JPH07258248A - (メタ)アクリル酸エステル誘導体 - Google Patents
(メタ)アクリル酸エステル誘導体Info
- Publication number
- JPH07258248A JPH07258248A JP6147576A JP14757694A JPH07258248A JP H07258248 A JPH07258248 A JP H07258248A JP 6147576 A JP6147576 A JP 6147576A JP 14757694 A JP14757694 A JP 14757694A JP H07258248 A JPH07258248 A JP H07258248A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acid
- adhesive
- mol
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F20/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F20/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
- C08F20/10—Esters
- C08F20/38—Esters containing sulfur
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D339/00—Heterocyclic compounds containing rings having two sulfur atoms as the only ring hetero atoms
- C07D339/02—Five-membered rings
- C07D339/04—Five-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 2, e.g. lipoic acid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J4/00—Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
Abstract
その合金に対し、強力かつ耐久的な接着力を発現する貴
金属接着剤成分として新規な化合物を提供すること。 【構成】 一般式[I]で表されるジスルフィド環式基を
有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体: 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は置
換基を有していてもよい炭素原子数1〜14のアルキレ
ン基を示す)。
Description
有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体に関する。こ
の(メタ)アクリル酸エステル誘導体は貴金属用接着剤
成分として、歯科等の医療産業分野および宝飾産業等の
一般工業分野に利用可能である。
リメチルメタクリレートとメチルメタクリレートから成
る即時重合レジンやBis−GMAレジンと略称されるメ
タクリル酸エステルを主成分とし、フィラーおよび硬化
剤を配合した組成物が使用されている。これらは、いわ
ゆる歯科用接着性レジンとして、歯科臨床上、金属のイ
ンレー、アンレー、クラウンおよびブリッジ、あるいは
歯科矯正用ブラケットや金属床等への接着に使用されて
いる。
着機能性モノマーとして、例えば特開昭58−2160
7号公報にはホスホリック基を有する(メタ)アクリル酸
エステル誘導体が金属接着性を向上させることが開示さ
れている。
メタクリロキシエチルトリメリット酸および/またはそ
の酸無水物が金属接着性を向上させることが開示されて
いる。
鉄、アルミニウム、銅、スズ、ニッケル、クロム、コバ
ルト、チタン等の非貴金属およびその合金に対する接着
性の有効性は認められているものの、金、銀、白金、パ
ラジウム等の貴金属およびその合金に対する接着性が著
しく低いことが知られている。従って、貴金属およびそ
の合金に対しスズ電析や高温酸化処理がなされている
が、臨床術式が極めて煩雑であるという問題がある。
性モノマーを含む処理剤によって貴金属に対する接着性
を強化する技術が提案されている。
105頁(1989年)には、N−(4−メルカプトフェ
ニル)メタクリルアミド(以下、MPMAと略称する)を
含む処理剤が貴金属に対する接着性を向上させることが
報告されている。
は、重合性の二重結合を含む1,3,5−トリアジン−
2,4−ジチオン誘導体、特に6−(4−ビニルベンジル
−n−プロピル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4
−ジチオン(以下、VBATDTと略称する)が貴金属お
よびその合金に対する接着強化に著効があることが開示
されている。しかしながら、上記MPMAおよびVBA
TDTはいずれもBPO−アミン系の重合触媒では接着
力が著しく低く、口腔内の過酷な条件下においての接着
耐久性に問題がある。また、MPMAには貯蔵安定性に
劣るという問題がある。
ス(2−メタクリロイルオキシアルキル)ジスルフィド等
のポリスルフィド化合物が貴金属接着性に優れることが
開示されている。しかしながら、これらの化合物を含む
プライマーは併用される接着性レジン中のある特定の重
合触媒での接着効果は認められるもののベンゾイルパー
オキシド/第三アミンのような汎用触媒との併用では接
着耐久力が著しく低いことが明らかとなっている。
20、第234〜235頁(1992年)および歯科材料
・器械第12巻、講演集21、第164〜165頁(1
993年)には、ビス(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)ジスルフィド(以下、BMEDSと略す)、ビス(5−
メタクリロイルオキシペンチル)ジスルフィド(以下、B
MPDSと略す)およびビス(10−メタクリロイルオキ
シデシル)ジスルフィド(以下、BMDDSと略す)はベ
ンゾイルパーオキシド/第三アミンの触媒を用いた場
合、銀に対しては0kgf/cm2であり、銀合金に対しては
106〜289kgf/cm2という低い接着性を示すことが
報告されている。
ン酸基を有するモノマー、例えば10−メタクリロイル
オキシデシルジハイドロジェンチオホスフェート(以
下、M10PSと略称する)が0.001〜0.3重量部
の範囲で貴金属接着力およびその耐久性に著効があるこ
とが開示されている。ところが、M10PSに代表され
るチオリン酸基を有するモノマー類は貯蔵中に分解して
猛烈な悪臭を発し、接着操作上、臨床術者に激しい不快
感を与えるために実用上の問題がある。
な従来技術の諸問題を解決し、金、銀、白金、パラジウ
ム等の貴金属およびその合金に対し、スズ電析や酸化処
理等の処理を予め施すことなく、強力かつ耐久的な接着
力を発現し、しかも、重合触媒の種類に影響を受けるこ
となく強力に接着し、貯蔵安定性に優れ、かつ製造時ま
たは使用時に悪臭を伴わない貴金属接着剤成分としての
新規な化合物を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
分としての新規な化合物からなる接着剤を提供すること
を目的とする。
般式[I]:
酸エステル誘導体は、その構造内にジスルフィド環式基
を有することを特徴とする。かかる化合物を含むプライ
マーまたは接着剤は従来技術の問題を解決し、金、銀、
白金、パラジウム等の貴金属およびその合金に対し、ス
ズ電析や酸化処理等の煩雑な処理を施すことなく、強力
かつ耐久的な接着性を発現できるだけでなく、貯蔵安定
性に優れかつ製造時および使用時に悪臭を伴わないとい
う効果を有する特徴がある。
(メタ)アクリル酸エステル誘導体[I]はプライマー
成分または接着剤組成物成分として使用することがで
き、歯科または医科用接着剤や宝飾等の一般工業用接着
剤等に適用することができる。
素数1〜3の炭化水素基を表す。好ましいR1は水素原
子またはメチル基である。R2は置換基を有していても
よい炭素原子数1〜30、好ましくは1〜14、さらに
好ましくは2〜12のアルキレン基を示す。R2に結合
していてもよい置換基としては不飽和基あるいはアルキ
ル基、あるいはフェニル基と結合したアルキル基等であ
る。
ト」とはアクリレートまたはメタクリレートを意味す
る。
は下記のものが例示される。
クリル酸エステル誘導体は、例えば下記一般式[II]
シルアルキル(メタ)アクリレート化合物とチオクト酸
[III]:
ル(メタ)アクリレート化合物の製造法について記載す
る。
ル(メタ)アクリレートは(メタ)アクリル酸とグリコール
とのエステル化反応、(メタ)アクリル酸クロライドとグ
リコールのエステル化反応、あるいは(メタ)アクリル酸
とエポキシ基を有する化合物とのエポキシ開環反応によ
り容易に得られる。
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ペン
タメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オ
クタメチレングリコール、デカメチレングリコール、ド
デカメチレングリコール等が例示される。
く、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等が
用いられる。
ルグリシジルエーテル、グリシジルメタクリレート等が
用いられる。エポキシ基開環反応では上記のスルホン酸
類や三フッ化ホウ素エーテラート等の酸触媒のほか、ピ
リジン、トリエチルアミン、ジメチル−p−トルイジ
ン、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等の塩
基触媒が用いられる。
(メタ)アクリレートの製造時には重合禁止剤を用いるこ
とが好ましく、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル、ブチル化ヒドロキシトルエン等が用いら
れる。
シアルキル(メタ)アクリレートは、(メタ)アクリル酸
1モルに対し、グリコール1モル〜2モルと酸触媒を仕
込み量に対して2〜5wt%を仕込み、さらに重合禁止
剤を少量添加し、常圧下あるいは、減圧下130℃以下
で反応させることにより得られる。
と脱ハロゲン化水素剤として第三アミン(例えば、ピリ
ジンまたはトリエチルアミン等)1モルを溶媒存在下で
仕込み、常温以下で(メタ)アクリル酸クロライド1モル
を徐々に滴下してエステル化反応することでも得られ
る。
ルであるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとジエ
ステルであるアルキレンジ(メタ)アクリレートが得られ
る。蒸留または、カラムクロマトグラフィーによりヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートを分離精製すること
ができる。
メタクリレートと(メタ)アクリル酸を等モル反応させて
も得られる。
エステル誘導体の製造法について説明する。
アクリル酸エステル誘導体は、上記で得られた一般式[I
I]で示されるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート1
モルに対し、[III]式で示されるチオクト酸を0.5〜
1.5モル、好ましくは1.0モルを仕込み、触媒存在下
無溶媒あるいは不活性溶媒中でエステル化することによ
って得られる。
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、N,N'−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド等が例示され、不活性溶媒としては
ベンゼン、トルエン、キシレン等が例示される。
もよい。反応生成物は、エチルエーテル、ベンゼン、酢
酸エチル、クロロホルム等の溶剤で希釈後水洗すること
により未反応物および副生成物を除去する。
し、その濃縮物を不活性溶媒を展開溶媒としてシリカゲ
ルカラムを通過させて分離精製することにより直接的に
本発明化合物を得ることもできる。
フィド化合物[I]の多くは黄色透明粘性液体又は黄色結
晶を呈す。
エステル誘導体は各種のラジカル重合硬化型の接着剤組
成物に適用することができる。
マー、歯科用接着剤、歯科用セメント、歯科用シーラン
ト、歯科用複合充填材、歯冠用硬質レジン接着剤、一般
工業用接着剤、美術工芸用接着剤、宝飾用接着剤、塗
料、間隙充填剤等を包含する。
[I]に対し、(b)有機溶剤、(c)ラジカル重合性単量体、
(d)重合触媒の少なくとも一種で構成される。
て用いるだけでなく室温、光、加熱により硬化する接着
剤として、特に貴金属や非貴金属に強力に接着できるほ
か、歯質やセラミック等にも接着できる。なお、かかる
組成物は必ずしも一液タイプである必要はなく、二液タ
イプ、粉/液タイプ、ペースト&ペーストタイプ、ワン
ペーストタイプ等でも適用することができる。
アルコール、エチルアルコール、酢酸エチル、クロロホ
ルム、メチルエチルケトン、アセトン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等が例示されるが、アセトンが好適であ
る。
組成物の使用目的により適宜に変化させてよいが、通常
(a)成分/(b)成分の重量比が1/10000〜1/5,
好ましくは1/5000〜1/500となるように選定
すればよい。上記重量比が1/10000未満、1/5
を越える場合は接着剤または接着性プライマーとして接
着効果が低下する傾向にある。
ては、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、(メ
タ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレートなどの(メタ)アクリレートおよび水酸
基やハロゲンによるそのアルキル側鎖置換体、メトキシ
ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ヘキサメチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,2'
−ビス{4−(メタ)アクリロキシプロポキシフェニル}プ
ロパン、2,2'−ビス{4−(メタ)アクリロキシエトキ
シフェニル}プロパン、2,2'−ビス{4−(メタ)アクリ
ロキシジエトキシフェニル}プロパン、ビスフェノール
Aジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジ
ル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)
アクリレート、テトラメチロールエタンテトラ(メタ)ア
クリレート、エポキシ−(メタ)アクリレート、有機ジイ
ソシアネートと(メタ)アクリル酸オキシアルキルとの反
応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート類、ウレタ
ンプレポリマー(有機ジイソシアネートとジオールの反
応生成物)と少なくとも2個の炭素原子を有するオキシ
アルカノールの(メタ)アクリル酸エステルとの反応生成
物で少なくとも2個の重合性エチレン性不飽和基を含む
重合性プレポリマー、エチレン性不飽和基を有する二塩
基性カルボン酸と二価のアルコールとの反応生成物(即
ち、一般的にエチレン性不飽和基を有するポリエステ
ル)またはシラノール基を含む重合性モノマー、例えば
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランなどが
挙げられる。
たは、適宜組合せて使用されるが、中でもメチル(メタ)
アクリレートやジ(メタ)アクリレート等の重合性単量体
と2,2'−ビス{4−(メタ)アクリロキシプロポキシフ
ェニル}プロパン、ウレタン(メタ)アクリレート等の重
合性プレポリマーとの組合せが好ましい。
組成物の使用目的により適宜に変化させてよいが、通常
(a)成分/(c)成分の重量比が1/10000〜1/5,
好ましくは1/5000〜1/500となるように選定
すればよい。上記重量比が1/10000未満、1/5
を越える場合は接着剤または接着性プライマーとして接
着効果が低下する傾向にある。
ベンゾイルパーオキサイド、4,4'−ジクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等の過酸化
物やアゾビスイソブチロニトリル等が挙げられるが、室
温で重合させる場合では、トリ−n−ブチルボラン、ナ
フテン酸コバルト/メチルエチルパーオキサイド、芳香
族第三アミン/ベンゾイルパーオキサイド、バルビツー
ル酸誘導体/銅イオン/ハロゲン化合物、芳香族スルフ
ィン酸(またはその塩)/芳香族第三アミン/ジアシルパ
ーオキサイド、バルビツール酸誘導体/芳香族第三アミ
ン/ジアシルパーオキサイド、芳香族スルフィン酸(ま
たはその塩)/芳香族第三アミン/t−ブチルパーオキシ
マレイン酸、芳香族スルフィン酸アミド/芳香族第三ア
ミン/t−ブチルパーオキシマレイン酸等の組合せが好
ましい。
ジメチルアニリン、ジメチル−p−トルイジン、N,N−
ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン等から選択
される。
は通常使用されるベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスル
フィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフィン酸ナトリ
ウム等から選択される。
る5−ブチルバルビツール酸、1,3、5−トリメチル
バルビツール酸、1−ベンジル−5−フェニルバルビツ
ール酸、1−シクロヘキシル−5−エチルバルビツール
酸、チオバルビツール酸誘導体等から選択される。
用されるN,N−ジメチル−p−トルエンスルフィン酸
アミド、ベンゼンスルフィン酸アミド、N,N−ジメチ
ル−p−トルエンスルフィン酸モルホリド、ベンゼンス
ルフィン酸モルホリド等から選択される。
合は、通常の光増感剤と促進剤の組合せが好ましい。
アルキルエーテル類、チオキサントン、ベンジル、カン
ファーキノンおよびその誘導体、α−ジケトン等から選
択される。
ミン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、トリブ
チルホスフィン、アリルチオ尿素、およびジ−n−ブチ
ル−錫−マレエート、ジ−n−ブチル−錫−マレエート
(ポリマー)、ジ−n−オクチル−錫−マレエート、ジ−
n−オクチル−錫−マレエート(コポリマー)、ジ−n−
オクチル−錫−ラウレート、ジ−n−ブチル−錫−ジラ
ウレート、等の有機錫化合物、および5−ブチルバルビ
ツール酸、1,3,5−トリメチルバルビツール酸、1−
ベンジル−5−フェニルバルビツール酸、1−シクロヘ
キシル−5−エチルバルビツール酸、チオバルビツール
酸誘導体等から選択される。
(b)成分または(a)成分と(c)成分の合計量に対し、約0.
1〜5%(重量%、以下同様)の範囲で選定すればよい。
を必須として(b)〜(d)を適宜選択して加えるが、その用
途(接着剤、歯科用セメント、歯科用複合充填材、歯冠
用硬質レジン接着剤、塗料、間隙充填剤等の用途)に応
じて通常の添加成分、すなわち無機および有機充填剤、
変性剤、増粘剤、染料、顔料、重合調節剤、重合抑制剤
などが適量配合されてよい。
メチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、メ
チルメタクリレートとエチルメタクリレートの共重合
体、ポリスチレン等の有機ポリマー粉末、熱硬化性樹脂
硬化物または無機充填剤を含む熱硬化性樹脂硬化物等を
粉砕した有機充填剤、または無機充填剤(カオリン、タ
ルク、石英、シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、ア
ルミノシリケート、窒化珪素、硫酸バリウム、リン酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、ガラス粉など)、無機充填剤
と有機充填剤との複合充填剤等が挙げられ、当該組成物
を粉/液タイプ、ペースト状、スラリー状で用いるのに
適している。重合抑制剤としてはハイドロキノン、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル、ブチル化ヒドロキシト
ルエン等が挙げられ、当該組成物の棚寿命の安定化に適
している。
具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に何
ら限定されるものではない。
モル)、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド10.
30g(0.05モル)、チオクト酸(=6,8−ジチオオク
タン酸)10.36g(0.05モル)およびベンゼン100
gを500ml四つ口フラスコに入れて溶解し、室温で2
週間攪拌を続けた。反応するに従い白色沈殿物が生成す
るが、反応終了後、該白色沈殿物を濾過した。得られた
濾液からベンゼンを減圧下留去して濃縮し、展開溶媒と
してベンゼンを用いて濃縮物をシリカゲルカラムにより
分離精製し、黄色透明粘性液体の目的物を得た。収量:
6.09g、収率:38.24%であった。
13C−NMRスペクトル分析、質量スペクトル分析を行
った結果、該化合物が下記式で表される2−メタクリロ
イルオキシエチル6,8−ジチオオクタネート(2−ME
DTと略す)であることを確認した。
リジン118g(1.5モル)およびテトラヒドロフラン1
200gを2リットル四つ口フラスコに入れ、10℃以
下に冷却した。滴下ロートでメタクリル酸クロライド1
57g(1.5モル)を内温が15℃以上に上がらないよう
に徐々に2〜3時間かけて滴下して反応させた。滴下終
了後さらに15℃以下で4時間反応させた。
Hg減圧下で溶媒を留去した。得られた残査をエチルエ
ーテル500mlで希釈した。このエーテル溶液を500
mlの水溶液で2回洗浄後5%炭酸ナトリウム水溶液で洗
浄した。さらに水400mlで4回洗浄した。エーテル層
を無水硫酸マグネシウムで脱水し、35℃40mmHg減
圧下で溶媒を留去した。黄色油状残査150gが得られ
た。この油状残査からカラムクロマトグラフィーで無色
透明粘性液体6−ヒドロキシヘキシルメタクリレートを
分離精製した。収量は70gであった。
3.0g(0.07モル)、N,N'−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド10.30g(0.05モル)、チオクト酸10.
36g(0.05モル)およびベンゼン100gを500ml
四つ口フラスコに入れて溶解し、室温で2週間攪拌を続
けた。白色沈殿物が生成するが、反応終了後、これを濾
過した。
行い、黄色粘性液体の目的物を得た。収量は6.10g、
収率は32.62%であった。
13C−NMRスペクトル分析、質量スペクトル分析を行
った結果、該化合物が下記式で表される6−メタクリロ
イルオキシヘキシル6,8−ジチオオクタネート(6−M
HDTと略す)であることを確認した。
-) 1.34、1.67、2.32、3.15 (8H -OOC-(CH2)4 -CH<) 1.94 (3H -CH3 ) 2.47、1.67、1.91、3.57 (5H >CH-CH2 -CH2 -) 4.06、4.14 (4H -O-CH2 -(CH2)4-CH2 -O-) 5.55、6.09 (2H CH2 =C<)
-)
タクリル酸103g(1.2モル)、p−トルエンスルホン
酸9g、2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−tert.
−ブチルフェノール)およびブチル化ヒドロキシトルエ
ンをそれぞれ0.5gを1リットル四つ口フラスコに入
れ、70〜100mmHg減圧下90〜110℃で5時間
加熱攪拌し反応させた。
離精製し無色透明粘性液体10−ヒドロキシデシルメタ
クリレート100gを得た。
6.94g(0.07モル)、N,N'−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド10.30g(0.05モル)、チオクト酸
(6,8−ジチオオクタン酸)10.36g(0.05モル)
およびベンゼン100gを500ml四つ口フラスコに入
れて溶解し、室温で2週間攪拌を続けた。白色沈殿物が
生成するが、反応終了後、これを濾過した。
離精製し黄色透明粘性液体の目的物を得た。収量は7.
10g、収率は33.02%であった。
13C−NMRスペクトル分析、質量スペクトル分析を行
った結果、該化合物が下記式で表される10−メタクリ
ロイルオキシデシル6,8−ジチオオクタネート(10−
MDDTと略す)であることを確認した。
-) 1.66、1.46 (4H -O-CH2CH2 -(CH2)6-CH2 CH2-O
-) 1.30、1.66、2.32、3.15 (8H -OOC-(CH2)4 -CH<) 1.94 (3H -CH3 ) 1.66、1.92、2.46、3.57 (5H >CH-CH2 -CH2 -) 4.06、4.13 (4H -O-CH2 CH2-(CH2)6-CH2CH2 -O
-) 5.55、6.09 (2H CH2 =C<)
ル)、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド10.3
0g(0.05モル)、チオクト酸10.36g(0.05モ
ル)およびベンゼン100gを500ml四つ口フラスコに
入れて溶解し、室温で2週間攪拌を続けた。白色沈殿物
が生成するが、反応終了後、これを濾過した。
離精製し黄色粘性液体の目的物を得た。収量は5.98
g、収率は39.34%であった。
13C−NMRスペクトル分析、質量スペクトル分析を行
った結果、該化合物が下記式で表される2−アクリロイ
ルオキシエチル6,8−ジチオオクタネート(2−AED
Tと略す)であることを確認した。
08モル)、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド
10.30g(0.05モル)チオクト酸10.36g(0.
05モル)およびベンゼン100gを500ml四つ口
フラスコに入れて溶解し、室温で2週間撹拌を続けた。
白色沈殿物が生成するが、反応終了後、これを濾過し
た。
離精製し淡黄色透明粘性液体の目的物を得た。収量:
4.63g、収率:29.11%であった。
13C−NMRスペクトル分析、質量スペクトル分析を行
った結果、該化合物が下記式で表わされる1−メチル−
2−アクリロイルオキシエチル6,8−ジチオオクタネ
ート(MAEDTと略す)であることを確認した。
8モル)、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド1
0.30g(0.05モル)、チオクト酸10.36g(0.0
5モル)およびベンゼン100gを500ml四つ口フラス
コに入れて溶解し、室温で2週間攪拌を続けた。白色沈
殿物が生成するが、反応終了後、これを濾過した。
離精製し淡黄色粘性液体の目的物を得た。収量は3.5
0g、収率は20.45%であった。
13C−NMRスペクトル分析、質量スペクトル分析を行
った結果、該化合物が下記式で表される1−エチル−2
−メタクリロイルオキシエチル6,8−ジチオオクタネ
ート(EMEDTと略す)であることを確認した。
-) (但し、−C(−)H−は第2級炭素原子を表わす。以下
も同様である) 125.5、136.2 (2C CH2=C<) 166.8、173.0 (2C -COO-CH2-C(-)H-OOC
-) 9.3、23.8 (2C -CH2-CH3)
(2.0モル)、グリシジルメタクリレート298g(2.1
モル)、トリエチルアミン2.4g、ブチル化ヒドロキシ
トルエン0.02gを入れ、反応温度68℃で12時間攪
拌反応させ、粘性のある液体を得た。
と乾燥を繰り返し、無色透明な粘性液体1,3−ジ(メタ
クリロキシ)−2−ヒドロキシプロパンを定量的に得
た。
キシプロパン16.2(0.07モル)、N,N'−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド10.30g(0.05モル)、チ
オクト酸10.36g(0.05モル)およびベンゼン10
0gを500ml四つ口フラスコに入れて溶解し、室温で
2週間攪拌を続けた。白色沈殿物が生成するが、反応終
了後、これを濾過した。
精製し黄色透明粘性液体の目的物を得た。収量は3.3
8g、収率は16.09%であった。
13C−NMRスペクトル分析、質量スペクトル分析を行
った結果、該化合物が下記式で表されるビス(メタクリ
ロイルオキシメチル)メチル6,8−ジチオオクタネート
(BMMMDTと略す)であることを確認した。
を評価した。評価に際しては、実施例1〜7で合成され
た本発明の(メタ)アクリル酸エステル誘導体である2−
メタクリロイルオキシエチル6,8−ジチオオクタネー
ト(2−MEDT)、6−メタクリロイルオキシヘキシル
6,8−ジチオオクタネート(6−MHDT)、10−メ
タクリロイルオキシデシル6,8−ジチオオクタネート
(10−MDDT)、2−アクリロイルオキシエチル6,
8−ジチオオクタネート(2−AEDT)、1−メチル−
2−アクリロイルオキシエチル6,8−ジチオオクタネ
ート(MAEDT)、1−エチル−2−メタクリロイルオ
キシエチル6,8−ジチオオクタネート(EMEDT)お
よびビス(メタクリロイルオキシメチル)メチル6,8−
ジチオオクタネート(BMMMDT)のそれぞれを5.0
%含むアセトン溶液を調製しプライマーとして用いて実
施した。
着面をアルミナ研磨紙#4000番で仕上げ研磨後上記
本発明化合物を含む調製プライマーを同被接着面に塗布
処理した。処理した金属被着体試料をアセトン中で超音
波洗浄し、洗浄したアセトン中で一晩放置した。
乾燥後、直径5mmの穴開きセロハンテープで接着面積を
規定した。
レート(PMMA)とメチルメタクリレート(MMA)を用
い、その重合触媒として、部分酸化トリ−n−ブチルボ
ラン(TBBO);MMA−PMMA/TBBO系レジン
を用い、プライマー処理済みの金属同士を接着させた。
4℃と60℃の水中に交互に1分間浸漬する熱サイクル
試験を2000回行った。
0A形にてクロスヘッドスピード2mm/分、で引張接着
強さを測定した。同一金属同士の接着強さを求めたが、
純金に対する接着性に限り、純金とステンレス棒の接着
強さを測定した。
かった場合、本発明化合物にかえて従来の4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸無水物(4−META)にか
えた場合について、上記と同様に試験した。以上の結果
を表1に示す。
タクリロイルオキシエチル6,8−ジチオオクタネート
(2−MEDT)および従来技術による接着モノマーであ
る4−メタクリロキシエチルトリメリット酸無水物(4
−META)、6−(4−ビニルベンジル−n−プロピル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオン(VB
ATDT)、N−(4−メルカプトフェニル)メタクリル
アミド(MPMA)、ビス(2−メタクリロイルオキシエ
チル)ジスルフィド(BMEDS)、ビス(5−メタクリロ
イルオキシペンチル)ジスルフィド(BMPDS)、ビス
(10−メタクリロイルオキシデシル)ジスルフィド(B
MDDS)等を開示文献に従って合成し、実施例8に従
ってそれぞれの5%アセトン溶液としてプライマーを調
製した。
性を評価するにあたり、接着性レジンとして、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)とメチルメタクリレート
(MMA)を用い、その重合触媒として、ベンゾイルパー
オキシド(BPO)とN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)
−p−トルイジン(DEPT);MMA−PMMA/BPO
−DEPT系レジンを用いた以外は実施例8と同様に試
験した。結果を表2に示す。
合物2−MEDTは、汎用触媒BPO−DEPT使用に
おいて従来技術による4−META、VBATDT、M
PMA、BMEDSおよびBMPDSなどに対して格段
に高い接着耐久力を示すとともに、貯蔵安定性にも優れ
ることが判明した。
貯蔵安定性が悪いことも判明した。VBATDT、BM
EDSおよびBMPDSは接着耐久性に問題があり、特
に金や銀に対する接着性が著しく低いことが明らかとな
った。
タクリロイルオキシデシルジハイドロジェンチオフォス
フェートは接着性の評価以前の問題として貯蔵安定性が
悪く、猛烈な悪臭を発し実用性に問題があったため接着
性評価の対象からはずした。
対して、環式ジスルフィド化合物を用いた本発明化合物
を用いることにより金や銀およびこれらの合金に対して
安定した高い接着耐久性が得られることが明らかになっ
た。
リロイルアルキル)ジスルフィドのBPO−DEPT系
触媒での低い接着性に関しては、本発明者らが、歯科材
料・器械、第11巻、講演集20、234〜235頁
(1992年)および歯科材料・器械、第12巻、講演集
21、164〜165頁(1993年)ですでに報告して
いる。
EPT−バルツール酸誘導体系接着性レジンセメントに
より、エナメル質−金合金の剪断接着強さを試験した。
ン処理シリカ(75重量部)、シラン処理硫酸バリウム
(25重量部)、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−
トルイジン(0.1重量部)および1−ベンジル−5−フ
ェニルバルビツール酸(1.0重量部)により混合調製し
た。
メチレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートの1:2(モル)反応生成物(65重量部)、ト
リエチレングリコールジメタクリレート(20重量部)、
エチレングリコールジメタクリレート(10重量部)、4
−アクリロキシエチルトリメリット酸(5.0重量部)、
ベンゾイルパーオキシド(0.5重量部)およびブチル化
ヒドロキシトルエン(0.05重量部)により混合調製し
た。
ル質を露出、耐水研磨紙#600番で注水下研磨した。
エナメル質を乾燥後、30%リン酸で30秒間エッチン
グ処理し、水洗・乾燥した。
合金(スーパーゴールド(タイプ4):松風社製)の接着面
を酸化アルミニウムによりサンドブラスト処理し、水中
で、超音波洗浄・乾燥した。
を塗布後エアーで乾燥した。その後、上記接着性レジン
セメントを粉液比3.5:1.0(重量比)で練和したペー
ストにより、エナメル質と金合金を接着させた。
イクルを実施した後、クロスヘッドスピード1mm/分で
圧縮剪断接着強さを測定した。
かった場合について、上記と同様に試験した。以上の結
果を表3に示す。
施例16の粉剤をそのまま用い、液剤として、イソフォ
ロンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートの1:2(モル)反応生成物(65重量部)、トリエ
チレングリコールジメタクリレート(24重量部)、エチ
レングリコールジメタクリレート(10重量部)、6−メ
タクリロイルオキシヘキシル6,8−ジチオオクタネー
ト(6−MHDT)(1.0重量部)、ベンゾイルパーオキ
シド(0.5重量部)およびブチル化ヒドロキシトルエン
(0.05重量部)により混合調製した。
室温で5〜8分で硬化した。このものを用い、実施例1
6と同様な方法でエナメル質−金合金剪断接着強さを測
定したところ287kgf/cm2を示した。
り、実施例3に準じて合成した12−ヒドロキシドデシ
ルメタクリレート18.90g(0.07モル)、N,N'−
ジシクロヘキシルカルボジイミド10.30g(0.05
モル)、チオクト酸10.36g(0.05モル)およびベ
ンゼン100gを500ml四つ口フラスコに入れて溶
解し、室温で2週間撹拌を続けた。白色沈殿物が生成す
るが、反応終了後、これを濾過した。その後、実施例1
と同様の処理を行って分離精製後ベンゼンを留去して黄
色結晶の目的物を得た。収量:7.55g、収率:23.
50%、融点:30.3〜30.6℃であった。該化合物
の1H−NMRスペクトル分析、13C−NMRスペクト
ル分析、質量スペクトル分析を行った結果、該化合物が
下記式で表わされる12−メタクリロイルオキシドデシ
ル6,8−ジチオオクタネート(12−MDDDTと略
す)であることを確認した。
2 -O-) 5.54、6.09 (2H CH2 =C<)13 C−NMRスペクトル:(ppm) 18.2 (1C -CH3) 24.6、28.6、33.9、34.4 (4C -OOC-(CH2)4-) 38.3、40.0、56.2 (3C >CH-CH2-CH2-) 25.8、28.4、28.5、28.6、29.1、29.3、64.3、64.6 (12C -O-
(CH2)12-O-) 124.9、136.4 (2C CH2=C-) 167.3、173.3 (2C -COO-(CH2)12-OOC-)
8−ジチオオクタネート(12−MDDDT)を用い、実
施例1に準じて金属−金属引張接着強さを測定した。そ
の結果を表4に示す。
を含む(メタ)アクリル酸エステル誘導体を含む接着剤組
成物は金、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属およ
びその合金に対し、強固な接着力とその耐久性を発現す
る効果がある。当該(メタ)アクリル酸エステル誘導体お
よびそれを含む接着剤は貴金属用接着剤として、歯科、
医科の分野で使用されるほか、宝飾産業などを含む一般
工業用接着剤としても充分利用できる汎用性の高いもの
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式[I]で表されるジスルフィド環式
基を有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体; 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は置
換基を有していてもよい炭素原子数1〜14のアルキレ
ン基を示す)。 - 【請求項2】 下記一般式[II]: 【化2】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は置
換基を有していてもよい炭素原子数1〜14のアルキレ
ン基を示す)で示されるヒドロキシルアルキル(メタ)ア
クリレート化合物と下記構造式で表されるチオクト酸[I
II]: 【化3】 をエステル化触媒存在下でエステル化反応させることを
特徴とする請求項1に記載の一般式[I]で表されるジ
スルフィド環式基を有する(メタ)アクリル酸エステル
誘導体の製造法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の一般式[I]で表され
る(メタ)アクリル酸エステル誘導体[I]を含有する接着
剤組成物。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14757694A JP3701699B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-06-29 | (メタ)アクリル酸エステル誘導体 |
DE19503551A DE19503551B4 (de) | 1994-02-04 | 1995-02-03 | (Meth)acrylsäureesterderivate |
US08/590,174 US5670657A (en) | 1994-02-04 | 1996-01-23 | (Meth) arcylic ester derivatives |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-12523 | 1994-02-04 | ||
JP1252394 | 1994-02-04 | ||
JP14757694A JP3701699B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-06-29 | (メタ)アクリル酸エステル誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07258248A true JPH07258248A (ja) | 1995-10-09 |
JP3701699B2 JP3701699B2 (ja) | 2005-10-05 |
Family
ID=26348148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14757694A Expired - Lifetime JP3701699B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-06-29 | (メタ)アクリル酸エステル誘導体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5670657A (ja) |
JP (1) | JP3701699B2 (ja) |
DE (1) | DE19503551B4 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008156449A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 架橋剤およびこの架橋剤を含むゴム組成物およびこのゴム組成物を用いて製造したタイヤ |
JP2009509007A (ja) * | 2005-09-19 | 2009-03-05 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ジチアンモノマーを含有する硬化性組成物 |
EP2036532A2 (en) | 2007-09-14 | 2009-03-18 | Kabushiki Kaisha Shofu | One pack type dental adhesive composition |
JP2010235541A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Nagasaki Univ | 歯科材料用表面改質材 |
JP2012214573A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Sanyo Chem Ind Ltd | スラッシュ成形用樹脂粉末組成物 |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19713951B4 (de) * | 1997-04-04 | 2006-08-03 | Dentsply Detrey Gmbh | Dentaladhesiv-Behälter-Tropf-System |
US6288138B1 (en) * | 1997-12-18 | 2001-09-11 | Sun Medical Co., Ltd. | Dental adhesive kit |
US6177534B1 (en) | 1997-12-23 | 2001-01-23 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of Commerce | Silylated resins and the synthesis thereof |
US6127450A (en) | 1998-06-09 | 2000-10-03 | Kerr Corporation | Dental restorative composite |
KR100453344B1 (ko) * | 2000-09-22 | 2004-10-20 | 미쯔이카가쿠 가부시기가이샤 | 아크릴산 에스테르화합물 및 그 용도 |
WO2006055329A2 (en) * | 2004-11-16 | 2006-05-26 | 3M Innovative Properties Company | Dental fillers including a phosphorus-containing surface treatment |
EA200701584A1 (ru) * | 2005-01-27 | 2008-02-28 | Альма Матер Студиорум - Университа' Ди Болонья | Органические соединения, применяемые для лечения болезни альцгеймера, их применение и способ получения |
US20070299093A1 (en) * | 2005-01-27 | 2007-12-27 | Alma Mater Studiorum-Universitá Di Bologna | Organic Compounds Useful for the Treatment of Alzheimer's Disease, Their Use and Method of Preparation |
CN102512329A (zh) * | 2005-05-09 | 2012-06-27 | 3M创新有限公司 | 含有杂化单体的牙科组合物 |
EP1879542A1 (en) * | 2005-05-09 | 2008-01-23 | 3M Innovative Properties Company | Hardenable dental compositions with low polymerization shrinkage |
US20100069524A1 (en) * | 2006-11-02 | 2010-03-18 | Kabushiki Kaisha Shofu | Single-Component dental composition containing silane coupling agent and acidic group-containing polymerizable monomer |
EP2229930B1 (de) * | 2009-03-17 | 2012-12-12 | Ivoclar Vivadent AG | Dentale universelle Haftvermittlerzusammensetzung |
US8629175B2 (en) * | 2009-12-23 | 2014-01-14 | Paresh Dutta | Functional food additives |
JP5612419B2 (ja) * | 2010-09-28 | 2014-10-22 | 株式会社ジーシー | 歯科用グラスアイオノマーセメント組成物 |
US8455666B1 (en) * | 2011-09-02 | 2013-06-04 | The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Agriculture | Vegetable oil esterified lipoic acid |
CN109761843B (zh) * | 2019-01-17 | 2020-11-24 | 华南理工大学 | 一种用于粘结金属材料和水凝胶的桥连分子及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1669401A1 (de) * | 1966-03-16 | 1971-06-24 | Hoechst Ag | Verfahren zur Herstellung geformter Gebilde aus saure Gruppen ? mermolekuel enthaltenden Mischpolyestern der Terephthalsaeure |
US3513132A (en) * | 1966-09-14 | 1970-05-19 | Phillips Petroleum Co | Adhesives from olefinically unsaturated polyesters and polythiols |
JPS52121858A (en) * | 1976-04-02 | 1977-10-13 | Goshina Sangyo | Scrap crusher |
JPS56120371A (en) * | 1980-02-28 | 1981-09-21 | Hitachi Ltd | Thermosensitive recording head drive device |
US4663303A (en) * | 1986-02-24 | 1987-05-05 | The Halcon Sd Group, Inc. | Process for preparing silver catalysts |
JPS62251846A (ja) * | 1986-04-24 | 1987-11-02 | Mitsubishi Electric Corp | プログラムデバッグシステム |
DE68904665T2 (de) * | 1988-03-17 | 1993-09-02 | Kuraray Co | Haertbare harzzusammensetzung. |
US5254198A (en) * | 1988-06-20 | 1993-10-19 | Kuraray Co., Ltd. | Method of bonding a metal or alloy utilizing a polymerizable thiocarboxylic acid or a derivative thereof |
US5219705A (en) * | 1988-07-04 | 1993-06-15 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Lithographic printing plate precursor of direct image type |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP14757694A patent/JP3701699B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-02-03 DE DE19503551A patent/DE19503551B4/de not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-01-23 US US08/590,174 patent/US5670657A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009509007A (ja) * | 2005-09-19 | 2009-03-05 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ジチアンモノマーを含有する硬化性組成物 |
JP2008156449A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 架橋剤およびこの架橋剤を含むゴム組成物およびこのゴム組成物を用いて製造したタイヤ |
EP2036532A2 (en) | 2007-09-14 | 2009-03-18 | Kabushiki Kaisha Shofu | One pack type dental adhesive composition |
JP2010235541A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Nagasaki Univ | 歯科材料用表面改質材 |
JP2012214573A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Sanyo Chem Ind Ltd | スラッシュ成形用樹脂粉末組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE19503551A1 (de) | 1995-08-10 |
DE19503551B4 (de) | 2005-07-07 |
JP3701699B2 (ja) | 2005-10-05 |
US5670657A (en) | 1997-09-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3701699B2 (ja) | (メタ)アクリル酸エステル誘導体 | |
US4537940A (en) | Adhesive compositions | |
EP3278787B1 (en) | Polymerizable monomer for dental materials, composition, adhesive dental material, and kit | |
US6133338A (en) | Adhesive agent based on thiouracil derivative | |
CN106413666B (zh) | 牙科用粘固剂 | |
EP0206810B1 (en) | Acrylate compound and composition containing the same | |
JP6529428B2 (ja) | ポリアリールエーテルケトン樹脂材料用接着性組成物 | |
JP5601872B2 (ja) | 含イオウ重合性化合物およびそれを含有する接着性組成物 | |
JP2865794B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2019099608A (ja) | 脂環式(メタ)アクリル化合物を含む硬化性組成物 | |
JPH069327A (ja) | 歯質の接着性組成物および接着方法 | |
JPH1192461A (ja) | ジスルフィド化合物および金属表面処理剤 | |
JP7356456B2 (ja) | 歯科用接着性組成物 | |
JPWO2018181711A1 (ja) | リン含有化合物 | |
JP3296476B2 (ja) | 金属表面処理剤 | |
JP3799374B2 (ja) | 接着性組成物 | |
JPS6338073B2 (ja) | ||
JPS62175412A (ja) | 歯科用修復材組成物 | |
JP6785153B2 (ja) | 歯科用接着性組成物 | |
JP7078727B2 (ja) | 硫黄含有重合性単量体およびその用途 | |
JPH0513123B2 (ja) | ||
JP7104486B2 (ja) | 高靭性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 | |
JPS62175411A (ja) | 歯科用修復材組成物 | |
JPH04273804A (ja) | 歯科用接着剤組成物 | |
JPH089712B2 (ja) | 接着材組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040402 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040519 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050614 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |