JPH1196892A - フィールドエミッタ - Google Patents

フィールドエミッタ

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Publication number
JPH1196892A
JPH1196892A JP25121397A JP25121397A JPH1196892A JP H1196892 A JPH1196892 A JP H1196892A JP 25121397 A JP25121397 A JP 25121397A JP 25121397 A JP25121397 A JP 25121397A JP H1196892 A JPH1196892 A JP H1196892A
Authority
JP
Japan
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cathode
wiring
electrons
electron
field emitter
Prior art date
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Pending
Application number
JP25121397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Konuma
和夫 小沼
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Priority to US09/154,838 priority patent/US6239538B1/en
Publication of JPH1196892A publication Critical patent/JPH1196892A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • H01J1/304Field-emissive cathodes

Landscapes

  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エミッション点の温度を効率良く一定温度に
保つことが可能なフィールドエミッタを提供する。 【解決手段】 電子10が放射されるエミッション点1
への電子の供給は第1カソード基線2に接触している第
1カソード配線3及び第2カソード配線4の両方の系統
から行う。第1カソード配線3及び第2カソード配線4
はエミッション点1にて接触される。第1カソード配線
3及び第2カソード配線4に対する絶縁は円錐状絶縁層
5を用いて行う。ゲート金属膜8はエミッション点1に
強電界を与えるために配設されており、ゲート金属膜8
と第2カソード配線4と第1カソード基線2とに対して
夫々ゲート印加配線9と第2カソード印加配線6と第1
カソード印加配線7とが接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィールドエミッタ
に関し、特に先鋭化した突起部から電子を放出するフィ
ールドエミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィールドエミッタについて、図
7を用いて説明する。図7(a)は電子顕微鏡の電子銃
に用いられているフィールドエミッタの例である。耐高
温性金属の抵抗線で形成したフィラメント細線31に先
鋭針32が固定された構造を有している。この構造につ
いては、特公平1−45695号公報(以下、参考文献
aとする)及び特開平56−99941号公報(以下、
参考文献bとする)に開示されている。
【0003】また、図7(b)は「マイクロフィールド
エミッタ」と通称されているフィールドエミッタの例を
示している。マイクロフィールドエミッタについては、
例えば、J.Appl.Phys.Vol.47,P.
5248(1976)に掲載されたC.A.Spind
t等の論文に記載されているものがある。
【0004】図7(b)において、マイクロフィールド
エミッタは導電性の下地33にコンタクト部34を介し
て抵抗35が配され、その抵抗35に電気的に接続した
モリブデン突起部36が形成されている。このモリブデ
ン突起部36は絶縁膜37とゲート金属膜38との円柱
状の穴の中に収まっている。また、抵抗35は分離層3
9で囲まれている。
【0005】図7(a),(b)に示したフィールドエ
ミッタの等価回路は図7(c)に示す通りである。この
等価回路は抵抗A−Bと、抵抗B−Cと、抵抗B−Dと
から構成されており、抵抗端A,Cから電子が供給され
る。この電子の供給を別の表現で述べると、電流の供給
(符号はマイナス)である。抵抗端Dからは真空中に向
かって電子が放出される。ここで、A,B,C,Dの各
記号は図7(a)〜(c)において共通に使用してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィー
ルドエミッタでは、そのエミッションの安定性に課題が
あることが、上述した参考文献a,b及び特開平8−1
29981号公報(以下、参考文献cとする)において
指摘されている。
【0007】エミッションの安定性はフィールドエミッ
タを取り巻く残留ガスとフィールドエミッタ先端の温度
とに依存することがわかっている。安定化への対策とし
て、上記の参考文献a,bではフィラメント細線に通電
加熱し、そのフィラメント細線に固着している先鋭針の
温度を制御して安定化を図っている。
【0008】上記の参考文献a,bにおける動作につい
て、図7(c)を参照して説明すると、抵抗B−Dヘ流
れる電子供給のための僅かな電流とは別に抵抗A−B、
抵抗B−Cの直列接続抵抗の通電加熱で温度を制御して
いる。
【0009】一方、参考文献cでは1つの真空容器内に
電子銃の電子源として用いるフィールドエミッタとは別
にガス放出を目的としたフィラメントを備えており、こ
のガス放出フィラメントへの供給電力の制御によって残
留ガスを制御することでフィールドエミッタのエミッシ
ョン安定性を図っている。
【0010】参考文献cに記載の技術では電子銃の機能
に影響を与えない配置にガス放出フィラメントを配置し
なければならないため、装置が大型化するとともに、ガ
ス放出フィラメントのために余分な配線が必要となる。
【0011】これに対し、参考文献a,bに記載の技術
では実際にエミッションさせる構造体である先鋭針を直
接加熱するのではなく、その支え構造であるフィラメン
ト細線を通電加熱してその熱伝導もしくは輻射熱でエミ
ッション位置を加熱する方式である。この場合、エミッ
ション位置である針先端のみが加熱されれば安定化の目
的が達成されるにもかかわらず、フィラメント細線を含
めた大きな熱容量を加熱することとなる。
【0012】また、参考文献a,bに記載の技術では加
熱のための電力供給が増大するだけでなく、加熱された
フィラメント細線や周辺構造からのガス放出が発生して
フィールドエミッタ先端近傍の残留ガスが増大すること
となる。残留ガスが増加すると、エミッタ先端温度もよ
り高いものが要求されるという悪循環に陥ることとな
る。
【0013】図7(a)で示したフィールドエミッタは
フィラメント細線の全長が5mm前後のものが一般的で
ある。マイクロフィールドエミッタでも図7(b)に示
す構造のものがあり、抵抗に電流が流れることで上述し
たフィラメント細線の通電加熱と同様の加熱効果が得ら
れる。しかしながら、図7(b)の構造の場合には抵抗
に流れる電流が、モリブデン突起部の先端からエミッシ
ョンする電子の供給のための電流であるため、エミッシ
ョン量の増加とともに電流の増加が従属的に生じること
になる。
【0014】すなわち、エミッション量が増加すると、
抵抗の温度が増加するという因果関係が生ずることにな
る。このような特性の場合、エミッションの量を高周波
で制御するにはエミッションの立上り時、すなわちエミ
ッションが増加している最中に温度上昇によって段々と
エミッションが出やすくなる現象を伴い、立上り特性が
鈍化してしまう。同様の原理で立下り特性の切れも鈍化
する。この温度依存に伴う周波数特性の劣化は抵抗の熱
容量に依存している。
【0015】図7(a),(b)のいずれの構造におい
てもエミッションさせる構造体である先鋭針とモリブデ
ン突起部とが直接加熱されないため、周辺構造を含んだ
大きな熱容量を加熱しなければならない。
【0016】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、エミッション点の温度を効率良く一定温度に保つ
ことができるフィールドエミッタを提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるフィールド
エミッタは、先鋭化させて構成される突起部から電子を
電界放射させるフィールドエミッタであって、前記突起
部に接触する複数の電子供給配線を備えている。
【0018】本発明による他のフィールドエミッタは、
電子が電界放射されるエミッション点への電子の供給を
行う第1及び第2のカソード配線と、前記第1及び第2
のカソード配線各々に接続される第1及び第2のカソー
ド印加配線とを備えている。
【0019】本発明による別のフィールドエミッタは、
電子が電界放射されるエミッション点への電子の供給を
行いかつその一端が円錐状に先鋭な形状に加工された第
1のカソード配線と、電子が電界放射されるエミッショ
ン点への電子の供給を行う第2のカソード配線と、前記
第1及び第2のカソード配線各々に接続される第1及び
第2のカソード印加配線と、前記第1及び第2のカソー
ド配線に対する絶縁を行う円錐状絶縁層と、前記エミッ
ション点の部分を覆いかつ前記円錐状絶縁層とともに前
記第1のカソード配線を囲む第3のカソード配線とを備
えている。
【0020】本発明によるさらに別のフィールドエミッ
タは、電子が電界放射されるエミッション点への電子の
供給を行いかつその一端が円錐状に先鋭な形状に加工さ
れた第1のカソード配線と、電子が電界放射されるエミ
ッション点への電子の供給を行いかつ前記第1のカソー
ド配線の他端に接続される第2のカソード配線とを備
え、前記第1及び第2のカソード配線を流れる電子流の
総和が前記電界放射される電子の電子流量と等しくなる
よう構成している。
【0021】すなわち、本発明のフィールドエミッタ
は、先鋭化した突起部から電子を電界放射させるととも
に、突起部で接触する複数の電子供給配線を備えてい
る。
【0022】また、先鋭化した突起部から電子を電界放
射させるとともに、突起部で接触する複数の電子供給配
線を有し、それらの接触部を整流性接触としている。
【0023】さらに、先鋭化した突起部から電子を電界
放射させるとともに、突起部で接触する複数の電子供給
配線を備え、複数の電子供給配線のうちの1つの配線が
真空とは接しないようにしている。
【0024】さらにまた、先鋭化した突起部から電子を
電界放射させるとともに、突起部で接触する複数の電子
供給配線を備え、複数の電子供給配線を流れる電子流の
総和を電界放射される電子の電子流量と等しくさせてい
る。
【0025】本発明のフィールドエミッタでは、上記の
ように構成することで、電子を放出する突起部を選択的
に加熱することができる。複数の電子供給配線間を流れ
る電流が配線自身の抵抗成分あるいは突起部における接
触抵抗によってジュール熱を発生し、これによって突起
部が加熱される。
【0026】複数の電子供給配線の接触部を整流性接触
とする場合には、配線を流れる電流の向きによって抵抗
によるジュール熱の発生量が異なるので、昇温の制御を
行うことができる。頻繁に電流の向き及びその時間配分
を調整することで、精密な温度制御も可能である。
【0027】複数の電子供給配線のうちの1つの配線が
真空と接しないようにする場合には、配線抵抗成分また
は接触抵抗によって発生したジュール熱が放射冷却作用
で逃げるのを軽減することができ、電子放射する突起部
分の加熱効率を向上させることができる。
【0028】複数の電子供給配線を流れる電子流の総和
を電界放射される電子の電子流量と等しくさせる場合に
は、加熱に要した電流が全てエミッションされること
で、エミッションさせる上で余分な電流を流さずに済ま
すことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による
フィールドエミッタの構成を示す断面図である。図にお
いて、本発明の一実施例によるマイクロフィールドエミ
ッタはエミッション点1と、第1カソード基線2と、第
1カソード配線3と、第2カソード配線4と、円錐状絶
縁層5と、第2カソード印加配線6と、第1カソード印
加配線7と、ゲート金属膜8と、ゲート印加配線9とか
ら構成されている。
【0030】この構成において、電子10が放射される
エミッション点1への電子の供給は第1カソード基線2
に接触している第1カソード配線3及び第2カソード配
線4の両方の系統からなされる。第1カソード配線3及
び第2カソード配線4はエミッション点1にて接触して
いる。第1カソード配線3及び第2カソード配線4に対
する絶縁は円錐状絶縁層5によって行われている。
【0031】ゲート金属膜8はエミッション点1に強電
界を与えるために配設されている。ゲート金属膜8と第
2カソード配線4と第1カソード基線2とに対して夫々
ゲート印加配線9と第2カソード印加配線6と第1カソ
ード印加配線7とが接続されている。
【0032】エミッション点1での接触の状態について
詳細に述べる。第1カソード配線3はモリブデンを材質
とする直径が0.2μmで、長さが1μmの円柱状の配
線である。エミッション点1となる一端は円錐状に先鋭
な形状に加工されており、第1カソード配線3の配線抵
抗は1Ωである。
【0033】円錐状絶縁層5はSiO2 を材質とする。
第1カソード配線3を軸として高さが0.7μmで根元
の直径が0.6μm、先端部分の直径が第1カソード配
線3の先鋭化した円錐状モリブデンに0.01μm程度
の膜厚を周囲に重ねた長さである。
【0034】第2カソード配線4は厚みが0.1μmの
モリブデン薄膜であり、円錐状絶縁層5の表面を覆って
形成されている。第2カソード配線4の抵抗は5Ωであ
る。0.01μm程度の絶縁膜の膜厚は第1カソード配
線3と第2カソード配線4とのエミッション点1での接
触抵抗が100Ωになるように調整して形成されてい
る。この接触抵抗は金属/絶縁膜/金属構造をホットエ
レクトロンとして電流が流れる原理を利用して形成され
ている。
【0035】図2は図1のエミッション点1の部分拡大
図である。図において、実際に電子10が放出されるエ
ミッション点1は直径が0.1μm以下の範囲である。
0.2μm直径の第1カソード配線3と、先端部での膜
厚が0.01μm程度の円錐状絶縁層5と、0.1μm
厚の第2カソード配線4と、実際に放射されている電子
10との関係は図2に示す通りである。
【0036】すなわち、円錐状絶縁層5の厚みが薄くな
った領域よりも内側の領域から電子10が放射されてい
る。トンネル電流発生部位11は第1カソード配線3が
先鋭化された領域であり、エミッション点1の領域とほ
ぼ同じ大きさである。
【0037】図3は本発明の一実施例によるフィールド
エミッタの等価回路を示す図である。これら図1〜図3
を参照して、本発明の一実施例によるフィールドエミッ
タを実際に駆動する様子について説明する。
【0038】第2カソード印加配線6と第1カソード印
加配線7とゲート印加配線9とには夫々、図3に示す等
価回路のごとき接続がなされている。第1カソード印加
配線7には10μAの定電流源20が接続されており、
第1カソード配線抵抗成分21の1Ω、トンネル電流抵
抗成分22の100Ω、第2カソード配線抵抗成分23
の5Ωを介して接地されている。また、定電流源20の
陽極側は接地されている。
【0039】電子10を放出するエミッション点1はト
ンネル電流抵抗成分22と第2カソード配線抵抗成分2
3とに挟まれた位置に存在する。ゲート金属膜8には電
圧可変電圧源であるゲート印加電源24が接続されてい
る。
【0040】典型的な電子放射特性はゲート印加電源2
4が0V〜40Vの範囲で放射が0μA、50Vで0.
1μA、60Vで0.2μA、70Vで1μAである。
【0041】まず、ゲート印加電源24の電圧が0Vの
場合について等価回路を用いてその状態を説明する。定
電流源20によって10μAが流れているので、トンネ
ル電流抵抗成分22において(10μA)の2乗に抵抗
値100Ωを掛けた電力分のジュール熱が発生する。同
様に、他の抵抗成分でもジュール熱が発生する。夫々の
抵抗成分でのジュール熱の大きさの比率は夫々の抵抗の
値の比率に等しい。
【0042】続いて、図2を用いてジュール熱による発
熱現象について説明する。トンネル電流抵抗成分22に
よる発熱部位は図2のトンネル電流発生部位11であ
る。この領域は約0.01μmの膜厚で直径0.2μm
の範囲である。実際の温度上昇は上記部分を中心にエミ
ッション点1及びその周辺の非常に狭い領域に限られて
いる。
【0043】狭い領域で発熱するために温度上昇が顕著
になる。エミッション点1の温度は10μAで200度
から300度の範囲となる。エミッション点1の温度は
10μAを増加させれば、それに応じて上昇する。この
トンネル電流抵抗成分22での接触抵抗による発熱の場
合と比較して、広範囲で発熱することになる他の抵抗成
分による温度上昇は無視できる程度に小さいものであ
る。
【0044】ゲート印加電源24の電圧が70Vの場合
には1μAの電子放射がエミッション点1からなされ
る。この場合には図3に示す電子10のように、カソー
ド部分の抵抗回路から一部の電子流が飛び出すことにな
る。
【0045】この電子流の分配について詳細に述べる。
定電流源20からは10μAの電子流が供給される。こ
の10μA分の電子流は第1カソード配線抵抗成分21
の1Ωとトンネル電流抵抗成分22の100Ωとに供給
されることで、発熱が生じる。第2カソード配線抵抗成
分23には電子10で示した1μAのエミッションを差
し引いた9μAが流れる。発熱の支配的要因であるトン
ネル電流抵抗成分22に流れる電子流の量が0Vの場合
と同じであるので、エミッション点1の温度も等しい。
【0046】ゲート電圧が0V,70V以外の場合にも
トンネル電流抵抗成分22の部分での発熱量が一定にな
ることは明らかである。ゲート電圧をさらに高くして電
子10のエミッション量が10μAより多量となった場
合には、第2カソード配線抵抗成分23を通る電子流の
向きが反対になる。上記例では第1カソード基線2の端
に定電流源20を接続させたが、第2カソードの側に定
電流源20を接続しても同様な動作をさせることができ
る。
【0047】次に、本発明の他の実施例によるフィール
ドエミッタについて図2を用いて説明する。本発明の他
の実施例によるフィールドエミッタでは、第1カソード
配線3の材質が白金シリサイド(PtSi)で、その抵
抗が3Ωであり、円錐状絶縁層5が高抵抗(1kΩ・c
m)のN型シリコンであり、第2カソード配線4がモリ
ブデンである。
【0048】N型シリコンに対して白金シリサイドは
0.8eVの高いショットキー接合を形成し、モリブデ
ンはN型シリコンに対して0.6eV程度の低いショッ
トキー接合を有する。上記構造のフィールドエミッタに
図3と同様の配線を施した場合、定電流源20からの1
0μAの電子流は白金シリサイドとN型シリコンとのシ
ョットキー接合の逆方向電流として流れる。このため、
その接合部分での電位差が大きく発生して電力消費によ
る発熱が生じる。
【0049】一方、モリブデンとN型シリコンとのショ
ットキー接合では10μAの電子流は順方向電流として
低消費電力で通過する。上記の作用によって、先端部の
心棒である第1カソード配線3の先端付近を中心として
温度上昇することになる。温度上昇が過度になると、N
型半導体のキャリア濃度が上昇して整流性による抵抗成
分が減少する。このことで、先端部の温度が過度に上昇
することを抑制している。
【0050】図4は本発明の別の実施例によるフィール
ドエミッタの構成を示す断面図である。図において、本
発明の別の実施例によるフィールドエミッタはエミッシ
ョン点1の部分を第3カソード配線25で覆い、第1カ
ソード配線3を第3カソード配線25と円錐状絶縁層5
とで囲んだ以外は図1に示す本発明の一実施例によるフ
ィールドエミッタと同様の構成となっており、同一構成
要素には同一符号を付してある。
【0051】この場合、第1カソード配線3を第3カソ
ード配線25と円錐状絶縁層5とで囲むことで、第1カ
ソード配線3は真空部分と接触しないようになってい
る。第3カソード配線25は高抵抗の半導体的電気伝導
特性を有する材料であるベータ型鉄ダイシリサイド(β
−FeSi2 )で形成されている。
【0052】ここで、半導体的電気伝導特性とは抵抗の
温度依存係数が負すなわち温度が高くなるほど抵抗値が
減少する特性をさしている。第1カソード配線3と第3
カソード配線25との接触抵抗及び第2カソード配線4
と第3カソード配線25との接触抵抗は第3カソード配
線25の抵抗に比較して無視できるほど小さい。
【0053】図5は本発明の別の実施例によるフィール
ドエミッタの駆動方法を示す配線図である。図におい
て、本発明の別の実施例によるフィールドエミッタの等
価回路はエミッション点1の近傍の抵抗の構成が異なっ
ている以外は図3に示す本発明の一実施例によるフィー
ルドエミッタの等価回路と同様の構成となっており、同
一構成要素には同一符号を付してある。
【0054】本発明の別の実施例によるフィールドエミ
ッタでは第3カソード抵抗成分26がエミッション点1
と第2カソード配線抵抗成分23との間に配置されてい
る。電子10のエミッション量が0の場合には定電流源
20を100μAに設定すると支配的抵抗成分である第
3カソード抵抗成分26に100μAが流れて200℃
に発熱する。
【0055】この200℃の定常状態は温度上昇ととも
に抵抗値が下がることが含まれており、その状態に落ち
つく。電子10が放出されている場合には第3カソード
抵抗成分26に流れる電子流はその分減少する。すなわ
ち、電子10がエミッションしている場合には第3カソ
ード配線25における発熱が減少する。
【0056】上述した本発明の別の実施例では第1カソ
ード配線3が真空と接触していないので、第3カソード
配線25による発熱の影響でこの配線部分が温度上昇し
ても、第1カソード配線3の先端部分は輻射による熱損
失が少なく、温度上昇を長く保持して先端部の状態の安
定性を高めることができる。
【0057】図6は本発明のさらに別の実施例によるフ
ィールドエミッタの等価回路を示す図である。図におい
て、本発明のさらに別の実施例によるフィールドエミッ
タの等価回路は第1カソード配線3及び第2カソード配
線4の電子流供給端が接続されている以外は図3に示す
本発明の一実施例によるフィールドエミッタの等価回路
と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号
を付してある。
【0058】電子流供給端とは第1カソード配線3及び
第2カソード配線4の配線のエミッション点とは異なる
端部のことである。図6において第1カソード配線抵抗
成分21、第2カソード配線抵抗成分23、第3カソー
ド配線抵抗成分26を夫々R21,R23,R26と表
記する。
【0059】電子10は真空でカソードとは分離絶縁さ
れているゲート印加配線9による電界によってエミッシ
ョン点1から放出される。この放出電子流量をITと表
記する。第2カソード配線4と第3カソード配線25と
を通る電子流成分をIHと表記する。
【0060】キルヒホッフの電流分配の法則から第1カ
ソード配線3に流れる電子流はIT−IHである。する
と、並列に接続した回路の両端の電位差は等しくなるの
で、図6の等価回路において、 R21・(IT−IH)=(R22+R23)・IH ……(1) が成立する。
【0061】ここで、エミッション点1の温度を支配的
に決定している抵抗成分がR26である。この仮定を満
たすためにはR26の抵抗をある程度高くし、R26を
流れる電子流をある程度多くするとともに、発生した熱
量を効率的に温度上昇に反映させるために熱容量を低減
したり、放熱を抑制したりといった総合的な工夫を施し
た構造である必要がある。
【0062】すでに述べた通り、図1に示す構造は発生
した熱量を効率的に温度上昇に反映させる工夫がなされ
ている。図6に示す等価回路でのR26での発生熱量C
はジュール熱として、 (IH)・(IH)・R26=C ……(2) という式で与えられる。
【0063】(1)式と(2)式とを連立させると、I
Hを消すことができるので、 C・R26・R26+(2・C・R21−IT・IT・R21・R21) ・R26+C・R21・R21=0 ……(3) という関係式が成立する。
【0064】(2)式においてR21とR23とが一定
量(固定抵抗)として変化する放射電子流量ITに対し
て一定の熱量Cを得るには、R26に対する2次方程式
である(3)式を解けば必要なR26の抵抗特性が決め
られる。
【0065】すなわち、R26の解はITに依存して変
化する特性、つまり電流に依存して抵抗値が変化する特
性である。R26の部分をショットキー接合とすること
で様々な抵抗特性が得られる。上記R26の部分は実質
的に温度変化する部位であることに着目して抵抗の温度
特性を最適選択することでも所望の特性を得ることがで
きる。また、上記の説明では固定したR21及びR23
の抵抗成分を可変としても選択の範囲が広くなる。
【0066】さらに、上記の説明では無視していたR2
1及びR23での発熱の効果も組み入れてエミッション
点1の温度調整を行うことで、選択の範囲が広がる。放
熱特性として輻射率や熱容量が可変な構造とする方法も
ある。
【0067】熱の発生はジュール熱に限らず、交流電力
を用いて容量やインダクタンス成分での発熱を利用する
方法もある。この場合には等価回路にコンデンサ成分や
インダクタンス成分を加えて最適化を図る。
【0068】電子流がまったくの0である場合には図6
に示す構造を基本とする構造では熱量が発生できない課
題を抱えているが、本来絶縁されているゲート配線との
間に微少リーク電流バスや実効的に電子放出として認知
されないゲート配線への飛び込み電子流を確保すること
によって、電子放出が0の場合にも温度調整が可能であ
る。
【0069】上記の説明では電子放出量に無関係にエミ
ッション点1の温度を一定に保つことを説明したが、温
度を一定にするのではなく、ゲート印加電圧に対する放
出電子流特性をその放出履歴に依存せずに一定に保つよ
うに各部の抵抗等の特性を調整することを行ってもよ
い。
【0070】この放出履歴とは、例えば100Vのゲー
ト配線印加によって1mA程度の大電子流を放出した直
後に70V印加した場合と、40V印加によって0.0
1mA程度の放出電子流を得た直後に70Vを印加した
場合に同じ70Vの印加でも放出電子量が異なる現象を
さしている。直前に放出している電子流の持続時間等の
影響も履歴として扱う。
【0071】このように、先鋭化した突起部から電子を
電界放射させるとともに、突起部で接触する複数の電子
供給配線を備えることによって、電子を放出する突起部
を選択的に加熱することができる。複数の電子供給配線
間を流れる電流が配線自身の抵抗成分あるいは突起部に
おける接触抵抗によってジュール熱を発生し、これによ
って突起部が加熱される。
【0072】また、先鋭化した突起部から電子を電界放
射させるとともに、突起部で接触する複数の電子供給配
線を備え、それらの接触部分を整流性接触とすることに
よって、配線を流れる電流の向きに応じて抵抗によるジ
ュール熱の発生量が異なるので、昇温の制御を行うこと
ができる。頻繁に電流の向き及びその時間配分を調整す
ることで、精密な温度制御も可能である。
【0073】さらに、先鋭化した突起部から電子を電界
放射させるとともに、突起部で接触する複数の電子供給
配線を備え、複数の電子供給配線のうちの1つの配線を
真空部分に接触しないようにすることによって、配線抵
抗成分または接触抵抗によって発生したジュール熱が放
射冷却作用で逃げるのを軽減することができ、電子放射
する突起部分の加熱効率を向上させることができる。
【0074】さらにまた、先鋭化した突起部から電子を
電界放射させるとともに、突起部で接触する複数の電子
供給配線を備え、複数の電子供給配線を流れる電子流の
総和を電界放射される電子の電子流量と等しくさせるこ
とによって、加熱に要した電流が全てエミッションされ
ることで、エミッションさせる上で余分な電流を流さず
に済ますことができる。
【0075】上記のような構成のフィールドエミッタを
用いることで、エミッション点の温度を効率良く一定温
度に保つことができるので、電子放出履歴に依存せずに
ゲート印加電圧に再現性良く依存した電子放出が得られ
る。
【0076】上記の特性を得るための電力消費が少な
く、かつ熱容量が小さい局所の温度調整であるので、調
整の応答速度が早い。また、構造も単純であり、占有面
積も小さいので、コストを抑制して作り込むことが可能
となる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、先
鋭化させて構成される突起部から電子を電界放射させる
フィールドエミッタにおいて、突起部に接触する複数の
電子供給配線を備えることによって、エミッション点の
温度を効率良く一定温度に保つことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるフィールドエミッタの
構成を示す断面図である。
【図2】図1のエミッション点1の部分拡大図である。
【図3】本発明の一実施例によるフィールドエミッタの
等価回路を示す図である。
【図4】本発明の別の実施例によるフィールドエミッタ
の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の別の実施例によるフィールドエミッタ
の駆動方法を示す配線図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例によるフィールドエ
ミッタの等価回路を示す図である。
【図7】(a)は従来のフィールドエミッタの構成例を
示す図、(b)は従来のフィールドエミッタの他の構成
例を示す図、(c)は従来のフィールドエミッタの等価
回路を示す図である。
【符号の説明】
1 エミッション点 2 第1カソード基線 3 第1カソード配線 4 第2カソード配線 5 円錐状絶縁層 6 第2カソード印加配線 7 第1カソード印加配線 8 ゲート金属膜 9 ゲート印加配線 10 電子 11 トンネル電流発生部位 20 定電流源 21 第1カソード配線抵抗成分 22 トンネル電流抵抗成分 23 第2カソード配線抵抗成分 24 ゲ一卜印加電源 25 第3カソード配線 26 第3カソード配線抵抗成分

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先鋭化させて構成される突起部から電子
    を電界放射させるフィールドエミッタであって、前記突
    起部に接触する複数の電子供給配線を有することを特徴
    とするフィールドエミッタ。
  2. 【請求項2】 前記突起部と前記複数の電子供給配線と
    の接触部分を整流性接触としたことを特徴とする請求項
    1記載のフィールドエミッタ。
  3. 【請求項3】 前記複数の電子供給配線のうちの1つの
    配線が真空部分に接触しないよう構成したことを特徴と
    する請求項1記載のフィールドエミッタ。
  4. 【請求項4】 前記複数の電子供給配線を流れる電子流
    の総和が前記電界放射される電子の電子流量と等しくな
    るよう構成したことを特徴とする請求項1記載のフィー
    ルドエミッタ。
  5. 【請求項5】 電子が電界放射されるエミッション点へ
    の電子の供給を行う第1及び第2のカソード配線と、前
    記第1及び第2のカソード配線各々に接続される第1及
    び第2のカソード印加配線とを有することを特徴とする
    フィールドエミッタ。
  6. 【請求項6】 前記エミッション点に強電界を与えるゲ
    ート金属膜と、前記ゲート金属膜に接続されるゲート印
    加配線とを含むことを特徴とする請求項5記載のフィー
    ルドエミッタ。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2のカソード配線に対す
    る絶縁を行う円錐状絶縁層を含み、前記第1及び第2の
    カソード配線と前記円錐状絶縁層との接触部分を整流性
    接触としたことを特徴とする請求項5または請求項6記
    載のフィールドエミッタ。
  8. 【請求項8】 電子が電界放射されるエミッション点へ
    の電子の供給を行いかつその一端が円錐状に先鋭な形状
    に加工された第1のカソード配線と、電子が電界放射さ
    れるエミッション点への電子の供給を行う第2のカソー
    ド配線と、前記第1及び第2のカソード配線各々に接続
    される第1及び第2のカソード印加配線と、前記第1及
    び第2のカソード配線に対する絶縁を行う円錐状絶縁層
    と、前記エミッション点の部分を覆いかつ前記円錐状絶
    縁層とともに前記第1のカソード配線を囲む第3のカソ
    ード配線とを有することを特徴とするフィールドエミッ
    タ。
  9. 【請求項9】 電子が電界放射されるエミッション点へ
    の電子の供給を行いかつその一端が円錐状に先鋭な形状
    に加工された第1のカソード配線と、電子が電界放射さ
    れるエミッション点への電子の供給を行いかつ前記第1
    のカソード配線の他端に接続される第2のカソード配線
    とを有し、前記第1及び第2のカソード配線を流れる電
    子流の総和が前記電界放射される電子の電子流量と等し
    くなるよう構成したことを特徴とするフィールドエミッ
    タ。
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