、送信データを変調する一方、受信データを復調するものである。また、通信制御部32は、入力されたダイヤル番号に対応したDTMF信号の送出も行う。システムバス33は、上記装置各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0034】
また、ネットワークファクシミリ装置2は、SRAM26に、図3に示すようなアドレス変換テーブルを記憶している。同図に示すアドレス変換テーブルは、ネットワークファクシミリ装置2の操作表示部24から直接入力して予め登録しておくか、または、LAN5上のサーバ装置3やクライアント端末4a、4b等から予め転送・登録しておく。
【0035】
図3に示すアドレス変換テーブルは、ネットワーク1上の配信宛先としての各ユーザに割り付けられた、電子メールアドレスの文字列と、サブアドレスの数字列とを1対1に対応付けたテーブルである。
【0036】
以上のように構成されるネットワークファクシミリ装置2は、前述したように、公衆網13を介して、ファクシミリ装置14aや14bと相互に接続されているが、ここで、ファクシミリ装置14aや14b(この場合ファクシミリ装置14aであるとする)から、ネットワークファクシミリ装置2に対して画情報をファクシミリメッセージとして送信する場合の一般的な動作について図4を参照して説明する。なお、その場合、ファクシミリ装置14aの構成は、図2に示したネットワークファクシミリ装置2の構成のうちのLAN通信制御部27を省いた構成であるとする。
【0037】
図4において、ファクシミリ装置14aのCPU20は、スキャナ部29に原稿がセットされるのを監視し(判断101のNoループ)、原稿がセットされると(判断101のYes)、操作表示部24からファックス番号の入力があるかを監視し(判断102のNoループ)、入力があると(判断102のYes)、サブアドレスが入力されたか、または、スタートキーが押下されたかを監視する(判断103のYes、判断104のNoループ)。
【0038】
そして、サブアドレスが入力されることなくスタートキーが押下されると(判断104のYes)、伝送前手順におけるサブアドレス信号SUBによるサブアドレスの指定を伴わない通常のファクシミリ送信処理を行う(処理104)。一方、スタートキーが押下される前にサブアドレスが入力されると(判断103のYes)、次にスタートキーの押下を監視し(判断106のNoループ)、押下されると(判断106のYes)、伝送前手順におけるサブアドレス信号SUBによるサブアドレスの指定を伴うファクシミリ送信処理を行う(処理107)。
【0039】
図5に、図4に示した送信処理手順に対応する通信シーケンスを示す。なお、図5において、発信側は、ファクシミリ装置14aに対応し、着信側は、ネットワークファクシミリ装置2に対応している。
【0040】
図5において、発信側は、着信側へ発呼して発呼トーン(CNG:1100Hz)により呼を指示し(フェーズF1)、着信側が被呼局識別信号(CED:2100Hz)で呼に応答することで(フェーズF2)、呼が設定される。
【0041】
呼設定手順P1の後、着信側は、自装置が備える非標準的な全伝送機能を通知するための非標準機能識別信号NSF、自装置が備える標準的な全伝送機能を通知するためのディジタル識別信号DIS、及び、国際電話番号により被呼端末を識別するための被呼端末識別信号CSIを発信側に送出する(フェーズF3)。
【0042】
続いて、発信側は、サブアドレスを通知するためのサブアドレス信号SUBを着信側に送出する(フェーズF4)。このフェーズF4により、図4の処理103で入力されたサブアドレスがサブアドレス信号SUBの情報内容として着信側に通知されることになる。なお、サブアドレス信号SUBは、図4の処理103においてサブアドレスが入力されないときには、着信側に送出されない。その場合には、図5の通信シーケンスは、図4の処理105のサブアドレス指定を伴わない送信処理に対応したものとなる。逆に、図4の処理103においてサブアドレスが入力されたときには、図5の通信シーケンスは、図4の処理107のサブアドレス指定を伴う送信処理に対応したものとなる。
【0043】
さて、発信側は、フェーズF4に続いて、NSFの範囲内で非標準機能を設定するための非標準機能設定信号NSS、DISの範囲内で標準機能を設定するためのディジタル送信命令信号DCS、及び、国際電話番号により送信端末を識別するため送信端末識別信号TSIを着信側に送出する(フェーズF5)。
【0044】
発信側は、NSS及びDCSで着信側に通知した、設定すべき伝送機能と同一機能を内部的に設定する一方、着信側は、発信側からNSS及びDCSにより通知された、設定すべき伝送機能を内部的に設定すると共に、発信側からTSIにより通知された発信側のファックス番号をRAM22に記憶する。
【0045】
次に、発信側は、着信側に対してトレーニングチェック信号TCFを送出して、モデム伝送速度の確認を行い(フェーズF6)、着信側は、モデムの調整が完了したことを示す受信準備確認信号CFRを発信側に送出して(フェーズF7)、メッセージ伝送におけるモデム速度を決定する。
【0046】
このようにして伝送前手順P2が完了すると、発信側は、着信側にファクシミリメッセージの受信の準備をさせるためのリトレーニング信号に続いてファクシミリメッセージを送信し、着信側が受信する(フェーズF8)。発信側は、ファクシミリメッセージが複数ページ分ある場合には、マルチページ信号MPS(またはメッセージ終了信号EOM)を発信側に送出し(フェーズF9)、着信側がメッセージ確認信号MCFで応答して(フェーズF10)、リトレーニング信号に続くファクシミリメッセージが、発信側から着信側に送信される(フェーズF11)。
【0047】
このようにしてメッセージ伝送手順P3が完了すると、発信側から着信側へ手順終了信号EOPが送出されると共に(フェーズF12)、着信側から発信側へメッセージ確認信号MCFが送出されて(フェーズF13)、伝送後手順P4が行われ、最後に、発信側から着信側へ切断命令信号DCNが送出されて(フェーズF14)、呼解放手順P5が行われ、図4の処理107のファクシミリ送信処理または処理105のファクシミリ送信処理が完了する。
【0048】
次に、図5に示した通信シーケンスにおける着信側としてのネットワークファクシミリ装置2における、着信処理手順について、図6を参照して説明する。
【0049】
同図において、ネットワークファクシミリ装置2のCPU20は、網制御部31の状態を監視することにより着信を監視し(判断201のNoループ)、着信があると(判断201のYes)、図5に示した呼設定手順P1・伝送前手順P2を行う(処理202)。
【0050】
そして伝送前手順P2においてサブアドレス信号SUBにより有効なサブアドレス、すなわち、図3に示したアドレス変換テーブル中に、対応する電子メールアドレスが登録されているサブアドレスの通知があったかを判断し(判断203)、ない場合には(判断203のNo)、受信したファクシミリメッセージを自装置のプロッタ部28により記録出力したりして、自装置内で処理する、通常のファクシミリ受信処理を行う(処理204)。
【0051】
有効なサブアドレスの通知があった場合には(判断203のYes)、従来は、図7に示す処理を行っていた。
【0052】
ここで、本発明に係る処理手順について説明する前に、比較のために、判断203のYesに引き続いて行われる従来の処理手順について、図7を参照して説明する。
【0053】
同図において、有効なサブアドレスの通知があった場合には(判断203のYes)、図5のメッセージ伝送手順P3に対応して、画情報をファクシミリメッセージとして受信して、ファイルとしてハードディスク装置25に記憶する処理を行うと共に(処理301)、図5に示した伝送後手順P4及び呼解放手順P5を行う(処理302)。
【0054】
そして、処理301において、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化された状態で受信してハードディスク装置25に記憶していた画情報を、電子メールにおける画情報の一般的なデータ形式であるDCX等のメール用データ形式に変換し(処理303)、変換後の画情報を内容とする電子メールをMIME等に基づいて作成して、図6の処理203で通知された有効なサブアドレスに、図3に示したアドレス変換テーブルにおいて対応するメールアドレス宛てに送信する(処理304)。
【0055】
処理304で電子メールとして送信された画情報は、配信宛先のメールアドレスに対応する、クライアント端末4a等に配信されることになる。
【0056】
しかし、ここで、処理301で受信した画情報のデータ量が、ネットワーク1において送受信できる電子メールのデータ量の上限(前述したように本実施の形態では、64kB)を越えているか、または、その上限ぎりぎりであると、処理304で送信される電子メールのデータ量が64kBを越えて、サブアドレスにより指定された配信宛先に対して正常に配信できないおそれがある。
【0057】
そこで、本実施の形態では、図6の判断203のYesに引き続いて、図8に示す処理手順を行う。
【0058】
同図において、CPU20は、有効なサブアドレスの通知があった場合には(判断203のYes)、図5のメッセージ伝送手順P3に対応して、画情報をファクシミリメッセージとして受信して、ファイルとしてハードディスク装置25に記憶する処理を行いつつ(処理401)、受信済画情報のデータ量Drを計測する(処理402)。この受信済画情報のデータ量Drの計測は、ハードディスク装置25に記憶済みの画情報のデータ量をチェックしたり、受信した画情報のバイト数を直接計数することで行える。
【0059】
そして、受信済画情報のデータ量Drが、上限データ量Dmaxを越えたかを判断し(判断403)、越えていない場合は(判断403のNo)、更に、画情報の受信が完了したかを判断し(判断404)、画情報の受信が完了していない場合には、処理401に戻る(判断404のNo)。
【0060】
画情報の受信が完了すると(判断408のYes)、図5に示した伝送後手順P4及び呼解放手順P5を行う(処理408)。
【0061】
そして、処理401において、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化された状態で受信してハードディスク装置25に記憶していた画情報を、電子メールにおける画情報の一般的なデータ形式であるDCX等のメール用データ形式に変換し(処理409)、変換後の画情報を内容とする電子メールをMIME等に基づいて作成して、図6の処理203で通知された有効なサブアドレスに、図3に示したアドレス変換テーブルにおいて対応するメールアドレス宛てに送信する(処理410)。
【0062】
処理410で電子メールとして送信された画情報は、配信宛先のメールアドレスに対応する、クライアント端末4a等に配信されることになる。
【0063】
なお、判断403において、受信済画情報のデータ量Drと比較される上限データ量Dmaxは、ネットワーク1において送受信できる電子メールのデータ量の本実施の形態における上限(64kB)よりは、少ない値(例えば、50kB)に設定する。これは、電子メールにおける画情報の一般的なデータ形式であるDCX等のメール用データ形式における符号化効率は、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等のG3ファクシミリ用の符号化方式における効率よりも、よくない場合が多いことを考慮したもので、そうすることにより、ファクシミリメッセージとして受信した画情報そのもののデータ量が上限の64kB以下であったのに、配信宛先に電子メールとして配信しようとした段階で上限の64kBを超過してしまい配信が失敗してしまうことを防ぐ。もっとも、前記メール用データ形式における符号化効率が、G3ファクシミリ用の符号化方式におけるものよりよい場合には、上限データ量Dmaxを64kB以上に設定可能である。
【0064】
さて、判断403において、受信済画情報のデータ量Drが、上限データ量Dmaxを越えた場合には(判断403のYes)、CPU20は、網制御部31を制御してオンフックすることにより、回線を強制的に切断する(処理405)。
【0065】
これにより、上限データ量Dmaxを超えてしまうような、サブアドレスにより指定された配信宛先に配信したとしても、結局正常に配信できない画情報を、これ以上無駄に受信することがなく、送信側のファクシミリ装置14aに無駄な通信料がこれ以上課金されてしまうのを防ぐことができる。
【0066】
また、送信側のファクシミリ装置14aにおいては、ファクシミリメッセージの送信中に突然回線が切断されたことで、送信エラーが発生することになる。これにより、ネットワークファクシミリ装置2への送信は正常に終了したものの、ネットワークファクシミリ装置2から配信宛先へのネットワーク1を介した画情報の配信が、当該画情報のデータ量が多過ぎるために、正常には行えないことを、送信側のファクシミリ装置14aにおいて、間接的に知ることができる。
【0067】
さて、処理405で回線を切断した後は、図9に例示するような、受信した画情報(受信文書)のデータ量が多すぎるために、受信を拒否し、配信しなかった旨等を内容とするエラーレポートを作成する(処理406)。なお、図9に例示するエラーレポートには、図6の処理203で通知されたサブアドレスに対応する配信宛先の電子メールアドレス(watanabe@abcd.vwxyz.co.jp)や、図6の判断201のYesで、着信があった時点で、タイマ制御部23を読み出して得た時刻(XX時YY分)、図5の通信シーケンスのフェーズF5において、発信側のファクシミリ装置14aから送信端末識別信号TSIとして通知された送信元ファックス番号等の送信元情報(〇〇××)等が含まれ、受信を拒否した画情報の特定が容易になっている。
【0068】
次に、処理406で作成されたエラーレポートを内容とする電子メールを、図6の判断203で通知された有効なサブアドレスに、図3に示すアドレス変換テーブルにおいて対応するメールアドレス(この場合「watanabe@abcd.vwxyz.co.jp」)宛てに、SMTPによりネットワーク1を介して送信する(処理407)。これにより、宛先のユーザは、自分宛の画情報がネットワークファクシミリ装置2により受信拒否されたことを知ることができ、送信側のユーザに対して、画情報を数ページずつ分けて再送信させたり、読み取り線密度を低くするように指示したりする等の適切な対応を取らせることができる。
【0069】
このように、図8に示す処理手順を行うことで、ネットワークファクシミリ装置2は、上限データ量Dmax以下の画情報のみを受信して配信宛先に配信できるが、受信した画情報のデータ量と、メール用データ形式に変換した後のデータ量との差を考慮して、上限データ量Dmaxを設定する必要がある。そのため、最悪のケースを想定して、ネットワーク1において送受信できる電子メールのデータ量の本実施の形態における上限(64kB)を、メール用データ形式に変換した後の受信した画情報のデータ量が決して超過しないように、上限データ量Dmaxを少な目に設定し過ぎると、判断403がYesとなって、処理405の回線の強制切断が行われる機会が増し、逆に、できるだけ処理405の回線の強制切断が発生しないように、上限データ量Dmaxを多めに設定し過ぎると、処理409でメール用データ形式に変換してみると64kBを超過してしまうのに、判断403がYesにならないまま判断404がYesになる機会が増し、処理410における画情報の配信が正常には行われなくなる機会が増す。
【0070】
次に図10を参照して説明する、本実施の形態に係る処理手順は、図8に示した処理手順に残された上記課題を解決できるものである。
【0071】
図6の判断203のYesに引き続いて行われる処理手順である、図10に示す処理手順において、CPU20は、有効なサブアドレスの通知があった場合には(判断203のYes)、図5のメッセージ伝送手順P3に対応して、画情報をファクシミリメッセージとして受信して、ファイルとしてハードディスク装置25に記憶する処理を行うと同時に(処理501)、処理501で順次受信されるMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化された状態の受信済画情報を、電子メールにおける画情報の一般的なデータ形式であるDCX等のメール用データ形式に変換してファイルとしてハードディスク装置25に記憶する処理を行いつつ(処理502)、処理502によりメール用データ形式に変換された後の受信済画情報(変換後画情報)のデータ量Drを計測する(処理503)。この変換後画情報のデータ量の計測は、ハードディスク装置25に記憶済みの変換後画情報のデータ量をチェックしたり、変換後の受信済画情報のバイト数を直接計数することで行える。
【0072】
そして、変換後画情報のデータ量Drが、上限データ量Dmaxを越えたかを判断し(判断504)、越えていない場合は(判断504のNo)、更に、画情報の受信が完了したかを判断し(判断505)、画情報の受信が完了していない場合には、処理501に戻る(判断505のNo)。
【0073】
画情報の受信が完了すると(判断505のYes)、図5に示した伝送後手順P4及び呼解放手順P5を行う(処理509)。
【0074】
そして、ハードディスク装置25に記憶しておいた、処理501において受信した画情報を処理502で変換した後の画情報を内容とする電子メールをMIME等に基づいて作成して、図6の処理203で通知された有効なサブアドレスに、図3に示したアドレス変換テーブルにおいて対応するメールアドレス宛てに送信する(処理510)。
【0075】
処理510で電子メールとして送信された画情報は、配信宛先のメールアドレスに対応する、クライアント端末4a等に配信されることになる。
【0076】
なお、判断504において、変換後画情報のデータ量Drと比較される上限データ量Dmaxは、ネットワーク1において送受信できる電子メールのデータ量の本実施の形態における上限(64kB)ぎりぎりに設定できる。これは、上限データ量Dmaxと比較されるのが、受信済の画情報のそのものではなく、メール用データ形式に変換された後の画情報であるためである。
【0077】
さて、判断504において、変換後画情報のデータ量Drが、上限データ量Dmaxを越えた場合には(判断504のYes)、CPU20は、網制御部31を制御してオンフックすることにより、回線を強制的に切断する(処理506)。
【0078】
これにより、上限データ量Dmaxを超えてしまうような、サブアドレスにより指定された配信宛先に配信したとしても、結局正常に配信できない画情報を、これ以上無駄に受信することがなく、送信側のファクシミリ装置14aに無駄な通信料がこれ以上課金されてしまうのを防ぐことができる。
【0079】
また、送信側のファクシミリ装置14aにおいては、ファクシミリメッセージの送信中に突然回線が切断されたことで、送信エラーが発生することになる。これにより、ネットワークファクシミリ装置2への送信は正常に終了したものの、ネットワークファクシミリ装置2から配信宛先へのネットワーク1を介した画情報の配信が、当該画情報のデータ量が多過ぎるために、正常には行えないことを、送信側のファクシミリ装置14aにおいて、間接的に知ることができる。
【0080】
さて、処理506で回線を切断した後は、図9に例示したような、受信した画情報(受信文書)のデータ量が多すぎるために、受信を拒否し、配信しなかった旨等を内容とするエラーレポートを作成し(処理507)。図6の判断203で通知された有効なサブアドレスに、図3に示すアドレス変換テーブルにおいて対応するメールアドレス(この場合「watanabe@abcd.vwxyz.co.jp」)宛てに、SMTPによりネットワーク1を介して送信する(処理507)。これにより、宛先のユーザは、自分宛の画情報がネットワークファクシミリ装置2により受信拒否されたことを知ることができ、送信側のユーザに対して、画情報を数ページずつ分けてさい送信させたり、読み取り線密度を低くするように指示したりする等の適切な対応を取らせることができる。
【0081】
このように、図10に示す処理手順を行うことで、ネットワークファクシミリ装置2は、メール用データ形式に変換後のデータ量が、上限データ量Dmax以下の画情報のみを受信して配信宛先に配信できるため、受信した画情報のデータ量と、メール用データ形式に変換した後のデータ量との差を考慮して、上限データ量Dmaxを少な目に設定する必要がなく、判断504がYesとなって処理506での回線の強制切断が行われる機会を、最小限に抑えることができる。また、判断504がYesにならないまま判断505がYesになった場合には、メール用データ形式に変換後の受信画情報のデータ量が、ネットワーク1において送受信できる電子メールのデータ量の本実施の形態における上限(64kB)以下であることが保証されているため、処理510における画情報の電子メールによる配信が正常には行われないようなことがない。
【0082】
なお、以上説明した本実施の形態においては、ネットワーク1上での画情報配信形態として、配信宛先として電子メールアドレスを用い、画情報を内容とする電子メールにより配信する場合を例に説明したが、本発明は、それに限らず、例えば、ネットワーク1において各ネットワーク端末を特定するために、各ネットワーク端末に割り当てられたアドレスを配信宛先として使用し、また、電子メール以外のデータ形式で画情報を配信する場合にも同様に適用可能なものである。また、ネットワーク1の接続形態についても、本実施の形態で示した接続形態に限らず、ネットワーク端末間でデータの送受信が可能な構成であれば、本発明を同様に適用できる。
【0083】
また、本発明に係るネットワークファクシミリ装置2が接続される公衆網13としては、電話網に限らず、ISDN等の他の網であってもよく、また、ファクシミリ装置間で公衆網13を介して画情報をファクシミリメッセージとして送受信するための伝送制御手順としても、G3ファクシミリプロトコルに限らず、その他の伝送制御手順であっても、その伝送制御手順においてサブアドレス情報を伝送できるものであれば、本発明を有効に適用可能である。また、ネットワークファクシミリ装置2が、図3に示したようなアドレス変換テーブルを備えないで、サブアドレス情報によりネットワーク1上の配信宛先を直接特定できる場合でも、本発明を同様に適用可能である。
【0084】
また、以上説明した本実施の形態においては、通信データとして主に画情報のファクシミリメッセージを受信するネットワーク対応の通信装置である、ネットワークファクシミリ装置に本発明を適用したが、本発明は、それに限らず、テキストデータやバイナリファイル等のその他の通信データを受信するネットワーク対応通信装置に対しても同様に適用可能なものである。
【00085】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記データ量計測手段が、前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送信側装置からの前記所定の伝送制御手順によるサブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合において、その受信したサブアドレス情報に対応する有効な配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置から順次受信する通信データの受信済データ量を計測し、そのデータ量計測手段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を越えた場合は、前記受信制限手段が、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断するため、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量を越えない、前記所定の上限データ量以下の、配信宛先へ正常に転送できる通信データのみを受信することができる。したがって、前記送信側装置に対しては、通信データの所望の配信宛先への送信が正常には行われなったことを、前記受信制限手段が通信データの送信中に回線を切断したことに起因して、通信データの送信が異常終了したことにより知らせることができる効果が得られる。また、前記所定の上限データ量を越えるような、例え受信したとしても、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量の制限により結果的に所望の配信宛先へは転送できない通信データを無駄に受信して、前記送信側装置に不要な通信料が課金されしまうとことがない利点もある。
【0086】
請求項に係る発明によれば、前記データ量計測手段が計測する受信済データ量が、前記所定の上限データ量を越えて、前記送信側装置との間に確立されていた回線が前記受信制限手段により強制的に切断されてしまって、通信データを正常に受信できなかった場合は、前記ネットワーク上に存在する前記受信したサブアドレス情報に対応する有効な配信宛先に対して、受信した通信データを配信しなかった旨を内容として含む電子メールを送信する未配信通知手段を備えているため、データ量が多過ぎて正常に受信できなかった通信データが配信されるはずだった宛先のユーザに対しても、配信されるはずだった通信データを配信しなかったことを通知でき、適切な対応を促すことができる効果が得られる。
【0087】
請求項3に係る発明によれば、前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送信側装置からの前記所定の伝送制御手順によるサブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合において、その受信したサブアドレス情報に対応する有効な配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置から受信する通信データを、前記データ形式変換手段が、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換し、前記データ量計測手段が、そのデータ形式変換手段により変換された後の前記送信側装置から受信する通信データのデータ量を受信済データ量として計測し、そのデータ量計測手段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を越えた場合は、前記受信制限手段が、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断するため、前記ネットワークにおける転送可能なデータ量を越えない、前記所定の上限データ量以下の、配信宛先へ正常に転送できる通信データのみを受信することができる効果が得られる。また、そればかりでなく、受信済の通信データそのもののデータ量ではなく、受信済の通信データを、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換した後のデータ量が、前記所定の上限データ量を越えた場合に、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断することで、受信済の通信データそのもののデータ量と、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換された後の前記受信済の通信データのデータ量との間に生じ得る差を考慮して、前記所定の上限データ量を低めに設定する必要が無い。そのため、前記ネットワークにおいて転送可能な上限ぎりぎりのデータ量に、前記所定の上限データ量を設定可能なため、前記受信制限手段により前記送信側装置との間に確立されていた回線が強制的に切断されてしまう機会を必要最小限に抑えることができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワーク対応通信装置としてのネットワークファクシミリ装置が接続されたネットワークを含む通信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図3】アドレス変換テーブルの内容例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置に画情報を送信する送信元のファクシミリ装置における送信処理手順を示すフローチャートである。
【図5】着信側の、本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置と、発信側のファクシミリ装置との間の通信シーケンスについて示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における、着信処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における、図6の着信処理手順に引き続いて行われる処理手順の従来例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における、図6の着信処理手順に引き続いて行われる本発明に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図9】エラーレポートの電子メールの内容例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るネットワークファクシミリ装置における、図6の着信処理手順に引き続いて行われる、図8に示す処理手順とは別の、本発明に係る処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2、6 ネットワークファクシミリ装置
3、7 サーバ装置
4a、4b、8a、8c クライアント端末
5、9 LAN
10、11 ルータ
12 インターネット
13 公衆網
14a、14b ファクシミリ装置
20 CPU
21 ROM
21a フォントテーブル
22 RAM
23 タイマ制御部
24 操作表示部
25 ハードディスク装置
26 SRAM
27 LAN通信制御部
28 プロッタ部
29 スキャナ部
30 符号化復号化部
31 網制御部
32 通信制御部
33 システムバス

Claims (3)

  1. ネットワーク端末間でデータの送受信が可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつとして接続されると共に公衆網に接続され、所定の伝送制御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通信データの送受信を相手装置との間で前記公衆網を介して行う一方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御手順によりサブアドレス情報を含む制御信号を受信したときは、その受信したサブアドレス情報により特定される前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信した通信データを前記ネットワークを介して転送するネットワーク対応通信装置において、
    前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送信側装置から前記サブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合において、その受信したサブアドレス情報に対応する配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置から受信する通信データを、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換するデータ形式変換手段と、
    そのデータ形式変換手段により変換された後の前記送信側装置から受信する通信データのデータ量を受信済データ量として計測するデータ量計測手段と、
    そのデータ量計測手段が計測する受信済データ量が、所定の上限データ量を越えた場合は、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断する受信制限手段とを備えたことを特徴とするネットワーク対応通信装置。
  2. 前記データ量計測手段が計測する受信済データ量が、前記所定の上限データ量を越えた場合は、前記ネットワーク上に存在する前記受信したサブアドレス情報に対応する配信宛先に対して、受信した通信データを配信しなかった旨を内容として含む電子メールを送信する未配信通知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク対応通信装置。
  3. ネットワーク端末間でデータの送受信が可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつとして接続されると共に公衆網に接続され、所定の伝送制御手順に基づいた制御信号のやりとりによる通信データの送受信を相手装置との間で前記公衆網を介して行う一方、通信データの受信時に前記所定の伝送制御手順によりサブアドレス情報を含む制御信号を受信したときは、その受信したサブアドレス情報により特定される前記ネットワーク上の配信宛先に対して、受信した通信データを前記ネットワークを介して転送するネットワーク対応通信装置の制御方法において、
    前記公衆網を介した送信側装置からの通信データの受信時に当該送信側装置から前記サブアドレス情報を含む制御信号を受信した場合において、その受信したサブアドレス情報に対応する配信宛先が前記ネットワーク上に存在するときに、前記送信側装置から受信する通信データを、前記ネットワークを介して前記配信宛先に転送する際の所定のデータ形式に変換し、
    その変換された後の前記送信側装置から受信する通信データのデータ量を受信済データ量として計測し、
    その計測した受信済データ量が、所定の上限データ量を越えた場合は、前記送信側装置との間に確立されていた回線を強制的に切断することを特徴とするネットワーク対応通信装置の制御方法
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