JPH1195124A - 顕微鏡用透明加温プレートおよび顕微鏡用透明加温装置 - Google Patents

顕微鏡用透明加温プレートおよび顕微鏡用透明加温装置

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JPH1195124A
JPH1195124A JP10211787A JP21178798A JPH1195124A JP H1195124 A JPH1195124 A JP H1195124A JP 10211787 A JP10211787 A JP 10211787A JP 21178798 A JP21178798 A JP 21178798A JP H1195124 A JPH1195124 A JP H1195124A
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plate
transparent plate
heating element
electrodes
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JP10211787A
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Tamotsu Inoue
保 井上
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Kitazato Supply KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 顕微鏡のステージにて使用される透明加温プ
レートに関し、プレートの形状(円形、貫通口の存在)
などの形態に影響される事なく、プレート中央付近をほ
ぼ均一な温度に加温できるものを提供する。 【構成】 透明加温プレート1は、透明プレート2と、
ハウジング3からなる。透明プレート2は、第1透明板
5とこれと積層された第2透明板6と、両者間に充填さ
れたポリウレタンからなる絶縁性透明材料12とからな
る。第1透明板5の内面には、第1透明発熱体7とこれ
に接触する1組の第1発熱体用電極9a,9bが、第2
透明板6の表面は、第2透明発熱体8とこれに接触する
1組の第2発熱体用電極10a,10bが設けられてい
る。第2発熱体用電極10a,10bの中心線は、第1
透明板用電極9a,9bの中心線とほぼ直交している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡のステージに取
り付けて、または載置され、顕微鏡による標本の観察の
際に使用する顕微鏡用透明プレートに関する。具体的に
は、標本の至適温度に温度制御できる顕微鏡用透明加温
プレートおよび顕微鏡用透明加温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家畜の改良、増殖などの目的
で人工授精が行われている。また、不妊症対策などの目
的より、人類にも人工授精が行われて来ている。このよ
うな人工授精に際して、予め輸送される精子の活力や性
状を顕微鏡で検査してその適性を確認する必要がある。
そして、動物の種類によっても異なるが、一般的に精子
は、37〜38℃にて至適活性を有するため、検査もこ
の温度にて行うことが好ましい。このような目的より、
例えば、特開昭60−135803号公報に示すような
顕微鏡観察用加温装置を本発明者は提案している。この
加温装置は、ヒーターステージと、その加温手段を有し
ている。そして、ヒーターステージは、上下の透明なガ
ラス板の間に透明な導電膜を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記装置は十分な効果
を有するが、最近では、顕微鏡の形状によって、例え
ば、ヒーターステージ(加温プレート)の形状として、
円形のものが要求されてきている。このような、円形の
透明プレートでは、上記の特開昭60−135803号
のように、ガラス板(透明板)の周縁に向かい合う1組
の電極を設けると、電極の端部の外側に電極が存在しな
い部分が形成され、この部分は加熱されないことにな
る。そして、加熱されない部分より逆に冷却が起こり、
プレートの中央部での温度が安定しないことがあり、ま
た中央部にばらついた温度分布が生じることがある。
【0004】また、最近では、倒立顕微鏡が普及して来
ている。倒立顕微鏡では、レンズ部分がステージの下方
に設けられているため、ステージの中央が貫通口となっ
ていることが好ましい。このように貫通口があることに
より、倒立顕微鏡の倍率レンズの確認が容易となる。そ
して、顕微鏡透明プレートのほぼ中央にも貫通口を設け
ることが好ましい。しかし、透明プレートのほぼ中央に
貫通口を設けると、その部分において透明発熱体が寸断
され、貫通口付近の透明発熱体への導電が不十分とな
る。特に、それぞれの電極と向かい合う貫通口周縁部分
に導電が不十分な部分が形成されることを本発明者らが
確認した。観察に使用される部分は、プレートのほぼ中
央付近であり、貫通口を設けたことによる空気冷却の影
響を極力少なくする意味でも、貫通口付近の加温をより
確実なものとすることが必要であると本発明者らは考え
た。なお、この問題は、貫通口を設けることにより生ず
るものであり、プレートの形状が、正方形、円形などに
関係なく生じた。
【0005】また、この透明プレートでは、透明発熱体
への通電により生じる透明発熱体の発熱を利用して、透
明プレートを加温している。このため、透明発熱体に接
続された電極などから、電磁波(ノイズ)が発生するこ
とがある。この電磁波が、観察対象物に流れるとその性
状を変化させる危険性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の目的
は、透明プレートの形状、また、透明プレートに貫通口
が形成されているなどのプレートの形態に影響される事
なく、観察に使用される透明プレートの中央付近をほぼ
均一な温度に加温できる顕微鏡用透明加温プレートを提
供するものである。
【0007】上記目的を達成するものは、第1透明板
と、該第1透明板と所定距離離間して積層された第2透
明板と、該第1透明板と該第2透明板との間に充填され
た絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明プ
レートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡
用加温透明プレートであって、前記第1透明板はいずれ
かの面に形成された第1透明発熱体と、該第1透明発熱
体と接触し向かい合う1組の第1発熱体用電極を有し、
第2の透明板は、いずれかの面に形成された第2透明発
熱体と、該第2透明発熱体と接触し向かい合う1組の第
2発熱体用電極を有し、さらに、向かい合う該第2発熱
体用電極の中心線は、向かい合う前記第1透明板用電極
の中心線とほぼ直交するように設けられている顕微鏡用
透明加温プレートである。
【0008】また、上記目的を達成するものは、透明板
と、該透明板の表面に形成された第2透明発熱体と、該
透明板の裏面に形成された第2透明発熱体とを有する透
明プレートと、該透明プレートの周縁部を保持するハウ
ジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、
前記透明板の表面には、前記第1透明発熱体と接触し向
かい合う1組の第1発熱体用電極を有し、前記透明板の
裏面には、前記第2透明発熱体と接触し向かい合う1組
の第2発熱体用電極を有し、さらに、向かい合う該第2
発熱体用電極の中心線は、向かい合う前記第1発熱体用
電極の中心線とほぼ直交するように設けられている顕微
鏡用透明加温プレートである。
【0009】そして、前記第1透明板用電極および前記
第2透明板用電極により、前記透明プレートのほぼ全周
に電極が形成されていることが好ましい。さらに、前記
透明プレートは、円形であってもよい。また、前記透明
プレートは、ほぼ中央に設けられた貫通口を有していて
もよい。さらに、前記透明プレートは、前記透明プレー
トの温度を検知するための温度検知部を有している。
【0010】また、上記目的を達成するものは、上記の
顕微鏡用透明加温プレートと、前記温度検知部により検
知される温度信号を用いて該透明加温プレートの透明発
熱体を温度制御する温度制御器とからなる顕微鏡用透明
加温装置である。
【0011】そして、本発明の他の目的は、透明プレー
トの表面に載置される観察対象物に透明プレートより発
生する電磁波が流れることを抑制できる顕微鏡用透明加
温プレートを提供するものである。
【0012】この目的を達成するものは、第1透明板
と、該第1透明板と所定距離離間して積層された第2透
明板と、該第1透明板と該第2透明板との間に充填され
た絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明プ
レートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡
用加温透明プレートであって、前記第1透明板または第
2透明板の向かい合ういずれかの内面に形成された透明
発熱体と、該透明発熱体と接触し向かい合う1組の発熱
体用電極を有し、かつ、該透明発熱体が設けられた透明
板の周縁部には、全周にわたり透明発熱体が設けられて
いない部分を有し、さらに、前記電極も前記透明プレー
トの周縁より離間した内側に設けられている顕微鏡用透
明加温プレートである。
【0013】また、この目的を達成するものは、透明板
と、該透明板の裏面に形成された透明発熱体と、該透明
板の表面に形成された透明導電膜とからなる透明プレー
トと、該透明プレートの周縁部を保持するハウジングと
を備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記透明
板は、裏面に前記透明発熱体と接触し向かい合う1組の
発熱体用電極と、裏面の周縁部の全周にわたり設けられ
た透明発熱体が存在しない部分を有するとともに、前記
電極も前記透明プレートの周縁より離間した内側に設け
られており、さらに、前記透明板の表面に設けられた透
明導電膜と接触するアースを有する顕微鏡用透明加温プ
レートである。
【0014】そして、前記ハウジングの表面は少なくと
も導電性を有するとともに、該ハウジングの表面と接触
するハウジング用アースを有することが好ましい。ま
た、前記透明プレートは、前記透明プレートの温度を検
知するための温度検知部を有している。さらに、この目
的を達成するものは、上記の顕微鏡用透明加温プレート
と、前記温度検知部により検知される温度信号を用いて
該透明加温プレートの透明発熱体を温度制御する温度制
御器とからなる顕微鏡用透明加温装置である。
【0015】
【作用】本発明の顕微鏡用透明加温プレートによれば、
透明プレートに使用される透明板がどのような形状であ
っても、透明プレートの中央部分を良好な加温状態とす
ることができ、観察対象を目的とする状態に加温するこ
とおよびその維持ができる。
【0016】
【実施例】そこで、本発明の顕微鏡用透明加温プレート
を図面に示した実施例を用いて説明する。なお、本発明
の顕微鏡用透明加温プレートは、言い換えれば、顕微鏡
用試料支持板である。図1は、本発明の一実施例の顕微
鏡用透明加温プレート1の平面図であり、図2は、図1
のA−A線断面図であり、図3ないし図5は、本発明の
顕微鏡用プレートに使用される各部品の平面図であり、
図6は、本発明の顕微鏡用プレートの組立状態を説明す
るための斜視図である。
【0017】この実施例の顕微鏡用透明加温プレート1
は、透明プレート2と、この透明プレートを収納する環
状ハウジング3とにより形成されている。透明プレート
2は、第1透明板5と第1透明板5と所定距離離間して
積層された第2透明板6と、第1透明板5と第2透明板
6との間に充填された絶縁性透明材料12とから形成さ
れている。そして、ハウジング3は、透明プレート2の
周縁部を保持している。そして、第1透明板5は、いず
れかの面に形成された第1透明発熱体7と、この第1透
明発熱体7と接触し向かい合う1組の第1発熱体用電極
9a,9bを有している。また、第2透明板6もいずれ
かの面に形成された第2透明発熱体8と、この第2透明
発熱体8と接触し向かい合う1組の第2発熱体用電極1
0a,10bを有している。そして、向かい合う第2発
熱体用電極10a,10bの中心線は、向かい合うの第
1透明板用電極9a,9bの中心線とほぼ直交するよう
に設けられている。
【0018】具体的に説明すると、図1ないし図6に示
すように、顕微鏡用透明加温プレート1は、ハウジング
3と、このハウジング3に収納された、透明プレート
2、温度検知部14とにより構成されている。透明プレ
ート組立体2は、図2ないし図6に示すように、第1透
明板5と第2透明板6と、透明板5,6の間に挿入され
たスペーサ15と、透明板5,6間に充填された絶縁性
透明充填材12と、透明板5,6間に挿入された温度検
知部14により形成されている。2枚の透明板5,6
は、ほぼ同じ大きさをしており、両者が重なるように積
層されている。そして、透明板5,6の周縁部内部に設
けられたスペーサ15により両者間は、全体にわたりほ
ぼ一定距離離間している。そして、透明板5,6のそれ
ぞれの内面には、透明発熱体7,8が設けられている。
また、透明板5,6間に充填された絶縁性透明充填材1
2により、透明発熱体7,8が相互に導通することを防
止している。
【0019】そして、この実施例では、第1透明板5お
よび第2透明板6は、円形であり、そのほぼ全面に透明
発熱体7,8が設けられている。そして、第1透明板5
には、その円形形状に対応するように、全周のほぼ4分
の1の長さの円弧で向かい合う2つの電極9a,9bが
設けられている。よって、透明板5には、全周のほぼ4
分の1の長さの円弧で向かい合う2つの電極が存在しな
い部分が形成されている。また、温度検知部14は、こ
の電極が存在しない部分に取り付けられている。同様
に、第2透明板6にも、その円形形状に対応するよう
に、全周のほぼ4分の1の長さの円弧で向かい合う2つ
の電極10a,10bが設けられている。よって、透明
板6にも、全周のほぼ4分の1の長さの円弧で向かい合
う2つの電極が存在しない部分が形成されている。
【0020】そして、図6に示すように、第1透明板5
に設けた電極9a,9bと第2透明板6に設けた電極1
0a,10bが実質的に重ならないように両透明板5,
6は積層されている。これにより、電極9a,9bの中
心線は、電極10a,10bの中心線とプレート中央部
にてほぼ直交している。ほぼ直交するとは、90°で直
交ものに限られず、80〜110°程度で交差するもの
を含んでいる。また、透明板5,6間に介在するスペー
サ15により、それぞれの電極は、他方の透明板に設け
られた透明発熱体とも接触しないようになっている。こ
のように電極を設けることにより、図1に示すように、
透明プレート組立体2としては、設けられた4つの電極
により、そのほぼ全周が包囲されている。
【0021】透明板5,6としては、ガラス板、合成樹
脂製板であり、透明かつ絶縁性板状物が使用される。合
成樹脂板としては、透明性と絶縁性を有するものであれ
ば特に制限はないが、アクリル板、ポリカーボネート
板、スチレン板などの透明性の高いものが好ましく、さ
らに、硬質のものが好適である。なお、透明板として
は、透明性が高いこと、熱伝導率があまり高くないこと
より、ガラス板が好適である。
【0022】また、透明板の形状は、上述した円形のも
のに限られない。なお、円形とは、真円形、楕円形、長
方円形などを含むものである。また、四角形、六角形な
どの多角形であってもよい。また、電極の形状は、設け
られた電極9a,9b、10a,10bのすべてが同じ
大きさであることが好ましいが、これに限らず、例え
ば、第1透明板5に設けられる電極9a,9bを全周の
4分の1より大きく(具体的には、全周の3分の1)形
成し、第2透明板の電極10a,10bを全周の4分の
1より小さく(具体的には、全周の6分の1)してもよ
い。また、設けられた電極9a,9b、10a,10b
により、透明プレートの全周が包囲されるものに限られ
ず、例えば、第1透明板5に設けられる電極9a,9b
を全周の5分の1程度とし、第2透明板の電極10a,
10bも全周の5分の1程度とし、かつ両電極の中心線
がほぼ直交するように形成してもよい。これにより、透
明プレートの周縁部に加温されない部分が形成される
が、透明プレートの中央部分は良好な加温状態を得るこ
とができる。
【0023】そして、透明発熱体7,8は、導電性金属
薄膜により形成されており、導電性金属薄膜としては、
通電により発熱する性質を有するものが使用される。具
体的には、酸化スズ、SiO2−インジウム合金、酸化
インジウム、スズまたはアンチモンをドープした酸化イ
ンジウム、アンチモンをドープした酸化スズなどが好適
に使用できる。導電性金属薄膜を透明板5,6の内面に
形成する方法としては、蒸着法(例えば、真空蒸着
法)、スパッタリング法、デッピング法、CVD法など
により行うことができる。電極9a,9b、10a,1
0bとしては、銅、銀などの導電性の高い金属薄膜が好
適に使用される。そして、これら電極および温度検知部
は、使用時には、温度制御器と電気的に接続される。
【0024】絶縁性および透明性を有する充填材として
は、シリコーン、ポリウレタンなどが使用でき、特に接
着性を有するものが好ましい。シリコーンが、絶縁性、
安定性などの点より好適である。シリコーンとしては、
シリコーンゲル、シリコーンゴムなどがあり、シリコー
ンゴムとしては、接着性を有するRTVシリコーンゴ
ム、LTVシリコーンゴムなどが好適であり、一液型、
二液型のいずれでもよい。
【0025】ハウジング3は、図3および図6に示すよ
うに、中央に設けられた開口21と、この開口21を取
り囲むように設けられた透明プレート載置部22と、電
極および温度検知部と接続された接続線を通すための小
口18を有している。
【0026】そして、温度検知部14が、透明プレート
に接触するように設けられている。具体的には、2つの
透明板間に位置し、かつ第1透明板の裏面に接触するよ
うに設けられている。これにより、温度検知部は、透明
プレート内に位置している。なお、温度検知部は、透明
プレートの表面に設けられていてもよく、また下面に設
けられていてもよい。温度検知部14としては、温度検
知可能なものであれば特に制限はないが、熱電対、サー
ミスタなどが好適である。電極および温度検知部に接続
された接続線は束ねられて1本のコード16となって、
ハウジング3の小口18より外部に延びている。そし
て、このコード16の端部には、コネクタ(図示せず)
が取り付けられている。このコネクタは、後述する温度
制御器との接続端子を形成している。そして、この顕微
鏡用透明加温プレート1は、顕微鏡ステージに組み込ま
れて使用される。
【0027】そして、顕微鏡用透明加温プレート1と温
度制御器31により、本発明の温度制御装置が構成され
ている。温度制御器31は、図7に示すように、顕微鏡
用透明プレート(顕微鏡用試料支持板)1のコネクター
25と接続可能なコネクター32と、顕微鏡用プレート
1の温度検知部14により検知されたアナログ信号をデ
ジタル信号に変換するA/Dコンバーター33と、この
コンバーター33からの信号が入力される温度制御部3
5と、温度制御部35より出力される透明プレートの実
測温度を表示する測定温度表示部36と、設定温度を入
力する設定温度入力部37と、設定温度入力部より入力
された設定温度を表示する設定温度表示部39とを有し
ている。そして、温度制御部35は、温度制御器31の
コネクター32および顕微鏡用プレート1のコネクター
25を介して、透明発熱体7,8と接触する電極9a,
9b、10a,10bと電気的に接続されており、透明
発熱体7,8の温度調整機能を有している。そして、設
定温度入力部37は、入力スイッチ37aを、また、測
定温度表示部36は、表示窓36aを、設定温度表示部
39も表示窓39aを備えている。
【0028】温度制御部35は、設定温度と測定温度と
を比較する比較機能と、この比較機能による比較結果に
基づき、透明発熱体への電力供給状態を調整する温度調
整機能(言い換えれば、電力供給調整機能)を有してい
る。温度調整機能(電力供給調整機能)としては、印加
電圧を調整する機能、負荷電流を調整する機能、通電の
ON/OFF状態を調整する機能などのいずれでもよ
い。
【0029】温度制御部は、具体的には、検知された測
定温度が、設定温度入力部により入力された設定温度よ
り低い場合には、通電をONし、逆に、検知された測定
温度が、設定温度入力部により入力された設定温度より
高い場合には、通電をOFFするように制御する。ま
た、温度制御は、ON/OFF制御でない場合には、検
知された測定温度が、設定温度入力部により入力された
設定温度より低い場合には、電圧または電流を高くする
ように制御し、逆に、検知された測定温度が、設定温度
入力部により入力された設定温度より高い場合には、電
圧また電流を低くするか、一時的に通電を中止し、測定
温度が設定温度と等しい場合には、与えている電圧また
電流を維持することにより行われる。
【0030】次に、本発明の他の実施例の顕微鏡用透明
加温プレート50について説明する。そして、本発明の
顕微鏡用プレートを図面に示した実施例を用いて説明す
る。図8は、本発明の他の実施例の顕微鏡用透明加温プ
レート50の平面図であり、図9は、図8のB−B線断
面図であり、図10および図11は、この実施例の顕微
鏡用プレートに使用される各部品の平面図であり、図1
2は、この実施例の顕微鏡用プレートの組立状態を説明
するための斜視図である。
【0031】この実施例の顕微鏡用透明加温プレート5
0は、透明プレート(透明プレート組立体)52と、こ
の透明プレートを収納する矩形状ハウジング53とによ
り形成されている。透明プレート52は、第1透明板5
5と第1透明板55と所定距離離間して積層された第2
透明板56と、第1透明板55と第2透明板56との間
に充填された絶縁性透明材料62から形成されており、
中央に貫通口54を有している。そして、ハウジング5
3は、透明プレート52の周縁部を保持している。な
お、透明プレート52の貫通口54は、倒立顕微鏡のレ
ンズ部分を上方より確認するために使用される。
【0032】そして、第1透明板55は、いずれかの面
に形成された第1透明発熱体57と、第1透明発熱体5
7と接触し向かい合う1組の第1発熱体用電極59a,
59bと、中央に設けられた開口を有している。また、
第2透明板56もいずれかの面に形成された第2透明発
熱体58と、第2透明発熱体58と接触し向かい合う1
組の第2発熱体用電極60a,60bと、中央に設けら
れた開口を有している。そして、向かい合う第2発熱体
用電極60a,60bの中心線は、向かい合う第1透明
板用電極59a,59bの中心線とほぼ直交するように
設けられている。このように両電極の中心線がほぼ直交
するように形成されているので、少なくとも、透明プレ
ートの中央部分は良好な加温状態を得ることができる。
【0033】具体的に説明すると、図8ないし図12に
示すように、顕微鏡用透明加温プレート50は、ハウジ
ング53と、このハウジング53に収納された、透明プ
レート52、温度検知部64とにより構成されている。
透明プレート組立体52は、図8ないし図12に示すよ
うに、第1透明板55と第2透明板56と、透明板5
5,56の間に挿入されたスペーサ65と、透明板5
5,56間に充填された絶縁性透明充填材62と、透明
板55,56間に挿入された温度検知部64により形成
されており、中央に貫通口54を有している。2枚の透
明板55,56は、ほぼ同じ大きさをしており、両者が
重なるように積層されている。そして、透明板55,5
6の向かい合う端辺より若干内部に設けられた2つのス
ペーサ65により両者間は、全体にわたりほぼ一定距離
離間している。そして、透明板55,56の向かい合う
内面には、透明発熱体57,58が設けられている。ま
た、透明板55,56間に充填された絶縁性透明充填材
62およびスペーサ65により、透明発熱体57,58
が相互に導通することを防止している。
【0034】そして、この実施例では、第1透明板55
および第2透明板56は、ほぼ正方形であり、中央部分
に開口を有し、かつ、そのほぼ全面に透明発熱体57,
58が設けられている。そして、第1透明板55には、
その正方形形状に対応するように、向かい合う端辺のほ
ぼ全体にわたる2つの電極59a,59bが設けられて
いる。よって、透明板55には、他の向かい合う端辺は
電極が存在しない部分となっている。また、温度検知部
64は、この電極が存在しない部分のほぼ中央に取り付
けられている。同様に、第2透明板56にも、その正方
形形状に対応するように、向かい合う端辺のほぼ全体に
わたる2つの電極60a,60bが設けられている。よ
って、透明板56でも、他の向かい合う端辺は電極が存
在しない部分となっている。
【0035】そして、図8および図12に示すように、
第1透明板55に設けた電極59a,59bと第2透明
板56に設けた電極60a,60bがその端部を除いて
実質的に重ならないように両透明板55,56は積層さ
れている。これにより、電極59a,59bの中心線
は、電極60a,60bの中心線とほぼ直交している。
ほぼ直交するとは、90°で直交ものに限られず、80
〜110°程度で交差するものを含んでいる。また、透
明板55,56間に介在するスペーサ65により、それ
ぞれの電極は、他方の透明板に設けられた透明発熱体と
も接触しないようになっている。このように電極を設け
ることにより、図8に示すように、透明プレート組立体
52としては、設けられた4つの電極により、そのほぼ
全周が包囲されている。さらに、透明板55,56間に
は、その中央にほぼ開口の直径と等しい内径を有する環
状スペーサ68が設けられている。
【0036】透明板55,56としては、ガラス板、合
成樹脂製板であり、透明かつ絶縁性板状物が使用され
る。合成樹脂板としては、透明性と絶縁性を有するもの
であれば特に制限はないが、アクリル板、ポリカーボネ
ート板、スチレン板などの透明性の高いものが好まし
く、さらに、硬質のものが好適である。なお、透明板と
しては、透明性が高いこと、熱伝導率があまり高くない
ことより、ガラス板が好適である。
【0037】また、透明板の形状は、上述した正方形の
ものに限られず、例えば、長方形などの四角形、さらに
は、六角形などの多角形であってもよい。さらに、円形
であってもよく、円形とは、真円形、楕円形、長方円形
などを含むものである。また、電極の形状は、設けられ
た電極59a,59b、60a,60bのすべてが同じ
大きさであることが好ましいが、これに限らず、例え
ば、第1透明板55に設けられる電極59a,59bを
向かい合う端辺の全長より短く(具体的には、端辺の中
央部に全長の3分の2程度の長さ)形成し、第2透明板
の電極60a,60bも向かい合う端辺の全長より短く
(具体的には、端辺の中央部に全長の3分の2程度の長
さ)してもよい。また、電極59a,59bの長さと、
電極60a,60bの長さが異なるものとしてもよい。
このように形成することにより、透明プレートの周縁部
に加温されない部分が形成されるが、両電極の中心線が
ほぼ直交するように形成すれば、透明プレートの中央部
分は良好な加温状態を得ることができる。
【0038】そして、透明発熱体57,58は、導電性
金属薄膜により形成されており、導電性金属薄膜として
は、通電により発熱する性質を有している。具体的に
は、酸化スズ、SiO2−インジウム合金、酸化インジ
ウム、スズまたはアンチモンをドープした酸化インジウ
ム、アンチモンをドープした酸化スズなどが好適に使用
できる。導電性金属薄膜を透明板55,56の内面に形
成する方法としては、蒸着法(例えば、真空蒸着法)、
スパッタリング法、デッピング法、CVD法などにより
行うことができる。電極59a,59b、60a,60
bとしては、銅、銀などの導電性の高い金属薄膜が好適
に使用される。そして、これら電極および温度検知部
は、使用時には、温度制御器と電気的に接続される。
【0039】絶縁性および透明性を有する充填材として
は、シリコーン、ポリウレタンなどが使用でき、特に接
着性を有するものが好ましい。シリコーンが、絶縁性、
安定性などの点より好適である。シリコーンとしては、
シリコーンゲル、シリコーンゴムなどがあり、シリコー
ンゴムとしては、接着性を有するRTVシリコーンゴ
ム、LTVシリコーンゴムなどが好適であり、一液型、
二液型のいずれでもよい。
【0040】ハウジング53は、図12に示すように、
中央に設けられた開口71と、この開口71を取り囲む
ように設けられた透明プレート載置部72と、電極およ
び温度検知部と接続された接続線を通すための小口(図
示せず)を有している。
【0041】そして、温度検知部64が、透明プレート
に接触するように設けられている。具体的には、2つの
透明板間に位置し、かつ第1透明板の裏面に接触するよ
うに設けられている。これにより、温度検知部は、透明
プレート内に位置している。なお、温度検知部は、透明
プレートの表面に設けられていてもよく、また下面に設
けられていてもよい。温度検知部64としては、温度検
知可能なものであれば特に制限はないが、熱電対、サー
ミスタなどが好適である。電極および温度検知部に接続
された接続線は束ねられて1本のコード66となって、
ハウジング53の小口より外部に延びている。そして、
このコード66の端部には、コネクタ(図示せず)が取
り付けられている。このコネクタは、後述する温度制御
器との接続端子を形成している。そして、この顕微鏡用
透明プレート50は、顕微鏡ステージに組み込まれて使
用される。
【0042】そして、顕微鏡用透明加温プレート50と
温度制御器31により、本発明の温度制御装置が構成さ
れている。温度制御器としては、上述したものが好適に
使用される。なお、上記説明では、透明プレートとし
て、2枚の透明板を用いた実施例について説明した。こ
の実施例では、透明板に設けられた透明発熱体が外部に
露出しないので、漏電などの問題も生じないことより好
ましい。しかし、必ずしもこのようなものに限られな
い。
【0043】例えば、透明板と、透明板の表面に形成さ
れた第1透明発熱体と、透明板の裏面に形成された第2
透明発熱体とを有する透明プレートと、透明プレートの
周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透
明プレートであって、透明板の表面には、第1透明発熱
体と接触し向かい合う1組の第1発熱体用電極を有し、
透明板の裏面には、第2透明発熱体と接触し向かい合う
1組の第2発熱体用電極を有し、さらに、向かい合う第
2発熱体用電極の中心線は、向かい合う第1発熱体用電
極の中心線とほぼ直交するように設けたものであっても
よい。なお、この実施例と上述した実施例との相違は、
この実施例では、1枚の透明板の両面に透明発熱体およ
びそれに対応して電極を設けた点のみであり、その他の
点については、上述した実施例と同様である。
【0044】次に、本発明の他の実施例の顕微鏡用透明
加温プレートについて説明する。図13は、本発明の一
実施例の顕微鏡用透明加温プレート80の平面図であ
り、図14は、図13のC−C線断面図であり、図15
は、この実施例の顕微鏡用プレートの組立状態を説明す
るための斜視図である。
【0045】この実施例の顕微鏡用透明加温プレート8
0は、第1透明板と、第1透明板と所定距離離間して積
層された第2透明板と、第1透明板と該第2透明板との
間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレート
と、透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備
えた顕微鏡用加温透明プレートである。さらに、第1透
明板または第2透明板の向かい合ういずれかの内面に形
成された透明発熱体と、透明発熱体と接触し向かい合う
1組の発熱体用電極を有し、透明板は、ガラス板であ
り、かつ、絶縁性透明材料は、接着性を有するものであ
り、さらに、第1透明板と第2透明板との間に位置する
ように設けられた温度検知部を備えている。この実施例
の顕微鏡用透明加温プレート80は、透明プレート(透
明プレート組立体)82と、この透明プレートを収納す
る環状ハウジング83とにより形成されている。透明プ
レート82は、第1透明板85と第1透明板85と所定
距離離間して積層された第2透明板86と、第1透明板
85と第2透明板86との間に充填された絶縁性透明材
料92から形成されている。そして、ハウジング83
は、透明プレート82の周縁部を保持している。そし
て、第1透明板85は、その下面に形成された透明発熱
体87と、透明発熱体87と接触し向かい合う1組の発
熱体用電極89a,89bを有している。
【0046】具体的に説明すると、図13ないし図15
に示すように、顕微鏡用透明加温プレート80は、ハウ
ジング83と、このハウジング83に収納された、透明
プレート82、温度検知部94とにより構成されてい
る。透明プレート組立体82は、第1透明板85と第2
透明板86と、透明板85,86の間に挿入されたスペ
ーサ95と、透明板85,86間に充填された絶縁性透
明充填材92と、透明板85,86間に挿入された温度
検知部94により形成されている。2枚の透明板85,
86は、ほぼ同じ大きさをしており、両者が重なるよう
に積層されている。そして、透明板85,86の向かい
合う端辺の周縁部内部に設けられた2つのスペーサ95
により両者間は、全体にわたりほぼ一定距離離間してい
る。そして、透明板85の内面(裏面)には、透明発熱
体87が設けられている。また、透明板85は、その周
縁部の全周にわたり透明発熱体が設けられていない部分
85aを有している。そして、電極89a,89bも透
明プレートの周縁より離間した内側、言い換えれば、透
明板85の周縁部より所定距離内側となる位置に設けら
れている。このように、電極および透明発熱体が、透明
板の周縁より内側となるように、言い換えれば、透明板
の周縁部の全周にわたり透明発熱体および電極の両者が
存在しない部分が形成されているため、電極および透明
発熱体より生じた電磁波が、透明板85の上方に飛ぶこ
とを抑制する。これにより、電極および透明発熱体よ
り、もし電磁波(ノイズ)が発生しても、透明板85の
上に載置される観察対象物に影響を与えることを防止す
る。
【0047】そして、透明板85の端部と透明発熱体8
7および電極89a,89bの端部との距離は、0.5
〜10mm程度が好ましい。特に、1〜5mmが好まし
い。
【0048】透明板85,86としては、ガラス板、合
成樹脂製板であり、透明かつ絶縁性板状物が使用され
る。合成樹脂板としては、透明性と絶縁性を有するもの
であれば特に制限はないが、アクリル板、ポリカーボネ
ート板、スチレン板などの透明性の高いものが好まし
く、さらに、硬質のものが好適である。なお、透明板と
しては、透明性が高いこと、熱伝導率があまり高くない
ことより、ガラス板が好適である。また、透明板の形状
は、上述した正方形のものに限られず、円形であっても
よい。なお、円形とは、真円形、楕円形、長方円形など
を含むものである。また、正方形に限らず、その他の四
角形(長方形、平行四辺形、菱形)、六角形などの多角
形であってもよい。
【0049】そして、透明発熱体87は、導電性金属薄
膜により形成されており、導電性金属薄膜としては、通
電により発熱する性質を有している。具体的には、酸化
スズ、SiO2−インジウム合金、酸化インジウム、ス
ズまたはアンチモンをドープした酸化インジウム、アン
チモンをドープした酸化スズなどが好適に使用できる。
導電性金属薄膜を透明板85,86の内面に形成する方
法としては、蒸着法(例えば、真空蒸着法)、スパッタ
リング法、デッピング法、CVD法などにより行うこと
ができる。電極89a,89bとしては、銅、銀などの
導電性の高い金属薄膜が好適に使用される。そして、こ
れら電極および温度検知部は、使用時には、温度制御器
と電気的に接続される。
【0050】絶縁性および透明性を有する充填材(絶縁
性透明材料)としては、シリコーン、ポリウレタンなど
が使用でき、特に接着性を有するものが好ましい。シリ
コーンが、絶縁性、安定性などの点より好適である。シ
リコーンとしては、シリコーンゲル、シリコーンゴムな
どがあり、シリコーンゴムとしては、接着性を有するR
TVシリコーンゴム、LTVシリコーンゴムなどが好適
であり、一液型、二液型のいずれでもよい。
【0051】ハウジング83は、図14および図15に
示すように、中央に設けられた開口83aと、この開口
83aを取り囲むように設けられた透明プレート載置部
83bと、電極および温度検知部と接続された接続線さ
らに後述するハウジングと接続されたアース線を通すた
めの小口を有している。さらに、このハウジング83
は、少なくとも表面が導電性を有することが好ましく、
このためには、ハウジング83を導電性材料により全体
を形成する方法と、ハウジング83の表面を導電性処理
する方法が考えられる。前者の場合には、ハウジング
を、例えば、導電性金属、導電性プラスチックなどによ
り形成することにより行うことができ、後者の場合に
は、ハウジング83の表面に導電性塗料の塗布または導
電性金属の蒸着などを行うことにより達成される。そし
て、このように導電性を有するハウジング83に、図1
3ないし図15に示すようにアース線93を設けること
が好ましい。このようにすることにより、電極および透
明発熱体より発生した電磁波または外部より飛来した電
磁波が、ハウジングに当たったとき、その電磁波はハウ
ジングと接続されたアース線を流れて消失するので、透
明プレートに載置される観察対象物に電磁波が流れるこ
とを抑制できる。
【0052】そして、温度検知部94は、透明プレート
に接触するように設けられている。具体的には、2つの
透明板85,86間に位置し、かつ第1透明板85の裏
面に接触するように設けられている。これにより、温度
検知部は、透明プレート内に位置している。なお、温度
検知部94は、透明プレート82の表面に設けられてい
てもよく、また下面に設けられていてもよい。温度検知
部94としては、温度検知可能なものであれば特に制限
はないが、熱電対、サーミスタなどが好適である。電極
および温度検知部に接続された接続線およびアース線は
束ねられて1本のコード96となって、ハウジング83
の小口より外部に延びている。そして、このコード96
の端部には、コネクタ(図示せず)が取り付けられてい
る。このコネクタは、後述する温度制御器との接続端子
を形成している。そして、この顕微鏡用透明プレート8
0は、顕微鏡ステージに組み込まれて使用される。
【0053】また、透明プレートを円形とする場合に
は、図1ないし図6に示し、かつ上述した実施例の透明
プレートのように、第1透明板および第2透明板の両者
に、透明発熱体および電極を、それらが透明板の周縁よ
り内側となるように、言い換えれば、透明板の周縁部の
全周にわたり透明発熱体および電極の両者が存在しない
部分が形成されるように設けて、さらに、第1透明板に
設けた電極と第2透明板に設けた電極が実質的に重なら
ないように、かつ、第1透明板に設けた電極の中心線と
第2透明板に設けた電極の中心線が、プレートの中央部
にてほぼ直交するように構成することが好ましい。具体
的には、第1透明板の円形形状に対応するように、全周
の内側にほぼ4分の1の長さの円弧で向かい合うように
2つの電極を設け、第2透明板にも、その円形形状に対
応するように、全周の内側にほぼ4分の1の長さの円弧
で向かい合うように2つの電極も設け、それら電極の中
心線が直交するように構成することが好ましい。このよ
うに電極を設けることにより、透明プレート組立体とし
ては、設けられた4つの電極により、そのほぼ全周の内
側が包囲される。
【0054】そして、顕微鏡用透明加温プレート80と
温度制御器により、本発明の顕微鏡ステージ用温度制御
装置(顕微鏡用透明加温装置)が構成されている。温度
制御器としては、上述した図7に示すような構成の温度
制御器31が好適に使用される。なお、この実施例の顕
微鏡ステージ用温度制御装置では、電磁波による影響を
より確実に抑制できることが好ましく、そのためには、
制御器31による電磁波(ノイズ)の発生が少ないこと
が好ましい。このため、温度制御部35が有する温度調
整機能(言い換えれば、電力供給調整機能)は、印加電
圧を調整する機能、負荷電流を調整する機能により行わ
れることが好ましい。通電のON/OFF状態により温
度調整を行う場合に比べて、電磁波の発生を押さえるこ
とができる。
【0055】この場合、温度制御部は、検知された測定
温度が、設定温度入力部により入力された設定温度より
低い場合には、電圧または電流を高くするように制御
し、逆に、検知された測定温度が、設定温度入力部によ
り入力された設定温度より高い場合には、電圧また電流
を低くするか、一時的に通電を中止し、測定温度が設定
温度と等しい場合には、与えている電圧また電流を維持
することにより行われる。その他の点は、図7に示し上
述した通りである。
【0056】次に、本発明の他の実施例の顕微鏡用透明
加温プレートについて説明する。図16は、本発明の一
実施例の顕微鏡用透明加温プレート100の平面図であ
り、図17は、図16のD−D線断面図であり、図18
は、この実施例の顕微鏡用プレートの組立状態を説明す
るための斜視図である。この実施例の顕微鏡用透明加温
プレート100は、透明板105と、透明板105の裏
面に形成された透明発熱体107と、透明板105の表
面に形成された透明導電膜119とからなる透明プレー
ト102と、透明プレート102の周縁部を保持するハ
ウジング103とを備えている。そして、透明板105
は、裏面に透明発熱体107と接触し向かい合う1組の
発熱体用電極109a,109bと、裏面の周縁部の全
周にわたり設けられた透明発熱体が存在しない部分10
5aを有するとともに、電極109a,109bも透明
プレートの周縁より離間した内側に設けられており、さ
らに、透明板105の表面に設けられた透明導電膜11
9と接触するアース線117を有している。
【0057】図面を用いて説明する。この実施例の顕微
鏡用透明加温プレート100は、透明プレート102
と、この透明プレートを収納する矩形状ハウジング10
3とにより形成されている。透明プレート102は、第
1透明板105と第1透明板105と所定距離離間して
積層された第2透明板106と、第1透明板105と第
2透明板106との間に充填された絶縁性透明材料11
2から形成されており、中央に貫通口104を有してい
る。そして、ハウジング103は、透明プレート102
の周縁部を保持している。なお、透明プレート102の
貫通口104は、倒立顕微鏡のレンズ部分を上方より確
認するために使用される。
【0058】そして、第1透明板105は、内面に形成
された第1透明発熱体107と、第1透明発熱体107
と接触し向かい合う1組の第1発熱体用電極109a,
109bと、中央に設けられた開口を有している。ま
た、第1透明板105の周縁部には、透明発熱体および
電極が存在しない部分105aを有している。つまり、
透明発熱体107の端部および電極109a,109b
端部と、透明板105の周縁(端部)とは所定距離離間
している。言い換えれば、透明発熱体107の端部およ
び電極109a,109b端部は、透明板105の周縁
より若干内側となるように形成されている。このように
形成されているため、電極および透明発熱体より生じた
電磁波が、透明プレートの上方に飛ぶことを抑制する。
これにより、電極および透明発熱体よりもし電磁波(ノ
イズ)が発生しても、透明板の上に載置される観察対象
物に影響を与えることを防止する。
【0059】また、第2透明板106の表面(透明板1
05と向かい合う面)には第2透明発熱体108と、第
2透明発熱体108と接触し向かい合う1組の第2発熱
体用電極110a,110bが設けられている。また、
透明板106の中央には開口を有している。そして、第
1透明板105と同様に、第2透明板106の周縁部に
も、透明発熱体および電極が存在しない部分が形成され
ている。つまり、透明発熱体108の端部および電極1
10a,110b端部と、透明板106の周縁(端部)
とは所定距離離間している。言い換えれば、透明発熱体
108の端部および電極110a,110b端部は、透
明板106の周縁より若干内側となるように形成されて
いる。このように形成されているため、電極および透明
発熱体より生じた電磁波が、透明プレートの上方に飛ぶ
ことを抑制する。
【0060】そして、透明板の端部と透明発熱体および
電極の端部との距離は、0.5〜10mm程度が好まし
い。特に、1〜5mmが好ましい。また、向かい合う第
2発熱体用電極110a,110bの中心線は、向かい
合う第1透明板用電極109a,109bの中心線とプ
レート中央部にてほぼ直交するように設けられている。
このように両電極の中心線がほぼ直交するように形成さ
れているので、少なくとも、透明プレートの中央部分は
良好な加温状態を得ることができる。
【0061】さらに、第1透明板105は、表面に透明
導電膜119とこの透明導電膜に接続されたアース線1
17を有している。このため、もし電極および透明発熱
体より生じた電磁波または外部より飛来した電磁波が、
透明板の表面に当接しても、導電膜119よりアース線
117に流れるので、透明板の上に載置される観察対象
物に影響を与えることを防止する。
【0062】そして、第1透明板105と第2透明板1
06との間には、スペーサ115と温度検知部114が
設けられており、2枚の透明板間には、絶縁性透明充填
材112が充填されている。これら絶縁性透明充填材1
12およびスペーサ115により、透明発熱体107,
108が相互に導通することを防止している。温度検知
部114としては、温度検知可能なものであれば特に制
限はないが、熱電対、サーミスタなどが好適である。
【0063】そして、この実施例では、第1透明板10
5および第2透明板106は、ほぼ正方形であり、中央
部分に開口を有し、かつそのほぼ全面に透明発熱体10
7,108が設けられている。そして、第1透明板10
5には、その正方形形状に対応するように、向かい合う
端辺のほぼ全体にわたる2つの電極109a,109b
が設けられている。よって、透明板105には、他の向
かい合う端辺には電極が存在しない部分が形成されてい
る。また、温度検知部114は、この電極が存在しない
部分のほぼ中央に取り付けられている。同様に、第2透
明板106にも、その正方形形状に対応するように、向
かい合う端辺のほぼ全体にわたる2つの電極110a,
110bが設けられている。よって、透明板106に
も、他の向かい合う端辺には電極が存在しない部分が形
成されている。
【0064】そして、図16および図17に示すよう
に、第1透明板105に設けた電極109a,109b
と第2透明板106に設けた電極110a,110bが
その端部を除いて実質的に重ならないように両透明板1
05,106は積層されている。これにより、電極10
9a,109bの中心線は、電極110a,110bの
中心線と直交している。また、透明板105,106間
に介在するスペーサ115により、それぞれの電極は、
他方の透明板に設けられた透明発熱体とも接触しないよ
うになっている。このように電極を設けることにより、
図18に示すように、透明プレート組立体102として
は、設けられた4つの電極により、そのほぼ全周が包囲
されている。さらに、透明板105,106間には、そ
の中央にほぼ開口の直径と等しい内径を有する環状スペ
ーサ118が設けられている。このスペーサ118は、
直接透明板105,106に接触している。つまり、ス
ペーサ118が設けられる付近、言い換えれば、開口の
周縁部には、透明発熱体が形成されていない部分を有
し、この部分にスペーサが設置されている。このため、
透明発熱体が外部に露出していない。このようにするこ
とにより、開口付近より電磁波が透明プレートの上方に
向けて発生することを抑制できる。
【0065】透明板105,106としては、ガラス
板、合成樹脂製板であり、透明かつ絶縁性板状物が使用
される。合成樹脂板としては、透明性と絶縁性を有する
ものであれば特に制限はないが、アクリル板、ポリカー
ボネート板、スチレン板などの透明性の高いものが好ま
しく、さらに、硬質のものが好適である。なお、透明板
としては、透明性が高いこと、熱伝導率があまり高くな
いことより、ガラス板が好適である。また、透明板の形
状は、上述した正方形のものに限られず、例えば、長方
形などの四角形、さらには、六角形などの多角形であっ
てもよい。さらに、円形であってもよく、円形とは、真
円形、楕円形、長方円形などを含むものである。また、
電極の形状は、設けられた電極109a,109b、1
10a,110bのすべてが同じ大きさであることが好
ましいが、これに限らず、例えば、第1透明板105に
設けられる電極109a,109bを向かい合う端辺の
全長より短く(具体的には、端辺の中央部に全長の3分
の2程度の長さ)形成し、第2透明板の電極110a,
110bも向かい合う端辺の全長より短く(具体的に
は、端辺の中央部に全長の3分の2程度の長さ)しても
よい。また、電極109a,109bの長さと、電極1
10a,110bの長さが異なるものとしてもよい。こ
のように形成することにより、透明プレートの周縁部に
加温されない部分が形成されるが、両電極の中心線がほ
ぼ直交するように形成すれば、透明プレートの中央部分
は良好な加温状態を得ることができる。
【0066】そして、透明発熱体107,108および
透明導電膜119は、導電性金属薄膜により形成されて
いる。導電性金属薄膜としては、酸化スズ、SiO2
インジウム合金、酸化インジウム、スズまたはアンチモ
ンをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープし
た酸化スズなどが好適に使用できる。導電性金属薄膜を
透明板105,106の表面に形成する方法としては、
蒸着法(例えば、真空蒸着法)、スパッタリング法、デ
ッピング法、CVD法などにより行うことができる。電
極109a,109b、110a,110bとしては、
銅、銀などの導電性の高い金属薄膜が好適に使用され
る。そして、これら電極および温度検知部は、使用時に
は、温度制御器と電気的に接続される。
【0067】絶縁性および透明性を有する充填材として
は、シリコーン、ポリウレタンなどが使用でき、特に接
着性を有するものが好ましい。シリコーンが、絶縁性、
安定性などの点より好適である。シリコーンとしては、
シリコーンゲル、シリコーンゴムなどがあり、シリコー
ンゴムとしては、接着性を有するRTVシリコーンゴ
ム、LTVシリコーンゴムなどが好適であり、一液型、
二液型のいずれでもよい。
【0068】ハウジング103は、図18に示すよう
に、中央に設けられた開口103aと、この開口103
aを取り囲むように設けられた透明プレート載置部10
3bと、電極および温度検知部と接続された接続線さら
に後述するハウジングと接続されたアース線を通すため
の小口を有している。さらに、このハウジング103
は、少なくとも表面が導電性を有することが好ましい。
このためには、ハウジング103を導電性材料により全
体を形成する方法と、ハウジング103の表面を導電性
処理する方法が考えられる。前者の場合には、ハウジン
グを、例えば、導電性金属、導電性プラスチックなどに
より形成することにより行うことができ、後者の場合に
は、ハウジング103の表面に導電性塗料の塗布または
導電性金属の蒸着などを行うことにより達成される。そ
して、このように導電性を有するハウジング103に、
図16ないし図18に示すようにアース線113を設け
ることが好ましい。このようにすることにより、電極お
よび透明発熱体より発生した電磁波または外部より飛来
した電磁波が、ハウジングに当たったとき、その電磁波
はハウジングと接続されたアース線を流れて消失するの
で、透明プレートに載置される観察対象物に電磁波が流
れることを抑制できる。
【0069】電極および温度検知部に接続された接続線
およびアース線113、117は束ねられて1本のコー
ド116となって、ハウジング103の小口より外部に
延びている。そして、このコード116の端部には、コ
ネクタ(図示せず)が取り付けられている。このコネク
タは、後述する温度制御器との接続端子を形成してい
る。そして、顕微鏡用透明加温プレート100と温度制
御器により、本発明の顕微鏡ステージ用温度制御装置
(顕微鏡用透明加温装置)が構成されている。温度制御
器としては、上述した図7に示すような構成の温度制御
器31が好適に使用される。なお、この実施例の顕微鏡
ステージ用温度制御装置では、電磁波による影響をより
確実に抑制できることが好ましく、そのためには、制御
器31による電磁波(ノイズ)の発生が少ないことが好
ましい。このため、温度制御部35が有する温度調整機
能(言い換えれば、電力供給調整機能)は、印加電圧を
調整する機能、負荷電流を調整する機能により行われる
ことが好ましい。通電のON/OFF状態により温度調
整を行う場合に比べて、電磁波の発生を抑えることがで
きる。
【0070】
【発明の効果】本発明の顕微鏡用透明加温プレートは、
第1透明板と、該第1透明板と所定距離離間して積層さ
れた第2透明板と、該第1透明板と該第2透明板との間
に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレート
と、該透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを
備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第1透
明板はいずれかの面に形成された第1透明発熱体と、該
第1透明発熱体と接触し向かい合う1組の第1発熱体用
電極を有し、第2の透明板は、いずれかの面に形成され
た第2透明発熱体と、該第2透明発熱体と接触し向かい
合う1組の第2発熱体用電極を有し、さらに、向かい合
う該第2発熱体用電極の中心線は、向かい合うの前記第
1透明板用電極の中心線とほぼ直交するように設けられ
ている。
【0071】また、他の態様の本発明の顕微鏡用透明加
温プレートは、透明板と、該透明板の表面に形成された
第1透明発熱体と、該透明板の裏面に形成された第2透
明発熱体とを有する透明プレートと、該透明プレートの
周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透
明プレートであって、前記透明板の表面には、前記第1
透明発熱体と接触し向かい合う1組の第1発熱体用電極
を有し、前記透明板の裏面には、前記第2透明発熱体と
接触し向かい合う1組の第2発熱体用電極を有し、さら
に、向かい合う該第2発熱体用電極の中心線は、向かい
合うの前記第1発熱体用電極の中心線とほぼ直交するよ
うに設けられている。このため、透明プレートの形状
(例えば、円形であっても)、透明プレートに貫通口が
設けられているなどのプレートの形態に影響される事な
く、観察に使用される透明プレートの中央付近をほぼ均
一な温度に加温できる。
【0072】また、本発明の顕微鏡用加温透明プレート
は、第1透明板と、該第1透明板と所定距離離間して積
層された第2透明板と、該第1透明板と該第2透明板と
の間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレー
トと、該透明プレートの周縁部を保持するハウジングと
を備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第1
透明板または第2透明板の向かい合ういずれかの内面に
形成された透明発熱体と、該透明発熱体と接触し向かい
合う1組の発熱体用電極を有し、かつ、該透明発熱体が
設けられた透明板の周縁部には、全周にわたり透明発熱
体が設けられていない部分を有し、さらに、前記電極も
前記透明プレートの周縁より離間した内側に設けられて
いる。
【0073】また、本発明の他の態様の顕微鏡用透明加
温プレートは、透明板と、該透明板の裏面に形成された
透明発熱体と、該透明板の表面に形成された透明導電膜
とからなる透明プレートと、該透明プレートの周縁部を
保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレー
トであって、前記透明板は、裏面に前記透明発熱体と接
触し向かい合う1組の発熱体用電極と、裏面の周縁部の
全周にわたり設けられた透明発熱体が存在しない部分を
有するとともに、前記電極も前記透明プレートの周縁よ
り離間した内側に設けられており、さらに、前記透明板
の表面に設けられた透明導電膜と接触するアースを有し
ている。このため、透明プレートの表面に載置される観
察対象物に透明プレートより発生する電磁波が流れるこ
とを抑制でき、観察対象物に対して電磁波による影響を
与えることが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の顕微鏡用透明加温
プレートの平面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、本発明の顕微鏡用プレートに使用され
るハウジングの平面図である。
【図4】図4は、本発明の顕微鏡用プレートに使用され
る第1透明板の平面図である。
【図5】図5は、本発明の顕微鏡用プレートに使用され
る第2透明板の平面図である。
【図6】図6は、本発明の顕微鏡用プレートの組立状態
を説明するための斜視図である。
【図7】図7は、本発明の顕微鏡用透明加温装置に使用
される温度制御器のブロック図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例の顕微鏡用透明加
温プレートの平面図である。
【図9】図9は、図8のB−B線断面図である。
【図10】図10は、この実施例の顕微鏡用プレートに
使用される第1透明板の平面図である。
【図11】図11は、この実施例の顕微鏡用プレートに
使用される第2透明板の平面図である。
【図12】図12は、この実施例の顕微鏡用プレートの
組立状態を説明するための斜視図である。
【図13】図13は、本発明の一実施例の顕微鏡用透明
加温プレートの平面図である。
【図14】図14は、図13のC−C線断面図である。
【図15】図15は、この実施例の顕微鏡用プレートの
組立状態を説明するための斜視図である。
【図16】図16は、本発明の一実施例の顕微鏡用透明
加温プレートの平面図である。
【図17】図17は、図16のD−D線断面図である。
【図18】図18は、この実施例の顕微鏡用プレートの
組立状態を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1,50,80,100 顕微鏡用透明加温プレート 2,52,82,102 透明プレート(透明プレート
組立体) 3,53,83,103 ハウジング 5,55,85,105 第1透明板 6,56,86,106 第2透明板 7,57,87,107 第1透明発熱体 8,58,88,108 第2透明発熱体 9a,9b,59a,59b 第1発熱体用電極 89a,89b,109a,109b 第1発熱体用電
極 10a,10b,60a,60b 第2発熱体用電極 90a,90b,110a,110b 第2発熱体用電
極 31 温度制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1透明板と、該第1透明板と所定距離
    離間して積層された第2透明板と、該第1透明板と該第
    2透明板との間に充填されたポリウレタンからなる絶縁
    性透明材料とからなる透明プレートと、該透明プレート
    の周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温
    透明プレートであって、前記第1透明板はいずれかの面
    に形成された第1透明発熱体と、該第1透明発熱体と接
    触し向かい合う1組の第1発熱体用電極を有し、第2の
    透明板は、いずれかの面に形成された第2透明発熱体
    と、該第2透明発熱体と接触し向かい合う1組の第2発
    熱体用電極を有し、さらに、向かい合う該第2発熱体用
    電極の中心線は、向かい合う前記第1透明板用電極の中
    心線とほぼ直交するように設けられていることを特徴と
    する顕微鏡用透明加温プレート。
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