JP3016894U - 顕微鏡用透明加温プレートおよび顕微鏡用透明加温装置 - Google Patents

顕微鏡用透明加温プレートおよび顕微鏡用透明加温装置

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JP3016894U
JP3016894U JP1995002714U JP271495U JP3016894U JP 3016894 U JP3016894 U JP 3016894U JP 1995002714 U JP1995002714 U JP 1995002714U JP 271495 U JP271495 U JP 271495U JP 3016894 U JP3016894 U JP 3016894U
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恭三 内海
保 井上
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株式会社北里サプライ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス板を破損させても、ガラスの破片の飛
散を防止した顕微鏡用透明加温プレートを提供するもの
である。 【構成】 本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1
透明ガラス板5と、ガラス板5と積層された第2透明ガ
ラス板6と、両ガラス板間に充填された絶縁性透明材料
12とからなる透明プレート2と、透明プレート2の周
縁部を保持するハウジング3とを備える。ガラス板5,
6の向かい合う面のいずれかには、透明導電膜7と導電
膜7と接触し向かい合う1組の導電膜発熱用電極9a,
9bとが設けら、絶縁性透明材料12は、ガラス板5,
6との接着性を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、顕微鏡のステージに取り付けて、または載置され、顕微鏡による標 本の観察の際に使用する顕微鏡用透明プレートに関する。具体的には、標本の至 適温度に温度制御できる顕微鏡用透明加温プレートおよび顕微鏡用透明加温装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家畜の改良、増殖などの目的で人工授精が行われている。また、不 妊症対策などの目的より、人類にも人工授精が行われて来ている。このような人 工授精に際して、予め輸送される精子の活力や性状を顕微鏡で検査してその適性 を確認する必要がある。そして、動物の種類によっても異なるが、一般的に精子 は、37〜38℃にて至適活性を有するため、検査もこの温度にて行うことが好 ましい。 このような目的より、例えば、特開昭62−135803号公報に示すような 顕微鏡観察用加温装置を本考案者は提案している。この加温装置は、ヒータース テージと、その加温手段を有している。そして、ヒーターステージは、上下の透 明なガラス板の間に透明な導電膜を有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記装置は十分な効果を有するが、使用時に誤ってガラス板を破損させるとガ ラスの破片が飛散する危険性もある。 そこで、本考案の第1の目的は、ガラス板を破損させても、ガラスの破片の飛 散を防止した顕微鏡用透明加温プレートを提供するものである。 また、従来の透明プレートでは、透明導電膜への通電により生じる透明導電膜 の発熱を利用して、透明プレートを加温している。このため、透明導電膜に接続 された電極などから、電磁波(ノイズ)が発生することがある。この電磁波が、 観察対象物に流れるとその性状を変化させる危険性がある。 そこで、本考案の第2の目的は、透明プレートの表面に載置される観察対象物 に透明プレートより発生する電磁波が流れることを抑制できる顕微鏡用透明加温 プレートを提供するものである。 さらに、本考案の第3の目的は、ガラス板を破損させても、ガラスの破片の飛 散を防止し、かつ、透明プレートの表面に載置される観察対象物に透明プレート より発生する電磁波が流れることを抑制できる顕微鏡用透明加温プレートを提供 するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するものは、第1の透明ガラス板と、該第1の透明ガラ ス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラス板と 該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該 透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレー トであって、前記第1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う面の いずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し向かい合う1組の導電膜発熱 用電極とが設けられており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガ ラス板および第2の透明ガラス板との接着性を有している顕微鏡用透明加温プレ ートである。
【0005】 また、上記第1の目的を達成するものは、第1の透明ガラス板と、該第1の透 明ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラ ス板と該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料と、該第1のガラス板と 該第2のガラス板間に設けられた温度センサーとからなる透明プレートと、該透 明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレート であって、前記第1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う面のい ずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し向かい合う1組の導電膜発熱用 電極とが設けられており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラ ス板、第2の透明ガラス板および前記温度センサーとの接着性を有している顕微 鏡用透明加温プレートである。
【0006】 また、上記第1の目的を達成するものは、第1の透明ガラス板と、該第1の透 明ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラ ス板と該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料と、該第1のガラス板と 該第2のガラス板間に設けられた温度センサーとからなる透明プレートと、該透 明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレート であって、前記第1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う面のい ずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し向かい合う1組の導電膜発熱用 電極とが設けられており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラ ス板および第2の透明ガラス板との接着性を有し、前記温度センサーは、前記透 明導電膜と接触しないように前記第1のガラス板と該第2のガラス板間に位置し 、かつ前記絶縁性透明材料により固定されている顕微鏡用透明加温プレートであ る。
【0007】 上記第2の目的を達成するものは、第1の透明ガラス板と、該第1の透明ガラ ス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラス板と 該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該 透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレー トであって、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の両者に は、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する向か い合う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはア ース線が接続されている顕微鏡用透明加温プレートである。
【0008】 上記第2の目的を達成するものは、第1の透明板と、該第1の透明板と所定距 離離間して積層された第2の透明板と、該第1の板と該第2の板間に充填された 絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明プレートの周縁部を保持する ハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第1の透明板と 前記第2の透明板の向かい合う面の両者には、透明導電膜が設けられ、さらにそ の一方の面には透明導電膜と接触する向かい合う1組の導電膜発熱用電極が設け られ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアース線が接続されている顕微鏡用透明 加温プレートである。
【0009】 上記第2の目的を達成するものは、第1の透明板と、該第1の透明板と所定距 離離間して積層された第2の透明板と、該第1の透明板と該第2の透明板に設け られた温度センサーと、該第1の透明板と該第2の透明板間に充填された絶縁性 透明材料とからなる透明プレートと、該透明プレートの周縁部を保持するハウジ ングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第1の透明板と前記第 2の透明板の向かい合う面の両者には、透明導電膜が設けられ、さらにその一方 の面には透明導電膜と接触する向かい合う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、 かつ、他方の面の透明導電膜にはアース線が接続されており、さらに、前記温度 センサーは、前記透明導電膜と接触しないように前記第1の透明板と該第2の透 明板に位置し、かつ前記絶縁性透明材料により固定されて顕微鏡用透明加温プレ ートである。
【0010】 上記第3の目的を達成するものは、第1の透明ガラス板と、該第1の透明ガラ ス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラス板と 該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該 透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレー トであって、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の両者に は、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する向か い合う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはア ース線が接続されており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラ ス板および第2の透明ガラス板との接着性を有する顕微鏡用透明加温プレートで ある。
【0011】 また、上記第3の目的を達成するものは、第1の透明ガラス板と、該第1の透 明ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラ ス板と該第2のガラス板間に設けられた温度センサーと、該第1のガラス板と該 第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透 明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレート であって、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の両者には 、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する向かい 合う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアー ス線が接続されており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラス 板、第2の透明ガラス板および前記温度センサーとの接着性を有する顕微鏡用透 明加温プレートである。
【0012】 また、上記第3の目的を達成するものは、第1の透明ガラス板と、該第1の透 明ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラ ス板と該第2のガラス板間に設けられた温度センサーと、該第1のガラス板と該 第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透 明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレート であって、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の両者には 、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する向かい 合う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアー ス線が接続されており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラス 板および第2の透明ガラス板との接着性を有し、前記温度センサーは、前記透明 導電膜と接触しないように前記第1のガラス板と該第2のガラス板間に位置し、 かつ前記絶縁性透明材料により固定されている顕微鏡用透明加温プレートである 。
【0013】 そして、上記第2の目的を達成するものは、上述した顕微鏡用透明加温プレー トと、前記温度センサーにより検知される温度信号を用いて該透明加温プレート の透明導電膜を温度制御する温度制御機構を備えた温度制御器とからなる顕微鏡 用透明加温装置であって、前記温度制御機構は、前記温度センサーにより検知さ れる温度信号に基づき、印加電圧値もしくは付加電流量を調整することにより温 度調整を行うものである顕微鏡用透明加温装置である。
【0014】
【実施例】
そこで、本考案の顕微鏡用透明加温プレートを図面に示した実施例を用いて説 明する。なお、本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、言い換えれば、顕微鏡用 試料支持板である。 図1は、本考案の一実施例の顕微鏡用透明加温プレート1の平面図であり、図 2は、図1のA−A線断面図であり、図3は、本考案の顕微鏡用プレートに使用 される各部品を説明するための斜視図である。 この実施例の顕微鏡用透明加温プレート1は、透明プレート2と、この透明プ レートを収納するハウジング3とにより形成されている。 透明プレート2は、第1ガラス板5と第1ガラス板5と所定距離離間して積層 された第2ガラス板6と、第1ガラス板5と第2ガラス板6との間に充填された 絶縁性透明材料12とから形成されている。そして、ハウジング3は、透明プレ ート2の周縁部を保持している。
【0015】 そして、第1ガラス板5は、いずれかの面に形成された透明導電膜(透明発熱 体)7と、この透明導電膜7と接触し向かい合う1組の導電膜発熱用電極9a, 9bを有している。また、第2ガラス板6には、透明導電膜は形成されていない 。 具体的に説明すると、図1ないし図3に示すように、顕微鏡用透明加温プレー ト1は、ハウジング3と、このハウジング3に収納された、透明プレート2、温 度センサー14とにより構成されている。 透明プレート組立体2は、図2および図3に示すように、第1ガラス板5と第 2ガラス板6と、ガラス板5,6の間に挿入されたスペーサ15と、ガラス板5 ,6間に充填された絶縁性透明材料(絶縁性透明充填材)12と、ガラス板5, 6間に挿入された温度センサー14により形成されている。上面となるガラス板 5が下面となるガラス板6より若干大きく形成されている。なお、両者のガラス 板はほぼ同じ大きさでもよい。そして、両者は重なるように積層されている。ガ ラス板5,6の周縁部内部に設けられた2つのスペーサ15により両者間は、全 体にわたりほぼ一定距離離間している。そして、ガラス板5の内面(ガラス板6 と向かい合う面)には、透明導電膜7が設けられている。なお、透明導電膜7は 、ガラス板5ではなく、ガラス板6の上面(ガラス板5と向かい合う面)に形成 してもよい。
【0016】 そして、この実施例では、第1ガラス板5および第2ガラス板6は、ほぼ正方 形である。第1ガラス板5の下面のほぼ全面に透明導電膜7が設けられている。 そして、第1ガラス板5には、その正方形形状に対応するように、向かい合う端 辺のほぼ全体にわたる2つの電極9a,9bが設けられており、この電極9a, 9bは透明導電膜7と接触している。よって、ガラス板5には、他の向かい合う 端辺は電極が存在しない部分となっている。また、温度センサー14は、この電 極が存在しない部分のほぼ中央に取り付けられている。 ガラス板5,6としては、透明かつ絶縁性を有するものが好適である。 また、ガラス板の形状は、上述したものに限られず、長方形などの四角形、六 角形などの多角形、さらに、円形(真円形,楕円形)であってもよい。 そして、透明導電膜7は、導電性ではあるが、有る程度の抵抗をもっており、 通電により発熱する。発熱度としては、ガラス板を20℃以上、好ましくは30 ℃以上に加温できるものが好ましい。具体的には、透明導電膜は、導電性金属薄 膜により形成されている。導電性金属薄膜としては、通電により発熱する性質を 有するものが使用される。具体的には、酸化スズ、SiO2−インジウム合金、 酸化インジウム、スズまたはアンチモンをドープした酸化インジウム、アンチモ ンをドープした酸化スズなどが好適に使用できる。導電性金属薄膜をガラス板5 ,6の内面に形成する方法としては、蒸着法(例えば、真空蒸着法)、スパッタ リング法、デッピング法、CVD法などにより行うことができる。電極9a,9 bとしては、銅、銀などの導電性の高い金属薄膜が好適に使用される。そして、 これら電極および温度センサーは、使用時には、温度制御器と電気的に接続され る。
【0017】 絶縁性透明材料12としては、絶縁性、透明性およびガラス板、さらに、後述 する合成樹脂板に対する接着性を有するものが使用される。さらに、温度センサ ーに対する接着性を有することが好ましい。このような透明材料としては、シリ コーン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂などのものが使用できる。 特に、シリコーン系樹脂が、絶縁性、安定性などの点より好適である。シリコ ーン系樹脂としては、シリコーンゲル、シリコーンゴムなどがあり、シリコーン ゴムとしては、接着性を有するRTVシリコーンゴム、LTVシリコーンゴムな どが好適であり、一液型、二液型のいずれでもよい。具体的には、製品名KE1 09(二液型RTVシリコーンゴム,信越化学工業株式会社製)が好適である。 そして、温度センサー14が、透明導電膜7と接触しないようにガラス板5, 6間に位置し、かつその位置が容易に移動しないように、センサー14は透明材 料12にそのまわりが取り囲まれている。つまり、センサー14は、透明材料1 2により固定されている。温度センサー14としては、温度検知可能なものであ れば特に制限はないが、熱電対、サーミスタなどが好適である。
【0018】 ハウジング3は、図2および図3に示すように、中央に設けられた開口3aと 、この開口3aを取り囲むように設けられた透明プレート載置部3bと、電極お よび温度センサーと接続された接続線さらに後述するハウジングと接続されたア ース線18を通すための小口13を有している。さらに、ハウジング3は、少な くとも表面が導電性を有することが好ましい。このためには、ハウジング3を導 電性材料により全体を形成する方法と、ハウジング3の表面を導電性処理する方 法が考えられる。前者の場合には、ハウジングを、例えば、導電性金属、導電性 プラスチックなどにより形成することにより行うことができ、後者の場合には、 ハウジング3の表面に導電性塗料の塗布または導電性金属の蒸着などを行うこと により達成される。そして、このように導電性を有するハウジング3に、図2に 示すようにアース線18を設けることが好ましい。このようにすることにより、 電極および透明導電膜より発生した電磁波または外部より飛来した電磁波が、ハ ウジングに当たったとき、その電磁波はハウジングと接続されたアース線を流れ て消失するので、透明プレートに載置される観察対象物に電磁波が流れることを 抑制できる。 電極および温度センサーに接続された接続線さらにアース線は束ねられて1本 のコード16となって、ハウジング3の小口18より外部に延びている。そして 、このコード16の端部には、コネクタ(図示せず)が取り付けられている。こ のコネクタは、後述する温度制御器との接続端子を形成している。 そして、この顕微鏡用透明加温プレート1は、顕微鏡ステージに組み込まれて 使用される。
【0019】 次に、本考案の他の実施例の顕微鏡用透明加温プレート20について説明する 。 図4は、本考案の一実施例の顕微鏡用透明加温プレート1の平面図であり、図 5は、図4のB−B線断面図であり、図6は、本考案の顕微鏡用プレートに使用 される各部品を説明するための斜視図である。 具体的に説明すると、図4ないし図6に示すように、顕微鏡用透明加温プレー ト20は、ハウジング3と、このハウジング3に収納された、透明プレート22 、温度センサー14とにより構成されている。 透明プレート組立体22は、図5および図6に示すように、第1透明板(ガラ ス板)25と第2透明板(ガラス板)26と、ガラス板25,26の間に挿入さ れたスペーサ15と、ガラス板25,26間に充填された絶縁性透明充填材12 と、ガラス板25,26間に挿入された温度センサー14により形成されている 。
【0020】 そして、この実施例では、第1ガラス板25および第2ガラス板26は、ほぼ 正方形であり、かつ、その向かい合う両面のほぼ全面に透明導電膜27,28が 設けられている。そして、第1ガラス板25に形成された透明導電膜27にはア ース線29が接続されている。これにより、導電膜27に接触した電磁波はアー ス線に流れ消失する。また、ガラス板25,26の向かい合う周縁に設けられた スペーサ15により両者間は、全体にわたりほぼ一定距離離間している。ガラス 板25,26間に充填された絶縁性透明充填材12およびスペーサ15により、 透明導電膜27,28が相互に導通することを防止している。 第2ガラス板26には、その正方形形状に対応するように、向かい合う端辺の ほぼ全体にわたる2つの電極9a,9bが設けられている。よって、ガラス板2 5には、他の向かい合う端辺は電極が存在しない部分となっている。また、温度 センサー14は、この電極が存在しない部分のほぼ中央に取り付けられている。 なお、アース線と電極の取付けは、逆であってもよいが、このように、上方に アース線を備えた導電膜を有するガラス板を位置させることにより、下方の電極 もしくは導電膜より電磁波が発生し、上方に飛散したとしても、上方の導電膜に 当接するために、電磁波が外部に飛散することを防止するので好適である。さら に、この実施例では、下方のガラス板26が上方のガラス板25より小さく形成 されているため、ガラス板26の端部(電極および導電膜の端部)にて発生した 電磁波はガラス板25の周辺部に当接しやすく、発生した電磁波の外部への飛散 をより確実に抑制する。
【0021】 さらに、この実施例では、ガラス板26は、その周縁部の全周にわたり透明導 電膜が設けられていない部分を有している。そして、電極9a,9bも透明プレ ートの周縁より若干内側に離間した位置、言い換えれば、ガラス板26の周縁部 より所定距離内側となる位置に設けられている。このように、電極および透明導 電膜の端部が、ガラス板26の周縁より内側となるように、言い換えれば、ガラ ス板の周縁部の全周にわたり透明導電膜および電極の両者が存在しない部分が形 成されているため、電極および透明導電膜より生じた電磁波が、ガラス板26の 周縁よりはみ出るように飛ぶことを抑制する。これにより、電極および透明導電 膜より、もし電磁波(ノイズ)が発生しても、ガラス板26の上に位置する第1 ガラス板25の周辺部に当接しやすく、発生した電磁波の外部飛散をより確実に 抑制する。 そして、ガラス板26の端部と透明導電膜28および電極9a,9bの端部と の距離は、0.5〜10mm程度が好ましい。特に、1〜5mmが好ましい。
【0022】 ガラス板、透明導電膜、絶縁性透明材料、ハウジングなどについては、上述し た実施例と同じものが好適に使用される。なお、透明板としては、ガラス板が好 適であるが、合成樹脂製板でもよい。合成樹脂板としては、透明性と絶縁性を有 するものであれば特に制限はないが、アクリル板、ポリカーボネート板、スチレ ン板などの透明性の高いものが好ましく、さらに、硬質のものが好適である。ま た、透明導電膜27,28は、同じものでなくてもよい。 電極および温度センサーに接続された接続線さらにアース線29、さらにハウ ジングに接続されたアース18線は束ねられて1本のコード16となって、ハウ ジング3の小口13より外部に延出している。そして、このコード16の端部に は、コネクタ(図示せず)が取り付けられている。このコネクタは、後述する温 度制御器との接続端子を形成している。
【0023】 そして、顕微鏡用透明加温プレート20と温度制御器51により、本考案の温 度制御装置50が構成されている。 温度制御器51は、図9に示すように、顕微鏡用透明プレート(顕微鏡用試料 支持板)20のコネクター45と接続可能なコネクター52と、顕微鏡用プレー ト20の温度センサー14により検知されたアナログ信号をデジタル信号に変換 するA/Dコンバーター53と、このコンバーター53からの信号が入力される 温度制御部55と、温度制御部55より出力される透明プレートの実測温度を表 示する測定温度表示部56と、設定温度を入力する設定温度入力部57と、設定 温度入力部より入力された設定温度を表示する設定温度表示部59とを有してい る。そして、温度制御部55は、温度制御器51のコネクター52および顕微鏡 用プレート20のコネクター45を介して、透明導電膜28と接触する電極9a ,9bと電気的に接続されており、透明導電膜28の温度調整機能を有している 。そして、設定温度入力部57は、入力スイッチ57aを、また、測定温度表示 部56は、表示窓56aを、設定温度表示部59も表示窓59aを備えている。
【0024】 そして、この温度制御部55が有する温度調整機能(言い換えれば、電力供給 調整機能)は、印加電圧値を調整する機能もしくは付加電流量を調整する機能に より行われるものが使用されてる。通電のON/OFF状態により温度調整を行 う場合に比べて、電磁波の発生を押さえることができる。 温度制御部は、検知された測定温度が、設定温度入力部により入力された設定 温度より低い場合には、電圧または電流を高くするように制御し、逆に、検知さ れた測定温度が、設定温度入力部により入力された設定温度より高い場合には、 電圧また電流を低くし、測定温度が設定温度と等しい場合には、与えている電圧 また電流を維持することにより行われる。
【0025】 次に、本考案の他の実施例の顕微鏡用透明加温プレート30について説明する 。 図7は、本考案の他の実施例の顕微鏡用透明加温プレート30の平面図であり 、図8は、図7のC−C線断面図である。 具体的に説明すると、図7および図8に示すように、顕微鏡用透明加温プレー ト30は、ハウジング33と、このハウジング33に収納された、透明プレート 32、温度センサー14とにより構成されている。 透明プレート組立体32は、図7に示すように、第1透明板(ガラス板)35 と第2透明板(ガラス板)36と、ガラス板35,36の間に挿入されたスペー サ15と、ガラス板35,36間に充填された絶縁性透明充填材12と、ガラス 板35,36間に挿入された温度センサー14により形成されている。
【0026】 そして、この実施例では、第1ガラス板35および第2ガラス板36は、円形 であり、その向かい合う両面のほぼ全面に透明導電膜37,38が設けられてい る。そして、第1ガラス板35に形成された透明導電膜37にはアース線39が 接続されている。これにより、導電膜37に接触した電磁波はアース線に流れ消 失する。また、ガラス板35,36の周縁に設けられたスペーサ15により両者 間は、全体にわたりほぼ一定距離離間している。ガラス板35,36間に充填さ れた絶縁性透明充填材12およびスペーサ15により、透明導電膜37,38が 相互に導通することを防止している。 第2のガラス板36には、その円形形状に対応するように、全周のほぼ4分の 1の長さの円弧で向かい合う2つの電極9a,9bが設けられている。よって、 ガラス板36には、全周のほぼ4分の1の長さの円弧で向かい合う2つの電極が 存在しない部分が形成されている。なお、アース線と電極の取付けは、逆であっ てもよいが、このように、上方にアース線を備えた導電膜を有するガラス板を位 置させることにより、下方の電極もしくは導電膜より電磁波が発生し、上方の飛 散したとしても、上方の導電膜に当接するために、電磁波が外部に飛散すること を防止するので好適である。さらに、この実施例では、下方のガラス板36が上 方のガラス板35より小さく形成されているため、ガラス板36の端部(電極お よび導電膜の端部)にて発生した電磁波はガラス板35の周辺部に当接しやすく 、発生した電磁波の外部飛散をより確実に抑制する。 また、ガラス板の形状は、上述したものに限られない。なお、円形とは、真円 形、楕円形、長方円形などを含むものである。
【0027】 ガラス板、透明導電膜、絶縁性透明材料、ハウジングなどについては、上述し た実施例と同じものが好適に使用される。なお、透明板としては、ガラス板が好 適であるが、合成樹脂製板でもよい。合成樹脂板としては、透明性と絶縁性を有 するものであれば特に制限はないが、アクリル板、ポリカーボネート板、スチレ ン板などの透明性の高いものが好ましく、さらに、硬質のものが好適である。 電極および温度センサーに接続された接続線さらにアース線39、さらにハウ ジングに接続されたアース18線は束ねられて1本のコード16となって、ハウ ジング3の小口13より外部に延出している。そして、このコード16の端部に は、コネクタ(図示せず)が取り付けられている。このコネクタは、上述した温 度制御器との接続端子を形成している。 そして、この顕微鏡用透明プレート30は、顕微鏡ステージに組み込まれて使 用される。 そして、顕微鏡用透明加温プレートと温度制御器により、本考案の温度制御装 置が構成される。温度制御器としては、上述した図9に示すような構成の温度制 御器51が好適に使用される。
【0028】
【考案の効果】
本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明ガラス板と、該第1の透明 ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラス 板と該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと 、該透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プ レートであって、前記第1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う 面のいずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し向かい合う1組の導電膜 発熱用電極とが設けられており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1およ び第2の透明ガラス板との接着性を有しているので、ガラス板を破損させても、 ガラスの破片が飛散しにくい。
【0029】 また、本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明ガラス板と、該第1 の透明ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1の ガラス板と該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料と、該第1のガラス 板と該第2のガラス板間に設けられた温度センサーとからなる透明プレートと、 該透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレ ートであって、前記第1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う面 のいずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し向かい合う1組の導電膜発 熱用電極とが設けられており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明 ガラス板、第2の透明ガラス板および前記温度センサーとの接着性を有している ので、ガラス板を破損させても、ガラスの破片が飛散しにくい。さらに、温度セ ンサーと透明材料間の剥離が少ないため正確な温度測定が行える。
【0030】 また、本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明ガラス板と、該第1 の透明ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1の ガラス板と該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料と、該第1のガラス 板と該第2のガラス板間に設けられた温度センサーとからなる透明プレートと、 該透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレ ートであって、前記第1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う面 のいずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し向かい合う1組の導電膜発 熱用電極とが設けられており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明 ガラス板および第2の透明ガラス板との接着性を有し、前記温度センサーは、前 記透明導電膜と接触しないように前記第1のガラス板と該第2のガラス板間に位 置し、かつ前記絶縁性透明材料により固定されているので、ガラス板を破損させ ても、ガラスの破片が飛散しにくい。さらに、温度センサーと透明材料間の剥離 が少なく、かつセンサーが導電膜と接触していないため正確な温度測定が行える 。
【0031】 本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明板と、該第1の透明板と所 定距離離間して積層された第2の透明板と、該第1の透明板と該第2の透明板間 に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明プレートの周縁 部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第 1の透明板と前記第2の透明板の向かい合う面の両者には、透明導電膜が設けら れ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する向かい合う1組の導電膜発熱 用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアース線が接続されている ので、透明プレートの表面に裁置される観察対象物に透明プレートより発生する 電磁波が流れることを抑制でき、観察対象物に対する電磁波の影響を減少できる 。
【0032】 本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明板と、該第1の透明板と所 定距離離間して積層された第2の透明板と、該第1の透明板と該第2の透明板に 設けられた温度センサーと、該第1の透明板と該第2の透明板間に充填された絶 縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明プレートの周縁部を保持するハ ウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第1の透明板と前 記第2の透明板の向かい合う面の両者には、透明導電膜が設けられ、さらにその 一方の面には透明導電膜と接触する向かい合う1組の導電膜発熱用電極が設けら れ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアース線が接続されており、さらに、前記 温度センサーは、前記透明導電膜と接触しないように前記第1の透明板と該第2 の透明板に位置し、かつ前記絶縁性透明材料により固定されているので、透明プ レートの表面に裁置される観察対象物に透明プレートより発生する電磁波が流れ ることを抑制でき、観察対象物に対する電磁波の影響を減少できる。さらに、温 度センサーが導電膜と接触していないため正確な温度測定が行える。
【0033】 本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明ガラス板と、該第1の透明 ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラス 板と該第2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと 、該透明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プ レートであって、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の両 者には、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する 向かい合う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜に はアース線が接続されており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明 ガラス板および第2の透明ガラス板との接着性を有するものであるので、ガラス 板を破損させても、ガラスの破片が飛散しにくい。また、透明プレートの表面に 裁置される観察対象物に透明プレートより発生する電磁波が流れることを抑制で き、観察対象物に対する電磁波の影響を減少できる。
【0034】 本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明ガラス板と、該第1の透明 ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラス 板と該第2のガラス板間に設けられた温度センサーと、該第1のガラス板と該第 2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明 プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートで あって、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の両者には、 透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する向かい合 う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアース 線が接続されており、さらに。前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラス板 、第2の透明ガラス板および前記温度センサーとの接着性を有するものであるの で、ガラス板を破損させても、ガラスの破片が飛散しにくい。また、透明プレー トの表面に裁置される観察対象物に透明プレートより発生する電磁波が流れるこ とを抑制でき、観察対象物に対する電磁波の影響を減少できる。さらに、温度セ ンサーと透明材料間の剥離が少ないため正確な温度測定が行える。
【0035】 本考案の顕微鏡用透明加温プレートは、第1の透明ガラス板と、該第1の透明 ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス板と、該第1のガラス 板と該第2のガラス板間に設けられた温度センサーと、該第1のガラス板と該第 2のガラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明 プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートで あって、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の両者には、 透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜と接触する向かい合 う1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアース 線が接続されており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラス板 および第2の透明ガラス板との接着性を有し、前記温度センサーは、前記透明導 電膜と接触しないように前記第1のガラス板と該第2のガラス板間に位置し、か つ前記絶縁性透明材料により固定されているものであるので、ガラス板を破損さ せても、ガラスの破片が飛散しにくい。また、透明プレートの表面に裁置される 観察対象物に透明プレートより発生する電磁波が流れることを抑制でき、観察対 象物に対する電磁波の影響を減少できる。さらに、温度センサーと透明材料間の 剥離が少なく、かつセンサーが導電膜と接触していないため正確な温度測定が行 える。
【0036】 そして、前記ハウジングの少なくとも表面は導電性を有しており、かつハウジ ングにはアース線が接続されていれば、ハウジングに当接した電磁波をアース線 を介してプレート外に誘導できる。 そして、前記導電膜発熱用電極が設けられた透明板もしくは透明ガラス板の周 縁部には、全周にわたり透明導電膜が設けられていない部分を有し、さらに、前 記電極も前記透明プレートの周縁より若干内側に設けられているものとすれば、 電極および透明導電膜より生じた電磁波が、透明板もしくは透明ガラス板の周縁 よりはみ出るように飛ぶことを抑制する。 そして、前記導電膜発熱用電極は、前記第2の透明板もしくは透明板ガラス板 に設けられていることとすれば、上方にアース線を備えた導電膜を有する透明板 もしくはガラス板が位置することになり、下方の電極もしくは導電膜より電磁波 が発生し、上方に飛散したとしても、上方の導電膜に当接するために、電磁波が 外部に飛散することを防止する。 そして、前記第2の透明板もしくはガラス板は、前記第1の透明板もしくはガ ラス板より小さいものすれば、第2の透明板もしくはガラス板の端部(電極およ び導電膜の端部)にて発生した電磁波は第1の透明板もしくはガラス板の周辺部 に当接しやすく、発生した電磁波の外部飛散をより確実に抑制する。
【0037】 また、本考案の顕微鏡用透明加温装置は、上記の顕微鏡用透明加温プレートと 、前記温度センサーにより検知される温度信号を用いて該透明加温プレートの透 明導電膜を温度制御する温度制御機構を備えた温度制御器とからなる顕微鏡用透 明加温装置であって、前記温度制御機構は、前記温度センサーにより検知される 温度信号に基づき、印加電圧値もしくは付加電流量を調整することにより温度調 整を行うものであるので、透明プレートの表面に裁置される観察対象物に透明プ レートより発生する電磁波が流れることを抑制でき、観察対象物に対して電磁波 による影響を与えることが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例の顕微鏡用透明加温
プレートの平面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、本考案の顕微鏡用プレートに使用され
る部品を説明するための斜視図である。
【図4】図4は、本考案の他の実施例の顕微鏡用透明加
温プレートの平面図である。
【図5】図5は、図4のB−B線断面図である。
【図6】図6は、本考案の顕微鏡用プレートに使用され
る部品を説明するための斜視図である。
【図7】図7は、本考案の他の実施例の顕微鏡用透明加
温プレートの平面図である。
【図8】図8は、図7のC−C線断面図である。
【図9】図9は、本考案の顕微鏡用透明加温装置に使用
される温度制御器のブロック図である。
【符号の説明】
1,20,30 顕微鏡用透明加温プレート 2,22,32 透明プレート(透明プレート組立体) 3 ハウジング 5,25,35 第1透明ガラス板 6,26,36 第2透明ガラス板 7,27,37 第1透明導電膜 28,38 第2透明導電膜 9a,9b 発熱用電極 12 絶縁性透明材料 14 温度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 1/28 G01N 1/28 F

Claims (16)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の透明ガラス板と、該第1の透明ガ
    ラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス
    板と、該第1のガラス板と該第2のガラス板間に充填さ
    れた絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透明
    プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕微
    鏡用加温透明プレートであって、前記第1のガラス板も
    しくは前記第2のガラス板の向かい合う面のいずれかに
    は、透明導電膜と該透明導電膜と接触し向かい合う1組
    の導電膜発熱用電極とが設けられており、さらに、前記
    絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガラス板および第2
    の透明ガラス板との接着性を有していることを特徴とす
    る顕微鏡用透明加温プレート。
  2. 【請求項2】 第1の透明ガラス板と、該第1の透明ガ
    ラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス
    板と、該第1のガラス板と該第2のガラス板間に充填さ
    れた絶縁性透明材料と、該第1のガラス板と該第2のガ
    ラス板間に設けられた温度センサーとからなる透明プレ
    ートと、該透明プレートの周縁部を保持するハウジング
    とを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第
    1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う
    面のいずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し
    向かい合う1組の導電膜発熱用電極とが設けられてお
    り、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガ
    ラス板、第2の透明ガラス板および前記温度センサーと
    の接着性を有していることを特徴とする顕微鏡用透明加
    温プレート。
  3. 【請求項3】 第1の透明ガラス板と、該第1の透明ガ
    ラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラス
    板と、該第1のガラス板と該第2のガラス板間に充填さ
    れた絶縁性透明材料と、該第1のガラス板と該第2のガ
    ラス板間に設けられた温度センサーとからなる透明プレ
    ートと、該透明プレートの周縁部を保持するハウジング
    とを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記第
    1のガラス板もしくは前記第2のガラス板の向かい合う
    面のいずれかには、透明導電膜と該透明導電膜と接触し
    向かい合う1組の導電膜発熱用電極とが設けられてお
    り、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の透明ガ
    ラス板および第2の透明ガラス板との接着性を有し、前
    記温度センサーは、前記透明導電膜と接触しないように
    前記第1のガラス板と該第2のガラス板間に位置し、か
    つ前記絶縁性透明材料により固定されていることを特徴
    とする顕微鏡用透明加温プレート。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングの少なくとも表面は導電
    性を有しており、かつ前記ハウジングにはアース線が接
    続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の顕微鏡用透明加温プレート。
  5. 【請求項5】 第1の透明板と、該第1の透明板と所定
    距離離間して積層された第2の透明板と、該第1の板と
    該第2の板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透
    明プレートと、該透明プレートの周縁部を保持するハウ
    ジングとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、
    前記第1の透明板と前記第2の透明板の向かい合う面の
    両者には、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面
    には透明導電膜と接触する向かい合う1組の導電膜発熱
    用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはア
    ース線が接続されていることを特徴とする顕微鏡用透明
    加温プレート。
  6. 【請求項6】 第1の透明板と、該第1の透明板と所定
    距離離間して積層された第2の透明板と、該第1の透明
    板と該第2の透明板に設けられた温度センサーと、該第
    1の透明板と該第2の透明板間に充填された絶縁性透明
    材料とからなる透明プレートと、該透明プレートの周縁
    部を保持するハウジングとを備えた顕微鏡用加温透明プ
    レートであって、前記第1の透明板と前記第2の透明板
    の向かい合う面の両者には、透明導電膜が設けられ、さ
    らにその一方の面には透明導電膜と接触する向かい合う
    1組の導電膜発熱用電極が設けられ、かつ、他方の面の
    透明導電膜にはアース線が接続されており、さらに、前
    記温度センサーは、前記透明導電膜と接触しないように
    前記第1の透明板と該第2の透明板に位置し、かつ前記
    絶縁性透明材料により固定されていることを特徴とする
    顕微鏡用透明加温プレート。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングの少なくとも表面は導電
    性を有しており、かつ前記ハウジングにはアース線が接
    続されていることを特徴とする請求項5または6に記載
    の顕微鏡用透明加温プレート。
  8. 【請求項8】 前記導電膜発熱用電極が設けられた透明
    板の周縁部には、全周にわたり透明導電膜が設けられて
    いない部分を有し、さらに、前記電極も前記透明プレー
    トの周縁より若干内側に設けられていることを特徴とす
    る請求項5ないし7のいずれかに記載の顕微鏡用透明加
    温プレート。
  9. 【請求項9】 前記導電膜発熱用電極は、前記第2の透
    明板に設けられていることを特徴とする請求項5ないし
    8のいずれかに記載の顕微鏡用透明加温プレート。
  10. 【請求項10】 第1の透明ガラス板と、該第1の透明
    ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラ
    ス板と、該第1のガラス板と該第2のガラス板間に充填
    された絶縁性透明材料とからなる透明プレートと、該透
    明プレートの周縁部を保持するハウジングとを備えた顕
    微鏡用加温透明プレートであって、前記第1のガラス板
    と前記第2のガラス板の向かい合う面の両者には、透明
    導電膜が設けられ、さらにその一方の面には透明導電膜
    と接触する向かい合う1組の導電膜発熱用電極が設けら
    れ、かつ、他方の面の透明導電膜にはアース線が接続さ
    れており、さらに、前記絶縁性透明材料は、前記第1の
    透明ガラス板および第2の透明ガラス板との接着性を有
    することを特徴とする顕微鏡用透明加温プレート。
  11. 【請求項11】 第1の透明ガラス板と、該第1の透明
    ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラ
    ス板と、該第1のガラス板と該第2のガラス板間に設け
    られた温度センサーと、該第1のガラス板と該第2のガ
    ラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プ
    レートと、該透明プレートの周縁部を保持するハウジン
    グとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記
    第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の
    両者には、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面
    には透明導電膜と接触する向かい合う1組の導電膜発熱
    用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはア
    ース線が接続されており、さらに、前記絶縁性透明材料
    は、前記第1の透明ガラス板、第2の透明ガラス板およ
    び前記温度センサーとの接着性を有することを特徴とす
    る顕微鏡用透明加温プレート。
  12. 【請求項12】 第1の透明ガラス板と、該第1の透明
    ガラス板と所定距離離間して積層された第2の透明ガラ
    ス板と、該第1のガラス板と該第2のガラス板間に設け
    られた温度センサーと、該第1のガラス板と該第2のガ
    ラス板間に充填された絶縁性透明材料とからなる透明プ
    レートと、該透明プレートの周縁部を保持するハウジン
    グとを備えた顕微鏡用加温透明プレートであって、前記
    第1のガラス板と前記第2のガラス板の向かい合う面の
    両者には、透明導電膜が設けられ、さらにその一方の面
    には透明導電膜と接触する向かい合う1組の導電膜発熱
    用電極が設けられ、かつ、他方の面の透明導電膜にはア
    ース線が接続されており、さらに、前記絶縁性透明材料
    は、前記第1の透明ガラス板および第2の透明ガラス板
    との接着性を有し、前記温度センサーは、前記透明導電
    膜と接触しないように前記第1のガラス板と該第2のガ
    ラス板間に位置し、かつ前記絶縁性透明材料により固定
    されていることを特徴とする顕微鏡用透明加温プレー
    ト。
  13. 【請求項13】 前記導電膜発熱用電極が設けられた透
    明ガラス板の周縁部には、全周にわたり透明導電膜が設
    けられていない部分を有し、さらに、前記電極も前記透
    明プレートの周縁より若干内側に設けられていることを
    特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の顕
    微鏡用透明加温プレート。
  14. 【請求項14】 前記導電膜発熱用電極は、前記第2の
    ガラス板に設けられていることを特徴とする請求項10
    ないし13のいずれかに記載の顕微鏡用透明加温プレー
    ト。
  15. 【請求項15】 前記第2のガラス板は、前記第1のガ
    ラス板より小さいものであることを特徴とする請求項1
    4に記載の顕微鏡用透明加温プレート。
  16. 【請求項16】 請求項6,11,12のいずれかの顕
    微鏡用透明加温プレートと、前記温度センサーにより検
    知される温度信号を用いて該透明加温プレートの透明導
    電膜を温度制御する温度制御機構を備えた温度制御器と
    からなる顕微鏡用透明加温装置であって、前記温度制御
    機構は、前記温度センサーにより検知される温度信号に
    基づき、印加電圧値もしくは付加電流量を調整すること
    により温度調整を行うものであることを特徴とする顕微
    鏡用透明加温装置。
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