JPH1190641A - 組立ラインにおけるワークハンドリング方法及び溶接方法 - Google Patents

組立ラインにおけるワークハンドリング方法及び溶接方法

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JPH1190641A
JPH1190641A JP9255702A JP25570297A JPH1190641A JP H1190641 A JPH1190641 A JP H1190641A JP 9255702 A JP9255702 A JP 9255702A JP 25570297 A JP25570297 A JP 25570297A JP H1190641 A JPH1190641 A JP H1190641A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の組立ラインにおいて例えばボディサ
イドアウタ等のワークに対してフロントインナ部品など
の小物部品を組付け溶接する際に、溶接ロボットを位置
決め手段に兼用したワークの位置決め方法を提供する。 【解決手段】 組立ラインにおける搬送装置3のキャリ
ッジ5によって支持され、かつ溶接ステーションST3
に搬送されてきたワークWの所望位置を、当該溶接ステ
ーションに配置された適数の溶接ロボット29A,29
Bに備えたサーボガン37によって保持し、前記キャリ
ッジ5に対する前記サーボガン37の位置を制御して、
前記キャリッジ5及びサーボガン37によって支持され
たワークWの位置決めを行った後、前記溶接ステーショ
ンに配置されたハンドリングロボット21に備えた冶具
ハンド33を前記ワークWへ接近せしめ、当該冶具ハン
ド33によって前記ワークWを保持する組立ラインにお
けるワークハンドリング方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立ラインにおけ
るワークのハンドリング方法及び溶接方法に係り、さら
に詳細には、例えば自動車の組立ラインにおいて、自動
車における例えばボディサイドアウタなどのごときワー
クに対して例えばフロントインナ部品などのごとき小物
部品を組付け溶接する際のワークの位置決め方法及びス
ポット溶接する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る先行例として、例えば特開
平1−222828号公報等がある。この先行例におい
ては、搬送レールに沿って移動自在のハンガにサイドメ
ンバなどのワークを吊り下げ保持して加工ステーション
へ搬送し、加工ステーションに備えた複数の位置決めガ
イドによって上記ワークの位置決めを行う構成である。
【0003】また、従来においては、組立ラインにおけ
る搬送装置のキャリッジによって支持されて溶接ステー
ションに搬送されて来たワークを、当該溶接ステーショ
ンに配置したハンドリングロボットに備えた冶具ハンド
によって保持して溶接作業位置へ搬送位置決めした後、
小物部品を組付け溶接ロボットによってスポット溶接す
ることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記先行例のごとき構
成においては、ワークの形状,寸法が異なると、ワーク
を位置決めするための位置決めガイドの形状,寸法及び
個数等の変更を必要とする場合があり、汎用性に欠ける
と共に複雑になるという問題がある。
【0005】ハンドリングロボットに備えた冶具ハンド
によってワークを保持する構成においては、ワークの位
置決めを正確に行わないと、前記冶具ハンドによってワ
ークを保持するとき、ワークと冶具ハンドがせってしま
って正確に保持できないことがある。また、冶具ハンド
をワークから離反するときには、例えば冶具ハンドに備
えたロケートピンをワークの位置決め孔から抜くときに
エジェクタ装置が別個に必要になるなど、構成が複雑に
なるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発
明は、組立ラインにおける搬送装置のキャリッジによっ
て支持され、かつ溶接ステーションに搬送されてきたワ
ークの所望位置を、当該溶接ステーションに配置された
適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって保持
し、前記キャリッジに対する前記サーボガンの位置を制
御して、前記キャリッジ及びサーボガンによって支持さ
れたワークの位置決めを行った後、前記溶接ステーショ
ンに配置されたハンドリングロボットに備えた冶具ハン
ドを前記ワークへ接近せしめ、当該冶具ハンドによって
前記ワークを保持する組立ラインにおけるワークハンド
リング方法である。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、溶接ロボットに備えたサーボガンによっ
てワークの保持を行うとき、サーボガンに備えた一方の
電極をワークの一側面に当接してワークの位置決めを行
った後、サーボガンに備えた他方の電極をワークの他側
面に当接せしめて、前記一方の電極と他方の電極によっ
てワークを挾持する組立ラインにおけるワークハンドリ
ング方法である。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
発明において、サーボガンに備えた電極の摩耗量を検出
し、この検出した摩耗量に対応して溶接ロボットに備え
たサーボガンの位置補正を行ってワークを正確な位置に
保持する組立ラインにおけるワークハンドリング方法で
ある。
【0009】請求項4に係る発明は、組立ラインにおけ
る搬送装置のキャリッジによって支持され、かつ溶接ス
テーションに搬送されて来たワークに小物部品を溶接す
る方法において、溶接ステーションに搬送されて来たワ
ークの所望位置を、当該溶接ステーションに配置された
適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって保持
し、前記キャリッジとサーボガンによって保持されたワ
ークの位置決めを行う(a)工程と、前記溶接ステーシ
ョンに配置されたハンドリングロボットに備えた冶具ハ
ンドを位置決めされた前記ワークへ接近せしめ、当該冶
具ハンドによって前記ワークを保持した後、前記溶接ロ
ボットにおけるサーボガンによる保持を解放する(b)
工程と、前記ハンドリングロボットを制御して、前記キ
ャリッジからワークを外して溶接作業位置へ移動し位置
決めする(c)工程と、前記溶接ステーションに配置さ
れた小物部品セット用ロボットによって小物部品を前記
ワークの必要箇所へ位置決めする(d)工程と、前記溶
接用ロボットに備えたサーボガンによって前記ワークと
小物部品との必要箇所の溶接を行う(e)工程と、前記
ハンドリングロボットを制御して前記ワークを前記キャ
リッジに戻す(f)工程と、前記溶接用ロボットにおけ
る前記サーボガンによって前記ワークの適宜位置を再び
保持した後、前記ハンドリングロボットにおける冶具ハ
ンドを前記ワークから離脱する(g)工程と、前記溶接
ロボットにおける前記サーボガンによるワークの保持を
解放する(h)工程と、搬送装置における前記キャリッ
ジを、次の加工ステーションへ移動する(i)工程と、
の各工程よりなる組立ラインにおけるワークに対する小
物部品の溶接方法である。
【0010】請求項5に係る発明は、組立ラインにおけ
る搬送装置のキャリッジによって支持され、かつ溶接ス
テーションに搬送されて来たワークに増打を行う方法に
おいて、溶接ステーションに搬送されて来たワークの所
望位置を、当該溶接ステーションに配置された第1の適
数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって保持し、
前記キャリッジと前記サーボガンによって保持されたワ
ークの位置決めを行う(a)工程と、前記溶接ステーシ
ョンに配置された第2の適数の溶接ロボットに備えたサ
ーボガンによって、位置決めされた前記ワークの適数箇
所にスポット溶接を行う(b)工程と、次に、第2の適
数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって前記ワー
クの適宜位置を保持してワークの位置決めを行う(c)
工程と、前記第1の適数の溶接ロボットに備えたサーボ
ガンによって、位置決めされた前記ワークの適数箇所に
スポット溶接を行う(d)工程と、の各工程よりなる組
立ラインにおける溶接方法である。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
発明において、第1の適数の溶接ロボットに備えたサー
ボガンによってワークを保持し、第2の適数の溶接ロボ
ットに備えたサーボガンによってスポット溶接を行う工
程と、第2の適数の溶接ロボットに備えたサーボガンに
よってワークを保持し、第1の適数の溶接ロボットに備
えたサーボガンによってスポット溶接を行う工程とを適
数回交互に繰り返す組立ラインにおける溶接方法であ
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、組立ラインにお
ける搬送装置のキャリッジによって支持され、かつ溶接
ステーションに搬送されてきたワークの所望位置を、当
該溶接ステーションに配置された適数の溶接ロボットに
備えたサーボガンによって保持し、前記キャリッジに対
する前記サーボガンの位置を制御して、前記キャリッジ
及びサーボガンによって支持されたワークの位置決めを
行った後、前記溶接ステーションに配置されたハンドリ
ングロボットに備えた冶具ハンドを前記ワークへ接近せ
しめ、当該冶具ハンドによって前記ワークを保持する組
立ラインにおけるワークハンドリング方法である。
【0013】すなわち、溶接ステーションに配置された
溶接ロボットにおけるサーボガンによってワークを保持
しワークの位置決めを行うものであるから、格別の位置
決め装置を設けることなしにワークの位置決めを正確に
行うことができる。したがって、位置決め装置の簡略化
を図ることができると共に、溶接ステーションにおける
作業干渉物が少なくなることになり、全体的構成の簡素
化を図ることができる。
【0014】また、溶接ロボットに備えたサーボガンに
よってワークを保持し位置決めすることにより、ワーク
の形状,寸法等が変化する場合であっても、ロボット動
作の教示を変更することによって容易に対応することが
でき、かつ所望位置へのワークの位置決めを正確に行う
ことができるものである。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、溶接ロボットに備えたサーボガンによっ
てワークの保持を行うとき、サーボガンに備えた一方の
電極をワークの一側面に当接してワークの位置決めを行
った後、サーボガンに備えた他方の電極をワークの他側
面に当接せしめて、前記一方の電極と他方の電極によっ
てワークを挾持するものであるから、例えばエアーシリ
ンダ等のアクチュエータの作動によってワークを急激に
保持する場合とは異なり、ワークの変形や保持部に衝撃
による凹凸等が生じることを防止できる。また、搬送装
置によって移送されて来たワークの位置,姿勢が正確で
ない場合であっても、上記ワークの位置,姿勢を正確な
位置,姿勢に修正して保持することができるものであ
る。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
発明において、サーボガンに備えた電極の摩耗量を検出
し、この検出した摩耗量に対応して溶接ロボットに備え
たサーボガンの位置補正を行ってワークを正確な位置に
保持するものであるから、スポット溶接によってサーボ
ガンにおける電極に摩耗を生じた場合であっても、上記
摩耗に拘りなくワークの位置決めを正確に行うことがで
きる。
【0017】請求項4に係る発明は、組立ラインにおけ
る搬送装置のキャリッジによって支持され、かつ溶接ス
テーションに搬送されて来たワークに小物部品を溶接す
る方法において、溶接ステーションに搬送されて来たワ
ークの所望位置を、当該溶接ステーションに配置された
適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって保持
し、前記キャリッジとサーボガンによって保持されたワ
ークの位置決めを行う(a)工程と、前記溶接ステーシ
ョンに配置されたハンドリングロボットに備えた冶具ハ
ンドを位置決めされた前記ワークへ接近せしめ、当該冶
具ハンドによって前記ワークを保持した後、前記溶接ロ
ボットにおけるサーボガンによる保持を解放する(b)
工程と、前記ハンドリングロボットを制御して、前記キ
ャリッジからワークを外して溶接作業位置へ移動し位置
決めする(c)工程と、前記溶接ステーションに配置さ
れた小物部品セット用ロボットによって小物部品を前記
ワークの必要箇所へ位置決めする(d)工程と、前記溶
接用ロボットに備えたサーボガンによって前記ワークと
小物部品との必要箇所の溶接を行う(e)工程と、前記
ハンドリングロボットを制御して前記ワークを前記キャ
リッジに戻す(f)工程と、前記溶接用ロボットにおけ
る前記サーボガンによって前記ワークの適宜位置を再び
保持した後、前記ハンドリングロボットにおける冶具ハ
ンドを前記ワークから離脱する(g)工程と、前記溶接
ロボットにおける前記サーボガンによるワークの保持を
解放する(h)工程と、搬送装置における前記キャリッ
ジを、次の加工ステーションへ移動する(i)工程と、
の各工程よりなる組立ラインにおけるワークに対する小
物部品の溶接方法であるから、ハンドリングロボットに
備えた冶具ハンドによってワークを保持するとき、ワー
クは溶接用ロボットのサーボガンによって保持され位置
決めされた状態にあるので、冶具ハンドによってワーク
を正確に保持することができる。
【0018】したがって、溶接作業位置へのワークの位
置決めを正確に行うことができ、延いては、このワーク
に対する小物部品の位置決めを正確に行うことができる
こととなり、精度の良い組付けを行うことができる。
【0019】さらに、ハンドリングロボットの冶具ハン
ドをワークから離脱するときには溶接用ロボットにおけ
るサーボガンによって、ワークを再び保持するので、例
えば、冶具ハンドに備えたロケートピンを、ワークの位
置決め孔から引き抜くようなとき、ワークを相対的に押
し出すためのエジェクタが不要になると共に、上記位置
決め孔とロケートピンとのかじり現象の発生を防止する
ことができる。よって、冶具ハンドの構成の簡素化を図
ることができるものである。
【0020】請求項5に係る発明は、組立ラインにおけ
る搬送装置のキャリッジによって支持され、かつ溶接ス
テーションに搬送されて来たワークに増打を行う方法に
おいて、溶接ステーションに搬送されて来たワークの所
望位置を、当該溶接ステーションに配置された第1の適
数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって保持し、
前記キャリッジと前記サーボガンによって保持されたワ
ークの位置決めを行う(a)工程と、前記溶接ステーシ
ョンに配置された第2の適数の溶接ロボットに備えたサ
ーボガンによって、位置決めされた前記ワークの適数箇
所にスポット溶接を行う(b)工程と、次に、第2の適
数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって前記ワー
クの適宜位置を保持してワークの位置決めを行う(c)
工程と、前記第1の適数の溶接ロボットに備えたサーボ
ガンによって、位置決めされた前記ワークの適数箇所に
スポット溶接を行う(d)工程と、の各工程よりなる組
立ラインにおける溶接方法であるから、ワークを位置決
めするための格別の位置決め装置が不要であり、全体的
構成の簡素化を図ることができる。
【0021】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
発明において、第1の適数の溶接ロボットに備えたサー
ボガンによってワークを保持し、第2の適数の溶接ロボ
ットに備えたサーボガンによってスポット溶接を行う工
程と、第2の適数の溶接ロボットに備えたサーボガンに
よってワークを保持し、第1の適数の溶接ロボットに備
えたサーボガンによってスポット溶接を行う工程とを適
数回交互に繰り返す組立ラインにおける溶接方法である
から、ワークの形状が複雑であり、かつスポット溶接す
べき打点が複雑配置で多数ある場合であっても、各サー
ボガンによるワークの保持位置を変更し乍らスポット溶
接を繰り返すこととなり、全打点を確実にスポット溶接
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】理解を容易にするために、組立ラ
インの構成について概略的,概念的に説明すると、図
1,図2に示すように、組立ラインには、第1,第2,
第3,第4の各溶接ステーションST1,ST2,ST
3,ST4及び第5のステーションST5に亘って延伸
したガイドレール1を備えた搬送装置3(図2参照)を
備えている。
【0023】この搬送装置3におけるガイドレール1に
はキャリッジ5が移動可能に支持されている。このキャ
リッジ5は前記ガイドレール1に沿って前記各ステーシ
ョンST1〜ST5に対応した位置へ移動位置決め自在
である。そして、このキャリッジ5には、例えばボディ
サイドアウタ等のごとき適宜のワークWを保持するため
の適数のフック7が設けられている。
【0024】前記第1のステーションST1は、例えば
仮置き台9に載置されたフロントアウタ部品11,リア
フェンダ部品13等の各部品をハンドリングロボット1
5A,15Bによって前記キャリッジ5のフック7に適
宜にセットし、かつ溶接用ロボット17によって前記両
部品11,13を仮止めするための加工ステーションで
ある。
【0025】第2ステーションST2は、第1のステー
ションSTにおいて仮止めされ、キャリッジ5によって
搬送されて来た前記両部品11,13に対して複数の溶
接ロボット19を用いて増し打ちによるスポット溶接を
行う加工ステーションである。この第2のステーション
ST2において両部品11,13を増し打ちすることに
より両部品11,13は一体となってボディサイドアウ
タのごときワークWとなるものである。
【0026】第3のステーションST3は、前記キャリ
ッジ5によって搬送されて来たワークWを、ハンドリン
グロボット21によって保持し、このハンドリングロボ
ット21に保持されたワークWに対して、仮置き台23
上に載置されていた例えばフロントインナ部品などのご
とき適宜の小物部品25を、小物部品セット用ロボット
27によって前記ワークWの必要箇所へ移送し位置決め
した後、複数の溶接用ロボット29A,29Bによって
スポット溶接する加工ステーションである。
【0027】第4のステーションST4は、前記キャリ
ッジ5によって搬送されて来たワークWに対して複数の
溶接ロボット31によって前記小物部品25の増し打ち
によるスポット溶接を行う加工ステーションである。
【0028】第5のステーションST5は、小物部品2
5を組付けたワークWを次工程へ搬送するためのステー
ションである。
【0029】以上のごとき説明より理解されるように、
組立ラインは複数の加工ステーションを備えるものであ
り、各加工ステーションへのワークの搬送はガイドレー
ル1に沿って移動可能のキャリッジ5によって行われ
る。そして、前記第3のステーションのごとく、ハンド
リングロボット21によってワークWを保持するとき、
キャリッジ5に支持されたワークWを正確に位置決め
し、この位置決めしたワークWをハンドリングロボット
21によって保持する必要がある。
【0030】すなわち、キャリッジ5に支持されたワー
クWを正確に位置決めしないとハンドリングロボット2
1によってワークWを正確に保持することができず、小
物部品セット用ロボット27によって小物部品25を組
付けるとき、正確に組付けることができなくなる。
【0031】そこで、第3のステーションにおいては、
搬送装置3のキャリッジ5によって支持され、かつ第3
のステーションに搬送されて来たワークWを正確に位置
決めする必要がある。ここで、適宜の位置決め冶具,装
置等を用いて上記ワークWの位置決めを行うことも可能
である。この場合、ワークWの形状,寸法の変化に対応
するには複数の位置決め冶具,装置を用意しなければな
らず、汎用性に欠けるという問題があると共に、場合に
よっては上記位置決め冶具,装置が小物部品の組付け,
溶接時に邪魔になり易いという問題がある。
【0032】そこで、本発明は次のごとき手段を講じた
ものである。以下その具体的構成について説明する。
【0033】図1より理解されるように、第3のステー
ションにおいては、搬送装置3におけるガイドレール1
を間にして一方にハンドリングロボット21が配置して
あり、他方に小物部品セット用ロボット27が配置して
ある。そして、上記小物部品セット用ロボット27の両
側方に溶接用ロボット29A,29Bが配置してある。
【0034】図3,図4より理解されるように、前記ハ
ンドリングロボット21は、多関節の産業用ロボットよ
りなるものであって、ロボットアームの先端部にはワー
クWを保持するための冶具ハンド33を備えている。こ
の冶具バンド33は、詳細な図示は省略するが、ワーク
Wの複数箇所を把持するための複数のワーククランプを
備えると共に、ワークWに設けた適数の位置決め孔に対
して係合離脱可能のロケートピンを備えた構成である。
【0035】前記小物部品セット用ロボット27は、上
記ハンドリングロボット21と同様構成のロボットであ
って、ロボットアームの先端部に、小物部品25A,2
5Bを保持することのできるロボットハンド35を備え
た構成である。
【0036】前記溶接ロボット29A,29Bは、多関
節の産業用ロボットよりなるものであって、そのロボッ
トアームの先端部にはワークWを把持可能かつワークW
に対してスポット溶接を行うことのできるサーボガン3
7を備えている。
【0037】上記サーボガン37は、C形状又はL形状
に形成したヨークの一端部に固定側の電極を設け、他端
部側に、上記固定側の電極に対して接近離反自在の可動
電極を設け、かつこの可動電極の移動をサーボモータに
よって制御可能に構成してあるものである。したがっ
て、サーボガン37においては可動電極の移動速度,移
動位置を制御可能である。なお、サーボガンを備えた溶
接用ロボットは、例えば特開平6−31460号公報等
によって公知であるので、溶接用ロボット29A,29
Bについてのより詳細な説明は省略する。
【0038】以上のごとき構成において、搬送装置3に
おけるキャリッジ5のフック7によって支持されて第3
のステーションST3にワークWが搬送され、キャリッ
ジ5が所定位置に停止して位置決めされると、複数の溶
接ロボット29A,29Bがコンピュータのごとき制御
装置(図示省略)の制御の下に制御作動され、当該溶接
用ロボット29A,29Bに備えたサーボガン37によ
って前記ワークWの所望位置が把持される。すなわち、
ワークWは、前記キャリッジ5と複数のサーボガン37
によって支持された態様となる。
【0039】この場合、各溶接ロボット29A,29B
を制御作動して、前記キャリッジ5に対する各サーボガ
ン37の位置を制御調節してワークWの位置,姿勢を修
正し正確な位置に位置決めすることになる。すなわち、
例えば前記キャリッジ5にワークWが僅かに傾斜して支
持されているような場合、その傾斜が修正されて垂直状
の正確な位置に位置決めされるものである。
【0040】より詳細には、溶接用ロボット29A,2
9Bにサーボガン37での加圧を指令するとき、図5に
示すごときパターン制御を行う。すなわち、サーボガン
37に備えた固定電極39Aと可動電極39B(図6参
照)によってワークWを挾持加圧するように指令すると
(A点)、溶接用ロボット29A,29Bが制御作動さ
れてサーボガン37に備えた固定電極39Aが予め設定
された高速の移動速度VHAで移動されると共に、サー
ボガン37のサーボモータが制御作動されて可動電極3
9Bは予め設定された高速の移動速度VHBでワークW
の方向へ移動し、所定時間経過後に減速指令されると
(B点)、固定電極39AがワークWに近接する速度が
低速VLAになると共に、可動電極39Bの移動速度が
VLBの低速になる。
【0041】そして、固定電極39AがワークWに接触
し、溶接用ロボット29A,29Bの位置決めが行われ
ると、固定電極39Aの移動が停止されワークWの位置
決めが行われる。その後、サーボガン37に備えたサー
ボモータの作動によって可動電極39BがワークWに当
接し、固定電極39Aと可動電極39Bとによってワー
クWを挾持することになる。
【0042】上述のように、サーボガン37に備えた固
定電極39Aと可動電極39BによってワークWを挾持
するとき、低速移動でもってワークWに当接し挾持する
ので、例えば図6(A)に示すようにワークWが正規の
位置,姿勢に対して僅かに傾斜しているような場合、固
定電極39Aに対してワークWが適宜に滑り、図6
(B)に示すように、ワークWの位置,姿勢を修正した
後に可動電極39Bによって挾持し保持することができ
るものである。
【0043】なお、ワークWの位置決めのために、上述
のようにサーボガン37における固定電極39Aと可動
電極39BによってワークWを挾持するときは、スポッ
ト溶接を行わないので、両電極間に通電は行われない構
成としてある。
【0044】ところで、エアーシリンダのごときアクチ
ュエータでもって可動電極を移動する形式のエアーガン
においては、図5(B)に示すパターンのごとく可動電
極を急速に移動している間に固定電極と可動電極によっ
てワークを挾持することになるので、例えば固定電極に
対してワークを滑らせてワークを正規の位置及び姿勢に
修正する前にワークを両電極で挾持することとなる。し
たがって、ワークWは、図6(C)に示すように正規の
位置(点線の位置)から位置ずれした状態に保持される
ことになり、望ましいものではない。
【0045】前述したごとく、第3のステーションST
3においてワークWがキャリッジ5及び溶接ロボット2
9A,29Bのサーボガン37によって支持されて正確
な位置に位置決めされた状態にあるとき、前記ハンドリ
ングロボット21に備えた冶具ハンド33を前記ワーク
Wへ接近せしめ、当該冶具ハンド33によってワークW
を保持することにより、冶具ハンド33によってワーク
Wを正確に保持できるものである。
【0046】ところで、前記溶接用ロボット29A,2
9Bにおけるサーボガン37の固定電極39Aと可動電
極39BによってワークWを挾持するとき、図7(A)
に示すように、両電極39A,39Bが新品で摩耗のな
い場合には摩耗補正を行うことなく、固定電極39Aに
対して可動電極39Bを距離Lだけ移動すれば良い。し
かし、両電極39A,39Bに摩耗を生じている場合に
は、両電極39A,39Bの摩耗を検出して、その摩耗
分Dだけ補正して可動電極39Bを(L+D)移動する
必要がある。すなわち、サーボガン37によってワーク
Wを保持し位置決めを行う場合には、両電極39A,3
9Bの摩耗量を検出して位置補正を行う。
【0047】上記両電極39A,39Bの摩耗量を検出
する方法としては、前記特開平6−31460号に記載
の方法を採用することもできる。また、両電極39A,
39Bをそれぞれ基準位置に位置決めしたときに撮像装
置によって撮像し、新品時における撮像時の寸法と比較
することによって摩耗量を求めることも可能である。す
なわち、両電極9A,39Bの摩耗量の検出は種々の手
段を採用することができる。要は、両電極の摩耗量を検
出してその摩耗量に相当する分の位置補正を行えば良い
ものである。
【0048】既に理解されるように、搬送装置3におけ
るキャリッジ5に備えたフック7によって支持されたワ
ークWを第3のステーションST3に搬送すると、ワー
クWは、当該第3のステーションST3に配置した複数
の溶接ロボット29A,29Bに備えたサーボガン37
によって適宜位置を保持され、位置及び姿勢を正確な状
態に修正されるものである。
【0049】したがって、ハンドリングロボット21に
おける治具ハンド33に備えたワーククランプ33Cに
よってワークWをクランプすると、図8(A)に示すよ
うに、ワークWの所定位置を正確にクランプすることが
でき、ワーククランプ33Cに備えた近接スイッチ等の
ごときセンサSが正確に動作するものである。
【0050】ところが、ワークWの位置、姿勢が正確に
位置決めされていない場合には、図8(B)に示すよう
に、ワーククランプ33CでもってワークWの所定位置
をクランプすると、ワークWとワーククランプ33Cと
の間にこじり合いを生じてワークWに変形を生じること
があると共に、前記センサSの動作が正確に行われず、
次の動作に悪影響を与えることがある。
【0051】ところが、本例においては前述したごと
く、ワークWの位置,姿勢は複数の溶接ロボット29
A,29Bのサーボガン37による保持によって正確な
位置に修正するので、上述のごとき悪影響を除去するこ
とができるものである。
【0052】さて、前記ワークWに小物部品25を組付
けるには、前述したごとくハンドリングロボット21に
おける冶具ハンド33によってワークWを正確に保持し
た後、前記溶接ロボット29A,29Bにおけるサーボ
ガン37によるワークWの保持を解放し、ハンドリング
ロボット21を制御して、前記キャリッジ5からワーク
Wを取り外し、ワークWを空間の溶接作業位置へ移動し
位置決めする。
【0053】上述のごとく、ハンドリングロボット21
によってワークWが空間の溶接作業位置に位置決めされ
た状態にあるときに、小物部品セット用ロボット27に
よって仮置き台23上の小物部品25を保持し、前記ワ
ークWの必要箇所へ移動し位置決めする。この際、ワー
クWに備えた係合用の凹凸部等のごとき係止部と小物部
品25に備えた係止部とが互いに係合することにより、
ワークWに対して小物部品25を正確に位置決めして組
付けることができるものである。
【0054】上述のごとくワークWに対して小物部品2
5を組付けた後、前記溶接用ロボット29A,29Bに
備えたサーボガン37によってワークWと小物部品25
の必要箇所をスポット溶接することにより、ワークWと
小物部品25とを一体化することができる。
【0055】上述のごとく、ワークWと小物部品25と
を一体化した後、前記ハンドリングロボット21を制御
してワークWを前記キャリッジ5に戻して、キャリッジ
5に再び支持せしめた後、前記溶接ロボット29A,2
9Bにおけるサーボガン37によってワークWの適宜位
置を再び保持する。
【0056】このように、ワークWがキャリッジ5と複
数のサーボガン37によって保持された状態にあるとき
に、前記ハンドリングロボット21における冶具ハンド
33をワークWから離脱する。この際、冶具ハンド33
に備えた例えばロケートピンがワークWに設けられた位
置決め孔に係合した状態にあって、この係合を解除する
場合であっても、ワークWはキャリッジ5と複数のサー
ボガン37によって保持されて不動状態にあるので、前
記位置決め孔とロケートピンとの間においてかじり現象
等を生じることなく円滑に離脱することができる。よっ
て、例えばロケートピンを引き抜くときに機能するエジ
ェクタ等が不要となるものであり、構成の簡素化を図る
ことができる。
【0057】前述のごとく、ワークWからハンドリング
ロボット21の冶具ハンド33を離脱した後、前記溶接
ロボット29A,29Bにおけるサーボガン37による
ワークWの保持を解放することにより、ワークWを支持
したキャリッジ5を次の加工ステーションST4へ移動
することができる。
【0058】前述したごとき一連の動作を系統的に説明
すると、図9に示すように、搬送装置のキャリッジ5が
前進し到着して停止すると(a)、溶接ロボット29
A,29Bのサーボガン37による保持が行われ
(b)、その後にハンドリングロボット21による保持
が行われると(c)、溶接ロボット29A,29Bによ
る解放が行われる(d)。そして、小物部品セット用ロ
ボット27によって小物部品25がワークWにセットさ
れると(e)、溶接ロボット29A,29Bによるスポ
ット溶接が行われる(f)。
【0059】溶接ロボット29A,29Bが溶接終了後
退避すると(g)、ハンドリングロボット21によって
ワークWがキャリッジ5へ戻される(h)。そして、溶
接ロボット29A,29BによってワークWが再び保持
されると(i)、ハンドリングロボット21がワークW
から離脱し(j)、溶接ロボット29A,29Bによる
保持が解放され(k)、キャリッジ5によって次工程へ
搬送される(l)。
【0060】以上のごとき説明より理解されるように、
キャリッジ5に支持されて移送されるワークWの位置決
めに溶接用ロボット29A,29Bを兼用するので、ハ
ンドリングロボット21によってワークWを保持しよう
とするとき、格別な位置決め装置,治具等は不要であ
り、全体的構成の簡素化を図ることができる。
【0061】以上の説明は、ワークWに対して小物部品
25を組付ける際に、溶接ロボット29A,29Bをワ
ークWの位置決めに兼用したが、ワークWとして仮止め
されたワークであって、第2,第4のステーションST
2,ST4のごとく増し打ちのスポット溶接のみを行う
加工ステーションにおいては、次のごとく機能するもの
である。
【0062】すなわち、複数の溶接ロボット19(第2
の加工ステーションを例示)を、図10に示すように、
第1の溶接ロボット群19Aと第2の溶接ロボット群1
9Bとに配分した状態において、搬送装置のキャリッジ
5が前進し到着すると(a)、第1群又は第2群,図9
においては第2群の溶接ロボット19Bにおけるサーボ
ガン37によってワークWの位置決めを行い(b)、第
1群の溶接ロボット19Aによって増し打ちのスポット
溶接が行われる(c)。
【0063】次に第1群の溶接ロボット19Aによって
ワークWの位置決めを行い(d)、第2群の溶接ロボッ
ト19Bによって増し打ちのスポット溶接が行われる
(e)。そして、第1群の溶接ロボット19Aによる位
置決め,増し打ちのスポット溶接と第2群の溶接ロボッ
ト19Bによる位置決め,増し打ちのスポット溶接と
が、位置を変更して適数回交互に繰り返えして全打点の
スポット溶接を終了すると(f)、ワークWを把持して
いたロボット群と溶接を完了したロボット群は共にワー
クWの搬送に邪魔にならない位置に退避する(g,
h)。その後、キャリッジ5によってワークWは次工程
の加工ステーションへ搬送される(i)。
【0064】上記説明より理解されるように、搬送装置
3におけるキャリッジ5によって支持され搬送されて来
たワークWに複数の溶接ロボットによって増し打ちのス
ポット溶接を行うとき、第1群の溶接ロボットと第2群
の溶接ロボットとを、ワークの位置決め装置的に交互に
使用して交互に増し打ちのスポット溶接を行うものであ
るから、格別な位置決め装置,治具等は不要であり、構
成の簡素化を図ることが容易なものである。
【0065】ところで、前述の説明においては、搬送装
置3におけるキャリッジ5にワークWを吊り下げて搬送
する場合について例示したけれども、本発明は、図11
に示すように、ガイドレール41に沿って移動可能のキ
ャリッジ43A,43B上にワークWを起立状態に支持
して搬送する構成においても同様に実施し得ることは勿
論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立ラインの構成を概念的,概略的に示した説
明図である。
【図2】組立ラインにおいてワークを搬送するための搬
送装置の概略的な説明図である。
【図3】組立ラインにおいてワークに小物部品を組付け
る加工ステーションの構成を示す斜視説明図である。
【図4】組立ラインにおいてワークに小物部品を組付け
る加工ステーションの構成を示す別方向からの斜視説明
図である。
【図5】溶接ロボットに備えたサーボガンによってワー
クを挾持するときの加圧挙動パターンを示す説明図であ
る。
【図6】サーボガンによってワークを保持するときの作
用説明図である。
【図7】サーボガンにおける電極の摩耗補正の説明図で
ある。
【図8】ハンドリングロボットにおける治具ハンドに備
えたワーククランプでもってワークをクランプするとき
の説明図である。
【図9】ワークに小物部品を組付ける際の、搬送装置,
ハンドリングロボット,溶接ロボットの一連の動作順を
説明するための説明図である。
【図10】ワークに増し打ちのスポット溶接を行う場合
の搬送装置,第1,第2群の溶接ロボットの一連の動作
順を説明するための説明図である。
【図11】搬送装置の第2例を示す説明図である。
【符号の説明】
3 搬送装置 5 キャリッジ 7 フック 21 ハンドリングロボット 25 小物部品 27 小物部品セット用ロボット 29A,29B 溶接ロボット 33 冶具ハンド 37 サーボガン 39A 固定電極 39B 可動電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立ラインにおける搬送装置のキャリッ
    ジによって支持され、かつ溶接ステーションに搬送され
    てきたワークの所望位置を、当該溶接ステーションに配
    置された適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによっ
    て保持し、前記キャリッジに対する前記サーボガンの位
    置を制御して、前記キャリッジ及びサーボガンによって
    支持されたワークの位置決めを行った後、前記溶接ステ
    ーションに配置されたハンドリングロボットに備えた冶
    具ハンドを前記ワークへ接近せしめ、当該冶具ハンドに
    よって前記ワークを保持することを特徴とする組立ライ
    ンにおけるワークハンドリング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、溶接ロ
    ボットに備えたサーボガンによってワークの保持を行う
    とき、サーボガンに備えた一方の電極をワークの一側面
    に当接してワークの位置決めを行った後、サーボガンに
    備えた他方の電極をワークの他側面に当接せしめて、前
    記一方の電極と他方の電極によってワークを挾持するこ
    とを特徴とする組立ラインにおけるワークハンドリング
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、サーボ
    ガンに備えた電極の摩耗量を検出し、この検出した摩耗
    量に対応して溶接ロボットに備えたサーボガンの位置補
    正を行ってワークを正確な位置に保持することを特徴と
    する組立ラインにおけるワークハンドリング方法。
  4. 【請求項4】 組立ラインにおける搬送装置のキャリッ
    ジによって支持され、かつ溶接ステーションに搬送され
    て来たワークに小物部品を溶接する方法において、
    (a)溶接ステーションに搬送されて来たワークの所望
    位置を、当該溶接ステーションに配置された適数の溶接
    ロボットに備えたサーボガンによって保持し、前記キャ
    リッジとサーボガンによって保持されたワークの位置決
    めを行う工程、(b)前記溶接ステーションに配置され
    たハンドリングロボットに備えた冶具ハンドを位置決め
    された前記ワークへ接近せしめ、当該冶具ハンドによっ
    て前記ワークを保持した後、前記溶接ロボットにおける
    サーボガンによる保持を解放する工程、(c)前記ハン
    ドリングロボットを制御して、前記キャリッジからワー
    クを外して溶接作業位置へ移動し位置決めする工程、
    (d)前記溶接ステーションに配置された小物部品セッ
    ト用ロボットによって小物部品を前記ワークの必要箇所
    へ位置決めする工程、(e)前記溶接用ロボットに備え
    たサーボガンによって前記ワークと小物部品との必要箇
    所の溶接を行う工程、(f)前記ハンドリングロボット
    を制御して前記ワークを前記キャリッジに戻す工程、
    (g)前記溶接用ロボットにおける前記サーボガンによ
    って前記ワークの適宜位置を再び保持した後、前記ハン
    ドリングロボットにおける冶具ハンドを前記ワークから
    離脱する工程、(h)前記溶接ロボットにおける前記サ
    ーボガンによるワークの保持を解放する工程、(i)搬
    送装置における前記キャリッジを、次の加工ステーショ
    ンへ移動する工程、 の各工程を有することを特徴とする組立ラインにおける
    ワークに対する小物部品の溶接方法。
  5. 【請求項5】 組立ラインにおける搬送装置のキャリッ
    ジによって支持され、かつ溶接ステーションに搬送され
    て来たワークに増打を行う方法において、(a)溶接ス
    テーションに搬送されて来たワークの所望位置を、当該
    溶接ステーションに配置された第1の適数の溶接ロボッ
    トに備えたサーボガンによって保持し、前記キャリッジ
    と前記サーボガンによって保持されたワークの位置決め
    を行う工程、(b)前記溶接ステーションに配置された
    第2の適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによっ
    て、位置決めされた前記ワークの適数箇所にスポット溶
    接を行う工程、(c)次に、第2の適数の溶接ロボット
    に備えたサーボガンによって前記ワークの適宜位置を保
    持してワークの位置決めを行う工程、(d)前記第1の
    適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによって、位置
    決めされた前記ワークの適数箇所にスポット溶接を行う
    工程、 の各工程よりなることを特徴とする組立ラインにおける
    溶接方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の発明において、第1の
    適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによってワーク
    を保持し、第2の適数の溶接ロボットに備えたサーボガ
    ンによってスポット溶接を行う工程と、第2の適数の溶
    接ロボットに備えたサーボガンによってワークを保持
    し、第1の適数の溶接ロボットに備えたサーボガンによ
    ってスポット溶接を行う工程とを適数回交互に繰り返す
    ことを特徴とする組立ラインにおける溶接方法。
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