JPH1184401A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
液晶表示装置の製造方法Info
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- JPH1184401A JPH1184401A JP24140097A JP24140097A JPH1184401A JP H1184401 A JPH1184401 A JP H1184401A JP 24140097 A JP24140097 A JP 24140097A JP 24140097 A JP24140097 A JP 24140097A JP H1184401 A JPH1184401 A JP H1184401A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶注入前の空パネル内に残留する水分子等
のガスを効率的に減少させ、処理時間の短縮を図る。 【解決手段】 空パネル5をチャンバ7に入れ排気し、
1×10-2Pa以下に減圧する。次に、窒素をチャンバ
7内に導入し、1×10+1Pa以上にする。さらに、チ
ャンバ7を減圧にした後に窒素を導入する工程を数回繰
り返すことにより、単に排気のみを続けるよりも効率よ
く空パネル5内部に吸着している残留ガス、特に水分子
を排気でき、処理時間が短縮する。その後、チャンバ7
を1×10-3Pa以下に減圧し、空パネル5の注入口6
を液晶10に没入し、チャンバ7に窒素を導入して大気
圧に戻すことで、圧力差により液晶10を空パネル5内
に導入する。
のガスを効率的に減少させ、処理時間の短縮を図る。 【解決手段】 空パネル5をチャンバ7に入れ排気し、
1×10-2Pa以下に減圧する。次に、窒素をチャンバ
7内に導入し、1×10+1Pa以上にする。さらに、チ
ャンバ7を減圧にした後に窒素を導入する工程を数回繰
り返すことにより、単に排気のみを続けるよりも効率よ
く空パネル5内部に吸着している残留ガス、特に水分子
を排気でき、処理時間が短縮する。その後、チャンバ7
を1×10-3Pa以下に減圧し、空パネル5の注入口6
を液晶10に没入し、チャンバ7に窒素を導入して大気
圧に戻すことで、圧力差により液晶10を空パネル5内
に導入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の製
造方法、特に空パネルに液晶を注入する方法に関するも
のである。
造方法、特に空パネルに液晶を注入する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の製造工程において、空パ
ネルに液晶を注入する従来の方法を図2、図3(a)、
図4および図5を流用して説明する。図において、1は
平板状の透明基板であり、例えばガラス基板、2は封止
材、3は透明基板1に対向する他の平板状の透明基板
で、例えばガラス基板、4は液晶が注入される隙間、5
は空パネル、6は液晶の注入口、7は排気口8および窒
素導入口9を有するチャンバ、8aは排気口8のバル
ブ、9aは窒素導入口9のバルブ、10は液晶、12は
液晶パネルをそれぞれ示す。
ネルに液晶を注入する従来の方法を図2、図3(a)、
図4および図5を流用して説明する。図において、1は
平板状の透明基板であり、例えばガラス基板、2は封止
材、3は透明基板1に対向する他の平板状の透明基板
で、例えばガラス基板、4は液晶が注入される隙間、5
は空パネル、6は液晶の注入口、7は排気口8および窒
素導入口9を有するチャンバ、8aは排気口8のバル
ブ、9aは窒素導入口9のバルブ、10は液晶、12は
液晶パネルをそれぞれ示す。
【0003】以下に、従来の液晶の注入方法を図につい
て説明する。まず、図2に示すように、ガラス基板1と
他のガラス基板3間を外縁部に封止材2を介在させて張
り合わせ、空パネル5を形成する。空パネル5は、液晶
を導入する隙間4と、この隙間4に液晶を注入するため
の注入口6とを有する。次に、図3(a)に示すよう
に、空パネル5をチャンバ7内に搬入し、チャンバ7を
減圧(バルブ8a開)にする。次に、図4(a)に示す
ように容器に入れられた液晶10をチャンバ7内の空パ
ネル5直下に設置し、容器ごと上昇させることで空パネ
ル5の注入口6を液晶10に没入する。続いて、図4
(b)に示すように、チャンバ7内に窒素を導入して
(バルブ9a開)、大気圧まで戻す。圧力差により空パ
ネル5内に完全に液晶10を導入した後に、注入口6を
UV硬化樹脂14で封止すると、図5に示すような液晶
パネル12が完成する。
て説明する。まず、図2に示すように、ガラス基板1と
他のガラス基板3間を外縁部に封止材2を介在させて張
り合わせ、空パネル5を形成する。空パネル5は、液晶
を導入する隙間4と、この隙間4に液晶を注入するため
の注入口6とを有する。次に、図3(a)に示すよう
に、空パネル5をチャンバ7内に搬入し、チャンバ7を
減圧(バルブ8a開)にする。次に、図4(a)に示す
ように容器に入れられた液晶10をチャンバ7内の空パ
ネル5直下に設置し、容器ごと上昇させることで空パネ
ル5の注入口6を液晶10に没入する。続いて、図4
(b)に示すように、チャンバ7内に窒素を導入して
(バルブ9a開)、大気圧まで戻す。圧力差により空パ
ネル5内に完全に液晶10を導入した後に、注入口6を
UV硬化樹脂14で封止すると、図5に示すような液晶
パネル12が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の方
法では、空パネル5の隙間4が数μmと非常に狭いた
め、チャンバ7を減圧にした時に、空パネル5の内部に
残るガスを効率良く排気することが困難であり、特に、
空パネル5内表面に吸着している水分を完全に排気する
ことは困難であった。このため、図7に示すように、完
成した液晶パネル12の角、特に注入口6から離れた角
に気泡13が残ってしまい、表示不良をきたし、歩留ま
りが低下するという問題があった。また、液晶パネル1
2内に残留するガスによる気泡を残さないためには、排
気時間を十分にとる必要があるため、処理時間が長くか
かるという問題があった。
法では、空パネル5の隙間4が数μmと非常に狭いた
め、チャンバ7を減圧にした時に、空パネル5の内部に
残るガスを効率良く排気することが困難であり、特に、
空パネル5内表面に吸着している水分を完全に排気する
ことは困難であった。このため、図7に示すように、完
成した液晶パネル12の角、特に注入口6から離れた角
に気泡13が残ってしまい、表示不良をきたし、歩留ま
りが低下するという問題があった。また、液晶パネル1
2内に残留するガスによる気泡を残さないためには、排
気時間を十分にとる必要があるため、処理時間が長くか
かるという問題があった。
【0005】このため、液晶を導入する前の空パネル内
に残留する空気を減少させる方法として、特開平7−2
25386号公報では、チャンバ内に空パネルを搬入
し、減圧した後に不活性ガスを導入し、空パネルの隙間
4に不活性ガスを満たす工程と、チャンバを減圧し空パ
ネル内の不活性ガスを排出し、空パネルの注入口を液晶
に没入した後にチャンバにガスを導入し、圧力差により
空パネルの隙間に液晶を導入する製造方法が提案されて
いる。この方法では、空パネルの隙間の空気を液晶に溶
解しやすい不活性ガスと置換することにより、空パネル
の隙間にガスが残留する場合でも気泡とならないという
特徴を有する。しかし、上記の方法においても、空パネ
ルの隙間の角の部分の空気および水分子を完全に不活性
ガスと置換するためには相当の長い時間を要するため、
処理時間の短縮が求められていた。
に残留する空気を減少させる方法として、特開平7−2
25386号公報では、チャンバ内に空パネルを搬入
し、減圧した後に不活性ガスを導入し、空パネルの隙間
4に不活性ガスを満たす工程と、チャンバを減圧し空パ
ネル内の不活性ガスを排出し、空パネルの注入口を液晶
に没入した後にチャンバにガスを導入し、圧力差により
空パネルの隙間に液晶を導入する製造方法が提案されて
いる。この方法では、空パネルの隙間の空気を液晶に溶
解しやすい不活性ガスと置換することにより、空パネル
の隙間にガスが残留する場合でも気泡とならないという
特徴を有する。しかし、上記の方法においても、空パネ
ルの隙間の角の部分の空気および水分子を完全に不活性
ガスと置換するためには相当の長い時間を要するため、
処理時間の短縮が求められていた。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、液晶注入前の空パネル内に残留
する水分子等のガスを効率的に減少させ、処理時間の短
縮を図ることが可能な液晶表示装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
ためになされたもので、液晶注入前の空パネル内に残留
する水分子等のガスを効率的に減少させ、処理時間の短
縮を図ることが可能な液晶表示装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる液晶表
示装置の製造方法は、2枚の透明基板間の外縁部に封止
材が形成され、液晶が封入される隙間と液晶の注入口を
有する空パネルを用意する第1の工程と、空パネルをチ
ャンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧にした後に窒素ガ
スを導入する工程を少なくとも1回行う第2の工程と、
チャンバ内を減圧にし、注入口を液晶内に没入した後チ
ャンバ内に窒素または不活性ガスを導入し、圧力差によ
り空パネルの隙間に液晶を導入する第3の工程を含んで
製造するようにしたものである。また、2枚の透明基板
間の外縁部に封止材が形成され、液晶が封入される隙間
と液晶の注入口を有する空パネルを用意する第1の工程
と、空パネルをチャンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧
にした後に不活性ガスを導入する工程を少なくとも2回
行う第2の工程と、チャンバ内を減圧にし、注入口を液
晶内に没入した後チャンバ内に窒素または不活性ガスを
導入し、圧力差により空パネルの隙間に液晶を導入する
第3の工程を含んで製造するようにしたものである。
示装置の製造方法は、2枚の透明基板間の外縁部に封止
材が形成され、液晶が封入される隙間と液晶の注入口を
有する空パネルを用意する第1の工程と、空パネルをチ
ャンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧にした後に窒素ガ
スを導入する工程を少なくとも1回行う第2の工程と、
チャンバ内を減圧にし、注入口を液晶内に没入した後チ
ャンバ内に窒素または不活性ガスを導入し、圧力差によ
り空パネルの隙間に液晶を導入する第3の工程を含んで
製造するようにしたものである。また、2枚の透明基板
間の外縁部に封止材が形成され、液晶が封入される隙間
と液晶の注入口を有する空パネルを用意する第1の工程
と、空パネルをチャンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧
にした後に不活性ガスを導入する工程を少なくとも2回
行う第2の工程と、チャンバ内を減圧にし、注入口を液
晶内に没入した後チャンバ内に窒素または不活性ガスを
導入し、圧力差により空パネルの隙間に液晶を導入する
第3の工程を含んで製造するようにしたものである。
【0008】また、2枚の透明基板間の外縁部に封止材
が形成され、液晶が封入される隙間と液晶の注入口を有
する空パネルを用意する第1の工程と、空パネルをチャ
ンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧にした後に露点−5
0度以下の乾燥空気を導入する工程を少なくとも1回行
う第2の工程と、チャンバ内を減圧にし、注入口を液晶
内に没入した後チャンバ内に窒素または不活性ガスを導
入し、圧力差により空パネルの隙間に液晶を導入する第
3の工程を含んで製造するようにしたものである。ま
た、不活性ガスとして、Arガスを用いるものである。
また、第2の工程は、チャンバ温度50〜200度で行
うものである。さらに、第3の工程は、チャンバ温度0
〜50度で行うものである。
が形成され、液晶が封入される隙間と液晶の注入口を有
する空パネルを用意する第1の工程と、空パネルをチャ
ンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧にした後に露点−5
0度以下の乾燥空気を導入する工程を少なくとも1回行
う第2の工程と、チャンバ内を減圧にし、注入口を液晶
内に没入した後チャンバ内に窒素または不活性ガスを導
入し、圧力差により空パネルの隙間に液晶を導入する第
3の工程を含んで製造するようにしたものである。ま
た、不活性ガスとして、Arガスを用いるものである。
また、第2の工程は、チャンバ温度50〜200度で行
うものである。さらに、第3の工程は、チャンバ温度0
〜50度で行うものである。
【0009】
実施の形態1.以下に、本発明の実施の形態1である液
晶表示装置の製造方法を図について説明する。図1〜図
5は、本発明の実施の形態1において、空パネルに液晶
を注入する方法を説明するための図である。図におい
て、1は平板状の透明基板であり、例えばガラス基板、
2は封止材、3はガラス基板1に対向する他の平板状の
透明基板で、例えばガラス基板、4は液晶が封入される
隙間、5は空パネル、6は液晶の注入口、7は排気口8
および窒素導入口9を有するチャンバ、8aは排気口8
のバルブ、9aは窒素導入口9のバルブ、10は液晶、
12は液晶パネル、14はUV硬化樹脂をそれぞれ示
す。
晶表示装置の製造方法を図について説明する。図1〜図
5は、本発明の実施の形態1において、空パネルに液晶
を注入する方法を説明するための図である。図におい
て、1は平板状の透明基板であり、例えばガラス基板、
2は封止材、3はガラス基板1に対向する他の平板状の
透明基板で、例えばガラス基板、4は液晶が封入される
隙間、5は空パネル、6は液晶の注入口、7は排気口8
および窒素導入口9を有するチャンバ、8aは排気口8
のバルブ、9aは窒素導入口9のバルブ、10は液晶、
12は液晶パネル、14はUV硬化樹脂をそれぞれ示
す。
【0010】まず、図1に示すように平板状のガラス基
板1の外縁部に、熱硬化性の封止材2を形成する。この
とき、液晶10を注入するための注入口6となる領域に
は封止材2を形成しない。次に、図2に示すように、他
のガラス基板3を封止材2を介在させてガラス基板1に
重ね合わせて圧着する。これにより、液晶10が封入さ
れる隙間4と液晶10の注入口6を有する空パネル5を
形成する。続いて、図3(a)に示すように、空パネル
5をチャンバ7に搬入し、排気して(排気口バルブ8a
開)、1×10-2Pa以下に減圧する。次に、図3
(b)に示すように、窒素をチャンバ7内に導入し(窒
素導入口バルブ9a開)、1×10+1Pa以上にする。
さらに、チャンバ7内を減圧にした後に窒素を導入する
工程を数回繰り返すことにより、単に排気のみを続ける
よりも効率良く空パネル5内部に吸着している残留ガ
ス、特に水分子を排気でき、パネル内圧力をチャンバ7
の圧力に近づけることができるため、短時間でパネル内
部の残留ガスを少ない状態にできる。
板1の外縁部に、熱硬化性の封止材2を形成する。この
とき、液晶10を注入するための注入口6となる領域に
は封止材2を形成しない。次に、図2に示すように、他
のガラス基板3を封止材2を介在させてガラス基板1に
重ね合わせて圧着する。これにより、液晶10が封入さ
れる隙間4と液晶10の注入口6を有する空パネル5を
形成する。続いて、図3(a)に示すように、空パネル
5をチャンバ7に搬入し、排気して(排気口バルブ8a
開)、1×10-2Pa以下に減圧する。次に、図3
(b)に示すように、窒素をチャンバ7内に導入し(窒
素導入口バルブ9a開)、1×10+1Pa以上にする。
さらに、チャンバ7内を減圧にした後に窒素を導入する
工程を数回繰り返すことにより、単に排気のみを続ける
よりも効率良く空パネル5内部に吸着している残留ガ
ス、特に水分子を排気でき、パネル内圧力をチャンバ7
の圧力に近づけることができるため、短時間でパネル内
部の残留ガスを少ない状態にできる。
【0011】次に、図4(a)に示すように、チャンバ
7を排気して1×10-3Pa以下に減圧した後、空パネ
ル5の注入口6をチャンバ7内に予め用意されていた液
晶10に没入し、図4(b)に示すようにチャンバ7を
窒素を用いて大気圧に戻すことで、圧力差により液晶1
0を空パネル5内に導入する。その後、上記のような状
態を保ち、パネル内部に完全に液晶10を充填する。続
いて、注入口6をUV硬化樹脂14を用いて封止するこ
とにより、図5に示すような液晶パネル12が完成す
る。なお、本実施の形態では、チャンバ7を減圧にした
後に窒素を導入する工程を少なくとも1回行うようにし
たが、このとき導入するガスとしては、露点−50度以
下の乾燥空気を用いても良く、同様の効果を奏する。ま
た、上記ガスの代わりにAr等の不活性ガスを2回以上
繰り返して導入しても良い。また、チャンバ7を大気圧
に戻すために導入するガスとして窒素を用いたが、Ar
等の不活性ガスでも良い。
7を排気して1×10-3Pa以下に減圧した後、空パネ
ル5の注入口6をチャンバ7内に予め用意されていた液
晶10に没入し、図4(b)に示すようにチャンバ7を
窒素を用いて大気圧に戻すことで、圧力差により液晶1
0を空パネル5内に導入する。その後、上記のような状
態を保ち、パネル内部に完全に液晶10を充填する。続
いて、注入口6をUV硬化樹脂14を用いて封止するこ
とにより、図5に示すような液晶パネル12が完成す
る。なお、本実施の形態では、チャンバ7を減圧にした
後に窒素を導入する工程を少なくとも1回行うようにし
たが、このとき導入するガスとしては、露点−50度以
下の乾燥空気を用いても良く、同様の効果を奏する。ま
た、上記ガスの代わりにAr等の不活性ガスを2回以上
繰り返して導入しても良い。また、チャンバ7を大気圧
に戻すために導入するガスとして窒素を用いたが、Ar
等の不活性ガスでも良い。
【0012】以上のように、本実施の形態によれば、空
パネル5内に残留するガスを排気する工程において、チ
ャンバ7を減圧にした後に窒素を導入する工程を数回繰
り返すことにより、単に排気のみを続けるよりも効率良
く、空パネル5内部に残留しているガスを短時間のうち
に排気することが可能となり、処理時間の短縮が図られ
る。
パネル5内に残留するガスを排気する工程において、チ
ャンバ7を減圧にした後に窒素を導入する工程を数回繰
り返すことにより、単に排気のみを続けるよりも効率良
く、空パネル5内部に残留しているガスを短時間のうち
に排気することが可能となり、処理時間の短縮が図られ
る。
【0013】実施の形態2.図6は、本発明の実施の形
態2である液晶表示装置の製造方法において、空パネル
に液晶を注入する方法を説明するための図である。図に
おいて、11は加熱されたチャンバ、15はヒータを示
す。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を付し、
説明を省略する。本実施の形態では、上記実施の形態1
と同様に空パネル5を形成した後、100〜150度に
加熱されたチャンバ11に空パネル5を搬入し、窒素を
導入しながら排気する。このとき、チャンバ11内が1
×10+2Pa程度になるように、導入する窒素の量と排
気速度を調整する。空パネル5がほぼチャンバ11と同
じ温度まで加熱された後、チャンバ11を排気して1×
10-2Pa以下に減圧する。次に、窒素を導入し、1×
10+1Pa以上にする。さらに、チャンバ11を減圧に
した後に窒素を導入する工程を数回繰り返し、空パネル
5内部の残留ガス、特に水分子を効率よく排気する。
態2である液晶表示装置の製造方法において、空パネル
に液晶を注入する方法を説明するための図である。図に
おいて、11は加熱されたチャンバ、15はヒータを示
す。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を付し、
説明を省略する。本実施の形態では、上記実施の形態1
と同様に空パネル5を形成した後、100〜150度に
加熱されたチャンバ11に空パネル5を搬入し、窒素を
導入しながら排気する。このとき、チャンバ11内が1
×10+2Pa程度になるように、導入する窒素の量と排
気速度を調整する。空パネル5がほぼチャンバ11と同
じ温度まで加熱された後、チャンバ11を排気して1×
10-2Pa以下に減圧する。次に、窒素を導入し、1×
10+1Pa以上にする。さらに、チャンバ11を減圧に
した後に窒素を導入する工程を数回繰り返し、空パネル
5内部の残留ガス、特に水分子を効率よく排気する。
【0014】次に、空パネル5を25度程度のチャンバ
7に移動させ、チャンバ7を排気して1×10-3Pa以
下に減圧した後、図4に示すように注入口6を液晶10
に没入し、チャンバ7を窒素を用いて大気圧に戻すこと
で、圧力差により液晶10を空パネル5内に導入する。
その後、上記のような状態を保ち、パネル内部に完全に
液晶10を充填する。続いて、注入口6をUV硬化樹脂
14を用いて封止することにより、図5に示すような液
晶パネル12が完成する。なお、本実施の形態では、チ
ャンバ11を減圧にした後に窒素を導入する工程を少な
くとも1回行うようにしたが、このとき導入するガスと
しては、露点−50度以下の乾燥空気を用いても良く、
同様の効果を奏する。また、上記ガスの代わりにAr等
の不活性ガスを2回以上繰り返して導入しても良い。ま
た、チャンバ7を大気圧に戻すために導入するガスとし
て窒素を用いたが、Ar等の不活性ガスでも良い。ま
た、本実施の形態では、チャンバ11およびチャンバ7
の温度をそれぞれ100〜150度および25度程度と
したが、それぞれ50〜200度および0〜50度の範
囲であれば良い。
7に移動させ、チャンバ7を排気して1×10-3Pa以
下に減圧した後、図4に示すように注入口6を液晶10
に没入し、チャンバ7を窒素を用いて大気圧に戻すこと
で、圧力差により液晶10を空パネル5内に導入する。
その後、上記のような状態を保ち、パネル内部に完全に
液晶10を充填する。続いて、注入口6をUV硬化樹脂
14を用いて封止することにより、図5に示すような液
晶パネル12が完成する。なお、本実施の形態では、チ
ャンバ11を減圧にした後に窒素を導入する工程を少な
くとも1回行うようにしたが、このとき導入するガスと
しては、露点−50度以下の乾燥空気を用いても良く、
同様の効果を奏する。また、上記ガスの代わりにAr等
の不活性ガスを2回以上繰り返して導入しても良い。ま
た、チャンバ7を大気圧に戻すために導入するガスとし
て窒素を用いたが、Ar等の不活性ガスでも良い。ま
た、本実施の形態では、チャンバ11およびチャンバ7
の温度をそれぞれ100〜150度および25度程度と
したが、それぞれ50〜200度および0〜50度の範
囲であれば良い。
【0015】以上のように、本実施の形態によれば、空
パネル5内に残留するガスを排気する工程において、加
熱したチャンバ11を減圧にした後に窒素を導入する工
程を数回繰り返すことにより、単に排気のみを続けるよ
りも、また常温で行うよりも効率良く、空パネル5内部
に残留しているガスを短時間のうちに排気することが可
能となり、処理時間の短縮が図られる。
パネル5内に残留するガスを排気する工程において、加
熱したチャンバ11を減圧にした後に窒素を導入する工
程を数回繰り返すことにより、単に排気のみを続けるよ
りも、また常温で行うよりも効率良く、空パネル5内部
に残留しているガスを短時間のうちに排気することが可
能となり、処理時間の短縮が図られる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、空パネ
ルをチャンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧にした後に
窒素を導入する工程を少なくとも1回行うようにしたの
で、単に排気のみを続けるよりも効率良く、空パネル内
部に残留しているガスを短時間のうちに排気することが
可能となり、処理時間の短縮が図られる。
ルをチャンバ内に搬入し、チャンバ内を減圧にした後に
窒素を導入する工程を少なくとも1回行うようにしたの
で、単に排気のみを続けるよりも効率良く、空パネル内
部に残留しているガスを短時間のうちに排気することが
可能となり、処理時間の短縮が図られる。
【図1】 本発明の実施の形態1である液晶表示装置の
製造方法を示す平面図(a)、a−b断面図(b)であ
る。
製造方法を示す平面図(a)、a−b断面図(b)であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態1である液晶表示装置の
製造方法を示す平面図(a)、a−b断面図(b)であ
る。
製造方法を示す平面図(a)、a−b断面図(b)であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態1である液晶表示装置の
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1および2である液晶表
示装置の製造方法を示す図である。
示装置の製造方法を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1および2において作成
される液晶表示装置を示す平面図(a)、a−b断面図
(b)である。
される液晶表示装置を示す平面図(a)、a−b断面図
(b)である。
【図6】 本発明の実施の形態2である液晶表示装置の
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
【図7】 従来の液晶表示装置の製造方法による液晶パ
ネルの問題点を示す平面図(a)、a−b断面図(b)
である。
ネルの問題点を示す平面図(a)、a−b断面図(b)
である。
1 ガラス基板、2 封止材、3 他のガラス基板、4
隙間、5 空パネル、6 注入口、7 チャンバ、8
排気口、9 窒素導入口、8a、9a バルブ、10
液晶、11 チャンバ、12 液晶パネル、13 気
泡、14 UV硬化樹脂、15 ヒータ。
隙間、5 空パネル、6 注入口、7 チャンバ、8
排気口、9 窒素導入口、8a、9a バルブ、10
液晶、11 チャンバ、12 液晶パネル、13 気
泡、14 UV硬化樹脂、15 ヒータ。
Claims (6)
- 【請求項1】 2枚の透明基板間の外縁部に封止材が形
成され、液晶が封入される隙間と上記液晶の注入口を有
する空パネルを用意する第1の工程、 上記空パネルをチャンバ内に搬入し、上記チャンバ内を
減圧にした後に窒素ガスを導入する工程を少なくとも1
回行う第2の工程、 上記チャンバ内を減圧にし、上記注入口を上記液晶内に
没入した後上記チャンバ内に窒素または不活性ガスを導
入し、圧力差により上記空パネルの隙間に上記液晶を導
入する第3の工程を含むことを特徴とする液晶表示装置
の製造方法。 - 【請求項2】 2枚の透明基板間の外縁部に封止材が形
成され、液晶が封入される隙間と上記液晶の注入口を有
する空パネルを用意する第1の工程、 上記空パネルをチャンバ内に搬入し、上記チャンバ内を
減圧にした後に不活性ガスを導入する工程を少なくとも
2回行う第2の工程、 上記チャンバ内を減圧にし、上記注入口を上記液晶内に
没入した後上記チャンバ内に窒素または不活性ガスを導
入し、圧力差により上記空パネルの隙間に上記液晶を導
入する第3の工程を含むことを特徴とする液晶表示装置
の製造方法。 - 【請求項3】 2枚の透明基板間の外縁部に封止材が形
成され、液晶が封入される隙間と上記液晶の注入口を有
する空パネルを用意する第1の工程、 上記空パネルをチャンバ内に搬入し、上記チャンバ内を
減圧にした後に露点−50度以下の乾燥空気を導入する
工程を少なくとも1回行う第2の工程、 上記チャンバ内を減圧にし、上記注入口を上記液晶内に
没入した後上記チャンバ内に窒素または不活性ガスを導
入し、圧力差により上記空パネルの隙間に上記液晶を導
入する第3の工程を含むことを特徴とする液晶表示装置
の製造方法。 - 【請求項4】 不活性ガスとして、Arガスを用いるこ
とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項5】 第2の工程は、チャンバ温度50〜20
0度で行うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
れか一項に記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項6】 第3の工程は、チャンバ温度0〜50度
で行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか
一項に記載の液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24140097A JPH1184401A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 液晶表示装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24140097A JPH1184401A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 液晶表示装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1184401A true JPH1184401A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17073725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24140097A Pending JPH1184401A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 液晶表示装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1184401A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020002232A (ko) * | 2000-06-30 | 2002-01-09 | 카나야 오사무 | 액정표시소자의 제조방법 및 액정표시소자 |
JP2002049045A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-02-15 | Nec Corp | 液晶表示パネルの製造方法 |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP24140097A patent/JPH1184401A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020002232A (ko) * | 2000-06-30 | 2002-01-09 | 카나야 오사무 | 액정표시소자의 제조방법 및 액정표시소자 |
JP2002049045A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-02-15 | Nec Corp | 液晶表示パネルの製造方法 |
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