JP2004533523A - バイオポリペプチドを含有するすすぎ助成組成物 - Google Patents
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Abstract
バイオポリペプチドを有するすすぎ助成組成物を開示する。予期せぬことに、すすぎ助成組成物は、改善されたデンプンの汚れ除去を示し、かつ多数回の洗浄後にデンプンの蓄積を示さない食器類をもたらす。食器類上でのデンプンの蓄積を防止する方法も開示する。
Description
【技術分野】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、すすぎ助成組成物、および洗浄される物品上でデンプン質の汚れの除去を改善し、デンプンの蓄積を防止する方法に関する。より詳細には、本発明は、バイオポリペプチドを含む優れたすすぎ助成組成物に関する。予期せぬことに、すすぎ助成組成物はデンプン質の汚れ除去が改善され、かつ多数回の洗浄サイクルでもデンプンの蓄積のない食器類をもたらす。
【0002】
[発明の背景]
伝統的な工業用および家庭用食器洗いシステムは、食器類を洗浄および消毒するために、高アルカリ度の洗浄剤による洗浄および塩素漂白の組合せに依存している。このようなシステムは、漂白可能なしみには十分に機能するが、家庭内キッチン、病院、カフェテリア、外食産業等における食器類上でしばしば見られるようなデンプン質の汚れを除去する際には不完全である傾向にある。
【0003】
デンプン質の汚れを処理するのに効果的である食器洗いシステムを創出するために、他の試みがなされてきた。これらのシステムは通常、使用される食器洗いシステム内における様々な洗浄サイクルでデンプン質の汚れを分解する市販の酵素を使用する。食器類上でのデンプン質の汚れを処理するためにシステムで使用される酵素は概してデンプン骨格のα−1,4−グリコシド結合を分解または加水分解する酵素が挙げられるが、これに限定されない。
【0004】
消毒する以外に、食器洗いシステムから出した食器類が光沢を持って乾燥していることが非常に望ましい。これらの特性は、食器洗いシステムの最終すすぎ工程ですすぎ助成組成物を使用することにより達成される場合が多い。
【0005】
しかしながら、不運にも、従来のすすぎ助成組成物および洗浄剤による洗浄は通常、食器類に好ましくない特性をもたらすことが判っている。従来の洗浄剤による洗浄は、洗浄するのに使用される洗浄剤が食器類からデンプン質の汚れを除去するのに必ずしも有効であるとは限らないことから、このことは真実である。また、従来のすすぎ助成組成物は、1回のわずかな洗浄サイクルでは、食器類上での乏しいデンプンを除去しにくいことが研究により示されている。
【0006】
すすぎ助成組成物の従来の特性を維持しつつ、食器洗いシステムの洗浄プロセスを阻害しないすすぎ助成組成物を開発することが望まれている。また、洗浄される食器類のような物品上でデンプン質の汚れを除去し、デンプンの蓄積を防止する方法を開発することが望まれている。したがって、本明細書中に記載する発明は、優れたすすぎ助成組成物、および物品上でデンプン質の汚れ除去を改善し、デンプンの蓄積を防止する方法に関する。かかる発明は、バイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物を使用することにより達成される。
【0007】
[さらなる情報]
プラスチック製品を洗浄する方法が開示されている。米国特許第5,603,776号では、プラスチック製品を、アルカリ性水性洗浄剤、ならびに非イオン性界面活性剤、フッ素化炭化水素界面活性剤およびポリアルキレンオキシド改質ポリジメチルシロキサンを含む水性すすぎ剤にさらすことにより洗浄する。
【0008】
さらに、改質ポリジメチルシロキサンを含むすすぎ助成組成物が開示されている。米国特許第5,880,089号では、改質ポリジメチルシロキサンまたはポリベタイン改質ポリシロキサン、フッ素化炭化水素非イオン性界面活性剤、ならびにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの非イオン性ブロック共重合体を有するすすぎ助成組成物が開示されている。
【0009】
さらに、米国特許第5,880,088号では、ポリエーテルまたはポリベタインポリシロキサン共重合体、ヒドロトロープ、ならびにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの非イオン性ブロック共重合体を含むすすぎ助成組成物が開示されている。
【0010】
また、欧州特許出願第1028150号では、水溶性ポリマーを有する保護用かつ光沢用コーティングが開示されている。
【0011】
洗浄される物品上でのデンプン質の汚れの蓄積防止、およびデンプン質の汚れ除去(バイオポリペプチドによる)は、上述の参照文献では述べられていない。したがって、本発明は、例えば、特に食器洗いシステムでバイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物を使用することにより、洗浄される物品上でのデンプン質の汚れ除去およびデンプンの蓄積の防止に関するため、本発明は上述の文献とは異なるものである。さらに、本発明は、デンプンまたはコーンスターチのような添加物を含むデンプン、あるいはHi Cap(National Starchにより市販されている)の添加を必要とせずに、優れた効果を示す。
【0012】
[発明の概要]
第1の実施形態では、本発明は、バイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物に関し、ここでバイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物は、洗浄される物品上でデンプンの蓄積を防止し、汚れ除去を改善する。
【0013】
第2の実施形態では、本発明は、本発明の第1の実施形態に記載されるすすぎ助成組成物の使用方法に関する。
【0014】
第3の実施形態では、本発明は、洗浄される物品上へプレコーティング組成物を使用することにより、洗浄される物品でのデンプンの蓄積を防止する方法に関し、このプレコーティング組成物はバイオポリペプチドを含む。
【0015】
本明細書中で使用されるバイオポリペプチドは、すすぎ助成組成物用の添加剤を意味すると定義され、この添加剤は少なくとも1つのアミド結合および少なくとも2つのアミノ酸を有する。本明細書中で使用する場合、デンプン質の汚れおよびデンプン汚れは、デンプンのみから構成される汚れ、またはデンプンおよび脂肪混合物(例えば、ルー・ブラン(Roux Blanc)のようなデンプンを含む汚れを意味すると定義される。使用溶液は、従来の食器洗いシステムで洗浄される食器類に使用されるすすぎ助成組成物および水の混合物を意味すると定義される。
【0016】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
本発明で使用し得るバイオポリペプチドに関する唯一の制限は、バイオポリペプチドが、洗浄される食器類上でのデンプン質の汚れ除去および/またはデンプンの蓄積を防止し、食器洗い機で使用するのに安全であることである。
【0017】
本発明で使用し得るバイオポリペプチドの例としては、ゼラチン、動物性にかわ、コラーゲンまたはコラーゲン加水分解産物のようなコラーゲン源のバイオポリペプチドが挙げられる。本発明で使用し得る他のバイオポリペプチドとしては、卵アルブミン、ウシ血清アルブミン、酵母タンパク質、乳漿タンパク質、カゼイン(カゼイン酸ナトリウムを含む)、および大豆タンパク質のような植物性タンパク質が挙げられる。本発明で使用し得るさらに他のバイオポリペプチドとしては、綿、ヤシ、セイヨウアブラナ、ベニバナ、ココア、ヒマワリ等の植物から得られる脂肪種子タンパク質のような植物タンパク質が挙げられる。本発明で使用し得るバイオポリペプチドは、個別に、あるいはバイオポリペプチド混合物の形態で存在し得る。
【0018】
好ましい実施形態では、本発明で使用されるバイオポリペプチドは、ゼラチン、卵アルブミン、ウシ血清アルブミン、またはカゼインである。最も好ましい実施形態では、本発明で使用されるバイオポリペプチドはカゼインである。
【0019】
本発明で使用し得る非植物由来のバイオポリペプチドは通常、皮革、骨、血液、卵白、ミルク等のような原材料から得られる。さらに、本発明で使用されるバイオポリペプチドは、FisherおよびSigma-Aldrich Chemicalのような供給業者から入手することができる。
【0020】
上述のバイオポリペプチドを少なくとも1種含む本発明のすすぎ助成組成物はまた、酸、アルコール、ヒドロトロープ、防腐剤、界面活性剤および水を含む従来のすすぎ助成添加物を含んでもよい。本発明のすすぎ助成組成物で使用し得る酸としては、市販されている酸が挙げられる。多くの場合、本発明のすすぎ助成組成物を調製する際に、すすぎ助成組成物の総重量に対して、約0.0重量%〜約40.0重量%、好ましくは約1.0重量%〜約30.0重量%、最も好ましくは約5.0重量%〜約20.0重量の酸が使用される(そこに包括される範囲すべてを包含する)。本発明で使用し得る酸の例としては、マレイン酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、酒石酸等のようなヒドロキシ酸が挙げられる。しかしながら、多くの場合、クエン酸が最も好ましいヒドロキシ酸である。使用し得る他の酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、および硝酸のような鉱酸が挙げられる。
【0021】
多くの場合、本発明のすすぎ助成組成物を含む使用溶液のpHは、約1.5〜約10.0、好ましくは約4.0〜約7.0、最も好ましくは約5.0〜約7.0である(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0022】
本発明で使用し得るアルコールとしては、例えば、C1〜C8第一アルコール、第二アルコール、または第三アルコールが挙げられる。かかるアルコールは市販されている。しかしながら、多くの場合、イソプロパノールが最も好ましいアルコールである。アルコールをすすぎ助成組成物で使用する場合、すすぎ助成組成物は、すすぎ助成組成物の総重量に対して、約0.0重量%〜約20.0重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10.0重量%、最も好ましくは約1.0重量%〜約5.0重量%のアルコールを使用する場合が多い。
【0023】
本発明で使用し得るヒドロトロープは、それらが本発明のすすぎ助成組成物中のバイオポリペプチドおよび他の構成成分の溶解性を高める点でのみ制限される。本発明で使用し得るヒドロトロープは市販のヒドロトロープであり、例としては、キシレンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、スルホン酸ジヘキシルナトリウム、および低分子量スルフェートが挙げられる。本発明で使用し得る他の有用なヒドロトロープとしては、米国特許第3,563,901号および同第4,443,270号(これらの開示は参照として本明細書に組み込む)で記載されるヒドロトロープが挙げられる。
【0024】
ヒドロトロープが本発明のすすぎ助成組成物で使用される場合、ヒドロトロープは、すすぎ助成組成物の総重量の約0.1重量%〜約65.0重量%、好ましくは約2.0重量%〜約30.0重量%、最も好ましくは約5.0重量%〜約15.0重量%を表す場合が多い(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0025】
本発明のすすぎ助成組成物で使用し得る防腐剤としては、アスコルビン酸、エルソルビン酸、ソルビン酸、チオジプロピオン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアミソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、アスコルビン酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、チオジピロピオン酸ジラウリル、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、硫酸水素カリウム、メタ硫酸水素カリウム、ソルビン酸カリウム、アスコルビン酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、メタ硫酸水素ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、トコフェロール、ならびにIAの塩(例えば、塩化カリウム)およびIIAの塩(例えば、塩化マグネシウム)が挙げられる。防腐剤が本発明のすすぎ助成組成物で使用される場合、防腐剤は通常、総すすぎ助成組成物の約0.01重量%〜約0.2重量%、好ましくは約0.02重量%〜約0.1重量%、最も好ましくは約0.04重量%〜約0.08重量%を含まれる(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0026】
本発明で使用し得る界面活性剤は、本発明のすすぎ助成組成物を使用する場合に得られる有益性を妨害しない点でのみ制限される。かかる界面活性剤は市販されており、本質的に陽イオン性、陰イオン性、両性、双性イオン性または非イオン性であり得る。好ましい界面活性剤は、一般にアルコキシル化アルコールとして分類され得る低発泡性非イオン性物質である。好ましいアルコキシル化アルコールとしては、PluronicおよびPlurafac(BASFにより販売)、Synperonic(ICIにより販売)、Surfonic(Huntsmanにより販売)、およびUCON(Dow Chemicalにより販売)という名称で販売されている界面活性剤が挙げられる。本発明のすすぎ助成組成物中に存在する界面活性剤の量は、すすぎ助成組成物の総重量に対して、約2.0〜約50.0重量%、好ましくは約4.0〜約40.0重量%、最も好ましくは約10.0〜約30.0重量%である。
【0027】
水を本発明のすすぎ助成組成物中で使用する場合、水は概して、組成物の残余を構成する溶媒である。
【0028】
本発明のすすぎ助成組成物は、当該技術分野で認識される技法のいずれかにより調製され得る。本質的に、組成物の構成成分(例えば、バイオポリペプチド、水)は、例えば、混合されるか、攪拌されるか、またはかき混ぜられる。本発明のすすぎ助成組成物は、外気温、大気圧で、あるいは本発明のすすぎ助成組成物を生じ得る任意の圧力または温度で作製され得る。構成成分の添加は特定の順序に限定されない。但し、得られた組成物は、洗浄システムにおいてデンプンの蓄積を防止するすすぎ助成組成物として使用し得るものである。
【0029】
本発明のすすぎ助成組成物で使用されるバイオポリペプチドの量は、使用される量が改善されたデンプン質の汚れ除去をもたらす範囲にのみ制限される。
【0030】
通常、すすぎ助成組成物の総重量に対して、すすぎ助成組成物の約0.5重量%〜約30.0重量%、好ましくは約0.75重量%〜約10.0重量%、最も好ましくは約1.0重量%〜約5.0重量%がバイオポリペプチドである(そこに包括される範囲すべてが包含される)。多くの場合、本発明のすすぎ助成組成物を含む使用溶液は、約1.0ppm〜約100,000ppm、好ましくは約2.0〜約500ppm、最も好ましくは約15〜約200ppmを含む(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0031】
本発明において、食器類上でデンプンの蓄積を防止する方法を実施する場合、この方法は、
(a)食器類を本発明のすすぎ助成組成物と接触させる工程、および
(b)すすぎ助成組成物から食器類を取り除く工程
を有する。
【0032】
本発明の方法を実施する場合、例えば食器洗い機中の洗浄される食器類(例えば、ナイフ、ポット、なべ、フォーク、スプーン、コップ、マグ、カップ、磁器、皿、またはプラスチック台所用品)は、予浸サイクル、洗浄サイクル、およびすすぎサイクルからなる群から選択される少なくとも1つのサイクル、続く最終のすすぎサイクルにさらされる場合が多い。最も好ましい実施形態では、本発明のすすぎ助成組成物は、最終のすすぎサイクルで使用される。
【0033】
本発明のすすぎ助成組成物を有するすすぎに先立つ洗浄サイクルは通常、工業用システムにおいて約5.0秒〜約15分、好ましくは約10秒〜約12分、最も好ましくは約30秒〜約10分で実行される(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0034】
家庭用システムでは、洗浄サイクルは通常、約2分〜約45分、好ましくは約5分〜約35分、最も好ましくは約8分〜約30分で実行される(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0035】
本発明のすすぎ助成組成物を使用する場合の最終のすすぎサイクルは通常、工業用システムでは約5〜約90秒間、家庭用システムでは約2分〜約25分間、好ましくは工業用システムでは約10秒〜約60秒間、家庭用システムでは約5分〜約20分間、最も好ましくは工業用システムでは約7秒〜約12秒間、家庭用システムでは約10分〜約15分間で実行される(そこに包括される範囲はすべて包含される)。
【0036】
洗浄サイクルの温度(工業用および家庭用システムにおける)は通常、ほぼ外気温〜約80℃、好ましくは約35℃〜約70℃、最も好ましくは約55℃〜約65℃である(そこに包括される範囲すべてを包含する)。最終のすすぎ(本発明のすすぎ助成組成物を使用する)の温度は通常、ほぼ外気温〜約100℃、好ましくは約30℃〜約95℃、最も好ましくは約40℃〜約85℃であり(そこに包括される範囲すべてを包含する)、それにより洗浄される食器類は通常、本発明のすすぎ助成組成物中に浸漬されるか、および/または本発明のすすぎ助成組成物を噴霧される。かかる方法の最終的な結果は、光沢仕上げを有するきれいな食器類であり、それによりデンプン除去が高められ、デンプンの蓄積が防止される。食器類は、本発明のすすぎ助成組成物にさらされていないが、市販の組成物にさらされたきれいな食器類とほぼ実質的に同じ時間で乾燥する。
【0037】
例えば本発明の方法で使用される食器類に関して、かかる食器類としては、KitchenAid、Bendix Appliances、Electrolux、Meiko、Hobart、Winterhalter、Equator Appliance、Frigidaire、Champion等を含む製造業者から市販される食器類が挙げられる。
【0038】
本明細書中では、本発明で記載されるバイオポリペプチドは、すすぎ助成組成物中に存在してもよいし、またはほぼ組成物が食器洗い機に入った時点で前駆物質のすすぎ助成組成物中に添加してもよいことに留意されたい。
【0039】
さらに、本発明により洗浄される食器類(または任意の従来の方法により洗浄される食器類)は、汚れにさらされる前に、プレコーティング組成物で前処理してもよい。かかる方法は、
(a)バイオポリペプチド、および
(b)水
を含むプレコーティング組成物で汚れていない食器類をプレコーティングする工程を含む。
【0040】
プレコーティング組成物は、当該技術分野で認識される任意の技術により洗浄される食器類に使用できる。通常、食器類は、任意のプレコーティング組成物に浸漬されるか、または任意のプレコーティング組成物を噴霧される。
【0041】
使用される任意のプレコーティング組成物の量は、プレコーティング組成物が食器類の表面をコーティングし、かつ食器類の従来の用途を妨害しないという範囲にのみ制限される。多くの場合、プレコーティング組成物は、約0.50〜約30.0重量%のバイオポリペプチドを含む(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0042】
以下の実施例は説明の目的で提供され、本発明の範囲における限定としては意図されない。したがって、本発明の精神を逸脱することなく、本発明の特定の実施形態に様々な変更がなされ得ることは明らかである。したがって、本発明は、示しかつ記載した正確な実施形態に限定されず、特許請求の範囲に示すものにのみ限定される。
【実施例1】
【0043】
それぞれ4枚のセラミックプレートを有する6つのセットを、標準的な工業用食器洗い用洗浄剤(Diversey Lever, Suma Brandより市販されている)で前洗浄し、約50ppmのゼラチン(タイプA)を含有する熱湯(約70℃)を有する使用溶液ですすいだ。各セットのすすぎ工程は、セット1、2および3に関して、それぞれpH8、pH5、およびpH3で実施した。各実験に関する対照セットは、上記pHレベルに調整した熱湯(約70℃)(ゼラチンなし)ですすいだ。
【0044】
乾燥後、ジャガイモのデンプンスラリー(Sigma-Aldrichからのジャガイモデンプン粉末67.0g、および水1.0リットルを約95℃で5.0分間加熱したもの)で汚し(ペンキ用はけで汚れ2.0gを塗布)、一晩放置した。続いて、皿を上記洗浄剤および酵素(20ppmのアミラーゼ)中で洗浄した。ヨウ素溶液(水1リットル当たりI21.25グラムおよびKI9.2グラム)中にプレートを浸漬し、プレートを紫色で視覚的に評価することにより、残った汚れについてプレートを評価した。洗浄の結果を表1に示す。残った汚れレベルは、ゼラチンコーティングをpH8で適用した場合には44%、コーティングをpH5またはpH3で適用した場合には100%減少した。
【0045】
様々なpHでゼラチン溶液で前処理した後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表1】
【実施例2】
【0046】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、実施例1の洗浄剤で前洗浄した後、100ppmの使用溶液(pH約8.0)(バイオポリペプチドとして、第1のセットはゼラチンを有する使用溶液、第2のセットはカゼイン(カゼイン酸ナトリウム)を有する使用溶液)でプレコーティングし、続いて実施例1で記載したようにジャガイモデンプンで汚した。洗浄剤で洗浄した後、プレートをプレコートするのに使用した各々の使用溶液でプレートのセットをすすいだ。風乾後、プレートを次のサイクルで汚した。汚れ/洗浄/すすぎサイクルを3回(1日に1度、3日間)繰り返し、上述の様式で、残った汚れについてプレート評価した。
【0047】
3回の汚れ/洗浄/すすぎサイクル後の残った汚れレベルを表2に示す。汚れレベルは、3回のサイクルそれぞれの後で、(プレートの第3のセットである)対照(バイオポリペプチド使用せず)よりもバイオポリペプチドでコーティングしたサンプルにおいて実質的に低い。
【0048】
すすぎ工程(pH8)中でのバイオポリペプチドによる3回の洗浄サイクル後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表2】
【実施例3】
【0049】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、実施例2に記載したのと同様の様式で処理した。ただし、プレコートおよびすすぎにはバイオポリペプチドの50ppmの溶液を使用し、クエン酸を用いてpHを5に調整した。
【0050】
3回の汚れ/洗浄/すすぎサイクル後の残った汚れレベルを表3に示す。汚れレベルは、ゼラチンおよびカゼインをバイオポリペプチドとして選択した場合にはほぼゼロであったのに対し、対照サンプルは86%汚れていた。
【0051】
すすぎ工程(pH5)中でのバイオポリペプチドによる3回の洗浄サイクル後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表3】
【実施例4】
【0052】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、工業用食器洗い用洗浄剤(Diversey Lever, Precision Advantage)で前洗浄し、熱湯(約70℃)およびバイオポリペプチドとして100ppmの卵アルブミンを有する使用溶液ですすいだ。すすぎ工程は、セット1、および2に関して、それぞれpH8、およびpH6.5で実施した。各実験に関する対照セットは、上述のpHレベルに調整した水(バイオポリペプチドなし)ですすいだ。クエン酸を用いてpHを調整した。
【0053】
風乾後、処理したプレートを複合汚れ(ルー・ブラン、植物性脂肪約15%)で汚し、約70℃で1時間加熱した。続いて、上記洗浄剤を用いて工業用食器洗い機でプレートを洗浄し、実施例1に記載したのと同様の様式で、残った汚れに関して評価した。洗浄の結果を表4に示す。残った汚れレベルは、pH8での卵アルブミンすすぎに関しては60%、pH6.5での卵アルブミンすすぎに関しては55%減少した。
【0054】
pH8およびpH6.5で卵アルブミン溶液で前処理した後のプレート上に残った複合脂質/デンプン汚れレベル
【表4】
【実施例5】
【0055】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、工業用食器洗い用洗浄剤(Diversey Lever, Suma Brand)で前洗浄し、バイオポリペプチドとして50ppmまたは100ppmのウシ血清アルブミンを含有する熱湯(約70℃)ですすいだ。各実験に関する4つのプレートを有する対照セットは、水(バイオポリペプチドなし)ですすいだ。
【0056】
風乾後、プレートをジャガイモのデンプンスラリーで汚し、一晩放置した。続いて、プレートを上述と同じ洗浄剤中で洗浄した。実施例1と同様にプレートを評価した。洗浄の結果を表5に示す。残った汚れレベルは、50ppmのウシ血清アルブミン溶液に関して30%、100ppmのウシ血清アルブミン溶液に関して47%減少した。
【0057】
50ppmおよび100ppmのウシ血清アルブミン溶液で前処理した後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表5】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、すすぎ助成組成物、および洗浄される物品上でデンプン質の汚れの除去を改善し、デンプンの蓄積を防止する方法に関する。より詳細には、本発明は、バイオポリペプチドを含む優れたすすぎ助成組成物に関する。予期せぬことに、すすぎ助成組成物はデンプン質の汚れ除去が改善され、かつ多数回の洗浄サイクルでもデンプンの蓄積のない食器類をもたらす。
【0002】
[発明の背景]
伝統的な工業用および家庭用食器洗いシステムは、食器類を洗浄および消毒するために、高アルカリ度の洗浄剤による洗浄および塩素漂白の組合せに依存している。このようなシステムは、漂白可能なしみには十分に機能するが、家庭内キッチン、病院、カフェテリア、外食産業等における食器類上でしばしば見られるようなデンプン質の汚れを除去する際には不完全である傾向にある。
【0003】
デンプン質の汚れを処理するのに効果的である食器洗いシステムを創出するために、他の試みがなされてきた。これらのシステムは通常、使用される食器洗いシステム内における様々な洗浄サイクルでデンプン質の汚れを分解する市販の酵素を使用する。食器類上でのデンプン質の汚れを処理するためにシステムで使用される酵素は概してデンプン骨格のα−1,4−グリコシド結合を分解または加水分解する酵素が挙げられるが、これに限定されない。
【0004】
消毒する以外に、食器洗いシステムから出した食器類が光沢を持って乾燥していることが非常に望ましい。これらの特性は、食器洗いシステムの最終すすぎ工程ですすぎ助成組成物を使用することにより達成される場合が多い。
【0005】
しかしながら、不運にも、従来のすすぎ助成組成物および洗浄剤による洗浄は通常、食器類に好ましくない特性をもたらすことが判っている。従来の洗浄剤による洗浄は、洗浄するのに使用される洗浄剤が食器類からデンプン質の汚れを除去するのに必ずしも有効であるとは限らないことから、このことは真実である。また、従来のすすぎ助成組成物は、1回のわずかな洗浄サイクルでは、食器類上での乏しいデンプンを除去しにくいことが研究により示されている。
【0006】
すすぎ助成組成物の従来の特性を維持しつつ、食器洗いシステムの洗浄プロセスを阻害しないすすぎ助成組成物を開発することが望まれている。また、洗浄される食器類のような物品上でデンプン質の汚れを除去し、デンプンの蓄積を防止する方法を開発することが望まれている。したがって、本明細書中に記載する発明は、優れたすすぎ助成組成物、および物品上でデンプン質の汚れ除去を改善し、デンプンの蓄積を防止する方法に関する。かかる発明は、バイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物を使用することにより達成される。
【0007】
[さらなる情報]
プラスチック製品を洗浄する方法が開示されている。米国特許第5,603,776号では、プラスチック製品を、アルカリ性水性洗浄剤、ならびに非イオン性界面活性剤、フッ素化炭化水素界面活性剤およびポリアルキレンオキシド改質ポリジメチルシロキサンを含む水性すすぎ剤にさらすことにより洗浄する。
【0008】
さらに、改質ポリジメチルシロキサンを含むすすぎ助成組成物が開示されている。米国特許第5,880,089号では、改質ポリジメチルシロキサンまたはポリベタイン改質ポリシロキサン、フッ素化炭化水素非イオン性界面活性剤、ならびにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの非イオン性ブロック共重合体を有するすすぎ助成組成物が開示されている。
【0009】
さらに、米国特許第5,880,088号では、ポリエーテルまたはポリベタインポリシロキサン共重合体、ヒドロトロープ、ならびにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの非イオン性ブロック共重合体を含むすすぎ助成組成物が開示されている。
【0010】
また、欧州特許出願第1028150号では、水溶性ポリマーを有する保護用かつ光沢用コーティングが開示されている。
【0011】
洗浄される物品上でのデンプン質の汚れの蓄積防止、およびデンプン質の汚れ除去(バイオポリペプチドによる)は、上述の参照文献では述べられていない。したがって、本発明は、例えば、特に食器洗いシステムでバイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物を使用することにより、洗浄される物品上でのデンプン質の汚れ除去およびデンプンの蓄積の防止に関するため、本発明は上述の文献とは異なるものである。さらに、本発明は、デンプンまたはコーンスターチのような添加物を含むデンプン、あるいはHi Cap(National Starchにより市販されている)の添加を必要とせずに、優れた効果を示す。
【0012】
[発明の概要]
第1の実施形態では、本発明は、バイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物に関し、ここでバイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物は、洗浄される物品上でデンプンの蓄積を防止し、汚れ除去を改善する。
【0013】
第2の実施形態では、本発明は、本発明の第1の実施形態に記載されるすすぎ助成組成物の使用方法に関する。
【0014】
第3の実施形態では、本発明は、洗浄される物品上へプレコーティング組成物を使用することにより、洗浄される物品でのデンプンの蓄積を防止する方法に関し、このプレコーティング組成物はバイオポリペプチドを含む。
【0015】
本明細書中で使用されるバイオポリペプチドは、すすぎ助成組成物用の添加剤を意味すると定義され、この添加剤は少なくとも1つのアミド結合および少なくとも2つのアミノ酸を有する。本明細書中で使用する場合、デンプン質の汚れおよびデンプン汚れは、デンプンのみから構成される汚れ、またはデンプンおよび脂肪混合物(例えば、ルー・ブラン(Roux Blanc)のようなデンプンを含む汚れを意味すると定義される。使用溶液は、従来の食器洗いシステムで洗浄される食器類に使用されるすすぎ助成組成物および水の混合物を意味すると定義される。
【0016】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
本発明で使用し得るバイオポリペプチドに関する唯一の制限は、バイオポリペプチドが、洗浄される食器類上でのデンプン質の汚れ除去および/またはデンプンの蓄積を防止し、食器洗い機で使用するのに安全であることである。
【0017】
本発明で使用し得るバイオポリペプチドの例としては、ゼラチン、動物性にかわ、コラーゲンまたはコラーゲン加水分解産物のようなコラーゲン源のバイオポリペプチドが挙げられる。本発明で使用し得る他のバイオポリペプチドとしては、卵アルブミン、ウシ血清アルブミン、酵母タンパク質、乳漿タンパク質、カゼイン(カゼイン酸ナトリウムを含む)、および大豆タンパク質のような植物性タンパク質が挙げられる。本発明で使用し得るさらに他のバイオポリペプチドとしては、綿、ヤシ、セイヨウアブラナ、ベニバナ、ココア、ヒマワリ等の植物から得られる脂肪種子タンパク質のような植物タンパク質が挙げられる。本発明で使用し得るバイオポリペプチドは、個別に、あるいはバイオポリペプチド混合物の形態で存在し得る。
【0018】
好ましい実施形態では、本発明で使用されるバイオポリペプチドは、ゼラチン、卵アルブミン、ウシ血清アルブミン、またはカゼインである。最も好ましい実施形態では、本発明で使用されるバイオポリペプチドはカゼインである。
【0019】
本発明で使用し得る非植物由来のバイオポリペプチドは通常、皮革、骨、血液、卵白、ミルク等のような原材料から得られる。さらに、本発明で使用されるバイオポリペプチドは、FisherおよびSigma-Aldrich Chemicalのような供給業者から入手することができる。
【0020】
上述のバイオポリペプチドを少なくとも1種含む本発明のすすぎ助成組成物はまた、酸、アルコール、ヒドロトロープ、防腐剤、界面活性剤および水を含む従来のすすぎ助成添加物を含んでもよい。本発明のすすぎ助成組成物で使用し得る酸としては、市販されている酸が挙げられる。多くの場合、本発明のすすぎ助成組成物を調製する際に、すすぎ助成組成物の総重量に対して、約0.0重量%〜約40.0重量%、好ましくは約1.0重量%〜約30.0重量%、最も好ましくは約5.0重量%〜約20.0重量の酸が使用される(そこに包括される範囲すべてを包含する)。本発明で使用し得る酸の例としては、マレイン酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、酒石酸等のようなヒドロキシ酸が挙げられる。しかしながら、多くの場合、クエン酸が最も好ましいヒドロキシ酸である。使用し得る他の酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、および硝酸のような鉱酸が挙げられる。
【0021】
多くの場合、本発明のすすぎ助成組成物を含む使用溶液のpHは、約1.5〜約10.0、好ましくは約4.0〜約7.0、最も好ましくは約5.0〜約7.0である(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0022】
本発明で使用し得るアルコールとしては、例えば、C1〜C8第一アルコール、第二アルコール、または第三アルコールが挙げられる。かかるアルコールは市販されている。しかしながら、多くの場合、イソプロパノールが最も好ましいアルコールである。アルコールをすすぎ助成組成物で使用する場合、すすぎ助成組成物は、すすぎ助成組成物の総重量に対して、約0.0重量%〜約20.0重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10.0重量%、最も好ましくは約1.0重量%〜約5.0重量%のアルコールを使用する場合が多い。
【0023】
本発明で使用し得るヒドロトロープは、それらが本発明のすすぎ助成組成物中のバイオポリペプチドおよび他の構成成分の溶解性を高める点でのみ制限される。本発明で使用し得るヒドロトロープは市販のヒドロトロープであり、例としては、キシレンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、スルホン酸ジヘキシルナトリウム、および低分子量スルフェートが挙げられる。本発明で使用し得る他の有用なヒドロトロープとしては、米国特許第3,563,901号および同第4,443,270号(これらの開示は参照として本明細書に組み込む)で記載されるヒドロトロープが挙げられる。
【0024】
ヒドロトロープが本発明のすすぎ助成組成物で使用される場合、ヒドロトロープは、すすぎ助成組成物の総重量の約0.1重量%〜約65.0重量%、好ましくは約2.0重量%〜約30.0重量%、最も好ましくは約5.0重量%〜約15.0重量%を表す場合が多い(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0025】
本発明のすすぎ助成組成物で使用し得る防腐剤としては、アスコルビン酸、エルソルビン酸、ソルビン酸、チオジプロピオン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアミソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、アスコルビン酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、チオジピロピオン酸ジラウリル、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、硫酸水素カリウム、メタ硫酸水素カリウム、ソルビン酸カリウム、アスコルビン酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、メタ硫酸水素ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、トコフェロール、ならびにIAの塩(例えば、塩化カリウム)およびIIAの塩(例えば、塩化マグネシウム)が挙げられる。防腐剤が本発明のすすぎ助成組成物で使用される場合、防腐剤は通常、総すすぎ助成組成物の約0.01重量%〜約0.2重量%、好ましくは約0.02重量%〜約0.1重量%、最も好ましくは約0.04重量%〜約0.08重量%を含まれる(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0026】
本発明で使用し得る界面活性剤は、本発明のすすぎ助成組成物を使用する場合に得られる有益性を妨害しない点でのみ制限される。かかる界面活性剤は市販されており、本質的に陽イオン性、陰イオン性、両性、双性イオン性または非イオン性であり得る。好ましい界面活性剤は、一般にアルコキシル化アルコールとして分類され得る低発泡性非イオン性物質である。好ましいアルコキシル化アルコールとしては、PluronicおよびPlurafac(BASFにより販売)、Synperonic(ICIにより販売)、Surfonic(Huntsmanにより販売)、およびUCON(Dow Chemicalにより販売)という名称で販売されている界面活性剤が挙げられる。本発明のすすぎ助成組成物中に存在する界面活性剤の量は、すすぎ助成組成物の総重量に対して、約2.0〜約50.0重量%、好ましくは約4.0〜約40.0重量%、最も好ましくは約10.0〜約30.0重量%である。
【0027】
水を本発明のすすぎ助成組成物中で使用する場合、水は概して、組成物の残余を構成する溶媒である。
【0028】
本発明のすすぎ助成組成物は、当該技術分野で認識される技法のいずれかにより調製され得る。本質的に、組成物の構成成分(例えば、バイオポリペプチド、水)は、例えば、混合されるか、攪拌されるか、またはかき混ぜられる。本発明のすすぎ助成組成物は、外気温、大気圧で、あるいは本発明のすすぎ助成組成物を生じ得る任意の圧力または温度で作製され得る。構成成分の添加は特定の順序に限定されない。但し、得られた組成物は、洗浄システムにおいてデンプンの蓄積を防止するすすぎ助成組成物として使用し得るものである。
【0029】
本発明のすすぎ助成組成物で使用されるバイオポリペプチドの量は、使用される量が改善されたデンプン質の汚れ除去をもたらす範囲にのみ制限される。
【0030】
通常、すすぎ助成組成物の総重量に対して、すすぎ助成組成物の約0.5重量%〜約30.0重量%、好ましくは約0.75重量%〜約10.0重量%、最も好ましくは約1.0重量%〜約5.0重量%がバイオポリペプチドである(そこに包括される範囲すべてが包含される)。多くの場合、本発明のすすぎ助成組成物を含む使用溶液は、約1.0ppm〜約100,000ppm、好ましくは約2.0〜約500ppm、最も好ましくは約15〜約200ppmを含む(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0031】
本発明において、食器類上でデンプンの蓄積を防止する方法を実施する場合、この方法は、
(a)食器類を本発明のすすぎ助成組成物と接触させる工程、および
(b)すすぎ助成組成物から食器類を取り除く工程
を有する。
【0032】
本発明の方法を実施する場合、例えば食器洗い機中の洗浄される食器類(例えば、ナイフ、ポット、なべ、フォーク、スプーン、コップ、マグ、カップ、磁器、皿、またはプラスチック台所用品)は、予浸サイクル、洗浄サイクル、およびすすぎサイクルからなる群から選択される少なくとも1つのサイクル、続く最終のすすぎサイクルにさらされる場合が多い。最も好ましい実施形態では、本発明のすすぎ助成組成物は、最終のすすぎサイクルで使用される。
【0033】
本発明のすすぎ助成組成物を有するすすぎに先立つ洗浄サイクルは通常、工業用システムにおいて約5.0秒〜約15分、好ましくは約10秒〜約12分、最も好ましくは約30秒〜約10分で実行される(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0034】
家庭用システムでは、洗浄サイクルは通常、約2分〜約45分、好ましくは約5分〜約35分、最も好ましくは約8分〜約30分で実行される(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0035】
本発明のすすぎ助成組成物を使用する場合の最終のすすぎサイクルは通常、工業用システムでは約5〜約90秒間、家庭用システムでは約2分〜約25分間、好ましくは工業用システムでは約10秒〜約60秒間、家庭用システムでは約5分〜約20分間、最も好ましくは工業用システムでは約7秒〜約12秒間、家庭用システムでは約10分〜約15分間で実行される(そこに包括される範囲はすべて包含される)。
【0036】
洗浄サイクルの温度(工業用および家庭用システムにおける)は通常、ほぼ外気温〜約80℃、好ましくは約35℃〜約70℃、最も好ましくは約55℃〜約65℃である(そこに包括される範囲すべてを包含する)。最終のすすぎ(本発明のすすぎ助成組成物を使用する)の温度は通常、ほぼ外気温〜約100℃、好ましくは約30℃〜約95℃、最も好ましくは約40℃〜約85℃であり(そこに包括される範囲すべてを包含する)、それにより洗浄される食器類は通常、本発明のすすぎ助成組成物中に浸漬されるか、および/または本発明のすすぎ助成組成物を噴霧される。かかる方法の最終的な結果は、光沢仕上げを有するきれいな食器類であり、それによりデンプン除去が高められ、デンプンの蓄積が防止される。食器類は、本発明のすすぎ助成組成物にさらされていないが、市販の組成物にさらされたきれいな食器類とほぼ実質的に同じ時間で乾燥する。
【0037】
例えば本発明の方法で使用される食器類に関して、かかる食器類としては、KitchenAid、Bendix Appliances、Electrolux、Meiko、Hobart、Winterhalter、Equator Appliance、Frigidaire、Champion等を含む製造業者から市販される食器類が挙げられる。
【0038】
本明細書中では、本発明で記載されるバイオポリペプチドは、すすぎ助成組成物中に存在してもよいし、またはほぼ組成物が食器洗い機に入った時点で前駆物質のすすぎ助成組成物中に添加してもよいことに留意されたい。
【0039】
さらに、本発明により洗浄される食器類(または任意の従来の方法により洗浄される食器類)は、汚れにさらされる前に、プレコーティング組成物で前処理してもよい。かかる方法は、
(a)バイオポリペプチド、および
(b)水
を含むプレコーティング組成物で汚れていない食器類をプレコーティングする工程を含む。
【0040】
プレコーティング組成物は、当該技術分野で認識される任意の技術により洗浄される食器類に使用できる。通常、食器類は、任意のプレコーティング組成物に浸漬されるか、または任意のプレコーティング組成物を噴霧される。
【0041】
使用される任意のプレコーティング組成物の量は、プレコーティング組成物が食器類の表面をコーティングし、かつ食器類の従来の用途を妨害しないという範囲にのみ制限される。多くの場合、プレコーティング組成物は、約0.50〜約30.0重量%のバイオポリペプチドを含む(そこに包括される範囲すべてを包含する)。
【0042】
以下の実施例は説明の目的で提供され、本発明の範囲における限定としては意図されない。したがって、本発明の精神を逸脱することなく、本発明の特定の実施形態に様々な変更がなされ得ることは明らかである。したがって、本発明は、示しかつ記載した正確な実施形態に限定されず、特許請求の範囲に示すものにのみ限定される。
【実施例1】
【0043】
それぞれ4枚のセラミックプレートを有する6つのセットを、標準的な工業用食器洗い用洗浄剤(Diversey Lever, Suma Brandより市販されている)で前洗浄し、約50ppmのゼラチン(タイプA)を含有する熱湯(約70℃)を有する使用溶液ですすいだ。各セットのすすぎ工程は、セット1、2および3に関して、それぞれpH8、pH5、およびpH3で実施した。各実験に関する対照セットは、上記pHレベルに調整した熱湯(約70℃)(ゼラチンなし)ですすいだ。
【0044】
乾燥後、ジャガイモのデンプンスラリー(Sigma-Aldrichからのジャガイモデンプン粉末67.0g、および水1.0リットルを約95℃で5.0分間加熱したもの)で汚し(ペンキ用はけで汚れ2.0gを塗布)、一晩放置した。続いて、皿を上記洗浄剤および酵素(20ppmのアミラーゼ)中で洗浄した。ヨウ素溶液(水1リットル当たりI21.25グラムおよびKI9.2グラム)中にプレートを浸漬し、プレートを紫色で視覚的に評価することにより、残った汚れについてプレートを評価した。洗浄の結果を表1に示す。残った汚れレベルは、ゼラチンコーティングをpH8で適用した場合には44%、コーティングをpH5またはpH3で適用した場合には100%減少した。
【0045】
様々なpHでゼラチン溶液で前処理した後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表1】
【実施例2】
【0046】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、実施例1の洗浄剤で前洗浄した後、100ppmの使用溶液(pH約8.0)(バイオポリペプチドとして、第1のセットはゼラチンを有する使用溶液、第2のセットはカゼイン(カゼイン酸ナトリウム)を有する使用溶液)でプレコーティングし、続いて実施例1で記載したようにジャガイモデンプンで汚した。洗浄剤で洗浄した後、プレートをプレコートするのに使用した各々の使用溶液でプレートのセットをすすいだ。風乾後、プレートを次のサイクルで汚した。汚れ/洗浄/すすぎサイクルを3回(1日に1度、3日間)繰り返し、上述の様式で、残った汚れについてプレート評価した。
【0047】
3回の汚れ/洗浄/すすぎサイクル後の残った汚れレベルを表2に示す。汚れレベルは、3回のサイクルそれぞれの後で、(プレートの第3のセットである)対照(バイオポリペプチド使用せず)よりもバイオポリペプチドでコーティングしたサンプルにおいて実質的に低い。
【0048】
すすぎ工程(pH8)中でのバイオポリペプチドによる3回の洗浄サイクル後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表2】
【実施例3】
【0049】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、実施例2に記載したのと同様の様式で処理した。ただし、プレコートおよびすすぎにはバイオポリペプチドの50ppmの溶液を使用し、クエン酸を用いてpHを5に調整した。
【0050】
3回の汚れ/洗浄/すすぎサイクル後の残った汚れレベルを表3に示す。汚れレベルは、ゼラチンおよびカゼインをバイオポリペプチドとして選択した場合にはほぼゼロであったのに対し、対照サンプルは86%汚れていた。
【0051】
すすぎ工程(pH5)中でのバイオポリペプチドによる3回の洗浄サイクル後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表3】
【実施例4】
【0052】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、工業用食器洗い用洗浄剤(Diversey Lever, Precision Advantage)で前洗浄し、熱湯(約70℃)およびバイオポリペプチドとして100ppmの卵アルブミンを有する使用溶液ですすいだ。すすぎ工程は、セット1、および2に関して、それぞれpH8、およびpH6.5で実施した。各実験に関する対照セットは、上述のpHレベルに調整した水(バイオポリペプチドなし)ですすいだ。クエン酸を用いてpHを調整した。
【0053】
風乾後、処理したプレートを複合汚れ(ルー・ブラン、植物性脂肪約15%)で汚し、約70℃で1時間加熱した。続いて、上記洗浄剤を用いて工業用食器洗い機でプレートを洗浄し、実施例1に記載したのと同様の様式で、残った汚れに関して評価した。洗浄の結果を表4に示す。残った汚れレベルは、pH8での卵アルブミンすすぎに関しては60%、pH6.5での卵アルブミンすすぎに関しては55%減少した。
【0054】
pH8およびpH6.5で卵アルブミン溶液で前処理した後のプレート上に残った複合脂質/デンプン汚れレベル
【表4】
【実施例5】
【0055】
それぞれ4枚のプレートを有する2つのセットを、工業用食器洗い用洗浄剤(Diversey Lever, Suma Brand)で前洗浄し、バイオポリペプチドとして50ppmまたは100ppmのウシ血清アルブミンを含有する熱湯(約70℃)ですすいだ。各実験に関する4つのプレートを有する対照セットは、水(バイオポリペプチドなし)ですすいだ。
【0056】
風乾後、プレートをジャガイモのデンプンスラリーで汚し、一晩放置した。続いて、プレートを上述と同じ洗浄剤中で洗浄した。実施例1と同様にプレートを評価した。洗浄の結果を表5に示す。残った汚れレベルは、50ppmのウシ血清アルブミン溶液に関して30%、100ppmのウシ血清アルブミン溶液に関して47%減少した。
【0057】
50ppmおよび100ppmのウシ血清アルブミン溶液で前処理した後のプレート上に残ったジャガイモデンプン汚れレベル
【表5】
Claims (20)
- 洗浄される物品上でデンプンの蓄積を防止し、よごれの除去を改善する、バイオポリペプチドを含む食器洗い機用すすぎ助成組成物。
- 前記バイオポリペプチドが、ゼラチン、卵アルブミン、ウシ血清アルブミン、カゼイン、カゼイン酸ナトリウム、またはそれらの混合物である請求項1記載のすすぎ助成組成物。
- 前記バイオポリペプチドが、酵母タンパク質、乳漿タンパク質、野菜のタンパク質、植物タンパク質、動物性にかわ、コラーゲン、コラーゲン加水分解産物、またはそれらの混合物である請求項1記載のすすぎ助成組成物。
- 前記すすぎ助成組成物が、約0.5重量%〜約30.0重量%のバイオポリペプチドを含む請求項1記載のすすぎ助成組成物。
- 前記すすぎ助成組成物がさらに、アルコール、ヒドロトロープ、防腐剤、酸、界面活性剤、および水からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤を含む請求項1記載のすすぎ助成組成物。
- 前記界面活性剤が低発泡性非イオン性界面活性剤である請求項5記載のすすぎ助成組成物。
- 前記すすぎ助成組成物が約2.0〜約10.0のpHを有する使用溶液を生じる請求項1記載のすすぎ助成組成物。
- (a)食器類を、バイオポリペプチドを含むすすぎ助成組成物と接触させる工程、および
(b)前記すすぎ助成組成物から前記食器類を取り出す工程
とを有する食器類上でのデンプンの蓄積を防止する方法。 - 前記バイオポリペプチドが、ゼラチン、卵アルブミン、ウシ血清アルブミン、カゼイン、カゼイン酸ナトリウム、またはそれらの混合物である請求項8記載の方法。
- 前記バイオポリペプチドが、酵母タンパク質、乳漿タンパク質、野菜のタンパク質、植物タンパク質、動物性にかわ、コラーゲン、コラーゲン加水分解産物、またはそれらの混合物である請求項8記載の方法。
- 前記すすぎ助成組成物が約0.5重量%〜約30.0重量%のバイオポリペプチドを含む請求項8記載の方法。
- 前記すすぎ助成組成物がさらに、アルコール、ヒドロトロープ、防腐剤、酸、界面活性剤、および水からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤を含む請求項8記載の方法。
- 前記界面活性剤が低発泡性非イオン性界面活性剤である請求項8記載の方法。
- 前記すすぎ助成組成物が約2.0〜約10.0のpHを有する使用溶液を生じる請求項8記載の方法。
- 前記すすぎ助成組成物がほぼ外気温〜約100℃の温度である請求項8記載の方法。
- (a)バイオポリペプチド、および
(b)水
を含むプレコーティング組成物を汚れがついていない食器類と接触させる工程を有するデンプン汚れの蓄積を防止するための、汚れがついていない食器類を前処理する方法。 - 前記バイオポリペプチドが、ゼラチン、卵アルブミン、ウシ血清アルブミン、カゼイン、カゼイン酸ナトリウム、またはそれらの混合物である請求項16記載の方法。
- 前記バイオポリペプチドが、酵母タンパク質、乳漿タンパク質、野菜のタンパク質、植物タンパク質、動物性にかわ、コラーゲン、コラーゲン加水分解産物、またはそれらの混合物である請求項16記載の方法。
- 前記プレコーティング組成物が約0.50〜約30.0重量%のバイオポリペプチドを含む請求項16記載の方法。
- 前記プレコーティング組成物が前記食器類上に噴霧される請求項16記載の方法。
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