JP4621334B2 - 溶接ラインにおける治具自動交換方法 - Google Patents

溶接ラインにおける治具自動交換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4621334B2
JP4621334B2 JP2000186003A JP2000186003A JP4621334B2 JP 4621334 B2 JP4621334 B2 JP 4621334B2 JP 2000186003 A JP2000186003 A JP 2000186003A JP 2000186003 A JP2000186003 A JP 2000186003A JP 4621334 B2 JP4621334 B2 JP 4621334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
workpiece
welding
hand
stocker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000186003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002001626A (ja
Inventor
正彦 北奥
一昭 千葉
賢児 諸井
真司 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
H-ONE CO.,LTD.
Original Assignee
H-ONE CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by H-ONE CO.,LTD. filed Critical H-ONE CO.,LTD.
Priority to JP2000186003A priority Critical patent/JP4621334B2/ja
Publication of JP2002001626A publication Critical patent/JP2002001626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4621334B2 publication Critical patent/JP4621334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車部品などのワークのロボット溶接工程において、種類の異なるワークに対応して各々を所定の組立位置に位置決めするワーク位置決め治具を交換するのに好適な溶接ラインにおける治具自動交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車部品などのロボット溶接システムの中に、種類の異なるワークの溶接にも対応できるように、ワーク位置決め装置を用いて、異なるワークに応じて溶接用ロボットによる所定の溶接位置にワークを位置決めできるように構成したものがある(特開平7−303996号公報参照)。
【0003】
この溶接システムは、溶接ラインに、図16に示すように、ワーク1のハンドリング用ロボット2および溶接用ロボット3とともに、ワーク位置決め装置4を配設している。ワーク位置決め装置4は、治具ユニット5と、自動工具交換装置6と、割出テーブル7とで構成され、特に、治具ユニット5を、ワークの種類に応じて割出テーブル7上に2つ設置し、それぞれ割出テーブル7上に固定した固定治具5aと、固定治具5aに脱着自在に結合した可動治具5bとで構成している。
【0004】
そして、可動治具5bを、自動工具交換装置6を介してハンドリング用ロボット2に脱着可能に連結し、割出テーブル7上で溶接用ロボット3によりワーク1両端のワーク1a・1bを本体1cに対し仮組立した後、ハンドリング用ロボット2の動作で固定治具5aから可動治具5bを切り離して溶接用ロボット3との協働により最終組立を行うようにしている。
【0005】
一方、種類の異なるワークの溶接を行う場合は、自動工具交換装置6を作動してハンドリング用ロボット2と可動治具5b間をアンクランプし、割出テーブル7を180度回動して先の治具ユニットと反対側の治具ユニットをハンドリング用ロボット2の受渡位置に割り出し、前記と同様の手順で次のワークに対し溶接を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のものでは、ワーク位置決め装置4における固定治具5aを割出テーブル7上に固設する構成であることから、たとえば自動車の生産車種を切り換える場合のように、割出テーブル7上の位置決め治具数を超える多数の異なるワークの位置決めに適応させるためには、その都度、幾度にもわたって固定治具5aなどを、割出テーブル7から取り外して取り換える必要があり、それだけ位置決め治具の取り換えに膨大な時間と手間がかかり、その結果、生産効率が低下してしまうという課題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述のような従来の課題を解決し、溶接ラインにおいて、生産機種の切り換えに際しても、ワーク位置決め治具を迅速且つ容易に交換して生産効率を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、上記目的を達成すべく、溶接ラインにおける治具自動交換方法において、溶接ラインにおいて生産機種を切り換えるとき、該溶接ラインは、ワーク搬送用ハンドおよびワーク位置決め治具をそれぞれ複数の機種に対応して格納できるハンドストッカおよび治具ストッカを備え、溶接用ロボットを用いて前機種に対応したワーク溶接作業を終了した後、前記溶接用ロボットに互いの自動工具交換装置を介して取り付けた前機種対応のワーク搬送用ハンドを、前記溶接用ロボットから切り離して前記ハンドストッカの所定の領域に格納し、しかる後、前記ワーク搬送用ハンドの非取付状態となった前記溶接用ロボット側の前記自動工具交換装置を、所定の位置に配置された前機種対応のワーク位置決め治具に取り付けた自動工具交換装置に連結して該ワーク位置決め治具を掴み、互いの自動工具交換装置により前記溶接用ロボットから前機種対応のワーク位置決め治具を切り離して前記治具ストッカの所定の領域に格納し、次いで、前記ワーク位置決め治具の非取付状態となった前記溶接用ロボット側の前記自動工具交換装置を、前記治具ストッカに格納された次機種対応のワーク位置決め治具に取り付けた自動工具交換装置に連結して該ワーク位置決め治具を掴み、互いの自動工具交換装置により前記溶接用ロボットから次機種対応のワーク位置決め治具を切り離して所定の位置に配置し、その後、前記ワーク位置決め治具の非取付状態となった前記溶接用ロボット側の前記自動工具交換装置を、前記ハンドストッカに格納された次機種対応のワーク搬送用ハンドに取り付けた自動工具交換装置に連結して該ワーク搬送用ハンドを装着することを特徴とする。
【0009】
そして、このようにして前機種対応のワーク位置決め治具およびワーク搬送用ハンドから、次機種対応のワーク溶接に適合したものに、それぞれ既存の溶接用ロボットにより自動的に交換され、次機種のワークを流せる溶接ライン形態に切り換えられる。
【0010】
また、本発明は、前記ワーク位置決め治具を、前記溶接用ロボットでワークの増打溶接を行うときにワークの位置決めを行う増打治具で構成し、その交換を行うようにするとよい。
【0011】
さらに、本発明は、前記ワーク位置決め治具を、前記溶接用ロボットでワークの仮付溶接を行うときにワークの位置決めを行う仮付治具で構成し、その交換を行うようにするとよい。
【0012】
そして、本発明は、前記ワーク位置決め治具を、ワークを次の溶接工程に搬送するときに、ワークの位置決めを行う搬送治具で構成し、その交換を行うようにするとよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明による治具自動交換方法を適用するワーク溶接システムで、その溶接ラインレイアウトの一部を示し、図1(イ)はその平面図を、図1(ロ)は後述する治具ストッカ14の側面構成を示す。このワーク溶接システムは、たとえば図中Wで示すワークに対して仮付溶接を行い、その仮付溶接したワークWに増打溶接を行う溶接工程に必要な主要構成装置を備えて構成されている。この例では、ワークWとして、たとえば自動車部品のフレームを用いている。
【0015】
このワーク溶接システムは、溶接用ロボット10と、その溶接ロボット10の周辺に、ワーク位置決め治具たる増付治具11および仮打治具12と、治具交換のためのハンドストッカ13および治具ストッカ14など配設し、溶接ライン中の1溶接ステーションとして構成されている。
【0016】
溶接用ロボット10は、その可動アーム10aの先端に、トランスが一体の溶接ガン15aとともに、第1車種用のガントラハンド15を自動工具交換装置(以下ATCと称す)16を介して着脱自在に取り付けてなる。
【0017】
ATC16は、たとえば図2〜図5に示すように、アーム10a先端に装着したロボット側ATC16aと、ガントラハンド15に装着したツール側ATC16bとからなる。ロボット側ATC16aは、円盤状本体17と、その本体の前面に突出する直方体状部材18と、本体17に設けられエアシリンダ(図示省略)により半径方向に進退動する一対のクランプ爪19と、両ATC16a・16bを位置決めする位置決めピン20とを備える。一方、ツール側ATC16bは、円盤状本体21と、ロボット側の直方体状部材18を受け入れる凹部22と、凹部22内に配置されロボット側のクランプ爪19を係止する一対のストッパ片23と、ロボット側の位置決めピン20を受け入れるピン穴24とを備える。
【0018】
このATC16は、溶接ロボット10の動作によりロボット側の直方体状部材18をツール側の凹部22に嵌入した後に、ロボット側のクランプ爪19を半径方向に移動させると、両ATC16a・16bの本体17・21が回転方向および軸方向に相互に固定され、アーム10a先端にガントラハンド15が連結されるようになっている。なお、ATC16は、クランプ爪19のような手段で係止できる構造であれば、図示例のものに限られないことは勿論である。
【0019】
増付治具11は、図6に概略的に示すように、架台25上に可動クランプ26を介して着脱自在にセットしたプレート11aと、プレート11a上でワークWを着脱自在に保持したイケール11bなどで構成され、特にプレート11a上にツール側ATC16bを取り付けた構成にしている。
【0020】
仮付治具12は、図7に概略的に示すように、架台27上に可動クランプ28を介して着脱自在にセットしたプレート12aと、プレート12a上でワークWを着脱自在に保持したイケール12bなどで構成されている。
【0021】
ハンドストッカ13は、この例では、図1に示すように、4車種分の車種切り換えに対応し、異なる4種類のガントラハンド15・30〜32を格納できるように、第1〜第4車種用のハンド置台部A1〜A4を、図中左から順に右方向に並置した4連式構造に形成している。たとえば第1車種用のガントラハンド15をアーム10a先端に取り付けて使用中のときは、ハンド置台部A1が空いている。第2〜第4車種用のガントラハンド30〜32にも、それぞれツール側ATC16bが取り付けられている。
【0022】
治具ストッカ14は、同様に、4車種分の車種切り換えに対応し、異なる4種類の増打治具11・35〜37を格納できるように、第1〜第4車種用の治具置台部B1〜B4を、鉛直方向上から順に並置した4段式構造に形成している。たとえば第1車種目の増打治具11を架台25上にセットして使用中のときは、図1(ロ)に示すように、治具置台部B1が空いている。第2〜第4車種用の増打治具35〜37にも、それぞれツール側ATC16bが取り付けられている。なお、図示例では、ハンドストッカ13と治具ストッカ14を別体構成のように示したが、1つのストッカを用いてまとめて格納できる構造にすることも、もちろん考えられる。
【0023】
さて、上述したワーク溶接システムにおいて、溶接ライン形態を第1車種用から第2車種用に切り換える場合は、第1車種目の所定溶接工程を終了した後で、第2車種目の溶接前に、第1車種対応のガントラハンド15と増打治具11を、それぞれ第2車種対応のものに交換する。
【0024】
この場合、図示溶接システムでは、本発明による治具自動交換方法を用いて、たとえば図8に示すようなステップを経て交換が行われる。以下、この治具交換ステップを、図1・図8〜図12を参照して説明する。
【0025】
第1車種目の溶接終了時は、図1に示すように、第1車種用のガントラハンド15を溶接ロボット10のアーム10aに取り付けた状態であるため、ハンドストッカ13では、ハンド置台部A1が空いている。また、第1車種目の増打治具11は、架台25上にセット状態であるため、治具ストッカ14では、治具置台部B1が空いている。
【0026】
そこで、本発明の治具自動交換方法に従って治具交換を行うときは、まず、溶接用ロボット10のアーム10aを作動して第1種目のガントラハンド15をハンドストッカ13のハンド置台部A1に移動し、ATC16の作動によりガントラハンド15を切り離し、図9(イ)に示すようにハンド置台部A1に格納する(S1)。これにより、ロボット側ATC16aは、ハンド非取付状態となる。
【0027】
しかる後、溶接用ロボット10のアーム10a先端を、架台25上にある第1種目の増打治具11のセット位置に移動し、ハンド非取付状態のロボット側ATC16aを、増打治具11上のツール側ATC16bに連結して該増打治具11を掴み(S2)、治具ストッカ14の治具置台部B1へ移動し、そこでATC16の作動により増打治具11を切り離し、図10(ロ)に示すように治具置台部B1に格納する(S3)。これにより、ロボット側ATC16aは、ハンド非取付状態となる。
【0028】
次いで、この治具ストッカ14位置において、再びハンド非取付状態のロボット側ATC16aを、治具置台部B2に格納した第2種目の増打治具35のツール側ATC16bに連結して増打治具35を掴んで(S4)、架台25へ移動し、そこでATC16の作動により増打治具35を切り離し、図11(イ)に示すように架台25に載置セットして増打治具の交換が行われる(S5)。ここで、ロボット側ATC16aは、ハンド非取付状態となる。
【0029】
その後、溶接用ロボット10のアーム10a先端を、今度はハンドストッカ13のハンド置台部A2に移動し、ハンド非取付状態のロボット側ATC16aを第2車種目のガントラハンド30のツール側ATC16bに連結してガントラハンド30を掴み(S6)、図12(イ)に示すようにハンド置台部A2を空にして、たとえば仮付治具12上の溶接ホーム位置に戻してガントラハンドの交換が行われる(S7)。
【0030】
このように第1車種対応の増打治具11およびガントラハンド15から、第2車種対応のワーク溶接に適合した増打治具35およびガントラハンド30に、それぞれ溶接用ロボット10を用いて自動的に交換され、第2車種目のワークを流せる溶接ライン形態に切り換えられる。
【0031】
そうして、第2車種目のワーク溶接が行われるが、その後、第3車種目、第4車種目と、順次、生産車種を切り換えるときも、上述したと同様な治具交換ステップを経て、各々の車種に対応するガントラハンドと増打治具に自動的に交換することができる。
【0032】
ところで、本発明による治具自動交換方法は、上述したワーク溶接システムにおいて、仮付治具12を車種の切り換えに応じて交換する場合にも適用することができる。
【0033】
この場合、上述したワーク溶接システムでは、図13に示すように、第1車種対応の仮付治具12のプレート12a上に、ツール側ATC16bを取り付ける。また、4車種分の車種切り換えに対応して、図13では図示しない前記ハンドストッカ13のほか、第1車種用の仮付治具12を含む異なる4種類の仮打治具を格納できる治具ストッカ40を備える構成とする。なお、第2〜第4車種用の仮付治具にも、図示省略するが、同様にツール側ATCを取り付ける。
【0034】
そして、治具交換時は、第1車種目のワーク溶接完了後、上述したと同様な治具交換ステップを経て、仮付治具とガントラハンドが自動的に交換される。つまり、溶接用ロボット10のアーム10aから第1車種目のガントラハンド15を切り離してハンドストッカに格納してから、ハンド非取付状態となったATCを用いて、第1種目の仮付治具12を掴んで治具ストッカ40に格納し、しかる後に第2種目の仮付治具を掴んで架台27上にセットして治具交換を行ってから、第2車種目のガントラハンドを掴んでアーム10a先端に装着することによりハンド交換を行う。
【0035】
図示例において、仮付治具12が、比較的重量のあるものであれば、これを幾つかに分割して交換できるように構成することもできる。
【0036】
ところで、上述した溶接システムでは、同じ溶接ライン上において、1つの溶接工程から離れた次の溶接工程に移行する際、ワークを搬送するために、両溶接ステーション間に、たとえば図14中符合45で示す搬送装置を備えた構成にしている。そこで、たとえばマテハン(マテリアルハンドリング)溶接を行う図示溶接ステーションから、次の溶接ステーション(図示省略)へ移行する場合を例に説明する。
【0037】
図示マテハン溶接ステーションでは、溶接用ロボット10のアーム10a先端に、マテハンハンド46をATC16を介して着脱自在に取り付けてある。一方、ワークWのマテハン溶接位置には、溶接手段として、ワークWの縦打ちが可能な所謂2軸ガンからなる定置ガン47が設置されている。
【0038】
搬送装置45には、長手の搬送ガイド部材45a上に、その上を移動可能に搬送治具48が取り付けられている。搬送治具48は、マテハン溶接後のワークWを位置決めセットして搬送する治具で、図15に概略的に示すように、搬送ガイド部材45a上に、たとえばピンと穴の嵌め合いで着脱自在に位置決められるプレート48aと、プレート48a上のワークWを着脱自在に保持するイケール48bなどで構成されている。
【0039】
ここで、図示溶接システムでは、生産車種の切り換えに際し、この搬送治具48も切り換え車種に応じて取り換える必要がある。そのため、マテハン溶接ステーションには、第1車種対応の搬送治具48のプレート48a上に、ツール側ATC16bが取り付けられている。さらに、4車種分の車種切り換えに対応し、マテハンハンド46のほか異なる3種類のマテハンハンド49…を格納し、搬送治具48のほか異なる3種類の搬送治具50…を格納するストッカ51を備える。ストッカ51は、たとえば、それぞれ4基のマテハンハンドと搬送治具を縦2列に格納できるように、第1〜第4車種用の置台部を略鉛直方向に順に並置した構造に形成している。なお、ツール側ATC16bは、第2〜第4車種対応の搬送治具50…のほか、マテハンハンド49…にも全て取り付けている。
【0040】
そこで、車種の切り換えに際し、本発明の治具自動交換方法を用いて搬送治具48を交換するときは、第1車種目のマテハン溶接が完了すると、やはり上述したと同様な治具交換ステップを経て、搬送治具48が自動的に取り換えられる。
【0041】
つまり、溶接用ロボット10のアーム10aから第1車種目のマテハンハンド46を切り離してストッカ51に格納してから、ハンド非取付状態となったATC16を用いて、第1種目の搬送治具48を掴んでストッカ51に格納し、次いで第2種目の搬送治具50を掴んで搬送ガイド部材45a上に位置決めセットして治具交換を行って後、第2車種目のマテハンハンド49を掴んでアーム10a先端に装着することによりハンド交換が行われる。
【0042】
なお、上述した図示例では、ワーク位置決め治具として、増打治具、仮付治具および搬送治具を示し、それらの交換に本発明の治具自動交換方法を適用したが、車種切り換えに応じて交換が必要なワーク位置決め治具であれば、それら増打治具等に限られない。また、上記実施例では、溶接用ロボット1台でワーク位置決め治具1台を交換する構成にしたが、溶接用ロボット1台で複数のワーク位置決め治具を交換する構成にしてもよい。
【0043】
さらに、ストッカの形態は、上述した実施例に限定されるものではなく、溶接ライン内で交換可能な領域に、個別に設ける構成にしてもよい。
【0044】
以上には、4車種分の車種切り換えの場合を例に示したが、5車種またはそれ以上の車種の切り換えに応じて、ワーク位置決め治具を交換する場合にも適用することができる。さらに以上には、特に自動車の車種切り換えの場合を例に示したが、本発明は、自動車に限らず、航空機そのほか、広く生産機種の切り換えに応じて、ワーク位置決め治具を交換する場合にも適用することができることは、勿論である。
【0045】
【発明の効果】
上述のように構成した本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0046】
請求項1に記載の発明によれば、生産機種を切り換えるとき、溶接用ロボットから前次機種対応のワーク搬送用ハンドを切り離してハンド非取付状態にした自動工具交換装置を用いて、前次機種対応のワーク位置決め治具を次機種対応のものに交換し、しかる後、次機種対応のワーク搬送用ハンドを溶接用ロボットに装着してハンド交換を行う構成であるため、生産機種を切り換えるたびに、従来のようにワーク位置決め治具を手作業でいちいち取り換える必要なく、自動的に交換することができ、その結果、ワーク位置決め治具を迅速且つ容易に交換して生産効率を向上させることができる。また、既存の溶接用ロボットを利用してそのまま交換が行われるため、それだけ治具交換に必要な設備コストを著しく低減することができる。
【0047】
請求項2に記載の発明によれば、生産機種の切り換えに際し、ワーク位置決め治具の増打治具を迅速且つ容易に交換することができる。
【0048】
請求項3に記載の発明によれば、生産機種の切り換えに際し、ワーク位置決め治具の仮付治具を迅速且つ容易に交換することができる。
【0049】
請求項4に記載の発明によれば、生産機種の切り換えに際し、ワーク位置決め治具の搬送治具を迅速且つ容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の治具自動交換方法を適用するワーク溶接システムのラインレイアウトの一部を示す構成説明図である。
【図2】 自動工具交換装置(ATC)を示す側面図である。
【図3】 ATCの結合状態を示す側面図である。
【図4】 ロボット側ATCを示す正面図である。
【図5】 ツール側ATCを示す正面図である。
【図6】 増打治具を示す側面概略図である。
【図7】 仮付治具を示す側面概略図である。
【図8】 本発明の治具自動交換方法による治具交換ステップの例を示すフローチャートである。
【図9】 第1車種目のガントラハンドを切り離して格納する工程を示す工程説明図である。
【図10】 第1車種目の増打治具を掴んで格納する工程を示す工程説明図である。
【図11】 第2車種目の増打治具を掴んでセットする工程を示す工程説明図である。
【図12】 第2車種目のガントラハンドを掴んで装着する工程を示す工程説明図である。
【図13】 ワークの仮付溶接と仮付治具の交換に係る主要構成を示す構成説明図である。
【図14】 ワークのマテハン溶接と搬送治具の交換に係る主要構成を示す構成説明図である。
【図15】 搬送治具を示す側面概要図である。
【図16】 従来のワーク位置決め治具とその使用態様を示す平面図である。
【符号の説明】
W ワーク
10 溶接用ロボット
10a アーム
11 増打治具
12 仮付治具
13 ハンドストッカ
14・40 治具ストッカ
15 第1種用ガントラハンド
16 自動工具交換装置(ATC)
16a ロボット側ATC
16b ツール側ATC
30〜32 第2〜第4種用ガントラハンド
35〜37 第2〜第4種用増打治具
46 第1種用マテハンハンド
48 第1種用搬送治具
49 第2〜第4種用マテハンハンド
50 第2〜第4種用搬送治具

Claims (4)

  1. 溶接ラインにおいて生産機種を切り換えるとき、
    該溶接ラインは、ワーク搬送用ハンドおよびワーク位置決め治具をそれぞれ複数の機種に対応して格納できるハンドストッカおよび治具ストッカを備え、
    溶接用ロボットを用いて前機種に対応したワーク溶接作業を終了した後、前記溶接用ロボットに互いの自動工具交換装置を介して取り付けた前機種対応のワーク搬送用ハンドを、前記溶接用ロボットから切り離して前記ハンドストッカの所定の領域に格納し、
    しかる後、前記ワーク搬送用ハンドの非取付状態となった前記溶接用ロボット側の前記自動工具交換装置を、所定の位置に配置された前機種対応のワーク位置決め治具に取り付けた自動工具交換装置に連結して該ワーク位置決め治具を掴み、互いの自動工具交換装置により前記溶接用ロボットから前機種対応のワーク位置決め治具を切り離して前記治具ストッカの所定の領域に格納し、
    次いで、前記ワーク位置決め治具の非取付状態となった前記溶接用ロボット側の前記自動工具交換装置を、前記治具ストッカに格納された次機種対応のワーク位置決め治具に取り付けた自動工具交換装置に連結して該ワーク位置決め治具を掴み、互いの自動工具交換装置により前記溶接用ロボットから次機種対応のワーク位置決め治具を切り離して所定の位置に配置し、
    その後、前記ワーク位置決め治具の非取付状態となった前記溶接用ロボット側の前記自動工具交換装置を、前記ハンドストッカに格納された次機種対応のワーク搬送用ハンドに取り付けた自動工具交換装置に連結して該ワーク搬送用ハンドを装着すること、
    を特徴とする溶接ラインにおける治具自動交換方法。
  2. 前記ワーク位置決め治具は、前記溶接用ロボットでワークの増打溶接を行うときに、ワークの位置決めを行う増打治具で構成してなることを特徴とする請求項1に記載の溶接ラインにおける治具自動交換方法。
  3. 前記ワーク位置決め治具は、前記溶接用ロボットでワークの仮付溶接を行うときに、ワークの位置決めを行う仮付治具で構成してなることを特徴とする請求項1に記載の溶接ラインにおける治具自動交換方法。
  4. 前記ワーク位置決め治具は、ワークを次の溶接工程に搬送するときに、ワークの位置決めを行う搬送治具で構成してなることを特徴とする請求項1に記載の溶接ラインにおける治具自動交換方法。
JP2000186003A 2000-06-21 2000-06-21 溶接ラインにおける治具自動交換方法 Expired - Lifetime JP4621334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186003A JP4621334B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 溶接ラインにおける治具自動交換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186003A JP4621334B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 溶接ラインにおける治具自動交換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002001626A JP2002001626A (ja) 2002-01-08
JP4621334B2 true JP4621334B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=18686241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000186003A Expired - Lifetime JP4621334B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 溶接ラインにおける治具自動交換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4621334B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030080287A (ko) * 2002-04-04 2003-10-17 주식회사 로보빌 산업용 로봇의 운용방법
JP3959415B2 (ja) * 2004-08-09 2007-08-15 ファナック株式会社 サーボツール切離し/結合方法及びロボット制御装置
WO2017021999A1 (ja) 2015-08-04 2017-02-09 株式会社キーレックス ワーク位置決め装置
KR101827336B1 (ko) * 2016-08-08 2018-02-08 주식회사 서연이화 차량용 도어 트림 취출척용 자동 교환 시스템
JP7022666B2 (ja) * 2018-08-02 2022-02-18 本田技研工業株式会社 ワーク搬送システム
CN109382758A (zh) * 2018-11-16 2019-02-26 广东利迅达机器人系统股份有限公司 一种货车桥壳的自动化打磨工站
CN112809253A (zh) * 2020-12-30 2021-05-18 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种用于搬运及焊接的侧围抓手装置
CN113695795A (zh) * 2021-08-23 2021-11-26 吉利汽车集团有限公司 一种快速切换多场景应用的夹具库结构及焊装生产线
CN115043019A (zh) * 2022-06-27 2022-09-13 南京理工大学 一种基于产品参数化的自适应焊管码垛线及方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58137592A (ja) * 1982-02-08 1983-08-16 トヨタ自動車株式会社 工具交換装置付き産業用ロボツトおよびそのロボツトを用いた溶接方法
JPS60161086A (ja) * 1984-01-26 1985-08-22 ウイルヘルム カルマン ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 工業用ロボツト作動方法及びこの方法を実施する工業用ロボツト
JPH0486191U (ja) * 1990-11-30 1992-07-27
JPH065778U (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 マツダ株式会社 溶接作業装置
JPH06179190A (ja) * 1992-12-16 1994-06-28 Fukai Seisakusho:Kk 工業用ロボットのツール自動交換装置
JPH07303996A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Toyota Motor Corp ワーク位置決め装置
JPH10244376A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Daihatsu Motor Co Ltd シーム溶接装置
JPH11188545A (ja) * 1997-12-19 1999-07-13 Denso Corp 移動ロボット及びその制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58137592A (ja) * 1982-02-08 1983-08-16 トヨタ自動車株式会社 工具交換装置付き産業用ロボツトおよびそのロボツトを用いた溶接方法
JPS60161086A (ja) * 1984-01-26 1985-08-22 ウイルヘルム カルマン ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 工業用ロボツト作動方法及びこの方法を実施する工業用ロボツト
JPH0486191U (ja) * 1990-11-30 1992-07-27
JPH065778U (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 マツダ株式会社 溶接作業装置
JPH06179190A (ja) * 1992-12-16 1994-06-28 Fukai Seisakusho:Kk 工業用ロボットのツール自動交換装置
JPH07303996A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Toyota Motor Corp ワーク位置決め装置
JPH10244376A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Daihatsu Motor Co Ltd シーム溶接装置
JPH11188545A (ja) * 1997-12-19 1999-07-13 Denso Corp 移動ロボット及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002001626A (ja) 2002-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7802364B2 (en) Automotive vehicle framing system
US8001680B2 (en) Multi-flexible manufacturing plant for assemblies, to be joined together from several pre-fabricated parts, of vehicle bodies
EP0453019B1 (en) Flexible automated body assembly apparatus and method
US4685850A (en) Tool and workpiece change system
US4740133A (en) Composite working device using a robot and method of accomplishing composite work using a robot
WO2012039320A1 (ja) ローラーヘミング加工システム
JP2001518858A (ja) 自動車車体の組立方法、設備および装置
JP4621334B2 (ja) 溶接ラインにおける治具自動交換方法
JP4613476B2 (ja) クランプ治具
JP3612955B2 (ja) 組立ラインにおけるワークハンドリング方法及び溶接方法
US4991281A (en) Method of modification of production line apparatus
JPH07303996A (ja) ワーク位置決め装置
JPS646072B2 (ja)
JPS58137592A (ja) 工具交換装置付き産業用ロボツトおよびそのロボツトを用いた溶接方法
JPH06238457A (ja) 溶接装置
JPH1110235A (ja) 曲げ加工機における金型交換方法および金型格納装置並びに曲げ加工システム
CN210848873U (zh) 一种车身侧围总拼装置
JP2520561B2 (ja) 自動二輪車用フレ―ムの製造装置
JPH06190616A (ja) ターニングセンタの爪交換装置とロボットハンド
CN113696210B (zh) 一种抓具架台
JP2575070Y2 (ja) 溶接作業装置
JP2561566B2 (ja) 車体組立装置の部品セット治具持ち替え方法
JPS6211949B2 (ja)
JP2006321009A (ja) ワーク搬送装置及び方法
JPS646073B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4621334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term