JP3362782B2 - 星形構造を有するポリマーを含有する組成物、該ポリマー及びそれらの用途 - Google Patents

星形構造を有するポリマーを含有する組成物、該ポリマー及びそれらの用途

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度に特定的な規
則構造を有する少なくとも1つのポリマーを適切な媒体
中に含有してなる組成物、特に化粧品用又は製薬用組成
物に関する。これらの組成物は、メークアップの分野に
おいて特定の用途を有しており、皮膚、半粘膜及び/又
は粘膜に適用することができる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】皮膚、
半粘膜及び/又は粘膜に適用される組成物、例えば口紅
及びファンデーションは、一般的に棒状、柔軟なペース
ト状又はキャストペーストの形態で提供され、脂肪物
質、例えば油類、ペースト状化合物及び/又はロウ、及
び一般にフィラーと顔料とからなる粒子相を含有してい
る。
【0003】しかしながら、これらの組成物のなかに
は、移ってしまうという欠点を示すものもある。これ
は、組成物と接触させられたある基体、例えば、ガラ
ス、カップ、衣類又は皮膚に組成物が少なくとも部分的
に付着し得ることを意味するものと理解される。付着す
ると、前記組成物は前記基体に跡を残す。よって、その
結果、皮膚、半粘膜又は粘膜上の組成物の残存性が劣
り、組成物を規則的に新たに適用する必要が生じる。さ
らに、ある種の衣類、特にブラウスの襟などに、許容で
きない跡が付くと、女性の中には、この種のメークアッ
プを使用しなくなる者も出てくる。
【0004】これらの組成物の他の欠点は、移入(migra
tion)の問題にある。これは、ある組成物は、ファンデ
ーションの場合、皮膚のコジワ(fine lines)及び/又は
シワ(wrinkles)の内部に;口紅の場合には唇の周りのコ
ジワに;アイシャドウの場合には、瞼のヒダの内部に広
がる傾向にあることが観察されているからである。ま
た、特にアイシャドウの場合には、瞼の動きにより、メ
ークアップに縞が現れることも観察されている。また、
アイライナーは流れ落ちる危険性があることも観察され
ている。これらの現象は全て回避することが明らかに望
ましい美的でない影響をもたらす。
【0005】多くの化粧品研究者は、数年の間、「移り
のない」化粧品用組成物、特に口紅用又はファンデーシ
ョン用組成物に興味を抱いていた。例えば、1〜70重
量%のシリケートの繰り返し単位を有するシリコーン樹
脂、10〜98重量%の揮発性シリコーン油、及び粉状
フィラーを含有する「色移りのない」口紅用組成物が案
出されている。しかし、シリコーン油が蒸発した後に唇
上に得られる皮膜は、経時的に不快感(乾燥感と突っ張
り感)をもたらすという欠点を有するものであった。
【0006】また、少なくとも12の炭素原子を有する
懸垂状のエステル化鎖を含む液状シリコーン樹脂と揮発
性のシリコーンを含む「移りのない」口紅も知られてい
る。特に、口紅の皮膜は快適な適用感に欠け、特に乾燥
しすぎるという欠点を示していた。
【0007】さらに、水溶液中に皮膜形成ポリマーを含
有するメークアップ用化粧品組成物が開示されている;
しかし、これらの組成物は水の影響を受けやすく、特に
唇には適用できない。ポリマーがアルコール又は水性/
アルコール媒体に溶解される場合は、得られた組成物に
より、皮膚の刺激及び/又は脱水化の問題が惹起され、
結果として使用者に一定の不快感がもたらされることも
知見されている。また、皮膚、半粘膜及び/又は粘膜に
適用可能な組成物として、皮膜形成ポリマー粒子の水性
分散液を重合系に含有し、該重合系により、約200M
Pa未満のヤング率を有する皮膜を得ることができるも
のが、例えば欧州特許第820764号公報において知
られている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明の目的は、従来の欠点を示さず、特に快適な適用感
と着用感があると同時に、粘着性のある触感のない(粘
着性の欠如)組成物を提供することである。これは、一
般に皮膜形成ポリマーを含有するファンデーション、口
紅又は手入れ用組成物のような、皮膚に適用することを
意図した組成物は、適用が快適であると同時に、乾燥後
でさえ触感があまり粘着質でないということはないこと
が知見されたからである。
【0009】本出願人は、本発明の主題事項である新規
ポリマーを使用することにより、消費者に望まれている
適切な化粧品特性を組成物中に保持しながら、これら2
つの性質について化粧品的に満足のいくように折衷する
ことが可能であることを幸いにも証明できた。
【0010】よって、本発明の主題事項は、次の式
(I): A-[(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj] [上式中: − Aは「n」の官能性(functionality)を有する多官
能中心(polyfunctional centre)を表し、nは2以上の
整数であり; − [(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj]は、重合指
標(polymerization index)pjを有する同一又は異なっ
たモノマーMiが重合してなる、「分枝(branch)」とし
ても知られているポリマー鎖を表し、各分枝は同一でも
異なっていてもよく、前記中心Aに共有結合的にグラフ
トしており; − iは2以上であり、pjは2以上である]によって
表される「星型」構造を有するポリマーであって、該ポ
リマーは一又は複数のモノマーMiを含有し、その対応
するホモポリマーが、約0℃以上、好ましくは5℃以
上、さらに好ましくは20℃以上のTgを示し;この又
はこれらのモノマーMiが、モノマーの全重量に対して
約40重量%の最小量、好ましくは50〜99重量%の
量、さらに好ましくは60〜90重量%の量で、最終ポ
リマー中に存在しているもの;及び該ポリマーが一又は
複数のモノマーMjをさらに含有し、その対応するホモ
ポリマーが、約0℃以下、好ましくは−10℃以下、さ
らに好ましくは−15℃以下のTgを示し;この又はこ
れらのモノマーMjが、モノマーの全重量に対して約6
0重量%の最大量、好ましくは1〜50重量%の量、さ
らに好ましくは10〜40重量%の量で、最終ポリマー
中に存在しているもの;にある。
【0011】本発明の他の主題事項は、生理学的に許容
可能な媒体中に、上述した少なくとも1つポリマーを含
有してなる組成物にある。
【0012】本発明の他の主題事項は、上述した化粧品
用組成物を、皮膚、毛髪、頭皮、眉毛又は唇等のケラチ
ン物質に適用することからなることを特徴とする、該ケ
ラチン物質の美容処理方法にある。
【0013】本発明の他の主題事項は、付着した組成物
皮膜の移りを低減させ、実際にはなくしさえするため
の、化粧品用組成物における又は製薬組成物の調製にお
ける上述した少なくとも1つポリマーの使用、換言すれ
ば、上述した少なくとも1つのポリマーからなる、付着
した組成物皮膜の移りを低減させ、実際にはなくしさえ
するための薬剤にある。
【0014】本発明の組成物は、軽いテクスチャーを示
し、一日中つけていても非常に快適である。さらにこれ
らの組成物により、移らず、接触した基体にシミを付け
ず、経時的な移入もない、非常に良好な保持力を有する
皮膜を得ることができる。この皮膜は、皮膚上におい
て、ソフトで(soft)、しなやかで(supple)、弾性があ
り、フレキシブル(flexible)であり;ひび割れ及び/又
は剥離を生じることなく、付着している基体の動きに追
随する。特に、顔の唇に完全に付着する。
【0015】本発明の他の利点は、非粘着質で快適感が
あり、移りのない皮膜を得ることができることにある。
本発明の組成物は容易に適用することができ、とりわ
け、顔の唇上で容易に広がる。特に本発明の組成物は、
ヒトの皮膚、粘膜及び/又は半粘膜のメークアップの分
野において特に有利な用途を有している。「粘膜」とい
う用語は、特に下瞼の内側部分を意味するものと解さ
れ;「半粘膜」とは、より詳細には顔の唇を意味するも
のと解される。
【0016】よって、本発明の組成物は、顔の唇のメー
クアップ用製品の分野、特に口紅として、好適な用途を
有している。また、ファンデーション、フェイスパウダ
ー又はアイシャドウの分野においても有利な用途を有し
ている。
【0017】よって、本発明の組成物は、一般的に次の
式(I): A-[(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj] [上式中: − Aは「n」の官能性を有する多官能中心を表し、n
は2以上、好ましくは4〜10の整数であり; − [(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj]は、重合指
標pjを有する同一又は異なったモノマーMiが重合し
てなる、「分枝」としても知られているポリマー鎖を表
し、各分枝は同一でも異なっていてもよく、前記中心A
に共有結合的にグラフトしており; − iは2以上、好ましくは2〜10であり; − pjは2以上、好ましくは10〜20000であ
る]によって表すことのできる「星型」構造を有する有
するポリマーを含有する。
【0018】ポリマー鎖は、好ましくは500以上で2
000000までとできる範囲の分子量を有するブロッ
クの形態で提供される。好ましい実施態様においては、
本発明で使用されるポリマーは、「リビング」ラジカル
重合としても知られている制御ラジカル重合(controlle
d radical polymerization)により得ることができる。
この技術により、特に従来のラジカル重合に固有の制約
を克服することが可能である。すなわち形成されるポリ
マー鎖の長さを制御して、ブロック構造体を得ることが
できる。
【0019】制御ラジカル重合により、成長ラジカル種
が不活性化される反応、特に停止段階を減少させること
ができるが、この反応は通常のラジカル重合反応では不
可逆的かつ非制御な形でポリマー鎖の成長を妨害するも
のである。停止反応の確率を低減するために、低解離エ
ネルギーの結合によって、いわゆる「休眠(dermant)」
活性種を形成することにより、成長ラジカル種を一時的
かつ可逆的な形でブロックすることがなされる。
【0020】特にC-ONR型結合(ニトロキシルとの反
応)を使用する可能性を挙げることができる;これは、
特に巨大分子(Macromolecules),1997,第30巻,4238-4242
頁に刊行されている「ニトロキシ-官能化ターミネータ
を使用するアニオン重合によるニトロキシ-官能化ポリ
ブタジエンの合成(Synthesis of nitroxy-functionaliz
ed polybutadiene by anionic polymerization using a
nitroxy-functionalized terminator)」の文献で例証
されている。
【0021】また、(金属/リガンド錯体の存在下にお
いて)C-ハライド型の結合を使用する可能性も挙げるこ
とができる。そして、これはATRPなる略称でも知ら
れている原子移動ラジカル重合として記述されている。
この種の重合により、形成されるポリマーの質量が制御
され、鎖の重量による多分散系指標(polydispersityind
ex)が低くなる。
【0022】原子移動ラジカル重合は、一般的に: − 一又は複数のラジカル的に重合可能なモノマーを、 − 少なくとも1つのラジカル的に移動可能な原子又は
基を有する開始剤と、 − 開始剤と「休眠」ポリマー鎖と共に還元段階に関与
しうる遷移金属を含んでなる化合物と、 − 窒素(N)、酸素(O)、リン(P)又は硫黄(S)原子を
含有し、遷移金属を含んでなる前記化合物にσ結合を介
して配位結合可能な化合物、又は炭素原子を含んでな
り、遷移金属を含んでなる前記化合物にπ又はσ結合を
介して配位結合可能な化合物から選択することができる
リガンドと、の存在下において重合させることにより実
施され、生成中におけるポリマーと遷移金属を含んでな
る前記化合物との間の直接結合の生成が回避される。こ
の方法は、特に国際公開第97/18247号において
例証されており、その教示は、本発明の範囲に入るポリ
マーを調製する際に当業者により参照され得る。
【0023】モノマー、開始剤(類)、遷移金属を含む化
合物(類)及びリガンド(類)の種類及び量は、当業者であ
れば、所望される結果に従って自身の知識全体に基づき
選択するであろう。
【0024】特にモノマー「M」は、次の式:
【化2】 [上式、R、R、R及びRは互いに独立して: − 水素原子; − ハロゲン原子; − 一又は複数の-OH基及び/又は一又は複数のハロ
ゲンで置換されていてもよい、1〜20、好ましくは1
〜6、さらに好ましくは1〜4の炭素原子を有する直鎖
状又は分枝状のアルキル基; − 一又は複数のハロゲンで置換されていてもよい、2
〜10、好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4の
炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルケニル又はア
ルキニル基; − 一又は複数のハロゲン、窒素、硫黄又は酸素原子で
置換されていてもよい、3〜8の炭素原子を有する環状
の炭化水素性(hydrocarbonaceous)(シクロアルキル)
基; − ヘテロサイクリル、アリール、付加的なR基で第
四級化されていてもよい、NR 、YP(=Y)
、YPR 、P(=Y)R 、PR 、NR
SO、OSO、SO、SOR
環状NC(=Y)R、YC(=Y)R、C(=Y)NR
、C(=Y)R、CNであって、 − YはO、S又はNR(好ましくはO)を表し、 − Rは直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
するアルキル、アルキルチオ又はアルコキシ基;OH
基;M'=アルカリ金属であるOM'基;アリールオキシ
基又はヘテロサイクリルオキシ基を表し; − RとRは互いに独立して、H又は直鎖状又は分
枝状で1〜20の炭素原子を有するアルキル基を表し;
とRは結合して、2〜7、好ましくは2〜5の炭
素原子を有するアルキレン基を形成可能であり; − RはH、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子
を有するアルキル基又はアリール基を表す、ものから選
択される基; − -COOR基であって、Rが直鎖状又は分枝状で、
1〜20、好ましくは1〜6の炭素原子を有するアルキ
ル基であり、一又は複数のハロゲンで置換されていても
よいもの; − -CONHR'基であって、R'が水素、又は飽和又
は不飽和、直鎖状又は分枝状で1〜20、好ましくは1
〜6の炭素原子を有する炭化水素性基であり、一又は複
数のハロゲン、窒素及び/又は酸素で置換されていても
よいもの; − -OCOR''基であって、R''が水素、又は飽和又
は不飽和、直鎖状又は分枝状で、1〜20の炭素原子を
有する炭化水素性基であり、一又は複数のハロゲン、窒
素及び/又は酸素で置換されていてもよいもの; − Rが、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
するアルキル、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオ
キシ又はヘテロサイクルオキシ基である、-OCO-R-
シロキサン基、-COOR-シロキサン基、-CONHR-
シロキサン基、-R-シロキサン基等の基である、少なく
とも1つのケイ素原子を含有する基;から選択される]
に相当するエチレン性不飽和を有するラジカル重合可能
な化合物から、単独で又は混合物として選択することが
できる。
【0025】「シロキサン」という用語は、R及びR
が互いに独立して、水素;ハロゲン;飽和又は不飽
和、直鎖状又は分枝状で1〜36の炭素原子を有し、一
又は複数のハロゲン、窒素及び/又は酸素で置換されて
いてもよい炭化水素性基;又は1〜20の炭素原子を有
する環状の炭化水素性基を示し、nが1以上である、(-
SiRO-)単位を有する化合物を意味すると理
解されるものである。特に、1〜200、好ましくは1
00未満の繰り返し単位を有するポリジメチルシロキサ
ン類(PDMS)を挙げることができる。
【0026】さらに、R及びRは互いに結合して、
一又は複数のハロゲン及び/又は酸素及び/又は窒素及
び/又は1〜6の炭素原子を有するアルキル基で置換可
能な式(CH)の環を形成することもできる。
【0027】「アリール」又は「ヘテロサイクリル」と
いう用語は、従来技術である国際公開第97/1824
7号において例証され、当業者に一般的に理解されてい
る定義のものを意味すると理解されるものである。
【0028】好ましくは、モノマーMは: − 直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族アルコール類、及
び/又は芳香族アルコール類、好ましくはC-C20
アルコール類から得られるアクリル酸又はメタクリル酸
のエステル類、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル又は
(メタ)アクリル酸tert-ブチル; − C-Cヒドロキシアルキル(メタ)アクリラート
類、例えば2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート又
は2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート; − ヒドロキシル又はエーテル末端を有するエチレング
リコール、ジエチレングリコール又はポリエチレングリ
コール(メタ)アクリラート類; − 直鎖状又は分枝状のC-C10又は環状のC-C
脂肪族アルコール類、及び/又は芳香族アルコール
類、好ましくはC-Cアルコール類から得られるビ
ニル、アリル又はメタリルのエステル類、例えば酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル又はtert-
ブチル安息香酸ビニル; − N-ビニルピロリドン;ビニルカプロラクタム;1
〜6の炭素原子を有するビニル-N-アルキルピロール
類;ビニルオキサゾール類;ビニルチアゾール類;ビニ
ルピリミジン類;ビニルイミダゾール類;及びビニルケ
トン類; − 直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類、及び/
又は芳香族アミン類、好ましくはC-C20アミン類
から得られる(メタ)アクリルアミド類、例えばtert-ブ
チルアクリルアミド;及び(メタ)アクリルアミド類、例
えばアクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
)アルキル(メタ)アクリルアミド類; − オレフィン類、例えばエチレン、プロピレン、スチ
レン又は置換されたスチレン; − フッ化又は過フッ化されたアクリル又はビニルのモ
ノマー、特にペルフルオロアルキル単位を有する(メタ)
アクリル酸エステル類; − 遊離、又は部分的もしくは完全に中和された、又は
部分的もしくは完全に第4級化された形態の、アミン官
能基を有するモノマー、例えばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリラート、ジメチルアミノエチルメタクリル
アミド、ビニルアミン、ビニルピリジン又はジアリルジ
メチルアンモニウムクロリド; − 環状のスルホン類(プロパン-スルホン)により、又
は移動性ハライド(mobilehalide)(例えば、クロロ酢酸
ナトリウム)を含有するカルボン酸のナトリウム塩によ
り、アミン官能基を有するエチレン性不飽和を有するモ
ノマーを、部分的又は完全に第四級化して得られるスル
ホベタイン類又はカルボキシベタイン類; − シリコーンを含有する(メタ)アクリラート類又は
(メタ)アクリルアミド類、特にシロキサン単位を有する
(メタ)アクリル酸エステル類; − それらの混合物;からなる群から選択することがで
きる。
【0029】特に好ましいモノマーは: − 直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール類、好ましく
はC-C20アルコール類から得られる(メタ)アクリ
ル酸エステル類; − ペルフルオロアルキル単位を有するC-C20(メ
タ)アクリル酸エステル類; − シロキサン単位を有するC-C20(メタ)アクリ
ル酸エステル類; − 直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類、及び/
又は芳香族アミン類、好ましくはC-C20アミン類
から得られる(メタ)アクリルアミド類、例えばtert-ブ
チルアクリルアミド;又は(メタ)アクリルアミド類、例
えばアクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
)アルキル(メタ)アクリルアミド類; − 直鎖状又は分枝状のC-C10又は環状のC-C
脂肪族アルコール類から得られるビニル、アリル又は
メタリルのエステル類; − ビニルカプロラクタム; − 置換されていてもよいスチレン; − それらの混合物;から選択される。
【0030】本発明において、開始剤は、重合によりラ
ジカル的に移動可能な少なくとも2つの原子及び/又は
基を有する任意の化合物、特に分子又は重合化合物であ
ってよい。開始剤は、特にラジカル重合、重縮合、アニ
オン又はカチオン重合、又は開環により得ることのでき
るポリマー又はオリゴマーであってよい。前記移動可能
な原子及び/又は基は、ポリマー鎖の末端に位置するも
のでも又は骨格に沿って位置するものであってよい。
【0031】特に、次の式: − R11CO-X; − R11 12 13 C-(RX)、[ここで、
x、y及びzは0〜4の範囲の整数を表し、tは1〜4
の範囲の整数を表し、x+y+z=4-tである]; − R13 -(RX)(6つの炭素を有する飽和し
た環)、[ここで、xは7〜11の範囲の整数を表し、y
は1〜5の範囲の整数を表し、x+y=12である]; − R13 -(RX)(6つの炭素を有する不飽和
の環)、[ここで、xは0〜5の範囲の整数を表し、yは
1〜6の範囲の整数を表し、x+y=6である]; − -[-(R11)(R12)(R13)C-(RX)-]、[こ
こで、nは1以上である]で、環状又は直鎖状のもの; − -[-(R12)(RX)-R11-]、[ここ
で、xは0〜6の範囲の整数を表し、yは1〜6の範囲
の整数を表し、nは1以上であり、x+y=4又は6であ
る]で、環状又は直鎖状のもの; − -[-(R12)(RX)-R11-]、[ここ
で、xは0〜12の範囲の整数を表し、yは1〜12の
範囲の整数を表し、nは1以上であり、x+y=10又は
12である]で、環状又は直鎖状のもの; − R111213Si-X、 − -[OSi(R11)(RX)]、[ここで、x及び
yは0〜2の範囲の整数を表し、nは1以上であり、x
+y=2である]で、環状又は直鎖状のもの; − R1112N-X、 − R11N-X、 − (R11)P(O)-X3−x、[ここで、x及びy
は0〜2の範囲の整数を表し、x+y=5である]; − (R11O)P(O)-X3−x、[ここで、x及び
yは0〜2の範囲の整数を表し、x+y=5である]; − -[(R11)P(O)(O-RX)-]、[ここ
で、xは0〜4の範囲の整数を表し、yは1〜5の範囲
の整数を表し、zは0〜2の範囲の整数を表し、tは0
〜3の範囲の整数を表し、nは1以上である]で、環状
又は直鎖状のもの;で、 − R、R11、R12及びR13は互いに独立して、
水素又はハロゲン原子;直鎖状又は分枝状で、1〜2
0、好ましくは1〜10、さらに好ましくは1〜6の炭
素原子を有するアルキル基;3〜8の炭素原子を有する
シクロアルキル基;-C(=Y)R、-C(=Y)NR
又は-R Si基(RないしRは上述した定義を参
照);-COCl;-OH;-CN;2〜20、好ましくは
2〜6の炭素原子を有するアルケニル又はアルキニル
基;オキシラニル(oxiranyl)又はグリシジルで置換され
たアルキレン又はアルケニレン基又はオキシラニル又は
グリシジル基;アリール、ヘテロサイクリル、アラルキ
ル又はアラルケニル基;又は水素原子の全部又は一部が
フッ素、塩素又は臭素等のハロゲン原子、又は1〜4の
炭素原子を有するアルコキシ基、又はアリール、ヘテロ
サイクリル、-C(=Y)R、-C(=Y)NR、オキ
シラニル又はグリシジル基で置換された、1〜6の炭素
原子を有するアルキル基を表し; − Xは、Cl、Br又はI等のハロゲン原子、又は-
OR'、-SR、-SeR、-OC(=O)R'、-OP(=O)
R'、-OP(=O)(OR')、-OP(=O)OR'、-O-N
R'、-S-C(=S)NR'、-CN、-NC、-SCN、
-CNS、-OCN、-CNO及び-N基を表し、ここ
で、R'は一又は複数のハロゲン原子、特にフッ素及び
/又は塩素原子で置換されていてもよく、1〜20の炭
素原子を有するアルキル基を表し、Rは直鎖状又は分枝
状で、1〜20、好ましくは1〜10の炭素原子を有す
るアルキル又はアリール基を表し、さらに-NR'
は、2つのR'基が結合して、5-、6-又は7員の複素
環を形成する、環状基(cyclic group)を表すことができ
るもの、の一つに相当する化合物を挙げることができ
る。好ましくは、Xはハロゲン原子、特に塩素又は臭素
原子を表す。
【0032】開始剤は、好ましくは次の式: − R13 -(RX)(6つの炭素を有する飽和し
た環)、[ここで、xは7〜11の範囲の整数を表し、y
は1〜5の範囲の整数を表し、x+y=12である]; − -[-(R12)(RX)-R11-]、[ここ
で、xは0〜6の範囲の整数を表し、yは1〜6の範囲
の整数を表し、nは1以上であり、x+y=4又は6であ
る]で、環状又は直鎖状のもの; − -[OSi(R11)(RX)]、[ここで、x及び
yは0〜2の範囲の整数を表し、nは1以上であり、x
+y=2である]で、環状又は直鎖状のもの;の化合物か
ら選択される。
【0033】開始剤として、特に次の化合物: − オクタ(2-イソブチリルブロミド)オクタ(tert-ブ
チル)カリックス(8)アレーン、 − オクタ(2-プロピオニルブロミド)オクタ(tert-ブ
チル)カリックス(8)アレーン、及び − ヘキサキス(α-ブロモメチル)ベンゼン、を挙げる
ことができる。
【0034】「休眠」ポリマー鎖及び開始剤と共に、還
元段階に関与可能な遷移金属を含む化合物は、式: Mn+X' [上式中: − MはCu、Au、Ag、Hg、Ni、Pd、Pt、
Rh、Co、Ir、Fe、Ru、Os、Re、Mn、C
r、Mo、W、V、Nb、Ta及びZnから選択するこ
とができ; − X'はハロゲン(特に臭素又は塩素)、OH、(O)
1/2、1〜6の炭素原子を有するアルコキシ基、(S
)1/2、(PO)1/3、(HPO)1/2、(H
PO)、トリフレート、ヘキサフルオロホスファー
ト、メタンスルホナート、アリールスルホナート、Se
R、CN、NC、SCN、CNS、OCN、CNO、N
及びR'CO基で、Rが直鎖状又は分枝状で1〜2
0、好ましくは1〜10の炭素原子を有するアルキル又
はアリール基を表し、R'がH、又は直鎖状又は分枝状
で1〜6の炭素原子を有するアルキル基、又は一又は複
数のハロゲン原子、特にフッ素及び/又は塩素原子で置
換されていてもよいアリール基を示すことができ; − nは金属の電荷である]に相当するものから選択す
ることができる。
【0035】好ましくは、Mが銅又はルテニウムを表
し、X'が臭素又は塩素を表すものが選択される。特に
臭化銅を挙げることができる。
【0036】本発明で使用可能なリガンドとしては、遷
移金属を含有する化合物とσ結合を介して配位結合可能
な、少なくとも1つの窒素、酸素、リン及び/又は硫黄
原子を含有する化合物を挙げることができる。
【0037】また、遷移金属を含有する化合物とπ結合
を介して配位結合可能な、少なくとも2つの炭素原子を
含有する化合物も挙げることができる。
【0038】さらに、遷移金属を含有する化合物とσ結
合を介して配位結合可能な、少なくとも1つの炭素原子
を含有し、重合中にモノマーと炭素-炭素結合を形成し
ない化合物、すなわちモノマーとのβ-付加反応に関与
しない化合物を挙げることもできる。
【0039】またさらに、遷移金属を含有する化合物と
μ又はη結合を介して配位結合可能な化合物を挙げるこ
ともできる。
【0040】特に、式: R-Z-(R14-Z)-R10 [上式中: − R及びR10は互いに独立して、-C(=Y)R
は-C(=Y)NR及び/又はYC(=Y)R基(R
ないしR及びYは上述した定義を参照)、又は1〜4
の炭素原子を有するジアルキルアミノ基、又は1〜6の
炭素原子を有するアルコキシ基で置換された1〜6の炭
素原子を有するアルキル基;ヘテロサイクリル基;アリ
ール基;直鎖状又は分枝状で1〜20、好ましくは1〜
10の炭素原子を有するアルキル基;又は水素原子であ
り;R及びR10は結合して、飽和又は不飽和の環を
形成可能であり; − R14は互いに独立して、2〜4の炭素原子を有す
るアルカンジイル類;2〜4の炭素原子を有するアルケ
ニレン類;3〜8の炭素原子を有するシクロアルカンジ
イル類;3〜8の炭素原子を有するシクロアルケンジイ
ル類;アレーンジイル類及びヘテロサイクリレン類から
選択される二価の基を表し; − Zは、-C(=Y)R又は-C(=Y)NR及び/
又はYC(=Y)R基(R ないしR及びYは上述した
定義を参照)、又は1〜4の炭素原子を有するジアルキ
ルアミノ基、又は1〜6の炭素原子を有するアルコキシ
基で置換された1〜6の炭素原子を有するアルキル基;
ヘテロサイクリル基;アリール基;直鎖状又は分枝状で
1〜20の炭素原子を有するアルキル基;又はO、S、
NR15又はPR15で、R15がHを表すものを表
し; − mは0〜6である]の化合物を挙げることができ
る。
【0041】また、式: R2021C[C(=Y)R] [上式中: − R20及びR21は互いに独立して、水素原子;ハ
ロゲン原子;直鎖状又は分枝状で1〜20、好ましくは
1〜10の炭素原子を有するアルキル基;アリール基;
又はヘテロサイクリル基であり;R20及びR21は結
合して、飽和又は不飽和の環を形成可能であり;さらに
各基は、1〜6の炭素原子を有するアルキル基、1〜6
の炭素原子を有するアルコキシ基又はアリール基で置換
可能であり; − R及びYは上述したものである]の化合物を挙げ
ることもできる。
【0042】さらにリガンドとして、一酸化炭素;置換
されていてもよいポルフィリン類及びポルフィセン類;
置換されていてもよいエチレンジアミン及びプロピレン
ジアミン;第3級アミンを有するポリアミン類、例えば
ペンタメチルジエチレントリアミン;置換されていても
よいアミノプロパノール及びアミノエタノール等のアミ
ノアルコール類;置換されていてもよいエチレングリコ
ール又はプロピレングリコール等のグリコール類;置換
されていてもよいベンゼン等のアレーン類;置換されて
いてもよいシクロペンタジエン;置換されていてもよい
ピリジン類及びビピリジン類;アセトニトリル;1,1
0-フェナントロリン;クリプタンド類及びクラウンエ
ーテル類;又はスパルテインを挙げることができる。
【0043】好ましいリガンドは、C-C15アルキ
ル基、特にC-C12基、中でもノニル基で置換され
ていてもよいピリジン類及びビピリジン類;又は第3級
アミンを有するポリアミン類、例えばペンタメチルジエ
チレントリアミンから特に選択される。
【0044】開始剤、遷移金属を含有する化合物及び活
性剤として作用するリガンドの存在下において、モノマ
ーを重合させることにより、結果として上述した式(I)
により表すことのできる星型構造を有するポリマーが生
産される。ここでは、モノマーが重合して、開始剤から
誘導される多官能中心Aに全て結合する「n」の同様の
又は異なるポリマー鎖が得られる。
【0045】本発明が追求している目的を達成するた
め、すなわち従来技術の欠点を示さず、特に快適な適用
感と着用感があると同時に、粘着性の触感のない(粘着
性の欠如)組成物を得るために、次の基準に相当するポ
リマーを選択する必要がある: − 一又は複数のモノマーMiを含有しなければなら
ず、その対応ホモポリマーが約0℃以上、好ましくは5
℃以上、さらに好ましくは10℃以上のTgを示すも
の; − この又はこれらのモノマーMiが、モノマーの全重
量に対して約40重量%の最小量、好ましくは50〜9
9重量%の量、さらに好ましくは60〜90重量%の量
で、最終ポリマー中に存在しているもの;及び − 一又は複数のモノマーMjをさらに含有しなければ
ならないポリマーで、その対応するホモポリマーが、約
0℃以下、好ましくは−10℃以下、さらに好ましくは
−15℃以下のTgを示すもの; − この又はこれらのモノマーMjが、モノマーの全重
量に対して約60重量%の最大量、好ましくは1〜50
重量%の量、さらに好ましくは10〜40重量%の量
で、最終ポリマー中に存在しているもの。Tg(ガラス
転移温度)はASTM規格D3418−97に従い、D
SC(示差走査熱量計)で測定される。
【0046】本発明で定義されたポリマーは、皮膜を形
成しなければならないものであるか、又は皮膜を形成可
能な付加的な薬剤を添加することにより、皮膜を形成可
能にできるものである。「皮膜形成」という用語は、ポ
リマーが、基体に適用されて溶媒(水性又は有機)が蒸発
した後に、透明でひび割れのない皮膜になることを意味
するものと理解される。
【0047】皮膜を形成可能なこのような付加的な薬剤
は、所望の役割を果たすことができるものとして当業者
に知られている任意の化合物から選択することができ、
特に、可塑剤及び/又は癒着剤(coalescence agents)か
ら選択することができる。特に: − グリコール類及びそれらの誘導体、例えばジエチレ
ングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、
ジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリ
コールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエー
テル又はエチレングリコールヘキシルエーテル; − グリセロールエステル類、例えばグリセロールジア
タセタート(ジアセチン)及びグリセロールトリアセター
ト(トリアセチン); − プロピレングリコール誘導体、特にプロピレングリ
コールフェニルエーテル、プロピレングリコールジアタ
セタート、プロピレングリコールメチルエーテル、プロ
ピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコー
ルブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエー
テル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリ
コールブチルエーテル又はトリプロピレングリコールメ
チルエーテル; − 酸エステル類、特にカルボン酸エステル類、例えば
クエン酸エステル類、フタル酸エステル類、アジピン酸
エステル類、炭酸エステル類、酒石酸エステル類、リン
酸エステル類又はセバシン酸エステル類; − オキシエチレン化誘導体、例えばオキシエチレン化
油、特に植物性油、例えばヒマシ油;又はオキシエチレ
ン化シリコーン油;の単独物又は混合物を挙げることが
できる。
【0048】皮膜を形成可能な付加的な薬剤の量は、組
成物において化粧品的に許容可能な性質を保持しつつ、
所望の機械的特性を有する皮膜が得られるように、当業
者であれば、自身の全知識に基いて選択することができ
る。
【0049】本発明の好ましい実施態様において、皮膜
を形成可能な付加的な薬剤と組合せてもよいポリマー
は、次の物理化学的特徴: − 弾性率(ヤング率)が約200MPa未満、好ましく
は2〜100MPa、さらに好ましくは5〜80MP
a; − 硬度が110未満、好ましくは1〜70、さらに好
ましくは5〜55;の少なくとも1つを有する皮膜が得
られるように選択される。測定方法は、実施例の前に記
載する。
【0050】上述したポリマーは、考慮される用途に応
じて、水性、有機又は水性/有機相、特にアルコール又
は水性/アルコール相、及び/又は脂肪相に溶解又は分
散した形態で媒体中に存在可能である。
【0051】前記ポリマーは、考慮される用途に応じ
て、当業者により容易に決定することができる量、特
に、乾燥基準で、組成物の全重量に対して1〜50重量
%、好ましくは1〜40重量%、さらに好ましくは5〜
35重量%の量で、本発明の組成物中に存在することが
できる。
【0052】よって、本発明の化粧品用又は製薬用組成
物は、考慮される用途に応じて当業者により選択される
化粧品的又は製薬的に許容可能な媒体をさらに含有する
ことができる。この媒体は、水相及び/又は脂肪相を含
有可能である。また、無水物であってもよい。水相は水
及び/又は温水及び/又は湧泉水及び/又は鉱水及び/
又は花の水(floral water)を含有してもよい。
【0053】また、一又は複数の化粧品的に許容可能な
有機溶媒、又は一又は複数の化粧品的に許容可能な有機
溶媒と水の混合物を含有することもできる。これらの有
機溶媒としては: − C-Cアルコール類、例えばエタノール、イソ
プロパノール又はn-プロパノール; − エーテル類、例えばジメトキシエタン; − ケトン類、例えばアセトン又はメチルエチルケト
ン; − 低級C-Cカルボン酸エステル類、例えば酢酸
メチル又は酢酸エチル;を挙げることができる。
【0054】脂肪相は、従来からの、動物、植物、鉱物
又は合成由来のガム及び/又はロウ、揮発性又は非揮発
性油、特に: − 有機修飾されていてもよい、直鎖状、分枝状又は環
状で、揮発性又は非揮発性のシリコーン油;フェニル化
シリコーン類;又は室温で液状のシリコーン樹脂及びガ
ム; − 鉱物性油、例えば流動パラフィン及び流動ワセリ
ン; − 動物由来の油、例えばペルヒドロスクワレン又はラ
ノリン; − 植物由来の油、例えば流動トリグリセリド類、例え
ばヒマワリ、トウモロコシ、ダイズ、ホホバ、ヒョウタ
ン、グレープシード、ゴマ、ハゼルナッツ、アプリコッ
ト、マカダミア、アボカド、スイートアルモンド又はヒ
マシ油、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド類、
オリブ油、グランドナッツ油、菜種油又はヤシ油; − 合成油、例えばプルセリン(purcellin)油、イソパ
ラフィン、脂肪アルコール類又は脂肪酸のエステル類; − フッ化又は過フッ化油、又はフッ化シリコーン油; − 公知の動物性、化石性、植物性、鉱物性又は合成ロ
ウから選択されるロウ、例えばパラフィンロウ、ポリエ
チレンロウ、カルナウバ又はキャンデリラロウ、ミツロ
ウ、ラノリンロウ、シナロウ、ライスワックス(rice wa
x)、オーリクリーロウ(ouricury wax)、アフリカハネガ
ヤロウ(esparto wax)、コルク繊維ロウ、サトウキビロ
ウ、モクロウ、スマックロウ(sumach wax)、モンタンロ
ウ、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、フ
ィッシャー-トロプシュ合成法により得られるロウ、シ
リコーンロウ又はそれらの混合物;を単独で、又は混合
物として含有可能である。
【0055】組成物は、化粧品及びメークアップの分野
で従来から使用されている少なくとも1つの水溶性の染
料及び/又は少なくとも1つの顔料をさらに含有しても
よい。「顔料」という用語は、組成物を着色する及び/
又は不透明にすることを意図した、媒体に不溶で、白色
又は有色、無機又は有機の粒子を意味するものと理解さ
れる。顔料は、最終組成物の全重量に対して0〜20重
量%、好ましくは1〜5重量%の割合で、組成物中に存
在可能である。それらは、白色又は有色で、無機物及び
/又は有機物であり、通常又はナノメートルサイズのも
のであってよい。無機顔料又はナノピグメントとして
は、チタン、ジルコニウム又はセリウムの酸化物、並び
に亜鉛、鉄又はクロムの酸化物、又はフェリックブルー
を挙げることができる。有機顔料としては、カーボンブ
ラック、及びバリウム、ストロンチウム、カルシウム又
はアルミニウムのレーキ類を挙げることができる。水溶
性の染料としては、考慮される分野において標準的な染
料、例えばポンソーの二ナトリウム塩、アリザリンの二
ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三ナト
リウム塩、タートラジンの二ナトリウム塩、ローダミン
の一ナトリウム塩、キサントフィル又はフクシンの二ナ
トリウム塩を挙げることができる。
【0056】さらに、本発明の組成物は、特に局所適用
を意図した化粧品用又は製薬用組成物に通常使用される
アジュバント類を含有することができる。特にこれらの
組成物は: − 化粧品用及び/又は製薬用活性剤、例えば柔軟剤、
酸化防止剤、乳白剤、エモリエント、ヒドロキシ酸、消
泡剤、保湿剤、ビタミン類、香料、防腐剤、金属イオン
封鎖剤、UV遮蔽剤、セラミド類、抗フリーラジカル
剤、痩身剤、殺菌剤、抗フケ剤、錯化剤、臭気吸収剤;
手入れ用活性剤、例えば抗座そう剤;抜毛防止剤、抗真
菌剤又は消毒薬(antiseptic agents)、制汗剤又は抗菌
剤; − フィラー、真珠光沢剤、レーキ類、増粘剤、ゲル化
剤、ポリマー類、特に固定用又はコンディショニング用
ポリマー、噴霧剤、塩基性又は酸性化剤、可塑剤又は界
面活性剤; − 付加的な親水性ポリマー、例えばポリ(ビニルアル
コール)類及びそれらのコポリマー、多糖類又はセルロ
ースポリマー、又は天然タンパク質又は合成ポリペプチ
ド; − 水溶性ポリマー;をさらに含有することができる。
【0057】もちろん、当業者であれば、考慮される添
加により、本発明の組成物の有利な特性が悪影響を受け
ないように、又は実質的に受けないように留意して、こ
れらの付加的なアジュバント及び/又はその量を選択す
るであろう。
【0058】本発明の組成物は、種々の形態、特に水中
油型又は油中水型エマルション;水性又は油性の分散液
又は溶剤分散液;水性又は油性の溶液又は溶剤溶液の形
態;増粘又はゲル化した流動体の形態、半固体状の形態
又は柔軟なペースト状の形態;又は固体状の形態、例え
ばスティック又はチューブ状の形態で提供することがで
きる。好ましくは、半固体状、ペースト状又は固体状の
形態で提供される。
【0059】本発明の組成物は、皮膚、毛髪、眉毛、粘
又は頭皮の美容的又は薬理学的トリートメントの多く
に利用されることが見出されている。それらは、顔又は
ボディのメークアップ用製品、特に口紅、ファンデーシ
ョン、フェイスパウダー、アイシャドウ又はアイライナ
としての、特定の用途が見出されている。
【0060】また、顔又はボディの皮膚、又は毛髪、頭
皮、粘膜又は半粘膜の手入れ用組成物;抗日光又は自己
サンタン用組成物;皮膚、半粘膜及び/又は粘膜へ適用
される製薬用組成物又は皮膚病用組成物の分野において
も利用することができる。さらに、ボディの衛生用組成
物、例えば脱臭用スティック、又は毛髪用組成物として
も利用することができる。
【0061】それらは、さらに好ましくは、移りのない
メークアップ用組成物、特に移りのない口紅用組成物、
好ましくは固体形態のもの、例えばスティック、又は増
粘又はゲル化した形態のもの、及び/又は固体状又は半
固体状の移りのないファンデーション用組成物、特にコ
ンパクト形態のもの、又は増粘していてもよい流動体形
態のものとして使用される。
【0062】
【実施例】本発明を、次の実施例により、さらに詳細に
例証する。
【0063】A)硬度の測定 皮膜の硬度を、ペルソズ(Persoz)振子を使用し、NF−
T規格30−016(1981年、10月)又はASTM規格D
−43−66に従い測定した。基体に付着した皮膜は、
乾燥前に約300ミクロンの厚みを有するものでなくて
はならない。30℃、相対湿度50%で24時間乾燥さ
せた後、約100ミクロンの厚みを有する皮膜が得られ
た;ついで、その硬度を30℃、相対湿度50%で測定
した。
【0064】B)ヤング率(又は弾性率)の測定 ASTM規格、巻06.01 D2307-92の「有機コーティング
の伸張性の標準試験方法」に従い、ヤング率を測定し
た。基体上に付着した皮膜は、乾燥前に約300ミクロ
ンの厚みを有すものでなくてはならない。21℃、相対
湿度50%で7日間乾燥させた後、約100ミクロンの
厚みを有する皮膜が得られた。測定したサンプルは、幅
5mm、厚さ100ミクロンを有するものであった。把
持顎の距離は25mmである。張力をかける速度は1分
当たり1000mmにした。
【0065】実施例1:開始剤の調製 調製した開始剤は、5,11,17,23,29,35,4
1,47-オクタ(2-プロピオニルブロミド)-49,50,
51,52,53,54,55,56-オクタ(tert-ブチル)
カリックス(8)アレーン(M=2378g)である。使用
した反応体は次のものである: − 8つのフェノール単位を含有する4-(tert-ブチル) カリックス(8)アレーン(M=1298g)[アルドリ ッチ社(Aldrich)製] 15g − 式CH-CHBr-COBrの2-ブロモプロピオニ ルブロミド 59.9g − トリエチルアミン 28g − テトラヒドロフラン(THF) 120g
【0066】4-(t-ブチル)カリックス(8)アレーンと
溶媒であるTHFを、攪拌機と温度計を具備した丸底フ
ラスコに添加し;混合物を室温で10分間攪拌した。続
いて、約15分かけてトリエチルアミンを添加した。つ
いで、予めTHFに溶解させておいた2-ブロモプロピ
オニルブロミドを、約1時間30分かけて、約5℃の温
度で添加した。混合物を少なくとも12時間5℃で攪拌
し、ついで温度を室温まで徐々に上げた。
【0067】得られた溶液をTHFを蒸発させて濃縮し
た。生成物を水/氷の混合物から沈殿させ、ついで、エ
チルエーテルにより抽出し、抽出物を硫酸マグネシウム
上で乾燥させた。得られた溶液を濃縮し、化合物をメタ
ノール/氷(90/10)の混合物から沈殿させ、化合物
/沈殿物の比が1/5になるようにした。23g、すな
わち85%の収率で、パウダー状の形態で存在する化合
物が得られた。NMR/GC又はHPLCにより特徴付
けを行った。得られた化合物は、予想されたものと一致
する値を示した。
【0068】実施例2:8つの分枝を有し、各分枝がブ
ロックコポリマーである星型ポリマーの調製 1)第1工程:8つのポリ(tert-ブチルアクリラート)分
枝を有する星型ポリマーの調製 使用した反応体は次のものである: − モノマー1:tert-ブチルアクリラート(Tg=50℃) 100g − モノマー2:メタクリル酸ラウリル(Tg=−20℃) 80g − 開始剤(実施例1で調製されたもの) 1.19g (4x10−3モルのRBrに相当) − CuBr(4x10−3モルに相当) 0.57g − ビピリジン(8x10−3モルに相当) 1.25g モノマーを予め蒸留しておいた。モノマーを除く反応体
を、窒素挿入口を具備する、密封され、火炎処理された
反応器中で混合し、ついでモノマー1を添加した。反応
器を窒素下にて、約120℃まで加熱し、ついで120
℃で4時間反応させ、窒素挿入口を取り外した。
【0069】2)第2工程:各分枝末端における第2の
ブロックの形成 ついで、モノマー2、すなわち80gのメタクリル酸ラ
ウリルを添加した。再度、120℃で4時間反応させ
た。反応後、反応混合物を冷却したところ、粘度のある
緑の溶液が得られた。この溶液をジクロロメタンに溶解
させた。ポリマー溶液を中性アルミナに通し、得られた
透明な溶液をメタノール/水(80/20)の混合物で沈
殿させ、ポリマー/沈殿物の比が1/5になるようにし
た。
【0070】165g、すなわち90%の収率で、粘度
のある生成物の形態で存在するポリマーが得られた。こ
のポリマーは、カリックス(ポリ(tert-ブチルアクリラ
ート)-ブロック-ポリ(メタクリル酸ラウリル))8ブロッ
クコポリマーである。GCで特徴付けを行ったところ:
THF-直鎖状ポリスチレン等価物、光散乱検出:32
9800g/モル(理論量、約346400);多分散系
指標:2であった。得られたポリマーは、予想されたも
のと一致する値を示した。 ヤング率:6MPa 硬度:15s
【0071】実施例3:口紅 実施例2で調製されたポリマーの25%イソドデカン溶
液を調製した。続いて、以下のものを含有する口紅用組
成物を調製した: − ポリマーの25%イソドデカン溶液 5g − ロウ(カルナウバ、ポリエチレン) 20g − 油(硬化ヤシ、ホホバ、ヒマシ) 35g − ラノリン酸イソプロピル 25g − フィラー/顔料 15g 唇に適用可能で、粘着性のない皮膜を付与する化粧品的
に満足のいく組成物が得られた。
【0072】実施例4:ファンデーション 実施例2で調製されたポリマーの25%イソドデカン溶
液を調製した。続いて、以下のものを含有するファンデ
ーション用組成物を調製した: − ポリマーの25%イソドデカン溶液 82g − ナイロンパウダー 8g − 酸化チタン 8g − 酸化鉄 2g 首と顔に適用可能なファンデーションが得られた。メー
クアップは自然で不快なものではなかった。移りもな
く、耐水性もあった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/34 A61K 47/34 C08F 4/00 C08F 4/00 18/02 18/02 297/00 297/00 C08K 5/04 C08K 5/04 C08L 33/00 C08L 33/00 (56)参考文献 特開2000−319325(JP,A) 特開2000−319326(JP,A) 特開2000−319327(JP,A) 特開2000−319328(JP,A) 特表 昭61−502610(JP,A) 米国特許5804664(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 20/00 A61K 7/00 A61K 7/02 A61K 7/025 A61K 47/32 A61K 47/34 C08F 4/00 C08F 18/02 C08F 297/00 C08K 5/04 C08L 33/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I): A-[(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj] [上式中: − Aは「n」の官能性を有する多官能中心を表し、n
    は2以上の整数であり; − [(M1)p1(M2)p2・・・(Mi)pj]は、「分
    枝」として知られ、重合指標pjを有する同一又は異な
    ったモノマーMiが重合してなるポリマー鎖を表し、各
    分枝は同一でも異なっていてもよく、前記中心Aに共有
    結合的にグラフトしており; − iは2以上であり、pjは2以上である] によって表される「星型」構造を有するポリマーであっ
    て、 該ポリマーがイソブチレンではない一又は複数のモノマ
    ーMiを含有し、その対応するホモポリマーが、約0℃
    以上のTgを示し;これ又はこれらのモノマーMiが、
    モノマーの全重量に対して約40重量%の最小量で最終
    ポリマー中に存在しており;及び該ポリマーがイソブチ
    レンではない一又は複数のモノマーMjをさらに含有
    し、その対応するホモポリマーが、約0℃以下のTg
    示し;これ又はこれらのモノマーMjが、モノマーの全
    重量に対して約60重量%の最大量で最終ポリマー中に
    存在している; ことを特徴とするポリマー。
  2. 【請求項2】 ポリマー鎖が500〜2000000の
    分子量を有するブロックの形態で提供されることを特徴
    とする請求項1に記載のポリマー。
  3. 【請求項3】 モノマーが、次の式: 【化1】 [上式、R、R、R及びRは互いに独立して: − 水素原子; − ハロゲン原子; − 一又は複数の-OH基及び/又は一又は複数のハロ
    ゲンで置換されていてもよい、1〜20の炭素原子を有
    する直鎖状又は分枝状のアルキル基; − 一又は複数のハロゲンで置換されていてもよい、
    〜10の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルケニ
    ル又はアルキニル基; − 一又は複数のハロゲン、窒素、硫黄又は酸素原子で
    置換されていてもよい、3〜8の炭素原子を有する環状
    の炭化水素性(シクロアルキル)基; − ヘテロサイクリル、アリール、付加的なR基で第
    4級化されていてもよい、NR 、YP(=Y)
    、YPR 、P(=Y)R 、PR 、NR
    SO、OSO、SO、SOR
    環状NC(=Y)R、YC(=Y)R、C(=Y)NR
    、C(=Y)R、CNであって、 − YはO、S又はNR 表し、 − Rは直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
    するアルキル、アルキルチオ又はアルコキシ基;OH
    基;M'がアルカリ金属であるOM'基;アリールオキシ
    基又はヘテロサイクリルオキシ基を表し; − RとRは互いに独立して、H又は直鎖状又は分
    枝状で1〜20の炭素原子を有するアルキル基を表し;
    とRは結合して、2〜7の炭素原子を有するアル
    キレン基を形成可能であり; − RはH、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子
    を有するアルキル基又はアリール基を表す、 ものから選択される基; − -COOR基であって、Rが直鎖状又は分枝状で、
    1〜20の炭素原子を有するアルキル基であり、一又は
    複数のハロゲンで置換されていてもよいもの; − -CONHR'基であって、R'が水素、又は飽和又
    は不飽和、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
    する炭化水素性基であり、一又は複数のハロゲン、窒素
    及び/又は酸素で置換されていてもよいもの; − -OCOR''基であって、R''が水素、又は飽和又
    は不飽和、直鎖状又は分枝状で、1〜20の炭素原子を
    有する炭化水素性基であり、一又は複数のハロゲン、窒
    素及び/又は酸素で置換されていてもよいもの; − Rが、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
    するアルキル、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオ
    キシ又はヘテロサイクルオキシ基である、-OCO-R-
    シロキサン基、-COOR-シロキサン基、-CONHR-
    シロキサン基、-R-シロキサン基等の基である、少なく
    とも1つのケイ素原子を含有する基; − R及びR基は互いに結合して、1から6の炭素
    原子を有するアルキル基及び/又は窒素及び/又は酸素
    及び/又はハロゲンの一又は複数で置換可能な式(CH
    )の環を形成可能なもの; から選択される] に相当するエチレン性不飽和を有するラジカル重合可能
    な化合物から、単独で又は混合物として選択されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のポリマー。
  4. 【請求項4】 モノマーが: − (メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
    ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
    ル、(メタ)アクリル酸イソブチル又はtert-ブチル-(メ
    タ)アクリラート等で、C-C20アルコール類等の芳
    香族アルコール類及び/又は直鎖状、分枝状又は環状の
    脂肪族アルコール類から得られるアクリル酸又はメタク
    リル酸のエステル類; − 2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート又は2-ヒ
    ドロキシプロピル(メタ)アクリラート等のC-C
    ドロキシアルキル(メタ)アクリラート類; − ヒドロキシル又はエーテル末端を有するエチレング
    リコール、ジエチレングリコール又はポリエチレングリ
    コール(メタ)アクリラート類; − 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル
    又はtert-ブチル安息香酸ビニル等で、C-Cアルコ
    ール類等の芳香族アルコール類及び/又は直鎖状又は分
    枝状のC-C10又は環状のC-C脂肪族アルコー
    ル類から得られるビニル、アリル又はメタリルのエステ
    ル類; − N-ビニルピロリドン;ビニルカプロラクタム;1
    〜6の炭素原子を有するビニル-N-アルキルピロール
    類;ビニルオキサゾール類;ビニルチアゾール類;ビニ
    ルピリミジン類;ビニルイミダゾール類;及びビニルケ
    トン類; − アクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
    )アルキル(メタ)アクリルアミド類等の(メタ)アクリ
    ルアミド類;及びtert-ブチルアクリルアミド等の、C
    -C20アミン類等の芳香族アミン類及び/又は直鎖
    状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類から得られる(メ
    タ)アクリルアミド類; − スチレン又は置換スチレン; − ペルフルオロアルキル単位を有する(メタ)アクリル
    酸エステル類等のフッ化又は過フッ化されたアクリル又
    はビニルのモノマー; − ジメチルアミノエチル(メタ)アクリラート、ジメチ
    ルアミノエチルメタクリルアミド、ビニルアミン、ビニ
    ルピリジン又はジアリルジメチルアンモニウムクロリド
    等の、遊離、又は部分的もしくは完全に中和された、又
    は部分的もしくは完全に第4級化された形態で、アミン
    官能基を有するモノマー; − 環状のスルホン類(プロパン-スルホン)により、又
    は(クロロ酢酸ナトリウム等の)移動性ハライドを含有す
    るカルボン酸のナトリウム塩により、アミン官能基を有
    するエチレン性不飽和を有するモノマーを、部分的又は
    完全に第4級化して得られるスルホベタイン類又はカル
    ボキシベタイン類; − シロキサン単位を有する(メタ)アクリル酸エステル
    類等の、シリコーンを含有する(メタ)アクリラート類又
    は(メタ)アクリルアミド類; − それらの混合物; から選択されることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載のポリマー。
  5. 【請求項5】 モノマーが: − C-C20アルコール類等の直鎖状又は分枝状の
    脂肪族アルコール類から得られる(メタ)アクリル酸エス
    テル類; − ペルフルオロアルキル単位を有するC-C20(メ
    タ)アクリル酸エステル類; − シロキサン単位を有するC-C20(メタ)アクリ
    ル酸エステル類; − アクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
    )アルキル(メタ)アクリルアミド類等の(メタ)アクリ
    ルアミド類;又はtert-ブチルアクリルアミド等の、C
    -C20アミン類等の芳香族アミン類及び/又は直鎖
    状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類から得られる(メ
    タ)アクリルアミド類、; − 直鎖状又は分枝状のC-C10又は環状のC-C
    脂肪族アルコール類から得られるビニル、アリル又は
    メタリルのエステル類; − ビニルカプロラクタム; − 置換されていてもよいスチレン; − それらの混合物; から選択されることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載のポリマー。
  6. 【請求項6】 弾性率(ヤング率)が約200MPa未満
    の物理化学的特徴を有する皮膜が得られるものであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    のポリマー。
  7. 【請求項7】 生理学的に許容可能な媒体に、次の式
    (I): A-[(M1) p1 -(M2) p2 ・・・ (Mi) pj ] [上式中: − Aは「n」の官能性を有する多官能中心を表し、n
    は2以上の整数であり; − [(M1) p1 (M2) p2 ・・・ (Mi) pj ]は、「分
    枝」として知られ、重合指標pjを有する同一又は異な
    ったモノマーMiが重合してなるポリマー鎖を表し、各
    分枝は同一でも異なっていてもよく、前記中心Aに共有
    結合的にグラフトしており; − iは2以上であり、pjは2以上である] によって表される「星型」構造を有するポリマーであっ
    て、 該ポリマーが一又は複数のモノマーMiを含有し、その
    対応するホモポリマーが、約0℃以上のTgを示し;こ
    れ又はこれらのモノマーMiが、モノマーの全重量に対
    して約40重量%の最小量で最終ポリマー中に存在して
    おり;及び該ポリマーが一又は複数のモノマーMjをさ
    らに含有し、その対応するホモポリマーが、約0℃以下
    のTgを示し;これ又はこれらのモノマーMjが、モノ
    マーの全重量に対して約60重量%の最大量で最終ポリ
    マー中に存在している ポリマーを含有せしめてなること
    を特徴とする組成物。
  8. 【請求項8】 化粧品的又は製薬的に許容可能な媒体を
    含有する化粧品用又は製薬用組成物の形態で提供される
    ことを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 可塑剤及び/又は癒着剤等の皮膜を形成
    可能な付加的な薬剤をさらに含有することを特徴とする
    請求項7又は8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記ポリマーが、乾燥基準で組成物の
    全重量に対して1〜50重量%の量で存在していること
    を特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の
    組成物。
  11. 【請求項11】 ポリマーが、アルコール又は水性/ア
    ルコール相等の水性、有機又は水性/有機相、及び/又
    は脂肪相に溶解又は分散した形態で媒体中に存在してい
    ることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項
    に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 水中油型又は油中水型エマルション;
    水性又は油性の分散液又は溶剤分散液;水性又は油性の
    溶液又は溶剤溶液の形態;増粘又はゲル化した流動体の
    形態、半固体状の形態又は柔軟なペースト状の形態;又
    はスティック又はチューブ等の固体状の形態で提供され
    ることを特徴とする請求項7ないし11のいずれか1項
    に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 口紅、ファンデーション、フェイスパ
    ウダー、アイシャドウ、アイライナー等の顔又はボディ
    のメークアップ用製品;顔又はボディの皮膚、又は毛
    髪、頭皮、粘膜又は半粘膜の手入れ用組成物;抗日光又
    は自己サンタン用組成物;皮膚用組成物;皮膚、半粘膜
    及び/又は粘膜へ適用される製薬用組成物;ボディの衛
    生用組成物;毛髪用組成物の形態で提供されることを特
    徴とする請求項7ないし12のいずれか1項に記載の組
    成物。
  14. 【請求項14】 移りのない口紅用組成物及び/又は移
    りのないファンデーション用組成物等の移りのないメー
    クアップ用組成物の形態で提供されることを特徴とする
    請求項7ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 請求項7ないし14のいずれか1項に
    記載の化粧品用組成物を、皮膚、毛髪、頭皮、眉毛又は
    唇等のケラチン物質に適用することからなることを特徴
    とするケラチン物質の美容処理方法。
  16. 【請求項16】 次の式(I): A-[(M1) p1 -(M2) p2 ・・・ (Mi) pj ] [上式中: − Aは「n」の官能性を有する多官能中心を表し、n
    は2以上の整数であり; − [(M1) p1 (M2) p2 ・・・ (Mi) pj ]は、「分
    枝」として知られ、重合指標pjを有する同一又は異な
    ったモノマーMiが重合してなるポリマー鎖を表し、各
    分枝は同一でも異なっていてもよく、前記中心Aに共有
    結合的にグラフトしており; − iは2以上であり、pjは2以上である] によって表される「星型」構造を有するポリマーであっ
    て、 該ポリマーが一又は複数のモノマーMiを含有し、その
    対応するホモポリマーが、約0℃以上のTgを示し;こ
    れ又はこれらのモノマーMiが、モノマーの全重量に対
    して約40重量%の最小量で最終ポリマー中に存在して
    おり;及び該ポリマーが一又は複数のモノマーMjをさ
    らに含有し、その対応するホモポリマーが、約0℃以下
    のTgを示し;これ又はこれらのモノマーMjが、モノ
    マーの全重量に対して約60重量%の最大量で最終ポリ
    マー中に存在している ポリマーからなり、化粧品用組成
    物に、又は製薬用組成物の調製に使用され、付与した該
    組成物の皮膜の移りを低減又はなくしてしまう薬剤。
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