JP2003500524A - 洗車用洗剤 - Google Patents

洗車用洗剤

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JP2003500524A JP2000620036A JP2000620036A JP2003500524A JP 2003500524 A JP2003500524 A JP 2003500524A JP 2000620036 A JP2000620036 A JP 2000620036A JP 2000620036 A JP2000620036 A JP 2000620036A JP 2003500524 A JP2003500524 A JP 2003500524A
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リチャード、 イー． ルディン、
ロバート、 エイチ． ロア、
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エス．シー． ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 化学的な洗車用洗剤を開示する。本発明の洗剤は酸化エチレン及び酸化プロピレンのブロックコポリマー、アニオン界面活性剤、及び水を含有する。本発明の洗剤は、ハンドドライを行うことなく洗車をすることができ、斑点が残ることがなく、水はじき特性に影響を与えることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、ハンドドライを必要としない洗車用洗剤に関する。より詳しくは、
本発明は、すすぎ時に車両に薄膜状に広がることができ、且つ車両乾燥後、車両
の水はじき特性を損なうことのない洗車用洗剤に関する。
【０００２】 乗用車及びその他の車両の洗車の自動化には、様々な試みがなされてきた。汚
れ落としとすすぎ工程の自動化は申し分なく達成されたが、乾燥工程の自動化は
困難で、エネルギー効率が悪いことがわかっている。
【０００３】 従来の洗車用洗剤で洗車を行い、洗車後放置して乾燥させようとすると、概し
て車両の外塗装面に斑点が残ってしまう。拭取りは多くの労力を必要とし、その
ための費用もかさむ。又ブロー乾燥はエネルギー効率が悪く、騒音を伴う。
【０００４】 食器用洗剤では、ガラス製品等に斑点が残存することを最小限に抑えるものが
数多く知られている。例えば、BASF社は、食器用洗剤に混合することでガラス製
品に対するすすぎ能力を向上させるポリマーを「Pluronic（登録商標）」や「Te
tronic（登録商標）」の商品名で数多く上市している。また、米国特許第5,770,
548号には、ハンドドライを必要とせずに、窓ガラスやその他の硬質表面を洗浄
するための、界面活性剤、シリケート、疎水性アクリルポリマーを含有する洗浄
用組成物が開示されている。
【０００５】 しかしながら、洗車用洗剤の設計となると、単に斑点が残らないという性能だ
けでなく、それ以外の性能も考慮に入れねばならない。例えば、洗車用洗剤は、
一般的に車両表面に塗布されている標準的なワックスや仕上剤と相溶性をもたね
ばならない。すすぎ助剤は、洗剤に添加すると洗車過程における（洗剤の）薄膜
化を容易にするが、同時にカーワックスが水をはじく能力を損ねてしまうため、
商業的には容認できない添加剤である。消費者は、洗剤がワックスの働きを無効
にしていると考えてしまうのである。
【０００６】 従って、改良された洗車用洗剤と、それを使用した洗車方法が求められている
。
【０００７】 本発明の一態様は、酸化エチレン及び酸化プロピレンのコポリマー、アニオン
界面活性剤、及び水からなる、洗車用組成物である。ある態様では、コポリマー
は下記の群より選択される。
【０００８】
【化５】 式中、x、y、x'はそれぞれ２乃至３００の値をとる。
【０００９】
【化６】 式中、x、y、x'はそれぞれ２乃至３００の値をとる。
【００１０】 別の態様では、コポリマーは下記の群より選択される。
【００１１】
【化７】 式中、x、x'、x''、x'''、y、y'、y''、y'''はそれぞれ２乃至５００の値をとる
。
【００１２】
【化８】 式中、x、x'、x''、x'''、y、y'、y''、y'''はそれぞれ２乃至５００の値をとる
。
【００１３】 コポリマーの全分子量は１０００乃至５００００であることが好ましい。酸化
エチレン及び酸化プロピレンの合計単位はそれぞれ１５０未満であることが好ま
しく、５０未満であることが更に好ましい。
【００１４】 好適な形態では、これらの組成物は水を少なくとも５０％、ブロックコポリマ
ーを０．５％乃至８％、アニオン界面活性剤を２０％乃至４５％含有する。アニ
オン界面活性剤として好適なものは硫酸塩、スルホン酸塩、及びこれらの混合物
であり、特に好適なものはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウレス硫
酸ナトリウム、及びこれらの混合物である。
【００１５】 本発明の組成物は、ホルムアルデヒド等の防腐剤、及び染料、香料、その他の
すすぎ助剤、充填剤等のその他の配合剤を更に含有してもよい。本発明の組成物
は、汚れのひどい領域に濃縮した状態で塗布したり、バケツに入れて水で希釈し
、スポンジ等を用いて直接塗布したり、或いは水で希釈して車両にスプレーした
りして使用することができる。
【００１６】 本発明の更に別の形態は、上述の組成物を車両に塗布し、次いで水ですすぐこ
とにより、車両の表面を洗浄する方法である。洗車後、車両は（静止位置にて、
或いは走行状態で）自然乾燥させることができる。
【００１７】 請求項２のブロックコポリマー化学式の範囲のコポリマーとしては、BASF社よ
り「Pluronics」の商品名で数多くの種類が市販されている。請求項１０の「ブ
ロック」コポリマー化学式の範囲のコポリマーとしては、BASF社より「Tetronic
s」の商品名で数多くの種類が市販されている。
【００１８】 界面活性剤として最適なものは、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム（SD
S）及びラウレス硫酸ナトリウム（SLES）等の、アルカリ金属硫酸塩又はスルホ
ン酸界面活性剤である。一形態として、これらの界面活性剤はStepan Chemical
社よりBIO SOFT D40及びSteal CS-230の商品名で市販されている。これらの界面
活性剤は、SDSを多めに（約３０乃至３５重量％）、SLEDを少なめに（約３乃至
５重量％）使用するのがよい。アルキルアリールエトキシ硫酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸ナトリウム、線状アルキレートスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸
二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二アンモニウム等、他のアニオン界面活
性剤も使用することができる。更に、他の形式の界面活性剤を少量用いることも
できる。
【００１９】 ホルムアルデヒド等の防腐剤を存在させることも好ましい。他の防腐剤として
、Kathon（Rohm&Haas社）、Dowicil（Dow Chemical社）、Canguard（Angus Chem
ical社）が挙げられる。
【００２０】 組成物が濃縮状態にあるとき、水は組成物の５０％乃至７０％で存在すること
が好ましい。噴霧器に使用する場合、組成物は水で希釈することができる（希釈
率は、例えば、濃縮組成物１部につき水６０乃至１７５部以上）。上述したよう
に、濃縮したものを局部使用する際には希釈する必要はない。しかし、このよう
な希釈をしないで濃縮物で洗う場合は、車両全体の洗車費用はたいへん高くなる
。
【００２１】 本発明の洗剤は、バケツを利用して自動車、バン、トラック等の洗車を行うた
めに使用することができる。この方法では、洗剤を例えばぼろ布、パッド、スポ
ンジ等を用いて手で塗布し、その後ホースを利用してすすぎを行う。或いは、洗
剤を希釈して、自動噴霧器を用いて車両にスプレーし、その後自動すすぎシステ
ムですすぎを行う。いずれの場合も、車両の乾燥は蒸発により行う。
【００２２】 従って、本発明の目的は、上述の種類の洗剤を提供することにある。即ち、 （ａ）容易に目に付くような斑点が残ることなくすすぎ、自然乾燥ができる； （ｂ）ワックス面に悪影響を及ぼさない； （ｃ）製造コストが比較的安い； （ｄ）色々の硬度の水を使用するのに適している； （ｅ）低濃度に希釈しても効果が変わらない； （ｆ）環境に優しい成分でできている。
【００２３】 本発明（例えば、上述の洗剤の使用方法）の上述の目的、その他の目的、及び
利点は、以下の説明より明らかにされる。下の実施例はあくまでも好適な実施形
態である。従って本発明の全範囲を理解するには、請求項を参照されたい。
【００２４】 以下の配合で洗剤濃縮物を調製した。 実施例１ 実施例２ 成分 重量％ 重量％ 水 61.4075 60.4075 SDS界面活性剤 31.00 34.00 SLES界面活性剤 3.25 3.50 Pluronic N3 4.25 -- Tetronic 150R-1 -- 2.00 ホルムアルデヒド 0.0925 0.0925
【００２５】 実施例１及び実施例２の洗剤を製造するため、上に示す成分を回分法により室
温で混合した。Pluronic N3は請求項２の１つ目の式を有するブロックコポリマ
ーである。Tetronic 150R-1は請求項１０の２つ目の式を有するブロックコポリ
マーである。
【００２６】 上記の配合物を車両の汚れ落としに使用し、次いで水を用いたすすぎ、自然乾
燥を行った。乾燥後、雨を模した水を車両にスプレーすると、顕著な水はじき効
果が得られた。
【００２７】 ここでは、本発明の範囲内で可能な数多くの例のうちの２つのみを示した。例
えば、ここで取り上げなかった数多くの添加剤を含有させたり、ブロックコポリ
マーやアニオン界面活性剤の種類を変更したりすることも可能である。従って、
本発明の全範囲を判断するには請求の範囲を参照されたい。
【００２８】 本発明は車両の外装の洗浄に特に有用な薬剤、及びそれを用いた方法を提供す
る。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１３年５月２５日（２００１．５．２５）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化１】 式中、x、y、x'はそれぞれ２乃至３００の値をとる。
【化２】 式中、x、y、x'はそれぞれ２乃至３００の値をとる。
【化３】 式中、x、x'、x''、x'''、y、y'、y''、y'''はそれぞれ２乃至５００の値をとる
。
【化４】 式中、x、x'、x''、x'''、y、y'、y''、y'''はそれぞれ２乃至５００の値をとる
。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１１Ｄ 3/20 Ｃ１１Ｄ 3/20 3/37 3/37 Ｆターム(参考） 3D026 AA15 4H003 AB19 AB27 AC23 DA11 EB03 EB31 EB34 ED02 FA21

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 酸化エチレン及び酸化プロピレンのコポリマー、アニオン界
    面活性剤、及び水からなる、洗車用組成物。
  2. 【請求項２】 前記コポリマーが下記の群より選択される、請求項１に記載
    の洗車用組成物。 【化１】 式中、x、y、x'はそれぞれ２乃至３００の値をとる。 【化２】 式中、x、y、x'はそれぞれ２乃至３００の値をとる。
  3. 【請求項３】 水を少なくとも５０％含有する、請求項２に記載の洗車用組
    成物。
  4. 【請求項４】 コポリマーを０．５重量％乃至８重量％含有する、請求項２
    に記載の洗車用組成物。
  5. 【請求項５】 前記アニオン界面活性剤が硫酸塩、スルホン酸塩、及びこれ
    らの混合物からなる群より選択される、請求項２に記載の洗車用組成物。
  6. 【請求項６】 前記アニオン界面活性剤がドデシルベンゼンスルホン酸ナト
    リウム、ラウレス硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群より選択され
    る、請求項２に記載の洗車用組成物。
  7. 【請求項７】 アニオン界面活性剤が２０重量％乃至４５重量％の範囲で存
    在する、請求項２に記載の洗車用組成物。
  8. 【請求項８】 ホルムアルデヒドを更に含有する、請求項２に記載の洗車用
    組成物。
  9. 【請求項９】 前記組成物が車両の汚れ落としに用いられ、その後水を用い
    たすすぎが行われる場合、前記組成物はすすぎ時に車両から物質を取り除くため
    の補助剤となって車両に薄膜状に広がることができ、且つ車両乾燥後、前記組成
    物が車両上の追加水のはじき特性を損なうことのない、請求項２に記載の洗車用
    組成物。
  10. 【請求項１０】 前記コポリマーが下記の群より選択される、請求項１に記
    載の洗車用組成物。 【化３】 式中、x、x'、x''、x'''、y、y'、y''、y'''はそれぞれ２乃至５００の値をとる
    。 【化４】 式中、x、x'、x''、x'''、y、y'、y''、y'''はそれぞれ２乃至５００の値をとる
    。
  11. 【請求項１１】 水を少なくとも５０重量％含有する、請求項１０に記載の
    洗車用組成物。
  12. 【請求項１２】 コポリマーを０．５重量％乃至８重量％含有する、請求項
    １０に記載の洗車用組成物。
  13. 【請求項１３】 前記アニオン界面活性剤が硫酸塩、スルホン酸塩、及びこ
    れらの混合物からなる群より選択される、請求項１０に記載の洗車用組成物。
  14. 【請求項１４】 前記アニオン界面活性剤がドデシルベンゼンスルホン酸ナ
    トリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群より選択さ
    れる、請求項１０に記載の洗車用組成物。
  15. 【請求項１５】 アニオン界面活性剤が２０重量％乃至４５重量％の範囲で
    存在する、請求項１０に記載の洗車用組成物。
  16. 【請求項１６】 ホルムアルデヒドを更に含有する、請求項１０に記載の洗
    車用組成物。
  17. 【請求項１７】 前記組成物が車両の汚れ落としに用いられ、その後水を用
    いたすすぎが行われる場合、前記組成物はすすぎ時に車両から物質を取り除くた
    めの補助剤となって車両に薄膜状に広がることができ、且つ車両乾燥後、前記組
    成物が車両上の追加水のはじき特性を損なうことのない、請求項１０に記載の洗
    車用組成物。
  18. 【請求項１８】 請求項１に記載の組成物を車両表面に塗布すること、次い
    で水を用いて表面をすすぐこと、を含む、車両表面の汚れを落とすための方法。
JP2000620036A 1999-05-24 2000-05-19 洗車用洗剤 Pending JP2003500524A (ja)

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