JPH1184602A - ハロゲン化銀カラー反転写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー反転写真感光材料

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JPH1184602A
JPH1184602A JP24583597A JP24583597A JPH1184602A JP H1184602 A JPH1184602 A JP H1184602A JP 24583597 A JP24583597 A JP 24583597A JP 24583597 A JP24583597 A JP 24583597A JP H1184602 A JPH1184602 A JP H1184602A
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JP
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color
layer
color density
development
density
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Application number
JP24583597A
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English (en)
Inventor
Yutaka Fukuzawa
裕 福澤
Masayuki Kuramitsu
昌之 倉光
Sadanobu Shudo
定伸 首藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】増感処理時における最大発色濃度、肌色再現性
が改良されたカラー反転写真感光材料を提供する。 【解決手段】透明支持体上に、青、緑および赤感光性乳
剤層ユニットを有するハロゲン化銀カラー反転写真感光
材料において、該感光材料が増感現像処理のコントロー
ル手段を有し、カラー反転処理工程での標準処理時およ
びそれぞれの感色性乳剤層ユニットの特性曲線において
発色濃度0.5を与える露光量の対数値の差が0.6以
上となるように第1現像時間を延長した増感処理時のそ
れぞれの感色性乳剤層ユニットの最大発色濃度が2.3
〜3.5であり、かつ、下記式(A)より求めた値が
0.0〜0.1である。 式(A) 〔(標準現像処理時のマゼンタ発色濃度0.5を与える
露光時のシアン発色濃度−0.5)−(増感現像処理時
のマゼンタ発色濃度0.5を与える露光時のシアン発色
濃度−0.5)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー反転写真感
光材料に関するものであり、特に増感処理時の最大発色
濃度、肌色再現性が改良されたカラー反転写真感光材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー反転写真感光材料における増感処
理は、意図したもしくは意図しない露光不足を補うため
写真業界でしばしば用いられる技法である。しかし、カ
ラー反転写真感光材料は通常カラー反転処理の標準処理
におけるシアン、マゼンタ、イエローの各発色画像の特
性曲線の階調、階調バランス及び色バランスを配慮して
設計してある。そのため上記増感処理を行った場合、シ
アン、マゼンタ、イエローの各発色画像の特性曲線にお
ける階調、階調バランス及び色バランスが崩れることが
しばしば起きる。この現象はカラー反転処理の第一現像
(黒白)の標準時間6分を通常4倍増感と称している1
1分に延長して増感処理した場合特に顕著に現れる。当
業界における前記4倍増感とは通常発色濃度0.5を与
える露光量の対数値の差が0.6以上となるように第1
現像時間を延長する。従ってある種の感光材料において
は必ずしも11分で0.6に達しないものもあり、その
場合はさらに現像時間を延長することがしばしば行われ
る。このようにして増感現像処理をした場合のもう一つ
の問題点は、最大発色濃度の低下がある。このような現
象が起きると最大発色濃度が必要な黒系被写体の色再現
性が悪くなる。我々はこの現象を黒のしまりが悪いと表
現する。これを防止するには、できるだけ最大発色濃度
が高いことが要求される。従来より、増感処理適性を向
上させる種々の試みがなされてきた。例えば特開昭59
−214852号には、ハロゲン化銀粒子内部にかぶり
核を有するハロゲン化銀乳剤を用いて増感処理性を向上
させる方法。米国特許5298369号には、ハロゲン
化銀乳剤層と組み合わされた中間層中にコロイド銀を含
有せしめて増感処理性を向上させる方法が開示されてい
る。しかしながら、これらの技術は、増感処理時の感
度、最高濃度、カラーバランス等を向上させる方法につ
いて開示しているもの、増感処理時の階調、階調バラン
スの改良については不充分であり、それを改良するた
め、特開平7−225459号にはDIR化合物の使用
並びにポイントガンマの規定がなされている。しかし、
特開平7−225459号記載のポイントガンマの規定
は、増感処理時の多くの被写体の色再現を満足するが万
能ではない。例えばポートレート、ファッション等の人
物が被写体となる写真においては、標準処理のみならず
増感処理時の肌色再現が重要となる。カラー反転写真感
光材料の場合印刷原稿となるケースが多く、いわゆるフ
ァッション関係の写真のニーズも高い。従って、標準処
理だけではなくこの増感処理時の肌色再現性の階調設計
が強く望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、増感
処理時における最大発色濃度、肌色再現性が改良された
カラー反転写真感光材料を提供することにある。
【0004】
〔(標準現像処理時のマゼンタ発色濃度0.5を与える露光時のシアン発色濃度−0.5)−(増感現像処理時のマゼンタ発色濃度0.5を与える露光時のシアン発色濃度−0.5)〕
(2) 下記式(B)より求めた値が−0.1以上0.
1以下であることを特徴とする(1)記載のハロゲン化
銀カラー反転写真感光材料。 式(B) 〔(標準現像処理時のマゼンタ発色濃度1.0を与える
露光時のイエロー発色濃度−1.0)−(増感処理時の
マゼンタ発色濃度1.0を与える露光時のイエロー発色
濃度−1.0)〕 (3) 前記標準現像処理でのそれぞれの感色性乳剤層
ユニットにおいて発色濃度0.5におけるポイントガン
マ値が0.7以上1.1以下、発色濃度1.0における
ポイントガンマ値が1.1以上1.7以下であり、前記
増感現像処理でのそれぞれの感色性乳剤層ユニットにお
いて発色濃度0.5におけるポイントガンマ値が1.1
以上1.6以下、発色濃度1.0におけるポイントガン
マ値が1.7以上2.5以下である(2)記載のハロゲ
ン化銀カラー反転写真感光材料。
【0005】
【発明の実施形態】本発明の「特性曲線」とは、横軸に
logE(Eは露光量)を、縦軸にD(発色濃度)をと
ってプロットした、いわゆるD−logE曲線のことで
あり、例えば、T. H. James 編「The Theory of the Ph
otographic Process」第4版の501〜509頁に詳し
く述べられている。また、本発明の「ポイントガンマ(p
oint−gamma)」とは、上掲書の502頁に定義されてい
るように、 ポイントガンマ=dD/dlogE であり、特性曲線上の任意の点における微分値を表す。
【0006】本発明でいう特性曲線は以下に示す試験方
法に従い決定するものとする。
【0007】(1)試験条件 試験は温度23±5℃、相対湿度50±20%の完全暗
室内でおこなう。試験する感光材料はこの状態に1時間
以上放置した後使用する。
【0008】(2)露光条件 試験する感光材料を、国際規格:ISO 2240 "Photograph
y −Clour reversalcamera films−Determination of I
SO speed" に記載された露光条件に従って露光する。
【0009】(3)処理条件 本発明に使用するカラー反転処理は、カラー反転用現像
処理として広く用いられているE−6及びCR−56処
理を指すが、具体的には下記の処理工程及び処理液組成
を用いた。露光から現像処理までの間は、試験する感光
材料を温度23±5℃、相対湿度50±20%の状態に
保ち、現像処理は露光後30分以上6時間以内に完了さ
せた。 (標準処理の現像処理の処理工程と処理液) 処理工程 時間 温 度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 第一水洗 2分 38℃ 4リットル 7500ミリリットル/m2 反 転 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 発色現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 前漂白 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 漂 白 6分 38℃ 12リットル 220ミリリットル/m2 定 着 4分 38℃ 8リットル 1100ミリリットル/m2 第二水洗 4分 38℃ 8リットル 7500ミリリットル/m2 最終リンス 1分 25℃ 2リットル 1100ミリリットル/m2
【0010】各処理液の組成は以下の通りであった。 〔第一現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン 酸・5ナトリウム塩 1.5g 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30g 30g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20g 20g 炭酸カリウム 15g 20g 重炭酸カリウム 12g 15g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ メチル−3−ピラゾリドン 1.5g 2.0g 臭化カリウム 2.5g 1.4g チオシアン酸カリウム 1.2g 1.2g 沃化カリウム 2.0mg ジエチレングリコール 13g 15g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0011】 〔反転液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン 酸・5ナトリウム塩 3.0g タンク液に同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g 氷酢酸 15ミリリットル 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0012】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン 酸・5ナトリウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 7.0g 7.0g リン酸3ナトリウム・12水塩 36g 36g 臭化カリウム 1.0g − 沃化カリウム 90mg 水酸化ナトリウム 3.0g 3.0g シトラジン酸 1.5g 1.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチ ル)−3−メチル−4−アミノアニリン・3/2 硫酸・1水塩 11g 11g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0g 1.0g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 11.80 12.00 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0013】 〔前漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・ 2水塩 8.0g 8.0g 亜硫酸ナトリウム 6.0g 8.0g 1−チオグリセロール 0.4g 0.4g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム付加物 30g 35g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 6.30 6.10 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0014】 〔漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・ 2水塩 2.0g 4.0g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III) ・アンモ ニウム・2水塩 120g 240g 臭化カリウム 100g 200g 硝酸アンモニウム 10g 20g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 5.70 5.50 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0015】 〔定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 チオ硫酸アンモニウム 80g タンク液に同じ 亜硫酸ナトリウム 5.0g 〃 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 〃 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。
【0016】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニル エーテル(平均重合度10) 0.3g 0.3g ポリマレイン酸(平均分子量 2,000) 0.1g 0.15g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 7.0 7.0
【0017】本発明の増感処理は、前記処理工程の第一
現像時間を標準処理の最大3倍程度延長することによっ
て行なう。 (4)濃度測定 濃度はlog10(φ0 /φ)で表す。φ0 は濃度測定の
ための照明光束、φは測地部の透過光束である。濃度測
定の幾何条件は照明光束が法線方向の並行光束であり、
透過光束として透過して半空間に拡張された全光束を用
いることを基準とし、これ以外の測定法を用いる場合に
は標準濃度片による補正を行なう。また、測定の際、乳
剤膜面は受光装置側に対面させるものとする。濃度測定
はR、G、B各色それぞれステータスAAフィルターを
用いて3色濃度を求める。
【0018】以上のように露光、現像処理、濃度測定を
して求めた濃度を露光の常用対数値(logE)に対し
て得られたR、G、B各濃度をプロットし、濃度関数曲
線を決定する。
【0019】本発明におけるすべての感色性乳剤層ユニ
ットの特性曲線において、発色濃度0.5を与える露光
量の対数値の差が0.6以上となるように第1現像時間
を延長した増感現像処理時のすべての感色性乳剤層ユニ
ットの最大発色濃度は2.3以上3.5以下であり、よ
り好ましくは2.5以上3.2以下である。発明におけ
る標準現像処理と増感現像処理の発色色素画像の階調変
化は、すべての感色性乳剤層ユニットの特性曲線におい
て、発色濃度0.5における標準現像処理と増感現像処
理のポイントガンマ値の差が0.0以上0.5以下であ
ることが必要であるが、好ましくは0.0以上0.45
以下であり、より好ましくは0.0以上0.4以下であ
る。
【0020】また本発明における発色色素画像の階調は
標準現像処理でのすべての感色性乳剤ユニットにおいて
発色濃度0.5におけるポイントガンマ値は0.7以上
1.1以下であり、発色濃度1.0におけるポイントガ
ンマ値は1.1以上1.7以下であるが、より好ましく
は発色濃度0.5においては0.8以上1.0以下であ
り、発色濃度1.0においては1.2以上1.5以下で
ある。また増感現像処理でのすべての感色性乳剤ユニッ
トにおいて発色濃度0.5におけるポイントガンマ値は
1.1以上1.6以下であり、発色濃度1.0における
ポイントガンマ値は1.7以上2.5以下であるが、よ
り好ましくは発色濃度0.5においては1.1以上1.
4以下であり、発色濃度1.0においては1.7以上
2.2以下である。
【0021】本発明における増感現像処理コントロール
手段には種々の公知技術が使用できる。例えば特開平7
−225459号記載の表面および/または内部をかぶ
らせたハロゲン化銀粒子やコロイド銀を使用する方法。
また、同号記載のDIR化合物を使用する方法。欧州特
許763772A1号記載の色素生成ユニットの最も感
度の低い乳剤を含有する層と溶解物理現像の場所として
働く層との間に親水性コロイド層を設置する方法等であ
る。本発明における上記溶解物理現像の場所として働く
層とは具体的にコロイド銀を含有する層であり、430
nmから460nmの黄色を呈したイエローフィルター
層の役目を担う。コロイド銀の量は通常10〜150m
g/m2の範囲にある。本発明における色素生成ユニット
の低感度乳剤含有層とは青感光性乳剤層ユニットの低感
度乳剤層を指し、上記コロイド銀含有層との間の親水性
コロイド層の膜厚は0.2〜1.0μmが好ましい。よ
り好ましくは0.3〜0.7μmである。本発明者らは
上記増感現像処理コントロール技術を駆使して標準処理
時と増感処理時の肌色再現性向上のため鋭意研究を行っ
た。ここで我々は層構成上の重要なポイントを見出し
た。すなわちシアン、マゼンタ、イエローの各発色色素
を生成するユニット中の層数が2層以下と3層以上で大
きく異なることであった。カラー反転処理の場合各発色
色素を生成するユニットの低感度層は、溶解物理現像活
性が高いため第1現像における黒化銀へのスピードが早
い。そのため発色現像時には低感度層の残存するハロゲ
ン化銀が少なくなり発色画像の持ち分が小さくなる。そ
のため増感処理時の低感度層の階調が失われ階調コント
ロールが難しくなる。これを解消するため、低感度層に
添加する感度の違うハロゲン化銀乳剤を数種類用いた
り、低感度層の持ち分を増やす手法を用いたが、第1現
像時間が11分を越える増感処理の肌色再現には無理が
あった。この問題は、前記シアン、マゼンタ、イエロー
の各発色色素を生成するユニットすなわち赤感光性乳剤
層ユニット、緑感光性乳剤層ユニット、青感光性乳剤層
ユニットの各ユニットが3層以上の構成で解消できるこ
とが分かった。すなわち、上記増感処理コントロール手
段及び赤光、緑光、青光に感光する各乳剤層ユニットが
3層以上の構成層よりなるハロゲン化銀カラー反転写真
感光材料において、下記に述べる標準処理と増感処理時
の肌色再現の理想とするカラーバランスが達成できた。
まず、式(A)においては肌色再現にとって良好なマゼ
ンタ発色画像とシアン発色画像の関係を示す。この式
(A)より求められた値は0.0以上0.1以下である
ことが好ましい。より好ましくは0.0以上0.07以
下である。 式(A) 〔(標準現像処理時のマゼンタ発色濃度0.5を与える
露光時のシアン発色濃度−0.5)−(増感現像処理時
のマゼンタ発色濃度0.5を与える露光時のシアン発色
濃度−0.5〕
【0022】次に、式(B)においては肌色再現にとっ
て良好なマゼンタ発色画像とイエロー発色画像の関係を
示す。この式(B)より求められた値は−0.1以上
0.1以下であることが好ましい。より好ましくは−
0.07以上0.07以下である。 式(B) 〔(標準現像処理時のマゼンタ発色濃度0.5を与える
露光時のシアン発色濃度−0.5)−(増感現像処理時
のマゼンタ発色濃度0.5を与える露光時のシアン発色
濃度−0.5)〕 本発明において、DIR化合物が好ましく用いられる。
化合物は特開平7−225459号記載の化合物が使用
できる。
【0023】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャー No.308119(19
89年)に記載されたものを用いることができる。
【0024】これに加えて、より具体的には、例えば、
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0025】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第14 9頁21行目〜23行目 4)マゼンタカプラー 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第42 1,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行 目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432 ,804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435 ,334A2号の第113頁39行目〜第123頁 37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149 頁39行目〜45行目 8)その他の機能性 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 カプラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10)ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 11)その他の添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12)分散方法 第150頁4行目〜24行目 13)支持体 第150頁32行目〜34行目 14)膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15)発色現像・黒白現像 第150頁50行目〜第151頁47行目;欧州特 かぶらせ工程 許第442,323A2号の第34頁11行目〜5 4行目、第35頁14行目〜22行目 16)脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17)自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18)水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目
【0026】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、特公平2−32615号、実公平3−9784号な
どに記載されているレンズ付きフィルムユニットにも有
効である。
【0027】本発明には、透明磁気記録層を用いること
ができる。本発明に用いられる透明磁気記録層とは、磁
性体粒子をバインダー中に分散した水性もしくは有機溶
媒系塗布液を支持体上に塗設したものである。本発明で
用いられる磁性体粒子は、γFe203 などの強磁性酸化
鉄、Co被着γFe 203 、Co被着マグネタイト、Co含有マグ
ネタイト、強磁性二酸化クロム、強磁性金属、強磁性合
金、六方晶系のBaフェライト、Srフェライト、Pbフェラ
イト、Caフェライトなどを使用できる。Co被着γFe203
などのCo被着強磁性酸化鉄が好ましい。形状としては針
状、米粒状、球状、立方体状、板状等いずれでもよい。
比表面積ではSBET で20m2/g以上が好ましく、30
m2/g以上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化(σ
s)は、好ましくは3.0×104 〜3.0×105
/mであり、特に好ましくは4.0×104 〜2.5×
105 A/mである。強磁性体粒子を、シリカおよび/
またはアルミナや有機素材による表面処理を施してもよ
い。さらに、磁性体粒子は特開平6−161032号に
記載された如くその表面にシランカップリング剤又はチ
タンカップリング剤で処理されてもよい。又特開平4−
259911号、同5−81652号に記載の表面に無
機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
【0028】次に磁性粒子に用いられるバインダーは、
特開平4−219569号に記載の熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカ
リ又は生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘
導体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用する
ことができる。上記樹脂のTgは−40℃〜300℃、
重量平均分子量は0.2万〜100万である。例えばビ
ニル系共重合体、セルロースジアセテート、セルロース
トリアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート、セルローストリ
プロピオネートなどのセルロース誘導体、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げることができ、ゼ
ラチンも好ましい。特にセルロースジ(トリ)アセテー
トが好ましい。バインダーは、エポキシ系、アジリジン
系、イソシアネート系の架橋剤を添加して硬化処理する
ことができる。イソシアネート系の架橋剤としては、ト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、などのイソシアネート
類、これらのイソシアネート類とポリアルコールとの反
応生成物(例えば、トリレンジイソシアネート3mol と
トリメチロールプロパン1mol の反応生成物)、及びこ
れらのイソシアネート類の縮合により生成したポリイソ
シアネートなどがあげられ、例えば特開平6−5935
7号に記載されている。
【0029】前述の磁性体を上記バインダー中に分散す
る方法は、特開平6−35092号に記載されている方
法のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミル
などが好ましく併用も好ましい。特開平5−08828
3号に記載の分散剤や、その他の公知の分散剤が使用で
きる。磁気記録層の厚みは0.1μm〜10μm、好ま
しくは0.2μm〜5μm、より好ましくは0.3μm
〜3μmである。磁性体粒子とバインダーの重量比は好
ましくは0.5:100〜60:100からなり、より
好ましくは1:100〜30:100である。磁性体粒
子の塗布量は0.005〜3g/m2、好ましくは0.0
1〜2g/m2、さらに好ましくは0.02〜0.5g/
m2である。本発明に用いられる磁気記録層は、写真用支
持体の裏面に塗布又は印刷によって全面またはストライ
プ状に設けることができる。磁気記録層を塗布する方法
としてはエアードクター、ブレード、エアナイフ、スク
イズ、含浸、リバースロール、トランスファーロール、
グラビヤ、キス、キャスト、スプレイ、ディップ、バ
ー、エクストリュージョン等が利用出来、特開平5−3
41436号等に記載の塗布液が好ましい。
【0030】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤又はチタンカップリング
剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添
加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート(例
えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この時使用す
るバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気
記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層を有
する感材については、US5,336,589号、同
5,250,404号、同5,229,259号、同
5,215,874号、EP466,130号に記載さ
れている。
【0031】次に本発明に用いられるポリエステル支持
体について記すが、後述する感材、処理、カートリッジ
及び実施例なども含め詳細については、公開技報、公技
番号94−6023(発明協会;1994.3.15.)
に記載されている。本発明に用いられるポリエステルは
ジオールと芳香族ジカルボン酸を必須成分として形成さ
れ、芳香族ジカルボン酸として2,6−、1,5−、
1,4−、及び2,7−ナフタレンジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジオールとしてジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールが挙げられる。この重合ポリマーとしては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リシクロヘキサンジメタノールテレフタレート等のホモ
ポリマーを挙げることができる。特に好ましいのは2,
6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜100モル
%含むポリエステルである。中でも特に好ましいのはポ
リエチレン−2,6−ナフタレートである。平均分子量
の範囲は約5,000 ないし200,000 である。本発明のポリ
エステルのTgは50℃以上であり、さらに90℃以上
が好ましい。
【0032】次にポリエステル支持体は、巻き癖をつき
にくくするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、よ
り好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行
う。熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実施してもよ
く、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理時間
は、0.1時間以上1500時間以下、さらに好ましく
は0.5時間以上200時間以下である。支持体の熱処
理は、ロール状で実施してもよく、またウェブ状で搬送
しながら実施してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば
SnO2やSb2O5 等の導電性無機微粒子を塗布する)、面状
改良を図ってもよい。又端部にローレットを付与し端部
のみ少し高くすることで巻芯部の切り口写りを防止する
などの工夫を行うことが望ましい。これらの熱処理は支
持体製膜後、表面処理後、バック層塗布後(帯電防止
剤、滑り剤等)、下塗り塗布後のどこの段階で実施して
もよい。好ましいのは帯電防止剤塗布後である。このポ
リエステルには紫外線吸収剤を練り込んでも良い。又ラ
イトパイピング防止のため、三菱化成製のDiaresin、日
本化薬製のKayaset 等ポリエステル用として市販されて
いる染料または顔料を練り込むことにより目的を達成す
ることが可能である。
【0033】次に、本発明では支持体と感材構成層を接
着させるために、表面処理することが好ましい。薬品処
理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処
理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、
レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの表面
活性化処理が挙げられる。表面処理の中でも好ましいの
は、紫外線照射処理、火焔処理、コロナ処理、グロー処
理である。次に下塗法について述べると、単層でもよく
2層以上でもよい。下塗層用バインダーとしては、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、
アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの中から
選ばれた単量体を出発原料とする共重合体を始めとし
て、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼ
ラチン、ニトロセルロース、ゼラチンが挙げられる。支
持体を膨潤させる化合物としてレゾルシンとp−クロル
フェノールがある。下塗層にはゼラチン硬化剤としては
クロム塩(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホルム
アルデヒド、グルタールアルデヒドなど)、イソシアネ
ート類、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−S−トリアジンなど)、エピクロルヒドリ
ン樹脂、活性ビニルスルホン化合物などを挙げることが
できる。SiO2、TiO2、無機物微粒子又はポリメチルメタ
クリレート共重合体微粒子(0.01〜10μm)をマ
ット剤として含有させてもよい。
【0034】また本発明においては、帯電防止剤が好ま
しく用いられる。それらの帯電防止剤としては、カルボ
ン酸及びカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子、カ
チオン性高分子、イオン性界面活性剤化合物を挙げるこ
とができる。帯電防止剤として最も好ましいものは、Zn
O 、TiO2、SnO2、Al2O3 、In2O3 、SiO2、MgO 、BaO 、
M0O3、V2O5の中から選ばれた少くとも1種の体積抵抗率
が107 Ω・cm以下、より好ましくは105 Ω・cm以下
である粒子サイズ0.001〜1.0μm結晶性の金属
酸化物あるいはこれらの複合酸化物(Sb,P,B,In,S,Si,C
など)の微粒子、更にはゾル状の金属酸化物あるいはこ
れらの複合酸化物の微粒子である。感材への含有量とし
ては、5〜500mg/m2が好ましく特に好ましくは10
〜350mg/m2である。導電性の結晶性酸化物又はその
複合酸化物とバインダーの量の比は1/300〜100
/1が好ましく、より好ましくは1/100〜100/
5である。
【0035】本発明の感材には滑り剤がある事が好まし
い。滑り剤含有層は感光層面、バック面ともに用いるこ
とが好ましい。好ましい滑り性としては動摩擦係数で
0.25以下0.01以上である。この時の測定は直径
5mmのステンレス球に対し、60cm/分で搬送した時の
値を表す(25℃、60%RH)。この評価において相
手材として感光層面に置き換えてもほぼ同レベルの値と
なる。本発明に使用可能な滑り材としては、ポリオルガ
ノシロキサン、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、
高級脂肪酸と高級アルコールのエステル等であり、ポリ
オルガノシロキサンとしては、ポリジメチルシロキサ
ン、ポリジエチルシロキサン、ポリスチリルメチルシロ
キサン、ポリメチルフェニルシロキサン等を用いること
ができる。添加層としては乳剤層の最外層やバック層が
好ましい。特にポリジメチルシロキサンや長鎖アルキル
基を有するエステルが好ましい。
【0036】本発明の感材にはマット剤が有る事が好ま
しい。マット剤としては乳剤面、バック面とどちらでも
よいが、乳剤側の最外層に添加するのが特に好ましい。
マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性でもよく、好
ましくは両者を併用することである。例えばポリメチル
メタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート/メタク
リル酸=9/1又は5/5(モル比))、ポリスチレン
粒子などが好ましい。粒径としては0.8〜10μmが
好ましく、その粒径分布も狭いほうが好ましく、平均粒
径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90%以上が含
有されることが好ましい。又、マット性を高めるために
0.8μm以下の微粒子を同時に添加することも好まし
く例えばポリメチルメタクリレート(0.2μm)、ポ
リ(メチルメタクリレート/メタクリル酸=9/1(モ
ル比)、0.3μm))、ポリスチレン粒子(0.25
μm)、コロイダルシリカ(0.03μm)が挙げられ
る。
【0037】次に本発明で用いられるフィルムパトロー
ネについて記す。本発明で使用されるパトローネの主材
料は金属でも合成プラスチックでもよい。好ましいプラ
スチック材料はポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリフェニルエーテルなどである。更に本発明
のパトローネは、各種の帯電防止剤を含有してもよくカ
ーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオ
ン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又はポリマー等
を好ましく用いることが出来る。これらの帯電防止され
たパトローネは特開平1−312537号、同1−31
2538号に記載されている。特に25℃、25%RH
での抵抗が1012Ω以下が好ましい。通常プラスチック
パトローネは、遮光性を付与するためにカーボンブラッ
クや顔料などを練り込んだプラスチックを使って製作さ
れる。パトローネのサイズは現在135サイズのままで
もよいし、カメラの小型化には、現在の135サイズの
25mmのカートリッジの径を22mm以下とすることも有
効である。パトローネのケースの容積は、30cm3 以下
好ましくは25cm3 以下とすることが好ましい。パトロ
ーネおよびパトローネケースに使用されるプラスチック
の重量は5g/15gが好ましい。
【0038】更に本発明で用いられる、スプールを回転
してフィルムを送り出すパトローネでもよい。またフィ
ルム先端がパトローネ本体内に収納され、スプール軸を
フィルム送り出し方向に回転させることによってフィル
ム先端をパトローネのポート部から外部に送り出す構造
でもよい。これらはUS4,834,306号、同5,
226,613号に開示されている。本発明に用いられ
る写真フィルムは現像前のいわゆる生フィルムでもよい
し、現像処理された写真フィルムでもよい。又、生フィ
ルムと現像済みの写真フィルムが同じ新パトローネに収
納されていてもよいし、異なるパトローネでもよい。
【0039】本発明の感光材料は、ハロゲン化銀乳剤層
および非感光性層の層数および層順に特に制限はなく、
いかなる配置もとりうる。本発明の感光材料の感色性乳
剤層ユニットは、感度の異なる3層以上の分層からなる
ことが好ましい。感色性乳剤層ユニットが感度の異なる
3つ以上の分層からなる場合、各分層の銀塗布量の割合
は、該感色性層の総銀量を100%とした場合、高感度
層が15〜45%、中感度層が20〜50%、低感度層
が20〜50%であることが好ましい。高感度層の塗布
銀量は中および低感度層の塗布銀量よりも少ないことが
好ましい。感色性乳剤層ユニットが感度の異なる複数の
分層からなる場合には、感度の低い分層ほど沃化銀含有
率を高くすることが望ましい。各感光性乳剤層ユニット
が感度の異なる3つの分層からなる場合には、最も感度
の高い感光性分層の沃化銀含有率は最も感度の低い感光
性分層の沃化銀含有率よりも1.0モル%〜5モル%低
いことが特に好ましい。
【0040】感色性乳剤層ユニットの中、および上層、
下層には各種の中間層等の非感光性層を設けてもよい。
該非感光性層には、例えば特開昭61−43748号、
同59−113438号、同59−113440号、同
61−20037号、同61−20038号、米国特許
5,378,590号明細書に記載されるようなカプラ
ー、DIR化合物が含まれていてもよく、通常用いられ
るように混色防止剤を含んでいてもよい。上記のよう
に、それぞれの感光材料の目的に応じて種々の層構成、
配列を選択することができる。
【0041】本発明の感光材料の塗布銀量は、6.0g
/m2以下が好ましく、5.0g/m2以下がさら好まし
く、4.5g/m2以下が最も好ましい。
【0042】
【実施例】
実施例1 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するがこれ
に限定されるものではない。 (試料101の作製)下塗りを施した厚み127μmの
三酢酸セルロースフィルム支持体上に、下記の組成の各
層より成る多層カラー感光材料を作製し、試料101と
した。数字はm2当りの添加量を表わす。なお添加した化
合物の効果は記載した用途に限らない。
【0043】第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.30g ゼラチン 2.30g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−3 0.04g 紫外線吸収剤U−4 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g カプラーC−9 0.12mg
【0044】第2層:中間層 ゼラチン 0.38g 紫外線吸収剤U−2 3.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g 染料D−4 10.0mg 染料D−6 4.0mg
【0045】第3層:中間層 ゼラチン 0.40g
【0046】第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.10g 乳剤B 銀量 0.21g 乳剤C 銀量 0.31g ゼラチン 0.63g カプラーC−1 0.03g カプラーC−2 0.08g カプラーC−12 0.02g 化合物Cpd−A 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0047】第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.42g ゼラチン 0.65g カプラーC−1 0.03g カプラーC−2 0.08g カプラーC−12 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0048】第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.50g ゼラチン 1.70g カプラーC−3 0.50g カプラーC−12 0.30g 添加物P−1 0.20g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.20g
【0049】第7層:中間層 ゼラチン 0.60g 添加物M−1 0.30g 化合物Cpd−G 0.05g 化合物Cpd−D 0.04g 化合物Cpd−I 0.04mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g
【0050】第8層:中間層 ゼラチン 1.20g 化合物Cpd−G 0.10g
【0051】第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤F 銀量 0.23g 乳剤G 銀量 0.29g 乳剤H 銀量 0.33g ゼラチン 1.20g カプラーC−7 0.04g カプラーC−8 0.11g カプラーC−11 0.08g 化合物Cpd−B 0.30mg 化合物Cpd−C 2.00mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0052】第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.53g 内部をかぶらせたコア/シェル型微粒子臭化銀乳剤(平
均粒径0.11μm)銀量 0.08g ゼラチン 0.50g カプラーC−4 0.13g カプラーC−11 0.13g 化合物Cpd−B 0.03g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0053】第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤K 銀量 0.44g ゼラチン 0.65g カプラーC−4 0.17g カプラーC−11 0.17g 化合物Cpd−B 0.08g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.15g
【0054】第12層:中間層 ゼラチン 0.30g 化合物Cpd−G 0.03g
【0055】第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.08g ゼラチン 0.50g 化合物Cpd−A 0.04g 化合物Cpd−G 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g
【0056】第14層:低感度青感性乳剤層 乳剤M 銀量 0.22g 乳剤O 銀量 0.36g ゼラチン 0.60g カプラーC−5 0.26g カプラーC−6 5.00g カプラーC−10 0.03g
【0057】第15層:高感度青感性乳剤層 乳剤Q 銀量 0.20g 乳剤R 銀量 0.24g ゼラチン 2.60g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 1.00g 化合物Cpd−E 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.40g
【0058】第16層:第1保護層 ゼラチン 1.00g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−2 0.03g 紫外線吸収剤U−5 0.20g 化合物Cpd−A 0.09g 化合物Cpd−F 0.40g 染料D−1 0.01g 染料D−2 0.05g 染料D−3 0.01g 染料D−5 0.01g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.30g
【0059】第17層:第2保護層 黄色コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含
量1モル%)銀量 0.10g ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.06g 紫外線吸収剤U−2 0.02g 紫外線吸収剤U−5 0.12g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.07g
【0060】第18層:第3保護層 ゼラチン 1.40g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μm)5.00
g メチルメタクリレートとメタクリル酸の6:4の共重合
体(平均粒径1.5μm) 0.10g シリコーンオイルSO−1 0.030g 界面活性剤W−2 0.030g
【0061】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−1〜F−11を添加した。さらに各層には
上記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳
化用界面活性剤W−1、W−3、W−4、W−5、W−
6を添加した。更に防腐、防黴剤としてフェノール、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノ
キシエタノール、フェネチルアルコール、p−ヒドロキ
シ安息香酸ブチルエステルを添加した。
【0062】試料101に用いた感光性乳剤は、表1に
示した。
【0063】
【表1】
【0064】
【化1】
【0065】
【化2】
【0066】
【化3】
【0067】
【化4】
【0068】
【化5】
【0069】
【化6】
【0070】
【化7】
【0071】
【化8】
【0072】
【化9】
【0073】
【化10】
【0074】
【化11】
【0075】
【化12】
【0076】
【化13】
【0077】
【化14】
【0078】
【化15】
【0079】
【化16】
【0080】
【化17】
【0081】(試料102の作製)試料101より第3
層の中間層に黄色コロイド銀をm2当り20mg、第8層の
中間層に黄色コロイド銀をm2当り20m2添加した以外は
試料101と同様にして作製した。
【0082】(試料103の作製)試料102より表2
に示す内容で第13層のイエローフィルター層と第14
層の低感度青感性乳剤層の間に中間層を設置した以外は
試料102と同様にして作製した。なお、この中間層は
ゼラチンを添加した層である。
【0083】
【表2】
【0084】(試料104の作製)試料103より第1
4層の低感度青感性乳剤層の乳剤添加量をm2当り乳剤L
0.10g、乳剤M0.12g、乳剤O0.24gに変
更した以外は試料103と同様に作製した。
【0085】(試料105の作製)試料104より第3
層の黄色コロイド銀の添加量をm2当り10mgに変更した
以外は試料104と同様に作製した。
【0086】(試料106の作製)試料105より第1
4層の低感度青感性乳剤層の乳剤をm2当り乳剤L0.1
1g、乳剤M0.10g、乳剤N0.17g添加し、第
14層の低感度青感性乳剤層と第15層の高感度青感性
乳剤層の間に下記に示す中感度青感性乳剤層を設置した
以外は試料105と同様に作製した。
【0087】中感度青感性乳剤層 乳剤 O 銀量 0.10g 乳剤 P 銀量 0.10g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.35g カプラーC−6 5.00g カプラーC−10 0.03g
【0088】(試料107の作製)試料106より第4
層の低感度赤感性乳剤層にDIR化合物のCpd−Hを
m2当り4mg添加し、且つ乳剤の添加量を乳剤A0.28
g、乳剤B0.15g、乳剤C0.19gに変更した以
外は試料106と同様に作製した。
【0089】(試料108の作製)試料107より表2
に示す内容で中間層の膜厚を変更した以外は試料106
と同様に作製した。
【0090】これらの試料101〜108について、標
準処理および増感処理での階調及び最大発色濃度を評価
するため、色温度4800Kの白色光源を用いて、20
00lux、1/50秒のウエッジ露光を行い、前記提
示の現像処理を行った。ポイントガンマの評価は、前述
の試験条件に従い評価した。増感処理での階調変化は増
感処理と標準処理の発色濃度0.5の点のポイントガン
マとの差(γ′0.5 −γ0.5 )を求めた。増感処理での
最大発色濃度は、シアン、マゼンタ、イエローの発色濃
度0.5を与える露光量の対数値が0.6以上となるよ
うに第1現像時間を延長し、その時の各色素画像の最大
発色濃度を求めた。増感処理でのカラーバランス差は前
記式(A)および式(B)より求めた。次に、実技撮影
による評価を行うため、白色系、黄色系、黒色系の女性
モデルを太陽光下で適性露光より+2から−2まで絞り
を変えて撮影した。この撮影した試料を前記同様の標準
並びに増感処理を行い、5人の評価者による肌色の再現
性について感応評価を行い平均化した点数を出した。評
価は5段階で行い5点を優良、4点を優、3点を普通、
2点をやや劣る、1点を劣るとした。これら評価した結
果を表3に示す。
【0091】
【表3】
【0092】表3より、以下のことがわかる。試料10
1は、増感処理時のイエローの発色色画像の最大発色濃
度が低いばかりではなく、式(B)より求めた値が低
く、実技撮影における増感処理時の黒色系モデルの肌色
再現に劣る。試料102は、増感処理での最大発色濃度
のシアン、マゼンタ、イエローの濃度バランスが良化し
たものの絶対値濃度が低い。また、式(A)より求めた
値が低くなり、白色系モデルの肌色再現が悪化した。こ
れに対し、試料103、104ではイエロー最大発色濃
度及び黒色系モデルの肌色再現に良化が見られるもの
の、白色系モデルの肌色再現は良化しない。試料105
では黒色系モデル、白色系モデルの肌色再現が良化して
いるものの、未だ不充分である。これらの試料に対し、
青感性乳剤層を3層にした本発明の試料106〜108
はシアン、マゼンタ、イエローの発色色画像の最大発色
濃度が高い。また、白色系、黄色系、黒色系モデルの肌
色が好ましく再現されていることが分かる。本発明の試
料の中でもDIR化合物をを使用した試料107は白色
系モデルの肌色再現が良化している。この試料107か
らさらに第13層のイエローフィルター層と低感度青感
性乳剤層の間に設置した中間層の膜厚を0.5μmにu
pした試料108は白色系、黒色系モデルの肌色が良化
していて本発明の効果を最も好ましく示しているのが分
かる。本発明の試料は、各発色画像の特性曲線における
発色濃度0.5、1.0におけるポイントガンマ値、及
び発色濃度0.5における階調変化、及びカラーバラン
スが本発明の条件を満たしていて、実技撮影における増
感処理での肌色再現の評価とよく相関していることは明
らかである。 実施例2 (試料201の作製)
【0093】実施例1の試料108より保護層を下記の
ように変更した以外は試料108と同様にして、試料2
01を作製した。
【0094】第18層:第1保護層 ゼラチン 1.30g 紫外線吸収剤U−1 0.16g 紫外線吸収剤U−2 0.05g 紫外線吸収剤U−5 0.32g 化合物Cpd−G 0.09g 化合物Cpd−F 0.40g 染料D−1 0.01g 染料D−2 0.05g 染料D−3 0.01g 染料D−5 0.01g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.09g
【0095】第19層:第2保護層 黄色コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含
量1モル%)銀量 0.10g ゼラチン 1.80g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μm)5.00
g メチルメタクリレートとメタクリル酸の6:4の共重合
体 (平均粒径1.5μm) 0.10g シリコーンオイルSO−1 0.030g 界面活性剤W−2 0.030g
【0096】(試料202の作製) 有機固体分散染料E−1の分散物の調整 染料E−1を以下の方法で分散した。すなわち、メタノ
ールを30%含む染料のウェットケーキ1430gに水お
よびBASF社製 Pluronic F88(エチレンオキシド−プ
ロピレンオキシド ブロック共重合体)200gを加え
て攪拌し、染料濃度6%のスラリーとした。次に、アイ
メックス(株)製ウルトラビスコミル(UVM−2)に
平均粒径0.5mmのジルコニアビーズを1700ml充填
し、スラリーを通して周速約10m/sec 、吐出量0.
5リットル/min で8時間粉砕した。ビーズを濾過して除
き、水を加えて染料濃度3%に希釈した後、安定化のた
めに90℃で10時間加熱した。得られた染料微粒子の
平均粒径は0.60μmであり、粒径の分布の広さ(粒
径標準偏差×100/平均粒径)は18%であった。
【0097】(有機固体分散染料E−2、E−3の分散
物の調製)染料E−2、E−3を以下の方法で分散し
た。すなわち、水を30%含む染料のウェットケーキ1
400gに水およびW−4を70g加えて攪拌し、染料
濃度30%のスラリーとした。次に、アイメックス
(株)製ウルトラビスコミル(UVM−2)に平均粒径
0.5mmのジルコニアビーズを1700ml充填し、スラ
リーを通して周速約10m/sec 、吐出量0.5リットル/
min で8時間粉砕した。ビーズを濾過して除き、安定化
のために90℃で10時間加熱した。得られた染料微粒
子の平均粒径は0.4μmおよび0.48μmであり、
粒径の分布の広さ(粒径標準偏差×100/平均粒径)
は18%であった。
【0098】試料201の第1層(ハレーション防止
層)に染料E−1の微結晶固体分散物を0.10g添加
し、かつ、試料201の第12層(中間層)及び第13
層と第14層の間の中間層を除去し、かつ、試料201
の第13層(イエローフィルター層)に染料E−2およ
びE−3の微結晶固体分散物をそれぞれ0.15gと
0.06g添加し、かつ、試料201の第13層(イエ
ローフィルター層)の黄色コロイド銀量を0.02gに
減量した以外は試料201と同様にして、試料202を
作製した。
【0099】試料201〜202についても実施例1と
同様の評価を行った。試料201〜203についても実
施例1の試料101と同様に好ましい結果が得られた。 実施例3 厚さ95μmの三酢酸セルロースフィルム支持体の片面
に下記組成のバック層と反対側に実施例1の試料10
8、実施例2の試料201〜202と同じ層を塗布した
試料301〜303を作製した。 バック層の組成 各成分に対応する数字はg/m2単位で表した塗布量を示
す。 第1層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 1.00 ポリマーラテックス:P−1(平均粒径0.1μm) 0.13 ポリマーラテックス:P−2(平均粒径0.2μm) 0.23 紫外線吸収剤 :U−1 0.03 〃 :U−3 0.01 〃 :U−4 0.02 高沸点有機溶剤 :Oil−1 0.03 界面活性剤 :W−3 0.01 〃 :W−6 3.0×10-3 水酸化ナトリウム 0.10 第2層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 3.10 ポリマーラテックス:P−2 0.11 紫外線吸収剤 :U−1 0.03 〃 :U−3 0.01 〃 :U−4 0.02 染 料 :D−2 0.09 〃 :D−7 0.12 高沸点有機溶剤 :Oil−1 0.03 界面活性剤 :W−3 0.01 〃 :W−6 3.0×10-3 硫酸カリウム 0.27 水酸化ナトリウム 0.05 第3層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 3.30 界面活性剤 :W−3 0.02 硫酸カリウム 0.30 水酸化ナトリウム 0.05 第4層 バインダー :石灰処理ゼラチン(等電点5.4) 1.15 マット剤 :B−1(平均粒径 2.0μm) 0.04 〃 :B−2(平均粒径 2.3μm) 0.03 硬化剤 :H−1 0.21 界面活性剤 :W−3 0.06 界面活性剤 :W−2 6.0×10-3
【0100】
【化18】
【0101】
【化19】
【0102】試料301〜303についても実施例1お
よび2と同様の評価を行い、同様の結果を得た。
【0103】実施例4 厚さ205μmの三酢酸セルロースフィルム支持体の片
面に下記組成のバック層と反対側に実施例1の試料10
8、実施例2の試料201〜202と同じ層を塗布した
試料401〜403を作製した。 バック層の組成 各成分に対応する数字はg/m2単位で表した塗布量を示
す。 第1層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 0.70 ポリマーラテックス:P−1(平均粒径 0.1μm) 0.08 〃 :P−2(平均粒径 0.2μm) 0.15 紫外線吸収剤 :U−1 0.02 〃 :U−3 5.0×10-3 〃 :U−4 0.01 高沸点有機溶剤 :Oil−1 0.02 界面活性剤 :W−3 0.01 〃 :W−6 2.0×10-3 水酸化ナトリウム 0.07 第2層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 5.60 ポリマーラテックス:P−2 0.20 紫外線吸収剤 :U−1 0.05 〃 :U−3 0.01 〃 :U−4 0.03 界面活性剤 :W−3 0.03 界面活性剤 :W−6 5.0×10-3 高沸点有機溶剤 :Oil−1 0.06 硫酸カリウム 0.50 水酸化ナトリウム 0.09 第3層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 5.00 界面活性剤 :W−3 0.02 硫酸カリウム 0.43 水酸化ナトリウム 0.08 第4層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 0.80 マット剤 :B−1(平均粒径 2.0μm) 0.02 〃 :B−2(平均粒径 2.3μm) 0.02 硬化剤 :H−1 0.35 界面活性剤 :W−3 0.03 〃 :W−2 4.0×10-3
【0104】試料401〜403についても実施例1お
よび2と同様の評価を行い、同様の結果を得た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上に、感度の異なる少なくと
    も3層の乳剤層からなる青感光性乳剤層ユニット、緑感
    光性乳剤層ユニットおよび赤感光性乳剤層ユニットを有
    するハロゲン化銀カラー反転写真感光材料において、該
    感光材料が増感現像処理のコントロール手段を有し、カ
    ラー反転処理工程での標準処理時および、それぞれの感
    色性乳剤層ユニットの特性曲線において発色濃度0.5
    を与える露光量の対数値の差が0.6以上となるように
    第1現像時間を延長した増感処理時のそれぞれの感色性
    乳剤層ユニットの最大発色濃度が2.3以上3.5以下
    であり、かつ、それぞれの感色性乳剤層ユニットの特性
    曲線において、発色濃度0.5における前記標準現像処
    理と増感現像処理時のポイントガンマ値の差が0.0以
    上0.5以下であり、かつ、下記式(A)より求めた値
    が0.0以上0.1以下であることを特徴とするハロゲ
    ン化銀カラー反転写真感光材料。 式(A) 〔(標準現像処理時のマゼンタ発色濃度0.5を与える
    露光時のシアン発色濃度−0.5)−(増感現像処理時
    のマゼンタ発色濃度0.5を与える露光時のシアン発色
    濃度−0.5)〕
  2. 【請求項2】 下記式(B)より求めた値が−0.1以
    上0.1以下であることを特徴とする請求項1記載のハ
    ロゲン化銀カラー反転写真感光材料。 式(B) 〔(標準現像処理時のマゼンタ発色濃度1.0を与える
    露光時のイエロー発色濃度−1.0)−(増感処理時の
    マゼンタ発色濃度1.0を与える露光時のイエロー発色
    濃度−1.0)〕
  3. 【請求項3】 前記標準現像処理でのそれぞれの感色性
    乳剤層ユニットにおいて発色濃度0.5におけるポイン
    トガンマ値が0.7以上1.1以下、発色濃度1.0に
    おけるポイントガンマ値が1.1以上1.7以下であ
    り、前記増感現像処理でのそれぞれの感色性乳剤層ユニ
    ットにおいて発色濃度0.5におけるポイントガンマ値
    が1.1以上1.6以下、発色濃度1.0におけるポイ
    ントガンマ値が1.7以上2.5以下である請求項2記
    載のハロゲン化銀カラー反転写真感光材料。
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