JPH1180674A - 接着性組成物 - Google Patents
接着性組成物Info
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- JPH1180674A JPH1180674A JP9236202A JP23620297A JPH1180674A JP H1180674 A JPH1180674 A JP H1180674A JP 9236202 A JP9236202 A JP 9236202A JP 23620297 A JP23620297 A JP 23620297A JP H1180674 A JPH1180674 A JP H1180674A
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Abstract
高い接着性を有する接着性組成物を提供する。 【解決手段】 特定構造の重合性ジスルフィド化合物、
2,2−ビス(4−(メタクリロイルオキシエトキシ)
フェニル)プロパン等のラジカル重合性単量体及び重合
開始剤、さらには必要に応じてフィラーを含有してなる
接着性組成物。
Description
および貴金属合金に対して優れた接着性を有する接着性
組成物に関する。本発明の接着性組成物は、金属にレジ
ンを接着する医療、電子材料、精密機械および宝飾等の
多くの分野で利用可能であるが、特に歯科分野において
有用である。
修復には、金属製の補綴物を歯牙に接着する方法が広く
行われている。このような金属製の補綴物と歯牙とを接
着させるための接着剤として、特開昭58−21607
号公報、特開昭61−293951号公報等に開示され
ているリン酸エステルモノマーやカルボン酸モノマーを
配合した歯科用接着剤が用いられている。これら接着剤
を用いた接着に際しては、接着力を向上させる目的で接
着剤を補綴物に塗布するに先立ち各々の被着面の前処理
が行われる。具体的には、歯牙はリン酸に代表される酸
水溶液による処理が行われ、他方、補綴物の被着面は一
般にサンドブラスト処理を行い表面の粗造化が行われて
いた。
ロム、コバルト、スズ、アルミニウム、銅、チタン等の
卑金属およびこれらの元素を主成分とする卑金属合金に
対して優れた接着性を示す事が確認されている。しかし
ながら、貴金属合金(金、白金、パラジウム、銀等を主
成分とする合金)に対する接着力は充分なものではなか
った。そこで、貴金属或いは貴金属合金を対象とする場
合、その接着性を向上させる目的で、金属表面をサンド
ブラスト処理した後に更にスズメッキまたは加熱酸化処
理等の表面処理が行われていた。
化処理操作は煩雑であり、より簡便な方法として、チオ
リン酸基を有する化合物(特開平1−138282)、
チオリン酸ジクロリド基を有する化合物(特開平5−1
17595)、トリアジンジチオン誘導体(特開昭64
−83254)、さらにはメルカプトチアジアゾール誘
導体(特開平8−113763)等の特定の官能基を有
する重合性化合物を含む表面処理剤を、サンドブラスト
処理された貴金属合金面に塗布する方法が提案され、操
作の簡略化が図られている。
簡便に、即ち表面処理剤による表面処理操作を行うこと
をも必ずしも必要としない、貴金属および貴金属合金に
対して充分な接着性を有する接着剤の開発を我々は技術
課題とした。
属および貴金属合金に対して充分な接着性を有する接着
性組成物を見い出すことである。
に鋭意検討を行った結果、特定構造のラジカル重合可能
なジスルフィド化合物を含有する接着性組成物が貴金属
に対する接着性に極めて有効であることを見出し、本発
明を完成するに至った。
(2)で示されるラジカル重合性不飽和結合を有するジ
スルフィド化合物、ラジカル重合性単量体及び重合開始
剤を含有してなる接着性組成物である。
であり、R2は水素原子、アルキル基またはフェニル基
であり、R3は炭素数2〜12の2価の飽和炭化水素基
もしくは下記一般式(3)、(4)または(5)で表さ
れるいずれかの基であり、
pはそれぞれ1〜10の整数であり、qは1〜5の整数
であり、r及びsはそれぞれ1〜5の整数である。但
し、いずれの基も左端の炭素原子が基Zに結合し、右端
の炭素原子が酸素原子に結合する) R4は水素原子またはメチル基であり、Zは、−COO
−基、−CH2O−基または−C6H4−CH2O−基(い
ずれの基も左端の炭素原子が不飽和炭素に結合し、右端
の酸素原子が基R3に結合する)である} 他の発明は、上記接着性組成物に更にフィラーを含有し
てなる接着性組成物である。
表される本発明のラジカル重合性不飽和結合を有するジ
スルフィド化合物(以下、重合性ジスルフィド化合物と
いう)において、R1は水素原子またはアルキル基を表
す。好適なアルキル基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基が例
示される。
一般式(1)と(2)は異性体となるため、本明細書で
は一般式(1)をもって表記する。
R2は水素原子、アルキル基またはフェニル基を表す。
R2がアルキル基の場合、該アルキル基としては、上記
R1と同様の基が例示できる。
R3は炭素数2〜12の2価の飽和炭化水素基、もしく
は上記一般式(3)、(4)又は(5)で表されるいず
れかの基を表す。
素基の場合、該飽和炭化水素基は分枝を有してもよい。
この様な基を具体的に例示すれば、エチレン基、プロピ
レン基、イソプロペン基、ヘキシレン基、デシレン基、
ドデシレン基等が挙げられ、これらの中で炭素原子数5
〜10のアルキレン基のものが接着力、合成の容易さの
点で好ましい。
1〜5の整数である。一般式(4)で表される基におい
て、o及びpはそれぞれ1〜10の整数であり、接着
力、合成の容易さの点でそれぞれ3〜6の整数であるこ
とが好ましい。また、一般式(4)で表される基におい
て、qは1〜5の整数であり、接着力、合成の容易さの
点で1〜3の整数であるのが好ましい。さらに、一般式
(5)で表される基において、r及びsはそれぞれ1〜
5の整数であり、接着力、合成の容易さの点でそれぞれ
1〜3の整数であるのが好ましい。
R4は水素原子またはメチル基を表す。
Zは、−COO−基、−CH2O−基または−C6H4−
CH2O−基を表す。中でも−COO−基である重合性
ジスルフィド化合物が重合性および取り扱い易さ等の点
で好適である。
重合性ジスルフィド化合物のうち、R1が水素原子又は
炭素数1〜4のアルキル基であり、R2が水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基又はフェニル基であり、R3が
炭素数5〜10のアルキレン基もしくは前記一般式
(2)、(3)または(4)で表されるいずれかの基
(式中、nは1〜5の整数であり、o及びpはそれぞれ
3〜6の整数であり、r及びsはそれぞれ1〜3の整数
である)であり、R4が水素原子又はメチル基であり、
Zが−COO−基である重合性ジスルフィド化合物が、
接着力、合成の容易さ及び取り扱い易さの諸点で特に好
適に用いられる。
合物を具体的に例示すれば下記の通りである。
で示される重合性ジスルフィド化合物の製造方法は特に
限定されるものではなく、如何なる方法を採用してもよ
い。工業的に好適な方法の一例を具体的に例示すれば次
の通りである。
である)で示されるチオ尿素誘導体と、下記一般式
(7)
はフェニル基である)で示されるマロン酸誘導体を縮合
反応させて下記一般式(8)または(9)
る定義と同義である)で示されるカルボエトキシチオウ
ラシル誘導体を得、次いで該誘導体を加水分解して下記
一般式(10)または(11)
る定義と同義である)で示されるカルボキシチオウラシ
ル誘導体を得た後、該化合物と下記一般式(12)
和炭化水素基、または下記一般式(3)、(4)又は
(5)
pはそれぞれ1〜10の整数であり、qは1〜5の整数
であり、またr及びsはそれぞれ1〜5の整数である。
但し、いずれの基も左端の炭素原子が基Zに結合し、右
端の炭素原子が酸素原子に結合する)で表されるいずれ
かの基であり、R4は水素原子またはメチル基であり、
Zは、−COO−基、−CH2O−基または−C6H4−
CH2O−基(いずれの基も左端の炭素原子が不飽和炭
素に結合し、右端の酸素原子が基R3に結合する)であ
る}で示される重合性不飽和結合を有するアルコール
(以下、重合性不飽和アルコールという)とを反応させ
ることにより、下記一般式(13)または(14)
一般式における定義と同義である。)で示されるチオウ
ラシル誘導体を得る。その後、該チオウラシル誘導体を
酸化的二量化反応させることにより一般式(1)または
(2)で示される目的の重合性ジスルフィド化合物が得
られる。
としては公知のものが制限なく用いられる。例えば、チ
オ尿素、メチルチオ尿素、エチルチオ尿素、プロピルチ
オ尿素、ブチルチオ尿素等が好適に用いられる。
は、マロン酸ジエチルとオルト酸トリエチルの反応によ
り合成される。
トリエチル、オルト酢酸トリエチル、オルトプロピオン
酸トリエチル、オルト安息香酸トリエチル等が例示され
る。
るマロン酸誘導体は、マロン酸ジエチル1モルとナトリ
ウムエトキシド2〜3モルを溶媒存在下で仕込み、オル
ト酸トリエチル1モルを徐々に滴下して反応させること
により得られる。
アルコールとしては、Zが−COO−基の場合、(メ
タ)アクリル酸とグリコールとのエステル化反応、(メ
タ)アクリル酸クロライドとグリコールのエステル化反
応等により得られるものが使用できる。Zが−CH2O
−基の場合にはアリルクロライドとグリコールとの反応
等により得られるものが使用できる。また、Zが−C6
H4−CH2O−基の場合には4−ビニルベンジルクロラ
イドとグリコールとの反応等により得られるものが使用
できる。
ル、プロピレングリコール、ペンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコ
ール、デカメチレングリコール、ドデカメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,2−プロパンジオ
ール、1,2−ブタンジオール、1,5−ヘキサンジオ
ール、パラ−キシレングリコール、1,3−ビス(ヒド
ロキシプロピル)テトラメチルジシロキサン等が例示さ
れる。
−COO−基の重合性不飽和アルコール(12)は、
(メタ)アクリル酸1モルに対し、グリコール1モル〜
4モルと酸触媒0.01〜0.1モルを仕込み、反応さ
せることにより得られる。酸触媒としてはp−トルエン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸等が好ましく用いられ
る。或いは、グリコール1〜4モルと脱ハロゲン化水素
剤として第三アミン1モルまたはモレキュラーシーブ3
Aを溶媒存在下で仕込み、(メタ)アクリル酸クロライ
ド1モルを徐々に滴下してエステル化反応することでも
得られる。第三アミンとしてはピリジン、トリエチルア
ミン等が好ましく用いられる。
2O−基の重合性不飽和アルコール(12)は、グリコ
ール1モル〜4モルと塩基性触媒1〜1.2モルを溶媒
存在下で仕込み、アリルクロライド1モルを徐々に滴下
して反応させることにより得られる。塩基性触媒として
は水素化ナトリウム等が好ましく用いられる。
6H4−CH2O−基の重合性不飽和アルコール(12)
は、グリコール1モル〜2モルと塩基性触媒1〜1.2
モルを溶媒存在下で仕込み、4−ビニルベンジルクロラ
イド1モルを徐々に滴下して反応させることにより得ら
れる。塩基性触媒としては水素化ナトリウム等が好まし
く用いられる。
体である重合性不飽和アルコール(12)と副生成物の
ジ置換体が得られが、蒸留またはカラムクロマトグラフ
ィーによりモノ置換体(12)を分離精製することがで
きる。
式(7)のマロン酸誘導体との縮合反応において、一般
式(6)のチオ尿素誘導体に対する一般式(7)のマロ
ン酸誘導体の反応モル比は0.5〜1.5モルが好まし
い。
ものが使用可能であり、ナトリウムエトキシド等が例示
され、その添加量は一般式(6)のチオ尿素誘導体に対
して0.5〜1.5倍モルが好ましい。反応に用いる溶
媒としてはエタノール等が挙げられる。反応の温度は4
0〜80℃の範囲から選択することができ、好ましくは
60〜80℃の範囲である。反応時間は特に限定される
ことはなく一般的には1〜10時間程度の範囲から選択
できるが、反応温度との関連で決定されればよい。
加えて溶液を酸性にすることにより、カルボエトキシチ
オウラシル誘導体が得られる。
て、R1がアルキル基の場合、前記反応において得られ
るカルボエトキシチオウラシル誘導体はアルキル基のN
原子上の置換位置による異性体の混合物、すなわち一般
式(8)および(9)で表されるカルボエトキシチオウ
ラシル誘導体の混合物として得られる。これらはカラム
クロマトグラフィーにより分離精製することができる。
式(7)のマロン酸誘導体との反応で得られる一般式
(8)または(9)のカルボエトキシチオウラシル誘導
体の加水分解において、用いられる反応試剤としては公
知のものが使用できるが、カリウムターシャルブトキシ
ドのジメチルスルホキシド溶液を用いるのが好ましい。
チオウラシル誘導体に対して6〜20倍モルの範囲が好
適であるが、12〜16倍の範囲がより好ましい。反応
の温度は室温〜80℃の範囲から選択することができる
が、好ましくは室温〜40℃の範囲である。反応時間は
特に限定されることはなく一般的には1〜24時間程度
の範囲から選択できるが、反応温度との関連で決定され
ればよい。
に酸を加えて溶液を酸性にすることにより、一般式(1
0)または(11)で示されるカルボキシチオウラシル
誘導体が得られる。
シチオウラシル誘導体と一般式(12)の重合性不飽和
アルコールとのエステル化反応において、カルボキシチ
オウラシル誘導体に対する重合性不飽和アルコールの反
応モル比は1〜5の範囲で反応させることができるが、
1〜3の範囲がより好ましい。
ては、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド等が挙げら
れる。これら反応触媒の添加量は上記カルボキシチオウ
ラシル誘導体に対して0.1〜1倍モルの範囲が好まし
い。反応溶媒としてはテトラヒドロフラン、アセトン、
トルエン等が挙げられる、ハイドロキノン、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル、ブチルヒドロキシトルエン等
の重合禁止剤を少量添加することも好ましい。反応温度
は室温〜80℃の範囲から選択することができるが、好
ましくは室温〜70℃の範囲である。反応時間は特に限
定されることはなく一般的には1〜50時間程度の範囲
から選択できるが、反応温度との関連で反応物が重合し
ない範囲で決定されればよい。
去後、その濃縮物を酢酸エチル等の不活性溶媒を展開溶
媒としてシリカゲルカラムを通過させて分離精製するこ
とにより、一般式(13)または(14)で示されるチ
オウラシル誘導体が得られる。
オウラシル誘導体から酸化的二量化反応により目的の重
合性ジスルフィド化合物が得られるが、該反応に使用す
る酸化剤としては、臭素、ヨウ素、過酸化水素、ビス
(p−メトキシフェニル)セレノオキサイド等が挙げら
れる。反応触媒の添加量は上記チオウラシル誘導体に対
して1〜10倍モルの範囲が好ましい。またこの反応に
用いる溶媒としてはテトラヒドロフラン、アセトン、塩
化メチレン、エタノール、水等が挙げられ、ハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ブチルヒド
ロキシトルエン等の重合禁止剤を少量添加することも好
ましい。反応温度は室温〜80℃の範囲から選択するこ
とができるが、好ましくは室温〜70℃の範囲である。
反応時間は特に限定されることはなく一般的には1〜5
0時間程度の範囲から選択できるが、反応温度との関連
で反応物が重合しない範囲で決定されればよい。
合性ジスルフィド化合物の配合量は特に制限されるもの
ではないが、接着強度の観点から、ラジカル重合性単量
体100重量部に対し、好ましくは0.005〜30重
量部の範囲内であり、より好ましくは0.01〜10重
量部であり、特に好ましくは0.05〜5重量部であ
る。該重合性ジスルフィド化合物の配合量が多すぎても
少なすぎても貴金属および貴金属合金に対する接着強さ
が小さくなる傾向がある。
単量体が配合される。該ラジカル重合性単量体は特に限
定されず、公知の単官能または多官能ラジカル重合性単
量体、もしくは酸性基を含有するラジカル重合性単量体
(以下、酸性基含有重合性単量体という)を用いること
ができる。
ル重合可能な不飽和結合を有する基としては、メタクリ
ロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、メタクリルア
ミド基、アクリルアミド基、スチリル基、アリル基等が
挙げられる。中でも、メタクリロイルオキシ基またはア
クリロイルオキシ基を有する(メタ)アクリレート系重
合性単量体が重合性、接着性及び取り扱い易さの点で好
適である。
合性単量体を具体的に例示すると、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル
(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、トリ
デシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グ
リシジル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレング
リコール(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アク
リレート系単量体:N−メチロール(メタ)アクリルア
ミド等の単官能(メタ)アクリルアミド系単量体:スチ
レン、α−メチルスチレン等の単官能スチレン系単量体
が挙げられる。
合性単量体を具体的に例示すると、2,2−ビス(4−
(3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)フェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−
(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリ
ロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシテトラエトキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アク
リロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシジプロ
ポキシフェニル)プロパン、2−(4−(メタ)アクリ
ロイルオキシエトキシフェニル)−2−(4−(メタ)
アクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2
−(4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニ
ル)−2−(4−(メタ)アクリロイルオキシトリエト
キシフェニル)プロパン、2−(4−(メタ)アクリロ
イルオキシジプロポキシフェニル)−2−(4−(メ
タ)アクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシイ
ソプロポキシフェニル)プロパン、1−(メタ)アクリ
ロイルオキシメチル−2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチル ハイドロジェンマレート等の芳香族二官能(メ
タ)アクリレート系単量体:エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)
アクリレート、ジ−2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル−2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバ
メート、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド等の脂肪族二官能(メタ)アクリレート系単量体:
N,N−メチレン(ビス)アクリルアミド等の二官能
(メタ)アクリル酸アミド系単量体:ジビニルベンゼ
ン、α−メチルスチレンダイマー等の二官能スチレン系
単量体:ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレー
ト、ジアリルカーボネートなどの二官能アリル系単量
体:トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート等
の三官能(メタ)アクリレート系単量体:ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート等の四官能(メ
タ)アクリレート系単量体等が挙げられる。
中に少なくとも1つの酸性基と少なくとも1つの重合性
不飽和基を持つ重合性単量体であれば特に限定されず、
公知の化合物を用いることができる。
無水カルボン酸基、スルホン酸基等が好ましい。代表的
なリン酸基、カルボン酸基、無水カルボン酸基、及びス
ルホン酸基を有する重合性単量体を下記一般式(15)
で示す。
Wはオキシカルボニル基(−COO−)、アミド基(−
CONH−)、またはフェニレン基(−C6H4−)を表
し、R6は結合手、またはエーテル結合および/または
エステル結合を有していてもよい2〜6価の炭素数1〜
30の有機残基、Xはリン酸基、カルボン酸基、無水カ
ルボン酸基、又はスルホン酸基を含有する基を表し、l
は1〜4の整数を、mおよびnは1又は2の整数を表
す。但し、Wがオキシカルボニル基またはアミド基の場
合にはR6は結合手とはならない。} 上記一般式(15)中、Xはリン酸基、カルボン酸基、
無水カルボン酸基、スルホン酸基を含有する基でありそ
の構造は特に限定されることはないが、好ましい基を具
体的に例示すると次の通りである。
制限されることはなく、結合手、または公知のエーテル
結合および/またはエステル結合を有してもよい2〜6
価の炭素数1〜30の有機残基が採用され得るが、該有
機残基を具体的に例示すると次の通りである。尚、R6
が結合手の場合とは基Wと基Xが直接結合した状態をい
い、Wがオキシカルボニル基またはアミド基の場合には
R6は結合手とはならず、上記有機残基となる。
性単量体の好ましい具体例を挙げると次の通りである。
ある。) その他、ビニル基に直接リン酸基が結合したビニルホス
ホン酸類や、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホ
ン酸等も酸性基含有重合性単量体の好ましい具体例とし
て挙げられる。
二種以上を混合して用いることができる。特に貴金属或
いは貴金属合金への接着と同時に、歯質等の生体の硬組
織や卑金属への接着性が要求される歯科用レジンセメン
トとして本発明の接着性組成物を使用する場合は、ラジ
カル重合性単量体の一部として酸性基含有重合性単量体
を配合するのが好適である。この場合、酸性基含有重合
性単量体は全ラジカル重合性単量体に対して10重量%
〜50重量%の配合が好ましく、特に15重量%〜40
重量%の配合がより好ましい。
剤が配合される。この重合開始剤は、ラジカル機構によ
り上述のラジカル重合性単量体を重合しうる公知のラジ
カル重合開始剤が制限なく使用される。
物とアミン類、有機過酸化物類及びアミン類とスルフィ
ン酸塩類、酸性化合物とアリールボレート類、バルビツ
ール酸、アルキルボラン等の化学重合型開始剤、アリー
ルボレート類と光酸発生剤類、α−ジケトン類と第三級
アミン類、チオキサントン類と第三級アミン類及びα−
アミノアセトフェノン類等の光重合型開始剤が挙げられ
る。
と、t−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペル
オキシド、過酸化ジt−ブチル、過酸化ジクミル、過酸
化アセチル、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル等が
挙げられ、これらを単独で又は2種以上を配合して使用
することができる。
に結合した第二級又は第三級アミン類が好ましく、具体
的に例示すると、N−メチルアニリン、N−メチル−p
−トルイジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジ
エチルアニリン、N,N−ジ−n−ブチルアニリン、
N,N−ジベンジルアニリン、N,N−ジメチル−p−
トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,
N−ジメチル−m−トルイジン、p−ブロモ−N,N−
ジメチルアニリン、m−クロロ−N,N−ジメチルアニ
リン、p−ジメチルアミノベンズアルデヒド、p−ジメ
チルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香
酸、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−
ジメチルアミノ安息香酸アミルエステル、N,N−ジメ
チルアンスラニリックアシッドメチルエステル、N,N
−ジヒドロキシエチルアニリン、N,N−ジヒドロキシ
エチル−p−トルイジン、p−ジメチルアミノフェネチ
ルアルコール、p−ジメチルアミノスチルベン、N,N
−ジメチル−3,5−キシリジン、4−ジメチルアミノ
ピリジン、N,N−ジメチル−α−ナフチルアミン、
N,N−ジメチル−β−ナフチルアミン、トリブチルア
ミン、トリプロピルアミン、トリエチルアミン、N−メ
チルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミ
ン、N,N−ジメチルヘキシルアミン、N,N−ジメチ
ルドデシルアミン、N,N−ジメチルステアリルアミ
ン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、2,
2’−(n−ブチルイミノ)ジエタノール等が挙げら
れ、これらも単独又は2種以上を配合して使用すること
ができる。
フィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸リチウム、
p−トルエンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンス
ルフィン酸リチウム、p−トルエンスルフィン酸カリウ
ム、m−ニトロベンゼンスルフィン酸ナトリウム、p−
フルオロベンゼンスルフィン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
ルホウ素、テトラ(p−フルオロフェニル)ホウ素、テ
トラ(p−クロロフェニル)ホウ素、トリアルキル(p
−フルオロフェニル)ホウ素、トリアルキル(3、5−
ビストリフルオロメチル)フェニルホウ素、ジアルキル
ジフェニルホウ素、ジアルキルジ(p−クロロフェニ
ル)ホウ素、ジアルキルジ(p−フルオロフェニル)ホ
ウ素、ジアルキルジ(3、5−ビストリフルオロメチ
ル)フェニルホウ素、モノアルキルトリフェニルホウ
素、モノアルキルトリ(p−クロロフェニル)ホウ素、
モノアルキルトリ(p−フルオロフェニル)ホウ素、モ
ノアルキルトリ(3、5−ビストリフルオロメチル)フ
ェニルホウ素(アルキル基はn−ブチル基、n−オクチ
ル基、n−ドデシル基等)のナトリウム塩、リチウム
塩、カリウム塩、マグネシウム塩、テトラブチルアンモ
ニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩等が挙げられ
る。
ツール酸、1−ベンジル−5−フェニルバルビツール酸
等を挙げることができる。
ン、トリブチルボラン部分酸化物等が好適に使用され
る。
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4,6−
トリス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−メ
チル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−メチル−4,6−ビス(トリブロモメチル)
−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシ
フェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(p−メチルチオフェニル)−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(p−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン、2−(2,4−ジクロロフェ
ニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、2−(p−ブロモフェニル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−ト
リル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−n−プロ
ピル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−(α,α,β−トリクロロエチル)−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ス
チリル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(o−メ
トキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(3,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(3,
4,5−トリメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン等のハロメチル基置換
−s−トリアジン誘導体類や、ジフェニルヨードニウ
ム、ビス(p−クロロフェニル)ヨードニウム、ジトリ
ルヨードニウム、ビス(p−tert−ブチルフェニ
ル)ヨードニウム、ビス(m−ニトロフェニル)ヨード
ニウム、p−tert−ブチルフェニルフェニルヨード
ニウム、メトキシフェニルフェニルヨードニウム、p−
オクチルオキシフェニルフェニルヨードニウム等のクロ
リド、ブロミド、テトラフルオロボレート、ヘキサフル
オロフォスフェート、ヘキサフルオロアルセネート、ヘ
キサフルオロアンチモネート、トリフルオロメタンスル
ホネート等のジフェニルヨードニウム塩化合物類が例示
される。
とができるクマリン系色素類の添加も好ましく、好適に
使用されるクマリン系色素類を具体的に例示すると、3
−チエノイルクマリン、3−(4−メトキシベンゾイ
ル)クマリン、3−ベンゾイルクマリン、3−(4−シ
アノベンゾイル)クマリン、3−チエノイル−7−メト
キシクマリン、7−メトキシ−3−(4−メトキシベン
ゾイル)クマリン、3−ベンゾイル−7−メトキシクマ
リン、3−(4−シアノベンゾイル)−7−メトキシク
マリン、5,7−ジメトキシ−3−(4−メトシキベン
ゾイル)クマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジメトキ
シクマリン、3−(4−シアノベンゾイル)−5,7−
ジメトキシクマリン、3−アセチル−7−ジメチルアミ
ノクマリン、7−ジエチルアミノ−3−チエノイルクマ
リン、7−ジエチルアミノ−3−(4−メトキシベンゾ
イル)クマリン、3−ベンゾイル−7−ジエチルアミノ
クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(4−シアノベン
ゾイル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(4−ジ
メチルアミノベンゾイル)クマリン、3−シンナモイル
−7−ジエチルアミノクマリン、3−(p−ジエチルア
ミノシンナモイル)−7−ジエチルアミノクマリン、3
−アセチル−7−ジエチルアミノクマリン、3−カルボ
キシ−7−ジエチルアミノクマリン、3−(4−カルボ
キシベンゾイル)−7−ジエチルアミノクマリン、3,
3’−カルボニルビスクマリン、3,3’−カルボニル
ビス(7−ジエチルアミノ)クマリン、2,3,6,7
−テトラヒドロ−1,1,7,7−テトラメチル−10
−(ベンゾチアゾイル)−11−オキソ−1H,5H,
11H−[1]ベンゾピラノ[6,7,8−ij]キノ
リジン、3,3’−カルボニルビス(5,7−ジメトキ
シ)−3,3’−ビスクマリン、3−(2’−ベンズイ
ミダゾイル)−7−ジエチルアミノクマリン、3−
(2’−ベンズオキサゾイル)−7−ジエチルアミノク
マリン、3−(5’−フェニルチアジアゾイル−2’)
−7−ジエチルアミノクマリン、3−(2’−ベンズチ
アゾイル)−7−ジエチルアミノクマリン、3,3’カ
ルボニルビス(4−シアノ−7−ジエチルアミノ)クマ
リン等を挙げることができる。
ン、ベンジル、α−ナフチル、アセトナフテン、ナフト
キノン、p,p’−ジメトキシベンジル、p,p’−ジ
クロロベンジルアセチル、1,2−フェナントレンキノ
ン、1,4−フェナントレンキノン、3,4−フェナン
トレンキノン、9,10−フェナントレンキノン等が好
適に使用できる。
サントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げら
れる。
ンジル−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェ
ニル)−ブタノン−1、2−ベンジル−ジエチルアミノ
−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、
2−ベンジル−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリ
ノフェニル)−プロパノン−1、2−ベンジル−ジエチ
ルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−プロパ
ノン−1、2−ベンジル−ジメチルアミノ−1−(4−
モルフォリノフェニル)−ペンタノン−1、2−ベンジ
ル−ジエチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ペンタノン−1等が挙げられる。
数を組み合わせて用いることが可能である。重合開始剤
の配合量はラジカル重合反応が十分に進行する量存在す
れば特に制限されるものではないが、通常ラジカル重合
性単量体100重量部に対し、0.01〜10重量部、
好ましくは0.1〜5重量部配合される。
ーを配合することが本発明の接着性組成物の硬化体の機
械的強度、耐水性を向上させるという観点から好まし
い。また、フィラーを配合することにより、接着性組成
物の粘度や流動性を調節することができる。このような
フィラーとしては、公知の有機フィラー、無機フィラー
を限定なく使用することができる。
メチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、メ
チルメタクリレート−エチルメタクリレート共重合体、
エチルメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合
体、メチルメタクリレート−トリメチロールプロパント
リメタクリレート共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、塩素化ポリエチレン、ナイロン、ポリサルホン、
ポリエーテルサルホン、ポリカーボネート等が挙げられ
る。
英、無定形シリカ、シリカジルコニア、フルオロアルミ
ノシリケート、クレー、酸化アルミニウム、タルク、雲
母、カオリン、ガラス、硫酸バリウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタン、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化
チタン、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭酸カルシウム、ヒ
ドロキシアパタイト、リン酸カルシウム等が挙げられ
る。
グ剤に代表される表面処理剤で処理することがラジカル
重合性単量体とのなじみをよくし、硬化体の機械的強度
や耐水性を向上させる上で望ましい。表面処理の方法は
公知の方法で行えばよく、シランカップリング剤として
は、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、トリメチルクロロシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリス(β−
メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ
−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジ
シラザン等が好適に用いられる。
有したラジカル重合性単量体混合物を重合硬化させて得
られる無機酸化物とポリマーの複合体を粉砕して得られ
る無機有機複合フィラーも好適に使用される。
通常の粉砕により得られる様な粉砕形フィラー、あるい
は球状フィラーでもよい。フィラーの粒子径は、特に限
定されるものではないが、操作性の点で100μm以下
のものが好適に使用される。
度や機械的強度等に応じて適宜決定される。特に、接着
性組成物の硬化体の機械的強度が必要な場合には、ラジ
カル重合性単量体100重量部に対し、該フィラーを1
00〜1200重量部添加することが好ましく、300
〜1000重量部添加することがより好ましい。
下させない範囲で必要に応じて公知の重合禁止剤、その
他公知の紫外線吸収剤、顔料、有機溶媒、及び増粘剤等
を添加することも可能である。
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ブチルヒドロ
キシトルエン等が例示され、代表的な機溶媒としては、
エタノール、2−プロパノール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルコール類、またはアセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ヘキサン、トル
エン、ジクロロメタン、酢酸エチル等が挙げられる。こ
れら有機溶媒は必要に応じ複数を混合して用いることも
可能である。
が必ずしも同一包装中に存在する必要はなく、包装形態
は保存安定性を損なわない事を条件に適宜決定すること
ができる。例えば、前記重合性ジスルフィド化合物、ラ
ジカル重合性単量体、重合開始剤及びフィラーを主組成
成分とする場合、重合性ジスルフィド化合物、ラジカル
重合性単量体、重合開始剤及びフィラーからなるペース
トと、ラジカル重合性単量体、重合開始剤及びフィラー
からなるペーストを別個に包装し、使用時に混合する態
様が可能である。或いは、重合性ジスルフィド化合物、
ラジカル重合性単量体を主成分とする液と、重合開始剤
及びフィラーを主成分とする粉を別個に包装し、使用時
に混合する態様も可能である。
フィド化合物を含有するため、金属、特に貴金属或いは
貴金属合金に対する接着性に優れる。また、フィラーを
含有する接着性組成物は、該組成物を重合させた硬化体
が機械的強度に優れる。従って、本発明の組成物は歯科
用接着材料として好適であり、特に金属の補綴物と歯質
との接着に極めて有効である。例えば、従来実施されて
いたサンドブラスト後の、スズメッキ処理、加熱酸化処
理或いは表面処理剤による処理等の金属表面処理を必ず
しも行うことなく、貴金属または貴金属合金に対して高
い接着強さを発現することができ、操作の大幅な簡略化
を図ることが可能となった。
説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はない。
5mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(11.1g、54mmol)、5−カルボキシ−
2−チオウラシル(5.16g、30mmol)、4−
ジメチルアミノピリジン(0.36g、3mmol)お
よびテトラヒドロフラン(300ml)を500ml三
つ口フラスコに入れて溶解し、室温で3日間攪拌を続け
た。反応するに従い白色沈澱物が生成するが、反応終了
後、該白色沈澱物を濾過した。得られたろ液からテトラ
ヒドロフランを減圧留去し、残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに添加した。酢酸エチル、塩化メチレ
ンの混合溶媒を展開溶媒として用いることにより、2−
メタクリロイルオキシエチル 2−チオウラシル−5−
カルボキシレート(3.41g)を得た。
オウラシル−5−カルボキシレート(2.84g、10
mmol)、ビス(p−メトキシフェニル)セレノオキ
サイド(3.40g、11mmol)およびエタノール
(400ml)を1lの三つ口フラスコに入れて溶解
し、室温で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物か
らエタノールを減圧留去し、残渣にクロロホルムを加え
た。不溶物を濾過し、濾液をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに添加し、クロロホルムを展開溶媒として用
いることにより、目的物であるジスルフィド化合物
[A]を得た(1.75g、3.10mmol)を得
た。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分析
の結果を以下に示す。
g、0.40mol)とモレキュラシーブ3A粉末(4
0g)およびアセトニトリル(470ml)の入った1
リットルの3つ口フラスコに、メタクリル酸クロリド
(20.9g、0.2mol)のアセトニトリル溶液
(30ml)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下
した。滴下終了後、5時間加熱還流させた。その後室温
まで放冷し、反応混合物からモレキュラシーブ3A粉末
を濾過し、ろ液からアセトニトリルを減圧留去した。残
査に塩化メチレン300mlを加え、その塩化メチレン
溶液を水洗した。塩化メチレン層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去した。この残査からシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで無色透明液体6−ヒドロ
キシヘキシルメタクリレート(33.3g)を分離精製
した。
(8.36g、45mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(11.1g、54mmol)、
5−カルボキシ−2−チオウラシル(5.16g、30
mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.36
g、3mmol)およびテトラヒドロフラン(300m
l)を500ml三つ口フラスコに入れて溶解し、室温
で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色沈澱物が生
成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過した。得ら
れたろ液からテトラヒドロフランを減圧留去し、残査を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに添加した。酢酸
エチル、ヘキサンの混合溶媒を展開溶媒として用いるこ
とにより、6−メタクリロイルオキシヘキシル 2−チ
オウラシル−5−カルボキシレート(4.08g)を得
た。
チオウラシル−5−カルボキシレート(3.40g、1
0mmol)、ビス(p−メトキシフェニル)セレノオ
キサイド(3.40g、11mmol)およびエタノー
ル(400ml)を1lの三つ口フラスコに入れて溶解
し、室温で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物か
らエタノールを減圧留去し、残渣にクロロホルムを加え
た。不溶物を濾過し、濾液をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに添加し、クロロホルムを展開溶媒として用
いることにより、目的物であるジスルフィド化合物
[B]を得た(2.10g、3.10mmol)を得
た。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分析
の結果を以下に示す。
g、0.20mol)とモレキュラシーブ3A粉末(2
0g)およびテトラヒドロフラン(350ml)の入っ
た1リットルの3つ口フラスコに、メタクリル酸クロリ
ド(10.5g、0.1mol)のテトラヒドロフラン
溶液(30ml)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり
滴下した。滴下終了後、5時間加熱還流させた。その後
室温まで放冷し、反応混合物からモレキュラシーブ3A
粉末を濾過し、ろ液からテトラヒドロフランを減圧留去
した。残査に塩化メチレン300mlを加え、その塩化
メチレン溶液を水洗した。塩化メチレン層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。この残査から
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで無色透明液体1
0−ヒドロキシデシルメタクリレート(14.5g)を
分離精製した。
(10.9g、45mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(11.1g、54mmol)、
5−カルボキシ−2−チオウラシル(5.16g、30
mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.36
g、3mmol)およびテトラヒドロフラン(300m
l)を500ml三つ口フラスコに入れて溶解し、室温
で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色沈澱物が生
成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過した。その
後、製造例1と同様の分離精製処理を行うことによっ
て、10−メタクリロイルオキシデシル 2−チオウラ
シル−5−カルボキシレート(4.87g)を得た。
−チオウラシル−5−カルボキシレート(3.96g、
10mmol)、ビス(p−メトキシフェニル)セレノ
オキサイド(3.40g、11mmol)およびエタノ
ール(400ml)を1lの三つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で2時間攪拌した。製造例1と同様の分離精
製処理を行うことによって、ジスルフィド化合物[C]
を得た(2.17g、2.74mmol)。NMR(d
6DMSO)、MASSおよび元素分析の結果を以下に
示す。
g、0.40mol)とモレキュラシーブ3A粉末(4
0g)のアセトニトリル溶液(470ml)の入った1
リットルの3つ口フラスコに、アクリル酸クロリド(1
8.1g、0.2mol)のアセトニトリル溶液(30
ml)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。
滴下終了後、5時間加熱還流させた。反応後、製造例2
と同様の処理を行い、その後無色透明液体6−ヒドロキ
シヘキシルアクリレート(28.9g)を分離精製し
た。
(7.76g、45mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(11.1g、54mmol)、
5−カルボキシ−2−チオウラシル(5.16g、30
mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.36
g、3mmol)およびテトラヒドロフラン(300m
l)を500ml三つ口フラスコに入れて溶解し、室温
で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色沈澱物が生
成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過した。その
後、製造例1と同様の分離精製処理を行うことによっ
て、6−アクリロイルオキシヘキシル 2−チオウラシ
ル−5−カルボキシレート(4.12g)を得た。
オウラシル−5−カルボキシレート(3.26g、10
mmol)、ビス(p−メトキシフェニル)セレノオキ
サイド(3.40g、11mmol)およびエタノール
(400ml)を1lの三つ口フラスコに入れて溶解
し、室温で2時間攪拌した。製造例1と同様の分離精製
処理を行うことによって、ジスルフィド化合物[D]を
得た(2.05g、3.14mmol)。NMR(d6
DMSO)、MASSおよび元素分析の結果を以下に示
す。
4 CH2−OCO−) 4.09、4.13(4H、-COO-CH2 (CH2) 4CH2 -OCO- ) 5.82、6.12、6.45(3H、CH2 =CH-)、 7.93(1H、-N-CH=C-)、 12.7(1H、-NH-) MASS(M+1)+=651 元素分析;C28H34N4O10S2 C H N 計算値 51.52 5.34 8.58 実測値 51.68 5.27 8.60 製造例5 窒素雰囲気下、60%水素化ナトリウム(1.92g、
48mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20ml)
の入った300mlの3つ口フラスコに、1、6−ヘキ
サンジオール(4.72g、40mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液(30ml)を滴下ロートを用いて室温
でゆっくり滴下した。引き続き、クロロメチルスチレン
(6.1g、40mmol)のテトラヒドロフラン溶液
(30ml)をゆっくり滴下した。滴下終了後、4時間
加熱還流させた。その後室温まで放冷し、反応混合物に
希塩酸を加えて反応を停止した。水層をエーテルで抽出
し、合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで1−ヒドロキシ−6−(p−ビニルベンジルオ
キシ)ヘキサン(7.97)gを分離精製した。
ルオキシ)ヘキサン(10.5g、45mmol)、
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(11.1
g、54mmol)、5−カルボキシ−2−チオウラシ
ル(5.16g、30mmol)、4−ジメチルアミノ
ピリジン(0.36g、3mmol)およびテトラヒド
ロフラン(300ml)を500ml三つ口フラスコに
入れて溶解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに
従い白色沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱
物を濾過した。その後、製造例1と同様の分離精製処理
を行うことによって、6−(p−ビニルベンジルオキ
シ)ヘキシル 2−チオウラシル−5−カルボキシレー
ト(4.20g)を得た。
ル 2−チオウラシル−5−カルボキシレート(3.8
8g、10mmol)、ビス(p−メトキシフェニル)
セレノオキサイド(3.40g、11mmol)および
エタノール(400ml)を1lの三つ口フラスコに入
れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例1と同様の
分離精製処理を行うことによって、ジスルフィド化合物
[E]を得た(2.28g、2.95mmol)。NM
R(d6DMSO)、MASSおよび元素分析の結果を
以下に示す。
オール(20.8g、0.2mol)とモレキュラシー
ブ3A粉末(20g)およびアセトニトリル(350m
l)の入った1リットルの3つ口フラスコに、メタクリ
ル酸クロリド(10.5g、0.1mol)のアセトニ
トリル溶液(30ml)を滴下ロートを用いて室温でゆ
っくり滴下した。滴下終了後、4時間加熱還流させた。
反応後、実施例2と同様の処理を行い、3−ヒドロキシ
−2,2−ジメチルプロピルメタクリレート(13.1
g)を分離精製した。
ルメタクリレート(7.77g、45mmol)、N,
N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(11.1g、
54mmol)、5−カルボキシ−2−チオウラシル
(5.16g、30mmol)、4−ジメチルアミノピ
リジン(0.36g、3mmol)およびテトラヒドロ
フラン(300ml)を500ml三つ口フラスコに入
れて溶解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに従
い白色沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱物
を濾過した。その後、製造例1と同様の分離精製処理を
行うことによって、3−メタクリロイルオキシ−2,2
−ジメチルプロピル 2−チオウラシル−5−カルボキ
シレート(3.71g)を得た。
チルプロピル 2−チオウラシル−5−カルボキシレー
ト(3.26g、10mmol)、ビス(p−メトキシ
フェニル)セレノオキサイド(3.40g、11mmo
l)およびエタノール(400ml)を1lの三つ口フ
ラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例
1と同様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフ
ィド化合物[F]を得た(1.82g、2.80mmo
l)。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分
析の結果を以下に示す。
(47.3g、0.4mol)とモレキュラシーブ3A
粉末(40g)のアセトニトリル溶液(470ml)の
入った1リットルの3つ口フラスコに、メタクリル酸ク
ロリド(20.9g、0.2mol)のアセトニトリル
溶液(30ml)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり
滴下した。滴下終了後、5時間加熱還流させた。反応
後、製造例2と同様の処理を行い、5−ヒドロキシ−5
−メチルペンチルメタクリレート(29.4g)を分離
精製した。
クリレート(8.39g、45mmol)、N,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド(11.1g、54m
mol)、5−カルボキシ−2−チオウラシル(5.1
6g、30mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
(0.36g、3mmol)およびテトラヒドロフラン
(300ml)を500ml三つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色
沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過
した。その後、製造例1と同様の分離精製処理を行うこ
とによって、5−メタクリロイルオキシ−1−メチルペ
ンチル 2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(4.28g)を得た。
ンチル 2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(3.40g、10mmol)、ビス(p−メトキシフ
ェニル)セレノオキサイド(3.40g、11mmo
l)およびエタノール(400ml)を1lの三つ口フ
ラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例
1と同様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフ
ィド化合物[G]を得た(1.63g、2.40mmo
l)。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分
析の結果を以下に示す。
g、0.40mol)とモレキュラシーブ3A粉末(4
0g)およびアセトニトリル(470ml)の入った1
リットルの3つ口フラスコに、メタクリル酸クロリド
(20.9g、0.2mol)のアセトニトリル溶液
(30ml)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下
した。滴下終了後、5時間加熱還流させた。その後室温
まで放冷し、反応混合物からモレキュラシーブ3A粉末
を濾過し、ろ液からアセトニトリルを減圧留去した。残
査に塩化メチレン300mlを加え、その塩化メチレン
溶液を水洗した。塩化メチレン層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去した。この残査からシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで白色固体(4−ヒドロキ
シメチル)ベンジルメタクリレート(34.8g)を分
離精製した。
ート(9.72g、45mmol)、N,N’−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(11.1g、54mmo
l)、5−カルボキシ−2−チオウラシル(5.16
g、30mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
(0.36g、3mmol)およびテトラヒドロフラン
(300ml)を500ml三つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色
沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過
した。その後、製造例1と同様の分離精製処理を行うこ
とによって、(4−メタクリロイルオキシメチル)ベン
ジル 2−チオウラシル−5−カルボキシレート(4.
00g)を得た。
ジル 2−チオウラシル−5−カルボキシレート(3.
60g、10mmol)、ビス(p−メトキシフェニ
ル)セレノオキサイド(3.40g、11mmol)お
よびエタノール(400ml)を1lの三つ口フラスコ
に入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例1と同
様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフィド化
合物[H]を得た(2.26g、3.15mmol)。
NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分析の結
果を以下に示す。
トラメチルジシロキサン(100g、0.40mol)
とモレキュラシーブ3A粉末(40g)およびアセトニ
トリル(470ml)の入った1リットルの3つ口フラ
スコに、メタクリル酸クロリド(20.9g、0.2m
ol)のアセトニトリル溶液(30ml)を滴下ロート
を用いて室温でゆっくり滴下した。滴下終了後、5時間
加熱還流させた。その後室温まで放冷し、反応混合物か
らモレキュラシーブ3A粉末を濾過し、ろ液からアセト
ニトリルを減圧留去した。残査に塩化メチレン300m
lを加え、その塩化メチレン溶液を水洗した。塩化メチ
レン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去
した。この残査からシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで無色透明液体1−(メタクリロイルオキシプロピ
ル)−3−(ヒドロキシプロピル)テトラメチルジシロ
キサン(46.2g)を分離精製した。
3−(ヒドロキシプロピル)テトラメチルジシロキサン
(14.3、45mmol)、N,N’−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(11.1g、54mmol)、5
−カルボキシ−2−チオウラシル(5.16g、30m
mol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.36g、
3mmol)およびテトラヒドロフラン(300ml)
を500ml三つ口フラスコに入れて溶解し、室温で3
日間攪拌を続けた。反応するに従い白色沈澱物が生成す
るが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過した。その後、
製造例1と同様の分離精製処理を行うことによって、化
合物(4.96g)を得た。
−メトキシフェニル)セレノオキサイド(3.40g、
11mmol)およびエタノール(400ml)を1l
の三つ口フラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌し
た。製造例1と同様の分離精製処理を行うことによっ
て、ジスルフィド化合物[I]を得た(2.31g、
2.45mmol)。NMR(d6DMSO)、MAS
Sおよび元素分析の結果を以下に示す。
0.4mol)とモレキュラシーブ3A粉末(40g)
のアセトニトリル溶液(470ml)の入った1リット
ルの3つ口フラスコに、メタクリル酸クロリド(20.
9g、0.2mol)のアセトニトリル溶液(30m
l)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴
下終了後、5時間加熱還流させた。反応後、製造例2と
同様の処理を行い、ジエチレングリコールモノメタクリ
レート(59.2g)を分離精製した。
(7.83g、45mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(11.1g、54mmol)、
5−カルボキシ−2−チオウラシル(5.16g、30
mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.36
g、3mmol)およびテトラヒドロフラン(300m
l)を500ml三つ口フラスコに入れて溶解し、室温
で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色沈澱物が生
成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過した。その
後、製造例1と同様の分離精製処理を行うことによっ
て、2−(2−メタクリロイルオキシエトキシ)エチル
2−チオウラシル−5−カルボキシレート(4.11
g)を得た。
シ)エチル 2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(3.28g、10mmol)、ビス(p−メトキシフ
ェニル)セレノオキサイド(3.40g、11mmo
l)およびエタノール(400ml)を1lの三つ口フ
ラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例
1と同様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフ
ィド化合物[J]を得た(1.63g、2.40mmo
l)。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分
析の結果を以下に示す。
0.2mol)のエタノール溶液(200ml)の入っ
た1リットルの3つ口フラスコにマロン酸ジエチル(1
6.0g、0.1mol)のエタノール溶液(50m
l)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴
下終了後、加熱還流させた。引き続きオルトプロピオン
酸トリエチル(17.6g、0.1mol)のエタノー
ル溶液(100ml)を滴下ロートを用いてゆっくり滴
下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。室温まで
放冷し、エタノールを減圧留去し、残査に200mlの
水を加えてエーテル抽出(3回)した。エーテル層を飽
和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
た。残査を減圧蒸留し、1−エトキシ−1−エチルメチ
レンマロン酸ジエチル(17.2g)を得た。
(3.4g、0.05mol)のエタノール溶液(50
ml)の入った500mlの3つ口フラスコに1−エト
キシ−1−エチルメチレンマロン酸ジエチル(12.2
g、0.05mol)のエタノール溶液(50ml)を
滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴下終了
後、加熱還流させた。引き続き、チオ尿素(3.8g、
0.05mol)のエタノール溶液(50ml)を滴下
ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴下終了後、
3時間加熱還流させた。室温まで放冷し、反応混合物を
水(200ml)の入ったビーカーに添加した。得られ
た溶液に濃塩酸を加えたところ、淡黄色固体が析出し
た。析出した固体をろ過することにより、エチル 6−
エチル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(7.3g)を得た。
7g、389mmol)とジメチルスルホキシド(40
0ml)を2リットルナス型フラスコに入れて溶解し、
この溶液にエチル 6−エチル−2−チオウラシル−5
−カルボキシレート(5.70g、25.0mmol)
をゆっくり滴下し、1時間室温で反応させた。反応終了
後、反応混合液にメタノール(500ml)を添加し、
析出した沈澱物を濾過した。得られた沈澱物を水に溶解
させ、この水溶液に塩酸を加え、淡黄色固体5−カルボ
キシ−6−エチル−2−チオウラシル(3.10g)を
得た。
(8.36g、45mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(11.1g、54mmol)、
5−カルボキシ−6−エチル−2−チオウラシル(6.
00g、30mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
(0.36g、3mmol)およびテトラヒドロフラン
(300ml)を500ml三つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色
沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過
した。その後、製造例1と同様の分離精製処理を行うこ
とによって、6−メタクリロイルオキシヘキシル 6−
エチル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(4.03g)を得た。
エチル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(3.68g、10mmol)、ビス(p−メトキシフ
ェニル)セレノオキサイド(3.40g、11mmo
l)およびエタノール(400ml)を1lの三つ口フ
ラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例
1と同様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフ
ィド化合物[K]を得た(2.09g、2.85mmo
l)。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分
析の結果を以下に示す。
0.20mol)のエタノール溶液(200ml)の入
った1リットルの3つ口フラスコにエトキシメチレンマ
ロン酸ジエチル(43.2g、0.2mol)のエタノ
ール溶液(100ml)を滴下ロートを用いて室温でゆ
っくり滴下した。滴下終了後、加熱還流させた。引き続
き、メチルチオ尿素(18.0g、0.2mol)のエ
タノール溶液(100ml)を滴下ロートを用いてゆっ
くり滴下した。滴下終了後、3時間加熱還流させた。室
温まで放冷し、反応混合物を水(500ml)の入った
ビーカーに添加した。得られた溶液に濃塩酸を加えたと
ころ、淡黄色固体が析出した。析出した固体をろ過し、
これをカラムクロマトグラフィーで分離精製することに
より、エチル 3−メチル−2−チオウラシル−5−カ
ルボキシレート(14.1g)を得た。
7g、389mmol)とジメチルスルホキシド(40
0ml)を2リットルナス型フラスコに入れて溶解し、
この溶液にエチル 3−メチル−2−チオウラシル−5
−カルボキシレート(5.35g、25.0mmol)
をゆっくり滴下し、1時間室温で反応させた。反応終了
後、反応混合液にメタノール(500ml)を添加し、
析出した沈澱物を濾過した。得られた沈澱物を水に溶解
させ、この水溶液に塩酸を加え、淡黄色固体5−カルボ
キシ−3−メチル−2−チオウラシル(2.88g)を
得た。
(2.79g、15mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(3.70g、18mmol)、
5−カルボキシ−3−メチル−2−チオウラシル(1.
86g、10mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
(0.12g、1mmol)およびテトラヒドロフラン
(100ml)を300ml三つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色
沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過
した。その後、製造例1と同様の分離精製処理を行うこ
とによって、6−メタクリロイルオキシヘキシル 3−
メチル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(1.38g)を得た。
メチル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(1.06g、3mmol)、ビス(p−メトキシフェ
ニル)セレノオキサイド(1.02g、3.3mmo
l)およびエタノール(150ml)を1lの三つ口フ
ラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例
1と同様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフ
ィド化合物[L]を得た(0.65g、0.92mmo
l)。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分
析の結果を以下に示す。
ラシル−5−カルボキシレートの分離精製の際、異性体
であるエチル 1−メチル−2−チオウラシル−5−カ
ルボキシレート(15.3)を得た。
7g、389mmol)とジメチルスルホキシド(40
0ml)を2リットルナス型フラスコに入れて溶解し、
この溶液にエチル 1−メチル−2−チオウラシル−5
−カルボキシレート(5.35g、25.0mmol)
をゆっくり滴下し、1時間室温で反応させた。反応終了
後、反応混合液にメタノール(500ml)を添加し、
析出した沈澱物を濾過した。得られた沈澱物を水に溶解
させ、この水溶液に塩酸を加え、淡黄色固体5−カルボ
キシ−1−メチル−2−チオウラシル(2.65g)を
得た。
(2.79g、15mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(3.70g、18mmol)、
5−カルボキシ−1−メチル−2−チオウラシル(1.
86g、10mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
(0.12g、1mmol)およびテトラヒドロフラン
(100ml)を300ml三つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色
沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過
した。その後、製造例1と同様の分離精製処理を行うこ
とによって、6−メタクリロイルオキシヘキシル 1−
メチル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(1.32g)を得た。
メチル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(1.06g、3mmol)、ビス(p−メトキシフェ
ニル)セレノオキサイド(1.02g、3.3mmo
l)およびエタノール(150ml)を1lの三つ口フ
ラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例
1と同様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフ
ィド化合物[M]を得た(0.67g、0.95mmo
l)。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分
析の結果を以下に示す。
4 CH2−OCO−) 1.87(3H、C=C-CH3 ) 3.61(3H、N-CH3 ) 4.09、4.13(4H、-COO-CH2 (CH2) 4CH2 -OCO- ) 5.65,6.01(2H、CH2 =C-) 7.94(1H、-N-CH=C-) MASS(M+1)+=707 元素分析;C32H42N4O10S2 C H N 計算値 54.31 6.02 7.89 実測値 54.38 5.99 7.93 製造例14 窒素雰囲気下、ナトリウムエトキシド(13.6g、
0.2mol)のエタノール溶液(200ml)の入っ
た1リットルの3つ口フラスコにマロン酸ジエチル(1
6.0g、0.1mol)のエタノール溶液(50m
l)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴
下終了後、加熱還流させた。引き続きオルト安息香酸ト
リエチル(22.4g、0.1mol)のエタノール溶
液(100ml)を滴下ロートを用いてゆっくり滴下し
た。滴下終了後、6時間加熱還流させた。室温まで放冷
し、エタノールを減圧留去し、残査に200mlの水を
加えてエーテル抽出(3回)した。エーテル層を飽和食
塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。
残査を減圧蒸留し、1’−エトキシ−1’−フェニルメ
チレンマロン酸ジエチル(18.2g)を得た。
(3.4g、0.05mol)のエタノール溶液(50
ml)の入った500mlの3つ口フラスコに1’−エ
トキシ−1’−フェニルメチレンマロン酸ジエチル(1
4.6g、0.05mol)のエタノール溶液(50m
l)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴
下終了後、加熱還流させた。引き続き、チオ尿素(3.
8g、0.05mol)のエタノール溶液(50ml)
を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴下終
了後、3時間加熱還流させた。室温まで放冷し、反応混
合物を水(200ml)の入ったビーカーに添加した。
得られた溶液に濃塩酸を加えたところ、淡黄色固体が析
出した。析出した固体をろ過することにより、エチル
6−フェニル−2−チオウラシル−5−カルボキシレー
ト(7.6g)を得た。
7g、389mmol)とジメチルスルホキシド(40
0ml)を2リットルナス型フラスコに入れて溶解し、
この溶液にエチル 6−フェニル−2−チオウラシル−
5−カルボキシレート(6.90g、25.0mmo
l)をゆっくり滴下し、1時間室温で反応させた。反応
終了後、反応混合液にメタノール(500ml)を添加
し、析出した沈澱物を濾過した。得られた沈澱物を水に
溶解させ、この水溶液に塩酸を加え、淡黄色固体5−カ
ルボキシ−6−フェニル−2−チオウラシル(3.21
g)を得た。
(2.79g、15mmol)、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(3.70g、18mmol)、
5−カルボキシ−6−エチル−2−チオウラシル(2.
00g、10mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
(0.12g、1mmol)およびテトラヒドロフラン
(300ml)を500ml三つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で3日間攪拌を続けた。反応するに従い白色
沈澱物が生成するが、反応終了後、該白色沈澱物を濾過
した。その後、製造例1と同様の分離精製処理を行うこ
とによって、6−メタクリロイルオキシヘキシル 6−
フェニル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(1.58g)を得た。
フェニル−2−チオウラシル−5−カルボキシレート
(1.24g、3mmol)、ビス(p−メトキシフェ
ニル)セレノオキサイド(1.02g、3.3mmo
l)およびエタノール(150ml)を1lの三つ口フ
ラスコに入れて溶解し、室温で2時間攪拌した。製造例
1と同様の分離精製処理を行うことによって、ジスルフ
ィド化合物[N]を得た(0.70g、0.84mmo
l)。NMR(d6DMSO)、MASSおよび元素分
析の結果を以下に示す。
造、並びに接着強さの試験方法について示す。
ウンデカンジカルボン酸 PM2:ビス(2−メタクリロイルオキシエチル)ハイ
ドロジェンホスフェート 4−META:4−メタクリロイルオキシエチルトリメ
リテート無水物 AMPS:2−アクリルアミド−2−メチルスルホン酸 3G:トリエチレングリコールジメタクリレート D−2.6E:2,2−ビス(4−(メタクリロイルオ
キシエトキシ)フェニル)プロパン NPG:ネオペンチルグリコールジメタクリレート BPO:過酸化ベンゾイル DMPT:N,N−ジメチル−p−トルイジン DEPT:N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジ
ン PBNa:テトラフェニルホウ素ナトリウム PTSNa:p−トルエンスルフィン酸ナトリウム CQ:カンファーキノン DMBE:4−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル DMEM:N,N−ジメチルアミノエチル メタクリレ
ート DMA:p−ジメチルアミノアセトフェノン F1:平均粒径9μmの石英粉末(非球状形の粉砕品)
をγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラ
ンで表面処理したフィラー F2:平均粒径0.2μmの球状のシリカ−ジルコニア
をγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラ
ンで表面処理したフィラー F3:200重量部のF2をbis−GMA60重量部
と3G40重量部の混合溶液に充填してペースト状とし
たものを触媒にアゾビスイソブチロニトリルを用いて加
熱重合し、得られた硬化物を粉砕して得た平均粒径20
μmの無機有機複合フィラー F4:ポリメチルメタクリレートを粉砕して得た平均粒
径50μmの有機フィラー
着強さ 被着体である歯科用金−銀−パラジウム合金「金パラ1
2」(トーワ技研社製10×10×3mm)、純金板
(10×10×3mm)をそれぞれ#1500の耐水研
磨紙で磨いた後にサンドブラスト処理し、その処理面に
接着面積を固定するために4mmφの穴を開けた接着テ
ープを貼り付けた。この面に実施例または比較例の接着
性組成物を直接充填した。次いで、あらかじめサンドブ
ラスト処理を行った8mmφ×18mmの純銀製丸棒
(実施例1〜2)あるいはSUS304製丸棒(実施例
3〜28、比較例1〜3)を接着面に押しつけて接着を
行った。余剰の接着性組成物を除去し、1時間後に接着
試験片を37℃水中に浸漬した。24時間後、島津製作
所製オートグラフ(クロスヘッドスピード10mm/
分)を用いて引張接着強さを測定した。各々6個の試験
片の測定値を平均し、測定結果とした。
ビス(4−(メタクリロイルオキシエトキシ)フェニ
ル)プロパン(D−2.6E)、0.2gの過酸化ベン
ゾイル、0.2gのカンファーキノンから成る組成物A
と10gの2,2−ビス(4−(メタクリロイルオキシ
エトキシ)フェニル)プロパン(D−2.6E)、0.
2gのN,N−ジメチル−p−トルイジン(DMP
T)、0.2gのN,N−ジメチルアミノエチルメタク
リレート(DMEM)から成る組成物Bをあらかじめ別
個に調製し、使用直前にこれらA、Bの各組成物を1:
1の重量比で練和して接着性組成物として、純金、歯科
用貴金属合金「金パラ12」に対する接着強度を測定し
た。その結果、純金に対し20.2MPa、金パラ12
に対し20.8MPaの高い接着強さを得た。
組成物Bをそれぞれ調製した。使用直前に、組成物A、
組成物Bを1:1の重量比で練和し表3及び表4に示す
組成の接着性組成物を調製し、純金、歯科用貴金属合金
「金パラ12」に対する接着強度を測定した。その結果
を表3及び表4に併記した。
明の接着性組成物はいずれの組成においても純金及び歯
科用貴金属合金「金パラ12」に対して高い接着強さが
得られた。
をそれぞれ調製した。使用直前に、組成物A、組成物B
を1:1の重量比で練和し表6に示す組成の接着性組成
物を調製し、純金、歯科用貴金属合金「金パラ12」に
対する接着強さを測定した。その結果、表6に示したよ
うに、重合性ジスルフィド化合物を添加しなかった例
(比較例1)ではいずれの金属に対しても接着強さは低
下した。また、ラジカル重合性単量体を添加しなかった
場合(比較例2)では両組成物が粉末であり接着試験が
不可能であるため、重合開始剤を添加しなかった場合
(比較例3)では得られた接着性組成物が硬化しないた
め、いずれの金属に対する接着強さも、0MPaであっ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)または(2)で示され
るラジカル重合性不飽和結合を有するジスルフィド化合
物、ラジカル重合性単量体及び重合開始剤を含有してな
る接着性組成物。 【化1】 {式中、R1は水素原子またはアルキル基であり、R2は
水素原子、アルキル基またはフェニル基であり、R3は
炭素数2〜12の2価の飽和炭化水素基もしくは下記一
般式(3)、(4)または(5)で表されるいずれかの
基であり、 【化2】 (式中、nは1〜5の整数であり、o及びpはそれぞれ
1〜10の整数であり、qは1〜5の整数であり、r及
びsはそれぞれ1〜5の整数である。但し、いずれの基
も左端の炭素原子が基Zに結合し、右端の炭素原子が酸
素原子に結合する) R4は水素原子またはメチル基であり、Zは、−COO
−基、−CH2O−基または−C6H4−CH2O−基(い
ずれの基も左端の炭素原子が不飽和炭素に結合し、右端
の酸素原子が基R3に結合する)である} - 【請求項2】 フィラーをさらに含有する請求項1記載
の接着性組成物。
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---|---|---|---|
JP23620297A JP3799374B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 接着性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23620297A JP3799374B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 接着性組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1180674A true JPH1180674A (ja) | 1999-03-26 |
JP3799374B2 JP3799374B2 (ja) | 2006-07-19 |
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ID=16997302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23620297A Expired - Fee Related JP3799374B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 接着性組成物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3799374B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001220394A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-14 | Toray Ind Inc | モノマー、ポリマーおよび眼用レンズ |
JP2010018524A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Shofu Inc | 歯科用ツーペースト型自己接着性レジンセメント |
JP2013079307A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Kyocera Chemical Corp | 半導体接着用熱硬化型樹脂組成物及び半導体装置 |
JP2013221089A (ja) * | 2012-04-17 | 2013-10-28 | Kyocera Chemical Corp | 半導体接着用熱硬化型樹脂組成物および半導体装置 |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23620297A patent/JP3799374B2/ja not_active Expired - Fee Related
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