JP2024043791A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の品質を維持し、かつ少量塗布が可能な塗布容器を提供する。【解決手段】内容器および外容器を備える容器本体と、内容器内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、中栓部材における連通孔の開口周縁部に、上方に離反可能に密接する逆止弁と、連通孔を上方から覆い、かつ内容物の吐出孔が形成された吐出部材と、中栓部材と吐出部材との間に設けられた塗布栓と、を備え、塗布栓は、連通孔を上方から覆い、中栓部材との間に貯留室を画成する弾性筒部と、弾性筒部の頂部に設けられ、吐出孔を通じて吐出部材から上方に突出した塗布部と、を備え、弾性筒部の頂部には、貯留室と吐出孔との連通を遮断し、弾性筒部が下方に向けて圧縮変形したときに拡開するスリットが形成され、弾性筒部の頂部のうち、スリットが形成された部分は、吐出部材に当接、若しくは近接し、貯留室は、上下方向の大きさが径方向の大きさ以下の扁平形状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、塗布容器に関する。
例えば特許文献1には、内容物が収容される内容器、および内容器が内装される外容器を備える容器本体と、容器本体の口部に装着された中栓と、を備える塗布容器が記載されている。
中栓は、内容器内に連通する連通口を有する保持筒部と、保持筒部内に回転可能に保持された回転塗布体と、を備えている。内容器は、内容物の減少に伴い減容変形し、外容器はスクイズ変形可能とされている。外容器には、内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成されている。
この塗布容器では、外容器をスクイズ変形させると、内容器が外容器とともに変形して減容するので内容器の内圧が上昇し、内容器内の内容物が連通口を通じて保持筒部内に流入する。そして、回転塗布体を被塗布部に押し当てて回転させることにより、保持筒部内の内容物が被塗布部に塗布される。
特開2019-209973号公報
上記従来の塗布容器では、外容器を僅かにスクイズ変形させることで、内容器内から少量の内容物を吐出することが難しい。したがって、内容物が薬剤の場合には、患部に対して少量塗布することが求められることが多いところ、このようなニーズに対応することが難しく、操作性に課題があった。
その一方、デラミボトルのような、内容物の減少に伴って減容変形する内容器を具備する容器本体の場合には、内容器内への外気の流入が抑えられるため、内容器内の内容物の酸化等を抑えて、内容物の品質を維持できるという高付加価値を具備させることができる。したがって、この高付加価値については、依然として具備させたいというニーズがある。
本発明は、内容物の品質を維持し、かつ少量塗布が可能な塗布容器を提供する。
本発明の一態様に係る塗布容器は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および前記内容器が内装され、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が設けられた外容器を備える容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記内容器内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材における前記連通孔の開口周縁部に対して、上方に離反可能に密接する逆止弁と、前記連通孔を上方から覆い、かつ内容物の吐出孔が形成された吐出部材と、前記中栓部材と前記吐出部材との間に設けられた塗布栓と、を備え、前記塗布栓は、 有頂筒状に形成されるとともに、前記連通孔を上方から覆い、前記中栓部材との間に貯留室を画成する弾性筒部と、前記弾性筒部の頂部に設けられ、前記吐出孔を通じて前記吐出部材から上方に突出した塗布部と、を備え、前記弾性筒部の頂部には、前記貯留室と前記吐出孔との連通を遮断し、前記弾性筒部が下方に向けて圧縮変形したときに拡開して前記貯留室と前記吐出孔とを連通するスリットが形成され、前記弾性筒部の頂部のうち、前記スリットが形成された部分は、前記吐出部材に当接、若しくは近接し、前記貯留室は、上下方向の大きさが、上下方向から見て容器軸に交差する径方向の大きさ以下の扁平形状に形成されている。
上記態様によれば、塗布栓の塗布部を被塗布部に押し付けると、塗布部が吐出孔を通して貯留室側に押し込まれ、弾性筒部が上下方向に圧縮変形し、スリットが拡開して、貯留室と吐出孔とが連通する。この際、弾性筒部の圧縮変形に伴い、貯留室が加圧されることから、貯留室に内容物が貯留されていると、貯留室の内容物が、スリットおよび吐出孔を通して被塗布部に吐出され、また、逆止弁は連通孔を閉塞した状態に維持する。したがって、連通孔を通じた内容器内と貯留室との連通を遮断した状態で、貯留室に貯留されている分の内容物だけを被塗布部に塗布することができる。
以上より、従来のように外容器をスクイズ変形させなくても、塗布部を被塗布部に押し付けることで、貯留室に貯留されている分の内容物を吐出して塗布することが可能になり、少量の内容物であっても安定して塗布することができる。
次いで、被塗布部に対する塗布部の押し付けを解除すると、弾性筒部が復元変形してスリットが閉じ、貯留室と吐出孔との連通が遮断される。この際、貯留室が負圧になり、逆止弁が連通孔から上方に向けて離反し、連通孔を通して内容器内と貯留室とが連通し、内容器内の内容物が連通孔を通して貯留室に流入して貯留される。
この際、内容器が内容物の減少に伴って減容変形すると、内容器と外容器との間が負圧になり、外気が、外容器の吸気孔を通して内容器と外容器との間に吸入される。これにより、内容器が減容変形した状態に保たれ、外気が内容器内に進入することが抑制されることとなり、内容器内の内容物の酸化等を抑制することができ、内容物の品質を維持するという高付加価値を具備させることができる。
弾性筒部の頂部のうち、スリットが形成された部分(以下、スリット部分という)が、吐出部材に当接、若しくは近接しているので、内容物が、例えば自重および内容器の内圧等によって、逆止弁を開いて連通孔から貯留室に流入しようとしても、前記スリット部分が吐出部材に密接することで、スリットを通して貯留室と吐出孔とが連通するのを防ぐことができる。したがって、塗布部を被塗布部に押し付けたときに限って、貯留室に貯留されている分の内容物を吐出することができる。
貯留室が、上下方向の大きさが径方向の大きさ以下の扁平形状に形成されているので、塗布部を被塗布部に押し付けるときに、弾性筒部を上下方向に大きく圧縮変形させなくても、貯留室の内容積を大きく減少させることが可能になり、弾性筒部の復元変形時に、内容器内の内容物を大量に貯留室に流入させることができる。これにより、内容器内の内容物を貯留室に満たすまでに要する、被塗布部に対する塗布部の押し付け、およびその解除の回数を抑えることができる。
前記吐出部材における前記吐出孔の開口周縁部に、上方に向けて突出する規制突起が設けられ、前記塗布部が前記規制突起から上方に向けて突出した突出量は、前記弾性筒部の頂部と前記逆止弁との上下方向の距離より小さくなってもよい。
吐出部材における吐出孔の開口周縁部に、上方に向けて突出する規制突起が設けられているので、塗布部を被塗布部に押し付けたときに、規制突起が被塗布部に突き当たることで、塗布部がこれ以上、貯留室側に押し込まれることが規制される。この際、塗布部が規制突起から上方に向けて突出した突出量が、弾性筒部の頂部と逆止弁との上下方向の距離より小さくなっているので、塗布部を被塗布部に押し付けたときに、弾性筒部の頂部が、逆止弁を下方に押し付けることがなく、貯留室が負圧になったときに、逆止弁が連通孔から上方に離反しにくくなるのを防ぐことができる。
本発明の上記態様によれば、内容物の品質を維持し、かつ少量塗布が可能な塗布容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る塗布容器の一部を示す縦断面図である。 図1に示す塗布栓の上面図である。 図1に示す塗布容器を倒立姿勢にし、塗布部を被塗布部に押し付けた状態を示す図である。 図3に示す状態から塗布部が復元変位している途中を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る塗布容器の一部を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る塗布容器の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、容器本体Wと、中栓部材11と、逆止弁12と、吐出部材13と、塗布栓14と、塗布部材15と、固定リング16と、キャップ17と、を備えている。塗布部材15、固定リング16、およびキャップ17は設けなくてもよい。
容器本体Wは有底筒状に形成されている。
以下、容器本体Wの中心軸線を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向のうちの容器本体Wの口部W1側を上側といい、容器軸Oに沿う方向のうちの容器本体Wの底部側を下側といい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。上下方向から見て、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
(容器本体およびキャップ)
容器本体Wは、内容物が収容されるとともに、内容物の減少に伴い減容変形(萎み変形)する内容器W2と、内容器W2が内装された外容器W3と、を備えている。容器本体Wは、外容器W3の内面に内容器W2が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。
外容器W3は、全域にわたって一定の剛性を有するように形成され、外容器W3の胴部は、径方向の内側に向かって押圧しても変形しにくくなっている。外容器W3には、内容器W2との間に外気を導入する図示しない吸気孔が設けられている。吸気孔は、例えば外容器W3の底部、若しくは口部等に設けられる。容器本体Wの底部に設けられるピンチオフ部の、外容器W3のスリット部分を吸気孔として用いてもよい。
外容器W3の口部に、有頂筒状のキャップ17が着脱可能に螺着されている。
(中栓部材)
中栓部材11は、容器本体Wの口部W1に装着され、内容器W2内に連通する連通孔21を有している。中栓部材11は、中栓頂壁22および中栓周壁23を有する有頂筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。
中栓頂壁22に、上下方向に貫く連通孔21が形成されている。連通孔21は、容器軸Oと同軸に配設されている。
中栓周壁23は、外筒23aおよび内筒23bを有する二重筒状に形成されている。外筒23aおよび内筒23bそれぞれの下端部同士が連結されている。外筒23aは、容器本体Wの口部W1内に密に嵌合されている。外筒23aの上端部に、径方向の外側に向けて突出し、口部W1の上端開口縁に配置されたフランジ部23cが形成されている。
(逆止弁)
逆止弁12は、弁本体24と、固定部25と、弾性連結片26と、を備え、連通孔21を開放可能に閉塞している。
弁本体24は、表裏面が上下方向を向く平板状に形成され、中栓部材11の中栓頂壁22の上面における連通孔21の開口周縁部に対して、上方に離反可能に密接している。
固定部25は、筒状に形成され、中栓部材11の中栓周壁23の上端部に外嵌されて固定されている。
弾性連結片26は、弁本体24の外周面と、固定部25の内周面の上端部と、を径方向に連結している。弾性連結片26は、周方向に等間隔をあけて3つ設けられている。
逆止弁12は、いわゆる3点弁を構成している。
(吐出部材)
吐出部材13は、被覆部31と装着部32と、を備えている。
装着部32は、筒状に形成され、中栓周壁23の外筒23aの上端部内に嵌合されて固定されている。装着部32の上部は、外筒23aから上方に突出している。
被覆部31は、連通孔21を上方から覆い、かつ内容物の吐出孔28を有している。被覆部31は、装着部32における上下方向の中間部から径方向の内側に向けて突出している。被覆部31は、表裏面が上下方向を向く板状に形成され、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びている。
被覆部31の上面における吐出孔28の開口周縁部に、上方に向けて突出する規制突起33が設けられている。規制突起33は、筒状に形成されている。規制突起33、および装着部32それぞれの上端開口縁は、同じ上下方向に位置に位置している。規制突起33、および吐出孔28は、容器軸Oと同軸に配設されている。
なお、規制突起33は、周方向の全長にわたって連続して延びる筒状に限らず、例えば、周方向に間隔をあけて設けられた複数の板体等であってもよい。
(塗布栓)
塗布栓14は、弾性筒部35と、塗布部36と、栓固定部37と、を備え、中栓部材11と吐出部材13との間に設けられている。塗布栓14は、例えばシリコンゴム、およびエラストマー等の軟材質で形成されている。
弾性筒部35は、弾性頂壁(頂部)38および弾性周壁39を有する有頂筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。弾性筒部35は、連通孔21および弁本体24を上方から覆っている。弾性筒部35は、中栓部材11の中栓頂壁22との間に、連通孔21に連通可能な貯留室Xを画成する。弾性頂壁38は、表裏面が上下方向を向く平板状に形成されている。弾性周壁39は、上方に向かうに従い径方向の内側に向けて延びている。
塗布部36は、弾性頂壁38に設けられ、吐出孔28を通じて被覆部31から上方に突出している。塗布部36は、上下方向に延びる棒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。塗布部36の上端面は、規制突起33、および装着部32それぞれの上端開口縁より上方に位置している。塗布部36が規制突起33から上方に向けて突出した突出量は、弾性頂壁38の下面と、逆止弁12の弁本体24の上面と、の上下方向の距離より小さくなっている。
栓固定部37は、上下方向に延びる筒状に形成されている。栓固定部37は、弾性筒部35の下端開口縁から下方に向けて延び、中栓周壁23における外筒23aの内周面と内筒23bの外周面との間に差し込まれて固定されている。栓固定部37の肉厚は、弾性筒部35の肉厚より厚くなっている。栓固定部37の外周面に、上方を向く段部が形成されており、この段部に、吐出部材13の装着部32の下端開口縁が当接している。
弾性頂壁38には、貯留室Xと吐出孔28との連通を遮断し、弾性筒部35が下方に向けて圧縮変形したときに拡開して貯留室Xと吐出孔28とを連通するスリット41が形成されている。スリット41は、図2に示されるように、塗布部36を径方向の外側から囲うように、周方向に間隔をあけて複数設けられている。スリット41は、周方向に等間隔をあけて4つ設けられている。スリット41は、上下方向から見て径方向に直交する方向に延びている。スリット41は、吐出部材13の被覆部31の下面と上下方向で対向している。弾性頂壁38のうち、スリット41が形成された部分は、吐出部材13に当接、若しくは近接している。図示の例では、弾性頂壁38および弾性周壁39が、吐出部材13の被覆部31の下面に当接、若しくは近接している。
貯留室Xは、上下方向の大きさが、径方向の大きさ以下の扁平形状に形成されている。弾性頂壁38の下面と、逆止弁12の弁本体24の上面と、の上下方向の距離が、貯留室Xの下端部の径方向の大きさ以下となっている。例えば、貯留室Xの上下方向の大きさは、貯留室Xの径方向の大きさの26%以上80%以下となっている。図示の例では、弾性頂壁38の下面と、逆止弁12の弁本体24の上面と、の上下方向の距離が、約3.2mmとされ、貯留室Xの下端部の径方向の大きさが、約10.7mmとされ、弾性頂壁38の下面と、逆止弁12の弁本体24の上面と、の上下方向の距離が、貯留室Xの下端部の径方向の大きさの約29.9%となっている。
貯留室Xは、上下方向から見て円形状を呈する。貯留室Xは、上方に向かうに従い縮径している。
(塗布部材および固定リング)
塗布部材15は、例えばスポンジ等の弾性変形可能な多孔質体で形成されている。塗布部材15は、吐出部材13および塗布栓14を上方から覆っている。
固定リング16は、中栓周壁23のフランジ部23c、および吐出部材13の装着部32に外嵌されて固定されている。固定リング16は、装着部32の外周面との間で、塗布部材15の外周縁部を全周にわたって径方向に挟み込んで固定している。
(塗布容器の作用)
次に、以上のように構成された塗布容器1の作用について説明する。なお、貯留室Xには内容物が貯留されているものとする。
まず、キャップ17を口部W1から取り外し、塗布部材15を外部に露出させる。この際、弾性筒部35のスリット41が閉じ、かつ弾性頂壁38のうち、スリット41が形成された部分(以下、スリット部分という)が、吐出部材13に当接、若しくは近接しているので、塗布容器1を倒立姿勢にしたときに、貯留室Xの内容物の自重が、弾性頂壁38に加えられても、前記スリット部分が、吐出部材13の被覆部31の下面に密接することで、貯留室Xの内容物が、スリット41から貯留室Xの外部に漏れ出ることが抑えられる。
次いで、図3に示すように、塗布容器1を倒立姿勢にした状態で、塗布部材15を介して塗布栓14の塗布部36を被塗布部に押し付けると、塗布部36が吐出孔28を通して貯留室X側に押し込まれ、弾性筒部35が上下方向に圧縮変形し、スリット41が拡開して、貯留室Xと吐出孔28とが連通する。この際、弾性筒部35の圧縮変形に伴い、貯留室Xが加圧されることから、貯留室Xの内容物が、スリット41および吐出孔28を通して被塗布部に吐出され、また、逆止弁12は連通孔21を閉塞した状態に維持する。したがって、連通孔21を通じた内容器W2内と貯留室Xとの連通を遮断した状態で、貯留室Xに貯留されている分の内容物だけを被塗布部に吐出することができる。そして、被塗布部に吐出した内容物は、塗布部36および塗布部材15を被塗布部に擦り付ける等することで、被塗布部に塗布される。
次いで、図4に示すように、被塗布部に対する塗布部36の押し付けを解除すると、弾性筒部35が復元変形することで、塗布部36が吐出孔28から突出して復元変位し、かつスリット41が閉塞して、貯留室Xと吐出孔28との連通が遮断される。したがって、貯留室X内が負圧になり、弾性連結片26を弾性変形させながら、弁本体24が中栓頂壁22から離反し、連通孔21が開放される。これにより、連通孔21を通して内容器W2内と貯留室Xとが連通し、内容器W2内の内容物が連通孔21を通して貯留室Xに流入して貯留される。
この際、内容器W2が、内容物の減少に伴って減容変形すると、内容器W2と外容器W3との間が負圧になり、外気が、外容器W2の吸気孔を通して内容器W2と外容器W3との間に吸入される。これにより、内容器W2は、減容変形したままの状態に維持される。
以上説明したように、本実施形態の塗布容器1によれば、従来のように外容器W3をスクイズ変形させなくても、塗布部36を被塗布部に押し付けることで、貯留室Xに貯留されている分の内容物を吐出して塗布することが可能になり、少量の内容物であっても安定して塗布することができる。
内容器W2の内容物が貯留室Xに流入しても、内容器W2が減容変形した状態に保たれ、外気が内容器W2内に進入することが抑制されるので、内容器W2内の内容物の酸化等を抑制することが可能になり、内容物の品質を維持するという高付加価値を具備させることができる。
弾性頂壁38のうち、スリット41が形成されたスリット部分が、吐出部材13に当接、若しくは近接しているので、内容物が、例えば自重および内容器W2の内圧等によって、逆止弁12を開いて連通孔21から貯留室Xに流入しようとしても、前記スリット部分が吐出部材13の被覆部31の下面に密接することで、スリット41を通して貯留室Xと吐出孔28とが連通するのを防ぐことができる。したがって、塗布部36を被塗布部に押し付けたときに限って、貯留室Xに貯留されている分の内容物を吐出して塗布することができる。
貯留室Xが、上下方向の大きさが径方向の大きさ以下の扁平形状に形成されているので、塗布部36を被塗布部に押し付けるときに、弾性筒部35を上下方向に大きく圧縮変形させなくても、貯留室Xの内容積を大きく減少させることが可能になり、弾性筒部35の復元変形時に、内容器W2内の内容物を大量に貯留室Xに流入させることができる。これにより、内容器W2内の内容物を貯留室Xに満たすまでに要する、被塗布部に対する塗布部36の押し付け、およびその解除の回数を抑えることができる。
吐出部材13における吐出孔28の開口周縁部に、上方に向けて突出する規制突起33が設けられているので、塗布部36を被塗布部に押し付けたときに、規制突起33が被塗布部に突き当たることで、塗布部36がこれ以上、貯留室X側に押し込まれることが規制される。この際、塗布部36が規制突起33から上方に向けて突出した突出量が、弾性頂壁38の下面と、逆止弁12の弁本体24の上面と、の上下方向の距離より小さくなっているので、塗布部36を被塗布部に押し付けたときに、弾性頂壁38が、弁本体24の上面を下方に押し付けることがなく、貯留室Xが負圧になったときに、弁本体24が連通孔21から上方に離反しにくくなるのを防ぐことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る塗布容器2を、図5を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の塗布容器2では、逆止弁12がいわゆる一点弁を構成し、中栓周壁23が、内筒23bを有さず外筒23aからなる一重の筒状に形成され、栓固定部37が、弾性筒部35の下端部から径方向の外側に向けて突出したフランジ部分を有し、このフランジ部分が、吐出部材13における装着部32の下端開口縁と、中栓頂壁22の上面と、により上下方向に挟まれて固定されている。
逆止弁12は、固定部25を有しておらず、弾性連結片26を1つ備え、弁本体24は、弾性連結片26を介して栓固定部37に連結されている。弁本体24は、栓固定部37のフランジ部分から径方向の内側に向けて突出している。弾性連結片26は、薄肉に形成され、上下方向に弾性変形可能に形成されている。逆止弁12は、塗布栓14と一体に形成されている。弁本体24は、射出成形時、図5に二点鎖線で示されるように、栓固定部37のフランジ部分から下方に向けて突出する姿勢で形成される。
本実施形態の塗布容器2であっても、第1実施形態の塗布容器1と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、規制突起33は設けなくてもよい。
容器本体Wとして、例えば内容器W2と外容器W3との間に隙間が設けられた構成を採用してもよい。
外容器W3の胴部は、スクイズ変形可能に形成されてもよい。
1、2 塗布容器
11 中栓部材
12 逆止弁
13 吐出部材
14 塗布栓
21 連通孔
28 吐出孔
33 規制突起
35 弾性筒部
36 塗布部
38 弾性頂壁(頂部)
41 スリット
W 容器本体
W1 口部
W2 内容器
W3 外容器
X 貯留室

Claims (2)

  1. 内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および前記内容器が内装され、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が設けられた外容器を備える容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記内容器内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
    前記中栓部材における前記連通孔の開口周縁部に対して、上方に離反可能に密接する逆止弁と、
    前記連通孔を上方から覆い、かつ内容物の吐出孔が形成された吐出部材と、
    前記中栓部材と前記吐出部材との間に設けられた塗布栓と、を備え、
    前記塗布栓は、
    有頂筒状に形成されるとともに、前記連通孔を上方から覆い、前記中栓部材との間に貯留室を画成する弾性筒部と、
    前記弾性筒部の頂部に設けられ、前記吐出孔を通じて前記吐出部材から上方に突出した塗布部と、を備え、
    前記弾性筒部の頂部には、前記貯留室と前記吐出孔との連通を遮断し、前記弾性筒部が下方に向けて圧縮変形したときに拡開して前記貯留室と前記吐出孔とを連通するスリットが形成され、
    前記弾性筒部の頂部のうち、前記スリットが形成された部分は、前記吐出部材に当接、若しくは近接し、
    前記貯留室は、上下方向の大きさが、上下方向から見て容器軸に交差する径方向の大きさ以下の扁平形状に形成されている、塗布容器。
  2. 前記吐出部材における前記吐出孔の開口周縁部に、上方に向けて突出する規制突起が設けられ、
    前記塗布部が前記規制突起から上方に向けて突出した突出量は、前記弾性筒部の頂部と前記逆止弁との上下方向の距離より小さくなっている、請求項1に記載に塗布容器。
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