JP3466887B2 - ネットワークファクシミリ装置 - Google Patents

ネットワークファクシミリ装置

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JP3466887B2
JP3466887B2 JP27666097A JP27666097A JP3466887B2 JP 3466887 B2 JP3466887 B2 JP 3466887B2 JP 27666097 A JP27666097 A JP 27666097A JP 27666097 A JP27666097 A JP 27666097A JP 3466887 B2 JP3466887 B2 JP 3466887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークファ
クシミリ装置に関し、特に、ネットワーク端末間でデー
タの送受信が可能なネットワークに前記ネットワーク端
末のひとつとして接続されると共に公衆網に接続され、
送信依頼元ネットワーク端末との間で前記ネットワーク
のプロトコル上の仮想インターフェースを確立して、前
記送信依頼元ネットワーク端末にとっての仮想的なファ
ックスモデムとして、前記仮想インターフェースを介し
た所定の伝送制御手順に基づいて、自装置能力と前記ネ
ットワーク端末のファクシミリ通信機能の能力とに基づ
いて設定された機能で、前記送信依頼元ネットワーク端
末から発行される制御命令に疑似応答しつつ送信依頼デ
ータを送信宛先情報や送信宛先の登録ダイヤル番号と共
に受信・記憶し、その後、当該送信宛先情報や、当該送
信宛先の登録ダイヤル番号に対応する送信宛先情報によ
り特定される前記公衆網上の送信宛先に発呼して、前記
所定の伝送制御手順に基づいて、自装置能力と送信宛先
装置の能力とに基づいて設定された能力で、制御信号を
やりとりしつつ前記送信依頼データを送信する機能を少
なくとも備えたネットワークファクシミリ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】公衆網に接続された、公衆網とのインタ
ーフェースしか備えない通常のファクシミリ装置は、公
衆網に接続された他のファクシミリ装置との間でしか、
ファクシミリ通信を行えない。
【0003】また、ネットワークに接続された、LAN
インターフェース等のネットワークとのインターフェー
スしか備えないパーソナルコンピュータ等のネットワー
ク端末では、ネットワークに接続された他のネットワー
ク端末との間でしか、データ通信を行えない。
【0004】一方、公衆網上のファクシミリ装置から、
ネットワーク上のネットワーク端末に対して、ファクシ
ミリデータを送信できたり、逆に、ネットワーク上のネ
ットワーク端末から公衆網上のファクシミリ装置に対し
て、ファクシミリデータを送信できたとすれば、利便性
が高い。
【0005】しかし、ネットワーク上の各ネットワーク
端末に、ネットワークとのインターフェースと、公衆網
とのインターフェースとを共に備えさせたのでは、装置
コストや、公衆網を介した通信料や、回線使用料が嵩ん
でしまい実用的ではない。
【0006】そこで、LANインターフェース等のネッ
トワーク用のインターフェースを備えたネットワークフ
ァクシミリ装置を、ネットワークに接続すると共に公衆
網にも接続して、公衆網とネットワークとの間のデータ
通信を中継するようにした技術が実用されている。
【0007】具体的には、公衆網上の配信依頼元装置か
らG3ファクシミリプロトコル等の所定の伝送制御手順
により受信した配信依頼画情報を、G3ファクシミリプ
ロトコルにおける制御信号の1つであるサブアドレス信
号SUBによりサブアドレス番号として通知された配信
先情報をサブアドレス/電子メールアドレス変換テーブ
ルと照合することにより特定される前記ネットワーク上
の配信先の電子メールアドレスに、前記ネットワークを
介して転送する中継通信機能、や、前記ネットワーク上
の送信依頼元端末から前記ネットワークを介して転送さ
れきた送信依頼画情報や、送信依頼テキストデータ等の
送信依頼データを、当該送信依頼データに付随して通知
された前記公衆網上の送信宛先のファックス番号に発呼
して送信する中継通信機能を備えたものがある。
【0008】それにより、公衆網上のファクシミリ装置
とネットワーク上のネットワーク端末とは、見かけ上直
接的なデータ通信を行える。
【0009】前記ネットワーク上の送信依頼元端末から
前記ネットワークを介して前記ネットワークファクシミ
リ装置に送信依頼データを転送する手法は、電子メール
によるものもあるが、例えば、前記ネットワークの物理
・データリンク層のイーサネットのプロトコル上のTC
P/IPプロトコル上に、仮想的なインターフェースを
確立して、転送する手法が用いられる場合が多い。
【0010】具体的には、ネットワーク端末として使用
されるパーソナルコンピュータ装置やワークステーショ
ン装置においては、市販のファクシミリ通信アプリケー
ションをインストールすることで、容易にファクシミリ
通信機能を実現できる。
【0011】これにより、ファクシミリ通信機能を、ネ
ットワーク端末上で稼働するアプリケーションにおける
プリンタとして設定して、通常のプリンタ装置で印刷さ
せる感覚で、画像データやテキストデータを印刷指定す
ることで、それらの画像データやテキストデータを容易
にファクシミリ送信できるなどの利点がある。
【0012】ただし、その場合、RS−232Cインタ
ーフェース等のインターフェースに、ファックスモデム
を接続したり、ファックスモデム機能を搭載した拡張基
板を内部の拡張インターフェースに増設して、それら、
ファックスモデムや、ファックスモデム機能を搭載した
拡張基板に、公衆網からの加入者回線を接続することが
前提となる。
【0013】ネットワーク端末はファックスモデムに対
してインターフェースを介して制御命令を発行し、その
発行した制御命令に対するファックスモデムからの応答
をインターフェースを介して受けることで、公衆網上の
相手装置との間でファクシミリ通信を行う。ネットワー
ク端末とファックスモデムとの間でやりとりされる制御
命令としては、ATコマンドが使用されることが多い。
【0014】ここで、ネットワーク端末(パーソナルコ
ンピュータ:PC)が、インターフェースを介して接続
したファックスモデムを介して公衆網上の送信宛先ファ
クシミリ装置との間でファクシミリ通信を行う場合の通
信シーケンス例を図13に示す。
【0015】同図に示す手順は、ネットワーク端末おい
て、ATコマンドにおいて発信番号を指定する制御命令
である「ATD×××××××××」により指定した、
送信宛先のファックス番号「×××××××××」に対
して、ファックスモデムが、自装置のオン/オフフック
機能、ダイヤルパルス発生機能、DTMF信号発生機能
等を制御して発呼して、送信宛先のファクシミリ装置と
の間の回線が確立されて以降の手順を示している。
【0016】同図において、ネットワーク端末が、発呼
トーン(CNG:1100Hz)に対応するATコマン
ドで、発呼トーンの発生をファックスモデムに指示する
と、ファックスモデムは、自装置の発呼トーン発生機能
により、送信宛先のファクシミリ装置との間に確立され
た回線に、発呼トーンの信号を送出し、それに対して、
送信宛先のファクシミリ装置から返される被呼局識別信
号(CED:2100Hz)を、被呼局識別信号検出機
能により検出して、応答として、ネットワーク端末に返
す。
【0017】以後同様に、送信宛先ファクシミリ装置か
らのディジタル識別信号DISにより通知された送信宛
先ファクシミリ装置の全標準能力を識別してネットワー
ク端末に通知し、ネットワーク端末は、ディジタル識別
信号DISにより知った、送信宛先ファクシミリ装置の
能力と、自装置能力とから、能力を設定して(通常は、
送信宛先ファクシミリ装置の能力と、自装置能力との共
通範囲内で最大能力に設定する)、ファックスモデムに
通知すると共に、その設定した能力に、自装置の機能を
設定する。ファックスモデムは、通知された設定能力に
応じたディジタル送信命令DCSを送信宛先ファクシミ
リ装置に送信する。これにより、送信宛先ファクシミリ
装置は、ディジタル送信命令DCSにより指示された設
定能力に、自装置の機能を設定する。
【0018】そして、ファックスモデムは、ネットワー
ク端末からの指示に応じて、トレーニングチェック信号
TCFを送信宛先ファクシミリ装置に送出してモデム伝
送速度の確認を行い、送信宛先ファクシミリ装置からの
受信準備確認信号CFRを受信してネットワーク端末に
通知し、ネットワーク端末は、それを受けて、ファクシ
ミリメッセージとして送信すべきデータをファックスモ
デムに渡し、ファックスモデムがファクシミリメッセー
ジとして送信宛先ファクシミリ装置に送信し、ネットワ
ーク端末からの指示に応じて、手順終了信号EOPを送
信宛先ファクシミリ装置に送出し、送信宛先ファクシミ
リ装置からのメッセージ確認信号MCFを受信してネッ
トワーク端末に通知し、ネットワーク端末からの指示に
応じて切断命令信号DCNを送信宛先ファクシミリ装置
に装置する。
【0019】これにより、ネットワーク端末が、公衆網
を介したファクシミリ通信のためのの物理的なインター
フェースを備えなくても、ファックスモデムに、制御命
令を発行して、応答を受けるだけで、ファクシミリ通信
機能を実現できる。
【0020】しかし、それでは、前述したように、回線
使用料が別途必要となるばかりでなく、ファックスモデ
ムやファックスモデム基板等にコストがかかり、一般に
ネットワークに多数接続されるネットワーク端末におい
ては、実用的でない。
【0021】そこで、ネットワーク端末上で稼働するフ
ァクシミリ通信アプリケーションが、インターフェース
を介して接続されているはずのファックスモデムやファ
ックスモデム基板に発行する制御命令を検出するアプリ
ケーション(COMポートリダイレクタ)をネットワー
ク端末にインストールして、そのCOMポートリダイレ
クタが検出した制御命令を、ネットワーク上に確立され
た仮想インターフェースを介してネットワークファクシ
ミリ装置に振り向ける(リダイレクトする)ことで、ネ
ットワークファクシミリ装置が、ネットワーク端末にと
っての仮想的なファックスモデムとして、ネットワーク
端末からの制御命令に疑似応答することで、送信依頼デ
ータを受信・記憶し、合わせて受信した送信先のファッ
クス番号にその後発呼して、その送信依頼データを送信
できる。
【0022】ここで、ネットワーク端末(パーソナルコ
ンピュータ:PC)が、ネットワーク上に確立された仮
想インターフェースを介して接続された仮想的なファッ
クスモデムとしてのネットワークファクシミリ装置を介
して公衆網上の送信宛先ファクシミリ装置との間でファ
クシミリ通信を行う場合の通信シーケンス例を図14に
示す。
【0023】同図に示す手順は、ネットワーク端末にお
いて、ATコマンドにおいて発信番号を指定する制御命
令である「ATD×××××××××」により指定し
た、送信宛先のファックス番号「×××××××××」
に対して、仮想的なファックスモデムとしてのネットワ
ークファクシミリ装置が、自装置がファクシミリ装置と
して備えるオン/オフフック機能、ダイヤルパルス発生
機能、DTMF信号発生機能等を制御して発呼して、送
信宛先のファクシミリ装置との間の回線が確立されたも
のとして疑似応答することで、送信依頼元のネットワー
ク端末との間に仮想的なインターフェースを確立して以
降の手順を示している。また、ネットワークファクシミ
リ装置は、「ATD×××××××××」の制御命令を
受けることにより、送信宛先情報としての送信宛先ファ
ックス番号を知ることができ、その送信宛先ファックス
番号を記憶しておく。
【0024】同図において、ネットワーク端末とネット
ワークファクシミリ装置とが、図13に示した通信シー
ケンスにおいてネットワークファクシミリ装置とファッ
クスモデムとがインターフェースを介して行うのと同様
に、ネットワーク上の仮想インターフェースを介して、
CNG、CED、DIS、DCS、TCF、CFR、フ
ァクシミリメッセージ、EOP、MCF、DCNに対応
するATコマンドによる制御命令や応答をやりとりする
ことで、ネットワーク端末上のファクシミリ通信アプリ
ケーションからみれば、実際のインターフェースを介し
て接続されたファックスモデムとの間で制御命令や応答
をやりとりしているかのようにみせかけて、実際は、ネ
ットワークファクシミリ装置が、送信依頼データをファ
クシミリメッセージとして受信記憶してしまう。
【0025】ただし、この場合、仮想的なファックスモ
デムとしてのネットワークファクシミリ装置は、図13
に示した通信シーケンスのように、送信宛先のファクシ
ミリ装置には、CNG、CED、DIS、DCS、TC
F、CFR、ファクシミリメッセージ、EOP、MC
F、DCNに対応する実際の信号の送出は、行わず、単
に、送信依頼データをファクシミリメッセージとして受
信記憶するだけである。
【0026】これは、ネットワーク端末とのATコマン
ドによる制御命令や応答をやりとりと、送信宛先ファク
シミリ装置との実際のG3ファクシミリプロトコルに基
づく制御信号のやりとりとを同時的に行うとすると、ネ
ットワークを介したネットワーク端末とネットワークフ
ァクシミリ装置との間の通信が、公衆網を介したネット
ワークファクシミリ装置と送信宛先ファクシミリ装置と
の間の通信と同時進行することになり、公衆網を介した
ネットワークファクシミリ装置と送信宛先ファクシミリ
装置との間の通信が、送信宛先ファクシミリ装置が他の
ファクシミリ装置と通信中であったり、受信不能状態で
あったりしたために、失敗に終わった場合に、ネットワ
ークを介したネットワーク端末とネットワークファクシ
ミリ装置との間の通信までもが失敗してしまい、ネット
ワークの通信容量を不当に占有してしまうなどの弊害が
あるためである。
【0027】そこで、図14の通信シーケンスに示すよ
うに、ネットワーク端末にとっての仮想的なファックス
モデムとしてのネットワークファクシミリ装置は、ネッ
トワーク端末との間で、ネットワーク上の仮想インター
フェース上で、ATコマンドによる通信を行って送信依
頼データを受信した後に、「ATD××××××××
×」により、通知された送信宛先ファックス番号「××
×××××××」に発呼して、G3ファクシミリプロト
コルに基づいて、CNG、CED、DIS、DCS、T
CF、CFR、ファクシミリメッセージ、EOP、MC
F、DCNの各制御信号またはメッセージ信号を送信宛
先ファクシミリ装置とやりとりして、送信依頼データを
送信する。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14に示す
通信シーケンスにおいて、ネットワーク端末から、ネッ
トワーク端末にとっての仮想的なファックスモデムとし
てのネットワークファクシミリ装置に対して、ネットワ
ーク上の゜仮想的なインターフェースを介して、送信依
頼データのファクシミリメッセージを送信する場合に、
DISとDCSのやりとりより設定される機能は、ネッ
トワークファクシミリ装置の能力と、ネットワーク端末
上のファクシミリ通信アプリケーションの能力とに基づ
いて設定される一方、ネットワークファクシミリ装置か
ら、送信宛先ファクシミリ装置に対して、公衆網を介し
て送信依頼データのファクシミリメッセージを送信する
場合に、DISとDCSのやりとりより設定される機能
は、ネットワークファクシミリ装置の能力と、送信宛先
ファクシミリ装置の能力とに基づいて設定される。
【0029】そのため、送信宛先ファクシミリ装置の能
力が、ネットワークファクシミリ装置の能力よりも高い
場合において、ネットワーク端末のファクシミリ通信ア
プリケーションの機能も、ネットワークファクシミリ装
置の能力よりも高い場合でも、ネットワーク端末は、ネ
ットワークファクシミリ装置の能力以上の機能を設定す
ることができず、送信依頼データのネットワークファク
シミリ装置への転送を、ネットワークファクシミリ装置
の能力により制限される低い機能により行わなければな
らない場合があるという問題点があった。
【0030】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、ネットワーク上の仮想インターフェースを介し
た送信依頼データの送信の際に、送信依頼元ネットワー
ク端末に、当該ネットワーク端末の能力と送信宛先装置
の能力とに基づいて機能設定させることができるネット
ワークファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のネットワークファクシミリ装置は、
ネットワーク端末間でデータの送受信が可能なネットワ
ークに前記ネットワーク端末のひとつとして接続される
と共に公衆網に接続され、送信依頼元ネットワーク端末
との間で前記ネットワークのプロトコル上の仮想インタ
ーフェースを確立して、前記送信依頼元ネットワーク端
末にとっての仮想的なファックスモデムとして、前記仮
想インターフェースを介した所定の伝送制御手順に基づ
いて、自装置能力と前記ネットワーク端末のファクシミ
リ通信機能の能力とに基づいて設定された機能で、前記
送信依頼元ネットワーク端末から発行される制御命令に
疑似応答しつつ送信依頼データを送信宛先情報と共に受
信・記憶し、その後、当該送信宛先情報により特定され
る前記公衆網上の送信宛先に発呼して、前記所定の伝送
制御手順に基づいて、自装置能力と送信宛先装置の能力
とに基づいて設定された機能で、制御信号をやりとりし
つつ前記送信依頼データを送信する機能を少なくとも備
えたネットワークファクシミリ装置において、前記公衆
網を介して通信を行った送信宛先装置から、前記所定の
伝送制御手順に基づいて通知された装置能力を、当該送
信宛先装置についての送信宛先情報と対応付けた登録テ
ーブルとして記憶する送信宛先能力記憶手段と、前記送
信依頼元ネットワーク端末からの前記仮想インターフェ
ースを介した送信依頼データの受信時において通知され
る送信宛先情報が前記登録テーブルに登録されている場
合は、当該送信依頼データの受信については、前記登録
テーブルにおいて当該通知された送信宛先情報に対応す
る送信宛先装置の装置能力を、自装置能力として仮設定
する一方、前記通知される送信宛先情報が前記登録テー
ブルに登録されていない場合は、自装置の能力をそのま
ま自装置能力として設定する能力設定手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0032】請求項2記載のネットワークファクシミリ
装置は、ネットワーク端末間でデータの送受信が可能な
ネットワークに前記ネットワーク端末のひとつとして接
続されると共に公衆網に接続され、送信依頼元ネットワ
ーク端末との間で前記ネットワークのプロトコル上の仮
想インターフェースを確立して、前記送信依頼元ネット
ワーク端末にとっての仮想的なファックスモデムとし
て、前記仮想インターフェースを介した所定の伝送制御
手順に基づいて、自装置能力と前記ネットワーク端末の
ファクシミリ通信機能の能力とに基づいて設定された機
能で、前記送信依頼元ネットワーク端末から発行される
制御命令に疑似応答しつつ送信依頼データを送信宛先の
登録ダイヤル番号と共に受信・記憶し、その後、当該登
録ダイヤル番号に対応して登録していた送信宛先情報に
より特定される前記公衆網上の送信宛先に発呼して、前
記所定の伝送制御手順に基づいて、自装置能力と送信宛
先装置の能力とに基づいて設定された機能で、制御信号
をやりとりしつつ前記送信依頼データを送信する機能を
少なくとも備えたネットワークファクシミリ装置におい
て、前記公衆網を介して通信を行った送信宛先装置か
ら、前記所定の伝送制御手順に基づいて通知された装置
能力を、当該送信宛先装置についての送信宛先情報が対
応付けられている登録ダイヤル番号と対応付けた登録テ
ーブルとして記憶する送信宛先能力記憶手段と、前記送
信依頼元ネットワーク端末からの前記仮想インターフェ
ースを介した送信依頼データの受信時において通知され
る登録ダイヤル番号に前記登録テーブルにおいて対応す
る送信宛先装置の装置能力を、自装置能力として設定す
る能力設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0034】先ず、図1に、本発明の実施の形態に係る
ネットワーク対応通信装置としてのネットワークファク
シミリ装置2が接続されたネットワーク1を含む、通信
システムの構成を示す。
【0035】同図において、ネットワーク1は、ネット
ワークファクシミリ装置2、サーバ装置3、及び、パー
ソナルコンピュータ等のクライアント端末4a、4bを
ネットワーク端末として相互接続するLAN(ローカル
エリアネットワーク)5と、ネットワークファクシミリ
装置6、サーバ装置7、及び、パーソナルコンピュータ
等のクライアント端末8a、8bをネットワーク端末と
して相互接続するLAN9とが、ルータ10及びルータ
11を介してインターネット12により相互接続されて
構成されている。
【0036】LAN5やLAN9上の各ネットワーク端
末は、物理・データリンク層としてイーサネットに対応
し、ネットワーク・トランスポート層としてTCP/I
Pプロトコルに対応し、SMTP(Simple Ma
il Transfer Protocol)による通
常のテキストの電子メールの送受信や、MIME(Mu
ltipurpose Internet Messa
ge Extensions)による通常のテキスト以
外の画像、音声等のデータの送受信、FTP(File
Trnsfer Protocol)によるファイル
の送受信等を行うアプリケーションを稼動させること
で、LAN5、9、ルータ10、11及びインターネッ
ト12を介したデータの送受信を行える。また、サーバ
装置3または7は、それぞれLAN5または9における
POPサーバとして動作し、POPクライアントとして
のクライアント端末4a、4b、ネットワークファクシ
ミリ装置2、または、クライアント端末8a、8b、ネ
ットワークファクシミリ装置6の各ネットワーク端末宛
の電子メールを、受信蓄積して、各ネットワーク端末に
配信する。
【0037】次に、本発明に係るネットワークファクシ
ミリ装置2の構成を図2に示す。
【0038】同図において、ネットワークファクシミリ
装置2は、CPU20、ROM21、RAM22、タイ
マ制御部23、操作表示部24、ハードディスク装置2
5、SRAM26、LAN通信制御部27、プロッタ部
28、スキャナ部29、符号化復号化部30、網制御部
31、通信制御部32、及び、システムバス33により
構成されている。
【0039】ここで、CPU20は、ROM21書き込
まれた制御プログラムに従って、RAM22を作業領域
として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコン
ピュータである。
【0040】ROM21は、前述したように、CPU2
0が装置各部を制御するための制御プログラムが記憶さ
れているリードオンリメモリである。また、ROM21
には、キャラクタコードと、そのキャラクタコードに対
応するフォントデータとの対応テーブルであるフォント
テーブル21aが記憶されていて、CPU20は、文字
列を画像に変換する際には、フォントテーブル21aを
参照する。
【0041】RAM22は、前述したようにCPU20
の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリで
ある。タイマ制御部23は時間経過(日付を含む)のカ
ウントや、CPU20により設定された時間の経過を検
出してCPU20に割込みにより通知する等の時間の制
御を行うものである。
【0042】操作表示部24は、図示していないが、送
信宛先のファックス番号等をユーザに入力させるための
テンキー、送信開始の指示入力を受けるためのスタート
キー、操作の中止の指示入力を受けるためのストップキ
ー、ワンタッチダイヤルキー、短縮ダイヤルキー等の各
種キーが配設されて、ユーザによる各種操作を受け入れ
ると共に、液晶表示装置等の表示器を備え、その表示器
にユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセ
ージを表示するものである。
【0043】ハードディスク装置25は、スキャナ部2
9で読み取った画情報を、メモリ送信するために一時的
にファイルとして蓄積したり、受信した画情報を、プロ
ッタ部28により記録するまでファイルとして一時的に
蓄積したり、ネットワーク1を介して送受信するデータ
を一時的にファイルとして蓄積したり、その他の各種デ
ータをファイルとして蓄積するためのものである。
【0044】SRAM26は、図示しないバックアップ
用回路によりバックアップされたRAMで、装置電源遮
断時にも記憶内容を保持すべき、装置動作に関連する設
定情報や、ユーザパラメータを記憶するためのものであ
る。
【0045】LAN通信制御部27は、LAN5に接続
され、物理・データリンク層としてイーサネットに対応
し、ネットワーク・トランスポート層としてTCP/I
Pプロトコルに対応していて、SMTPによる通常のテ
キストの電子メールの送信や、MIMEによる通常のテ
キスト以外の画情報等のデータの送信や、POPによる
電子メールの受信等を制御するものである。
【0046】プロッタ部28は、受信した画情報を、そ
の線密度に応じて記録出力したり、スキャナ部29で読
み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピ
ー動作)するためのものである。スキャナ部29は、
3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm
等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情
報を得るためのものである。
【0047】符号化復号化部30は、送信画情報を、G
3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号
化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号
化圧縮する一方、受信画情報をMH符号化方式、MR符
号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化
方式で復号伸長するものである。
【0048】網制御部31は、公衆網13に接続され
て、回線の直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転
の検出、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン
(話し中音)等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等
の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うも
のである。
【0049】通信制御部32は、G3ファクシミリプロ
トコルに基づいてファクシミリ通信を制御すると共に、
G3ファクシミリモデム機能を備え、網制御部31を介
した公衆網13への送信データを変調する一方、網制御
部31を介した公衆網13からの受信信号を復調するも
のである。また、通信制御部32は、入力されたダイヤ
ル番号に対応したDTMF信号の送出も行う。システム
バス33は、上記装置各部がデータをやり取りするため
の信号ラインである。
【0050】以上の構成の本発明に係るネットワークフ
ァクシミリ装置2が接続されたネットワーク1における
ネットワークファクシミリ装置2、そのネットワークフ
ァクシミリ装置2と同一構成のネットワークファクシミ
リ装置6の一般的な使用形態について説明する。
【0051】ここで、ネットワーク1において、LAN
5側は、日本にあり、LAN9側は米国にあるというよ
うに、互いに遠距離に位置しているとする。
【0052】また、ネットワークファクシミリ装置2及
び6は、それぞれ世界規模の公衆網13にも接続されて
いて、公衆網13には、LAN5側(日本)に位置する
ファクシミリ装置14aと、LAN9側(米国)に位置
するファクシミリ装置14bとが接続されているとす
る。
【0053】そして、LAN5側(日本)のファクシミ
リ装置14aや、ネットワークファクシミリ装置2や、
クライアント端末4a、4bから、LAN9側(米国)
のファクシミリ装置14bや、ネットワークファクシミ
リ装置6や、クライアント端末8a、8bへ画情報を送
信する場合、ファクシミリ装置14aから公衆網13を
介して配信依頼された画情報や、ネットワークファクシ
ミリ装置2で直接読み取った画情報や、クライアント端
末4a、4bからLAN5を介して送信依頼された画情
報を、MIMEに対応した形式でエンコードしたテキス
トデータを内容とする電子メールに変換してインターネ
ット12を介してネットワークファクシミリ装置6に転
送し、そのネットワークファクシミリ装置6が、転送さ
れた電子メールの内容をデコードして得た画情報を、公
衆網13を介して送信先のファクシミリ装置14bに送
信したり、自装置において記録紙に記録したり、LAN
9を介して配信先のクライアント端末8aまたは8bに
配信したりすることで、無料または、市内通話料程度の
割安な通信料で、画情報を送受信できる。
【0054】これは、LAN5とLAN9とが同一国内
において互いに遠距離に位置している場合にも得られる
利点である。
【0055】このように、ネットワーク1にネットワー
クファクシミリ装置2や6を接続することで、インター
ネット12を介したファクシミリ通信や、公衆網13を
介したファクシミリ通信における通信経路の一部をイン
ターネット12でバイパスしたファクシミリ通信を行う
ことができるが、クライアント端末4aや、クライアン
ト端末8bや、インターネット12内のネットワーク端
末等から送信依頼の画情報を、ネットワークファクシミ
リ装置2や6がネットワーク1を介して転送されて、公
衆網13上の送信宛先のファクシミリ装置14aや14
bに送信するだけでも、ネットワーク1に接続されては
いるが、公衆網13には直接接続されていないネットワ
ーク1上のネットワーク端末から、公衆網13上のファ
クシミリ装置14aや14b宛てに画情報を送信できる
有用な中継サービスを提供できる。
【0056】そのような中継サービスにおいては、送信
依頼画情報を送信依頼元のクライアント端末から、ネッ
トワークファクシミリ装置2や6が、電子メールとして
受信する形態もあるが、本実施の形態では、ネットワー
ク1のTCP/IPのプロトコル上に仮想インターフェ
ース(回線)を確立して、ネットワークファクシミリ装
置2や6が、送信依頼元クライアント端末にとっての仮
想的なファックスモデムとなって受信する。
【0057】そのための、ネットワークファクシミリ装
置2のLAN通信制御部27の構成と、クライアント端
末4a、4b等のクライアント端末側の構成について、
以下説明する。なお、ネットワークファクシミリ装置6
も、ネットワークファクシミリ装置2と同一構成である
が、本実施の形態においては、本発明をネットワークフ
ァクシミリ装置2に適用するものとして以下説明する。
【0058】図3にネットワークファクシミリ装置2の
LAN通信制御部27の内部のブロック構成を示す。
【0059】同図において、インターフェース部27a
は、システムバス33を介してCPU20との間でデー
タやコマンドのやりとりを行うためのものである。メー
ル制御部27bは、電子メールの送受信を制御するもの
で、MIME変換やSMTP送信、あるいはPOP受信
の制御を行う。
【0060】ATコマンド制御部27cは、LAN5上
のクライアント端末4a、4b等からの送信依頼画情報
の受信を行う。この受信は、クライアント端末4a、4
b等からのATコマンドに疑似応答することで行われ
る。ATコマンドとは一般にパーソナルコンピュータが
モデムを制御するコマンド体系のことでファクシミリ通
信を行うためのATコマンドがITU−T勧告T.31
/T.32として標準化されている。
【0061】LANプロトコル制御部27dは、LAN
の標準的なプロトコルであるTCP/IP手順を制御す
るものである。LANドライバ部27eは、LAN5に
アクセスするための物理レベルの制御を行うものであ
る。
【0062】以上のように構成されるネットワークファ
クシミリ装置2に対して、クライアント端末4a、4b
等が、送信依頼画情報を送信するために、クライアント
端末4a、4b等の側では、図4に示すように、パーソ
ナルコンピュータでファクシミリ機能を実現するための
アプリケーションであるPC−FAXアプリケーション
40が、COMポート43に接続されている(実際には
接続されていない場合もある)ファックスモデム48に
送出するATコマンドをLAN5を介してネットワーク
ファクシミリ装置2側に振り向けるために、COMポー
トリダイレクタ44を予めインストールしておく。
【0063】COMポートリダイレクタ44のインスト
ール時に設定した、特定のCOMポート(この場合CO
Mポート43であるとする)に対して、PC−FAXア
プリケーション40から、COMポートAPI(Apr
ication Program Interfac
e)41、COMポートドライバ42を介してATコマ
ンドが送出された場合、COMポートAPI41を介し
た時点でCOMポートリダイレクタ44が受け取り、L
ANプロトコル45にマッピングして、LANドライバ
46及びLANインターフェース47を介し、LAN5
を経由してネットワークファクシミリ装置2にリダイレ
クト(方向転換)する。一方、ネットワークファクシミ
リ装置2は、あたかもクライアント端末4a、4b等に
とってのファックスモデムであるかのように振る舞っ
て、クライアント端末4a、4b等からの送信依頼画情
報の転送を受ける。一方、クライアント端末4a、4b
等の側のPC−FAXアプリケーション40のレベルで
は、送信依頼画情報は、COMポート43に接続された
ファックスモデム48により、公衆網13を介して、指
定した送信宛先に送信された場合と何ら変わることろが
ない。
【0064】図5に、クライアント端末4a、4b等が
ネットワークファクシミリ装置2に対して送信依頼画情
報の送信をネットワーク1を介して行う場合の手順及び
通信シーケンスについて示す。
【0065】同図において、先ず、クライアント端末4
a、4b等の側のCOMポートリダイレクタ44は、P
C−FAXアプリケーション40からのCOMポート4
3へのATコマンドの送出を監視することで、FAX送
信処理が起動されたかを監視し(判断101のNoルー
プ)、FAX送信処理が起動されてATコマンドの送出
が認識されると(判断101のYes)、COMポート
のリダイレクトを開始する(処理102)。
【0066】そして、クライアント端末4a、4b等と
ネットワークファクシミリ装置2との間で予め取り決め
たTCPポート番号「××××」のオープンを、クライ
アント端末4a、4b等からネットワークファクシミリ
装置20に要求し(フェーズF1)、ネットワークファ
クシミリ装置2がその要求に対して「オープン成功」を
返す(フェーズF2)。
【0067】これにより、クライアント端末4a、4b
等とネットワークファクシミリ装置2との間に仮想回線
(インターフェース)が確立され、以後、フェーズF3
のクライアント端末4a、4b等からのATコマンド送
信と、フェーズF4のネットワークファクシミリ装置2
からのATコマンド疑似応答によるATコマンド通信を
繰り返し行うことで、図14に示した通信シーケンス
を、クライアント端末4a、4b等とネットワークファ
クシミリ装置2との間で行い、ネットワークファクシミ
リ装置2は、クライアント端末4a、4b等のPC−F
AXアプリケーション40においてユーザにより指定さ
れた送信宛先情報や送信依頼画情報をネットワーク1を
介して受信する。
【0068】そして、ATコマンド通信が終了すると、
クライアント端末4a、4b等からネットワークファク
シミリ装置2に対して、フェーズF1でオープンしたT
CPポート「××××」のクローズを要求し(フェーズ
F5)、ネットワークファクシミリ装置2がその要求に
対して「クローズ成功」を返す(フェーズF6)。これ
により、クライアント端末4a、4b等とネットワーク
ファクシミリ装置2との間に確立された仮想回線は切断
され、クライアント端末4a、4b等の側にとっての送
信依頼画情報の送信処理は完了する。その後、ネットワ
ークファクシミリ装置2は、クライアント端末4a、4
b等からLAN5を介して転送された送信依頼画情報に
対して、自装置のスキャナ部29で読み取った画情報を
操作表示部24から指定された送信宛先に送信するのと
同様な、FAX送信処理を、図14に示した通信シーケ
ンスにより行う(処理201)。
【0069】図6にネットワークファクシミリ装置2
や、クライアント端末4a、4b等や、送信宛先のファ
クシミリ装置14a、14b等において、能力として持
ち得る機能例を示す。
【0070】同図において、線密度、モデムレート、ペ
ージ幅、ページ長、圧縮モード、G3ファクシミリプロ
トコルの拡張機能であるECM(Error Corr
ecting Mode)機能、BFT(Binary
File Transfer)機能、I/Oスピード
の各機能について、能力として採用し得る機能の選択肢
があり、各選択肢には、値が対応している。
【0071】ネットワークファクシミリ装置2や、クラ
イアント端末4a、4b等や、送信宛先のファクシミリ
装置14a、14b等は、図6に示す示した各機能の選
択肢のうちのいずれか1つ、または複数を、装置の使用
目的、装置性能とコストとの兼ね合い等に応じて選択し
て、装置能力として具備する。したがって、各装置毎
に、装置能力が異なるのが一般的である。
【0072】次にネットワークファクシミリ装置2にお
ける本発明に係る処理手順について、第1実施形態及び
第2実施形態に分けて説明する。
【0073】先ず、第1実施形態では、ネットワークフ
ァクシミリ装置2は、SRAM26に、図7に示すよう
な登録テーブルを記憶している。同図に示す登録テーブ
ルは、後述する図8に示す送信処理手順により、追加ま
たは更新されるものである。
【0074】同図において、各送信宛先のファックス番
号には、各送信宛先装置の能力が、値として登録されて
いる。具体的には、例えば、ファックス番号「0462
(28)7500」には、能力の数値列「(0,1),
(0−5),(0,1),(0−2),0,0,0,
(0−7)」が登録されている。その能力の数値列は、
図6に示した機能例を構成する各機能に対応していて、
順に、(0,1)は、線密度(普通字(STD),小さ
な字(DTL))に対応した能力を備えていることを示
し、(0−5)は、モデムレート(2400bps,2
400bps,4800bps,7200bps,96
00bps,12000bps,14400bps)に
対応していることを示し、(0,1)は、ページ幅(A
4(215mm)、B4(255mm))に対応してい
ることを示し、(0−2)は、ページ長(A4(297
mm),B4(364mm),無制限)に対応している
ことを示し、0は、圧縮モード(MH)に対応している
ことを示し、0は、ECM機能(禁止)に対応している
ことを示し、0は、BFT機能(禁止)に対応している
ことを示し、(0−7)は、線密度が普通字の場合にあ
っては、I/Oスピード(0ms,5ms,10ms,
10ms,20ms,20ms,40ms,40ms)
に対応していることを示し、線密度が小さな字の場合に
あっては、I/Oスピード(0ms,5ms,5ms,
10ms,10ms,20ms,20ms,40ms)
に対応していることを示している。他のファックス番号
についても同様である。
【0075】次に、ネットワークファクシミリ装置2に
おける、第1実施形態に係る公衆網13を介した送信処
理手順について、図8を参照して説明する。
【0076】同図において、ネットワークファクシミリ
装置2のCPU20は、先ず、送信先ファックス番号に
発呼する(処理301)。その場合の送信先ファックス
番号は、スキャナ部29にセットされた原稿を読み取っ
て得た画情報を送信する場合に、操作表示部24から入
力されたか、または、図14に示した通信シーケンスに
より、ネットワーク端末としてのクライアント端末4
a、4b等からATコマンド「ATD××××××××
×」により、通知された送信宛先ファックス番号「××
×××××××」である。
【0077】処理301で発呼することにより、公衆網
13を介して回線接続された送信宛先のファクシミリ装
置との間で、G3ファクシミリプロトコルに基づいた呼
設定手順(CNG、CED)・伝送前手順(DIS、D
CS、TCF、CFR)を行い(処理302)、このと
き、送信宛先ファクシミリ装置からのディジタル識別信
号DISにより、送信宛先ファクシミリ装置の全標準能
力が通知され、ネットワークファクシミリ装置2は、デ
ィジタル送信命令DCSにより、自装置の全標準能力
と、DISで通知された送信宛先ファクシミリ装置の全
標準能力との範囲内で最大機能に設定した、設定機能を
送信宛先ファクシミリ装置に通知し、ネットワークファ
クシミリ装置2と、送信宛先ファクシミリ装置とは、そ
の最大機能で、メッセージ伝送手順を行い、ネットワー
クファクシミリ装置2は、送信宛先ファクシミリ装置
に、画情報をファクシミリメッセージとして送信する
(処理303)。なお、その場合送信される、画情報
は、図14に示した通信シーケンスによりネットワーク
端末としてのクライアント端末4a、4b等から仮想イ
ンターフェースを介して受信した送信依頼画情報か、ま
たは、スキャナ部29で読み取った画情報である。
【0078】処理303のファクシミリ送信処理の後
は、伝送後手順(EOP、MCF)・呼解放手順(DC
N)を行い(処理304)、通信を終了してから、処理
301で発呼したファックス番号をSRAM26に記憶
している、図7に示した登録テーブルから検索し(処理
305)、一致するファックス番号がない場合は(判断
306のNo)、当該ファックス番号とDISで通知さ
れた送信宛先装置の能力とを対応付けて図7の登録テー
ブルに追加登録する(処理307)。これにより、初め
てネットワークファクシミリ装置2にとっての送信宛先
となったファクシミリ装置については、その能力が、当
該ファクシミリ装置のファックス番号と対応付けられて
新たに登録される。
【0079】一致するファックス番号がある場合は(判
断306のYes)、当該ファックス番号に対応して図
7の登録テーブルに登録されている能力と、DISで通
知された送信宛先装置の能力とを照合し(処理30
8)、一致する場合は(判断309のYes)、何もせ
ず、一致しない場合は(判断309のNo)、当該ファ
ックス番号に対応して登録されている能力を、DISで
通知された能力に更新する(処理310)。これによ
り、かつて、ネットワークファクシミリ装置2にとって
の送信宛先となったことがあるファクシミリ装置であっ
ても、ファックス番号がそのままで、能力の異なる装置
に交換されたりした場合でも、常に正しい能力を登録し
ておくことができる。
【0080】次に、ネットワークファクシミリ装置2
が、ネットワーク1上の仮想インターフェースを介し
て、クライアント端末4a、4b等から、図14に示し
た通信シーケンスを図5に示した通信シーケンスのフェ
ーズF3及びF4によるATコマンドやりとりにより行
うことで、送信依頼画情報を受信する場合の、第1実施
形態に係る受信処理手順について、図9を参照して説明
する。
【0081】同図において、ネットワークファクシミリ
装置2のCPU20は、クライアント端末4a、4b等
からATコマンド「ATD×××××××××」によ
り、送信宛先ファックス番号「×××××××××」の
転送があるかを監視し(判断401のNoループ)、転
送があった場合は(判断401のYes)、当該ファッ
クス番号を図7に示した登録テーブルから検索し(処理
402)、一致するファックス番号があった場合は(判
断403のYes)、当該ファックス番号に対応して登
録テーブルに登録されている送信宛送信宛先装置の能力
を、今回の受信処理手順に限り、自機能力として仮設定
する(処理405)。一致するファックス番号がない場
合は(判断403のYes)、自機能力をそのまま自機
能力として設定する(処理404)。
【0082】処理404または処理405の後は、AT
コマンド疑似応答により、図14に示した通信シーケン
スで、送信依頼元のクライアント端末4aや4bからの
送信依頼画情報を受信する(処理406)。なお、その
場合、ネットワークファクシミリ装置2が、送信依頼元
のクライアント端末4aや4bに送出する、ディジタル
識別信号DISにより通知される能力は、判断401に
おいて送信依頼元のクライアント端末4aや4bから転
送されきた送信宛先ファックス番号に対応する送信宛先
装置の能力が登録テーブルに登録されている場合には、
その送信宛先装置の能力となる。したがって、送信宛先
装置の能力が、ネットワークファクシミリ装置2の能力
よりも上である場合には、ネットワークファクシミリ装
置2の能力の低さに起因して、ディジタル送信命令信号
DCSにより送信依頼元のクライアント端末4aや4b
が設定する機能が低く設定されてしまうことがない。
【0083】次にネットワークファクシミリ装置におけ
る本発明に係る処理手順の第2実施形態について説明す
る。
【0084】この第2実施形態では、ネットワークファ
クシミリ装置2は、SRAM26に、図10に示すよう
な登録テーブルを記憶している。同図に示す登録テーブ
ルは、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、グループダ
イヤル等の登録ダイヤルの番号(登録番号)に、送信宛
先ファックス番号と、各送信宛先装置の能力が、値とし
て登録されている。能力の各値の意味については、図7
に示した、第1実施形態に係るものと同様であるため、
重複する説明は省略する。
【0085】次に、ネットワークファクシミリ装置2に
おける、第2実施形態に係る公衆網13を介した送信処
理手順について、図11を参照して説明する。なお、同
図に示す手順は、操作表示部24から送信宛先の登録番
号が入力されたか、または、図14に示した通信シーケ
ンスにより、ネットワーク端末としてのクライアント端
末4a、4b等からATコマンド「ATD×××」によ
り、送信宛先登録番号「×××」が通知された場合に起
動されるものである。
【0086】同図において、先ず、送信宛先登録番号に
対応するファックス番号を図10に示す登録テーブルか
ら検索し(処理501)、その検索したファックス番号
に発呼する(処理502)。処理502で発呼すること
により、公衆網13を介して回線接続された送信宛先の
ファクシミリ装置との間で、G3ファクシミリプロトコ
ルに基づいた呼設定手順(CNG、CED)・伝送前手
順(DIS、DCS、TCF、CFR)を行い(処理5
03)、このとき、送信宛先ファクシミリ装置からのデ
ィジタル識別信号DISにより、送信宛先ファクシミリ
装置の全標準能力が通知され、ネットワークファクシミ
リ装置2は、ディジタル送信命令DCSにより、自装置
の全標準能力と、DISで通知された送信宛先ファクシ
ミリ装置の全標準能力との範囲内で最大機能に設定し
た、設定機能を送信宛先ファクシミリ装置に通知し、ネ
ットワークファクシミリ装置2と、送信宛先ファクシミ
リ装置とは、その最大機能で、メッセージ伝送手順を行
い、ネットワークファクシミリ装置2は、送信宛先ファ
クシミリ装置に、画情報をファクシミリメッセージとし
て送信する(処理504)。なお、その場合送信され
る、画情報は、図14に示した通信シーケンスによりネ
ットワーク端末としてのクライアント端末4a、4b等
から仮想インターフェースを介して受信した送信依頼画
情報か、または、スキャナ部29で読み取った画情報で
ある。
【0087】処理504のファクシミリ送信処理の後
は、伝送後手順(EOP、MCF)・呼解放手順(DC
N)を行い(処理505)、通信を終了してから、処理
501で既に検索済みの送信宛先登録番号に対応して図
10の登録テーブルに登録されている能力と、DISで
通知された送信宛先装置の能力とを照合する(処理50
6)。この場合、送信宛先登録番号は、既に検索済みで
あるために、対応する能力は、迅速に取り出すことがで
きる。
【0088】処理506の照合の結果、、一致する場合
は(判断507のYes)、何もせず、一致しない場合
は(判断507のNo)、当該送信宛先登録番号に対応
して登録されている能力を、DISで通知された能力に
更新する(処理508)。これにより、かつて、ネット
ワークファクシミリ装置2にとっての送信宛先となった
ことがあるファクシミリ装置であっても、ファックス番
号がそのままで、能力の異なる装置に交換されたりした
場合でも、常に正しい能力を送信宛先登録番号て対応付
けて登録しておくことができる。
【0089】次に、ネットワークファクシミリ装置2
が、ネットワーク1上の仮想インターフェースを介し
て、クライアント端末4a、4b等から、図14に示し
た通信シーケンスを図5に示した通信シーケンスのフェ
ーズF3及びF4によるATコマンドやりとりにより行
うことで、送信依頼画情報を受信する場合の、第2実施
形態に係る受信処理手順について、図12を参照して説
明する。
【0090】同図において、ネットワークファクシミリ
装置2のCPU20は、クライアント端末4a、4b等
からATコマンド「ATD×××」により、送信宛先登
録番号番号「×××」の転送があるかを監視し(判断6
01のNoループ)、転送があった場合は(判断601
のYes)、当該送信宛先登録番号を図10に示した登
録テーブルから検索し(処理602)、その検索の結果
得られた送信宛先登録番号に対応して登録テーブルに登
録されている送信宛送信宛先装置の能力を、今回の受信
処理手順に限り、自機能力として仮設定する(処理60
3)。
【0091】処理603の後は、ATコマンド疑似応答
により、図14に示した通信シーケンスで、送信依頼元
のクライアント端末4aや4bからの送信依頼画情報を
受信する(処理604)。なお、その場合、ネットワー
クファクシミリ装置2が、送信依頼元のクライアント端
末4aや4bに送出する、ディジタル識別信号DISに
より通知される能力は、処理603で設定した送信宛先
装置の能力となる。したがって、送信宛先装置の能力
が、ネットワークファクシミリ装置2の能力よりも上で
ある場合には、ネットワークファクシミリ装置2の能力
の低さに起因して、ディジタル送信命令信号DCSによ
り送信依頼元のクライアント端末4aや4bが設定する
機能が低く設定されてしまうことがない。
【0092】なお、以上説明した実施形態においては、
図7や図10に示した登録テーブルには、送信宛先装置
の能力として、ディジタル識別信号DISにより通知さ
れる、G3ファクシミリ標準の能力を登録したが、本発
明は、それに限らず、非標準機能識別信号NSFにより
通知される、非標準の能力をも登録して、送信依頼元の
クライアント端末4aや4bから送信依頼画情報を受信
する際に設定する自機の非標準能力として仮設定するよ
うにしてもよく、その場合、自機の非標準能力が、送信
宛先装置の非標準能力よりも低いことに起因して、非標
準機能設定信号NSSにより送信依頼元のクライアント
端末4aや4bが設定する非標準機能が低く設定されて
しまうことがない。
【0093】なお、以上説明した本実施の形態において
は、送信依頼元のクライアント端末4aや4bからネッ
トワークファクシミリ装置に、ネットワーク上の仮想Y
es)を介してATコマンドのやりとりにより、送信依
頼画情報を送信する場合に、本発明を適用しが、本発明
は、それに限らず、その他のコマンドのやりとりにより
送信依頼画情報を送信する場合でも、送信側と受信側と
で、それぞれの能力に基づいて共通機能を設定するもの
であれば、同様に適用可能である。
【0094】また、以上説明した実施の形態において
は、本発明を、インターネット12を含むネットワーク
1に接続されたネットワークファクシミリ装置2に適用
したが、本発明は、ネットワークの規模や、ネットワー
クにおけるデータ転送プロトコルにより限定されるもの
ではなく、その他のネットワークにネットワークファク
シミリ装置2が接続される場合でも同様に適用可能なも
のである。
【0095】また、本発明に係るネットワークファクシ
ミリ装置2が接続される公衆網13としては、電話網に
限らず、ISDN等の他の網であってもよく、また、フ
ァクシミリ装置間で公衆網13を介してファクシミリメ
ッセージを送受信するための伝送制御手順としても、G
3ファクシミリプロトコルに限らず、その他の伝送制御
手順であっても、本発明を適用可能である。
【0096】また、以上説明した実施の形態において
は、本発明を、公衆網13やネットワーク1上の仮想イ
ンターフェースを介して通信するデータが画情報である
場合を例に説明したが、BFTによりバイナリデータ等
のその他のデータを通信する場合でも、同様に適用可能
なものである。
【0097】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記送信
宛先能力記憶手段は、前記公衆網を介して通信を行った
送信宛先装置から、前記所定の伝送制御手順に基づいて
通知された装置能力を、当該送信宛先装置についての送
信宛先情報と対応付けた登録テーブルとして記憶してお
き、前記能力設定手段は、前記送信依頼元ネットワーク
端末からの前記仮想インターフェースを介した送信依頼
データの受信時において通知される送信宛先情報が前記
登録テーブルに登録されている場合は、当該送信依頼デ
ータの受信については、前記登録テーブルにおいて当該
通知された送信宛先情報に対応する送信宛先装置の装置
能力を、自装置能力として仮設定する一方、前記通知さ
れる送信宛先情報が前記登録テーブルに登録されていな
い場合は、自装置の能力をそのまま自装置能力として設
定するため、過去に通信したことがあって既に装置能力
を知っている送信宛先装置を、送信依頼元のネットワー
ク端末が指定して、前記ネットワーク上の仮想インター
フェースを介して送信依頼データを送信してくる場合に
は、前記送信依頼元ネットワーク端末に、当該ネットワ
ーク端末の能力と送信宛先装置の能力とに基づいて機能
設定させることができ、本発明に係るネットワークファ
クシミリ装置の装置能力により、前記送信依頼元ネット
ワーク端末の機能設定が制限されることがない効果が得
られる。
【0098】請求項2に係る発明によれば、前記送信宛
先能力記憶手段は、前記公衆網を介して通信を行った送
信宛先装置から、前記所定の伝送制御手順に基づいて通
知された装置能力を、当該送信宛先装置についての送信
宛先情報が対応付けられている登録ダイヤル番号と対応
付けた登録テーブルとして記憶しておき、前記能力設定
手段は、前記送信依頼元ネットワーク端末からの前記仮
想インターフェースを介した送信依頼データの受信時に
おいて通知される登録ダイヤル番号に前記登録テーブル
において対応する送信宛先装置の装置能力を、自装置能
力として設定するため、過去に通信したことがあって既
に装置能力を知っている送信宛先装置を、送信依頼元の
ネットワーク端末が指定して、前記ネットワーク上の仮
想インターフェースを介して送信依頼データを送信して
くる場合には、前記送信依頼元ネットワーク端末に、当
該ネットワーク端末の能力と送信宛先装置の能力とに基
づいて機能設定させることができ、本発明に係るネット
ワークファクシミリ装置の装置能力により、前記送信依
頼元ネットワーク端末の機能設定が制限されることがな
い効果が得られる。更に、前記送信依頼元ネットワーク
端末からの前記仮想インターフェースを介した送信依頼
データの受信時において通知される登録ダイヤル番号に
前記登録テーブルにおいて対応する送信宛先情報を検索
する際に、当該登録ダイヤル番号に対応する送信宛先装
置の装置能力までをも同時に検索できるため、その後、
当該登録ダイヤル番号に対応して登録していた送信宛先
情報により特定される前記公衆網上の送信宛先に発呼し
て、前記送信宛先装置から通知される能力を、当該登録
ダイヤル番号に対応する送信宛先装置の装置能力と照合
する際に、再度当該送信宛先装置の装置能力を検索する
必要がなく、当該登録ダイヤル番号に対応する当該送信
宛先装置の装置能力を迅速に特定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置が接続されるネットワークを含む通信システ
ムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置のLAN通信制御部の構成を示す図である。
【図4】クライアント端末側のソフトウェア的なブロッ
ク構成を示す図である。
【図5】図4に示すネットワーク端末から図2に示すネ
ットワークファクシミリ装置に対して送信依頼画情報を
送信する場合の手順及び通信シーケンスについて示す図
である。
【図6】能力として持ち得る機能例について示す図であ
る。
【図7】送信宛先のファックス番号に対応付けられて記
憶された送信宛先装置の能力の登録テーブルを示す図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置における公衆網を介した送信処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るネットワークファク
シミリ装置における仮想インターフェースを介した受信
処理手順を示すフローチャートである。
【図10】登録番号に対応付けられた記憶された、送信
宛先のファックス番号と送信宛先装置の能力との登録テ
ーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るネットワークファ
クシミリ装置における公衆網を介した送信処理手順を示
す、図8とは別のフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係るネットワークファ
クシミリ装置における仮想インターフェースを介した受
信処理手順を示す、図9とは別のフローチャートであ
る。
【図13】ネットワーク端末が、インターフェースを介
して接続したファックスモデムを介して公衆網上の送信
宛先ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信を行う
場合の通信シーケンス例を示す図である。
【図14】ネットワーク端末が、ネットワーク上に確立
された仮想インターフェースを介して接続された仮想的
なファックスモデムとしてのネットワークファクシミリ
装置を介して公衆網上の送信宛先ファクシミリ装置との
間でファクシミリ通信を行う場合の通信シーケンス例を
示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2、6 ネットワークファクシミリ装置 3、7 サーバ装置 4a、4b、8a、8c クライアント端末 5、9 LAN 10、11 ルータ 12 インターネット 13 公衆網 14a、14b ファクシミリ装置 20 CPU 21 ROM 22 RAM 23 タイマ制御部 24 操作表示部 25 ハードディスク装置 26 SRAM 27 LAN通信制御部 27a インターフェース部 27b メール制御部 27c ATコマンド制御部 27d LANプロトコル制御部 27e LANドライバ部 28 プロッタ部 29 スキャナ部 30 符号化復号化部 31 網制御部 32 通信制御部 33 システムバス 40 PC−FAXアプリケーション 41 COMポートAPI 42 COMポートドライバ 43 COMポート 44 COMポートリダイレクタ 45 LANプロトコル 46 LANドライバ 47 LANインターフェース 48 ファックスモデム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−340354(JP,A) 特開 平9−153957(JP,A) 特開 平5−37688(JP,A) 特開 平6−178079(JP,A) 特開 平8−242311(JP,A) 特開 平6−105110(JP,A) 特開 平9−8985(JP,A) 特開 昭62−262562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク端末間でデータの送受信が
    可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつと
    して接続されると共に公衆網に接続され、送信依頼元ネ
    ットワーク端末との間で前記ネットワークのプロトコル
    上の仮想インターフェースを確立して、前記送信依頼元
    ネットワーク端末にとっての仮想的なファックスモデム
    として、前記仮想インターフェースを介した所定の伝送
    制御手順に基づいて、自装置能力と前記ネットワーク端
    末のファクシミリ通信機能の能力とに基づいて設定され
    た機能で、前記送信依頼元ネットワーク端末から発行さ
    れる制御命令に疑似応答しつつ送信依頼データを送信宛
    先情報と共に受信・記憶し、その後、当該送信宛先情報
    により特定される前記公衆網上の送信宛先に発呼して、
    前記所定の伝送制御手順に基づいて、自装置能力と送信
    宛先装置の能力とに基づいて設定された機能で、制御信
    号をやりとりしつつ前記送信依頼データを送信する機能
    を少なくとも備えたネットワークファクシミリ装置にお
    いて、前記公衆網を介して通信を行った送信宛先装置か
    ら、前記所定の伝送制御手順に基づいて通知された装置
    能力を、当該送信宛先装置についての送信宛先情報と対
    応付けた登録テーブルとして記憶する送信宛先能力記憶
    手段と、前記送信依頼元ネットワーク端末からの前記仮
    想インターフェースを介した送信依頼データの受信時に
    おいて通知される送信宛先情報が前記登録テーブルに登
    録されている場合は、当該送信依頼データの受信につい
    ては、前記登録テーブルにおいて当該通知された送信宛
    先情報に対応する送信宛先装置の装置能力を、自装置能
    力として仮設定する一方、前記通知される送信宛先情報
    が前記登録テーブルに登録されていない場合は、自装置
    の能力をそのまま自装置能力として設定する能力設定手
    段とを備えたことを特徴とするネットワークファクシミ
    リ装置。
  2. 【請求項2】 ネットワーク端末間でデータの送受信が
    可能なネットワークに前記ネットワーク端末のひとつと
    して接続されると共に公衆網に接続され、送信依頼元ネ
    ットワーク端末との間で前記ネットワークのプロトコル
    上の仮想インターフェースを確立して、前記送信依頼元
    ネットワーク端末にとっての仮想的なファックスモデム
    として、前記仮想インターフェースを介した所定の伝送
    制御手順に基づいて、自装置能力と前記ネットワーク端
    末のファクシミリ通信機能の能力とに基づいて設定され
    た機能で、前記送信依頼元ネットワーク端末から発行さ
    れる制御命令に疑似応答しつつ送信依頼データを送信宛
    先の登録ダイヤル番号と共に受信・記憶し、その後、当
    該登録ダイヤル番号に対応して登録していた送信宛先情
    報により特定される前記公衆網上の送信宛先に発呼し
    て、前記所定の伝送制御手順に基づいて、自装置能力と
    送信宛先装置の能力とに基づいて設定された機能で、制
    御信号をやりとりしつつ前記送信依頼データを送信する
    機能を少なくとも備えたネットワークファクシミリ装置
    において、 前記公衆網を介して通信を行った送信宛先装置から、前
    記所定の伝送制御手順に基づいて通知された装置能力
    を、当該送信宛先装置についての送信宛先情報が対応付
    けられている登録ダイヤル番号と対応付けた登録テーブ
    ルとして記憶する送信宛先能力記憶手段と、前記送信依
    頼元ネットワーク端末からの前記仮想インターフェース
    を介した送信依頼データの受信時において通知される登
    録ダイヤル番号に前記登録テーブルにおいて対応する送
    信宛先装置の装置能力を、自装置能力として設定する能
    力設定手段とを備えたことを特徴とするネットワークフ
    ァクシミリ装置。
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