JP3414626B2 - 金型洗浄剤及び金型洗浄法 - Google Patents

金型洗浄剤及び金型洗浄法

Info

Publication number
JP3414626B2
JP3414626B2 JP27650497A JP27650497A JP3414626B2 JP 3414626 B2 JP3414626 B2 JP 3414626B2 JP 27650497 A JP27650497 A JP 27650497A JP 27650497 A JP27650497 A JP 27650497A JP 3414626 B2 JP3414626 B2 JP 3414626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
mold cleaning
cleaning agent
cleaning
polyhydric alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27650497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1190938A (ja
Inventor
茂機 三木
定蔵 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Rubber Ltd filed Critical Fujikura Rubber Ltd
Priority to JP27650497A priority Critical patent/JP3414626B2/ja
Publication of JPH1190938A publication Critical patent/JPH1190938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3414626B2 publication Critical patent/JP3414626B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金型洗浄剤及び金型洗浄
法、さらに詳細には速やかに、かつ良好に金型を洗浄し
える金型洗浄剤及び金型洗浄法に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】従来、プラスチック、ゴムなど
の成形に使用されていた金型は、長期間使用すると、プ
ラスチック、ゴムあるいはそれらに添加される添加剤な
どの残渣が蓄積することになるため、良好な成形が行え
なくなる事態を生じていた。このような残渣などを除去
するために、金型は所定期間使用した後に、洗浄するの
が通例である。
【0003】上述のような洗浄を行う場合に、金型を1
30℃程度に暖めた後、通常強アルカリ性洗浄剤を金型
にかけて洗浄していた。このように金型洗浄剤を金型に
かける方法においては、金型の洗浄完了までに3〜5日
かかるという欠点があるとともに、溝部分など微細部分
の汚れが十分に除去できないという短所があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、金型を迅速に、かつ良好に洗浄可能な洗浄剤及
び洗浄方法を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明による金型洗浄剤は、130〜150℃で
変性しない多価アルコールを主成分とし、これに苛性ソ
ーダ、苛性カリの一種以上である強アルカリを添加する
とともに、さらに130〜150℃で変性しないアニオ
ン系またはノニオン系界面活性剤の一種以上である界面
活性剤を添加したことを特徴とするものである。
【0006】また本発明による金型洗浄法は、金型を
30〜150℃の温度に加熱する工程、苛性ソーダ、苛
性カリの一種以上である強アルカリ、さらに130〜1
50℃で変性しないアニオン系またはノニオン系界面活
性剤の一種以上である界面活性剤及び多価アルコールを
含み、かつ130〜150℃加熱した金型洗浄剤中に
前記金型を浸漬する工程を含むことを特徴とするもので
ある
【0007】本発明による金型洗浄法によれば、金型を
予熱するとともに、130〜150℃に加熱した金型洗
浄剤中に浸漬して、金型を洗浄するため、効率的に汚れ
を除去可能になり、迅速に、かつ微細部分の汚染も除去
可能になるという利点を生じる。また、本発明による金
型洗浄剤は、130〜150℃において洗浄剤の成分が
変性せずに上記金型洗浄法に良好に使用できるという利
点がある。
【0008】本発明による金型洗浄法は、金型洗浄剤
注入されている洗浄槽に洗浄すべき金型を浸漬する。
型洗浄剤温度調整器及びヒータによって所定温度に加
熱されている。
【0009】このとき金型は、あらかじめ130〜15
0℃に予熱しておく。この予熱が130℃未満である
と、十分に汚れが洗浄されない恐れがあり、一方150
℃を超えると、金型表面に酸化被膜が発生し、逆に汚れ
が発生してしまう。
【0010】このような金型洗浄剤は温度調整器及びヒ
ータによって130〜150℃に保持されている。13
0℃未満であると、洗浄効果が小さくなる恐れがあり、
一方150℃を超えると、金型洗浄剤が蒸発して作業環
境を悪化させる恐れがある。
【0011】本発明による金型洗浄法に使用される金型
洗浄剤は、ポリエチレングリコールを主成分として、こ
れに強アルカリおよび界面活性剤を含むものである。本
発明においては、上記の洗浄作業温度前後において、添
加成分、特に界面活性剤及び多価アルコールが変性せず
に洗浄作用を保持可能でなければならない(強アルカリ
は一般的に変性しない)。このため、本発明において用
いられる金型洗浄剤において、界面活性剤及び多価アル
コールは、130〜150℃において変性しないものが
用いられる。界面活性剤としては、アニオン系またはノ
ニオン系界面活性剤一種以上が使用される。
【0012】また、多価アルコールとしては、130〜
150℃で変性せずに、また蒸散しにくいものであれば
基本的にいかなるものでもよい。特にポリエチレングリ
コール使用することが望ましい。
【0013】上述の界面活性剤及び多価アルコールは、
上述の温度範囲において分解、あるいは添加剤相互で反
応を生じることがなく、変性することがないか変性が小
さい。このため、洗浄効果が保持されて、金型を良好に
洗浄できる。
【0014】上述のような強アルカリとしては、苛性ソ
ーダ、苛性カリなどの一種以上を使用する。
【0015】上述のような強アルカリは、洗浄剤の洗浄
作用の主役をなすものであり、15〜30%添加され
る。15%未満であると、洗浄力が十分でない恐れがあ
り、一方、30%を超えると、洗浄力効果は増加しな
い。
【0016】また、アニオン系またはノニオン系界面活
性剤は汚れを金型と汚れ物に浸透する作用を営むもので
あり、1〜10%添加される。1%未満であると、汚れ
除去に十分機能しない恐れがあり、一方10%を超える
と、浸透効果は増加しない。
【0017】また、多価アルコールは作業温度において
も蒸発せず、また同様に汚れを溶解する。基本的に多価
アルコールは残部を構成する。
【0018】このような金型洗浄剤を使用することによ
って、130〜150℃という高温で金型の洗浄を行う
ことが可能になるこのため洗浄効果が大きくなり、短
期間で、かつ微細な凹凸に付着した汚れも有効に除去で
きるという利点を生じる。
【0019】
【実施例】下記の組成の金型洗浄剤を使用して、ゴム成
形用の金型の洗浄を行った。
【0020】 組成 苛性ソーダ 30% アニオン系、ノニオン系 20% (界面活性剤) ポリエチレングリコール 残部 (多価アルコール)
【0021】金型を130℃に加熱したのち、130〜
150℃に加熱した上記組成の金型洗浄剤中に浸漬し
た。10分後に金型を引き上げたところ、金型表面に付
着するゴム、離型剤などの除去することができ良好な洗
浄効果を示した。特に汚れがフッ素ゴムの場合、特に良
好な洗浄効果を示した。洗浄された金型は1週間程度使
用可能であった。
【0022】比較のため、従来の強アルカリ系金型洗浄
剤(サンエコン;商標;太陽化工株式会社)を使用し
て、180℃に金型を予熱した後、前記金型洗浄剤をふ
りかけて洗浄したところ、洗浄完了まで3〜5日かかっ
た。また、洗浄後金型は、約1〜3日で汚れが付着し、
再度洗浄しなければならない状態になった。また製品の
型汚れによる不良が約10%程度毎月発生した。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による金型
洗浄剤及び金型洗浄法によれば、金型を予熱するととも
に、130〜150℃に加熱した金型洗浄剤中に浸漬し
て、金型を洗浄するため、効率的に汚れを除去可能にな
り、迅速に(10分以内=数百倍の速さで)、かつ細部
の汚染も除去可能になるという利点を生じる。また、本
発明による金型洗浄剤は、130〜150℃において洗
浄剤の成分が変性せずに上記金型洗浄法に良好に使用で
きるという利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/00 - 33/76 C11D 7/26 C11D 7/50 C11D 10/02 C23G 5/032

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】130〜150℃で変性しない多価アルコ
    ールを主成分とし、これに苛性ソーダ、苛性カリの一種
    以上である強アルカリを添加するとともに、さらに13
    0〜150℃で変性しないアニオン系またはノニオン系
    界面活性剤の一種以上である界面活性剤を添加したこと
    を特徴とする金型洗浄剤。
  2. 【請求項2】前記多価アルコールは、ポリエチレングリ
    コールであることを特徴とする請求項記載のいずれか
    の金型洗浄剤。
  3. 【請求項3】強アルカリおよび界面活性剤は、それぞれ
    15〜30%、1〜10%添加されていることを特徴と
    する請求項1または2記載のいずれかの金型洗浄剤。
  4. 【請求項4】金型を130〜150℃の温度に加熱する
    工程、苛性ソーダ、苛性カリの一種以上である強アルカ
    リ、さらに130〜150℃で変性しないアニオン系ま
    たはノニオン系界面活性剤の一種以上である界面活性剤
    及び多価アルコールを含み、かつ130〜150℃で加
    熱した金型洗浄剤中に前記金型を浸漬する工程を含むこ
    とを特徴とする金型洗浄法。
  5. 【請求項5】前記金型洗浄剤中に浸漬する工程は、開放
    系中で行うことを特徴とする請求項記載の金型洗浄
    法。
JP27650497A 1997-09-24 1997-09-24 金型洗浄剤及び金型洗浄法 Expired - Fee Related JP3414626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27650497A JP3414626B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 金型洗浄剤及び金型洗浄法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27650497A JP3414626B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 金型洗浄剤及び金型洗浄法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1190938A JPH1190938A (ja) 1999-04-06
JP3414626B2 true JP3414626B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=17570392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27650497A Expired - Fee Related JP3414626B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 金型洗浄剤及び金型洗浄法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3414626B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5269330B2 (ja) * 2007-03-12 2013-08-21 株式会社Adeka 金型用洗浄剤組成物及び金型の洗浄方法
JP5604822B2 (ja) * 2009-07-17 2014-10-15 日立化成株式会社 半導体装置成形用金型洗浄剤組成物および半導体装置成形用金型洗浄材、ならびにそれを用いた半導体装置成形用金型のクリーニング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1190938A (ja) 1999-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4284435A (en) Method for spray cleaning painted surfaces
JPH05502683A (ja) 硬質表面洗浄組成物
JPH0140080B2 (ja)
JP3414626B2 (ja) 金型洗浄剤及び金型洗浄法
JP3188448B2 (ja) pHを調節されたタンパク質除去洗浄剤
US3511707A (en) Method of cleaning a stone surface and composition therefor
KR102156980B1 (ko) 차량의 크롬몰딩 복원방법
JP6310727B2 (ja) フロアーポリッシュ用剥離剤及びフロアーポリッシュの剥離方法
GB2336596A (en) Chewing gum remover
JPH1190937A (ja) 金型洗浄剤及び金型洗浄法
JP2002273358A (ja) 光学素子の洗浄方法
JP2001181688A (ja) 洗浄剤
JPH02274800A (ja) 床用洗浄剤
JP3721178B2 (ja) 金型用洗浄剤組成物
JP2821727B2 (ja) 身体用洗浄剤組成物
JPH093494A (ja) 金型洗浄剤組成物
JP2792263B2 (ja) 合成樹脂成形物に付着した離型剤の洗浄に用いる非ハロゲン系洗浄剤
JP3569031B2 (ja) 練習ゴルフボール用洗浄剤および洗浄方法
JP2587117B2 (ja) 塗装面用の洗浄剤
JP4077734B2 (ja) 乗り物用洗浄剤組成物及び該洗浄剤組成物を用いた乗り物の洗浄方法
JP2004285097A (ja) 洗浄剤及び洗浄方法
JP3161671B2 (ja) 硬質表面洗浄剤組成物
JPH06265831A (ja) コンタクトレンズ用洗浄剤
JPH01312090A (ja) 金属加工素材用洗浄剤及び洗浄方法
JPH05179294A (ja) 汚染物の洗浄除去剤および汚染物の洗浄除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030318

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees