JPH10264954A - 内容物吐出容器のスリットバルブ - Google Patents

内容物吐出容器のスリットバルブ

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JPH10264954A
JPH10264954A JP9090127A JP9012797A JPH10264954A JP H10264954 A JPH10264954 A JP H10264954A JP 9090127 A JP9090127 A JP 9090127A JP 9012797 A JP9012797 A JP 9012797A JP H10264954 A JPH10264954 A JP H10264954A
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container
slit
cap
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博 水島
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義幸 角田
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/20Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
    • B65D47/2018Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure
    • B65D47/2031Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure the element being formed by a slit, narrow opening or constrictable spout, the size of the outlet passage being able to be varied by increasing or decreasing the pressure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の押圧による減容量が多くなっても容器
の復元時にバルブヘッドが内方に反転しないようにした
スリットバルブを提供すること。 【解決手段】 スリットバルブを、中栓とキャップによ
って定位置に保持し容器口筒部に取着するようにした内
容物吐出容器であって、前記スリットバルブは、バルブ
基体とバルブヘッドからなり、バルブ基体は、環状の基
板とその内周縁から立ち上がるよう立設された筒壁を具
備しており、バルブヘッドは、スリットを形成したオリ
フィス形成壁と、該オリフィス形成壁の周端縁に連なる
傾斜壁と垂直壁とを具えた保持筒壁と、該保持筒壁の垂
直壁下端から斜め上方に傾斜してバルブ基体の周壁に接
続する薄肉の連結壁とを具備していることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物吐出容器の
スリットバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】容器口部に、弾性を有する柔軟な材料に
より成型され、バルブヘッドのオリフィス形成壁にスリ
ットを形成したスリットバルブを装着し、容器胴部を手
で押圧することによってスリットバルブを開閉させ、所
定量の内容物を吐出するようにした内容物吐出容器は従
来より周知である。
【0003】上記内容物吐出容器のスリットバルブとし
て、図7に示すようスリットバルブが提案されている。
図7を参照して、従来のスリットバルブの構成を説明す
ると、スリットバルブは、バルブ基体70とバルブヘッ
ド71とからなり、シリコンゴム、エラストマー、軟質
の合成樹脂によって成型されている。
【0004】バルブ基体70は、環状の基板72を有し
ており、該基板72の上面には、内周縁から立ち上がる
よう筒壁73が立設され、上面外周部には、断面台形の
保持リング74が突設されている。基板72の下面に
は、中栓に嵌合される係合筒75が垂設されている。
【0005】バルブヘッド71は、オリフィス形成壁7
6と、該オリフィス形成壁76に連なる保持筒壁77
と、該保持筒壁77の下端から下方に延び、前記筒壁7
3の上端に接続する垂直壁78と傾斜壁79とからなる
断面レ字状の薄肉の連結壁80とを具えている。
【0006】オリフィス形成壁76は、その外側表面8
1を一定の半径を有する球面に形成し、内側表面82を
外側表面の半径より大きな半径を有する球面に形成して
おり、中央部が周辺部より薄肉となっている。内側表面
82の外周縁の径は、外周表面81の外周縁の径より小
さくなっており、内側表面82の外周縁によってオリフ
ィス形成壁76の側周面83が形成されている。
【0007】オリフィス形成壁76の中央には、スリッ
ト84が切り込まれており、スリット84によって区分
されたフラップ85が形成され、該フラップ85の開閉
によってオリフィスが形成されるようになっている。
【0008】上記スリットバルブは、従来のものと同じ
く、中栓とキャップの保持部によって定位置に保持さ
れ、キャップを容器の口筒部に取着することによって吐
出容器が構成される 吐出容器の使用にあたって、容器胴部を手で押圧する
と、容器内の内圧の増加とともに、バルブヘッド71が
上昇し、内圧が一定圧に達するとオリフィス形成壁76
の表面が平らな状態になり、さらに加圧されるとフラッ
プ85が開いてオリフィスが形成され、内容物が吐出さ
れる。
【0009】押圧を解くと、容器自体の復元力によって
容器が元の状態に復帰し、その際内圧が低下するので、
バルブヘッド71は元の状態に復元するとともにフラッ
プ85が内側方向に開かれ大気が導入される。内圧が大
気圧に等しくなるとフラップ85が閉じられ、内容物の
密封が維持される。その際、スリットバルブは、内圧の
上昇に伴い、薄肉の連結壁80が広がり、その傾斜壁7
9がバルブ基体70の筒壁73上端を軸にして反転し、
続いて、所定圧力に達すると、連続壁80とともに保持
筒壁77が広がり、オリフィス形成壁76の表面が球面
から平面に変形され、オリフィス形成が容易になるとい
う効果があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スリッ
トバルブを備えた吐出容器においては、使用中に内容物
が残り少なくなると、一定の量を吐出するための容器胴
部の押圧による減容量が多くなり、また、容器を連続し
て押圧して注出すると吐出量が多くなり容器の総減容量
が多くなるという問題があった。また容器の容量が大き
くなると一回の押圧ごとの吐出量が多くなり、容器の減
容量が大きくなるという問題があった。押圧による減容
量が多くなると容器の復元時に多量の空気を吸い込むこ
とになり、スリットバルブに大きな力がかかることにな
る。上記スリットバルブでは、連結壁80が垂直壁78
と傾斜壁79とからなる断面レ字状の薄肉の壁面であっ
て、変形が容易であるから、容器の押圧による減容量が
多くなるとバルブヘッド71の復元時に垂直壁78が内
方に湾曲し、フラップ85を内側方向に開くだけでな
く、バルブヘッド71自体を内方に反転させるという問
題点が生じてきた。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決することを
技術的課題として、吐出量、換言すれば容器の押圧によ
る減容量が多くなっても容器の復元時にバルブヘッドが
内方に反転しないようにしたスリットバルブを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
課題を達成するため、内容物吐出容器のスリットバルブ
として、スリットバルブを、中栓とキャップによって定
位置に保持し容器口筒部に取着するようにした内容物吐
出容器であって、前記スリットバルブは、バルブ基体と
バルブヘッドからなり、バルブ基体は、環状の基板とそ
の内周縁から立ち上がるよう立設された筒壁を具備して
おり、バルブヘッドは、スリットを形成したオリフィス
形成壁と、該オリフィス形成壁の周端縁に連なる傾斜壁
と垂直壁とを具えた保持筒壁と、該保持筒壁の垂直壁の
下端から斜め上方に傾斜してバルブ基体の周壁に接続す
る薄肉の連結壁とを具備していることを特徴とする構成
を採用する。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1において、Aは容
器、Bはキャップ、B1はキャップ基体、B2はキャッ
プに蝶番によって取着された開閉蓋、C(図6参照)は
中栓、Dはスリットバルブである。容器Aは、口筒部1
と胴部2および底部3とからなっており、可撓性を有す
る合成樹脂を素材として成型されている。
【0014】口筒部1の外周には、膨出部4と嵌合突条
5、および保持突条6が形成されている。胴部2は、断
面扁平楕円状に形成され、前記口筒部1に連続する肩部
7と、上端をキャップBを載置する段部8とし、対向す
る扁平面を押圧面9とした胴壁10を有し、胴壁10は
押圧面9の押圧操作に応じて、形状変形、復元可能とな
っている。容器Aの内容物として、家庭用の洗剤、化粧
料、食料等が、粉体、液体、粘性液、粘性流動物の形態
で充填される。
【0015】図1〜3に示すように、キャップBは、キ
ャップ基体B1と、該キャップ基体B1に蝶番11によ
って開閉自在に取着された開閉蓋B2とからなり、合成
樹脂によって成型されている。キャップ基体B1は、口
筒部1に被嵌し、中栓Cを介してスリットバルブDを保
持する嵌着部12と、外周形状を容器Aの胴壁10外周
とほぼ同形の扁平楕円状に形成した外筒13と、覆壁1
4とを具えている。
【0016】嵌着部12は、長方形をした上壁15と、
該上壁15の下面から垂設された嵌着筒16とバルブ保
持筒17とからなっている。上壁15は、外筒13の前
後に対向する周壁18a,18bの間に架設されてお
り、上壁15の中央部にスリットバルブが挿通される円
形の開口19が設けられている。上壁15の側端縁に
は、上方に起立する側壁20が設けられ、該側壁20の
上端は覆壁14に接続している。
【0017】嵌着筒16は、その内周下端に、前記口筒
部1に形成した嵌合突条5に係合する嵌合突条21が設
けられ、中間の所定個所には、下側に膨出部22を設け
た中栓Cの嵌合部23が形成されている。バルブ保持筒
17は、嵌着筒16の内側に垂設され、キャップBの嵌
着時にスリットバルブDを中栓Cに位置決め保持するよ
うにしている。バルブ保持筒17と嵌着筒16との間に
複数個の係止板24が架設されており、キャップBの嵌
着時に中栓Cを口筒部1上端に押圧するようにしてい
る。
【0018】外筒13の後部の周壁18aの上壁15に
対応する部分の上端には、突出縁25が設けられてお
り、前部の周壁18bの前記突出縁25に対向する位置
には、凹部26が形成されており、その上端は、上壁1
5上面との間に段差を有する段部27となっている。外
筒13の上端周縁には、前記突出縁25と凹部26の範
囲を除いて膨出部28が設けられている。
【0019】開閉蓋B2は、頂壁29とその周辺から下
垂する側壁30を有しており、該側壁30は、後端壁3
1と左右の側端壁32とからなっている。開閉蓋B2を
キャツプ基体B1に取着する前記蝶番11は、後端壁3
1上端と外筒13に設けられた突出縁25上端を連結
し、閉鎖時に頂壁29上面が覆蓋14と面一になるよう
に形成されている。
【0020】開閉蓋B2の頂壁29下面には、後述する
スリットバルブDのオリフィス形成壁56に接合する球
面を有する突出部33とオリフィス形成壁56の上端外
周に係合する係止リング34が設けられている。頂壁2
9の蝶番11の反対側には、前記周壁18bの段部27
に係合する指掛け部35が下垂するように形成されてお
り、指掛け部35上端は、頂壁29より上方に膨出し
て、その中央に突起36が設けられている。
【0021】指掛け部35に近接する両側端壁32側面
には膨出部(図示しない)が設けられ、開閉蓋B2の閉
鎖時には、キャップ基体B1の側壁20に設けられた係
止凹部37に係合して、開閉蓋B2を締着するようにな
っている。周壁18aの所定個所には、前記突起36が
嵌合される係止孔38が設けられ、開閉蓋B2の解放時
にその上面を外筒13の周壁18a表面に接合して係止
するようにしている。
【0022】図4に示すように、中栓Cは、軟質または
硬質の合成樹脂によって成型され、スリットバルブDを
載置する保持壁40と、該保持壁40外周に立設された
バルブの保持筒41と、保持壁40内周から下垂し容器
の口筒部1内周に嵌合する嵌合筒42とを有している。
保持筒41の内周には、スリットバルブDを挟持する膨
出環43が設けられ、保持筒41の外周はキャップの嵌
着筒16内周に締着するよう膨出部44となっている。
【0023】図5に示すように、スリットバルブDは、
バルブ基体50とバルブヘッド51とからなり、シリコ
ンゴム、エラストマー、軟質の合成樹脂によって成型さ
れている。バルブ基体50は、環状の基板52を有して
おり、該基板52の上面には、内周縁から立ち上がるよ
う筒壁53が立設され、上面外周部には、断面台形の保
持リング54が突設されている。基板52の下面には、
中栓Cの嵌合筒42内周に嵌合される係合筒55が垂設
されている。
【0024】バルブヘッド51は、オリフィス形成壁5
6と、該オリフィス形成壁56に連なる保持筒壁57
と、該保持筒壁57と前記筒壁53とを接続する薄肉の
連結壁58とからなっている。オリフィス形成壁56
は、その外側表面59を一定の半径を有する球面に形成
し、内側表面60を外側表面の半径より大きな半径を有
する球面に形成して、中央部を周辺部より薄肉としてい
る。内側表面60の外周縁の径は、外側表面59の外周
縁の径より小さくなっており、内側表面60の外周縁に
よってオリフィス形成壁56の側周面61が形成されて
いる。
【0025】オリフィス形成壁56の中央には、十字状
のスリット62が切り込まれており、スリット62によ
って区分された四つのフラップ63が形成され、該フラ
ップ63の開閉によってオリフィスが形成されるように
なっている。スリットの形状は、十字状に限定されるも
のでなく、一本のスリット、三本のスリットをY字状に
配置したもの、三本のスリットを等角に交差配置したも
の、四本のスリットを米字状に配置したものであっても
よい。スリット62の切込み長さは、従来技術と同様
に、内容物の粘度、一回毎に所望する吐出量、スリット
バルブの材質、形状に応じて設定される。
【0026】前記保持筒壁57は、オリフィス形成壁5
6の外側表面59の周端縁64から下方に傾斜させた傾
斜壁65と、該傾斜壁65の下端から下方に連なる垂直
壁66とを具えている。保持筒壁57内面とオリフィス
形成壁56の側周面61との間には環状の空間67が形
成されている。
【0027】前記連結壁58は、垂直壁66の下端から
斜め上方向に傾斜して延び、前記筒壁53の上端に接続
されており、保持筒壁57の垂直壁66及び筒壁53よ
り薄肉に形成され変形容易となっている。
【0028】次に、スリットバルブDと中栓C、キャッ
プBとの関連について、図6を参照して説明する。吐出
容器の組立は、まず、スリットバルブDを中栓Cに取着
し、次いで、スリットバルブDを取着した中栓Cをキャ
ップBに嵌着する。次に、キャップBを、内容物を充填
した容器Aの口筒部1に打栓することによって吐出容器
が構成される。
【0029】組立の際、スリットバルブDのバルブ基体
50は、中栓Cのバルブの保持壁40と保持筒41に装
着保持される。スリットバルブDのバルブ基体50の基
板52は、中栓Cの保持壁40とキャップ基体B1のバ
ルブ保持筒17との間に押圧挟持され、バルブヘッド5
1上端は、キャップBの上壁15に設けられた開口19
より露出するよう位置決め保持されている。
【0030】開閉蓋B2の突出部33の球面の径は、ス
リットバルブDのオリフィス形成壁56の外側表面59
の球面の径とほぼ等しく取られており、係止リング34
の内周は、スリットバルブDの保持筒壁57の外周と僅
かな間隙を持つよう配置されている。
【0031】次に、容器の使用態様とそのときの作用の
概要について説明する。容器の使用にあたっては、まず
キャップBの開閉蓋B2を開いて、バルブヘッド51の
オリスィス形成壁56を露出させ、容器Aの胴壁10の
押圧面9を手で押圧すると、容器内の内圧の増加ととも
に、バルブヘッド51が上昇し、内圧が一定圧に達する
とオリフィス形成壁56が上昇して、表面が平らな状態
になり、さらに加圧されるとフラップ63が開いてオリ
フィスが形成され、内容物が吐出される。
【0032】押圧を解くと、容器自体の復元力によって
容器Aが元の状態に復帰し、その際内圧が低下するの
で、バルブヘッド51は元の状態に復元するとともにフ
ラップ63が内側方向に開かれ大気が導入される。内圧
が大気圧に等しくなるとフラップ63が閉じられ、内容
物の密封が維持される。所望の内容物を吐出し容器を使
用しないときには、開閉蓋B2を閉じて置く。
【0033】次に、スリットバルブの作用効果について
説明する。前述のように、使用者が容器Aを押圧し、内
圧が一定圧力となると、薄肉の連結壁58がバルブ基体
50の筒壁53上端を軸にして反転し、オリフィス形成
壁56は外方に向かって移動する。その際、保持筒壁5
7とオリフィス形成壁56は厚肉であるので、始めは実
質的に平行移動する。
【0034】次に、押圧により内圧がさらに上昇し、所
定圧力に達すると、連結壁58とともに保持筒壁57が
膨張し、その傾斜壁65が周方向に広がるので、オリフ
ィス形成壁56の表面は、球面が平面になるように変形
され、フラップ63が開いてオリフィスが形成される。
【0035】バルブヘッド51が元の状態に復元する時
には、まず、その膨張状態が解かれ、オリフィス形成壁
56と保持筒壁57は内方に引き込まれて平行移動し、
次いで薄肉の連結壁58が元の状態に復元する。
【0036】押圧による容器の減容量が大きいと、容器
復元による内圧低下が著しく大きくなり、オリフィスを
通じて導入される空気だけでは、容器復元に見合う空気
が導入されないので、バルブヘッド51がさらに内側に
引き込まれることになる。その際、保持筒壁57の垂直
壁66は肉厚であるので、変形して反転することはな
く、薄肉の連結壁58が復元位置よりさらに内方に反転
して延ばされることになる。その状態で大気の流入が続
き、内圧が大気圧に等しくなるとフラップ63が閉じら
れるとともに、連結壁58が当初の位置に復帰し、バル
ブヘッド51は当初の状態に復元することになる。
【0037】容器Aについては、前記実施形態では容器
Aの胴部2を扁平状に形成したが、胴部2が押圧操作に
応じて変形、復元可能なものであれば、円形容器、角形
容器であってもよく、その形状は扁平状に限定されな
い。また、容器Aとしてチューブ容器も採用することが
でき、容器使用中の保存時には、容器は直立、横倒し、
倒立のいずれの状態であってもよい。
【0038】容器AとキャップBについては、前記実施
形態では容器Aの口筒部1に嵌合突条5を設け、キャッ
プBの嵌着筒16内周に嵌合突条21を設け、キャップ
Bを容器の口筒部1に打栓するようにしているが、口筒
部1外周とキャップBの嵌着筒16内周とにそれぞれネ
ジを設け、キャップBを容器Aの口筒部1に螺着するよ
うにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
から、次の効果を奏する。容器押圧による減容量が多く
なり、ボトルの復元時に多量の空気を吸い込むようにな
っても、フラップを内側方向に開くだけでバルブヘッド
自体が内方に反転させないようにすることができた。そ
のため、使用中に内容液が残り少なくなったり、容器の
押圧を続けたりして、押圧による減容量が多くなっても
何ら支障なく使用することができ、また吐出容器の容量
を大きくし、押圧ごとの吐出量を多くすることができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 吐出容器とキャップの分解斜視図である。
【図2】 開閉蓋を閉じたキャップの図面で、(a)は
平面図、(b)は正面図である。
【図3】 開閉蓋を開いたときのキャップの断面側面図
である。
【図4】 中栓の断面正面図である。
【図5】 スリットバルブを示す図で、(a)は平面
図、(b)は一部断面正面図である。
【図6】 各部品の関係を説明する断面側面図である。
【図7】 従来のスリットバルブを示す図で、(a)は
平面図、(b)は一部断面正面図である。
【符号の説明】
A 容器 B キャップ B1 キャップ基体 B2 開閉蓋 C 中栓 D スリットバルブ 1 口筒部 2 肩部 3 胴部 9 押圧面 10 胴壁 15 上壁 16 嵌着筒 17 バルブ保持筒 19 開口 40 保持壁 41 保持筒 50,70 バルブ基体 51,71 バルブヘッド 52,72 基板 53,73 筒壁 54,74 保持リング 55,75 係合筒 56,76 オリフィス形成壁 57,77 保持筒壁 58,80 連結壁 59,81 外側表面 60,82 内側表面 61,83 側周面 62,84 スリット 63,85 フラップ 64 周端縁 65 傾斜壁 66 垂直壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリットバルブを、中栓とキャップによ
    って定位置に保持し容器口筒部に取着するようにした内
    容物吐出容器であって、前記スリットバルブは、バルブ
    基体とバルブヘッドからなり、 バルブ基体は、環状の基板とその内周縁から立ち上がる
    よう立設された筒壁を具備しており、 バルブヘッドは、スリットを形成したオリフィス形成壁
    と、該オリフィス形成壁の周端縁に連なる傾斜壁と垂直
    壁とを具えた保持筒壁と、該保持筒壁の垂直壁下端から
    斜め上方に傾斜してバルブ基体の周壁に接続する薄肉の
    連結壁とを具備していることを特徴とする内容物吐出容
    器のスリットバルブ。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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