JP3729299B2 - スリットバルブを取着した内容物吐出容器 - Google Patents

スリットバルブを取着した内容物吐出容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口筒部にスリットバルブを取着した内容物吐出容器、とくにスリットバルブのオリフィス形成壁の構造と、スリットバルブの保持手段、およびスリットバルブの開閉蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器口部に、弾性を有する柔軟な材料により成型され、バルブヘッドのオリフィス形成壁にスリットを形成したスリットバルブを装着し、容器胴部を手で押圧することによってスリットバルブを開閉させ、所定量の内容物を吐出するようにした吐出容器は従来より知られている。
【0003】
従来のスリットバルブは、弾性を有する一定厚のオリフィス形成壁にスリットを形成しているから、オリフィス形成壁の開閉がくり返されることによってスリット端にくり返して働く引裂き力、あるいは内容物充填後の容器の運搬、あるいは使用時における容器の落下衝撃、振動等のウォーターハンマー現象によるスリットバルブへの負荷等によって、スリットの切込み長さが設定された長さより大きくなり、使用中にバルブの吐出流量が増加するという問題、あるいは切込みの広がり、フラップのずれ等による吐出方向の不安定化、液切れ低下、気密性低下という問題があった。
【0004】
これらの問題を解決するため、例えば特開平07−132979号公報にみられるように、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)の厚さを肉厚にしたスリットバルブが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載のオリフィス形成壁(バルブヘッド5)は、球面の外側表面(38)と截頭球面の内側表面(39)によって構成されているため、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)内側表面は、曲面からなる末端部分(40)と円形の平面からなる中心部分(41)とからなっている。
したがって、中心部分(41)の中央部は、末端部分(40)に比して薄肉となっており、中心部分の内側表面と末端部の内側表面は、その境界をなす中心部分(41)の縁(44)においては、平面と球面とが交わることになり、表面が不連続面となっている。
【0006】
そのため、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)の末端部分(40)と中心部分(41)とでは、変形時に発生する応力の変化が不連続となり、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)が縁(44)において屈曲し、その部分が速く弱化するという問題があり、また、中心部分(41)の中央部は肉薄になっているので、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)の開閉のくり返し、およびウォーターハンマー現象等によって生じる前記問題点を完全に解決することができなかった。
【0007】
また、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)は、コネクタースリーブ(7)によって容器口部(20)に連結されており、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)の移動がコネクタースリーブ(7)の転がりによって行われるので、コネクタースリーブ(7)に大きな曲げモーメントが働き、コネクタースリーブ(7)が弱化するという問題があった。
【0008】
また、オリフィス開口時にオリフィス形成壁(バルブヘッド5)の円周方向への拡がりがコネクタースリーブ(7)によって制約されるので、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)を平らにし、さらに外側に向かって屈曲させるために大きな負荷を必要とするという問題が生じてきた。
【0009】
さらにまた、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)の動きを拘束するため、滑り封鎖物(70)またはキャップ(71)が用いられているが、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)の外側表面(38)が球面で中央部が凹んでいるため、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)と封鎖物(70,71)との間に空間が形成され、容器を落としたり、内容物を混合させるため容器を振ったりした場合に、ウォーターハンマー現象によって、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)に負荷がかかり、それによってスリットの切込み長さ、切込み巾の変化、フラップのずれ等が助長されるという問題が生じ、また、スリットから液洩れが生じるという問題があった。
【0010】
また、開閉蓋の封鎖時にオリフィス形成壁の妄動を阻止するため、開閉蓋の上壁下面に、閉蓋時に前記オリフィス形成壁の周辺に係合する係止リングを設けることが提案されているが、開閉蓋が平板であり、オリフィス形成壁が球面で中央部が凹んでいるため、上記のものと同様な現象が生じ上記問題を解決することはできなかった。
【0011】
本発明は、上記の各問題点を解決することを技術的課題として、オリフィス形成壁の開閉の繰り返し、およびウォーターハンマー現象等によってオリフィス形成壁に負荷がかかり、それによって生じるスリットの切込み長さ、切込み巾の変化、フラップのずれ、スリットからの液洩れを防ぐようにした新規なスリットバルブとその開閉蓋を備えた内容物吐出容器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の技術的課題を達成するため、スリットバルブとして、スリットバルブを取着した内容物吐出容器において、前記スリットバルブは、スリットを形成したオリフィス形成壁と、該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁とを具備し、前記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面を球面とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成されており、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形成壁の側周面が形成され、該側周面と保持筒壁との間に空間が形成されているスリットバルブを取着したことを特徴とする構成を採用する。
【0013】
さらに具体的な技術手段として、スリットバルブを、中栓とキャップによって定位置に保持し容器口筒部に取着するようにした内容物吐出容器において、前記スリットバルブは、バルブヘッドとバルブ基体からなり、バルブヘッドはスリットを形成したオリフィス形成壁と、該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁と、該保持筒壁とバルブ基体を接続する連結壁とを具備しており、前記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面を球面とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成されており、外側表面の外周縁の径は、内側表面の外周縁の径より大きくされ、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形成壁の側周面が形成されており、前記保持筒壁は、外側表面の周端縁に連なる傾斜壁と垂直壁とからなり、保持筒壁とオリフィス形成壁側周面との間に空間が形成されており、前記連結壁は、保持筒壁よりも薄肉に形成されているスリットバルブを取着したことを特徴とする構成を採用する。
【0014】
上記スリットバルブを保持する保持手段として、中栓に保持されたスリットバルブのバルブ基体の筒壁とキャップに設けたバルブ保持筒との間隙、およびバルブヘッドの保持筒壁とキャップ上壁に設けた開口との間の間隙を大きくし、スリットバルブを締着保持したキャップがスリットバルブの変形に干渉しないようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0015】
スリットバルブの開閉蓋として、請求項1記載のスリットバルブを取着した内容物吐出容器のオリフィス形成壁に被蓋される開閉蓋であって、開閉蓋の頂壁内面に、スリットバルブに設けたオリフィス形成壁の外側表面の球面にほぼ等しい球面状の突出部を設け、突出部外周にオリフィス形成壁の外側表面の周端縁を囲むとともに、その内周が保持筒壁の外周と僅かな間隙を持つように配置される係止リングを設けた開閉蓋を備えていることを特徴とする構成を採用する。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1,2において、Aは容器、Bはキャップ、B1はキャップ基体、B2はキャップに蝶番によって取着された開閉蓋、Cは中栓、Dはスリットバルブである。
容器Aは、口筒部1と胴部2および底部3とからなっており、可撓性を有する合成樹脂を素材として成型されている。
【0017】
口筒部1の外周には、膨出部4と嵌合突条5、および保持突条6が形成されている。
胴部2は、断面扁平楕円状に形成され、前記口筒部1に連続する肩部7と、上端をキャップBを載置する段部8とし、対向する扁平面を押圧面9とした胴壁10を有し、胴壁10は押圧面9の押圧操作に応じて、形状変形、復元可能となっている。
容器Aの内容物として、家庭用の洗剤、化粧料、食料等が、粉体、液体、粘性液、粘性流動物の形態で充填される。
【0018】
図3〜5に示すように、キャップBは、キャップ基体B1と、該キャップ基体B1に蝶番11によって開閉自在に取着された開閉蓋B2とからなり、合成樹脂によって成型されている。
キャップ基体B1は、口筒部1に被嵌し、中栓を介してスリットバルブDを保持する嵌着部12と、外周形状を容器Aの胴壁10外周とほぼ同形の扁平楕円状に形成した外筒13と、覆壁14とを具えている。
【0019】
嵌着部12は、長方形をした上壁15と、該上壁15の下面から垂設された嵌着筒16とバルブ保持筒17とからなっている。
上壁15は、外筒13の前後に対向する周壁18a,18bの間に架設されており、上壁15の中央部にスリットバルブが挿通される円形の開口19が設けられている。
上壁15の側端縁には、上方に起立する側壁20が設けられ、該側壁20の上端は覆壁14に接続している。
【0020】
嵌着筒16は、その内周下端に、内周に前記口筒部1に形成した嵌合突条5に係合する嵌合突条21が設けられ、中間の所定個所には、下側に膨出部22を設けた中栓Cの嵌合部23が形成されている。
バルブ保持筒17は、嵌着筒16の内側に垂設され、キャップBの嵌着時にスリットバルブDを中栓Cに位置決め保持するようにしている。
バルブ保持筒17と嵌着筒16との間に複数個の係止板24が架設されており、キャップBの嵌着時に中栓Cを口筒部1上端に押圧するようにしている。
【0021】
外筒13の後部の周壁18aの上壁15に対応する部分の上端には、突出縁25が設けられており、前部の周壁18bの前記突出縁25に対向する位置には、凹部26が形成されており、その上端は、上壁15上面との間に段差を有する段部27となっている。
外筒13の上端周縁には、前記突出縁25と凹部26の範囲を除いて膨出部28が設けられている。
【0022】
開閉蓋B2は、頂壁29とその周辺から下垂する側壁30を有しており、該側壁30は、後端壁31と左右の側端壁32とからなっている。
開閉蓋B2をキャツプ基体B1に取着する前記蝶番11は、後端壁31上端と外筒13に設けられた突出縁25上端を連結し、閉鎖時に頂壁29上面が覆蓋14と面一になるように形成されている。
【0023】
開閉蓋B2の頂壁29下面には、後述するスリットバルブDのオリフィス形成壁58に接合する球面を有する突出部33とオリフィス形成壁58の上端外周に係合する係止リング34が設けられている。
頂壁29の蝶番11の反対側には、前記周壁18bの段部27に係合する指掛け部35が下垂するように形成されており、指掛け部35上端は、頂壁29より上方に膨出して、その中央に突起36が設けられている。
【0024】
指掛け部35に近接する両側端壁32側面には膨出部(図示しない)が設けられ、開閉蓋B2の閉鎖時には、キャップ基体B1の側壁20に設けられた係止凹部37に係合して、開閉蓋B2を締着するようになっている。
周壁18aの所定個所には、前記突起36が嵌合される係止孔38が設けられ、開閉蓋B2の解放時にその上面を外筒13の周壁18a表面に接合して係止するようにしている。
【0025】
図6に示すように、中栓Cは、軟質または硬質の合成樹脂によって成型され、保持壁40と、該保持壁40から立設されたバルブを挟持する内側保持筒41と外側保持筒42とを有しており、内側保持筒41の外周には膨出突条43が設けられている。
スリットバルブDは、保持壁40の上面44と内外の保持筒41,42の間で保持される。
保持壁40の下面には、口筒部1内周に嵌合する嵌合筒45が設けられ、保持壁40の外周46は、キャップBの嵌着筒16の嵌合部23に嵌合支持されるようになっている。
【0026】
図7に示すように、スリットバルブDは、バルブ基体50とバルブヘッド51とからなり、シリコンゴム、エラストマー、軟質の合成樹脂によって成型されている。
バルブ基体50は、環状の基板52を有しており、該基板52の上面には、内周縁から立ち上がるよう筒壁53が立設され、外周部上面には、断面台形の保持リング54が突設されている。
基板52内周には、中栓Cの膨出突条43に係合される膨出環55が設けられ、外周面56には、嵌合突条57が設けられている。
【0027】
バルブヘッド51は、オリフィス形成壁58と、該オリフィス形成壁58に連なる保持筒壁59と、該保持筒壁59から下方に連続し、前記筒壁53の上端に接続する薄肉の連結壁60とを具えている。
オリフィス形成壁58は、その外側表面61を一定の半径を有する球面に形成し、内側表面62を外側表面の半径より大きな半径を有する球面に形成しており、中央部が周辺部より薄肉となっている。
本実施形態では、中央部の厚さを0.6〜1.0mmとしている。
内側表面62の外周縁の径は、外側表面61の外周縁の径より小さくなっており、内側表面62の外周縁によってオリフィス形成壁58の側周面63が形成されている。
【0028】
オリフィス形成壁58の中央には、十字状のスリット64が切り込まれており、スリット64によって区分された四つのフラップ65a,b,c,dが形成され、該フラップ65の開閉によってオリフィスが形成されるようになっている。
スリットの形状は、十字状に限定されるものでなく、一本のスリット、三本のスリットをY字状に配置したもの、三本のスリットを等角に交差配置したもの、四本のスリットを米字状に配置したものであってもよい。
スリット64の切込み長さは、従来技術と同様に、内容物の粘度、一回毎に所望する吐出量、スリットバルブの材質、形状に応じて設定される。
【0029】
前記保持筒壁59は、オリフィス形成壁58の外側表面61の周端縁66から下方に傾斜させた傾斜壁67と、該傾斜壁67の下端から下方に連なる垂直壁68とを具えており、保持筒壁59内面とオリフィス形成壁58の側周面63との間には環状の空間69が形成されている。
【0030】
連結壁60は、断面レ字状に形成され、垂直部70と傾斜部71とからなっている。
垂直部70の上端は、前記垂直壁68の下端に連なり、傾斜部71の周端は、バルブ基体50の筒壁53に連接されている。
連結壁60は、保持筒壁59よりも薄肉となっており、変形がより容易になっている。
【0031】
次に、スリットバルブDと中栓C、キャップBのバルブ保持筒17および上壁15の開口19との関連について、図8を参照して説明する。
吐出容器の組立は、まず、スリットバルブDを中栓Cに取着し、次いで、スリットバルブDを取着した中栓CをキャップBに嵌着し、スリットバルブDを中栓CとキャップBによって位置決め保持する。
次に、キャップBを、内容物を充填した容器Aの口筒部1に打栓することによって吐出容器が構成され、スリットバルブDは、キャップB、中栓Cを介して容器Aの口筒部1に取着される。
【0032】
図8に示すように、スリットバルブDが、中栓C、キャップBによって組み立てられた状態においては、バルブ基体50の基板52は、キャップBのバルブ保持筒17によって中栓Cの保持壁40の上面44に押圧されており、バルブ基体50の保持リング54の外周面56は、バルブ保持筒17の傾斜面17aが保持リング54の傾斜面54aに係合されることによって、中栓Cの外側保持筒42の内周に接合されている。
【0033】
筒壁53の膨出環55は、内側保持筒41の膨出突条43に係合され、筒壁53の浮き上がりが阻止されるようにして、バルブ基体50が、内外の保持筒41,42の間に嵌着保持される。
そして、バルブ保持筒17は、その内周とバルブ基体50の筒壁53との間に間隙S1 が形成されるよう配設されており、筒壁53が膨出突条43と膨出環55との接合点を軸として屈曲することを許容している。
【0034】
バルブヘッド51の上端は、キャップBの上壁15に設けられた開口19より露出するようになっている。
開口19は、スリットバルブDの自由な変形、膨張を妨げないように形成させる必要があるので、従来の開口より大きい径としており、開口19の内周と保持筒壁59の外周との間には間隙S2 が形成されている。
開口19の内径は、オリフィス形成壁58の外側表面61が球面から平面に変形した時の周径の拡大と、保持筒壁59の広がりによる周径の拡大とを考慮して設定される。
【0035】
開閉蓋B2の突出部33の球面の径は、スリットバルブDのオリフィス形成壁58の外側表面61の球面径とほぼ等しく取られており、係止リング34の内周は、保持筒壁59の外周と僅かな間隙S3 を持つよう配置され、傾斜壁67と同一方向に傾斜している。
【0036】
次に、容器の使用態様とその作用効果の概要について説明する。
容器の使用にあたっては、まずキャップBの開閉蓋B2を開いて、バルブヘッド51のオリスィス形成壁58を露出させ、容器Aの胴壁10の押圧面9を手で押圧すると、容器内の内圧の増加とともに、バルブヘッド51が上昇し、内圧が一定圧に達するとオリフィス形成壁58の凹部が上昇し、平らな状態になり、さらに加圧されるとフラップ65が開いてオリフィスが形成され、内容物が吐出される。
【0037】
押圧を解くと、容器自体の復元力によって容器Aが元の状態に復帰し、その際内圧が低下するので、バルブヘッド51は元の状態に復元するとともにフラップ65が内側方向に開かれ大気が導入される。
内圧が大気圧に等しくなるとフラップ65が閉じられ、内容物の密封が維持される。
所望の内容物を吐出し容器を使用しないときには、開閉蓋B2を閉じて置くと、突出部33と係止リング34によってオリフィス形成壁58外側表面が封鎖されるとともにバルブヘッド51の妄動が防止される。
【0038】
次に、スリットバルブの作用についてくわしく説明する。
前述のように、使用者が容器Aを押圧し、内圧が一定圧力となると、薄肉の連結壁60が広がり、図9(a)に示すように、傾斜部71がバルブ基体50の筒壁53上端を軸にして反転し、オリフィス形成壁58が外方に向かって推進する。
その際、オリフィス形成壁58は厚肉であるので、変形しないで実質的に平行に移動する。
【0039】
次に、押圧により内圧がさらに上昇し、所定圧力に達すると、図9(b)に示すように、連結壁60とともに保持筒壁59が広がり、オリフィス形成壁58の外側表面61、内側表面62は、球面が平面になるように変形される。
その際、バルブ基体50とバルブ保持筒17との間には間隙S1 が設けられているので、連結壁60の広がりとともにバルブ基体50の筒壁53の上端も広がることになる。
【0040】
また、オリフィス形成壁58の側周面63と保持筒壁59との間が環状の空間69となっているので、傾斜壁67が、オリフィス形成壁58の外側表面61の周端縁66を軸として変形され、保持筒壁59が容易に膨張し、オリフィス形成壁58を径方向に広げることになる。
そして、上壁15の開口19の径は大きくとられ、保持筒壁59との間に所定の間隙S2 が設けられているので、スリットバルブDの変形を妨げることがない。
【0041】
したがって、スリットバルブDは何らの妨げを受けないで内圧によって膨張し、オリフィス形成壁58は、直接受ける内圧と保持筒壁59の膨張力によって容易に平らな状態となる。
次いで、図9(b)の点線に示すように、フラップ65が外方に開き、オリフィスが形成され、一定量の内容物を吐出する。
【0042】
次にオリフイス形成壁58の効果について説明する。
オリフィス形成壁58は、肉厚に形成されているので、吐出がくり返され、繰り返し引き裂き力が働いても、スリットの切込み長さ、巾の増加を防ぐことができ、またフラップ相互のずれを防ぐことができる。
【0043】
次に、開閉蓋B2の作用効果について説明する。
開閉蓋B2の頂壁29下面には、スリットバルブのオリフィス形成壁58の外側表面61にほぼ等しい球面の突出部33と係止リング34が形成されているから、開閉蓋B2の閉鎖時には、突出部33がオリフィス形成壁58の外側表面61に接合し、スリットバルブの周端縁66を環状の係止リング34で囲むことになる。
したがって、開閉蓋B2によってバルブヘッド51の上昇とオリフィス形成壁58の妄動が阻止され、吐出容器を落としたり、必要に応じて容器を振っても内容物のウォーターハンマー現象によってオリフィス形成壁58が動いたり、スリット64が開くことはなく、オリフィス形成壁58の変形、スリット64からの液洩れを防ぐことができる。
【0044】
次に、容器A、キャップBに関する変形例について説明する。
容器Aについて、前記各実施形態では容器Aの胴部2を扁平状に形成したが、胴部2が押圧操作に応じて変形、復元可能なものであれば、円形容器、角形容器であってもよく、その形状は扁平状に限定されない。
また、容器Aとしてチューブ容器も採用することができ、容器使用中の保存時には、容器は直立、横倒し、倒立のいずれの状態であってもよい。
【0045】
容器AとキャップBについて、前記実施形態では容器Aの口筒部1に嵌合突条5を設け、キャップBの嵌着筒16内周に嵌合突条21を設け、キャップBを容器の口筒部1に打栓するようにしているが、口筒部1外周とキャップBの嵌着筒16内周とにそれぞれネジを設け、キャップBを容器Aの口筒部1に螺着するようにしてもよい。
【0046】
キャップBの形状について、前記実施形態ではキャップB外筒13の外周形状を容器Aの胴壁10とほぼ同形状に形成しているが、口筒部1外周に嵌着される円形のキャップであってもよい。
また、キャップBの開閉蓋B2は、蝶番式でなく、キャップ基体B1に嵌着するようにしてもよい。
【0047】
前記実施形態では、スリットバルブとして特定の構成を有するものを採用したが、本発明の開閉蓋B2は、オリフィス形成壁58が、その外側表面61を一定の半径を有する球面に形成しているものであれば、従来の薄肉のものであっても適用することができ、スリットバルブの構成は前記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから次の効果を奏する。
スリットバルブのオリフィス形成壁を、肉厚にし、かつ形成壁の外側表面と内側表面の双方を球面で形成することで厚さの変化が連続的になっているので、使用中にオリフィス形成壁にくり返し働く引き裂き力、ウォーターハンマー現象等による負荷などに対して、スリットの切込み長さ、切込み巾の変化、フラップのずれが無くなった。
【0049】
オリフィス形成壁の周面と保持周壁との間に空間を形成するようにしているので、内容物の吐出にあたって、保持周壁が広がり、オリフィス形成壁が、肉厚に形成されていても、フラップを開くために働く力を大きくする必要はない。
【0050】
開閉蓋の頂壁下面に、スリットバルブのオリフィス形成壁の外側表面にほぼ等しい球面の突出部を形成しているから、開閉蓋によってバルブヘッドの上昇とオリフィス形成壁の妄動が阻止され、吐出容器を落としたり、必要に応じて容器を振っても内容物のウォーターハンマー現象によるオリフィス形成壁の変形、スリットからの液洩れを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吐出容器の斜視図である。
【図2】吐出容器の要部の断面図である。
【図3】キャップを示す図で、(a)は平面図、(b)は一部断面正面図、(c)は底面図である。
【図4】キャップの開閉蓋を開いた時の断面側面図である。
【図5】開閉蓋の底面図である。
【図6】中栓を示す図で、(a)は平面図、(b)は断面正面図である。
【図7】 スリットバルブを示す図で、(a)は平面図、(b)は断面正面図である。
【図8】 スリットバルブ、中栓、キャップの関係を示す説明図である。
【図9】 スリットバルブの変形を説明する図で、(a)はバルブヘッドの進出時、(b)はオリフィス形成前のバルブヘッドを示す図である。
【符号の説明】
A 容器
B キャップ
B1 キャツプ基体
B2 開閉蓋
C 中栓
D スリットバルブ
1 口筒部
2 胴部
3 底部
15 上壁
16 嵌着筒
17 バルブ保持筒
19 開口
33 突出部
34 係止リング
40 保持壁
41 内側保持筒
42 外側保持筒
50 バルブ基体
51 バルブヘッド
53 筒壁
54 保持リング
58 オリフィス形成壁
59 保持筒壁
60 連結壁
61 外側表面
62 内側表面
63 側周面
64 スリット
65 フラップ
66 周端縁
67 傾斜壁
69 空間
S1 ,S2 ,S3 間隙

Claims (4)

  1. スリットバルブを取着した内容物吐出容器において、
    前記スリットバルブは、スリットを形成したオリフィス形成壁と、該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁とを具備し、
    前記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面を球面とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成されており、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形成壁の側周面が形成され、該側周面と保持筒壁との間に空間が形成されているスリットバルブを取着したことを特徴とする内容物吐出容器。
  2. スリットバルブを、中栓とキャップによって定位置に保持し容器口筒部に取着するようにした内容物吐出容器において、
    前記スリットバルブは、バルブヘッドとバルブ基体からなり、バルブヘッドはスリットを形成したオリフィス形成壁と、該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁と、該保持筒壁とバルブ基体を接続する連結壁とを具備しており、
    前記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面を球面とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成されており、外側表面の外周縁の径は、内側表面の外周縁の径より大きくされ、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形成壁の側周面が形成されており、
    前記保持筒壁は、外側表面の周端縁に連なる傾斜壁と垂直壁とからなり、保持筒壁とオリフィス形成壁側周面との間に空間が形成されており、
    前記連結壁は、保持筒壁よりも薄肉に形成されているスリットバルブを取着したことを特徴とする内容物吐出容器。
  3. 中栓に保持されたスリットバルブのバルブ基体の筒壁とキャップに設けたバルブ保持筒との間隙、およびバルブヘッドの保持筒壁とキャップ上壁に設けた開口との間の間隙を大きくし、スリットバルブを締着保持したキャップがスリットバルブの変形に干渉しないようにしたことを特徴とするスリットバルブ保持手段を備えた請求項2記載のスリットバルブを取着した内容物吐出容器。
  4. 請求項1記載のスリットバルブを取着した内容物吐出容器のオリフィス形成壁に被蓋される開閉蓋であって、
    開閉蓋の頂壁内面に、スリットバルブに設けたオリフィス形成壁の外側表面の球面にほぼ等しい球面状の突出部を設け、突出部外周にオリフィス形成壁の外側表面の周端縁を囲むとともに、その内周が保持筒壁の外周と僅かな間隙を持つように配置される係止リングを設けた開閉蓋を備えていることを特徴とするスリットバルブを取着した内容物吐出容器。
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