JPH1192350A - 歯のコーティング剤組成物 - Google Patents
歯のコーティング剤組成物Info
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Abstract
場合には容易に除去でき、更に安全性に問題がない歯の
コーティング剤組成物の提供。 【解決手段】 分子内に1個以上のカルボキシル基又は
カルボニルオキシカルボニル基を有し、重量平均分子量
1万〜100万であり、20℃の無水エタノール100
gに対する溶解度が1g以上であり20℃の水100g
に対する溶解度が10g以下であるポリマー(A)と水
又は/及び低級アルコールとを含有する歯のコーティン
グ剤組成物。
Description
特につやや色の良好な歯のマニキュア用に用いる組成物
に関する。
ペディキュアは従来より女性の間で盛んに行われている
が、近年歯に化粧を施すことが流行しつつある。歯への
化粧は一般に、染料又は顔料を含んだ組成物を歯に付着
させることにより行われる。
ては例えば歯科用の接着剤等が知られている。これはモ
ノマー等を歯に塗布し、紫外線照明又は加熱等により、
短時間で重合させるものである。
その性質上、長期間歯から剥離しないように付着強度を
大きくしている。一方歯の化粧については、飲食によっ
ては容易に剥離しないが、必要な場合には容易に除去で
きるよう付着強度が適切なものでなければならない。し
かしながら上記歯科用の接着剤は紫外線等を用いて短時
間で重合させることから付着強度や塗布の程度をコント
ロールすることは困難である。
るものがあり、個人が自由に家庭等において歯の化粧に
用いるには適切でない場合が多い。
ングしてもつや、色調等の点で満足できる被膜は得られ
なかった。
に剥離しないが、必要な場合には容易に除去できるよう
付着強度が適切なものであり、また安全性が高く、良好
なつやを有する被膜を得ることのできる歯のコーティン
グ剤組成物を提供することを目的とする。
鑑み鋭意研究した結果、水とエタノールに対して特定の
溶解性を有する、カルボキシル基等含有被膜形成性ポリ
マーと水又は/及び低級アルコールとを配合した歯のコ
ーティング剤組成物が、適切な付着強度を有し、歯につ
や等の美しさを付与し、かつ安全性にも優れていること
を見出し本発明を完成するに至った。
カルボキシル基又はカルボニルオキシカルボニル基(-C
OOCO-)を有し、重量平均分子量1万〜100万であ
り、20℃の無水エタノール100gに対する溶解度が
1g以上であり20℃の水100gに対する溶解度が1
0g以下であるポリマー(A)と水又は/及び低級アル
コールとを含有することを特徴とする歯のコーティング
剤組成物を提供するものである。
物に用いられるポリマー(A)は、分子内に1個以上の
カルボキシル基又はカルボニルオキシカルボニル基を有
し、被膜形成性を有し、前記の分子量、水及び無水エタ
ノールに対する溶解性を有するものであれば特に制限さ
れないが、カルボキシル基又はカルボニルオキシカルボ
ニル基を1個以上有する重合性不飽和単量体(a)の単
独重合体、又は該重合性不飽和単量体(a)とこれらの
官能基を有さない重合性不飽和単量体(b)との共重合
体であるのが好ましい。
ては、次式(1)
水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子が置換してい
てもよい炭化水素基を示し、R3 及びR4 は同一又は異
なって少なくとも一方が有機基を介してカルボキシル基
若しくはカルボニルオキシカルボニル基が置換した基又
はカルボキシル基を示し、残余が水素原子、ハロゲン原
子、又はハロゲン原子が置換していてもよい炭化水素基
を示すか、R3 とR4 が一緒になってカルボニルオキシ
カルボニル基を形成してもよい。)で表される単量体が
挙げられる。
より好ましくは、次式(2)
し、Xは-COO-又は-CON(R6)-(ここでR6 は水素原子又
はアルキル基を示す)を示し、A1は単結合又はハロゲ
ン原子が置換していてもよい炭化水素基を示し、B
1は、単結合、-OCO-、-COO-、-O-、-NHCO-又は-CONH-を
示すか、AとBが一緒になってポリアルキレンオキシ基
又はポリ(アルキレンオキシ)カルボニル基を示しても
よく、Yは水素原子、カルボキシル基、1〜3個のカル
ボキシル基が置換したアリール基、1若しくは2個のカ
ルボキシル基が置換したアルキル若しくはアルケニル
基、又はカルボニルオキシカルボニル置換アリール基を
示す)で表される単量体が挙げられる。
好ましい。また、A1としては単結合又は炭素数1〜2
0の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基がより好まし
く、B1としては単結合又は-OCO-がより好ましい。ま
た、A1とB1が一緒になってポリ(アルキレンオキシ)
カルボニル基を示す場合も好ましい。更に、Yとして
は、水素原子、1〜3個のカルボキシル基が置換したフ
ェニル又はナフチル基、1又は2個のカルボキシル基が
置換した炭素数1〜4のアルキル又はアルケニル基、ナ
フタレンジカルボン酸無水物残基、フタル酸無水物残基
がより好ましい。
ては、次式(3)
単結合又は置換基を有していてもよい有機基を示す)で
表される単量体もまた好ましい。
は異なって単結合又はアルキレン基が特に好ましい。
と共重合し得る単量体(b)としては、前記カルボキシ
ル基及びカルボニルオキシカルボニル基以外の官能基を
有していてもよい単量体が挙げられる。ここで、カルボ
キシル基及びカルボニルオキシカルボニル基以外の官能
基としては、リン酸、スルホン酸、ホスホン酸及びホス
フィン酸残基から選ばれる1又は2以上の基が挙げられ
る。また、他の単量体(b)としては、かかるリン酸、
スルホン酸、ホスホン酸又はホスフィン酸残基を有する
単量体以外に、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボニル、(メ
タ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ド
デシル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエス
テル、(メタ)アクリル酸ジエチレングリコールエトキ
シレート、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、
(メタ)アクリル酸3−メトキシブチル、(メタ)アク
リル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸テトラヒ
ドロフルフリル、ジメチルアクリルアミド、N−〔3−
(ジメチルアミノ)プロピル〕アクリルアミド、ダイア
セトンアクリルアミド、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、酢酸ビニル(ビニルアセテート)、プロピオン酸
ビニル、酪酸ビニル、ビバリン酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、オクチル酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン
酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パ
ルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ネオデカン酸
ビニル、スチレン、2−メチルスチレン、α−メチルス
チレンダイマー、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリ
ジン、N−ビニル−2−ピロリドン、N−フェニルマレ
イミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、N−
ラウリンマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドの
1種または2種以上を用いることもできる。また、スル
ホン酸残基を有するモノマーとしては、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム等が挙げられる。これら単量体(b)は
モノマー全体の2〜10%程度が好ましい。
(A)は、分子内に1個以上のカルボキシル基又はカル
ボニルオキシカルボニル基と、1個以上のリン酸、スル
ホン酸、ホスホン酸又はホスフィン酸とを有するポリマ
ーが好ましい。
〜100万であるが、より好ましくは1.5万〜50
万、特に好ましくは2万〜20万である。重量平均分子
量が1万未満であると歯に形成される被膜の強度が低く
耐久性が十分でなく、100万より大きいと溶媒に溶け
にくくなり、製剤化し難くなる。
20℃の無水エタノール100gに対する溶解度が1g
以上であり、20℃の水100gに対する溶解度が10
g以下であることが必要である。エタノールに対する溶
解度が1g未満ではコーティング剤としての製剤化が困
難であり、水に対する溶解度が10gを超えると耐水性
が低く、被膜の耐久性が十分でない。エタノールに対す
る溶解度は1g以上であればその上限はなく、また水に
対する溶解性は10g以下である限り水不溶性であって
もよい。なお、ポリマーのエタノールに対する溶解性
は、エタノール100gにポリマー10gを加え20℃
で1時間攪拌する。その後残留したポリマーを濾別し重
量を測定しその差分から溶解量を求める。ポリマーのカ
ルシウム塩のエタノールに対する溶解性は、上記の方法
で調製したポリマー溶液に、ポリマーのカルボキシル基
やリン酸基に対し等モルの塩化カルシウムを加える。そ
の後20℃にて1時間攪拌後、沈殿してきたポリマーを
濾別し重量を測定しその差分から溶解量を求める。
の20℃の水100gに対する溶解度が2g以下であり
20℃の無水エタノール100gに対する溶解度が1g
以上であるのが好ましい。本発明の歯のコーティング剤
を歯に適用すると、ポリマー(A)は口腔内では歯の表
面や唾液中のカルシウムと反応し、塩を形成する。従っ
て、たとえ10g以下の水に溶けるポリマーでもカルシ
ウムと塩形成して水溶性が低下し耐水性が向上すれば、
口腔内での耐久性が向上するので好ましい。このカルシ
ウム塩の20℃の水100gに対するより好ましい溶解
度は0.5g以下であり、20℃の無水エタノールに対
するより好ましい溶解度は2g以上である。このような
溶解度特性を有することにより、本発明コーティング剤
に適度な耐久性と除去しようとした時の除去性を付与で
きる。
上、特に0.1〜700であることが、歯に対する接着
性及び被膜の耐久性の点から好ましい。また、ポリマー
(A)が、カルボキシル基又はカルボニルオキシカルボ
ニル基以外に、リン酸、スルホン酸、ホスホン酸又はホ
スフィン酸を有する場合、そのリン含量は0.1〜50
モル%、特に0.5〜25モル%が好ましい。
ーティング剤組成物中に、1〜70重量%、特に5〜4
0重量%配合するのが好ましい。
は、前記ポリマー(A)に水又は低級アルコールを配合
して分散液とする。ここで、低級アルコールとは、C1
〜C5の直鎖又は分岐鎖の飽和アルコールであり、なか
でもエタノール、イソプロピルアルコールが好ましく、
エタノールが特に好ましい。また、水及び低級アルコー
ルから選ばれる2種以上を組合わせて用いることもでき
る。水又は低級アルコールは、全組成中に30〜98重
量%、特に50〜95重量%配合するのが好ましい。
には、歯に審美性及び光沢(つや)を付与する目的で、
雲母チタン及び/又は酸化チタンを配合するのが好まし
い。
られる雲母チタンは、審美性及び光沢(つや)の点から
平均粒径1〜200μmのものを用いるのが好ましく、
10〜100μmのものが特に好ましい。また酸化チタ
ンも同様の理由から平均粒径5nm〜5μmのものを用い
るのが好ましく、10nm〜0.5μmのものが特に好ま
しい。雲母チタン及び酸化チタンは、それぞれ単独で使
用してもよいが、併用してもよい。
は、容易に歯のコーティング剤組成物に均一に分散させ
ることができるため、粉体として添加することが好まし
い。これら粉体の歯のコーティング剤組成物への添加量
は、光沢付与性及び均一な塗布性の点から0.1〜10
重量%が好ましく、より好ましくは0.2〜5重量%で
ある。
又は酸化チタンとの配合比は光沢付与性及び均一な塗布
性の点から、重量比で1:0.01〜1:1が好まし
い。
を配合することもできる。
な粉体を加えることができる、例としてα−石英、シリ
カ、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウ
ム、フルオロアルミノシリケートガラス、硫酸バリウ
ム、ジルコニア、ガラス、超微粒子シリカ及び有機成分
と無機成分を含有する有機複合粉体などを用いることが
できる。また、ポリメチルメタクリレート、メチルメタ
クリレートと架橋性モノマーとの共重合体、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル等のポリマー粉末などが必要に応じ
て添加される。かかるガラスとしては、シリカガラス、
ソーダ石英ケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウム
ガラス、ストロンチウムガラス、亜鉛ガラス、ランタン
ガラス、イットリアガラス、バリウムボロアルミノシリ
ケートガラス、アルミナケイ酸ガラス、ストロンチウム
ボロアルミノシリケートガラス、合成シリカ、チタニウ
ムシリケートガラスなどが挙げられる。
本発明の効果を損なわない範囲で口腔用に使用できる各
種の公知成分を配合することができる。このような成分
としては、モノフルオルリン酸ナトリウム、フッ化ス
ズ、フッ化ナトリウム等の歯質強化剤;クロルヘキシジ
ン及びその塩類、トリクロサン、塩化セチルピリジニウ
ム、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンゼトニウ
ム、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤;リン酸ナトリウ
ム等のpH調整剤;デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロ
テアーゼ、リゾチーム、ムタナーゼ等の酵素剤;塩化ナ
トリウム、ヒノキチオール、ε−アミノカプロン酸、ト
ラネキサム酸、アラントイン類、トコフェロール類、オ
クチルフタリド、ニコチン酸エステル類、ジヒドロコレ
ステロール、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸及び
その塩類、グリセロホスフェート、クロロフィル、水溶
性無機リン酸化合物、アズレン類、カミツレ、センブ
リ、トウキ、センキュウ、その他の生薬類等の抗炎症剤
・血行促進剤;サッカリンナトリウム、ステビオサイ
ド、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチル
エステル等の甘味剤;p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒ
ドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロ
ピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、安息香酸ナトリ
ウム等の防腐剤;二酸化チタン等の着色剤・色素類;ペ
パーミント油、スペアミント油、メントール、カルボ
ン、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチル、リ
モネン、オシメン、n−デシルアルコール、シトロネロ
ール、α−テルピネオール、メチルアセテート、シトロ
ネリルアセテート、メチルオイゲノール、シネオール、
リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、
アニス油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマ
リー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑
油、丁子油、ユーカリ油等の香料などが挙げられる。
により製造することができる。すなわち、例えば前記ポ
リマー(A)及び溶媒と、必要に応じて前記粉体、及び
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシビニルポリマー等の増粘剤等を混合することに
より得ることができる。
により歯に塗布し、溶媒成分を蒸発させることにより、
歯に付着させることができる。歯に付着した歯のコーテ
ィング剤組成物はエタノール等を用いて容易に除去する
ことができる。
に塗布する際の粘度は、2〜500cp、特には5〜20
0cpであることが好ましい。粘度が2cp未満であると、
口中あるいは口外に剤がたれてしまう可能性があり、ま
た500cp以上であると、剤ののびが悪く、歯の表面に
剤を均一に塗布することが困難となる。ここで組成物の
粘度とは、20℃にてB型粘度計にて測定したものであ
る。
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
た500mlのセパラブルフラスコに、ジメトキシエタン
146.0g、メタクリル酸エチル18.9g、メタク
リル酸i−プロピル21.6g及び4−メタクリロイロ
キシトリメリット酸無水物(下記式(a−1))9.5
gを仕込んだ後、窒素ガスを1.5L/分の流量で30
分間バブリングした。次にこのモノマー溶液を攪拌下湯
浴中で60℃に昇温した後、2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)0.44gをジメトキシ
エタン12.5gに溶解した溶液を滴下ロートに入れ、
モノマー溶液中に30分かけて滴下した。その後60℃
で4時間、75℃で4時間重合させた。次に再沈溶媒に
エタノール/水=2/1(wt比)を5L用い、2回精
製後、60℃で6時間乾燥した。得られたコポリマーの
重量平均分子量(GPC、ポリスチレン換算、以下同
様)は7.2万、酸価は81KOHmg/gであった。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物1を得た。
6.0g、メタクリル酸メチル15.0g、メタクリル
酸t−ブチル29.0g、及び2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.50gを用
い、実施例1と同様にして、分子量10.4万、酸価3
9のコポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物2を得た。
2.6g、メタクリル酸2−エチルヘキシル20.6
g、メタクリル酸エチル26.8g、及び2,2′−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.45g
を用い、実施例1と同様にして、分子量9.0万、酸価
15のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物3を得た。
合物(a−4)6.3g、メタクリル酸エチル41.6
g、及び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)0.49gを用い実施例1と同様にして、分
子量6.8万、酸価63のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物4を得た。
の化合物(a−5)1.0g、メタクリル酸t−ブチル
45.8g、及び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)0.42gを用い実施例1と同様に
して、分子量7.3万、酸価63のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物5を得た。
9.6g、メタクリル酸i−プロピル21.6g、メタ
クリル酸エチル18.8g、及び2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.45gを用
い、実施例1と同様にして、分子量7.2万、酸価79
のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物6を得た。
3.9g、メタクリル酸エチル9.8g、メタクリル酸
t−ブチル16.3g、及び2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)0.28gを用い、実施
例1と同様にして、分子量12.4万、酸価90のポリ
マーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物7を得た。
8.1g、メタクリル酸t−ブチル31.9g、及び
2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.40gを用い実施例1と同様にして、分子量
4.9万、酸価119のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物8を得た。
8.1g、メタクリル酸エチル31.9g、及び2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.39gを用い、実施例1と同様にして、分子量8.
5万、酸価160のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物9を得た。
7g、メタクリル酸エチル24.5g、N,N−ジメチ
ルアクリルアミド12.8g、及び2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.50gを用
い、実施例1と同様にして、分子量6.3万、酸価94
のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物10を得た。
21.4g、メタクリル酸エチル19.1g、メタクリ
ル酸t−ブチル9.5g、及び2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.50gを用い
実施例1と同様にして、分子量10.4万、酸価105
のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物11を得た。
22.6g、メタクリル酸エチル12.2g、メタクリ
ル酸t−ブチル15.2g、及び2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.40gを用い
実施例1と同様にして、分子量7.1万、酸価120の
ポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物12を得た。
20.5g、メタクリル酸エチル24.8g、N,N−
ジメチルアクリルアミド4.7g、及び2,2′−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.40gを
用い実施例1と同様にして、分子量8.9万、酸価10
1のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物13を得た。
8g、メタクリル酸t−ブチル30.2g、及び2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.36gを用い実施例1と同様にして、分子量6.7
万、酸価103のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物14を得た。
25.3g、メタクリル酸i−プロピル24.7g、及
び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.32gを用い実施例1と同様にして、分子量
5.7万、酸価180のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物15を得た。
の化合物(a−16)2.4g、メタクリル酸エチル4
0.2g、及び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)0.51gを用い実施例1と同様にし
て分子量8.0万、酸価142のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物16を得た。
(a−2)6.0g、メタクリル酸メチル13.0g、
メタクリル酸t−ブチル29.0g、スチレンスルホン
酸ナトリウム11.5g及び2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)0.50gを用い、実施
例1と同様にして、分子量10.4万、酸価39のコポ
リマーを得た。このポリマー15g、酸化チタン1g、
雲母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコー
ティング組成物17を得た。
で用いた化合物(a−4)6.3g、メタクリル酸エチ
ル40.0g、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸2g及び2,2′−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)0.49gを用い実施例1と同
様にして、分子量6.8万、酸価63のポリマーを得
た。このポリマー15g、酸化チタン1g、雲母チタン
1g、エタノール88gとを混合し歯のコーティング組
成物18を得た。
(a−2)6.0g、メタクリル酸メチル15.0g、
メタクリル酸t−ブチル29.0g、1−ドデカンチオ
ール2g、及び2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)0.50gを用い実施例1と同様にし
て、分子量0.8万、酸価35のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物比較品1を得た。
0g、メタクリル酸t−ブチル27.0g、及び2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.50gを用い実施例1と同様にして、分子量8.9
万、酸価0のポリマーを得た。
母チタン1g、エタノール88gとを混合し歯のコーテ
ィング組成物比較品2を得た。
ずつにわけ、午前9時に上顎の前歯6本の全面に歯のコ
ーティング剤組成物を塗布し該前歯の写真撮影を行っ
た。午前10時に水200mlを摂取し、午後0時に市販
のハンバーガー1個、市販のフライドチキン1個、レタ
スとトマトのサラダ100g、蒸したジャガイモ1個、
及び市販のウーロン茶200mlを飲食し、さらに午後3
時に水200mlを摂取した。次いで午後6時に該前歯の
写真撮影を行い、午前9時に撮影した写真と比較するこ
とにより、歯のコーティング剤組成物の歯への残存の程
度を以下の基準で判定した。結果を表1に示す。また、
表1中には、用いたポリマー及びそのカルシウム塩の2
0℃における溶媒に対する溶解度も示した。
成物は、飲食しても剥離し難いことが判明した。
レ製)を、リン酸エッチングの後、常法に従い塗布を行
った。また実施例1〜16の組成物も同様にして牛歯牙
に塗布した。その後、人工唾液(サリベート、帝人製)
に36℃にて24時間浸漬した後、エタノールを含ませ
た脱脂綿にて除去試験を行った。歯科用接着剤はエタノ
ールにより全く除去する事はできなかったが、本発明の
歯のコーティング剤組成物1〜16はいずれもほぼ完全
に除去することができた。
離しないが、必要な場合には容易に除去できる適切な付
着強度を有し、かつ安全性に問題がない歯のコーティン
グ剤組成物を得ることができる。
Claims (13)
- 【請求項1】 分子内に1個以上のカルボキシル基又は
カルボニルオキシカルボニル基を有し、重量平均分子量
1万〜100万であり、20℃の無水エタノール100
gに対する溶解度が1g以上であり20℃の水100g
に対する溶解度が10g以下であるポリマー(A)と水
又は/及び低級アルコールとを含有することを特徴とす
る歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項2】 ポリマー(A)のカルシウム塩の20℃
の水100gに対する溶解度が2g以下であり20℃の
無水エタノール100gに対する溶解度が1g以上であ
る請求項1記載の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項3】 ポリマー(A)の酸価が0.1以上であ
る請求項1又は2記載の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項4】 ポリマー(A)が、カルボキシル基又は
カルボニルオキシカルボニル基を1個以上有する重合性
不飽和単量体(a)の単独重合体、又は該重合性不飽和
単量体(a)とこれらの官能基を有さない重合性不飽和
単量体(b)との共重合体である請求項1〜3のいずれ
か1項記載の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項5】 重合性不飽和単量体(a)が、次式
(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって水素原子、ハ
ロゲン原子又はハロゲン原子が置換していてもよい炭化
水素基を示し、R3 及びR4 は同一又は異なって少なく
とも一方が有機基を介してカルボキシル基若しくはカル
ボニルオキシカルボニル基が置換した基又はカルボキシ
ル基を示し、残余が水素原子、ハロゲン原子、又はハロ
ゲン原子が置換していてもよい炭化水素基を示すか、R
3 とR4 が一緒になってカルボニルオキシカルボニル基
を形成してもよい。)で表される単量体である請求項4
項記載の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項6】 重合性不飽和単量体(a)が、次式
(2) 【化2】 (式中、R5 は水素原子又はメチル基を示し、Xは-COO
-又は-CON(R6)-(ここでR6 は水素原子又はアルキル基
を示す)を示し、A1は単結合又はハロゲン原子が置換
していてもよい炭化水素基を示し、B1は、単結合、-OC
O-、-COO-、-O-、-NHCO-又は-CONH-を示すか、A1とB1
が一緒になってポリアルキレンオキシ基又はポリ(アル
キレンオキシ)カルボニル基を示してもよく、Yは水素
原子、カルボキシル基、1〜3個のカルボキシル基が置
換したアリール基、1若しくは2個のカルボキシル基が
置換したアルキル若しくはアルケニル基、又はカルボニ
ルオキシカルボニル置換アリール基を示す)で表される
単量体である請求項4記載の歯のコーティング剤組成
物。 - 【請求項7】 重合性不飽和単量体(a)が、次式
(3) 【化3】 (式中、R7 及びR8 は同一又は異なって単結合又は置
換基を有していてもよい有機基を示す)で表される単量
体である請求項4記載の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項8】 ポリマー(A)が、カルボキシル基又は
カルボニルオキシカルボニル基以外にリン酸、スルホン
酸、ホスホン酸及びホスフィン酸残基からなる群より選
ばれる1又は2以上の基を分子内に1個以上有するポリ
マーである請求項1〜7のいずれかの項記載の歯のコー
ティング剤組成物。 - 【請求項9】 更に、雲母チタン及び/又は酸化チタン
を含有するものである請求項1〜8のいずれか1項記載
の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項10】 雲母チタンの平均粒径が1μm〜20
0μmであり、酸化チタンの平均粒径が5nm〜5μmで
ある請求項9記載の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項11】 雲母チタン及び/又は酸化チタンの含
有量が0.01〜10重量%である請求項1〜10のい
ずれか1項記載の歯のコーティング剤組成物。 - 【請求項12】 ポリマー(A)と雲母チタン及び/又
は酸化チタンとの配合比が、重量比で1:0.01〜
1:1である請求項1〜11のいずれか1項記載の歯の
コーティング剤組成物。 - 【請求項13】 組成物の粘度が2〜500cpである請
求項1〜12のいずれか1項記載の歯のコーティング剤
組成物。
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