JPH10232470A - ハロゲン化銀カラーリバーサル写真感光材料および画像形成方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラーリバーサル写真感光材料および画像形成方法

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JPH10232470A
JPH10232470A JP3410997A JP3410997A JPH10232470A JP H10232470 A JPH10232470 A JP H10232470A JP 3410997 A JP3410997 A JP 3410997A JP 3410997 A JP3410997 A JP 3410997A JP H10232470 A JPH10232470 A JP H10232470A
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JP
Japan
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yellow
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JP3410997A
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English (en)
Inventor
Naoto Matsuda
直人 松田
Shinsuke Bando
信介 坂東
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】オリジナルの忠実な再現性に優れた電子式フイ
ルムレコーダー用途のカラーリバーサル写真感光材料を
提供する。 【解決手段】透明支持体上にそれぞれ2層以上の感光性
乳剤層からなる青感性、緑感性、赤感性の各ユニットを
有するハロゲン化銀カラーリバーサル写真感光材料であ
って、白色光で露光、現像処理した場合に得られる足感
度が100以上400以下であり、イエロー、マゼン
タ、シアンの最大濃度が下記式の範囲、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの濃度0.20〜3.00の間の平均ガン
マが1.65以上2.30以下で、かつそれぞれの濃度
0.20〜1.00の間の平均ガンマと濃度1.00〜
3.00の間の平均ガンマの比が、1:1.80〜2.
50の範囲である。 3.20≦イエロー最大濃度<3.80 3.20≦マゼンタ最大濃度<3.80 3.00≦シアン最大濃度 <3.30

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
リバーサル写真感光材料に関し、詳しくは電子式フイル
ムレコーダーの出力フイルムとして有用なハロゲン化銀
カラーリバーサル写真感光材料および走査露光式の画像
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常カラーリバーサル写真感光材料は多
くの場合風景、人物、商品などの撮影に供されるが、近
年一度作製されたオリジナル画像をスキャナーで読み取
った後、それら被写体と文字、コンピューターグラフィ
クスなどとの合成、または色味の補正や不要な画像の削
除などをコンピューター上で画像処理ソフトを用いて行
い、電子式フイルムレコーダーにより再びカラーリバー
サル写真感光材料に焼き付けるといった用途が増加しつ
つある。電子式フイルムレコーダーは、一般的には赤、
緑、青(必要に応じて可視光域以外の波長の光を使用す
る場合もある)の露光のためにコントロールされた光源
を用いてフイルムを走査露光する形態のものであり、そ
の光源としてはブラウン管(CRT)、キセノンラン
プ、発光ダイオード、またはHe−Neレーザー、Ar
レーザー、などのガスレーザーや半導体レーザ−または
固体レーザーなどが使用される。
【0003】ところがこれらフイルムレコーダーを用い
て画像を書き込む対象として、一般的なカラーリバーサ
ル写真感光材料は十分満足すべき性能を有しているとい
う訳ではなかった。まず感度は、一般的な撮影用カラー
リバーサルでは比較的自由に感度の選択が可能である
が、フイルムレコーダーの用途においては出力機の出力
強度の限界から、感度が低いと多重露光(同じ画像を2
回以上に分けて露光する)が必要となるなど著しく生産
性を低下させる結果となっていた。本発明者らが調べた
ところ、足感度(濃度0.30を与える点の感度)が1
00以上であると許容できる生産性を維持できることが
判った。フイルムレコーダーの用途ではレコーダーの出
力強度内で十分低い濃度の白地を与えるための感度が重
要であるため、足感度に意味があり、それは濃度0.3
0を与える場合の露光量と置き換えることが出来る。足
感度が400より大きいと出力のS/N比が悪化するた
め逆に好ましくない。またフイルムレコーダーで書き込
まれ、現像処理によって得られた画像は、コンピュータ
ーにデータとして取り込まれる以前のオリジナル画像の
画像濃度を忠実に再現することがまず求められるが、そ
のためにはフイルムレコーダー用に使用されるカラーリ
バーサル感光材料は通常の撮影用カラーリバーサル感光
材料が通常有する濃度域(例えば0.20から3.5
0)を再現する必要があり、十分な最大濃度と十分低い
最低濃度を有し、かつその濃度域がフイルムレコーダー
の出力レンジ、最大出力の中に含まれることが求められ
る。例えば、特開平8−211575号には最大濃度と
露光ダイナミックレンジ、感度を規定したフイルムレコ
ーダー用のカラーリバーサル感光材料が開示されてい
る。またフイルムレコーダーが有する露光のバラツキの
影響を軽減するために好ましい中濃度域の階調が特開平
3−158847号に開示されている。
【0004】これらの技術の開示はフイルムレコーダー
での出力用として望ましいカラーリバーサル感光材料の
階調につき一つの示唆を与えてはいるが、必ずしもフイ
ルムレコーダー出力に最適なカラーリバーサルの階調が
開示されたという訳では無かった。例えば、特開平8−
211575号に開示されたように最大濃度を高くした
場合には、通常の16段乃至33段の階段状グレーチャ
ートにより露光量を制御する使用方法において、高濃度
部の制御点がまばらとなって高濃度部のシャドーディテ
ールの表現力が悪化するという問題や、元々のオリジナ
ル(通常の撮影用カラーリバーサルの多くは最大濃度
3.50以下である)よりも濃度が高くなり忠実性を損
なうという問題が生じる場合があった。また特開平3−
158847号に開示されたように中濃度部のガンマ変
動が少ない階調にいても特に低濃度域のカラーバラン
ス、濃度の繰り返し再現性が不十分で、通常露光条件出
しのために繰り返しテストチャートを露光し結果をフィ
ードバックする電子式レコーダーの用途では条件出しの
精度を下げることがあった。特開平8−211575号
もこの繰り返し再現性を良好とするための階調設計につ
いては開示するところが無かった。
【0005】また1部のフイルムレコーダーでは像がに
じんだり、白地に接した部分の黒地の濃度が低下する場
合があり出力画像の品質を低下させるという課題があっ
た。この点の改良は例えば特開平8−211575号、
同3−158847号においても開示されていなかっ
た。またフイルムレコーダーの出力用カラーリバーサル
はオリジナル画像の色を忠実に再現することが要求され
るため広い色再現域を有していることが望まれるが、こ
れまでのカラーリバーサルでは未だ十分では無く、フイ
ルムレコーダー用途に好ましい分光感度の設計も知られ
てはいなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第1
にオリジナルの忠実な再現性に優れた電子式フイルムレ
コーダー用途のカラーリバーサル写真感光材料を提供す
ることであり、第2にそのカラーリバーサル写真感光材
料は露光、処理など環境要因の変動に対して出力が安定
で電子式フイルムレコーダーで通常行われる露光条件出
しのプロセスを簡便にするという特徴を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は以下の構
成により達成された。 (1)透明支持体上にそれぞれ2層以上の感光性乳剤層
からなるイエロー発色性の青感性ユニット、マゼンタ発
色性の緑感性ユニット、シアン発色性の赤感性ユニット
を有するハロゲン化銀カラーリバーサル写真感光材料で
あって、白色光で露光、現像処理した場合に得られる足
感度が100以上400以下であり、イエロー、マゼン
タ、シアンの最大濃度が下記式の範囲であり、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの濃度0.20〜3.00の間の
平均ガンマが1.65以上2.30以下で、かつそれぞ
れの濃度0.20〜1.00の間の平均ガンマと濃度
1.00〜3.00の間の平均ガンマの比が、1:1.
80〜2.50の範囲であることを特徴とするハロゲン
化銀カラーリバーサル写真感光材料。 3.20≦イエロー最大濃度<3.80 3.20≦マゼンタ最大濃度<3.80 3.00≦シアン最大濃度 <3.30 (2)イエローの濃度0.20〜3.00の間の平均ガ
ンマがマゼンタ、シアンの濃度0.2〜3.0の平均ガ
ンマより大きいことを特徴とするハロゲン化銀カラーリ
バーサル写真感光材料。 (3)青感性ユニット、緑感性ユニット、赤感性ユニッ
トそれぞれの感度の最大値を与える波長(それぞれλ
B、λG、λRとする)が以下の範囲であり、かつλG
における赤感性ユニットの感度がλGでの青感性ユニッ
トの感度の1/50以下、λBにおける緑感性ユニット
の感度がλBでの青感性ユニットの1/50以下である
ことを特徴とする請求項1乃至2のハロゲン化銀カラー
リバーサル写真感光材料。 430nm≦λB≦470nm 530nm≦λG≦560nm 610nm≦λR≦650nm (4)請求項1乃至3のカラーリバーサル写真感光材料
を、レッド、グリーン、ブルーそれぞれの光源で走査露
光し、その後白黒現像、反転処理、カラー現像処理する
ことを特徴とするカラー画像形成方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
明細書における全ての画像濃度はステータスA積分濃度
である。ステータスA濃度の求め方は、例えばジェーム
ズ編のザ セオリー オブ フォトグラフィック プロ
セス、第4版(1977)第18章に記載されている。
また本明細書における特性曲線、写真感度、画像濃度は
カラーリバーサル写真感光材料の処理工程として周知
の、標準E−6プロセスで処理された場合の値であり、
標準E−6プロセスは例えば、ブリティッシュジャーナ
ル オブ フォトグラフィー アニュアル(1988)
191ページからに記載されている。具体的な処理の例
は本明細書中の実施例1において示した(タンク容量、
ランニングの方法は記載の数値、方法に限らない)。本
明細書で白色光とは色温度4800度の白色光である。
本発明において足感度は以下のように定義される。 感度=100×(1−logE) (式中logEはフイルムの特性曲線から決定し、濃度
0.30を与える点の露光量でありルックス−秒の単位
で表す。露光時間は1/100秒、光源は色温度480
0度の白色光である)
【0009】本発明のカラーリバーサル写真感光材料
は、イエロー、マゼンタ、シアンの濃度0.20〜3.
00の間の平均ガンマが1.65以上2.30以下であ
り、ここで平均ガンマとは特性曲線(露光量の対数に対
して画像濃度をプロットしたもの;上記ザ セオリー
オブ フォトグラフィック プロセスに記載されてい
る)の濃度0.20を与える点と濃度3.00を与える
点を直線で結んだ場合の傾きを意味し、より好ましくは
イエローでは1.70以上2.30以下、マゼンタでは
1.65以上2.20以下、シアンでは1.65以上
2.00以下が好ましい。
【0010】本発明のカラーリバーサル写真感光材料の
最大濃度は上記の範囲であるが、特に下記の範囲が好ま
しい。 3.40≦イエロー<3.70 3.40≦マゼンタ<3.70 3.10≦シアン <3.30 フイルムレコーダーの出力の現行となる一般的な撮影用
カラーリバーサル写真感光材料ではシアンの最大濃度が
マゼンタ、イエローより0.10〜0.50程度低く設
計されていることより、本発明においても上記最大濃度
の範囲でシアンの最大濃度がマゼンタ、イエローよりも
0.10以上0.50以下低いことが特に好ましい。
【0011】本発明においては、低濃度部は高濃度部に
比較して軟調であることが好ましく、イエロー、マゼン
タ、シアンそれぞれの濃度0.20〜1.00の間の平
均ガンマと濃度1.00〜3.00の間の平均ガンマの
比が、1.80〜2.50の範囲が好ましいが、特に
1.90〜2.30の範囲が好ましく、かつ濃度0.2
0〜1.00の範囲の平均ガンマが0.90以上1.2
0以下であることが好ましい。
【0012】本発明者らが調べた結果、いくつかのCR
T露光型のフイルムレコーダーでは像のにじみが生じた
り、白地に隣接した黒の濃度が青みを帯びながら低下す
る場合があることが判った。これに対し、本発明者らが
検討した結果、イエロー画像の平均ガンマがマゼンタ、
シアンよりも大きくなるように設計すると黒の色バラン
スが改良され、また像のにじみも軽減されて驚くべき好
ましい結果が得られることが判った。結果より像のにじ
み、黒の濃度低下は光学系のフレアに起因しており、そ
れがイエローの硬調化で改良できたものと推定してい
る。従って、本発明ではイエローの平均ガンマがマゼン
タ、シアンの平均ガンマより大きいことが好ましく、他
との平均ガンマの差は0.02以上0.50以下が好ま
しく、0.05以上0.30以下が特に好ましい。
【0013】本発明のカラーリバーサル写真感光材料の
青感性ユニット、緑感性ユニット、赤感性ユニットはそ
れぞれブルー、グリーン、レッドに分光増感されている
が、各ユニットの分光感度の極大値を与える波長は以下
の範囲が好ましい。 430nm≦λB≦470nm 530nm≦λG≦560nm 610nm≦λR≦650nm またλGにおける赤感性ユニットの感度がλGでの青感
性ユニットの感度の1/50以下(より好ましくは1/
70以下)、λBにおける緑感性ユニットの感度がλB
での青感性ユニットの1/50以下(より好ましくは1
/70以下)であることが好ましい。
【0014】本発明のカラーリバーサル写真感光材料は
足感度(濃度0.30を与える点の感度)が100以上
である。足感度が100未満であるとフイルムレコーダ
ーで出力する際、満足できる程度(例えば0.25以
下)に白地を露光することが出来ず、2回露光が必要に
なるなど出力の生産性を落とし好ましくない。本発明の
各感光性ユニットの感度は足感度が100以上であれば
如何なる順であっても良いが、好ましくは青感性、緑感
性、赤感性の順に高感度であり、デーライト光(色温度
4800度)での露光下でイエロー、マゼンタ、シアン
の順に感度(濃度1.0を与える点の感度)の高いグレ
ーバランスを与えることが好ましい。特にイエローがマ
ゼンタ、シアンよりも濃度0.30を与える点での足感
度で10以上40以下の範囲で高感度であることが好ま
しい。本発明では足感度は下式で定義する。 感度=100×(1−logE) (式中logEはフィルムの特性曲線から決定し濃度
0.30を与える点の露光量でありルックス−秒の単位
で表す) 本発明の感光材料の最低濃度は0.18以下であり、更
に0.15以下が好ましい。
【0015】本発明のカラーリバーサル写真感光材料
は、如何なるフイルムレコーダーでの出力に使用しても
良い。露光形式としては、レーザ光、CRT、キセノン
ランプ、タングステンランプ、水銀ランプ、発光ダイオ
ードなどを使用することが出来る。市販されているフイ
ルムレコーダーとしては、Fireシリーズ、Ligh
tjetシリーズ(以上シンボリックサイエンス社
製)、Solitaireシリーズ、オパールシリー
ズ、サファイアシリーズ(以上マネージメントグラフィ
ック社製)、HKシリーズ、LFRシリーズ(レーザー
グラフィック社製)、デジタルパレットシリーズ(ポラ
ロイド社製)などが挙げられる。本発明のカラーリバー
サル写真感光材料をフイルムレコーダーの出力に使用す
る場合には、通常グレーのルックアップテーブルまたは
更に任意のカラーチャートによる色空間ルックアップテ
ーブルを介して出力強度を調節し露光される。
【0016】本発明のカラーリバーサル写真感光材料
は、透明支持体上にそれぞれ2層以上の感光性乳剤層か
らなるイエロー発色性青感性ユニット、マゼンタ発色性
緑感性ユニット、シアン発色性赤感性ユニットからなる
が、好ましくは各ユニットは3層の感光性乳剤層からな
り、該感光性ユニットはそれぞれ少なくとも1種の芳香
族第1級アミンカラー現像薬酸化体とカップリングする
性質のカラーカプラーを含む感度のことなる感光性乳剤
層からなり、支持体に近い側より低感度乳剤層、中感度
乳剤層、高感度乳剤層の順に設置されていることが好ま
しい。各層の銀塗布量の割合は、該感色性層の総銀量を
100%とした場合、高感度層が15〜45%、中感度
層が20〜50%、低感度層が20〜50%であること
が好ましい。高感度層の塗布銀量は中および低感度層の
塗布銀量よりも少ないことが好ましい。また各層の銀/
カプラー比(同一層内のハロゲン化銀の銀モル数をカプ
ラーのモル数で除した値)は低感度層で高く、高感度層
で低いことが好ましく、例えば低感度層では10以上1
00以下、中感度層では5以上30以下、高感度層では
2以上10以下が好ましい。また高感度層、中感度層、
低感度層の構成であるが、同一の感光性乳剤を複数の層
に使用しても良い。例えば中感度層と高感度層に含まれ
る乳剤が同一であって、銀/カプラー比などの構成要因
のみが異なる構成であっても良い。
【0017】感色性乳剤層ユニットが感度の異なる複数
の層からなる場合には、感度の低い層ほど沃化銀含有率
を高くすることが望ましい。各感光性乳剤層ユニットの
最も感度の高い感光性分層の沃化銀含有率は最も感度の
低い感光性分層の沃化銀含有率よりも1.0モル%〜5
モル%低いことが特に好ましい。本発明の感光材料の塗
布銀量は、6.0g/m2 以下が好ましく、5.0g/
2 以下がさらに好ましく、4.5g/m2 以下が最も
好ましい。また本発明の感光材料の膜厚は30μ以下が
好ましく、25μ以下が更に好ましく、20μ以下が最
も好ましい。
【0018】感色性乳剤層ユニットの中、および上層、
下層には各種の中間層等の非感光性層を設けてもよい。
該非感光性層には、例えば特開昭61−43748号、
同59−113438号、同59−113440号、同
61−20037号、同61−20038号、米国特許
5,378,590号明細書に記載されるようなカプラ
ー、DIR化合物が含まれていてもよく、通常用いられ
るように混色防止剤を含んでいてもよい。
【0019】本発明においては、水溶性の染料、または
固体分散されたり、オイルドロプレットとして不動化さ
れた染料を含むことも好ましい。使用する染料の吸収波
長は任意のものを使用できる。例えば上記分光感度の極
大値を与える波長と重なりの大きい吸収の染料を用いる
ことも、また異なる感色性層の感度の間に吸収極大があ
たるような染料あるいはλRよりも長波、λBよりも短
波の染料を使用することもできる。
【0020】本発明に使用するカプラーは如何なるもの
でも良いが、好ましいものは本明細書中の実施例1に示
されたC−1〜3(シアンカプラー)、C−4(マゼン
タカプラー)、C−5〜6(イエローカプラー)、C−
7〜8(マゼンタカプラー)、C−10(イエローカプ
ラー)である。
【0021】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(19
89年)に記載されたものを用いることができる。
【0022】これに加えて、より具体的には、例えば、
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0023】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第14 9頁21行目〜23行目 4)マゼンタカプラー 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第42 1,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行 目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432 ,804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435 ,334A2号の第113頁39行目〜第123頁 37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149 頁39行目〜45行目 8)その他の機能性 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 カプラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10) ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 11) その他の添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12) 分散方法 第150頁4行目〜24行目 13) 支持体 第150頁32行目〜34行目 14) 膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15) 発色現像・黒白 第150頁50行目〜第151頁47行目;欧州特 現像・かぶらせ工程 許第442,323A2号の第34頁11行目〜5 4行目、第35頁14行目〜22行目 16) 脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17) 自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18) 水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目
【0024】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、特公平2−32615号、実公平3−39784号
などに記載されているレンズ付きフィルムユニットに応
用することができる。また本発明のカラーリバーサル写
真感光材料は任意の大きさ(例えば4インチ×5イン
チ、5インチ×7インチ、8インチ×10インチ、11
インチ×14インチ)のシートフイルム形態に加工する
ことができる。これらシート形態に加工する場合には感
光材料のカールは少ないことが望ましく、好ましくは全
くカールが無いか、やや乳剤面が凹面となることが好ま
しい。
【0025】本発明には、透明磁気記録層を用いること
ができる。本発明に用いられる透明磁気記録層とは、磁
性体粒子をバインダー中に分散した水性もしくは有機溶
媒系塗布液を支持体上に塗設したものである。本発明で
用いられる磁性体粒子は、γFe2O3 などの強磁性酸化
鉄、Co被着γFe 2O3 、Co被着マグネタイト、Co含有マグ
ネタイト、強磁性二酸化クロム、強磁性金属、強磁性合
金、六方晶系のBaフェライト、Srフェライト、Pbフェラ
イト、Caフェライトなどを使用できる。Co被着γFe2O3
などのCo被着強磁性酸化鉄が好ましい。形状としては針
状、米粒状、球状、立方体状、板状等いずれでもよい。
比表面積では SBET で20m2/g以上が好ましく、30m2/g以
上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化(σs)は、好
ましくは3.0 ×104 〜3.0 ×105A/mであり、特に好ま
しくは4.0 ×104 〜2.5 ×105A/mである。強磁性体粒子
を、シリカおよび/またはアルミナや有機素材による表
面処理を施してもよい。さらに、磁性体粒子は特開平6-
161032に記載された如くその表面にシランカップリング
剤又はチタンカップリング剤で処理されてもよい。又特
開平4-259911、同5-81652 号に記載の表面に無機、有機
物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
【0026】次に磁性粒子に用いられるバインダーは、
特開平4-219569に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ又は生分
解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘導体、糖誘
導体など)およびそれらの混合物を使用することができ
る。上記樹脂のTgは -40℃〜 300℃、重量平均分子量は
0.2万〜 100万である。例えばビニル系共重合体、セル
ロースジアセテート、セルローストリアセテート、セル
ロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテー
トブチレート、セルローストリプロピオネートなどのセ
ルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール
樹脂を挙げることができ、ゼラチンも好ましい。特にセ
ルロースジ(トリ)アセテートが好ましい。バインダー
は、エポキシ系、アジリジン系、イソシアネート系の架
橋剤を添加して硬化処理することができる。イソシアネ
ート系の架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、などのイソシアネート類、これらのイソシアネート
類とポリアルコールとの反応生成物(例えば、トリレン
ジイソシアネート3molとトリメチロールプロパン1molの
反応生成物)、及びこれらのイソシアネート類の縮合に
より生成したポリイソシアネートなどがあげられ、例え
ば特開平6-59357 に記載されている。
【0027】前述の磁性体を上記バインダー中に分散す
る方法は、特開平6-35092 に記載されている方法のよう
に、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミルなどが好
ましく併用も好ましい。特開平5-088283に記載の分散剤
や、その他の公知の分散剤が使用できる。磁気記録層の
厚みは 0.1μm〜10μm、好ましくは 0.2μm〜 5μ
m、より好ましくは 0.3μm〜 3μmである。磁性体粒
子とバインダーの重量比は好ましくは 0.5:100〜60:100
からなり、より好ましくは1:100 〜30:100である。磁性
体粒子の塗布量は 0.005〜 3g/m2、好ましくは0.01〜 2
g/m2、さらに好ましくは 0.02 〜 0.5g/m2である。本発
明に用いられる磁気記録層は、写真用支持体の裏面に塗
布又は印刷によって全面またはストライプ状に設けるこ
とができる。磁気記録層を塗布する方法としてはエアー
ドクター、ブレード、エアナイフ、スクイズ、含浸、リ
バースロール、トランスファーロール、グラビヤ、キ
ス、キャスト、スプレイ、ディップ、バー、エクストリ
ュージョン等が利用出来、特開平5-341436等に記載の塗
布液が好ましい。
【0028】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1 種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤又はチタンカップリング
剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添
加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート(例
えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この時使用す
るバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気
記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層を有
する感材については、US 5,336,589、同 5,250,404、同
5,229,259、同 5,215,874、EP 466,130に記載されてい
る。
【0029】次に本発明に用いられるポリエステル支持
体について記すが、後述する感材、処理、カートリッジ
及び実施例なども含め詳細については、公開技報、公技
番号94-6023(発明協会;1994.3.15.)に記載されている。
本発明に用いられるポリエステルはジオールと芳香族ジ
カルボン酸を必須成分として形成され、芳香族ジカルボ
ン酸として2,6−、1,5−、1,4−、及び2,7
−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ジオールとしてジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールが挙げられる。
この重合ポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジ
メタノールテレフタレート等のホモポリマーを挙げるこ
とができる。特に好ましいのは2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸を50モル%〜 100モル%含むポリエステルであ
る。中でも特に好ましいのはポリエチレン−2,6−ナ
フタレートである。平均分子量の範囲は約 5,000ないし
200,000である。本発明のポリエステルのTgは50℃以上
であり、さらに90℃以上が好ましい。
【0030】次にポリエステル支持体は、巻き癖をつき
にくくするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、より好
ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行う。熱処理は
この温度範囲内の一定温度で実施してもよく、冷却しな
がら熱処理してもよい。この熱処理時間は、 0.1時間以
上1500時間以下、さらに好ましくは 0.5時間以上 200時
間以下である。支持体の熱処理は、ロール状で実施して
もよく、またウェブ状で搬送しながら実施してもよい。
表面に凹凸を付与し(例えばSnO2や Sb2O5等の導電性無
機微粒子を塗布する)、面状改良を図ってもよい。又端
部にローレットを付与し端部のみ少し高くすることで巻
芯部の切り口写りを防止するなどの工夫を行うことが望
ましい。これらの熱処理は支持体製膜後、表面処理後、
バック層塗布後(帯電防止剤、滑り剤等)、下塗り塗布
後のどこの段階で実施してもよい。好ましいのは帯電防
止剤塗布後である。このポリエステルには紫外線吸収剤
を練り込んでも良い。又ライトパイピング防止のため、
三菱化成製のDiaresin、日本化薬製のKayaset 等ポリエ
ステル用として市販されている染料または顔料を練り込
むことにより目的を達成することが可能である。
【0031】次に、本発明では支持体と感材構成層を接
着させるために、表面処理することが好ましい。薬品処
理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処
理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、
レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの表面
活性化処理が挙げられる。表面処理の中でも好ましいの
は、紫外線照射処理、火焔処理、コロナ処理、グロー処
理である。次に下塗法について述べると、単層でもよく
2層以上でもよい。下塗層用バインダーとしては、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、
アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの中から
選ばれた単量体を出発原料とする共重合体を始めとし
て、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼ
ラチン、ニトロセルロース、ゼラチンが挙げられる。支
持体を膨潤させる化合物としてレゾルシンとp−クロル
フェノールがある。下塗層にはゼラチン硬化剤としては
クロム塩(クロム明ばんなど)、アクデヒド類(ホルム
アルデヒド、グルタールアルデヒドなど)、イソシアネ
ート類、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−S−トリアジンなど)、エピクロルヒドリ
ン樹脂、活性ビニルスルホン化合物などを挙げることが
できる。SiO2、TiO2、無機物微粒子又はポリメチルメタ
クリレート共重合体微粒子(0.01〜10μm) をマット剤
として含有させてもよい。
【0032】また本発明においては、帯電防止剤が好ま
しく用いられる。それらの帯電防止剤としては、カルボ
ン酸及びカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子、カ
チオン性高分子、イオン性界面活性剤化合物を挙げるこ
とができる。帯電防止剤として最も好ましいものは、 Z
nO、TiO2、SnO2、Al2O3 、In2O3 、SiO2、 MgO、BaO 、
MoO3、V2O5の中から選ばれた少くとも1種の体積抵抗率
が10 7 Ω・cm以下、より好ましくは105 Ω・cm以下であ
る粒子サイズ 0.001〜 1.0μm結晶性の金属酸化物ある
いはこれらの複合酸化物(Sb,P,B,In,S,Si,C など)の微
粒子、更にはゾル状の金属酸化物あるいはこれらの複合
酸化物の微粒子である。感材への含有量としては、 5〜
500mg/m2が好ましく特に好ましくは10〜350mg/m2であ
る。導電性の結晶性酸化物又はその複合酸化物とバイン
ダーの量の比は1/300 〜 100/1が好ましく、より好まし
くは 1/100〜 100/5である。
【0033】本発明の感材には滑り剤がある事が好まし
い。滑り剤含有層は感光層面、バック面ともに用いるこ
とが好ましい。好ましい滑り性としては動摩擦係数で0.
25以下0.01以上である。この時の測定は直径 5mmのステ
ンレス球に対し、 60cm/分で搬送した時の値を表す(25
℃、60%RH)。この評価において相手材として感光層面に
置き換えてもほぼ同レベルの値となる。本発明に使用可
能な滑り剤としては、ポリオルガノシロキサン、高級脂
肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アル
コールのエステル等であり、ポリオルガノシロキサンと
しては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキ
サン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェ
ニルシロキサン等を用いることができる。添加層として
は乳剤層の最外層やバック層が好ましい。特にポリジメ
チルシロキサンや長鎖アルキル基を有するエステルが好
ましい。
【0034】本発明の感材にはマット剤が有る事が好ま
しい。マット剤としては乳剤面、バック面とどちらでも
よいが、乳剤側の最外層に添加するのが特に好ましい。
マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性でもよく、好
ましくは両者を併用することである。例えばポリメチル
メタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート/メタク
リル酸=9/1 又は5/5(モル比))、ポリスチレン粒子など
が好ましい。粒径としては 0.8〜10μmが好ましく、そ
の粒径分布も狭いほうが好ましく、平均粒径の0.9〜1.1
倍の間に全粒子数の90%以上が含有されることが好ま
しい。又、マット性を高めるために 0.8μm以下の微粒
子を同時に添加することも好ましく例えばポリメチルメ
タクリレート(0.2μm) 、ポリ(メチルメタクリレート
/ メタクリル酸= 9/1(モル比)、 0.3μm))、ポリス
チレン粒子(0.25μm) 、コロイダルシリカ(0.03 μ
m) が挙げられる。
【0035】次に本発明で用いられるフィルムパトロー
ネについて記す。本発明で使用されるパトローネの主材
料は金属でも合成プラスチックでもよい。好ましいプラ
スチック材料はポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリフェニルエーテルなどである。更に本発明
のパトローネは、各種の帯電防止剤を含有してもよくカ
ーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオ
ン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又はポリマー等
を好ましく用いることが出来る。これらの帯電防止され
たパトローネは特開平1-312537、同1-312538に記載され
ている。特に25℃、25%RH での抵抗が1012Ω以下が好ま
しい。通常プラスチックパトローネは、遮光性を付与す
るためにカーボンブラックや顔料などを練り込んだプラ
スチックを使って製作される。パトローネのサイズは現
在 135サイズのままでもよいし、カメラの小型化には、
現在の 135サイズの25mmのカートリッジの径を22mm以下
とすることも有効である。パトローネのケースの容積
は、30cm3以下好ましくは25cm3 以下とすることが好ま
しい。パトローネおよびパトローネケースに使用される
プラスチックの重量は5g〜15g が好ましい。
【0036】更に本発明で用いられる、スプールを回転
してフィルムを送り出すパトローネでもよい。またフィ
ルム先端がパトローネ本体内に収納され、スプール軸を
フィルム送り出し方向に回転させることによってフィル
ム先端をパトローネのポート部から外部に送り出す構造
でもよい。これらはUS 4,834,306、同 5,226,613に開示
されている。本発明に用いられる写真フィルムは現像前
のいわゆる生フィルムでもよいし、現像処理された写真
フィルムでもよい。又、生フィルムと現像済みの写真フ
ィルムが同じ新パトローネに収納されていてもよいし、
異なるパトローネでもよい。
【0037】
【実施例】
実施例1 (試料101の作製)下塗りを施した厚さ205μmの
三酢酸セルロースフィルム支持体の片面に下記組成のバ
ック層を塗布し、続いて反対面に乳剤層を塗布し試料1
01を作製した。数字はm2当りの添加量を表わす。なお
添加した化合物の効果は記載した用途に限らない。
【0038】バック層の組成 各成文に対応する数字はg/m2単位で表した塗布量を示
す。 第1層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0)) 0.70 ポリマーラテックス:P−1(平均粒径 0.1μm) 0.08 〃 :P−2(平均粒径 0.2μm) 0.15 紫外線吸収剤 :U−1 0.02 〃 :U−3 5.0×10-3 〃 :U−4 0.01 高沸点有機溶剤:Oil−1 0.02 界面活性剤 :W−3 0.01 〃 :W−6 2.0×10-3 水酸化ナトリウム 0.07 第2層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0 ) 5.60 ポリマーラテックス:P−2 0.20 紫外線吸収剤 :U−1 0.05 〃 :U−3 0.01 〃 :U−4 0.03 界面活性剤 :W−3 0.03 界面活性剤 :W−6 5.0×10-3 高沸点有機溶剤:Oil−1 0.06 硫酸カリウム 0.50 水酸化ナトリウム 0.09 第3層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 5.00 界面活性剤 :W−3 0.02 硫酸カリウム 0.43 水酸化ナトリウム 0.08 第4層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 0.80 マット剤 :B−1 (平均粒径 2.0 μm) 0.02 〃 :B−2 (平均粒径 2.3 μm) 0.02 硬化剤 :H−1 0.35 界面活性剤 :W−3 0.03 〃 :W−2 4.0×10-3
【0039】(乳剤面の構成) 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.30g ゼラチン 2.30g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−3 0.04g 紫外線吸収剤U−4 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g カプラーC−9 0.12mg
【0040】第2層:中間層 ゼラチン 0.38g 化合物Cpd−A 5.0mg 化合物Cpd−H 4.4mg 紫外線吸収剤U−2 3.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g
【0041】第3層:中間層 黄色コロイド銀 銀量 0.010g ゼラチン 0.40g 染料D−4 10.0mg
【0042】第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤 銀量 0.60g ゼラチン 0.63g カプラーC−1 0.05g カプラーC−2 0.08g 化合物Cpd−A 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0043】第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤 銀量 0.42g ゼラチン 0.55g カプラーC−1 0.05g カプラーC−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.08g
【0044】第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤 銀量 0.52g ゼラチン 1.70g カプラーC−3 0.67g 添加物P−1 0.20g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.04g
【0045】第7層:中間層 ゼラチン 0.65g 添加物M−1 0.30g 化合物Cpd−A 0.05g 化合物Cpd−I 0.04g 化合物Cpd−D 0.06g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g
【0046】第8層:中間層 黄色コロイド銀 銀量 0.01g ゼラチン 1.20g 化合物Cpd−A 0.12g 化合物Cpd−D 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.22g
【0047】第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤 銀量 0.93g ゼラチン 1.20g カプラーC−7 0.08g カプラーC−8 0.15g 化合物Cpd−B 0.30mg 化合物Cpd−C 2.00mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0048】 第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤 銀量 0.52g 内部をかぶらせたコア/シェル型微粒子臭化銀乳剤(平均粒径0.11μm) 銀量 0.01g ゼラチン 0.50g カプラーC−4 0.26g 化合物Cpd−B 0.03g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.01g
【0049】第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤 銀量 0.48g ゼラチン 0.62g カプラーC−4 0.35g 化合物Cpd−B 0.08g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.02g
【0050】第12層:中間層 ゼラチン 0.30g 化合物Cpd−A 0.03g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.05g
【0051】第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.09g ゼラチン 0.50g 化合物Cpd−A 0.05g 化合物Cpd−G 0.02g 化合物Cpd−D 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g
【0052】第14層:低感度青感性乳剤層 乳剤 銀量 0.37g ゼラチン 0.60g カプラーC−5 0.28g カプラーC−6 5.0 mg カプラーC−10 0.03g
【0053】第15層:中感度青感性乳剤層 乳剤 銀量 0.20g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.33g カプラーC−6 3.5 mg カプラーC−10 0.030g
【0054】第16層:高感度青感性乳剤層 乳剤 銀量 0.45g ゼラチン 2.50g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 1.00g 化合物Cpd−E 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.25g
【0055】第17層:第1保護層 ゼラチン 1.00g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−2 0.03g 紫外線吸収剤U−5 0.20g 化合物Cpd−A 0.09g 化合物Cpd−F 0.40g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.30g
【0056】 第18層:第2保護層 黄色コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量 1モル%) 銀量 0.10g ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.06g 紫外線吸収剤U−2 0.02g 紫外線吸収剤U−5 0.12g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.07g
【0057】第19層:第3保護層 ゼラチン 1.40g B−1(平均粒径 2.0μ) 5.00g B−2(平均粒径 2.3μ) 0.10g シリコーンオイルSO−1 0.030g 界面活性剤W−2 0.030g
【0058】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−1〜F−11を添加した。さらに各層には
上記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳
化用界面活性剤W−1、W−3、W−4、W−5、W−
6を添加した。更に防腐、防黴剤としてフェノール、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノ
キシエタノール、フェネチルアルコール、p−ヒドロキ
シ安息香酸ブチルエステルを添加した。
【0059】試料101に用いた感光性乳剤は、表1に
示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【化1】
【0062】
【化2】
【0063】
【化3】
【0064】
【化4】
【0065】
【化5】
【0066】
【化6】
【0067】
【化7】
【0068】
【化8】
【0069】
【化9】
【0070】
【化10】
【0071】
【化11】
【0072】
【化12】
【0073】
【化13】
【0074】
【化14】
【0075】
【化15】
【0076】
【化16】
【0077】
【化17】
【0078】
【化18】
【0079】次に、試料101より表2に示したとおり
に内容を変更し試料102から123を作製した。 (試料の評価) 特性曲線の測定 試料101〜123をストリプス形態に裁断し、連続的
に濃度が変化しているウェッジを介して、色温度480
0度の白色光で露光し、後述する現像処理を施し、ステ
ータスA積分濃度で濃度を測定し特性曲線を作製した。 シャドーの階調表現の評価 試料101〜123をCRT露光形式のフイルムレコー
ダー(ソリティア16D;マネージメントグラフィック
社製)、およびレーザー露光型のレコーダー(ライトジ
ェット2000;シンボリックサイエンス社製)でグレ
ー16段のチャートによるルックアップテーブルを作製
し条件を決めた上で、黒いピアノや家具などが白いカー
テンの背景とともに撮影されたオリジナルからスキャナ
ー読みとりした画像データを出力し官能評価した。観点
としてオリジナルに対する忠実性、黒の色味を評価し
た。評価は富士写真フイルム足柄研究所で画像評価に携
わるもの5人で行い結果を◎、○、△、×で表に示し
た。 出力安定性の評価 試料101〜123をレーザー光で走査露光する形式の
フイルムレコーダー(ライトジェット2000;シンボ
リックサイエンス社製)で濃度0.3、0.5、0.
7、1.0の中性グレーがでるように露光条件を設定
し、その条件から変えずに10日間1日に5枚ずつ露
光、現像処理して繰り返し再現性を評価した。測定はX
−ライト濃度測定器により、10日間の50枚のうちそ
の平均値に対して全ての濃度点で変動幅0.02未満の
バラツキ範囲である試料の数で判定した。 色再現性の評価 試料101〜123をCRT露光形式のフイルムレコー
ダー(ソリティア1D)でそれぞれ1色は出力ゼロと
し、のこり2色は濃度0.22を与える量で露光、現像
処理し濃度を測定した。それぞれの最大濃度が高く、か
つ彩度が高いほど広い色再現域を有しているといえる。
マゼンタ、シアンの最大濃度で示した。 黒/白出力の評価 試料101〜123をCRT露光形式のフイルムレコー
ダーで、4インチ×10インチのシートフイルムの中心
に1cm四方の未露光部を残した以外は濃度0.22の
白地が得られるようなパターンを露光、現像処理を施
し、未露光部の濃度を測定した。濃度が高いほど黒/白
の再現性が良い。結果をまとめて表3に示した。
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】(結果)表4より判るとおり、まず試料1
01に比較して102〜110および市販フイルムAは
黒/白出力が優れ、またシャドーの階調表現も改良さ
れ、特に試料108〜110では最も優れた結果が得ら
れた。しかしながら試料103および市販フイルムAで
はシャドーの表現が悪化してきている。これに対し本発
明の最大濃度範囲ではシャドーの階調表現は好ましい結
果が得られた。また低濃度部と高濃度部の平均ガンマの
比率が1.8より小さい範囲の試料105では繰り返し
の安定性が劣る結果となったが、本発明の試料102、
108などでは良好な繰り返し再現性が得られている。
またイエロー(青感層)の平均ガンマが他層よりも小さ
い比較試料103、105や市販フイルムAでは黒地が
青みを帯びて色バランスが悪化していたが、本発明では
良好なバランスの黒が得られていた。また分光感度の重
なりを本発明の範囲に少なくした試料110では単色の
最大濃度が高くなっており色再現性が優れている。市販
フイルムAについて調べたところλBにおける緑感性ユ
ニットの感度、λGにおける赤感性ユニットの感度が本
発明の範囲外であり、また試料101において分光感度
を110と同じとした試料111では単色の最大濃度の
増加は僅かであった。通常の撮影とことなり露光が輝線
(または細い波長分布の光)でなされるフイルムレコー
ダーでの出力において分光感度の重なりを少なくした場
合の効果はこれまで知られておらず、また試料111の
ような本発明の階調範囲外において分光感度の重なりを
小さくしても期待通りに効果が現れないという課題もこ
れまで知られていないものだった。本発明の階調と分光
感度の特徴により色再現性に優れたフイルムレコーダー
用途に優れるカラーリバーサル感光材料が得られること
は驚くべきことである。本発明の試料108の分光感度
の最大値は以下の通りであった。 λB=457nm、λG=550nm、λR:644n
【0083】本実施例では全て下記の現像処理を施し
た。処理に当たってはフジクロームRDPII、RVP、
CDUII、エクタクロームEPPの50%を白色光で完
全に露光したものと試料101の50%を白色光で完全
に露光したものを5:2:1:2:1の比率で補充量が
タンク容量の3倍になるまで通した後に使用し、ランニ
ング状態においては試料101〜121の処理量が全体
の10%を越えないように上記市販カラーリバーサルを
混在させて処理した。 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 第二水洗 2分 38℃ 4リットル 7500ミリリットル/m2 反 転 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 発色現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 前漂白 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 漂 白 6分 38℃ 12リットル 220ミリリットル/m2 定 着 4分 38℃ 8リットル 1100ミリリットル/m2 第二水洗 4分 38℃ 8リットル 7500ミリリットル/m2 最終リンス 1分 25 ℃ 2リットル 1100ミリリットル/m2
【0084】各処理液の組成は以下の通りであった。 〔第一現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 1.5 g 1.5 g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0 g 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 30 g 30 g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20 g 20 g 炭酸カリウム 15 g 20 g 重炭酸カリウム 12 g 15 g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル −3−ピラゾリドン 1.5 g 2.0 g 臭化カリウム 2.5 g 1.4 g チオシアン酸カリウム 1.2 g 1.2 g ヨウ化カリウム 2.0 mg − ジエチレングリコール 13 g 15 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0085】 〔反転液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 タンク液 ・5ナトリウム塩 3.0 g に同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0 g p−アミノフェノール 0.1 g 水酸化ナトリウム 8 g 氷酢酸 15ミリリットル 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0086】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 2.0 g 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 7.0 g 7.0 g リン酸3ナトリウム・12水塩 36 g 36 g 臭化カリウム 1.0 g − ヨウ化カリウム 90 mg − 水酸化ナトリウム 3.0 g 3.0 g シトラジン酸 1.5 g 1.5 g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・ 1水塩 11 g 11 g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0 g 1.0 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 11.80 12.00 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0087】 〔前漂白〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 8.0 g 8.0 g 亜硫酸ナトリウム 6.0 g 8.0 g 1−チオグリセロール 0.4 g 0.4 g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム付加物 30 g 35 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 6.30 6.10 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0088】 〔漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 2.0 g 4.0 g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III) ・アンモニウム ・2水塩 120 g 240 g 臭化カリウム 100 g 200 g 硝酸アンモニウム 10 g 20 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 5.70 5.50 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0089】 〔定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 チオ硫酸アンモニウム 80 g タンク液に同じ 亜硫酸ナトリウム 5.0 g 〃 重亜硫酸ナトリウム 5.0 g 〃 水を加えて 1000ミリリットル 〃 pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。
【0090】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3 g 0.3 g ポリマレイン酸(平均分子量 2,000) 0.1 g 0.15g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 7.0 7.0
【0091】実施例2 (試料201の作製)実施例1の試料110の第13層
(イエローフィルター層)と第14層(低感度青感性乳
剤層)の間に下記構成の中間層を設置して試料201を
作製した。 ゼラチン 0.30g Cpd−D 10mg Cpd−A 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.08g
【0092】(試料202の作製)試料201より保護
層を下記のように変更した以外は試料201と同様にし
て、試料202を作製した。
【0093】第18層:第1保護層 ゼラチン 1.30g 紫外線吸収剤U−1 0.16g 紫外線吸収剤U−2 0.05g 紫外線吸収剤U−5 0.32g 化合物Cpd−A 0.09g 化合物Cpd−F 0.40g 染料D−1 0.01g 染料D−2 0.05g 染料D−3 0.01g 染料D−5 0.01g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.37g
【0094】 第19層:第2保護層 黄色コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量 1モル%) 銀量 0.10g ゼラチン 1.80g B−1(平均粒径 2.0μ) 5.00g B−2(平均粒径 2.3μ) 0.10g シリコーンオイルSO−1 0.030g 界面活性剤W−2 0.030g
【0095】(試料203の作製) 有機固体分散染料の分散物の調整 染料E−1を以下の方法で分散した。すなわち、メタノ
ールを30%含む染料のウェットケーキ1430gに水および
BASF社製Pluronic F88(エチレンオキ
シド−プロピレンオキシド ブロック共重合体) 200g
を加えて攪拌し、染料濃度6%のスラリーとした。次
に、アイメックス(株)製ウルトラビスコミル(UVM
−2)に平均粒径 0.5mmのジルコニアビースを1700ml充
填し、スラリーを通して周速約10m/sec 、吐出量0.51
/min で8時間粉砕した。ビーズを濾過して除き、水を
加えて染料濃度3%に希釈した後、安定化のために90℃
で10時間加熱した。得られた染料微粒子の平均粒径は0.
60μmであり、粒径の分布の広さ(粒径標準偏差× 100
/平均粒径)は18%であった。同様にして、染料E−
2、E−3の固体分散物を得た。平均粒径は0.54μmお
よび0.56μmであった。
【0096】試料202の第1層(ハレーション防止
層)に染料E−1の微結晶固体分散物を0.10g添加し、
かつ、試料202の第12層(中間層)を除去し、か
つ、試料202の第13層(イエローフィルター層)に
染料E−2およびE−3の微結晶固体分散物をそれぞれ
0.03gと0.02g添加し、かつ、試料202の第13層
(イエローフィルター層)の黄色コロイド銀量を0.02g
に減量した以外は試料202と同様にして、試料203
を作製した。
【0097】試料201〜203についても実施例1と
同様の評価を行った。試料201〜203についても実
施例1の試料110と同様に好ましい結果が得られた。
【0098】実施例3 厚さ95μmの三酢酸セルロースフィルム支持体の片面
に下記組成のバック層と反対側に実施例1の試料11
0、実施例2の試料201〜203と同じ層を塗布した
試料301〜304を作製した。 バック層の組成 各成文に対応する数字はg/m2単位で表した塗布量を示
す。 第1層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0 ) 1.00 ポリマーラテックス:P−1(平均粒径 0.1μm) 0.13 〃 :P−2(平均粒径 0.2μm) 0.23 紫外線吸収剤 :U−1 0.03 〃 :U−3 0.01 〃 :U−4 0.02 高沸点有機溶剤:Oil−1 0.03 界面活性剤 :W−3 0.01 〃 :W−6 3.0×10-3 水酸化ナトリウム 0.10 第2層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 3.10 ポリマーラテックス:P−2 0.11 紫外線吸収剤 :U−1 0.03 〃 :U−3 0.01 〃 :U−4 0.02 染料 :D−2 0.09 〃 :D−10 0.12 高沸点有機溶剤:Oil−1 0.03 界面活性剤 :W−3 0.01 〃 :W−6 3.0×10-3 硫酸カリウム 0.27 水酸化ナトリウム 0.05 第3層 バインダー :酸処理ゼラチン(等電点9.0) 3 .30 界面活性剤 :W−3 0.02 硫酸カリウム 0.30 水酸化ナトリウム 0.05 第4層 バインダー :石灰処理ゼラチン(等電点5.4 ) 1.15 マット剤 :B−1 (平均粒径 2.0μm) 0.04 〃 :B−2 (平均粒径 2.3μm) 0.03 硬化剤 :H−1 0.21 界面活性剤 :W−3 0.06 界面活性剤 :W−2 6.0×10-3
【0099】
【化19】
【0100】試料301〜304についても実施例1お
よび2と同様の評価を行い、同様の結果を得た。
【0101】実施例4 厚さ127μmの三酢酸セルロースフィルム支持体に実
施例1の試料101〜123、および試料201〜20
3と同じ内容の乳剤面を塗布し、試料401〜406と
した。
【0102】試料401〜406についても実施例1と
同様の評価を行い、同様の結果を得た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上にそれぞれ2層以上の感光
    性乳剤層からなるイエロー発色性の青感性ユニット、マ
    ゼンタ発色性の緑感性ユニット、シアン発色性の赤感性
    ユニットを有するハロゲン化銀カラーリバーサル写真感
    光材料であって、白色光で露光、現像処理した場合に得
    られる足感度が100以上400以下であり、イエロ
    ー、マゼンタ、シアンの最大濃度が下記式の範囲であ
    り、イエロー、マゼンタ、シアンの濃度0.2〜3.0
    の間の平均ガンマが1.65以上2.30以下で、かつ
    それぞれの濃度0.2〜1.0の間の平均ガンマと濃度
    1.00〜3.00の間の平均ガンマの比が、1:1.
    80〜2.50の範囲であることを特徴とするハロゲン
    化銀カラーリバーサル写真感光材料。 3.20≦イエロー最大濃度<3.80 3.20≦マゼンタ最大濃度<3.80 3.00≦シアン最大濃度 <3.30
  2. 【請求項2】 イエローの濃度0.20〜3.00の間
    の平均ガンマがマゼンタ、シアンの濃度0.20〜3.
    00の平均ガンマより大きいことを特徴とする請求項1
    のハロゲン化銀カラーリバーサル写真感光材料。
  3. 【請求項3】 青感性ユニット、緑感性ユニット、赤感
    性ユニットそれぞれの感度の最大値を与える波長(それ
    ぞれλB、λG、λRとする)が以下の範囲であり、か
    つλGにおける赤感性ユニットの感度がλGでの青感性
    ユニットの感度の1/50以下、λBにおける緑感性ユ
    ニットの感度がλBでの青感性ユニットの1/50以下
    であることを特徴とする請求項1乃至2のハロゲン化銀
    カラーリバーサル写真感光材料。 430nm≦λB≦470nm 530nm≦λG≦560nm 610nm≦λR≦650nm
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のカラーリバーサル写真
    感光材料を、レッド、グリーン、ブルーそれぞれの光源
    で走査露光し、その後白黒現像、反転処理、カラー現像
    処理することを特徴とするカラー画像形成方法。
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