JPH1193797A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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JPH1193797A
JPH1193797A JP9259928A JP25992897A JPH1193797A JP H1193797 A JPH1193797 A JP H1193797A JP 9259928 A JP9259928 A JP 9259928A JP 25992897 A JP25992897 A JP 25992897A JP H1193797 A JPH1193797 A JP H1193797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で燃料調圧弁のスプリングの破損
を防止し、燃料加圧手段に所定圧の燃料を供給する燃料
噴射ポンプを提供する。 【解決手段】 ピストン32が燃料フィードポンプの吐
出圧を受ける方向に、入口ポート36、リリーフポート
37、ダンパポート38がこの順にシリンダ31に配置
されている。入口ポート36からピストン32が受ける
燃料フィードポンプの吐出圧はスプリング33の付勢力
と反対方向にピストン32に加わる。リリーフポート3
7がほぼ全開すると、ダンパポート38が閉じ始め、ピ
ストン32の移動によりダンパポート38が閉塞される
とスプリング室39aが密封されダンパ室になる。した
がって、燃料フィードポンプの吐出側に変動の大きな圧
力脈動が発生しても、スプリング側へのピストン32の
移動が規制されるので、過度の圧縮によるスプリング3
3の破損を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用の燃料
噴射ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平6−33799号公報
および実開昭57−184230号公報に開示されるよ
うな分配型燃料噴射ポンプにおいて、燃料フィードポン
プから吐出され燃料加圧手段に供給される燃料の圧力を
所定圧に調圧するため、燃料フィードポンプから燃料加
圧手段に至る燃料供給経路中に図6に示すような燃料調
圧弁100を配設することが一般的である。
【0003】ピストン101は燃料フィードポンプの吐
出側の燃料圧力を入口ポート103から受け、スプリン
グ102は燃料フィードポンプの吐出圧に抗する方向に
ピストン101を付勢している。ピストン101は入口
ポート103から受ける吐出圧に応じて往復移動し、リ
リーフポート104の開口面積を調整して燃料供給経路
の燃料圧力を所定圧に調圧する。リリーフポート104
は大気側や燃料フィードポンプの吸入側と連通してい
る。息抜き孔105はリリーフポート104と同様に大
気側や燃料フィードポンプの吸入側と連通しており、ピ
ストン101の往復移動を妨げないように設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料噴
射装置としてのインジェクタへの圧送燃料の高圧化、ま
たは燃料噴射ポンプの小型化等に伴い、燃料フィードポ
ンプから燃料加圧手段に供給する燃料に変動の大きな脈
動が発生しやすくなっている。燃料フィードポンプの吐
出燃料に変動の大きな脈動が発生すると、図6に示すよ
うな燃料調圧弁100では、ピストン101の移動量が
大きくなりスプリング102が大きく圧縮されることに
よりスプリング102が破損することがある。
【0005】本発明の目的は、簡単な構成でスプリング
の破損を防止し、燃料加圧手段に所定圧の燃料を供給す
る燃料噴射ポンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料噴射ポンプによると、ピストンが燃料フィードポン
プの吐出圧を受ける方向に、燃料フィードポンプの吐出
側と収容孔とを連通する入口ポート、大気側または燃料
フィードポンプの吸入側と収容孔とを連通するリリーフ
ポート、およびリリーフポートよりもポート径の小さい
ダンパポートをこの順でシリンダに配置している。ピス
トンの移動に伴いダンパポートが閉塞されるとスプリン
グ側の収容孔が密封される。燃料フィードポンプの吐出
圧によりピストンがスプリング側に移動する場合、早く
ともリリーフポートが開き始めるときダンパポートは閉
じ始め、遅くともリリーフポートがほぼ全開するときダ
ンパポートは閉じ始める。つまり、リリーフポートの開
口面積を調整し燃料フィードポンプの吐出圧を調圧可能
な範囲でリリーフポートとダンパポートとの距離ができ
るだけ接近している。したがって、燃料フィードポンプ
の吐出側から変動の大きな圧力脈動を受けてピストンが
スプリング側に移動しようとしてもダンパポートが直ぐ
に閉塞されスプリング側の収容孔がダンパ室となるの
で、ピストンがスプリングを過度に圧縮することを防止
し、スプリングの破損を防止することができる。
【0007】本発明の請求項2記載の燃料噴射ポンプに
よると、ピストンを係止する係止手段をスプリング側に
有することにより、大きな圧力脈動をピストンが受けて
もピストン側へのピストンの移動を確実に止めることが
できる。ここで、燃料フィードポンプから加圧手段に低
圧燃料を供給する燃料供給経路の容量が小さいインナカ
ムリング式の分配型燃料噴射ポンプでは、燃料供給経路
中に発生する圧力脈動の変動が大きくなりやすい。そこ
で本発明の請求項3に記載したようにインナカムリング
式の分配型燃料噴射ポンプに本発明の請求項1または2
記載の燃料噴射ポンプを用いることにより、圧力脈動の
変動が大きくなっても燃料調圧弁の破損を防止すること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるディーゼル機
関のインナカムリング式分配型燃料噴射ポンプを図1、
図2および図3に示す。
【0009】図2に示すように、図示しないエンジンに
より駆動される燃料噴射ポンプ10の駆動軸1はベアリ
ング2等を介してポンプハウジング11に回転可能に支
持されている。ベーン式の燃料フィードポンプ3は駆動
軸1とともに回転し、燃料タンク4から図3に示す燃料
入口5を介して吸入ポート3aに燃料を吸入し、吐出ポ
ート3bから加圧した燃料を吐出し、図2に示す燃料配
管6を通ってシリンダ12の周囲に環状に設けられた燃
料ギャラリ15に加圧した燃料を送出している。
【0010】燃料調圧弁30は燃料フィードポンプ3の
燃料吐出側と燃料吸入側とにそれぞれ接続して配設さ
れ、燃料フィードポンプ3から吐出された燃料の圧力を
駆動軸1の回転速度に比例した所定圧に調圧している。
図1の(A)に示すように、燃料調圧弁30のピストン
32はシリンダ31が形成する収容孔39に往復移動自
在に収容されている。スプリング33はピストン32と
ストッパ34との間に形成されたスプリング室39aに
収容され、ピストン32を図1の(A)の右方向に付勢
している。ストッパ34、35はシリンダ31の両端部
内壁に取り付けられており、シリンダ31の一部を構成
している。円筒状に形成されたストッパ35はピストン
32の図1の(A)の右方向への移動を規制している。
ストッパ35内に形成された入口ポート36からピスト
ン33が受ける燃料フィードポンプ3の吐出圧はスプリ
ング33の付勢力と反対方向にピストン32に加わる。
【0011】シリンダ31にはピストン32が燃料フィ
ードポンプ3の吐出圧を受ける方向に、入口ポート3
6、リリーフポート37、ダンパポート38がこの順に
配置されている。入口ポート36は燃料フィードポンプ
3の燃料吐出側と収容孔39とを連通し、リリーフポー
ト37およびダンパポート38は燃料フィードポンプ3
の燃料吸入側と収容孔39とを連通可能である。リリー
フポート37およびダンパポート38は大気開放されて
いてもよい。ダンパポート38の径はリリーフポート3
7の径よりも小さく、リリーフポート37とダンパポー
ト38との互いの対向端間の距離はピストン32の軸長
とほぼ等しい。つまり、図1の(B)および(C)に示
すように、リリーフポート37がほぼ全開すると、ダン
パポート38が閉じ始める。ピストン32の移動により
ダンパポート38が閉塞されるとスプリング室39aが
密封されダンパ室になる。
【0012】図2に示すように、燃料噴射ポンプ10の
ハウジングとしての分配ヘッド14の内壁にシリンダ1
2が固定され、このシリンダ12の内壁に分配ロータ1
3が回転可能に支持されている。分配ロータ13は駆動
軸1と軸方向に連結され、駆動軸1とともに回転する。
分配ロータ13には分配ロータ13を径方向に貫通する
一つまたは二つの摺動孔が形成され、各摺動孔を形成す
る分配ロータ13の内壁に互いに対向するプランジャ2
0が油密状態で摺動可能に支持されている。各プランジ
ャ20の内端面と各摺動孔を形成する分配ロータ13の
内壁とにより燃料加圧室21が画成されている。プラン
ジャ20および燃料加圧室21は燃料加圧手段を構成し
ている。
【0013】各プランジャ20の外側端部にはシュー2
2に回転自在に保持されたローラ23が配設されてい
る。ローラ23の外側には内周面にエンジン気筒数に応
じた複数のカム山を有するカム面の形成されたインナカ
ムリング24が配置されており、分配ロータ13の回転
に基づいてローラ23がインナカムリング24内周面の
カム面に摺動することにより、ローラ23はカム面に沿
ってインナカムリング24の径方向に往復移動し、この
往復移動がシュー22を介してプランジャ20に伝達さ
れる。そしてプランジャ20が分配ロータ13の径方向
外側に移動することにより燃料加圧室21の容積が増加
し、プランジャ室21に燃料が吸入される。プランジャ
20が分配ロータ13の径方向内側に移動することによ
りプランジャ室21の容積が減少し、燃料が加圧され
る。
【0014】分配ロータ13には、燃料加圧室21に連
通する吸入通路16が形成されるとともに、吸入通路1
6の燃料加圧室21と反対側から分岐する分配通路17
が形成されている。吸入通路16と分配通路17との連
通部を通って分配ロータ13の外周壁に環状通路18が
形成されている。分配通路17の反環状通路側は分配ポ
ートを形成しており、分配ロータ13の回転に伴いシリ
ンダ12にエンジンの気筒数分だけ設けられた分配通路
25と連通可能である。分配通路25は分配ヘッド14
に設けられた分配通路26と常に連通しており、分配通
路26から図示しないデリバリバルブを通って高圧燃料
が図示しない燃料噴射装置としてのインジェクタに供給
される。
【0015】シリンダ12および分配ヘッド14とに渡
って形成された高圧燃料通路27は環状通路18と連通
している。電磁弁40が開弁しているとき、燃料ギャラ
リ15は高圧燃料通路27を介して環状通路18と連通
する。電磁弁40は、ソレノイド44への通電オフ時、
スプリング42の付勢力により弁部材41が弁座43か
ら離座し、燃料ギャラリ15と高圧燃料通路27とが連
通する。ソレノイド44への通電をオンすると、ソレノ
イド44に発生する磁力によりアーマチャ45が吸引さ
れ、弁部材41が弁座43に着座する。すると、燃料ギ
ャラリ15と高圧燃料通路27との連通が遮断される。
【0016】以下、燃料噴射ポンプ10の作動について
説明する。 (1) 吸入行程 電磁弁40のソレノイド44への通電がオフされている
場合、スプリング42の付勢力により弁部材41が弁座
43から離座している。すなわち、電磁弁40は開弁状
態にあり、燃料ギャラリ15と高圧燃料通路27とは連
通している。このとき、分配ロータ13の回転に伴いプ
ランジャ20が分配ロータ13の径方向外側に移動する
ことにより燃料加圧室21の容積が増大する。すると、
燃料ギャラリ15に充填されていた燃料が弁部材41と
弁座43との間隙を通り、さらに高圧燃料通路27を経
て、環状通路18、吸入通路16から燃料加圧室21に
吸入される。このとき、分配通路25は分配ロータ13
の外周壁により閉塞されている。
【0017】(2) 圧送行程 分配ロータ13がさらに回転し、所定のタイミングで電
磁弁40のソレノイド44への通電がオンされると、ソ
レノイド44で発生する磁力により、弁部材41はスプ
リング42の付勢力に抗して弁座43に着座する。する
と、燃料ギャラリ15と高圧燃料通路27との連通が遮
断されるので、燃料ギャラリ15から燃料加圧室21に
燃料が吸入されない。分配ロータ13がさらに回転し、
ローラ23がインナカムリング24のカム山に乗り上
げ、プランジャ20が径方向内側に移動し始めると、燃
料加圧室21内の燃料が加圧される。燃料加圧室21で
加圧された燃料が一定圧以上になり分配通路17と分配
通路25とが連通すると、燃料加圧室21内の高圧燃料
が吸入通路16、分配通路17、分配通路25、分配通
路26を経てデリバリバルブからインジェクタに供給さ
れる。
【0018】(3) 溢流行程 圧送行程中に電磁弁40のソレノイド44への通電がオ
フされると、スプリング42の付勢力により弁部材41
が弁座43から離座し、燃料ギャラリ15と高圧燃料通
路27とが連通する。すると、燃料加圧室21内の高圧
燃料が、吸入通路16、環状通路18、高圧燃料通路2
7、弁部材41と弁座43との間隙から燃料ギャラリ1
5に溢流される。つまり燃料の溢流経路は、吸入行程で
述べた吸入経路を兼用していることになる。
【0019】燃料が燃料ギャラリ15に溢流されると、
燃料加圧室21および分配通路26の燃料圧力が低下し
てデリバリバルブが閉弁し、それによりインジェクタへ
の燃料供給が終了する。すなわち、燃料噴射が終了す
る。前記、(1) 吸入行程、(2) 圧送行程、(3) 溢流行程
を繰り返すことにより、燃料噴射量および燃料噴射時期
を精度良く制御することができる。
【0020】前述した各行程を繰り返す燃料噴射ポンプ
10の稼働中において、燃料フィードポンプ3から吐出
され燃料ギャラリ15に供給される燃料に脈動が発生す
る。ピストン32が入口ポート36からこのような圧力
脈動を受けると、圧力脈動から受ける力とスプリング3
3の付勢力とのバランスによりピストン32は収容孔3
9内を往復移動する。そして、ピストン32が圧力脈動
の大きさに応じてリリーフポート37の開口面積を調整
することにより、燃料フィードポンプ3の吐出側の燃料
圧力を所定圧に調圧する。
【0021】第1実施例では、ダンパポート38の径は
リリーフポート37の径よりも小さいので、ダンパポー
ト38が閉塞される前の状態において燃料フィードポン
プ3の吐出圧によりピストン32がスプリング側に移動
するとき、ダンパポート38が絞りとなりピストン32
のスプリング側への移動速度を緩めている。したがっ
て、スプリング側へ移動するピストン32の慣性力が小
さいので、ピストン32がスプリング側に移動する際に
ダンパポート38を大きく通りすぎることが抑制され
る。
【0022】燃料フィードポンプ3の吐出圧によりスプ
リング側にピストン33が移動し、リリーフポート37
がほぼ全開するとダンパポート38が閉じ始め、スプリ
ング室39aが密封されダンパ室となる。したがって、
変動の大きな圧力脈動が発生しダンパポート38が閉塞
された状態でさらにピストン32をスプリング側に押し
込もうとすると、図4の(B)に示すようにスプリング
室39aの圧力PS が上昇し、図4の(A)に示すよう
にピストン32のスプリング側への移動を規制する。さ
らに、ダンパポート38が閉塞されスプリング室39a
がダンパ室になった状態でも吐出圧に応じてピストン3
2は移動できるので、図4の(B)に示すように燃料フ
ィードポンプ3の吐出側の燃料圧力PF0のピークが低く
なっている。
【0023】一方、ダンパポートを設けず、ピストンの
往復移動を妨げないようにスプリング側に息抜き孔を設
けた従来の燃料調圧弁では、変動の大きな圧力脈動が発
生しピストンがスプリング側に大きく移動しても図4の
(B)に示すようにスプリング室の圧力PS が殆ど変化
しない。したがって、ピストンはスプリングの圧縮限界
位置まで移動することがある。ピストンがスプリングの
圧縮限界位置まで移動すると、スプリングが破損する恐
れがある。
【0024】また、ピストンがスプリングの圧縮限界位
置まで移動した状態でさらに脈動圧力が上昇すると、ピ
ストンはスプリングに押しつけられた状態で移動できず
調圧機能を失っているので、燃料フィードポンプの吐出
側の燃料圧力PF0のピークが図4の(A)に示すように
上昇する。このようなダンパポートを設けない従来の燃
料調圧弁に対し第1実施例では、ダンパポート38が閉
塞されスプリング室39aが密封されることにより、ス
プリング側へのピストン32の移動を規制している。し
たがって、燃料フィードポンプ3の吐出側に変動の大き
な圧力脈動が発生しても、スプリング33の破損を防止
するとともに、燃料圧力を所定圧に調圧できる。
【0025】(第2実施例)本発明の第2実施例を図5
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符
号を付す。第2実施例では、ピストン32のスプリング
側への動きを規制するストッパ50が設けられている。
ストッパ50は、ピストン32がダンパポート38を閉
塞した後僅かにピストン側に移動した位置でピストン3
2を係止する。したがって、ダンパポート38を閉塞す
ることによるダンパ作用でもピストン32のスプリング
側への移動を規制しきれない大きな変動を有する圧力脈
動が発生しても、ピストン32のスプリング側への動き
を確実に止め、スプリング33の破損を防止することが
できる。
【0026】以上説明した本発明の実施の形態を示す上
記複数の実施例では、従来ピストンの往復移動を円滑に
するために設けられた息抜き孔の形成位置をリリーフポ
ートに近づけ、息抜き孔をダンパポートとして用いてい
る。これにより、ピストン32がスプリング側に押し込
まれると直ぐにダンパポート38が閉塞され、ピストン
32のスプリング側への移動を規制している。これによ
り、本実施例のインナカムリング式分配型燃料噴射ポン
プのように、燃料ギャラリ15を含む燃料供給経路の容
量が小さいポンプにおいて大きな変動を伴う圧力脈動が
発生してもスプリング33が過度に圧縮されることを防
止できるので、スプリング33の破損を防止できる。
【0027】上記複数の本実施例では、ピストン32の
スプリング側への移動に伴い、リリーフポート37が開
き始めるときダンパポート38が閉じ始めるように構成
したが、早くともリリーフポート37が開き始めるとき
ダンパポート38が閉じ始め、遅くともリリーフポート
37がほぼ全開するときダンパポート38が閉じ始める
範囲内でダンパポート38を形成することにより、ピス
トン32のスプリング側への移動を規制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施例による分配型燃料
噴射ポンプの燃料調圧弁を示す断面図であり、(B)お
よび(C)はピストンとリリーフポートおよびダンパポ
ートとの位置関係を示す説明図である。
【図2】第1実施例による分配型燃料噴射ポンプを示す
部分断面図である。
【図3】第1実施例による燃料調圧弁の周囲を示す横断
面図である。
【図4】(A)は第1実施例および従来例のピストン変
位の時間変化を示す特性図であり、(B)は第1実施例
および従来例のスプリング室圧PS および吐出圧PF0
時間変化を示す特性図である。
【図5】本発明の第2実施例による分配型燃料噴射ポン
プの燃料調圧弁を示す断面図である。
【図6】従来例による燃料調圧弁を示す断面図である。
【符号の説明】
3 燃料フィードポンプ 10 分配型燃料噴射ポンプ(燃料噴射ポンプ) 12 シリンダ 13 分配ロータ 15 燃料ギャラリ 16 吸入通路 17 分配通路 20 プランジャ(燃料加圧手段) 21 燃料加圧室(燃料加圧手段) 30 燃料調圧弁 31 シリンダ 32 ピストン 33 スプリング 36 入口ポート 37 リリーフポート 38 ダンパポート 39 収容孔 39a スプリング室 50 ストッパ(係止手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料加圧手段で加圧した高圧燃料を内燃
    機関の燃料噴射装置に供給する燃料噴射ポンプであっ
    て、 燃料フィードポンプから吐出され前記燃料加圧手段に供
    給される燃料の圧力を調圧する燃料調圧弁を備え、 前記燃料調圧弁は、シリンダ、このシリンダの収容孔に
    往復移動自在に収容されるピストン、ならびに前記ピス
    トンを一方向に付勢するスプリングを有し、前記ピスト
    ンは前記スプリングの付勢方向と反対方向に前記燃料フ
    ィードポンプの吐出圧を受け、この吐出圧を受ける方向
    に、前記燃料フィードポンプの吐出側と前記収容孔とを
    連通する入口ポート、大気側または前記燃料フィードポ
    ンプの吸入側と前記収容孔とを連通するリリーフポー
    ト、および前記リリーフポートよりもポート径の小さい
    ダンパポートをこの順で前記シリンダに配置し、 前記ピストンの前記スプリング側への移動に伴い、早く
    とも前記リリーフポートが開き始めるとき前記ダンパポ
    ートは閉じ始め、遅くとも前記リリーフポートがほぼ全
    開するとき前記ダンパポートは閉じ始め、前記ダンパポ
    ートが閉塞されると前記ピストンの前記スプリング側の
    前記収容孔は密封されることを特徴とする燃料噴射ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンを係止する係止手段を前記
    スプリング側に有することを特徴とする請求項1記載の
    燃料噴射ポンプ。
  3. 【請求項3】 インナカムリング式の分配型燃料噴射ポ
    ンプに用いることを特徴とする請求項1または2記載の
    燃料噴射ポンプ。
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