JPH08160434A - 液晶パネル封止装置 - Google Patents

液晶パネル封止装置

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JPH08160434A
JPH08160434A JP33075694A JP33075694A JPH08160434A JP H08160434 A JPH08160434 A JP H08160434A JP 33075694 A JP33075694 A JP 33075694A JP 33075694 A JP33075694 A JP 33075694A JP H08160434 A JPH08160434 A JP H08160434A
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JP
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liquid crystal
adhesive
opening
crystal panel
aperture
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JP33075694A
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Kiyoshige Matsuura
清茂 松浦
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧状態を保ったまま液晶パネルの封止を可
能とし空気の混入を防止する。 【構成】 封止装置6は互いに接合した一対の基板2,
3の間隙に注入された液晶4の余剰分を一方の基板2に
設けた開孔7から減圧をかけて吸い出し間隙の寸法を一
定に調整した後、開孔7に紫外線硬化型の接着剤を導入
し紫外線を照射して開孔7を封止する。封止装置6はヘ
ッド部8と回収部9と供給部10と光源部11とから構
成されている。ヘッド部8は一方の基板2に密接して開
孔7を包含する内部空間を形成する。この内部空間は開
孔7から分岐する二本の流路12,13を構成する。回
収部9は一方の流路12に接続し減圧下で開孔7から液
晶4の余剰分を吸い出す。供給部10は他方の流路13
に接続し開孔7に接着剤を導入する。光源部11はヘッ
ド部8の上方から開孔7を包含する領域に紫外線を照射
し、減圧状態を維持したまま接着剤を硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶パネル封止装置に関
する。より詳しくは、液晶パネルの間隙に一旦注入され
た液晶の余剰分を開孔から減圧をかけて吸い出し該間隙
の寸法を一定に調整した後、該開孔に接着剤を導入し紫
外線を照射してこれを封止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6を参照して従来の液晶パネル封止装
置を簡潔に説明する。液晶パネル101は所定の間隙を
介してシール材102により互いに接合した一対のガラ
ス基板103,104で構成されている。該間隙には液
晶105が保持されている。又、間隙寸法を一定に保つ
為スペーサ粒子106も間隙内に散布されている。液晶
105は間隙内を排気した後開孔107を介して内部に
圧入される。なお、開孔107は上側のガラス基板10
3に1個もしくは2個以上設けられている。間隙内に液
晶105を注入すると余剰分により液晶パネル101が
若干膨む場合がある。この時にはスペーサ粒子106が
機能しない為、間隙寸法が一定に保たれない惧れがあ
る。この間隙寸法(即ち液晶105の層厚)にばらつき
があると、液晶パネル101の表示品位が損なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来から特種
な封止装置108が用いられており、開孔107に密接
して液晶105の余剰分を吸い出した後、接着剤109
を導入して紫外線照射を行ない、開孔107を封止す
る。具体的には、真空引き(減圧)して液晶105の余
剰分を吸い出し、液晶パネル101の間隙寸法(セルギ
ャップ)を一定にする。続いて紫外線硬化型の接着剤1
09をチューブ110により導入する。接着剤109が
開孔107に到達した時点で、減圧状態をリークし大気
圧に戻す。これにより、接着剤109が開孔107に圧
入される。最後に、封止装置108を取り外して紫外線
照射を行なう。即ち、接着剤を導入してから封止装置を
リークして液晶パネル101から分離する。この後紫外
線照射を行なう。この時に起りやすい問題として、接着
剤を圧入する時同時に外部の空気を押し込んでしまう惧
れがある。すると、せっかく減圧して均一に制御したセ
ルギャップが再び不均一になってしまう。又、液晶パネ
ル内に空気が入り込み残留する為、信頼性も悪くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決する為以下の手段を講じた。即ち、本発明にか
かる液晶パネル封止装置は基本的に、互いに接合した一
対の基板の間隙に注入された液晶の余剰分を一方の基板
に設けた開孔から減圧をかけて吸い出し該間隙の寸法を
一定に調整した後、該開孔に紫外線硬化型の接着剤を導
入し紫外線を照射して該開孔を封止するものである。特
徴事項として、本液晶パネル封止装置は、該一方の基板
に密接して該開孔を包含する内部空間を形成し且つ該内
部空間が該開孔から分岐する二本の流路を構成するヘッ
ド部と、一方の流路に接続し減圧下で該開孔から液晶の
余剰分を吸い出す回収部と、他方の流路に接続し該開孔
に接着剤を導入する供給部と、該ヘッド部の上方から該
開孔を包含する領域に紫外線を照射し減圧状態を維持し
たまま該接着剤を硬化する光源部とで構成されている。
【0005】好ましくは、前記回収部は液晶の余剰分を
吸い出した後接着剤が導入された段階で減圧をわずかに
緩め該接着剤を該開孔に圧入する。又、前記ヘッド部は
該回収部及び供給部に接続する一対の連通孔を有する平
板部材と、該平板部材と該一方の基板の間に介在し該一
対の連通孔及び該開孔を包含する内部空間を形成するパ
ッキン部材とを備えている。さらに、紫外線の照射領域
に渡って該平板部材と該パッキン部材との間に分離用
(離型用)の非接着性フィルムが介在している。
【0006】
【作用】本発明によれば、パネル内に一旦注入された液
晶の余剰分を減圧下で吸い出しギャップ出しを行なった
後、紫外線硬化型の接着剤で封止する時に、封止装置
(封止治具)を液晶パネルに取り付けた状態のままで紫
外線照射を行なう。従って、大気圧状態に戻す事なく減
圧下で封止が可能になり、空気の混入を防ぐ事ができ
る。この後、封止治具を液晶パネルから分離する為、そ
の構成部品は非接着性の部材を用いている。即ち、本封
止治具を構成する部材は紫外線硬化型の接着剤に対し不
活性であり、且つ紫外線に対する透過率が比較的高い材
質とする。例えば、封止治具のヘッド部の本体を構成す
る平板部材はガラス材とし、液晶パネルに対する真空吸
着用のパッキン部材は例えばシリコンゴムを用いる。さ
らに、接着剤とガラス材とが直接接触しない様に、例え
ばテフロン系もしくはポリエステル系の分離用フィルム
を介在させる。このフィルムは紫外線透過率の高いもの
であり、且つ接着剤に対し不活性である。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる封止装置の基本
的な構成を示すブロック図である。処理の対象となる液
晶パネル1は上下一対のガラス基板2,3の間隙に液晶
4を保持した構成を有している。なお、液晶パネル1の
内部には間隙寸法を一定に保持する為のスペーサ粒子5
も散布されている。本封止装置6は間隙内に一旦注入さ
れた液晶4の余剰分を上側のガラス基板2に設けた開孔
7から減圧をかけて吸い出し間隙の寸法を一定に調整し
た後、さらに開孔7に紫外線硬化型の接着剤を導入し紫
外線を照射して開孔7を封止するものである。この封止
装置6はヘッド部8と回収部9と供給部10と光源部1
1とを備えている。ヘッド部8は上側のガラス基板2に
密接して開孔7を包含する内部空間を形成する。この内
部空間は開孔7から左右に分岐する二本の流路12,1
3を構成する。回収部9はテフロンもしくはシリコンゴ
ム等からなるチューブ14を介して一方の流路12に接
続し、減圧下で開孔7から液晶4の余剰分を吸い出す。
この目的で、回収部9は真空ポンプ、真空ゲージ、バル
ブ、フィルタ等を備えている。供給部10は同じくテフ
ロン又はシリコンゴム等からなるチューブ15を介して
他方の流路13に接続し、開孔7に接着剤を導入する。
この為、供給部10は接着剤を貯蔵する容器等からな
る。光源部11は紫外線ランプ等からなり、ヘッド部8
の上方から開孔7を包含する領域に紫外線を照射し、減
圧状態を維持したまま接着剤を硬化する。
【0008】好ましくは、前記回収部9は液晶4の余剰
分を吸い出した後接着剤が導入された段階で減圧をわず
かに緩め接着剤を開孔7に圧入する。又、ヘッド部8は
ガラス板等からなる平板部材16とシリコンゴム等から
なるパッキン部材17とを重ねた積層構造を有してい
る。平板部材16は回収部9及び供給部10に対する接
続をとる為一対の連通孔18,19を有している。パッ
キン部材17は平板部材16と上側のガラス基板2との
間に介在し、一対の連通孔18,19及び開孔7を包含
する内部空間を形成する。又、紫外線の照射領域に渡っ
て平板部材16とパッキン部材17との間に分離用の非
接着性フィルムを介在させても良い。
【0009】次に図2を参照して、図1に示した封止装
置の使用方法を詳細に説明する。先ず、工程(A)で、
処理対象となる液晶パネル1を用意する。パネルサイズ
が大型の場合、1個又は2個以上の開孔7を介してパネ
ル間隙内に液晶4が圧入される。この為、液晶4が過剰
に注入される場合があり、図示の様に上下のガラス基板
2,3が厚み方向に凸変形し、間隙寸法を一定にできな
い。そこで、工程(B)に進み、封止装置のヘッド部8
を液晶パネル1の上側ガラス基板2に密接させる。この
状態でヘッド部8の内部空間を減圧(10Torr程度)
し、一方の連通孔18から液晶4の余剰分を吸い出す。
これにより、液晶パネル1の間隙寸法はスペーサ粒子5
により均一化できる。次に工程(C)に移り、他方の連
通孔19を介してヘッド部8の内部空間に接着剤20を
導入する。この時、減圧状態を10Torrから20Torrに
若干緩め、接着剤20を開孔7に強制的に圧入する。こ
の結果、接着剤20は開孔7を通過し、さらに液晶パネ
ル1の間隙を部分的に埋める。続いて工程(D)に進
み、ヘッド部8の上から直接紫外線(UV)を照射し、
開孔7に圧入された接着剤20を硬化する。本発明で
は、ヘッド部8を上側のガラス基板2に装着した状態の
ままで減圧を維持しつつ接着剤20を硬化させる。従っ
て、液晶パネル1の間隙に空気が混入する惧れがない。
最後に工程(E)で使用済みとなったヘッド部8を液晶
パネル1から取り外す。後には硬化した接着剤20が残
され、開孔7を完全に封止する。この際、ヘッド部8の
構成材料は非接着性のものを選択する為、極めて容易に
封止治具を液晶パネル1から分離できる。
【0010】図3を参照して、図1に示した封止装置の
具体的な構成例を説明する。ヘッド部を構成する平板部
材16は前述した様にガラス材からなり、一対の連通孔
18,19が形成されている。一方の連通孔18には回
収部9が接続している。この回収部9はガラス製のカラ
ム21を備えており、内部に吸い取った液晶を吸着する
フィルタ22を収納している。他方の連通孔19に接続
した供給部10は接着剤20を貯蔵するガラス製の容器
23とテフロン製のチューブ15等から構成されてい
る。又、平板部材16の下方に位置するパッキン部材1
7は例えばシリコンゴムからなる。平面図に示す様に、
パッキン部材17は内部に切り欠き24が形成されてお
り、前述した一対の流路12,13を形成する。一対の
流路12,13が接合した部分に、液晶パネルの開孔が
位置する事になる。
【0011】図4は、図3に示した具体例に改良を加え
た構成を表わしている。基本的には同一の構造を有して
おり、対応する部分には対応する参照番号を付して理解
を容易にしている。異なる点は、紫外線の照射領域26
に渡って平板部材16とパッキン部材17との間に分離
用(離型用)の非接着性フィルム25が介在している事
である。なお、紫外線の照射領域26以外はポリイミド
フィルム等のマスクによって被覆されている。このマス
クは平板部材16に設けられる。紫外線透過率が高く且
つ極薄(10μm程度)のフィルム25を平板部材16
とパッキン部材17との間に挟んだまま、上述した液晶
の吸い出し、接着剤の圧入、紫外線照射を順次行なう。
硬化した接着剤はパッキン部材17やフィルム25に付
かないので、接着剤のみがパネル側に残る。これによ
り、減圧下における封止処理が完璧に行なえる。極薄の
離型用フィルム25としてはテフロン系の紫外線透過率
が高い材料が好ましい。あるいは、ポリエステル系のフ
ィルム材料を用いても良い。
【0012】図5は、本発明にかかる封止治具によって
処理される液晶パネルの一例を示す模式的な断面図であ
る。この液晶パネル1はプラズマセルを表示セルのアド
レッシングに利用するプラズマアドレス型である。図示
する様に、このプラズマアドレス型の液晶パネル1は表
示セル31とプラズマセル32と両者の間に介在する共
通のマイクロシート33とからなる積層構造を有してい
る。プラズマセル32は極薄のガラス板等からなるマイ
クロシート33に接合した下側のガラス基板3から構成
されており、両者の間隙にイオン化可能なガスが封入さ
れている。下側ガラス基板3の内表面にはストライプ状
の放電電極34が形成されている。放電電極34はスク
リーン印刷法等により平坦なガラス基板3の上に印刷焼
成できるので、生産性や作業性に優れていると共にパネ
ルの大型化が可能である。放電電極34の上には隔壁3
5が形成されており、イオン化可能なガスが封入された
空隙を分割して放電チャネルを構成する。この隔壁35
もスクリーン印刷法等により印刷焼成でき、その頂部が
マイクロシート33の下面側に当接している。ストライ
プ状の放電電極34は交互にアノード及びカソードとし
て機能し、両者の間にプラズマ放電を発生させる。な
お、マイクロシート33とガラス基板3はガラスフリッ
ト36等により互いに接合している。
【0013】一方、表示セル31は透明な上側ガラス基
板2を用いて構成されている。このガラス基板2はマイ
クロシート33に所定の間隙を介してシール材37等に
より貼着されており、間隙には液晶4が充填されてい
る。上側ガラス基板2の内表面には表示電極38が形成
されている。この表示電極38はストライプ状の放電電
極34と直交している。表示電極38と放電チャネルの
交差部分にマトリクス状の画素が規定される。なお、液
晶4は大型の上側ガラス基板2に形成された一対の開孔
7a,7bを介して真空注入される。この後、前述した
封止治具を用いて余剰分の液晶4を吸い出した後、接着
剤20により開孔7a,7bを封止する。これにより、
表示セル31の間隙寸法はスペーサ粒子5により画面全
体に渡って均一に制御できる。
【0014】かかる構成を有するプラズマアドレス型の
液晶パネル1では、プラズマ放電が行なわれる行状の放
電チャネルを線順次で切り換え走査すると共に、この走
査に同期して表示セル31側の列状表示電極38に画像
信号を印加する事により表示駆動が行なわれる。放電チ
ャネル内にプラズマ放電が発生すると内部は略一様にア
ノード電位になり1行毎の画素選択が行なわれる。即ち
放電チャネルはサンプリングスイッチとして機能する。
プラズマサンプリングスイッチが導通した状態で各画素
に画像信号が印加されると、サンプリングが行なわれ画
素の点灯もしくは消灯が制御できる。プラズマサンプリ
ングスイッチが非導通状態になった後にも画像信号はそ
のまま画素内に保持される。かかる構成及び動作を有す
るプラズマアドレス型の液晶パネルは大型化が可能であ
り、フラットディスプレイとして有望視されている。大
型の画面全体に渡って表示セル31の間隙寸法を均一に
保つ為、本発明にかかる封止治具は極めて有効である。
【0015】最後に図7及び図8を参照して、図5に示
した液晶パネル1の液晶注入処理に好適な液晶注入装置
の一例を参考として説明する。なお、この液晶注入装置
は本発明にかかる液晶封止装置に先立って用いられるも
のである。換言すると、この液晶注入装置によって注入
された液晶の余剰分を本発明にかかる液晶封止装置が取
り除き且つ封止を行なうものである。図7に示す様に、
液晶パネル1の上側基板2には一対の開孔7a,7bが
予め設けられている。この開孔7a,7bの径はパネル
サイズによって相違する。液晶注入装置は主パイプ40
を有しており、バルブ55を介して排気ポンプ56に連
結している。主パイプ40には一対の分岐パイプ41,
42が連結され、各々排気と液晶注入とに使用される。
その為、分岐パイプ41,42の途中にはフレキシブル
な連結パイプ46,47を介して液晶4の貯溜槽44,
45が接続される。連結パイプ46,47にフレキシブ
ルパイプを使用したのは貯溜槽44,45を上方に傾け
て内部の液晶4を連結パイプ46,47に流し込める様
にする為である。一対の分岐パイプ41,42の先端は
液晶パネル1に形成された開孔7a,7bに係合する様
につばを持った形状に加工されている。実際にはO−リ
ング50,51を介して各開孔7a,7bに圧接し、こ
れで両者が液密的及び気密的に連結される。
【0016】液晶パネル1は加熱装置52の上面に載置
され、液晶パネル1自体を加熱できる様にしている。こ
れは、注入される液晶4の粘度を下げ、パネル内への液
晶4の注入を容易にし、注入スピードを速める為であ
る。分岐パネル42とバルブ55との間に位置する主パ
イプ40の部分にはリークパイプ57を介してリークバ
ルブ58が設けられている。上述した排気ポンプ56は
10-2Torr以上の到達真空度があれば良い。パイプ4
0,41,42や貯溜槽(液晶溜め)44,45の材質
や形状は特に限定されるものではないが、排気時に液晶
4が脱泡され液晶注入時には開孔7a,7bに注ぎ込め
る様な構造であれば良い。
【0017】引き続き、図7に示した液晶注入装置の動
作を説明する。貯溜槽44,45に必要量の液晶4を注
ぎ、その後O−リング50,51を介して開孔7a,7
bを分岐パイプ41,42に気密的及び液密的に連結す
る。なお、液晶パネル1自体は大気中に置かれる。加熱
装置52をオンにする。なお、必要量の液晶とはパネル
1の間隙容積によって相違し、そして開孔7a,7bが
2個設けられているので、パネル容積の略半量が各々注
入される。次いで、液晶パネル1と分岐パイプ41,4
2の接続が完了した後、排気ポンプ56を駆動して真空
引きを開始する。排気ポンプ56の能力にもよるが、1
-2Torr程度の真空度を得る為には、略15分位の排気
時間が必要である。この排気作業によって液晶4に含有
する空気が脱泡される。続いて、所定の真空度が得られ
たら貯溜槽44,45を上方に傾ける(図8参照)。そ
うすると、液晶4が各開孔7a,7bに注がれる。最後
にリークバルブ58を開ける。そうすると分岐パイプ4
1,42内は大気圧になるので、開孔7a,7bから液
晶パネル1内に液晶4が同時に注入される。注入時間
は、注入口の個数、パネルサイズ、温度、間隙寸法等に
よって相違する。例えば、室温(24℃)下で、間隙寸
法が6μm、パネルサイズが290×210mm、2個の
開孔7a,7bを備えた液晶パネル1の場合には、略3
0分位で完了する。加熱装置52を駆動して液晶パネル
1の温度を高めておけば、注入される液晶の粘度が低く
なるので注入スピードがそれだけ速くなり、注入時間を
さらに短縮できる。この液晶注入装置は一旦真空引きし
た後大気圧をかけて液晶注入を行なうので、場合によっ
ては液晶パネル1内に余剰の液晶が充填される。この点
に鑑み、本発明にかかる液晶封止装置が用いられ、余剰
の液晶を開孔7a,7bから吸い出した後、これを紫外
線硬化型の接着剤で封止している。この際、封止治具を
装着したままで紫外線照射を行なうので、液晶パネル1
の間隙内に空気等が混入する惧れがない。
【0018】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、封
止治具を装着したままの状態で封止用の接着剤を紫外線
硬化できる。即ち、減圧状態を保ったままで液晶パネル
の封止が可能である。この為、パネル内に空気の混入が
ない。又、作業性が良い。さらには、パッキン部材の切
り欠き形状を適宜加工する事により、所望の封止形状が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液晶パネル封止装置の基本的な
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した液晶パネル封止装置の使用方法を
示す説明図である。
【図3】図1に示した液晶パネル封止装置の具体的な構
成例を示す模式図である。
【図4】同じく液晶パネル封止装置の他の具体例を示す
模式図である。
【図5】本発明にかかる封止装置が適用される液晶パネ
ルの一例を示す断面図である。
【図6】従来の液晶パネル封止装置の一例を示す模式図
である。
【図7】液晶パネル注入装置の参考例を示すブロック図
である。
【図8】図7に示した液晶パネル注入装置の動作説明に
供するブロック図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 上側基板 3 下側基板 4 液晶 5 スペーサ粒子 6 封止装置 7 開孔 8 ヘッド部 9 回収部 10 供給部 11 光源部 12 流路 13 流路 16 平板部材 17 パッキン部材 18 連通孔 19 連通孔 20 接着剤 25 フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合した一対の基板の間隙に注入
    された液晶の余剰分を一方の基板に設けた開孔から減圧
    をかけて吸い出し該間隙の寸法を一定に調整した後、該
    開孔に紫外線硬化型の接着剤を導入し紫外線を照射して
    該開孔を封止する装置であって、 該一方の基板に密接して該開孔を包含する内部空間を形
    成し且つ該内部空間が該開孔から分岐する二本の流路を
    構成するヘッド部と、一方の流路に接続し減圧下で該開
    孔から液晶の余剰分を吸い出す回収部と、他方の流路に
    接続し該開孔に接着剤を導入する供給部と、該ヘッド部
    の上方から該開孔を包含する領域に紫外線を照射し減圧
    状態を維持したまま該接着剤を硬化する光源部とを有す
    る事を特徴とする液晶パネル封止装置。
  2. 【請求項2】 前記回収部は液晶の余剰分を吸い出した
    後接着剤が導入された段階で減圧をわずかに緩め該接着
    剤を該開孔に圧入する事を特徴とする請求項1記載の液
    晶パネル封止装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド部は該回収部及び供給部に接
    続する一対の連通孔を有する平板部材と、該平板部材と
    該一方の基板の間に介在し該一対の連通孔及び該開孔を
    包含する内部空間を形成するパッキン部材とを備えてい
    る事を特徴とする請求項1記載の液晶パネル封止装置。
  4. 【請求項4】 紫外線の照射領域に渡って該平板部材と
    該パッキン部材との間に分離用の非接着性フィルムが介
    在している事を特徴とする請求項3記載の液晶パネル封
    止装置。
JP33075694A 1994-12-07 1994-12-07 液晶パネル封止装置 Pending JPH08160434A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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