JPH119489A - 容 器 - Google Patents
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- JPH119489A JPH119489A JP9164473A JP16447397A JPH119489A JP H119489 A JPH119489 A JP H119489A JP 9164473 A JP9164473 A JP 9164473A JP 16447397 A JP16447397 A JP 16447397A JP H119489 A JPH119489 A JP H119489A
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- JP
- Japan
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- valve
- lid
- container
- closed
- opening
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D47/00—Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
- B65D47/04—Closures with discharging devices other than pumps
- B65D47/20—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
- B65D47/2018—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure
- B65D47/2031—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure the element being formed by a slit, narrow opening or constrictable spout, the size of the outlet passage being able to be varied by increasing or decreasing the pressure
Abstract
(57)【要約】
【目的】 液状洗浄剤などの容器で、開口に設けた弁が
癒着することにより作用しなくなることを防ぐ。 【構成】 弾性変形可能な容器本体の開口に、本体内圧
にしたがって開閉する弁を設け、さらにその弁に蓋を被
せる構造の容器であって、蓋の内側に蓋を閉じた状態で
弁の表面に接して弁を押し下げ、弁をわずかに開いた状
態に保持する凸状構造を設ける。 【効果】 弁が動かなくなることを防止する。
癒着することにより作用しなくなることを防ぐ。 【構成】 弾性変形可能な容器本体の開口に、本体内圧
にしたがって開閉する弁を設け、さらにその弁に蓋を被
せる構造の容器であって、蓋の内側に蓋を閉じた状態で
弁の表面に接して弁を押し下げ、弁をわずかに開いた状
態に保持する凸状構造を設ける。 【効果】 弁が動かなくなることを防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体または粉体の
容器として利用する。本発明は、液状洗浄剤（具体的に
は全身洗浄料あるいは毛髪洗浄料）の容器として開発さ
れたものであるが、液状洗浄剤以外にも、内容物を少量
づつ取り出して使用するための容器として広く利用でき
る。本発明は、弾性変形可能な本体と、その開口に設け
られた弁とを含む容器であり、本体に外から加えられる
圧力により、本体に収容された内容物が弁から少量づつ
吐出する構造の容器として利用する。
容器として利用する。本発明は、液状洗浄剤（具体的に
は全身洗浄料あるいは毛髪洗浄料）の容器として開発さ
れたものであるが、液状洗浄剤以外にも、内容物を少量
づつ取り出して使用するための容器として広く利用でき
る。本発明は、弾性変形可能な本体と、その開口に設け
られた弁とを含む容器であり、本体に外から加えられる
圧力により、本体に収容された内容物が弁から少量づつ
吐出する構造の容器として利用する。
【０００２】
【従来の技術】液状の内容物を収容する容器本体の開口
に弁を設け、開口を下にして本体を手指の力で圧縮する
と、その弁が押し開かれ、少量の内容物が吐出され、手
指の力を緩めると、大気圧により弁が押し戻されて開口
を閉じる構造の容器が知られている。弁が押し戻された
状態で、開口を上向きにして手指を容器から離すと、大
気圧により今度は弁を内側に押し開き、空気が本体内に
流入して、手指により押され変形した本体の形状が元の
形状に戻る。このような容器でさらに、その弁の外側に
蓋あるいはキャップを設けた構造のものがある。この蓋
を閉じることにより、デリケートな構造の弁を保護する
とともに、容器内外の空気流通を遮断して、容器の内容
物が変質することがなく、長く保存することができるよ
うにしたものである。特公平６−５９９００号公報（以
下「前例公報」という）に開示された容器はこの例であ
る。
に弁を設け、開口を下にして本体を手指の力で圧縮する
と、その弁が押し開かれ、少量の内容物が吐出され、手
指の力を緩めると、大気圧により弁が押し戻されて開口
を閉じる構造の容器が知られている。弁が押し戻された
状態で、開口を上向きにして手指を容器から離すと、大
気圧により今度は弁を内側に押し開き、空気が本体内に
流入して、手指により押され変形した本体の形状が元の
形状に戻る。このような容器でさらに、その弁の外側に
蓋あるいはキャップを設けた構造のものがある。この蓋
を閉じることにより、デリケートな構造の弁を保護する
とともに、容器内外の空気流通を遮断して、容器の内容
物が変質することがなく、長く保存することができるよ
うにしたものである。特公平６−５９９００号公報（以
下「前例公報」という）に開示された容器はこの例であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは、やや
粘性の高い液状洗浄剤の容器を設計し、試験を繰り返し
た結果つぎのような不都合に遭遇した。すなわち、上述
のような弁を備えた構造は、液状洗浄剤を必要な量だけ
小出しにして使用することができるとともに、容器本体
を押している手指の力を緩めると、洗浄剤の流出を止め
ることができるきわめて便利な構造である。しかし、い
ったん使用しはじめた後に長く使用せずに保存すると、
その間に弁を構成する弾性ある合成樹脂が互いに癒着
し、次に使用する際に弁が円滑に開閉しなくなることが
あった。
粘性の高い液状洗浄剤の容器を設計し、試験を繰り返し
た結果つぎのような不都合に遭遇した。すなわち、上述
のような弁を備えた構造は、液状洗浄剤を必要な量だけ
小出しにして使用することができるとともに、容器本体
を押している手指の力を緩めると、洗浄剤の流出を止め
ることができるきわめて便利な構造である。しかし、い
ったん使用しはじめた後に長く使用せずに保存すると、
その間に弁を構成する弾性ある合成樹脂が互いに癒着
し、次に使用する際に弁が円滑に開閉しなくなることが
あった。
【０００４】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、長く保存した後にも、弁を容器本体の圧力変
化により円滑に開閉させることができる容器を提供する
ことを目的とする。すなわち本発明は、弾性変形可能な
本体と、この本体の開口に設けられその本体の内部圧力
が高いとき外方に開放し内部圧力がなくなると自己の弾
力により閉塞される弁と、この弁の外から開口に被せら
れる蓋とを備えた容器を改良するものであって、弁を構
成する弾性ある合成樹脂が癒着して、この弁の開閉を阻
害することのない容器を提供することを目的とする。
であって、長く保存した後にも、弁を容器本体の圧力変
化により円滑に開閉させることができる容器を提供する
ことを目的とする。すなわち本発明は、弾性変形可能な
本体と、この本体の開口に設けられその本体の内部圧力
が高いとき外方に開放し内部圧力がなくなると自己の弾
力により閉塞される弁と、この弁の外から開口に被せら
れる蓋とを備えた容器を改良するものであって、弁を構
成する弾性ある合成樹脂が癒着して、この弁の開閉を阻
害することのない容器を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、弁に被せる蓋
の内側に凸状構造を形成し、その蓋を閉じたときにその
凸状構造が弁に接して、弁をやや押し開いた状態にして
保持する構造を特徴とする。
の内側に凸状構造を形成し、その蓋を閉じたときにその
凸状構造が弁に接して、弁をやや押し開いた状態にして
保持する構造を特徴とする。
【０００６】すなわち本発明は、本体と、この本体の開
口に設けられ前記本体の内圧が大気圧より高いとき外方
に開放され内圧が大気圧とほぼ等しいときに弾力作用に
より閉塞される弁と、この弁の外から前記開口に被せら
れる蓋とを備えた容器において、その蓋の内側に凸状構
造が形成され、この凸状構造はその蓋を閉じたときに前
記弁に接してその弁を内方にわずかに押し開く形状をな
すことを特徴とする。
口に設けられ前記本体の内圧が大気圧より高いとき外方
に開放され内圧が大気圧とほぼ等しいときに弾力作用に
より閉塞される弁と、この弁の外から前記開口に被せら
れる蓋とを備えた容器において、その蓋の内側に凸状構
造が形成され、この凸状構造はその蓋を閉じたときに前
記弁に接してその弁を内方にわずかに押し開く形状をな
すことを特徴とする。
【０００７】容器に蓄積された内容物（例えば液状洗浄
剤）が、長く使われない状態で放置されたときに、本発
明の容器では、蓋が閉じているときには、蓋の内側に設
けた凸状構造が開口に設けられた弁を逆に内側に押し
て、弁が全く閉じた状態ではなく弁をわずかに開いた状
態にして保持する。これにより、弁がわずかに開いた状
態に保持されているから、長時間保存した場合に弁が癒
着することが防げる。
剤）が、長く使われない状態で放置されたときに、本発
明の容器では、蓋が閉じているときには、蓋の内側に設
けた凸状構造が開口に設けられた弁を逆に内側に押し
て、弁が全く閉じた状態ではなく弁をわずかに開いた状
態にして保持する。これにより、弁がわずかに開いた状
態に保持されているから、長時間保存した場合に弁が癒
着することが防げる。
【０００８】上記した前例公報に開示された内容を詳し
く調べると、弾性変形可能な本体の開口に、本体の内外
圧力に応じて外に凸状あるいは凹状に変形する弁が設け
られ、この弁に外側から蓋を被せる構造が開示されてい
るが、蓋を閉じた状態で弁を押し開くという技術思想は
上記前例公報にはない。上記前例公報の第２図あるいは
第11図を用いた説明は、蓋が閉じた状態で容器本体の内
圧がかりに高くなっても、弁は蓋の内側の突起に当たっ
て動きが止まり、開いた状態にはならないとの説明であ
る。
く調べると、弾性変形可能な本体の開口に、本体の内外
圧力に応じて外に凸状あるいは凹状に変形する弁が設け
られ、この弁に外側から蓋を被せる構造が開示されてい
るが、蓋を閉じた状態で弁を押し開くという技術思想は
上記前例公報にはない。上記前例公報の第２図あるいは
第11図を用いた説明は、蓋が閉じた状態で容器本体の内
圧がかりに高くなっても、弁は蓋の内側の突起に当たっ
て動きが止まり、開いた状態にはならないとの説明であ
る。
【０００９】本発明では、さらに前記蓋の内側に形成さ
れた凸状構造は、少なくともその先端部分が球面をなす
ことがよい。これは、球面は弁を内側に緩やかに押し開
くに最も適当な構造であるからで、上記前例公報の蓋の
裏に形成されている凸状構造とはその目的が相違するこ
とによりその形状も大きく相違している。
れた凸状構造は、少なくともその先端部分が球面をなす
ことがよい。これは、球面は弁を内側に緩やかに押し開
くに最も適当な構造であるからで、上記前例公報の蓋の
裏に形成されている凸状構造とはその目的が相違するこ
とによりその形状も大きく相違している。
【００１０】本発明の弁は、円筒形状の支持部と、この
支持部に連通する円板形状の可動部とが弾性ある合成樹
脂材料により一体成形された構造とし、さらに、内圧が
大気圧とほぼ等しいときには、その円板形状の可動部が
前記開口の内方に凸となる部分球面をなし、その部分球
面の曲率半径は、前記蓋の内側に形成された半円球面の
曲率半径よりやや大きくなるように設定されることがよ
い。
支持部に連通する円板形状の可動部とが弾性ある合成樹
脂材料により一体成形された構造とし、さらに、内圧が
大気圧とほぼ等しいときには、その円板形状の可動部が
前記開口の内方に凸となる部分球面をなし、その部分球
面の曲率半径は、前記蓋の内側に形成された半円球面の
曲率半径よりやや大きくなるように設定されることがよ
い。
【００１１】本発明の弁は、内方に凸となる部分球面の
頂点に十文字状のスリットが形成された構造とすること
がよい。これは、蓋を閉じたときに内側に向けて緩やか
に弁を押し開くに適当な構造である。本発明の弁に用い
る弾性ある合成樹脂材料は、シリコンゴムが適当であ
る。
頂点に十文字状のスリットが形成された構造とすること
がよい。これは、蓋を閉じたときに内側に向けて緩やか
に弁を押し開くに適当な構造である。本発明の弁に用い
る弾性ある合成樹脂材料は、シリコンゴムが適当であ
る。
【００１２】さらに本発明の構造では、蓋は硬質プラス
チック材料により成形され、その蓋の内側には前記凸状
構造の周囲にリブが形成され、その蓋を閉じた状態で
は、弁の開閉状態にかかわらずそのリブがその開口の内
外流通を遮断する構造を有するように構成することがよ
い。これは本発明では、蓋が被せられたときには弁その
ものは、やや開いた状態にあるところから、蓋により開
口を密閉する構造とすることが望ましいからである。上
記前例公報開示の図面にも、蓋の裏側にリブが見える
が、このリブは弁が逆に大気に向けて凸になることを防
ぐためのものであって、弁の開閉にかかわらず周囲を密
閉する構造とは異なるものである。
チック材料により成形され、その蓋の内側には前記凸状
構造の周囲にリブが形成され、その蓋を閉じた状態で
は、弁の開閉状態にかかわらずそのリブがその開口の内
外流通を遮断する構造を有するように構成することがよ
い。これは本発明では、蓋が被せられたときには弁その
ものは、やや開いた状態にあるところから、蓋により開
口を密閉する構造とすることが望ましいからである。上
記前例公報開示の図面にも、蓋の裏側にリブが見える
が、このリブは弁が逆に大気に向けて凸になることを防
ぐためのものであって、弁の開閉にかかわらず周囲を密
閉する構造とは異なるものである。
【００１３】本発明の構造では、蓋の内側に設ける凸状
構造を曲率半径が異なる二つの球面による二段構造とす
ることができる。この凸状構造の先端部の形状は、この
ような球面に限ることなく、回転楕円面、回転放物面、
これらに類似する形状を用いてさまざまな形態で本発明
を実施することができる。
構造を曲率半径が異なる二つの球面による二段構造とす
ることができる。この凸状構造の先端部の形状は、この
ような球面に限ることなく、回転楕円面、回転放物面、
これらに類似する形状を用いてさまざまな形態で本発明
を実施することができる。
【００１４】
【００１５】
【実施例】図１は本発明第一実施例容器の全体構成図で
ある。図２は本発明第一実施例容器の弁の構造を示す縦
断面図である。図３は本発明第一実施例容器の開口部断
面構造図であるり、蓋を開いた状態を示し、図４は同じ
く蓋を閉じた状態を示す。
ある。図２は本発明第一実施例容器の弁の構造を示す縦
断面図である。図３は本発明第一実施例容器の開口部断
面構造図であるり、蓋を開いた状態を示し、図４は同じ
く蓋を閉じた状態を示す。
【００１６】図１に示すように、この実施例容器は、高
粘度の洗浄剤（シャンプー）を収容する弾性変形可能な
本体１と、この本体１の上部開口にキャップ１１を介し
て設けられた弁２とを備え、さらにこの弁２の外からこ
の開口に被せられる蓋３とを備える構造である。図２に
示すように、この弁２は、円筒形状の支持部２１と、こ
の支持部２１に連通する円板形状の可動部２２とが弾性
を有する合成樹脂材料、さらに詳しくはシリコンゴムに
より一体成形された構造であり、可動部２２の中央に十
文字状のスリット２３が形成されている。
粘度の洗浄剤（シャンプー）を収容する弾性変形可能な
本体１と、この本体１の上部開口にキャップ１１を介し
て設けられた弁２とを備え、さらにこの弁２の外からこ
の開口に被せられる蓋３とを備える構造である。図２に
示すように、この弁２は、円筒形状の支持部２１と、こ
の支持部２１に連通する円板形状の可動部２２とが弾性
を有する合成樹脂材料、さらに詳しくはシリコンゴムに
より一体成形された構造であり、可動部２２の中央に十
文字状のスリット２３が形成されている。
【００１７】この弁２は、本体１の内圧が大気圧と等し
いときには、それ自体の弾力により図２（ａ）に示すよ
うな断面形状に保持され、スリット２３は閉じた状態に
ある。容器本体１の内部圧力が大気圧より高くなると、
この弁２は図２（ｂ）のように外方に開放され、逆に容
器本体１の内部圧力が大気圧より低くなると、この弁２
は図２（ｃ）に示すように内側に開放して大気を容器本
体１内に導入するように作用する。すなわち、本体１を
開口が下になるようにして手に持ち、手指により本体１
を握るように押すと、本体１の内圧が高くなり、弁２か
ら内容物が少量吐出する。ある程度吐出されると、弁２
は閉じて内容物の吐出は止まる。さらに、開口を上向き
にして容器から手を離すと、本体１の内圧は大気圧より
低くなるから、弁２が内向きに開いて空気を本体１の中
に導入する。
いときには、それ自体の弾力により図２（ａ）に示すよ
うな断面形状に保持され、スリット２３は閉じた状態に
ある。容器本体１の内部圧力が大気圧より高くなると、
この弁２は図２（ｂ）のように外方に開放され、逆に容
器本体１の内部圧力が大気圧より低くなると、この弁２
は図２（ｃ）に示すように内側に開放して大気を容器本
体１内に導入するように作用する。すなわち、本体１を
開口が下になるようにして手に持ち、手指により本体１
を握るように押すと、本体１の内圧が高くなり、弁２か
ら内容物が少量吐出する。ある程度吐出されると、弁２
は閉じて内容物の吐出は止まる。さらに、開口を上向き
にして容器から手を離すと、本体１の内圧は大気圧より
低くなるから、弁２が内向きに開いて空気を本体１の中
に導入する。
【００１８】ここで本発明の特徴とするところは、蓋３
の内側には凸状構造４が形成され、この凸状構造４は蓋
３を閉じたときに弁２に接し、その弁２を内方にわずか
に押し開く形状をなすことにある。すなわち、図３は蓋
３を開いた状態の開口部縦断面構造図である。蓋３は硬
質プラスチック成形体により構成され、弁２を備えた本
体開口に対して開閉自在に構成されている。図３（ａ）
に示すように、蓋３の内側には凸状構造４が形成され、
この凸状構造４は球面をなす。
の内側には凸状構造４が形成され、この凸状構造４は蓋
３を閉じたときに弁２に接し、その弁２を内方にわずか
に押し開く形状をなすことにある。すなわち、図３は蓋
３を開いた状態の開口部縦断面構造図である。蓋３は硬
質プラスチック成形体により構成され、弁２を備えた本
体開口に対して開閉自在に構成されている。図３（ａ）
に示すように、蓋３の内側には凸状構造４が形成され、
この凸状構造４は球面をなす。
【００１９】さらに詳しくは、弁２は図３（ａ）に示す
ように、内圧が大気圧とほぼ等しいときには、自己の弾
力性によりその円板形状の可動部が前記開口の内方に凸
となる球面をなす。その球面の曲率半径をＲ2 とし、蓋
３の内側に形成された球面の曲率半径Ｒ4 とすると、 Ｒ2 ＞ Ｒ4 になるように設定されている。この弁２には、内方に凸
となる球面の頂点に十文字状のスリット２３が形成され
ている。これを図３の矢印方向からみると、図３（ａ）
のように蓋３が開いている状態では、このスリット２３
は図３（ｂ）に示すその拡大矢視図のように十文字状に
閉じた状態にある。この蓋３を閉じると、図４（ａ）に
その断面図を示すように、球面をなす凸状構造４は弁２
に接してこの弾力性のある弁２をわずかに押し下げる。
このとき、図４の矢印方向からみる弁２のスリット２３
は、図４（ｂ）にその拡大矢視図で示すようにわずかに
開いた状態にある。
ように、内圧が大気圧とほぼ等しいときには、自己の弾
力性によりその円板形状の可動部が前記開口の内方に凸
となる球面をなす。その球面の曲率半径をＲ2 とし、蓋
３の内側に形成された球面の曲率半径Ｒ4 とすると、 Ｒ2 ＞ Ｒ4 になるように設定されている。この弁２には、内方に凸
となる球面の頂点に十文字状のスリット２３が形成され
ている。これを図３の矢印方向からみると、図３（ａ）
のように蓋３が開いている状態では、このスリット２３
は図３（ｂ）に示すその拡大矢視図のように十文字状に
閉じた状態にある。この蓋３を閉じると、図４（ａ）に
その断面図を示すように、球面をなす凸状構造４は弁２
に接してこの弾力性のある弁２をわずかに押し下げる。
このとき、図４の矢印方向からみる弁２のスリット２３
は、図４（ｂ）にその拡大矢視図で示すようにわずかに
開いた状態にある。
【００２０】このように、スリット２３が開いた状態に
あると、このスリット２３の両側にあたる可動部２２の
シリコンゴムが癒着する可能性は小さくなる。すなわ
ち、この容器を使いかけた状態で長く放置しても、次に
使用するときに弁２がうまく作用しない、というような
ことがなくなる。
あると、このスリット２３の両側にあたる可動部２２の
シリコンゴムが癒着する可能性は小さくなる。すなわ
ち、この容器を使いかけた状態で長く放置しても、次に
使用するときに弁２がうまく作用しない、というような
ことがなくなる。
【００２１】蓋３の内側には前記凸状構造４の周囲にリ
ブ３１が形成されている。この蓋３を閉じた状態では、
そのリブ３１がその弁２の周囲に形成されたリブ２４と
すり合わされて、開口の内外流通を遮断する構造となっ
ている。これは、蓋３が閉じているときには弁２がわず
かに開いた状態にあるから、弁２のみで容器開口の流通
を遮断するには十分でないので、このリブ２４および３
１により、容器開口の内外流通を遮断するように設けた
ものである。また、凸状構造４が弁２の弾性ある合成樹
脂と異なった材料で作られているので、同種の物質が長
時間接し続ける場合と異なり、長時間放置しても付着し
て離れにくくなること、すなわち癒着することがない。
ブ３１が形成されている。この蓋３を閉じた状態では、
そのリブ３１がその弁２の周囲に形成されたリブ２４と
すり合わされて、開口の内外流通を遮断する構造となっ
ている。これは、蓋３が閉じているときには弁２がわず
かに開いた状態にあるから、弁２のみで容器開口の流通
を遮断するには十分でないので、このリブ２４および３
１により、容器開口の内外流通を遮断するように設けた
ものである。また、凸状構造４が弁２の弾性ある合成樹
脂と異なった材料で作られているので、同種の物質が長
時間接し続ける場合と異なり、長時間放置しても付着し
て離れにくくなること、すなわち癒着することがない。
【００２２】図５は本発明第二実施例の要部構造図であ
る。この第二実施例の構造は、蓋３の内側に設けた凸状
構造が２段構造になっているところに特徴がある。すな
わち、この凸状構造は曲率半径Ｒ4 の球面形状をなす凸
部に重ねて、さらに小さい曲率半径Ｒ5 の球面形状の凸
部を形成したものである。
る。この第二実施例の構造は、蓋３の内側に設けた凸状
構造が２段構造になっているところに特徴がある。すな
わち、この凸状構造は曲率半径Ｒ4 の球面形状をなす凸
部に重ねて、さらに小さい曲率半径Ｒ5 の球面形状の凸
部を形成したものである。
【００２３】このような構造とすることにより、図５に
示すように、蓋３を閉じたときに、その凸状構造４は弁
２の中心部分のスリット２３が形成された部分を押し下
げることになる。このため、弁２の全体を伸縮させるこ
となく、その中心部分のスリット２３のある部分のみが
伸縮することになって、長い期間にわたり放置されたと
きに弁２が変形する可能性を小さくすることができる。
示すように、蓋３を閉じたときに、その凸状構造４は弁
２の中心部分のスリット２３が形成された部分を押し下
げることになる。このため、弁２の全体を伸縮させるこ
となく、その中心部分のスリット２３のある部分のみが
伸縮することになって、長い期間にわたり放置されたと
きに弁２が変形する可能性を小さくすることができる。
【００２４】さらに図５により二つのリブ２４および３
１の作用を説明すると、蓋３が閉じた状態では、蓋３の
内側に設けたリブ３１は、弁２の周囲に設けたリブ２４
と接触する。この接触により容器本体の内外は遮断され
気体および液体の流通はなくなる。このようにして、使
いはじめてから長く使用されない状態があっても、ある
いは使用前の輸送段階でも、内容物が容器外部へ流出す
るようなことはなくなる。
１の作用を説明すると、蓋３が閉じた状態では、蓋３の
内側に設けたリブ３１は、弁２の周囲に設けたリブ２４
と接触する。この接触により容器本体の内外は遮断され
気体および液体の流通はなくなる。このようにして、使
いはじめてから長く使用されない状態があっても、ある
いは使用前の輸送段階でも、内容物が容器外部へ流出す
るようなことはなくなる。
【００２５】図５からわかるように、この二つのリブ３
１および２４には、それぞれその頂上付近に互いに噛み
合うように設けられた凸状部がリブ周囲にわたり形成さ
れていて、この凸状部が相互に噛み合うことにより蓋３
を閉じた状態を堅固に維持することができる。
１および２４には、それぞれその頂上付近に互いに噛み
合うように設けられた凸状部がリブ周囲にわたり形成さ
れていて、この凸状部が相互に噛み合うことにより蓋３
を閉じた状態を堅固に維持することができる。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蓋を閉じたときに弁をわずかに押し下げ、弁が開いた状
態になっているので、容器内容物を使いかけてから、長
い時間にわたり放置したときにも、弁が癒着して次に使
うときに弁が容器本体の圧力に応じて開閉作用しなくな
るなどの不都合をなくすることができる。
蓋を閉じたときに弁をわずかに押し下げ、弁が開いた状
態になっているので、容器内容物を使いかけてから、長
い時間にわたり放置したときにも、弁が癒着して次に使
うときに弁が容器本体の圧力に応じて開閉作用しなくな
るなどの不都合をなくすることができる。
【図１】本発明実施例容器の全体斜視図。
【図２】本発明実施例弁の動作を説明する図。
【図３】本発明第一実施例容器の開口部断面構造図（蓋
の開いた状態）。
の開いた状態）。
【図４】本発明第一実施例容器の開口部断面構造図（蓋
の閉じた状態）。
の閉じた状態）。
【図５】本発明第二実施例容器の開口部断面構造図（蓋
の閉じた状態）。
の閉じた状態）。
１ 本体 ２ 弁 ３ 蓋 ４ 凸状構造 １１ キャップ ２１ 円筒形状の支持部 ２２ 可動部 ２３ スリット ２４ リブ ３１ リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 哲宏 東京都墨田区文花２丁目１番３号 花王株 式会社研究所内 (72)発明者 稲葉 真一 東京都墨田区文花２丁目１番３号 花王株 式会社研究所内
Claims (9)
- 【請求項１】 本体と、この本体の開口に設けられ前記
本体の内圧が大気圧より高いとき外方に開放され内圧が
大気圧とほぼ等しいときに弾力作用により閉塞される弁
と、この弁の外から前記開口に被せられる蓋とを備えた
容器において、 その蓋の内側に凸状構造が形成され、この凸状構造はそ
の蓋を閉じたときに前記弁に接してその弁を内方にわず
かに押し開く形状をなすことを特徴とする容器。 - 【請求項２】 前記蓋の内側に形成された凸状構造は、
その先端部分が球面をなす請求項１記載の容器。 - 【請求項３】 前記弁は、円筒形状の支持部と、この支
持部に連通する円板形状の可動部とが弾性を有する合成
樹脂材料により一体成形された構造である請求項２記載
の容器。 - 【請求項４】 前記弁は、内圧が大気圧とほぼ等しいと
きには、その円板形状の可動部が前記開口の内方に凸と
なる部分球面をなし、 その部分球面の曲率半径（Ｒ2 ）は、前記蓋の内側に形
成された半円球面の曲率半径（Ｒ4 ）よりやや大きくな
るように設定された請求項３記載の容器。 - 【請求項５】 前記弁は、内方に凸となる部分球面の頂
点に十文字状のスリットが形成された請求項３記載の容
器。 - 【請求項６】 前記弾性を有する合成樹脂材料は、シリ
コンゴムである請求項３記載の容器。 - 【請求項７】 前記蓋は硬質プラスチック材料により成
形され、その蓋の内側には前記凸状構造の周囲にリブ
（３１）が形成され、前記弁の周囲には前記リブに接触
対向するリブ（２４）が形成され、その蓋を閉じた状態
では、弁の開閉状態にかかわらずその２つのリブ（３
１、２４）がその開口の内外流通を遮断する構造を有す
る請求項１記載の容器。 - 【請求項８】 前記蓋の内側に形成された凸状構造は、
その先端部分が曲率半径の異なる二つの球面により二段
構造をなす請求項１記載の容器。 - 【請求項９】 前記蓋の内側に形成された凸状構造は、
その先端部分が、回転楕円面、回転放物面、それらの回
転面の類似の形状、のいずれかである請求項１記載の容
器。
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