JPH1195441A - 感光性樹脂積層体およびその製造法 - Google Patents
感光性樹脂積層体およびその製造法Info
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- JPH1195441A JPH1195441A JP25362497A JP25362497A JPH1195441A JP H1195441 A JPH1195441 A JP H1195441A JP 25362497 A JP25362497 A JP 25362497A JP 25362497 A JP25362497 A JP 25362497A JP H1195441 A JPH1195441 A JP H1195441A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photosensitive resin
- layer
- rubber sheet
- synthetic rubber
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- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】透明性を有し、寸法安定性、フロア−調整性、
接着性に優れる合成ゴムシ−トを有する軽量で取り扱い
の容易な水系現像が可能なフレキソ印刷用感光性樹脂積
層体を得ること。 【解決手段】少なくとも支持体、接着層、合成ゴムシ−
ト層および感光性樹脂層を積層した感光性樹脂積層体で
あって、前記合成ゴムシ−ト層または/および感光性樹
脂層に軟化剤が含有されていることを特徴とする感光性
樹脂積層体、および少なくとも支持体、接着層、合成ゴ
ムシ−ト層および水系現像性感光性樹脂層を有する前記
感光性樹脂積層体を製造するに際し、予め支持体、接着
層、合成ゴムシ−ト層からなる積層体を作成しておき、
該合成ゴムシ−ト層に有機溶剤を接触させることにより
合成ゴムシ−ト層表面に溶解または膨潤した層を形成
し、該表面層に水系現像感光性樹脂層を密着または接着
して積層することを特徴とする感光性樹脂積層体の製造
法。
接着性に優れる合成ゴムシ−トを有する軽量で取り扱い
の容易な水系現像が可能なフレキソ印刷用感光性樹脂積
層体を得ること。 【解決手段】少なくとも支持体、接着層、合成ゴムシ−
ト層および感光性樹脂層を積層した感光性樹脂積層体で
あって、前記合成ゴムシ−ト層または/および感光性樹
脂層に軟化剤が含有されていることを特徴とする感光性
樹脂積層体、および少なくとも支持体、接着層、合成ゴ
ムシ−ト層および水系現像性感光性樹脂層を有する前記
感光性樹脂積層体を製造するに際し、予め支持体、接着
層、合成ゴムシ−ト層からなる積層体を作成しておき、
該合成ゴムシ−ト層に有機溶剤を接触させることにより
合成ゴムシ−ト層表面に溶解または膨潤した層を形成
し、該表面層に水系現像感光性樹脂層を密着または接着
して積層することを特徴とする感光性樹脂積層体の製造
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性樹脂積層体
に関する。更に詳しくは、透明性を有し、寸法安定性、
フロア−調整性、接着性に優れる合成ゴムシ−トを有す
る軽量で取り扱いの容易な水系現像が可能なフレキソ印
刷用感光性樹脂積層体に関する。
に関する。更に詳しくは、透明性を有し、寸法安定性、
フロア−調整性、接着性に優れる合成ゴムシ−トを有す
る軽量で取り扱いの容易な水系現像が可能なフレキソ印
刷用感光性樹脂積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、フレキソ印刷用感光性樹脂積層体
は支持体上に適当な弾性を有する感光性樹脂層が積層さ
れたものであって、例えば、フィルム、封筒、ラベル、
紙袋、重袋、包装紙類、段ボ−ル、紙器等の被印刷材料
への印刷凸版材料として使用されている。特に、重袋、
包装紙類、段ボ−ル等への印刷の場合、一般的に被印刷
材料の表面平滑性が劣りインキの追従性が悪いことから
感光性樹脂層を厚く、そしてより柔軟にし、例えば重
袋、段ボ−ル等版材用途の場合、通常4mm以上、多く
は7mm程度の版厚みとして使用される。しかし、感光
性樹脂層のみで版厚みを得るには製造上、経済的および
現像液の疲労等の多くの問題があるため、例えば版材7
mm厚みを得る手段として感光性樹脂層は3mm厚み程
度とし、残り4mm厚みを生ゴムシ−ト材、加硫ゴムシ
−ト材、軟質塩ビシ−ト材、ウレタンフォ−ム材、スポ
ンジ等の弾性を有する材料を用い全厚み7mm程度とし
印刷版材として支給される。
は支持体上に適当な弾性を有する感光性樹脂層が積層さ
れたものであって、例えば、フィルム、封筒、ラベル、
紙袋、重袋、包装紙類、段ボ−ル、紙器等の被印刷材料
への印刷凸版材料として使用されている。特に、重袋、
包装紙類、段ボ−ル等への印刷の場合、一般的に被印刷
材料の表面平滑性が劣りインキの追従性が悪いことから
感光性樹脂層を厚く、そしてより柔軟にし、例えば重
袋、段ボ−ル等版材用途の場合、通常4mm以上、多く
は7mm程度の版厚みとして使用される。しかし、感光
性樹脂層のみで版厚みを得るには製造上、経済的および
現像液の疲労等の多くの問題があるため、例えば版材7
mm厚みを得る手段として感光性樹脂層は3mm厚み程
度とし、残り4mm厚みを生ゴムシ−ト材、加硫ゴムシ
−ト材、軟質塩ビシ−ト材、ウレタンフォ−ム材、スポ
ンジ等の弾性を有する材料を用い全厚み7mm程度とし
印刷版材として支給される。
【0003】前記の材料を使用して感光性樹脂層と接着
させ7mm厚みの印刷用版材とする方法は、3mm厚み
程度の感光性樹脂印刷原版の裏面から予め任意のレリ−
フ深度を得る目的で裏露光しフロア−を形成した後、こ
れ等材料と接着させ7mm厚みの印刷用版材を得る方法
が採られている。そして、任意のネガパタ−ンを用いて
製版後、現像機を用いて現像され印刷版(レリ−フ)を
作製する方法が一般的である。
させ7mm厚みの印刷用版材とする方法は、3mm厚み
程度の感光性樹脂印刷原版の裏面から予め任意のレリ−
フ深度を得る目的で裏露光しフロア−を形成した後、こ
れ等材料と接着させ7mm厚みの印刷用版材を得る方法
が採られている。そして、任意のネガパタ−ンを用いて
製版後、現像機を用いて現像され印刷版(レリ−フ)を
作製する方法が一般的である。
【0004】この場合、例えばフロア−を形成するため
の裏露光が不充分でレリ−フ深度が適正でなかったり、
細線、独立点等の画像形成が不充分であった場合、既に
接着されたこれ等材料の透明性が悪い又は不透明のた
め、裏面から追加露光することができなく、新たに印刷
用版材を作り直すことが必要となり、その結果、印刷版
を作製するための種々材料の使用に無駄が発生するとい
う問題点がある。また、これ等材料の中で例えば加硫ゴ
ムシ−ト材料で感光性樹脂層と接着された全厚み7mm
の印刷用版材を用いて大版サイズで現像機を用いレリ−
フを作製する時、版材の重量が重くなり現像機の固定板
から脱落したり、その作業および運搬が重労働になった
りするという欠点がある。
の裏露光が不充分でレリ−フ深度が適正でなかったり、
細線、独立点等の画像形成が不充分であった場合、既に
接着されたこれ等材料の透明性が悪い又は不透明のた
め、裏面から追加露光することができなく、新たに印刷
用版材を作り直すことが必要となり、その結果、印刷版
を作製するための種々材料の使用に無駄が発生するとい
う問題点がある。また、これ等材料の中で例えば加硫ゴ
ムシ−ト材料で感光性樹脂層と接着された全厚み7mm
の印刷用版材を用いて大版サイズで現像機を用いレリ−
フを作製する時、版材の重量が重くなり現像機の固定板
から脱落したり、その作業および運搬が重労働になった
りするという欠点がある。
【0005】前記欠点を解決すため、支持体上に現像液
に対して不溶な透明不溶化層、感光性樹脂を積層した感
光性フレキ印刷版およびその製版方法が提案されている
(特開平7−319150号公報)。ここで述べられて
いることは、ハロゲン系有機溶剤で現像できる感光性樹
脂層とバインダ−、多官能アクリレ−トモノマ−および
光重合開始剤を主成分とする透明不溶化層とを積層して
なる感光性フレキソ印刷版であり、透明性がよくなるこ
とにより製版後のマイラ−フィルムへの位置合わせ、印
刷機への取り付け作業が容易となり、良好な印刷が出
来、又、透明不溶化層を有する感光性フレキソ印刷版の
場合は、露光パタ−ンに沿って切り込みを入れたレリ−
フは、印刷後に於いても剥がれ、割れ等がないと述べら
れている。しかし、水系現像可能な感光性樹脂層に適用
した場合については何等示されていない。
に対して不溶な透明不溶化層、感光性樹脂を積層した感
光性フレキ印刷版およびその製版方法が提案されている
(特開平7−319150号公報)。ここで述べられて
いることは、ハロゲン系有機溶剤で現像できる感光性樹
脂層とバインダ−、多官能アクリレ−トモノマ−および
光重合開始剤を主成分とする透明不溶化層とを積層して
なる感光性フレキソ印刷版であり、透明性がよくなるこ
とにより製版後のマイラ−フィルムへの位置合わせ、印
刷機への取り付け作業が容易となり、良好な印刷が出
来、又、透明不溶化層を有する感光性フレキソ印刷版の
場合は、露光パタ−ンに沿って切り込みを入れたレリ−
フは、印刷後に於いても剥がれ、割れ等がないと述べら
れている。しかし、水系現像可能な感光性樹脂層に適用
した場合については何等示されていない。
【0006】ところで、最近の環境規制に伴いハロゲン
系有機溶剤で現像可能な感光性フレキソ印刷版材に代わ
って水系現像可能な感光性フレキソ版材、例えば特開昭
60−211451号、特開昭60−173055号、
特開昭63−8648号、特開平1−108542号、
特開平2−175702号、特開平4−3162号、特
開平1−219735号、特開平2−305805号、
特開平3−228060号、特開平6−289610
号、特開平7−114180号等に開示されている感光
性樹脂組成物を用いた版材が使用されつつある。
系有機溶剤で現像可能な感光性フレキソ印刷版材に代わ
って水系現像可能な感光性フレキソ版材、例えば特開昭
60−211451号、特開昭60−173055号、
特開昭63−8648号、特開平1−108542号、
特開平2−175702号、特開平4−3162号、特
開平1−219735号、特開平2−305805号、
特開平3−228060号、特開平6−289610
号、特開平7−114180号等に開示されている感光
性樹脂組成物を用いた版材が使用されつつある。
【0007】しかし、これら水系現像可能な感光性フレ
キソ版材の場合、水系現像液で現像可能にするために感
光性樹脂組成物の構造は相分離構造若しくはそれに近い
構造になっていることから、従来より使用されていたハ
ロゲン系有機溶剤で現像可能な感光性フレキソ印刷版と
同様な感光性樹脂層を有機溶剤で溶解させた後、前記の
弾性を有する材料と接着させる方法では充分な接着性が
得られない、または接着しないという問題点がある。
キソ版材の場合、水系現像液で現像可能にするために感
光性樹脂組成物の構造は相分離構造若しくはそれに近い
構造になっていることから、従来より使用されていたハ
ロゲン系有機溶剤で現像可能な感光性フレキソ印刷版と
同様な感光性樹脂層を有機溶剤で溶解させた後、前記の
弾性を有する材料と接着させる方法では充分な接着性が
得られない、または接着しないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しよとする課題】本発明は、こうした現状
に鑑み創案されたものであり、特に水系現像可能な感光
性フレキソ印刷版材に適用させた場合に有効であり、そ
の目的は、フロア−調整、接着性、寸法安定性に優れ、
版材自体を軽量化し作業性等に優れた水系現像可能なフ
レキソ印刷用感光性樹脂積層体を提供することにある。
に鑑み創案されたものであり、特に水系現像可能な感光
性フレキソ印刷版材に適用させた場合に有効であり、そ
の目的は、フロア−調整、接着性、寸法安定性に優れ、
版材自体を軽量化し作業性等に優れた水系現像可能なフ
レキソ印刷用感光性樹脂積層体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者等は、鋭意、研究、検討した結果、遂に本
発明を完成するに到った。すなわち本発明は、少なく
とも支持体、接着層、合成ゴムシ−ト層および感光性樹
脂層を積層した感光性樹脂積層体であって、前記合成ゴ
ムシ−ト層または/および感光性樹脂層に軟化剤が含有
されていることを特徴とする感光性樹脂積層体および
少なくとも支持体、接着層、合成ゴムシ−ト層および水
系現像性感光性樹脂層を有する前記記載の感光性樹脂
積層体を製造するに際し、予め支持体、接着層、合成ゴ
ムシ−ト層からなる積層体を作成しておき、該合成ゴム
シ−ト層に有機溶剤を接触させることにより合成ゴムシ
−ト層表面に溶解または膨潤した層を形成し、該表面層
に水系現像感光性樹脂層を密着または接着して積層する
ことを特徴とする感光性樹脂積層体の製造法である。
め、本発明者等は、鋭意、研究、検討した結果、遂に本
発明を完成するに到った。すなわち本発明は、少なく
とも支持体、接着層、合成ゴムシ−ト層および感光性樹
脂層を積層した感光性樹脂積層体であって、前記合成ゴ
ムシ−ト層または/および感光性樹脂層に軟化剤が含有
されていることを特徴とする感光性樹脂積層体および
少なくとも支持体、接着層、合成ゴムシ−ト層および水
系現像性感光性樹脂層を有する前記記載の感光性樹脂
積層体を製造するに際し、予め支持体、接着層、合成ゴ
ムシ−ト層からなる積層体を作成しておき、該合成ゴム
シ−ト層に有機溶剤を接触させることにより合成ゴムシ
−ト層表面に溶解または膨潤した層を形成し、該表面層
に水系現像感光性樹脂層を密着または接着して積層する
ことを特徴とする感光性樹脂積層体の製造法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、合成ゴムシ−ト
層または/および感光性樹脂層に配合される軟化剤と
は、前記合成ゴムまたは感光性樹脂の硬度を低くできる
ものであれば何でもよく、具体的には、ナフテン油、流
動パラフィン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルフタレ−
ト、ジエチルフタレ−ト、ジブチルフタレ−ト、ジラウ
リルフタレ−ト、ジn−オクチルフタレ−ト、ブチルベ
ンゼンフタレート、ブチルフタレートブチルグリコレー
ト等のフタル酸エステル類、トリクレジルフォスフェー
ト、トリオクチルフォスフェート、トリクロルエチルフ
ォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェート等の
リン酸エステル類、その他アジピン酸ジオクチル、アゼ
ライン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル等の高級脂肪
酸エステル類、その他クエン酸エステル類、グリコール
エステル類、低分子量ポリエステル類等、任意に配合し
て樹脂硬度を調整することができ、驚くべきことにこれ
等の軟化剤を配合することにより後記する合成ゴムシ−
ト層と感光性樹脂層との接着性が向上することが見出さ
れるものである。
層または/および感光性樹脂層に配合される軟化剤と
は、前記合成ゴムまたは感光性樹脂の硬度を低くできる
ものであれば何でもよく、具体的には、ナフテン油、流
動パラフィン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルフタレ−
ト、ジエチルフタレ−ト、ジブチルフタレ−ト、ジラウ
リルフタレ−ト、ジn−オクチルフタレ−ト、ブチルベ
ンゼンフタレート、ブチルフタレートブチルグリコレー
ト等のフタル酸エステル類、トリクレジルフォスフェー
ト、トリオクチルフォスフェート、トリクロルエチルフ
ォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェート等の
リン酸エステル類、その他アジピン酸ジオクチル、アゼ
ライン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル等の高級脂肪
酸エステル類、その他クエン酸エステル類、グリコール
エステル類、低分子量ポリエステル類等、任意に配合し
て樹脂硬度を調整することができ、驚くべきことにこれ
等の軟化剤を配合することにより後記する合成ゴムシ−
ト層と感光性樹脂層との接着性が向上することが見出さ
れるものである。
【0011】前記軟化剤の含有量は、感光性樹脂組成物
層中に5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%、
特に10〜25重量%が望ましい。また前記軟化剤の合
成ゴムシート層中の含有量は、1〜50重量%、好まし
くは5〜20重量%、特に10〜15重量%が望まし
い。なお含有量がそれぞれの層中に50重量%を超える
と、軟化剤がブリードし、合成ゴムシート層と感光性樹
脂層との接着性が阻害される恐れがあるので、好ましく
ない。
層中に5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%、
特に10〜25重量%が望ましい。また前記軟化剤の合
成ゴムシート層中の含有量は、1〜50重量%、好まし
くは5〜20重量%、特に10〜15重量%が望まし
い。なお含有量がそれぞれの層中に50重量%を超える
と、軟化剤がブリードし、合成ゴムシート層と感光性樹
脂層との接着性が阻害される恐れがあるので、好ましく
ない。
【0012】本発明において用いられる水系現像可能な
感光性樹脂の組成物としては、主として高分子エラスト
マ−、親水性化合物、非気体状エチレン性不飽和化合物
および光重合開始剤からなる感光性樹脂組成物が好まし
いが、使用用途によって特に限定させるものでなく水系
現像可能な感光性樹脂組成物であればいずれも採用する
ことができる。例えば、特開昭60−211451号、
特開昭60−173055号、特開昭63−8648
号、特開平1−108542号、特開平2−17570
2号、特開平4−3162号、特開平1−219735
号、特開平2−305805号、特開平3−22806
0号、特開平6−289610号、特開平7−1141
80号等に開示されている感光性樹脂組成物を採用する
ことができる。
感光性樹脂の組成物としては、主として高分子エラスト
マ−、親水性化合物、非気体状エチレン性不飽和化合物
および光重合開始剤からなる感光性樹脂組成物が好まし
いが、使用用途によって特に限定させるものでなく水系
現像可能な感光性樹脂組成物であればいずれも採用する
ことができる。例えば、特開昭60−211451号、
特開昭60−173055号、特開昭63−8648
号、特開平1−108542号、特開平2−17570
2号、特開平4−3162号、特開平1−219735
号、特開平2−305805号、特開平3−22806
0号、特開平6−289610号、特開平7−1141
80号等に開示されている感光性樹脂組成物を採用する
ことができる。
【0013】前記感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂
層の厚みは1mm〜5mm、好ましくは1.5mm〜4
mmで被印刷材料の種類および表面平滑性の程度によっ
て任意に選択でき、例えば、段ボ−ル用途には感光性樹
脂層の厚みを2mm〜4mmの厚みとし場合によって
は、低硬度(硬化後のショア−A硬度:25度〜50
度)化のため前記の感光性樹脂組成物中に硬度を調整す
るために軟化剤を配合してもよい。
層の厚みは1mm〜5mm、好ましくは1.5mm〜4
mmで被印刷材料の種類および表面平滑性の程度によっ
て任意に選択でき、例えば、段ボ−ル用途には感光性樹
脂層の厚みを2mm〜4mmの厚みとし場合によって
は、低硬度(硬化後のショア−A硬度:25度〜50
度)化のため前記の感光性樹脂組成物中に硬度を調整す
るために軟化剤を配合してもよい。
【0014】本発明において用いられる支持体として
は、透明性を有する寸法安定性および印刷機の版胴に装
着できる程度の柔軟性を備えた支持体であり、例えば、
ポリエチレンフタレ−トフィルムが最適であるがポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレンその他の材料が
使用することができ、これ等の支持体の厚みは、25μ
〜150μの範囲が使用上好ましい。
は、透明性を有する寸法安定性および印刷機の版胴に装
着できる程度の柔軟性を備えた支持体であり、例えば、
ポリエチレンフタレ−トフィルムが最適であるがポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレンその他の材料が
使用することができ、これ等の支持体の厚みは、25μ
〜150μの範囲が使用上好ましい。
【0015】また本発明では、前記の支持体上にポリエ
ステル系等の一般の接着剤を設けることが合成ゴムシ−
ト層との寸法精度を更に良くすることから好ましく、一
方合成ゴムシ−ト層を多層化にする場合には、予め離型
層を有する支持体に合成ゴムシ−トの層を設け、そし
て、合成ゴムシ−トの層を剥離し任意の厚みに接着剤ま
たは有機溶剤処理等の方法にて接着させた後ポリエステ
ル系等の接着剤を設けた支持体に接着させることもでき
る。
ステル系等の一般の接着剤を設けることが合成ゴムシ−
ト層との寸法精度を更に良くすることから好ましく、一
方合成ゴムシ−ト層を多層化にする場合には、予め離型
層を有する支持体に合成ゴムシ−トの層を設け、そし
て、合成ゴムシ−トの層を剥離し任意の厚みに接着剤ま
たは有機溶剤処理等の方法にて接着させた後ポリエステ
ル系等の接着剤を設けた支持体に接着させることもでき
る。
【0016】次に、本発明で用いられる合成ゴムシ−ト
としては、感光性樹脂を硬化させる際の紫外線の波長3
00〜400nmの波長領域における分光光度計での測
定による透過率(T%)が1mm厚み当たり50%以上
の透過率、好ましくは70%以上、更に好ましくは85
%以上の透明性を有する合成ゴムシ−トが好ましい。ま
た合成ゴムシートと感光性樹脂層との接着強度は0.7
〜3.0kgf/inchが好ましく、特に1.0〜2.5kgf/
inch、さらに1.5〜2.0kgf/inchが望ましい。
としては、感光性樹脂を硬化させる際の紫外線の波長3
00〜400nmの波長領域における分光光度計での測
定による透過率(T%)が1mm厚み当たり50%以上
の透過率、好ましくは70%以上、更に好ましくは85
%以上の透明性を有する合成ゴムシ−トが好ましい。ま
た合成ゴムシートと感光性樹脂層との接着強度は0.7
〜3.0kgf/inchが好ましく、特に1.0〜2.5kgf/
inch、さらに1.5〜2.0kgf/inchが望ましい。
【0017】具体的には、ポリスチレン類重合体ブロッ
ク、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリメチレンテレフ
タレ−ト、ポリテトラメチレンテレフタレ−トなどに代
表されるポリエステル類重合体ブロック、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン等に代表される
共役ジエン化合物ブロック、ポリ(ε−カプロラクタ
ム)等の脂肪族ポリエステル類重合体ブロック、ポリ
(ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、テ
トラエチレングリコ−ル)等の脂肪族ポリエ−テル類重
合体ブロック、エチレン・プロピレン共重合体ブロッ
ク、エチレン・アクリル酸共重合体ブロック等のエラス
トマ−状ブロック共重合体等、更にはスチレンとブタジ
エンの単量体単位からなるスチレン・ブタジエンランダ
ム共重合体、アクリロニトリルとブタジエンの単量体単
位からなるアクリロニトリル・ブタジエンランダム共重
合体等のエラストマ−状ランダム共重合体等、その他に
ポリブタジエン、ポリイソプレン、天然ポリイソプレン
等を樹脂分として使用できる。特にこれ等の樹脂の中で
スチレン含有量が15%以上からなるスチレン・ブタジ
エン・スチレンブロック共重合体、スチレン・イソプレ
ン・スチレンブロック共重合体、水添スチレン・ブタジ
エン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレン
/ブチレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エ
チレン/プロピレン・スチレンブロック共重合体、エポ
キシ変成スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重
体が紫外線透過性、接着性、シ−ト層化後の寸法安定性
か好ましく、これ等単独または複数組み合わせて用いる
ことが好ましい。その他に必要に応じて軟化剤、粘着防
止剤、発砲防止剤、離型剤等を適宜配合することもでき
る。
ク、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリメチレンテレフ
タレ−ト、ポリテトラメチレンテレフタレ−トなどに代
表されるポリエステル類重合体ブロック、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン等に代表される
共役ジエン化合物ブロック、ポリ(ε−カプロラクタ
ム)等の脂肪族ポリエステル類重合体ブロック、ポリ
(ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、テ
トラエチレングリコ−ル)等の脂肪族ポリエ−テル類重
合体ブロック、エチレン・プロピレン共重合体ブロッ
ク、エチレン・アクリル酸共重合体ブロック等のエラス
トマ−状ブロック共重合体等、更にはスチレンとブタジ
エンの単量体単位からなるスチレン・ブタジエンランダ
ム共重合体、アクリロニトリルとブタジエンの単量体単
位からなるアクリロニトリル・ブタジエンランダム共重
合体等のエラストマ−状ランダム共重合体等、その他に
ポリブタジエン、ポリイソプレン、天然ポリイソプレン
等を樹脂分として使用できる。特にこれ等の樹脂の中で
スチレン含有量が15%以上からなるスチレン・ブタジ
エン・スチレンブロック共重合体、スチレン・イソプレ
ン・スチレンブロック共重合体、水添スチレン・ブタジ
エン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレン
/ブチレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エ
チレン/プロピレン・スチレンブロック共重合体、エポ
キシ変成スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重
体が紫外線透過性、接着性、シ−ト層化後の寸法安定性
か好ましく、これ等単独または複数組み合わせて用いる
ことが好ましい。その他に必要に応じて軟化剤、粘着防
止剤、発砲防止剤、離型剤等を適宜配合することもでき
る。
【0018】前記合成ゴムシ−ト層の厚みは、1mm〜
6mm、好ましくは2mm〜5mm、更に好ましくは3
mm〜4mmであり、1mm未満の場合では被印刷材料
の表面平滑性が劣り、段ボ−ル印刷等ではインキの着肉
性が少なくなり、その結果、印刷物にカスレが発生する
ので好ましくない。また6mmを超える厚みにした場
合、精度の良い厚みに製造することが困難であるので好
ましくない。また前記合成ゴムシ−トの比重は、1.0
5以下が好ましく、特に1.00以下、さらに0.95
以下が望ましい。
6mm、好ましくは2mm〜5mm、更に好ましくは3
mm〜4mmであり、1mm未満の場合では被印刷材料
の表面平滑性が劣り、段ボ−ル印刷等ではインキの着肉
性が少なくなり、その結果、印刷物にカスレが発生する
ので好ましくない。また6mmを超える厚みにした場
合、精度の良い厚みに製造することが困難であるので好
ましくない。また前記合成ゴムシ−トの比重は、1.0
5以下が好ましく、特に1.00以下、さらに0.95
以下が望ましい。
【0019】本発明積層体を製造する方法として、まず
支持体、接着層および合成ゴムシートからなる合成ゴム
シート積層体を作成しておくが、その方法としては、予
め接着剤層を有する支持体上に合成ゴムシートとなる樹
脂を有機溶剤で溶解した塗工液をコンマコ−タ−、バ−
コ−タ−、リバ−スコ−タ−等の塗工機を用いて塗布・
乾燥して得られるシ−ト層化法、または射出成形、押出
し成形、ブロ−成形、カレンダ−成形等の成形法が採用
でき任意の厚みの積層体ができる。なお得られた合成ゴ
ムシート積層体と感光性樹脂層とを積層するまでは、合
成ゴムシート積層体を保護するためにセパレ−ト材で被
っておくのが好ましい。セパレ−ト材としては、離型剤
処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィルムが最適
であるがポリエチレン、エンボス加工ポリエチレン、メ
チルペンテンコポリマ−フィルム、離型紙でも使用でき
る。
支持体、接着層および合成ゴムシートからなる合成ゴム
シート積層体を作成しておくが、その方法としては、予
め接着剤層を有する支持体上に合成ゴムシートとなる樹
脂を有機溶剤で溶解した塗工液をコンマコ−タ−、バ−
コ−タ−、リバ−スコ−タ−等の塗工機を用いて塗布・
乾燥して得られるシ−ト層化法、または射出成形、押出
し成形、ブロ−成形、カレンダ−成形等の成形法が採用
でき任意の厚みの積層体ができる。なお得られた合成ゴ
ムシート積層体と感光性樹脂層とを積層するまでは、合
成ゴムシート積層体を保護するためにセパレ−ト材で被
っておくのが好ましい。セパレ−ト材としては、離型剤
処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィルムが最適
であるがポリエチレン、エンボス加工ポリエチレン、メ
チルペンテンコポリマ−フィルム、離型紙でも使用でき
る。
【0020】一方、前記合成ゴムシート積層体と積層さ
れる水系現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂版を得る
方法としては、予め離型処理された/又はされない支持
体と粘着防止層を有するカバ−フィルを準備し、感光性
樹脂組成物を中心に熱プレス、カレンダ−加工、ロ−ル
プレス加工等の方法で所望の厚み、幅に成形してなる版
材を採用することができる。
れる水系現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂版を得る
方法としては、予め離型処理された/又はされない支持
体と粘着防止層を有するカバ−フィルを準備し、感光性
樹脂組成物を中心に熱プレス、カレンダ−加工、ロ−ル
プレス加工等の方法で所望の厚み、幅に成形してなる版
材を採用することができる。
【0021】前記の粘着防止層を有するカバ−フィルム
としては、非粘着層を有するカバ−フィルムであって、
非粘着層として具体的には、ポリアミド系、ポリビニル
アルコ−ル系、セルロ−ス系、エチレンオキサイド系、
高分子電解質系、ナイロン系等の樹脂を1.5μ〜5μ
厚みに塗工されたカバ−フィルムが使用できる。
としては、非粘着層を有するカバ−フィルムであって、
非粘着層として具体的には、ポリアミド系、ポリビニル
アルコ−ル系、セルロ−ス系、エチレンオキサイド系、
高分子電解質系、ナイロン系等の樹脂を1.5μ〜5μ
厚みに塗工されたカバ−フィルムが使用できる。
【0022】なお、本発明で使用される感光性樹脂組成
物は、使用用途によって特に限定されるものではなく、
水系現像が可能な感光性樹脂組成物が使用でき、例えば
前記に例示した感光性樹脂組成物等が採用することがで
きる。また、ここでの水系現像とは、水または水を含む
水溶液で現像できるものであり、具体的には水、界面活
性剤を含有する水溶液、界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸ソ−ダ等のアニオン系界面活性剤、
ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性系
界面活性剤、水酸化ナトリウム等のアルカリ性化合物を
含有する水溶液、メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル
等のアルコ−ル類を含有する水溶液等を用いて感光性樹
脂組成物を溶解又は膨潤させ得るものであり、単独また
は混合して用いることもできる。これらの水または水を
含む水溶液で現像する場合の現像温度は25℃〜60℃
で用いることが好ましい。
物は、使用用途によって特に限定されるものではなく、
水系現像が可能な感光性樹脂組成物が使用でき、例えば
前記に例示した感光性樹脂組成物等が採用することがで
きる。また、ここでの水系現像とは、水または水を含む
水溶液で現像できるものであり、具体的には水、界面活
性剤を含有する水溶液、界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸ソ−ダ等のアニオン系界面活性剤、
ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性系
界面活性剤、水酸化ナトリウム等のアルカリ性化合物を
含有する水溶液、メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル
等のアルコ−ル類を含有する水溶液等を用いて感光性樹
脂組成物を溶解又は膨潤させ得るものであり、単独また
は混合して用いることもできる。これらの水または水を
含む水溶液で現像する場合の現像温度は25℃〜60℃
で用いることが好ましい。
【0023】また、本発明で得られた感光性樹脂組成物
を硬化させる際に使用される紫外線は、150〜500
mμの波長、特に300〜400mμの波長の波長領域
のものが有効であり、使用される光源としては低圧水銀
灯、高圧水銀灯、カ−ボンア−ク灯、ケミカルランプ、
キセノンランプ等が使用できる。
を硬化させる際に使用される紫外線は、150〜500
mμの波長、特に300〜400mμの波長の波長領域
のものが有効であり、使用される光源としては低圧水銀
灯、高圧水銀灯、カ−ボンア−ク灯、ケミカルランプ、
キセノンランプ等が使用できる。
【0024】次に、本発明の感光性樹脂積層体は以下の
方法で感光性樹脂版と合成ゴムシ−ト積層体を接着させ
積層体を得ることができる。即ち、先ず前記の水系現像
可能な感光性樹脂版の支持体を保持した状態又は、支持
体を剥がした状態にした後、必要に応じて紫外線を照射
し感光性樹脂層のフロア−を形成する。次に、前記で得
られた合成ゴムシ−ト積層体上のセパレ−ト材を剥離し
た後、合成ゴムシ−ト層表面を溶解又は膨潤させる有機
溶剤を塗布し、既に支持体を剥がし露出した感光性樹脂
層とを密着・接着させ有機溶剤が完全に蒸発する迄放置
させることで本発明感光性樹脂積層体を得ることができ
る。
方法で感光性樹脂版と合成ゴムシ−ト積層体を接着させ
積層体を得ることができる。即ち、先ず前記の水系現像
可能な感光性樹脂版の支持体を保持した状態又は、支持
体を剥がした状態にした後、必要に応じて紫外線を照射
し感光性樹脂層のフロア−を形成する。次に、前記で得
られた合成ゴムシ−ト積層体上のセパレ−ト材を剥離し
た後、合成ゴムシ−ト層表面を溶解又は膨潤させる有機
溶剤を塗布し、既に支持体を剥がし露出した感光性樹脂
層とを密着・接着させ有機溶剤が完全に蒸発する迄放置
させることで本発明感光性樹脂積層体を得ることができ
る。
【0025】なお、前記の接着に使用される有機溶剤と
しては、特に限定されるものでないが、例えば、トルエ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素
類、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類、ジオキサン等のエ−テル類、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル
類の汎用有機溶剤が使用できる。これらの有機溶剤の中
で環境の点からトルエン等の炭化水素類の使用が好まし
い。
しては、特に限定されるものでないが、例えば、トルエ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素
類、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類、ジオキサン等のエ−テル類、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル
類の汎用有機溶剤が使用できる。これらの有機溶剤の中
で環境の点からトルエン等の炭化水素類の使用が好まし
い。
【0026】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお実施例中に部とあるのは重量部を意味する。ま
た、実施例における評価値は次に述べる方法によって測
定した値である。 (1)接着強度試験:感光性樹脂層と合成ゴムシ−ト層
との接着性は、下記の試験方法により行った。JIS−
K6301に準拠して、引張試験機〔(株)東洋ボ−ル
ドウイン社製〕を用いてインチ当たりの接着強度を求め
た。なを、接着強度の値が高い程接着性が優れているこ
とを示す。 (2)透過率試験:O.8mm厚みでの合成ゴムシ−ト
層の360mμの紫外線透過率(T%)を分光光度計
〔U−3210形日立自記分光光度計(日立製作所
製)〕にて測定した。なお透過率が高い値程、透明性が
優れていることを示し、感光性樹脂層のフロア−を1m
m程度硬化させるための裏露光時間が短くなることを示
すものである。 (3)カ−ル試験(寸法安定性):寸法安定性の一つの
評価法として、試験片がカ−ルしているかどうかを目視
判定した。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお実施例中に部とあるのは重量部を意味する。ま
た、実施例における評価値は次に述べる方法によって測
定した値である。 (1)接着強度試験:感光性樹脂層と合成ゴムシ−ト層
との接着性は、下記の試験方法により行った。JIS−
K6301に準拠して、引張試験機〔(株)東洋ボ−ル
ドウイン社製〕を用いてインチ当たりの接着強度を求め
た。なを、接着強度の値が高い程接着性が優れているこ
とを示す。 (2)透過率試験:O.8mm厚みでの合成ゴムシ−ト
層の360mμの紫外線透過率(T%)を分光光度計
〔U−3210形日立自記分光光度計(日立製作所
製)〕にて測定した。なお透過率が高い値程、透明性が
優れていることを示し、感光性樹脂層のフロア−を1m
m程度硬化させるための裏露光時間が短くなることを示
すものである。 (3)カ−ル試験(寸法安定性):寸法安定性の一つの
評価法として、試験片がカ−ルしているかどうかを目視
判定した。
【0027】参考例1 トルエン200部にポリスチレン・ポリブタジエン・ポ
リスチレンからなるブロック共重合体〔シエルジャパン
(株)製クレ−トンD−KX405〕200部と流動パ
ラフィン20部を加え攪拌機で混練りし、これをバ−コ
−タ−機を用いて、予めポリエステル系接着剤が塗布さ
れた125μ厚みのポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム上に乾燥後の厚みが4mm厚みになるように調整して
合成ゴムシ−ト積層体を作製した。そして、合成ゴムシ
−ト層の表面の粘着性が殆どなくなる迄室温下で放置
し、その後合成ゴムシ−ト層を保護するためにセパレ−
ト材で被った。次に、離型剤処理された125μ厚みの
ポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に前記と同様な
方法で0.8mm厚みになるように調整した合成ゴムシ
−トを作製した。なお、この合成ゴムシ−トの分光光度
計による360mμの紫外線透過率(T%)を測定した
ところ、87%であった。
リスチレンからなるブロック共重合体〔シエルジャパン
(株)製クレ−トンD−KX405〕200部と流動パ
ラフィン20部を加え攪拌機で混練りし、これをバ−コ
−タ−機を用いて、予めポリエステル系接着剤が塗布さ
れた125μ厚みのポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム上に乾燥後の厚みが4mm厚みになるように調整して
合成ゴムシ−ト積層体を作製した。そして、合成ゴムシ
−ト層の表面の粘着性が殆どなくなる迄室温下で放置
し、その後合成ゴムシ−ト層を保護するためにセパレ−
ト材で被った。次に、離型剤処理された125μ厚みの
ポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に前記と同様な
方法で0.8mm厚みになるように調整した合成ゴムシ
−トを作製した。なお、この合成ゴムシ−トの分光光度
計による360mμの紫外線透過率(T%)を測定した
ところ、87%であった。
【0028】参考例2 感光性樹脂組成物を次に述べるような方法で作製した。
ヘキサメチレンジイソシアネ−ト21.8部、ジメチロ
−ルプロピオン酸15.4部、ポリテトラメチレングリ
コ−ル(PG−100日本ポリウレタン工業(株)製)
7.6部、およびジラウリン酸−n−ブチルスズ1.0
部をテトラヒドロフラン300部に溶解した溶液を攪拌
機の付いた1リットルフラスコに入れ、攪拌を続けなが
らフラスコを65℃に加熱し3時間反応を続けた。別の
容器で、末端アミノ基含有アクリロニトリル・ブタジエ
ンオリゴマ−(Hycar ATBNX1300X16
宇部興産(株)製)55.3部をメチルエチルケトン1
00部に溶解して調整した溶液を上記のフラスコ内に室
温下で攪拌しながら添加した。得られたポリマ−溶液を
減圧乾燥してテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン
を除去し、数平均分子量21000のポリマ−を得た。
次に該ポリマ−100部をメチルエチルケトン100部
に溶解した溶液に、水酸化リチウム4.8部をメチルア
ルコ−ル100部に溶解した溶液を室温下で攪拌しがら
添加し、更に30分間攪拌することによって親水性ポリ
マ−〔1〕を得た。
ヘキサメチレンジイソシアネ−ト21.8部、ジメチロ
−ルプロピオン酸15.4部、ポリテトラメチレングリ
コ−ル(PG−100日本ポリウレタン工業(株)製)
7.6部、およびジラウリン酸−n−ブチルスズ1.0
部をテトラヒドロフラン300部に溶解した溶液を攪拌
機の付いた1リットルフラスコに入れ、攪拌を続けなが
らフラスコを65℃に加熱し3時間反応を続けた。別の
容器で、末端アミノ基含有アクリロニトリル・ブタジエ
ンオリゴマ−(Hycar ATBNX1300X16
宇部興産(株)製)55.3部をメチルエチルケトン1
00部に溶解して調整した溶液を上記のフラスコ内に室
温下で攪拌しながら添加した。得られたポリマ−溶液を
減圧乾燥してテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン
を除去し、数平均分子量21000のポリマ−を得た。
次に該ポリマ−100部をメチルエチルケトン100部
に溶解した溶液に、水酸化リチウム4.8部をメチルア
ルコ−ル100部に溶解した溶液を室温下で攪拌しがら
添加し、更に30分間攪拌することによって親水性ポリ
マ−〔1〕を得た。
【0029】上記親水性ポリマ−〔1〕10部、疎水性
ポリマ−として塩素化ポリエチレン(H−135大阪曹
達(株)製)30部、イソプレンゴム(IR−10 ク
ラレ(株)製)15部、カルボキシ化アクリロニトリル
ゴム(ATBN 宇部興産(株)製)1部、ブタジエン
オリゴアクリレ−ト(PB−A 共栄社油脂(株)製)
25部、ジオクチルフタレ−ト(DOP (株)大八化
学工業製)17.5部、ベンジルジメチルケタ−ル(イ
ルガキュア−651 チバガイギ−(株)製)1部およ
びハイドロキノンモノメチルエ−テル0.5部をトルエ
ン40部、水10部に溶解、分散させ、加熱ニ−ダ−を
用いて105℃で混練、溶解し、脱泡後、感光性樹脂組
成物を得た。
ポリマ−として塩素化ポリエチレン(H−135大阪曹
達(株)製)30部、イソプレンゴム(IR−10 ク
ラレ(株)製)15部、カルボキシ化アクリロニトリル
ゴム(ATBN 宇部興産(株)製)1部、ブタジエン
オリゴアクリレ−ト(PB−A 共栄社油脂(株)製)
25部、ジオクチルフタレ−ト(DOP (株)大八化
学工業製)17.5部、ベンジルジメチルケタ−ル(イ
ルガキュア−651 チバガイギ−(株)製)1部およ
びハイドロキノンモノメチルエ−テル0.5部をトルエ
ン40部、水10部に溶解、分散させ、加熱ニ−ダ−を
用いて105℃で混練、溶解し、脱泡後、感光性樹脂組
成物を得た。
【0030】実施例1 参考例2で得られた感光性樹脂組成物を用いて予め作製
していた離型剤処理された125μ厚みの支持体と2μ
厚みのポリビニルアルコ−ル系からなる粘着防止層を有
するカバ−フィルムとを用いて、全厚みが3mm版にな
るように調整されたロ−ルプレス機に100℃の加温下
で感光性樹脂組成物を中心に成形し、支持体、離型剤
層、感光性樹脂層およびカバ−フィルムから成る3mm
厚みのフレキソ用感光性樹脂版(生版)を得た。
していた離型剤処理された125μ厚みの支持体と2μ
厚みのポリビニルアルコ−ル系からなる粘着防止層を有
するカバ−フィルムとを用いて、全厚みが3mm版にな
るように調整されたロ−ルプレス機に100℃の加温下
で感光性樹脂組成物を中心に成形し、支持体、離型剤
層、感光性樹脂層およびカバ−フィルムから成る3mm
厚みのフレキソ用感光性樹脂版(生版)を得た。
【0031】次に、上記フレキソ用感光性樹脂版の支持
体を付けた状態で、紫外線露光機(大日本スクリ−ン製
P−113−D、照度150W/m2 )を用いて感光
性樹脂層のフロア−面が1mm程度硬化するように1分
間裏露光した。次に、離型剤層を有する支持体を剥がし
フロア−形成された感光性樹脂層を露出させ、そして、
参考例1で得られた4mm厚みを有す合成ゴムシ−トを
置台の上に設置し合成ゴムシ−ト上部のセパレ−ト材を
剥離し、この合成ゴムシ−ト面にトルエンを塗布しなが
らフロア−形成された感光性樹脂版を重ね合わせし、感
光性樹脂版が変形しない程度の加重を掛け接着させ感光
性樹脂積層体を得た。トルエンが蒸発したことを確認し
た後この感光性樹脂積層体を180度折り曲げて側面を
観察したところ合成ゴムシ−トと感光性樹脂層とが接着
し剥がれる様なものでなかった。又、紫外線露光機を用
いて8分間表露光し感光性樹脂を硬化させた後、合成ゴ
ムシ−ト層と感光性樹脂層との接着強度を接着強度試験
機で求めたところ1.3Kgf/inchの接着強度を
示した。
体を付けた状態で、紫外線露光機(大日本スクリ−ン製
P−113−D、照度150W/m2 )を用いて感光
性樹脂層のフロア−面が1mm程度硬化するように1分
間裏露光した。次に、離型剤層を有する支持体を剥がし
フロア−形成された感光性樹脂層を露出させ、そして、
参考例1で得られた4mm厚みを有す合成ゴムシ−トを
置台の上に設置し合成ゴムシ−ト上部のセパレ−ト材を
剥離し、この合成ゴムシ−ト面にトルエンを塗布しなが
らフロア−形成された感光性樹脂版を重ね合わせし、感
光性樹脂版が変形しない程度の加重を掛け接着させ感光
性樹脂積層体を得た。トルエンが蒸発したことを確認し
た後この感光性樹脂積層体を180度折り曲げて側面を
観察したところ合成ゴムシ−トと感光性樹脂層とが接着
し剥がれる様なものでなかった。又、紫外線露光機を用
いて8分間表露光し感光性樹脂を硬化させた後、合成ゴ
ムシ−ト層と感光性樹脂層との接着強度を接着強度試験
機で求めたところ1.3Kgf/inchの接着強度を
示した。
【0032】次に、別途準備した幅400mm、長さ3
00mmの合成ゴムシ−トを有する感光性樹脂積層体上
のカバ−フィルムを剥がし原図フィルムを置き真空密着
させた後、紫外線露光機で8分間露光し原図フィルムを
除去した後アルキルナフタレンスルホン酸ソ−ダ2重量
%を含有する中性水で40℃15分間、回転ブラシから
なる現像機で現像処理し2mmの深度からなる印刷版
(レリ−フ)を得た。この現像処理の時、感光性樹脂積
層体を固定する現像機の固定板からレリ−フが脱落する
こともなく、又、軽量であったため作業性が容易であっ
た。更に、このレリ−フはカ−ルがなく寸法が安定して
いた。次に、段ボ−ル用水性フレキソインキ(東洋イン
キ LOXSG)を用いてモデル印刷機で印刷したとこ
ろ、印刷中に合成ゴムシ−トからレリ−フが剥離するこ
ともなく更に、軽量であることからレリ−フの運搬作
業、モデル印刷機への版胴へのセットも容易であった。
00mmの合成ゴムシ−トを有する感光性樹脂積層体上
のカバ−フィルムを剥がし原図フィルムを置き真空密着
させた後、紫外線露光機で8分間露光し原図フィルムを
除去した後アルキルナフタレンスルホン酸ソ−ダ2重量
%を含有する中性水で40℃15分間、回転ブラシから
なる現像機で現像処理し2mmの深度からなる印刷版
(レリ−フ)を得た。この現像処理の時、感光性樹脂積
層体を固定する現像機の固定板からレリ−フが脱落する
こともなく、又、軽量であったため作業性が容易であっ
た。更に、このレリ−フはカ−ルがなく寸法が安定して
いた。次に、段ボ−ル用水性フレキソインキ(東洋イン
キ LOXSG)を用いてモデル印刷機で印刷したとこ
ろ、印刷中に合成ゴムシ−トからレリ−フが剥離するこ
ともなく更に、軽量であることからレリ−フの運搬作
業、モデル印刷機への版胴へのセットも容易であった。
【0033】実施例2 実施例1で得られた3mm厚みのフレキソ用感光性樹脂
版(生版)を用いて紫外線露光機で1分間裏露光し、実
施例1と同様な方法で4mm厚みの合成ゴムシ−トと接
着させた感光性樹脂積層体を用い、原図フィルムを密着
させ紫外線露光機で表露光し同様な現像処理条件で現像
した後のレリ−フ深度が約1mmに成るよう合成ゴムシ
−トの裏面より約1分間の追加裏露光をおこなったとこ
ろ、約1.2mmのレリ−フ深度が得られた。又、接着
強度試験機にて接着強度を求めたところ1.3Kgf/
inchであった。このレリ−フを用いて実施例1と同
様な段ボ−ル用水性フレキソインキを用いて印刷したと
ころ印刷中にレリ−フは剥離することもなく、印刷作業
性、印刷性共に良好であった。
版(生版)を用いて紫外線露光機で1分間裏露光し、実
施例1と同様な方法で4mm厚みの合成ゴムシ−トと接
着させた感光性樹脂積層体を用い、原図フィルムを密着
させ紫外線露光機で表露光し同様な現像処理条件で現像
した後のレリ−フ深度が約1mmに成るよう合成ゴムシ
−トの裏面より約1分間の追加裏露光をおこなったとこ
ろ、約1.2mmのレリ−フ深度が得られた。又、接着
強度試験機にて接着強度を求めたところ1.3Kgf/
inchであった。このレリ−フを用いて実施例1と同
様な段ボ−ル用水性フレキソインキを用いて印刷したと
ころ印刷中にレリ−フは剥離することもなく、印刷作業
性、印刷性共に良好であった。
【0034】参考例3 トルエン200部にポリスチレン・ポリイソプレン・ポ
リスチレンからなるブロック共重合体〔シエルジャパン
(株)製クレ−トンD−1107〕200部と流動パラ
フィン20部を加え参考例1と同様な方法で、0.8m
m厚みを有する合成ゴムシ−トと4mm厚みの合成ゴム
シ−トを得た。次に、参考例1と同様な方法で0.8m
m厚みを有する合成ゴムシ−トを用い分光光度計でT%
を測定したところ50.1%であった。
リスチレンからなるブロック共重合体〔シエルジャパン
(株)製クレ−トンD−1107〕200部と流動パラ
フィン20部を加え参考例1と同様な方法で、0.8m
m厚みを有する合成ゴムシ−トと4mm厚みの合成ゴム
シ−トを得た。次に、参考例1と同様な方法で0.8m
m厚みを有する合成ゴムシ−トを用い分光光度計でT%
を測定したところ50.1%であった。
【0035】実施例3 実施例1と同様な方法で3mm厚みから成るフレキソ用
感光性樹脂版(生版)を作製し、支持体を付けた状態で
紫外線露光機を用い1分間裏露光した。そして、参考例
3で得られた4mm厚みの合成ゴムシ−トと実施例1と
同様な方法で接着させ感光性樹脂積層体を得た。更に、
この感光性樹脂積層体の合成ゴムシ−ト層と感光性樹脂
層の接着強度を実施例1と同様な方法で接着強度を求め
たところ1.5Kgf/inchで、180度折り曲げ
ても剥がれる様なことはなかった。又、実施例1と同様
な方法で約レリ−フ深度2mmのレリ−フを得たと こ
ろ、カ−ルもなく、更に、レリ−フ作製時の作業性、運
搬性も容易で印刷性等も良好であった。
感光性樹脂版(生版)を作製し、支持体を付けた状態で
紫外線露光機を用い1分間裏露光した。そして、参考例
3で得られた4mm厚みの合成ゴムシ−トと実施例1と
同様な方法で接着させ感光性樹脂積層体を得た。更に、
この感光性樹脂積層体の合成ゴムシ−ト層と感光性樹脂
層の接着強度を実施例1と同様な方法で接着強度を求め
たところ1.5Kgf/inchで、180度折り曲げ
ても剥がれる様なことはなかった。又、実施例1と同様
な方法で約レリ−フ深度2mmのレリ−フを得たと こ
ろ、カ−ルもなく、更に、レリ−フ作製時の作業性、運
搬性も容易で印刷性等も良好であった。
【0036】実施例4 次に、実施例3で得られた既に合成ゴムシ−トと感光性
樹脂層とが積層された感光性樹脂積層体を用いて、レリ
−フ深度が1mmになるよう合成ゴムシ−トの裏面から
紫外線露光機を用いて2分間の追加裏露光をおこなった
ところ、約1.4mmのレリ−フ深度を得た。そこで、
更に、1分間追加裏露光をおこなったところ、約0.9
mmのレリ−フ深度を得た。このレリ−フにはカ−ルの
発生もなく、レリ−フ作製時の作業性、運搬性も容易で
印刷性等も良好であった。
樹脂層とが積層された感光性樹脂積層体を用いて、レリ
−フ深度が1mmになるよう合成ゴムシ−トの裏面から
紫外線露光機を用いて2分間の追加裏露光をおこなった
ところ、約1.4mmのレリ−フ深度を得た。そこで、
更に、1分間追加裏露光をおこなったところ、約0.9
mmのレリ−フ深度を得た。このレリ−フにはカ−ルの
発生もなく、レリ−フ作製時の作業性、運搬性も容易で
印刷性等も良好であった。
【0037】実施例5 実施例1で得られた3mm厚みのフレキソ用感光性樹脂
版を用いて、離型剤処理された支持体を剥離した後、参
考例1で得られた4mm厚みの合成ゴムシ−トを実施例
1と同様な方法で接着させ、その後、現像処理後のレリ
−フ深度が約1.5mmに成るように紫外線露光機を用
いて2分30秒間合成ゴムシ−トの裏面より裏露光し
た。そして、実施例1と同様な方法で原図フィルムを用
い表露光・現像し、レリ−フ深度1.7mmを有する印
刷版を得た。このレリ−フの接着強度は、1.6Kgf
/inchで180度折り曲げても剥がれる様なことは
なく、カ−ルの発生もなかった。更に、レリ−フ作製時
の作業性、運搬性も容易で印刷性等も良好であった。
版を用いて、離型剤処理された支持体を剥離した後、参
考例1で得られた4mm厚みの合成ゴムシ−トを実施例
1と同様な方法で接着させ、その後、現像処理後のレリ
−フ深度が約1.5mmに成るように紫外線露光機を用
いて2分30秒間合成ゴムシ−トの裏面より裏露光し
た。そして、実施例1と同様な方法で原図フィルムを用
い表露光・現像し、レリ−フ深度1.7mmを有する印
刷版を得た。このレリ−フの接着強度は、1.6Kgf
/inchで180度折り曲げても剥がれる様なことは
なく、カ−ルの発生もなかった。更に、レリ−フ作製時
の作業性、運搬性も容易で印刷性等も良好であった。
【0038】比較例1 実施例1において、合成ゴムシ−トに代わって4mm厚
みの加硫ゴムシ−ト〔クレハエラストマ−(株)製 T
W−2〕を使用した以外は全て実施例1と同様な方法で
接着させたが全く接着しなかった。
みの加硫ゴムシ−ト〔クレハエラストマ−(株)製 T
W−2〕を使用した以外は全て実施例1と同様な方法で
接着させたが全く接着しなかった。
【0039】比較例2 実施例1で得られた3mm厚みのフレキソ用感光性樹脂
版(生版)を1分間裏露光してなるものと4mm厚みの
加硫ゴムシ−トとを接着させるために瞬間接着剤〔セメ
ダイン(株)製3000RX〕を用いて接着させ、実施
例1と同様な方法でレリ−フを得たが現像機の固定板に
充分固定されず浮いていたためレリ−フ深度にバラツキ
が発生した。又、180度折り曲げと接着剤にクラック
が発生し部分的に接着が不充分となった。尚、レリ−フ
が重いため運搬、作製時の作業性共に重労働であった。
更に、レリ−フ深度1mmを得るために追加露光を実施
したかったが、加硫ゴムシ−トが不透明の為実施でき
ず、レリ−フの作製を再度実施する必要があった。
版(生版)を1分間裏露光してなるものと4mm厚みの
加硫ゴムシ−トとを接着させるために瞬間接着剤〔セメ
ダイン(株)製3000RX〕を用いて接着させ、実施
例1と同様な方法でレリ−フを得たが現像機の固定板に
充分固定されず浮いていたためレリ−フ深度にバラツキ
が発生した。又、180度折り曲げと接着剤にクラック
が発生し部分的に接着が不充分となった。尚、レリ−フ
が重いため運搬、作製時の作業性共に重労働であった。
更に、レリ−フ深度1mmを得るために追加露光を実施
したかったが、加硫ゴムシ−トが不透明の為実施でき
ず、レリ−フの作製を再度実施する必要があった。
【0040】比較例3 参考例1において、流動パラフィン20部を配合しない
以外は全て参考例1と同様にして合成ゴムシート(紫外
線透過率80%)を得た。一方参考例2において、ジオ
クチルフタレート17.5部を配合しない以外は全て参
考例2と同様にして感光性樹脂組成物を得た。次に、実
施例1と同様にして、前記感光性樹脂組成物を用いて、
支持体、離型剤層、感光性樹脂層およびカバ−フィルム
から成る3mm厚みのフレキソ用感光性樹脂版(生版)
を得、さらに実施例1と同様にして前記合成ゴムシート
をはりあわせて、感光性樹脂積層体を得た。得られた感
光性樹脂積層体を180度折り曲げて側面を観察したと
ころ、部分的に剥がれが生じているのが確認された。ま
た紫外線露光機を用いて8分間表露光し感光性樹脂を硬
化させた後、合成ゴムシ−ト層と感光性樹脂層との接着
強度を接着強度試験機で求めたところ0.5Kgf/i
nchの接着強度しかなかった。次に、前記と同様にし
て得、別途準備しておいた幅400mm、長さ300m
mの合成ゴムシ−トを有する感光性樹脂積層体を実施例
1と同様にして、露光、現像して、深度1.5mmのレ
リーフ版を得たが、この現像処理時に、現像機の固定板
からレリーフが脱落することはなかったが、レリーフ側
面に部分的な剥がれが認められたので印刷作業を中止せ
ざるを得なかった。
以外は全て参考例1と同様にして合成ゴムシート(紫外
線透過率80%)を得た。一方参考例2において、ジオ
クチルフタレート17.5部を配合しない以外は全て参
考例2と同様にして感光性樹脂組成物を得た。次に、実
施例1と同様にして、前記感光性樹脂組成物を用いて、
支持体、離型剤層、感光性樹脂層およびカバ−フィルム
から成る3mm厚みのフレキソ用感光性樹脂版(生版)
を得、さらに実施例1と同様にして前記合成ゴムシート
をはりあわせて、感光性樹脂積層体を得た。得られた感
光性樹脂積層体を180度折り曲げて側面を観察したと
ころ、部分的に剥がれが生じているのが確認された。ま
た紫外線露光機を用いて8分間表露光し感光性樹脂を硬
化させた後、合成ゴムシ−ト層と感光性樹脂層との接着
強度を接着強度試験機で求めたところ0.5Kgf/i
nchの接着強度しかなかった。次に、前記と同様にし
て得、別途準備しておいた幅400mm、長さ300m
mの合成ゴムシ−トを有する感光性樹脂積層体を実施例
1と同様にして、露光、現像して、深度1.5mmのレ
リーフ版を得たが、この現像処理時に、現像機の固定板
からレリーフが脱落することはなかったが、レリーフ側
面に部分的な剥がれが認められたので印刷作業を中止せ
ざるを得なかった。
【0041】参考例4 前記実施例1〜5および比較例1〜2による結果を下記
表1に示す。
表1に示す。
【0042】
【表1】 a:ポリスチレン・ポリブタジエン・ポリスチレン/流
動パラフィン系 b:ポリスチレン・ポリイソプレン・ポリスチレン/流
動パラフィン系
動パラフィン系 b:ポリスチレン・ポリイソプレン・ポリスチレン/流
動パラフィン系
【0043】
【発明の効果】以上かかる構成よりなる本発明感光性樹
脂積層体は、段ボ−ル、重袋等のフレキソ印刷用用途に
展開した時に有用であり、従来から使用されている天然
ゴムシ−ト材や加硫ゴムシ−ト材に代わって合成ゴムシ
−ト層に置き換え、さらに合成ゴムシ−ト層または/お
よび感光性樹脂層中に軟化剤を配合することによって、
合成ゴムシート層と感光性樹脂層との接着力が向上し、
たとえ一度接着させた後でもフロア−形成のための追加
微調整露光が可能となる。また接着層を有する寸法安定
性の良い支持体からなる合成ゴムシ−ト層のため寸法安
定に優れ、かつ合成ゴムシ−ト層を積層させた後の版材
は、軽量化が計られた為製版時の運搬作業および現像時
のレリ−フの脱落等の問題を解消できる等の効果を有
し、つまり接着性に優れ且つ軽量であるため、作業性、
運搬性が容易で材料のコスト低減が可能であることか
ら、製版業界、印刷産業界に寄与すること大である。
脂積層体は、段ボ−ル、重袋等のフレキソ印刷用用途に
展開した時に有用であり、従来から使用されている天然
ゴムシ−ト材や加硫ゴムシ−ト材に代わって合成ゴムシ
−ト層に置き換え、さらに合成ゴムシ−ト層または/お
よび感光性樹脂層中に軟化剤を配合することによって、
合成ゴムシート層と感光性樹脂層との接着力が向上し、
たとえ一度接着させた後でもフロア−形成のための追加
微調整露光が可能となる。また接着層を有する寸法安定
性の良い支持体からなる合成ゴムシ−ト層のため寸法安
定に優れ、かつ合成ゴムシ−ト層を積層させた後の版材
は、軽量化が計られた為製版時の運搬作業および現像時
のレリ−フの脱落等の問題を解消できる等の効果を有
し、つまり接着性に優れ且つ軽量であるため、作業性、
運搬性が容易で材料のコスト低減が可能であることか
ら、製版業界、印刷産業界に寄与すること大である。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも支持体、接着層、合成ゴムシ−
ト層および感光性樹脂層を積層した感光性樹脂積層体で
あって、前記合成ゴムシ−ト層または/および感光性樹
脂層に軟化剤が含有されていることを特徴とする感光性
樹脂積層体。 - 【請求項2】少なくとも支持体、接着層、合成ゴムシ−
ト層および水系現像性感光性樹脂層を有する請求項1記
載の感光性樹脂積層体を製造するに際し、予め支持体、
接着層、合成ゴムシ−ト層からなる積層体を作成してお
き、該合成ゴムシ−ト層に有機溶剤を接触させることに
より合成ゴムシ−ト層表面に溶解または膨潤した層を形
成し、該表面層に水系現像感光性樹脂層を密着または接
着して積層することを特徴とする感光性樹脂積層体の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25362497A JPH1195441A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 感光性樹脂積層体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25362497A JPH1195441A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 感光性樹脂積層体およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1195441A true JPH1195441A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17253947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25362497A Pending JPH1195441A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 感光性樹脂積層体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1195441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010052433A (ja) * | 2001-01-15 | 2010-03-11 | Daicel-Evonik Ltd | 複合体及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-09-18 JP JP25362497A patent/JPH1195441A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010052433A (ja) * | 2001-01-15 | 2010-03-11 | Daicel-Evonik Ltd | 複合体及びその製造方法 |
JP2012071616A (ja) * | 2001-01-15 | 2012-04-12 | Daicel-Evonik Ltd | 複合体及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070412 |
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A02 | Decision of refusal |
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