JPH1190938A - 金型洗浄剤及び金型洗浄法 - Google Patents

金型洗浄剤及び金型洗浄法

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JPH1190938A
JPH1190938A JP27650497A JP27650497A JPH1190938A JP H1190938 A JPH1190938 A JP H1190938A JP 27650497 A JP27650497 A JP 27650497A JP 27650497 A JP27650497 A JP 27650497A JP H1190938 A JPH1190938 A JP H1190938A
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Japan
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mold
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cleaning
surfactant
mold cleaning
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JP27650497A
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Shigeki Miki
茂機 三木
Teizo Kumagai
定蔵 熊谷
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型を迅速に、かつ良好に洗浄可能な洗浄剤
及び洗浄方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 130〜150℃に加熱した、130〜
150℃で変性しない多価アルコールを主成分とし、こ
れに強アルカリを添加するとともに、さらに130〜1
50℃で変性しない界面活性剤を添加した金型洗浄剤中
に金型を浸漬する工程を含むとを特徴とする。 【効果】 金型を予熱するとともに、130〜150℃
に加熱した金型洗浄剤中に浸漬して、金型を洗浄するた
め、効率的に汚れを除去可能になり、迅速に、かつ微細
部分の汚染も除去可能になるという利点を生じる。ま
た、本発明による金型洗浄剤は、130〜150℃にお
いて洗浄剤の成分が変性せずに上記金型洗浄法に良好に
使用できるという利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金型洗浄剤及び金型洗浄
法、さらに詳細には速やかに、かつ良好に金型を洗浄し
える金型洗浄剤及び金型洗浄法に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】従来、プラスチック、ゴムなど
の成形に使用されていた金型は、長期間使用すると、プ
ラスチック、ゴムあるいはそれらに添加される添加剤な
どの残渣が蓄積することになるため、良好な成形が行え
なくなる事態を生じていた。このような残渣などを除去
するために、金型は所定期間使用した後に、洗浄するの
が通例である。
【0003】上述のような洗浄を行う場合に、金型を1
30℃程度に暖めた後、通常強アルカリ性洗浄剤を金型
にかけて洗浄していた。このように金型洗浄剤を金型に
かける方法においては、金型の洗浄完了までに3〜5日
かかるという欠点があるとともに、溝部分など微細部分
の汚れが十分に除去できないという短所があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、金型を迅速に、かつ良好に洗浄可能な洗浄剤及
び洗浄方法を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明による金型洗浄剤は、130〜150℃で
変性しない多価アルコールを主成分とし、これに強アル
カリを添加するとともに、さらに130〜150℃で変
性しない界面活性剤を添加したことを特徴とするもので
ある。
【0006】また本発明による金型洗浄法は、金型を1
80〜200℃の温度に加熱する工程、強アルカリ、さ
らに130〜150℃で変性しない界面活性剤及び多価
アルコールを含み、かつ130〜150℃に加熱した金
型洗浄剤中に前記金型を浸漬する工程を含むことを特徴
とする。
【0007】本発明による金型洗浄法によれば、金型を
予熱するとともに、130〜150℃に加熱した金型洗
浄剤中に浸漬して、金型を洗浄するため、効率的に汚れ
を除去可能になり、迅速に、かつ微細部分の汚染も除去
可能になるという利点を生じる。また、本発明による金
型洗浄剤は、130〜150℃において洗浄剤の成分が
変性せずに上記金型洗浄法に良好に使用できるという利
点がある。
【0008】本発明による金型洗浄法は、図1に示すよ
うに金型洗浄剤1が装入されている洗浄槽2に洗浄すべ
き金型3を浸漬する。金型洗浄剤1は温度調整器4及び
ヒータ5によって所定温度に加熱されている。
【0009】このとき金型3は、あらかじめ130〜1
50℃に予熱しておく。この予熱が130℃未満である
と、十分に汚れが洗浄されない恐れがあり、一方150
℃を超えると、金型表面に酸化被膜が発生し、逆に汚れ
が発生してしまう。
【0010】このような金型洗浄剤1は温度調整器4及
びヒータ5によって130〜150℃に保持されてい
る。130℃未満であると、洗浄効果が小さくなる恐れ
があり、一方150℃を超えると、金型洗浄剤が蒸発し
て作業環境を悪化させる恐れがある。
【0011】本発明による金型洗浄法に使用される金型
洗浄剤は、ポリエチレングリコールを主成分として、こ
れに強アルカリおよび界面活性剤を含むものである。本
発明においては、上記の洗浄作業温度前後において、添
加成分、特に界面活性剤及び多価アルコールが変性せず
に洗浄作用を保持可能でなければならない(強アルカリ
は一般的に変性しない)。このため、本発明において用
いられる金型洗浄剤において、界面活性剤及び多価アル
コールは、130〜150℃において変性しないものが
用いられる。たとえば、界面活性剤としては、アニオン
系またはノニオン系界面活性剤のの一種以上が使用され
る。
【0012】また、多価アルコールとしては、130〜
150℃で変性せずに、また蒸散しにくいものであれば
基本的にいかなるものでもよい。特にポリエチレングリ
コール使用することが望ましい。
【0013】上述の界面活性剤及び多価アルコールは、
上述の温度範囲において分解、あるいは添加剤相互で反
応を生じることがなく、変性することがないか変性が小
さい。このため、洗浄効果が保持されて、金型を良好に
洗浄できる。
【0014】上述のような強アルカリとしては、従来こ
の種の洗浄剤に使用されているものを有効に使用可能で
ある。たとえば、苛性ソーダ、苛性カリなどの一種以上
を使用することができる。
【0015】上述のような強アルカリは、洗浄剤の洗浄
作用の主役をなすものであり、15〜30%添加され
る。15%未満であると、洗浄力が十分でない恐れがあ
り、一方、30%を超えると、洗浄力効果は増加しな
い。
【0016】また、界面活性剤は汚れを金型と汚れ物に
浸透する作用を営むものであり、1〜10%添加され
る。1%未満であると、汚れ除去に十分機能しない恐れ
があり、一方10%を超えると、浸透効果は増加しな
い。
【0017】また、多価アルコールは作業温度において
も蒸発せず、また同様に汚れを溶解する。基本的に多価
アルコールは残部を構成する。
【0018】このような金型洗浄剤を使用することによ
って、130〜150℃という高温で金型の洗浄を行う
ことが可能になる、このため洗浄効果が大きくなり、短
期間で、かつ微細な凹凸に付着した汚れも有効に除去で
きるという利点を生じる。
【0019】
【実施例】下記の組成の金型洗浄剤を使用して、ゴム成
形用の金型の洗浄を行った。
【0020】 組成 苛性ソーダ 30% アニオン系、ノニオン系 20% (界面活性剤) ポリエチレングリコール 残部 (多価アルコール)
【0021】金型を130℃に加熱したのち、130〜
150℃に加熱した上記組成の金型洗浄剤中に浸漬し
た。10分後に金型を引き上げたところ、金型表面に付
着するゴム、離型剤などの除去することができ良好な洗
浄効果を示した。特に汚れがフッ素ゴムの場合、特に良
好な洗浄効果を示した。洗浄された金型は1週間程度使
用可能であった。
【0022】比較のため、従来の強アルカリ系金型洗浄
剤(サンエコン;商標;太陽化工株式会社)を使用し
て、180℃に金型を予熱した後、前記金型洗浄剤をふ
りかけて洗浄したところ、洗浄完了まで3〜5日かかっ
た。また、洗浄後金型は、約1〜3日で汚れが付着し、
再度洗浄しなければならない状態になった。また製品の
型汚れによる不良が約10%程度毎月発生した。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による金型
洗浄剤及び金型洗浄法によれば、金型を予熱するととも
に、130〜150℃に加熱した金型洗浄剤中に浸漬し
て、金型を洗浄するため、効率的に汚れを除去可能にな
り、迅速に(10分以内=数百倍の速さで)、かつ細部
の汚染も除去可能になるという利点を生じる。また、本
発明による金型洗浄剤は、130〜150℃において洗
浄剤の成分が変性せずに上記金型洗浄法に良好に使用で
きるという利点がある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】130〜150℃で変性しない多価アルコ
    ールを主成分とし、これに強アルカリを添加するととも
    に、さらに130〜150℃で変性しない界面活性剤を
    添加したことを特徴とする金型洗浄剤。
  2. 【請求項2】前記強アルカリは苛性ソーダ、苛性カリの
    一種以上であることを特徴とする請求項1記載の金型洗
    浄剤。
  3. 【請求項3】前記界面活性剤は、アニオン系またはノニ
    オン系界面活性剤の一種以上であることを特徴とする請
    求項1または2記載の金型洗浄剤。
  4. 【請求項4】前記多価アルコールは、ポリエチレングリ
    コールであることを特徴とする請求項1から3記載のい
    ずれかの金型洗浄剤。
  5. 【請求項5】強アルカリおよび界面活性剤は、それぞれ
    15〜30%、1〜10%添加されていることを特徴と
    する請求項1から4記載のいずれかの金型洗浄剤。
  6. 【請求項6】金型を180〜200℃の温度に加熱する
    工程、強アルカリ、さらに130〜150℃で変性しな
    い界面活性剤及び多価アルコールを含み、かつ130〜
    150℃で加熱した金型洗浄剤中に前記金型を浸漬する
    工程を含むことを特徴とする金型洗浄法。
  7. 【請求項7】前記金型洗浄剤中に浸漬する工程は、開放
    系中で行うことを特徴とする請求項6記載の金型洗浄
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008222823A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Adeka Corp 金型用洗浄剤組成物及び金型の洗浄方法
JP2011020416A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Nitto Denko Corp 金型洗浄剤組成物および金型洗浄材、ならびにそれを用いた金型のクリーニング方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008222823A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Adeka Corp 金型用洗浄剤組成物及び金型の洗浄方法
JP2011020416A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Nitto Denko Corp 金型洗浄剤組成物および金型洗浄材、ならびにそれを用いた金型のクリーニング方法

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