JP2865794B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JP2865794B2 JP9666590A JP9666590A JP2865794B2 JP 2865794 B2 JP2865794 B2 JP 2865794B2 JP 9666590 A JP9666590 A JP 9666590A JP 9666590 A JP9666590 A JP 9666590A JP 2865794 B2 JP2865794 B2 JP 2865794B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般式〔I〕: (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素
原子数5〜10のアルキレン基を示し、R3は炭素原子数1
〜6のアルキレン基を示す。)で示される新規な(メ
タ)アクリル酸エステル誘導体を含有する接着剤組成物
に関するものである。
従来の技術 従来、歯科用接着剤としては、無機セメントやポリメ
チルメタクリレートとメチルメタクリレートからなる即
時重合樹脂や、Bis−GMAレジンと略称される主成分のメ
タクリル酸エステルにフィラー及び硬化剤を配合した組
成物が利用されている。しかしながら、これらの組成物
は、一般に歯質と修復物との接着性が不十分で、修復物
が脱落したり接着辺縁部でのバクテリア等の侵入漏洩に
起因する二次カリエス等が発生し歯科臨床上問題となっ
ている。そこでこのような臨床上の問題点を解決するよ
うな接着剤すなわち、歯牙象牙質又は/及びエナメル質
と金属やセラミックあるいは高分子材料と強固に接着
し、かつ耐水性にすぐれ永年口腔内で耐久性のある接着
剤の開発が望まれている。
最近、りん酸エステル残基を1分子内に含有する(メ
タ)アクリル酸誘導体を1成分として配合することを特
徴とするラジカル重合硬化型の接着剤組成物が、歯質や
金属との接着に有効であることが報告されている。例え
ば、特開昭58−21607号公報には で示されるホスホニック酸残基を有する(メタ)アクリ
ル酸誘導体が歯質や金属との接着性を向上させることが
開示されているが、ホスホリック酸残基は加水分解を受
けやすく臨床上充分満足できるものではない。さらには
(メタ)アクリル酸誘導体ではないが、 で示されるホスホニック酸残基を有するビニルモノマー
として が歯質との接着性を向上させることが報告されている
[ジャーナルオブデンタルリサーチ第53巻P878〜888(1
974)及び同第56巻P943〜952(1977)]が、これらは重
合性を著しく遅延させる作用があり、他の重合性単量体
と共重合しにくい欠点があり、実際に期待されるような
接着性は得られていない。
発明が解決しようとする課題 ラジカル重合硬化型の接着剤組成物において、歯質や
金属、セラミック、高分子材料に対して接着性を向上さ
せるためには、接着性増進モノマーなるものを配合する
ことが有効であるが、本発明は、上述の従来技術の問題
点を解決し、臨床上十分満足できる耐久的な高い接着性
を発現できる新規な接着剤組成物を提供するためになさ
れたものである。
課題を解決するための手段 本発明は(a)下記一般式〔I〕: (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素
原子数5〜10のアルキレン基を示し、R3は炭素原子数1
〜6のアルキレン基を示す。)で示される(メタ)アク
リル酸エステル誘導体、(b)少なくとも一種のラジカ
ル重合性単量体および(c)少なくとも一種の重合開始
剤を含有する接着剤組成物に関する。
本発明で用いる化合物〔I〕の特徴は、従来技術に多
く見られる で示されるホスホニック酸残基ではなく、一部従来技術
に見られる で示されるホスホニック酸残基を導入し、かつR2とR3
アルキレン基の間にエステル基を導入した化合物であ
る。
本発明で用いる化合物は、ホスホニック酸残基を導入
しているにもかかわらず重合性を阻害することなく、他
のラジカル重合性単量体と共重合することができ、ラジ
カル重合硬化型の接着剤として、歯科又は医科用接着剤
や一般工業用接着剤などに適用することが出来る。
以下本発明をさらに詳細に説明するが、「(メタ)ア
クリレート」とはアクリレート又はメタクリレートを意
味する。
上記一般式〔I〕で示される化合物としては下記のも
のが例示される。
本発明で用いる〔I〕式に示される化合物は、例えば
一般式〔II〕: (式中R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素原
子数5〜10のアルキレン基を示す)で示されるヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート化合物と、一般式〔II
I〕 (式中R3は炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
で示されるカルボキシアルキルホスホニック酸化合物を
酸触媒存在下無溶媒あるいは不活性溶媒中でエステル化
することによって得られる。
〔II〕で示されるヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レートは(メタ)アクリル酸とグリコールのエステル化
反応又は、(メタ)アクリル酸クロライドとグリコール
のエステル化反応により容易に得られる。グリコールと
しては、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、デカメチレングリコール等が例示される。酸
触媒としては、硫酸、P−トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸等が用いられる。重合禁止剤としては、ハ
イドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ヒ
ドロキシメトキシベンゾフェノン、ブチル化ヒドロキシ
トルエン等が用いられる。具体的には、(メタ)アクリ
ル酸1モルに対し、グリコール1モル乃至2モルと酸触
媒を仕込量に対して2乃至5wt%を仕込み、さらに重合
禁止剤を少量添加し、常圧下あるいは、減圧下130℃以
下で反応することにより得られる。あるいは、グリコー
ル1モル乃至1.5モルと、脱ハロゲン化水素剤として第
三アミン(例えばピリジン又はトリエチルアミン等)1
モルを溶媒存在下で仕込み、常温以下で(メタ)アクリ
ル酸クロライド1モルを徐々に滴下エステル化反応する
ことでも得られる。これらの場合、生成物として、モノ
エステルであるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トとジエステルであるアルキレンジ(メタ)アクリレー
トが得られ、カラムクロマトグラフィーによりヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレートを分離精製することが
出来るが、カラムクロマトで分離精製しなくても混合物
の状態で次の反応をすることも出来る。
〔III〕式で示されるカルボキシアルキルホスホニッ
ク酸は、下記一般式 で示される方法によって得ることが出来る。具体的には
亜りん酸トリエチル1モルとラクトン1モルを加熱還流
してホスホネートを合成し、次いで臭化水素酸とギ酸の
混合系で加水分解するかあるいは、Arbuzov反応にてホ
スホネートを合成し、次いで加水分解することによって
カルボキシアルキルホスホニック酸が得られる。R3が−
CH2や−CH2CH2−の場合などは一般試薬として容易に入
手することができる。
かくして、本発明で用いる〔I〕式に示される化合物
は、〔II〕式で示されるヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレート1モルに対し、〔III〕式で示されるカルボ
キシアルキルホスホニック酸を0.5モル乃至1.5モル、好
ましくは0.9モルを仕込み酸触媒存在下無溶媒下あるい
は不活性溶媒中でエステル化することによって得られ
る。酸触媒としては、硫酸、P−トルエンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸等が例示され、不活性溶媒としては
ベンゼン、トルエン、キシレン等が例示される。反応
は、常圧下でも減圧下でもよいが、好適には空気気流中
減圧下(200〜300mmHg)80〜120℃の温度で反応するの
が重合防止の上で良い。反応生成物は、まず、エチルエ
ーテル、酢酸エチル、クロロホルム等の溶剤で希釈後水
洗することにより未反応ホスホニック酸を除去し、次い
で無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、得られた残渣を
アルカリ水溶液で目的物を抽出する。このアルカリ水溶
液を酢酸エチル、エチルエーテル等の溶剤で抽出するこ
とにより、未反応ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ートを除去し目的物のアルカリ水溶液を得る。この水溶
液を塩酸で酸性にすると、本発明で用いる化合物〔I〕
が油状として相分離してくる。そこで、このものを溶剤
で抽出分離し、抽出液と脱水剤で脱水後、溶剤を除去す
ると油状、ないし、結晶性ペースト状物として本発明で
用いる化合物を得ることができる。化合物〔I〕は各種
のラジカル重合硬化型の接着剤組成物に適用することが
できる。この接着剤組成物は、(a)化合物〔I〕、
(b)ラジカル重合性単量体の少なくとも一種、及び
(c)重合開始剤の少なくとも一種で構成され、一般的
には常温あるいは比較的低い温度で、または光により硬
化するほか、加熱により硬化する接着剤組成物として、
特に歯質、金属、セラミック及び高分子材料等の領域に
わたって大きな接着力を有するとともに優れた耐水性及
び耐久性を有するものである。ここで「接着剤組成物」
とは、歯科用接着剤、歯科用複合充填剤、歯科用シーラ
ント、歯冠用硬質レジン接着剤、一般工業用接着剤、塗
料、間隙充填剤等を包含する。なおかかる組成物は必ず
しも一液タイプ[即ち、(a)〜(c)成分を一括混合
したもの]である必要はなく例えば(a)成分と(b)
成分を分割した二液タイプやその他の多液タイプ又は粉
/液タイプ、並びにペーストタイプでも適用することが
できる。
上記(b)成分のラジカル重合性単量体としては、例
えば酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、(メ
タ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリレートおよ
び水酸基やハロゲンによるそのアルキル側鎖置換体、メ
トキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、2,2'−ビス(4−(メタ)ア
クロキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2'−ビス
(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパ
ン、2,2'−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシ
フェニル)プロパン、ビスフェノールAジ(メタ)アク
リレート、ビスフェノールAジグリシジル(メタ)アク
リレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、
テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、 エポキシ−(メタ)アクリレート、有機ジイソシアネ
ートと(メタ)アクリル酸オキシアルキルとの反応生成
物、ウレタンプレポリマー(有機ジイソシアネートとジ
オールの反応生成物)と少なくとも2個の炭素原子を有
するオキシアルカノールの(メタ)アクリル酸エステル
との反応生成物で少なくとも2個の重合性エチレン性不
飽和基を含む重合性プレポリマー、エチレン性不飽和基
を有する二塩基性カルボン酸と二価のアルコールとの反
応生成物(即ち、一般的にエチレン性不飽和基を有する
ポリエステル)又はシラノール基を含む重合性モノマ
ー、例えばγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン等が挙げられる。これらのラジカル重合性化合物
は、単独又は、適宜組合せて使用されるが、中でもメチ
ルメタクリレートやジ(メタ)アクリレート、トリ(メ
タ)アクリレート等の重合性単量体とエポキシ−(メ
タ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等の
重合性プレポリマーとの組合せが好ましい。
上記(a)成分と(b)成分の配合割合は、当該組成
物の使用目的により適宜に変化されてよいが、通常
(a)成分/(b)成分の重量比が1/1000〜1/5、好ま
しくは1/500〜1/10となるように選定すればよい。上記
重量比が1/1000未満であると、接着剤として接着効果に
劣るし、また1/5を越えると、耐水性に劣る重合物しか
得られず、これが原因して、接着効果の減退の傾向にあ
ることが認められる。
上記(c)成分の重合開始剤としては、例えばベンゾ
イルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリルなどの過酸化物が挙げられるが、
室温で重合させる場合では、トリ−n−ブチルボラン、
ナフテン酸コバルト/メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、芳香族第三アミン/ベンゾイルパーオキサイド、芳
香族スルフィン酸(または塩)/芳香族第三アミン/ジ
アシルパーオキサイド、芳香族第三アミン/バルビツー
ル酸誘導体/ジアシルパーオキサイド、芳香族スルフィ
ン酸アミド/芳香族第三アミン/t−ブチルパーオキシマ
レイックアシッドなどの組合せが好ましい。芳香族第三
アミンとしては通常使用されるジメチルアニリン、ジメ
チル−P−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)−P−トルイジン等から選択される。また紫外線や
可視光線下で重合させる場合では通常の光増感剤(ベン
ゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジル、カン
ファーキノン、α−ジケトン)と促進剤(P−フェニル
アミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチルメタクリレート、トリブチルホスフィン、アリル
チオ尿素など)の組合せが好ましい。かかる(e)成分
の使用量は、通常(a)成分と(b)成分の合計量に対
し、約0.1〜5%、(重量%、以下同様)の範囲で選定
すればよい。
かかる組成物は、上述の(a)〜(c)成分を必須と
するが、その用途(接着剤、塗料、間隙充填剤としての
用途)に応じて通常の添加成分、即ち無機及び有機充填
剤、変性剤、増粘剤、染顔料、重合促進剤、重合調節
剤、重合抑制剤等が適量配合されてよい。例えばポリメ
チルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリ
メチル/エチルメタクリレート共重合物等の有機ポリマ
ー粉末または、無機充填剤(カオリン、タルク、石英、
シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミノシリケ
ート、窒化硅素,硫酸バリウム、珪酸カルシアム、リン
酸カルシウム、ガラスなど)、熱硬化性樹脂硬化物等を
粉砕した有機充填剤、無機充填剤と有機充填剤との複合
充填剤、ワックス、パラフィン、ポリスチレン等が挙げ
られる。
上記組成物の適用にあって、特別溶剤を必要とせず、
(a)成分を(b)成分に均一に溶解させた状態で使用
するのが好ましいが、これ以外に例えば、予め(a)成
分を適当な溶剤(ケトン類、アルコール類、エステル類
など)に溶解して被接着面に塗布乾燥した後、これに
(b)成分、及び(c)成分を含む組成物を適用し、常
法により硬化処理する方法も採用できる。このようにし
て形成される硬化被膜はいずれも、歯質、金属、セラミ
ック、及び高分子材料に対して極めて高い接着力を発現
でき、かつ耐水性及び耐久性に優れているため各種用途
に適合するものである。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説
明する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定され
るものではない。
実施例1 1,5−ペンタメチレングリコール520g(5モル)、メ
タクリル酸360g(3モル)、P−トルエンスルホン酸25
g、ブチル化ヒドロキシトルエン1gを1四つ口フラス
コに入れ、70〜100mmHg減圧下90〜110℃で5時間加熱攪
拌し、反応させた。冷却後反応液にトルエン3lを加えて
未反応グリコールを分離除去し、トルエン層に水1を
加え、水洗し、さらに5%炭酸ナトリウム水溶液750ml
で洗浄、さらに水750mlで3回洗浄した。次に1%塩酸
水溶液1で洗浄後食塩水1で洗浄した。トルエン溶
液を無水硫酸マグネシウムで脱水後、60℃40〜50mmHg減
圧下で溶媒を留去させ淡黄色油状残渣380gを得た。この
ものは、モノエステルとジエステルの混合物であるた
め、カラムクロマトグラフィーにより分離精製しモノエ
ステルである5−ヒドロキシペンチルメタクリレート25
0gを得た。
亜りん酸トリエチル332g(2モル)とβ−プロピオラ
クトン144g(2モル)を1三つ口フラスコに仕込み、
16時間155〜160℃で攪拌加熱還流することによって反応
させた。反応生成物を真空蒸留すると、b.p.128〜133℃
(2〜3mmHg)で無色の3−ジエチルホスホノプロピオ
ン酸エチル150gを得た。この3−ジエチルホスホノプロ
ピオン酸エチル150g(0.63モル)及び、48%臭化水素酸
400g、ぎ酸300gを1四つ口フラスコに仕込み、80〜95
℃にゆっくりと加熱攪拌することによって加水分解し
た。加水分解によって生成する臭化エチルが留去しなく
なった時点でさらに加熱し、反応液を200ml以下まで濃
縮し、その後冷却すると結晶が析出する。この結晶を吸
引濾過で採取し、少量のアセトンで洗浄後結晶を減圧乾
燥させ、2−カルボキシエチルホスホニック酸70gを得
た。
5−ヒドロキシペンチルメタクリレート94.6g(0.55
モル)、2−カルボキシエチルホスホニック酸77g(0.5
0モル)、P−トルエンスルホン酸5g、ブチル化ヒドロ
キシトルエン0.5g及びトルエン100gを分留管を備えた50
0ml四つ口フラスコに仕込み、200〜300mmHg減圧下80〜9
0℃に加熱攪拌し反応させた。反応初期は原料ホスホニ
ック酸が分散した状態であるが、エステル化反応が進行
すると均一な溶液となる。6時間反応後冷却し、反応液
に酢酸エチル1.5l加え、希釈し、これを分液ロート中で
水750mlで洗浄した。
酢酸エチル層を分離し、無水硫酸ナトリウムを加え脱
水、次に50℃40〜50mmHg減圧下にて溶媒を留去し、黄色
油状残渣150gを得た。0.5モルの炭酸ナトリウムを含有
する水溶液1.2lを得られた残渣に加えアルカリ抽出し
た。アルカリ水溶液を酢酸エチル750mlで5回洗浄後、
塩酸で酸性にすると油状物が分離してくる。この油状物
を1.5lのエチルエーテルで抽出し、さらにエーテル層を
水500mlで2回洗浄した。
エーテル層に無水硫酸ナトリウムを加え脱水し、その
後30〜40℃、40〜50mmHg減圧下で溶媒を留去させ、さら
に1〜2mmHg真空下で残留溶媒を除去し、淡黄色粘性油
状物70gを得た。
この油状物は室温以下で放置すると結晶性ペースト状
物となる。該化合物の1H−NMR分析、質量スペクトル分
析を行なった結果、該化合物が(5−メタクリロキシ)
ペンチル−3−ホスホノプロピオネート であることを確認した。1 H−NMRスペクトル:(δ) 1.3〜1.8(6H −CH2−(CH2 3−CH2−) 1.9 (3H −CH3 MASSスペクトル:分子量 308 実施例2 1.6−ヘキサメチレングリコール236g(2モル)、ピ
リジン118g(1.5モル),及びテトラヒドロフラン1.2l
を2l四ツ口フラスコに入れ、10℃以下に冷却し、滴下ロ
ートでメタクリル酸クロライド157g(1.5モル)を内温
が15℃以上に上がらないように徐々に2〜3時間かけて
滴下し、反応させた。適下終了後さらに15℃以下で4時
間反応させた。その後析出した塩酸塩を除去してから、
40℃40mmHg減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をエチ
ルエーテル500mlで希釈した。このエーテル溶液を500ml
の水で2回洗浄後5%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄、さ
らに水400mlで4回洗浄した。エーテル層を無水硫酸マ
グネシウムで脱水後35℃40mmHg減圧下で溶媒を留去させ
黄色油状残渣150gを得た。この油状残渣からカラムクロ
マトグラフィーで6−ヒドロキシヘキシルメタクリレー
トを分離精製し70gを得た。
亜りん酸トリエチル664g(4モル)と3−ブロモプロ
ピオン酸エチル362g(2モル)を2l4つ口フラスコに入
れ攪拌し、4時間加熱還流させた。この際臭化エチルが
発生するので完全に留去させた。その後反応生成物を2
〜3mmHg真空下で蒸留することによって、b.p.127〜130
℃の3−ジエチルホスホノプロピオン酸エチル240gを得
た。この化合物を実施例1と同様の加水分解方法で処理
し、2−カルボキシエチルホスホニック酸110gを得た。
6−ヒドロキシヘキシルメタクリレート102g(0.55モ
ル)、2−カルボキシエチルホスホニック酸77g(0.50
モル)、P−トルエンスルホン酸5g、ブチル化ヒドロキ
シトルエン0.5g及びトルエン100gを分留管を備えた500m
l四つ口フラスコに仕込み、200〜300mmHg減圧下80〜100
℃に加熱攪拌し、6時間反応させた。その後冷却し、反
応液に酢酸エチル1.5lを加え希釈し、分液ロートで水75
0mlで洗浄した。そして酢酸エチル層を分離し、無水硫
酸ナトリウムを加え脱水してから、50℃40mmHg減圧下で
溶媒を留去し黄色油状残渣130gを得た。この残渣に0.5
モル炭酸ナトリウムを含有する水溶液1を加えてアル
カリ抽出し、アルカリ水溶液を酢酸エチル750mlで5回
洗浄し、次に塩酸で酸性とし、油状物を相分離させた。
この油状物を1.5lのエチルエーテルで抽出し、さらにエ
ーテル層を水500mlで2回洗浄してからエーテル層に無
水硫酸ナトリウムを加え脱水させた、その後40mmHg減圧
下30℃〜40℃で溶媒を留去し、黄色粘性油状物75gを得
た。この油状物は室温以下で放置すると結晶性ペースト
状物となる。該化合物の1H−NMR分析、質量スペクトル
分析を行なった結果から、該化合物が(6−メタクリロ
キシ)ヘキシル−3−ホスホノプロピオネート を確認した。1 H−NMRスペクトル:(δ) 1.3〜1.8(8H −CH2−(CH2 4−CH2−) 1.9 (3H −CH3 MASSスペクトル:分子量 322 実施例3 1,10−デカメチレングリコール349g(2.0モル)、メ
タクリル酸103g(1.2モル)、P−トルエンスルホン酸9
g、ブチル化ヒドロキシトルエン0.5gを1四ツ口フラ
スコに入れ、70〜100mmHg減圧下90〜110℃で5時間加熱
攪拌し反応させた。その後実施例1と同様の処理を行な
って10−ヒドロキシデシルメタクリレート100gを得た。
10−ヒドロキシデシルメタクリレート85g(0.35モ
ル)、2−カルボキシエチルホスホニック酸46g(0.30
モル)、P−トルエンスルホン酸5g、ブチル化ヒドロキ
シトルエン0.5g及びトルエン100gを500ml四ツ口フラス
コに仕込み200〜300mmHg減圧下80〜100℃に加熱攪拌
し、エステル化反応を行なった。その後実施例1と同様
の後処理を行なって淡黄色粘性油状物45gを得た。この
油状物は室温以下で結晶化した。該化合物の1H−NMR分
析、質量スペクトル分析を行なった結果、該化合物が
(10−メタクリロキシ)デシル−3−ホスホノプロピオ
ネート を確認した。1 H−NMRスペクトル:(δ) 1.3〜1.8(16H −CH2−(CH2 8−CH2−) 1.9 (3H −CH3 MASSスペクトル:分子量 378 実施例4 6−ヒドロキシヘキシルメタクリレート65g(0.35モ
ル)、カルボキシメチルホスホニック酸35g(0.25モ
ル)、P−トルエンスルホン酸3g、ブチル化ヒドロキシ
トルエン0.3g及びトルエン50gを300ml四ツ口フラスコに
仕込み200〜300mmHg減圧下70〜100℃に加熱攪拌し、6
時間反応させた。その後実施例2に示した方法と同様の
後処理を行なって黄色粘性油状物40gを得た。該化合物
1H−NMR分析、質量スペクトル分析を行なった結果、
該化合物が(6−メタクリロキシ)ヘキシル−ホスホノ
アセテート であることを確認した。1 H−NMRスペクトル:(δ) 1.3〜1.8(8H −CH2−(CH2 4−CH2−) 1.9 (3H −CH3 MASSスペクトル:分子量 308 実施例5 10−ヒドロキシデシルメタクリレート73g(0.30モ
ル)、カルボキシメチルホスホニック酸35g(0.25モ
ル)、P−トルエンスルホン酸3g、ブチル化ヒドロキシ
トルエン0.3g及びトルエン50gを300ml四ツ口フラスコに
仕込み、20〜300mmHg減圧下70〜110℃に加熱攪拌し、6
時間反応させた。その後、実施例2に示した方法と同様
の処理を行なって淡黄色粘性液体30gを得た。このもの
は、室温以下で放置すると結晶化する。該化合物の1H−
NMR分析、質量スペクトル分析を行なった結果、該化合
物が(10−メタクリロキシ)デシル−ホスホノアセテー
であることを確認した。1 H−NMRスペクトル:(δ) 1.2〜1.8(16H −CH2−(CH2 8−CH2−) 1.9 (3H −CH3 MASSスペクトル:分子量 364 実施例6 1,6−ヘキサメチレングリコール236g(2モル)、ピ
リジン118g(1.5モル)及びテトラヒドロフラン2lを3l
四ツ口フラスコに入れ、10℃以下に冷却し、滴下ロート
でアクリル酸クロライド136g(1.5モル)を内温が15℃
以上に上がらないように徐々に3〜4時間かけて滴下し
反応させた。適下終了後さらに15℃以下で4時間反応さ
せた。その後析出した塩酸塩を除去してから減圧下で溶
媒を留去し、得られた残渣をエチルエーテル1で希釈
した。このエーテル溶液を500mlの水で2回洗浄後5%
炭酸ナトリウム水溶液で洗浄、さらに水400mlで4回洗
浄した。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで脱水後減
圧下で溶媒を留去させ黄色油状残渣120gを得た。この油
状残渣からカラムクロマトグラフィーにて6−ヒドロキ
シヘキシルアクリレートを分離精製し65gを得た。
6−ヒドロキシヘキシルアクリレート60.2g(0.35モ
ル)、2−カルボキシエチルホスホニック酸46g(0.30
モル)、p−トルエンスルホン酸3g、ブチル化ヒドロキ
シトルエン0.5g及びトルエン50gを分留管を備えた300ml
四つ口フラスコに仕込み、200〜300mmHg減圧下80〜100
℃に加熱撹拌し、6時間反応させた。その後冷却し、反
応液に酢酸エチル750mlを加え、希釈し、分液ロートで
水500mlで洗浄した。そして酢酸エチル層を分離し、無
水硫酸ナトリウムを加え脱水してから50℃40mmHg減圧下
で溶媒を留去し黄色油状残渣55gを得た。この残渣に0.3
モルの炭酸ナトリウムを含有する水溶液500mlを加えて
アルカリ抽出し、アルカリ水溶液を酢酸エチル350mlで
5回洗浄し、次に塩酸を加え酸性とし、油状物を相分離
させた。この油状物を1のエチルエーテルで抽出し、
さらにエーテル層を水500mlで2回洗浄してから、エー
テル層に無水硫酸ナトリウムを加え脱水させた。その後
減圧下で溶媒を留去することによって黄色粘性油状物30
gを得た。該化合物の1H−NMR分析、質量スペクトル分析
を行なった結果から、該化合物が(6−アクリロキシ)
ヘキシル−3−ホスホノプロピオネート であることを確認した。1 H−NMRスペクトル:(δ) 1.3〜1.8(8H −CH2−(CH2 4−CH2−) MASSスペクトル:分子量 308 実施例7 6−ヒドロキシヘキシルアクリレート60g(0.35モ
ル)、カルボキシメチルホスホニック酸35g(0.25モ
ル)、p−トルエンスルホン酸3g、ブチル化ヒドロキシ
トルエン0.3g及びトルエン50gを300ml四ツ口フラスコに
仕込み、200〜300mmHg減圧下70〜100℃に加熱撹拌し、
6時間反応させた。その後実施例6に示した方法と同様
の後処理を行なって黄色粘性油状物30gを得た。該化合
物の1H−NMR分析、質量スペクトル分析を行なった結
果、該化合物が(6−アクリロキシ)ヘキシル−ホスホ
ノアセテート であることを確認した。1 H−NMRスペクトル:(δ) 1.3〜1.8(8H −CH2−(CH2 4−CH2−) MASSスペクトル:分子量 294 実施例8〜12 接着性レジンセメントの粉剤として、シラン処理シリ
カ(75重量部)、シラン処理硫酸バリウム(25重量
部)、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)パラ−トルイ
ジン(0.1重量部)および1−ベンジル−5−フェニル
バルビツール酸(1.0重量部)により混合調製した。液
剤として、イソフォロンジイソシアネートと2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートの1:2(モル)反応生成物(6
5重量部)、トリエチレングリコールジメタクリレート
(20重量部)、エチレングリコールジメタクリレート
(10重量部)、りん酸モノマー(5重量部)、ベンゾイ
ルパーオキシド(0.5重量部)およびブチル化ヒドロキ
シトルエン(0.05重量部)により混合調製した。
なお、フィラーのシラン処理は、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシランを用い、シリカもしくは硫
酸バリウムに対し通常の酢酸法にて行なった。即ち、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを0.1%
酢酸水溶液に濃度2.0重量%になるように溶解した溶液1
00重量部に対し、フィラー100重量部を加えて混合した
スラリーを風乾後、80℃にて2時間、さらに120℃で30
分間熱処理することによりシラン処理を行った。
レジンセメントの粉液比は3.5/1.0の重量比で用い、
表1の接着試験を実施した。なお、この分液比で練和し
た時、レジンセメントは室温で5〜8分で硬化した。
接着試験に用いた牛歯は屠殺後直ちに抜歯し、蒸留水
中冷凍保存し、使用の際解凍し、エポキシ包理後耐水研
磨紙にて平滑に研磨して用いた。金属はクラウン&ブリ
ッジ用Ni−Cr合金松風スマロイニッケル〔(株)松風
製〕を松風アルゴンキャスター〔(株)松風製〕にて所
定の条件下鋳造したものを用いた。接着試験体は37℃水
中24時間浸漬(0サイクル)後、又は2000サイクル(1
サイクル:4℃水中1分間60℃水中1分間)のサーマル
サイクル後、島津オートグラフAG−5000Bにてクロスヘ
ッドスピード1mm/minにより引張接着強度を測定した。
なお、接着試験は全て23±1℃の室温で実施した。
実施例13 PMMA型レジンセメントの表2に示す配合で調製し、粉
/液=1.5/1.0の重量比で使用して接着試験を実施し
た。試験方法は実施例6に準じた。結果を表2に示す。
発明の効果 本発明による一般式〔I〕で示される(メタ)アクリ
ル酸エステル誘導体を含むラジカル重合型の接着剤組成
物は天然歯質、金属、セラミックス高分子材料等に対
し、強固な接着力とその耐久性を発現する。
従って、当該(メタ)アクリル酸エステル誘導体を含
む接着剤は人体硬組織用接着剤として、歯科、外科、整
形外科の分野で使用されるほか、一般工業用接着剤とし
ても十分利用可能な汎用性の高いものである。
フロントページの続き (56)参考文献 Research Disclosu re,252(1985),P.177 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 9/38 C08F 30/02 C09J 185/02 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式〔I〕: (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素原
    子数5〜10のアルキレン基を示し、R3は炭素原子数1〜
    6のアルキレン基を示す。)で示される(メタ)アクリ
    ル酸エステル誘導体、 (b)少なくとも一種のラジカル重合性単量体および (c)少なくとも一種の重合開始剤 を含有する接着剤組成物。
  2. 【請求項2】成分(c)が芳香族第三アミン/バルビツ
    ール酸誘導体/ジアシルパーオキサイドである請求項1
    記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】成分(c)が芳香族スルフィン酸アミド/
    芳香族第三アミン/t−ブチルパーオキシマレイックアシ
    ッドである請求項1記載の接着剤組成物。
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