JPH1180067A - トリシクロデカンジカルバルデヒドの製造法 - Google Patents

トリシクロデカンジカルバルデヒドの製造法

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JPH1180067A
JPH1180067A JP9238299A JP23829997A JPH1180067A JP H1180067 A JPH1180067 A JP H1180067A JP 9238299 A JP9238299 A JP 9238299A JP 23829997 A JP23829997 A JP 23829997A JP H1180067 A JPH1180067 A JP H1180067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジシクロペンタジエンからトリシクロデカン
ジカルバルデヒドを、収率よく、工業的に有利に製造で
きる方法を提供する。 【解決方法】 ロジウム化合物とホスファイトからなる
触媒および水素と一酸化炭素の混合物の存在下に、ジシ
クロペンタジエンのヒドロホルミル化反応を行いトリシ
クロデカンジカルバルデヒドを製造する方法において、
ロジウム化合物の濃度をロジウム金属として0.01〜
0.08mg原子/リットルの範囲内とし、反応器へジ
シクロペンタジエンを供給しながら反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジシクロペンタジエ
ンのヒドロホルミル化反応によりトリシクロデカンジカ
ルバルデヒドを製造する方法に関する。該ジアルデヒド
を水素還元して得られるトリシクロデカンジメタノール
は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂の
原料として有用である。また、該ジアルデヒドを還元ア
ミノ化して得られるトリシクロデカンジメタナミンは、
例えば、ポリアミド樹脂の原料として有用である。
【0002】
【従来の技術】ジシクロペンタジエンのヒドロホルミル
化反応によりトリシクロデカンジカルバルデヒドが得ら
れることは公知である。例えば、英国特許第75014
4号明細書には、希釈剤、重合禁止剤、安定化剤、およ
びコバルト化合物よりなる触媒の存在下にジシクロペン
タジエンをヒドロホルミル化反応させる方法が記載され
ている。また、英国特許第1170226号明細書に
は、80℃以上、30気圧以上の条件にてロジウムを含
む触媒を用いる方法が開示されている。
【0003】さらに、ヨーロッパ特許出願公開第186
075号明細書には、ロジウム化合物とスルホン酸基を
有するホスフィンの第四級アンモニウム塩からなる触媒
の存在下にジシクロペンタジエンのヒドロホルミル化を
行う方法が示されている。他に、特表平6−50195
8号公報には、オレフィンのロジウム触媒を用いるヒド
ロホルミル化反応によって製造された高沸点アルデヒド
を回収するための、第1アルカノールおよび水を含んで
なる抽出溶媒を用いる抽出方法が、特開平5−2612
97号公報にはロジウム触媒を抽出回収し循環再使用す
るための錯体形成性有機ホスフィン水溶液によるロジウ
ム触媒の分離回収法が記されている。
【0004】また、ジシクロペンタジエンのヒドロホル
ミル化反応と水素還元反応をワンポットで行い、直接ト
リシクロデカンジメタノールを得る方法も知られてい
る。例えば、前出の英国特許第1170226号明細書
には、ヒドロホルミル化反応の終了後に反応温度および
圧力を上げることにより水素還元されトリシクロデカン
ジメタノールが得られることが記されている。また、特
開昭55−118429号公報および特開昭63−11
9429号公報には触媒としてコバルト化合物およびホ
スフィンを用いて特定の条件で反応を行うことにより、
ジシクロペンタジエンよりワンポットでトリシクロデカ
ンジメタノールを得る方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のトリシクロデカ
ンジカルバルデヒドの製造法、およびトリシクロデカン
ジメタノールのワンポット製造法にはそれぞれ以下のよ
うな問題点があり、工業的に必ずしも満足のできるもの
ではない。
【0006】英国特許第750144号明細書記載の方
法は、その実施例に示されているようにジアルデヒドの
収率が約28%と低いことから収率の点で大きな問題が
ある。英国特許第1170226号明細書記載の方法
は、その実施例によれば収率は約80%とかなり改善さ
れているが、高価なロジウムの使用量が約0.8mg原
子/リットルと多く、反応圧力が250気圧という高圧
である点に問題が残されている。なお、本文献における
ロジウムの濃度はロジウム金属換算で反応器への全仕込
液量に対する濃度として表されており、本明細書におい
てもこの記載方法を採用することにする。
【0007】ヨーロッパ特許出願公開第186075号
明細書に開示されている方法は、高価なロジウム化合物
を回収するために特定のホスフィンを反応系中に存在さ
せるものであるが、この方法によるとヒドロホルミル化
がジシクロペンタジエンの一つの二重結合のみで起こっ
たトリシクロデセンアルデヒドが主生成物であり、トリ
シクロデカンジカルバルデヒドの取得量は反応液中の比
率として2.8%にすぎず、この方法はトリシクロデカ
ンジカルバルデヒドの製法とはなり得ない。特表平6−
501958号公報の方法は、その実施例によれば、高
価なロジウム化合物を約1.5mg原子/リットルと高
濃度で用いることもあり、触媒成分の回収を目的として
触媒成分と生成物との抽出分離を試みているが、トリシ
クロデカンジカルバルデヒドの収率は約45%にまで改
善されてはいるものの、このジアルデヒドの分配係数が
約2であり、その分離効率も悪いことから、この方法は
効果的なトリシクロデカンジカルバルデヒドの製造方法
とはなっていない。特開平5−261297号公報の方
法は、その実施例によれば、特定の有機ホスフィン水溶
液により触媒として約0.6mg原子/リットルの濃度
で用いたロジウムの97〜98%を回収できているが、
反応圧力が270気圧という高圧であること、ロジウム
の回収のために高価かつ特殊なホスフィンを使用するこ
と、および回収されたロジウム含有有機ホスフィン水溶
液はそのままでは再度ジシクロペンタジエンからトリシ
クロデカンジカルバルデヒドの製造には使えないという
問題がある。
【0008】以上のように、公知のトリシクロデカンジ
カルバルデヒドの製造法には、本ジアルデヒドの収率が
低い、高価な触媒を約0.6mg原子/リットル以上の
高濃度で用いており触媒費用が高い、触媒と生成ジアル
デヒドとの分離効率が悪い、触媒が再使用できる状態で
分離できない、反応圧力が250気圧以上という高圧で
あり反応装置費用が高い、の内いずれか一つ以上の問題
点があり、いずれの方法も工業的に満足できるものでは
ない。
【0009】また、ジシクロペンタジエンよりトリシク
ロデカンジメタノールをワンポットで得る方法について
も問題点がある。前出の英国特許第1170226号明
細書記載の実施例によれば、本反応には反応温度が最高
240℃、反応圧力が最高250気圧という高温高圧が
必要であり、ロジウム触媒濃度も約1.3mg原子/リ
ットルと高いことから、本明細書に記載の方法には装置
費用、運転費用および触媒費用の点で問題がある。特開
昭55−118429号公報および特開昭63−119
429号公報に述べられている方法は、それらの実施例
の記述によれば、反応温度が180〜200℃と高く、
トリシクロデカンジメタノールの収率は62〜80%と
十分には高くないことから、装置費用、運転費用および
収率の点で問題がある。このように、これらのトリシク
ロデカンジメタノールのワンポット製造法も工業的に満
足のできるものではなく、さらにワンポット製造法では
トリシクロデカンジカルバルデヒドが得られないため
に、トリシクロデカンジメタナミンの製造には別のプロ
セスが必要となることも問題点である。
【0010】したがって、本発明の目的は、ジシクロペ
ンタジエンのヒドロホルミル化反応によりトリシクロデ
カンジカルバルデヒドを製造する方法において、低濃度
の触媒を使用することにより触媒費が安く、比較的低い
反応圧力で反応を実施することができるため反応装置費
用が安く、しかもジアルデヒドを良好な収率で得ること
のできる、工業的に有利なトリシクロデカンジカルバル
デヒドの製造法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】ジシクロペンタジエンの
ヒドロホルミル化方法について多数の方法が知られてい
る中で、触媒として使用するロジウム化合物の量および
ホスファイトの種類、原料ジシクロペンタジエンを反応
器に供給する方法を組み合わせることについて鋭意検討
した結果、本発明を見いだし上記課題を達成することが
できた。
【0012】即ち本発明は、ロジウム化合物およびエレ
クロトニックパラメーターνが2080〜2090cm
-1であり、かつステリックパラメーターθが135〜1
90度であるホスファイトからなる触媒の存在下に、水
素と一酸化炭素の混合物を用いてジシクロペンタジエン
をヒドロホルミル化してトリシクロデカンジカルバルデ
ヒドを製造する方法において、ロジウム化合物の濃度を
ロジウム金属として0.01〜0.08mg原子/リッ
トルの範囲内とし、触媒および水素と一酸化炭素の混合
ガスが共存する反応器へジシクロペンタジエンを供給し
ながら反応を行うことを特徴とするトリシクロデカンジ
カルバルデヒドの製造法を提供するものである。
【発明の実施の形態】
【0013】本発明において、ロジウム化合物とヒドロ
ホルミル化反応の触媒を形成するホスファイトとして
は、一般式 P(−OR1)(−OR2)(−OR3) (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ置換されていて
もよいアリール基またはアルキル基を表す。)で示さ
れ、そのエレクロトニックパラメーターνが2080〜
2090cm-1であり、かつステリックパラメーターθ
が135〜190度であるような公知のホスファイトを
使用することができる。ここで、エレクトロニックパラ
メーターνおよびステッリックパラメーターθは、トー
ルマン(C.A.Tolman)、ケミカルレビュー
ズ、77巻、313頁、1977年により定義された値
であって、エレクロトニックパラメーターνはリン化合
物が金属錯体を形成するときの電子的効果を評価するパ
ラメーターとしてNiカルボニル錯体のカルボニル収縮
波に基づいて算出されるものであり、また、ステリック
パラメーターθは、リン化合物の立体効果を評価するパ
ラメーターとして分子モデルの円錐角度より算出される
ものである。R1、R2およびR3の具体例としては、メ
チル基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t
−ブチル基、メトキシ基などで置換されていてもよいフ
ェニル基およびナフチル基などのアリール基;メチル
基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブ
チル基などの脂肪族アルキル基;メチル基、エチル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などの低
級アルキル基で置換されていてもよいシクロペンチル
基、シクロヘキシル基などの脂環式アルキル基等が挙げ
られる。好適なホスファイトの具体例としては、トリス
(2−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(3
−メチル−6−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス(3−メトキシ−6−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイト、ジ(2−t−ブチルフェニル)t−ブチル
ホスファイトなどが挙げられるが、これらのホスファイ
トのみに限定されるものではない。また、これらのホス
ファイトは単独で使用しても良いし、2種類以上を組み
合わせて使用しても良い。
【0014】本発明で用いられるホスファイトの使用量
としては、ヒドロホルミル化反応溶液中においてホスフ
ァイトがロジウム金属に対して15〜400モル倍の範
囲、好ましくは100〜200モル倍の範囲で過剰量存
在すれば、十分なヒドロホルミル化速度でトリシクロデ
カンジカルバルデヒドを製造することができる。
【0015】本発明で使用されるロジウム−ホスファイ
ト錯体触媒は、斯界に知られた方法によって形成するこ
とができる。すなわち、ロジウムジカルボニルアセチル
アセトナート、Rh23、Rh4(CO)12、Rh6(C
O)16、Rh(NO33などの触媒前駆物質をホスファ
イト配位子と一緒に反応混合物中に導入し反応容器内で
触媒活性を持つロジウム金属ヒドリドカルボニルホスフ
ァイト錯体を形成させてもよいし、あらかじめロジウム
金属ヒドリドカルボニルホスファイト触媒を調製してそ
れを反応容器中に導入してもよい。本発明の好ましい具
体例では、ロジウムジカルボニルアセチルセトナートを
ロジウム前駆物質として使用して溶媒の存在下にホスフ
ァイトと反応させた後、過剰の遊離ホスファイトと一緒
に反応器に導入し、触媒活性を持つロジウム−ホスファ
イト錯体触媒とすることができる。いずれにしても、本
発明の目的に対しては、ヒドロホルミル化反応で使用さ
れる一酸化炭素および水素の存在する条件下で活性ロジ
ウム−ホスファイト触媒が反応混合物中に存在すれば十
分である。
【0016】本発明における好適なロジウム触媒の量と
しては、ロジウム金属として反応液1リットル当たり
0.01〜0.08mg原子の範囲で、満足すべきヒド
ロホルミル化速度でトリシクロデカンジカルバルデヒド
を製造することができる。0.01mg原子より少ない
と満足すべきヒドロホルミル化速度が得られず、0.0
8mg原子より多いとロジウム触媒の費用が多くなり、
また目的物からの脱水素反応副生物の生成量が多くなる
ので好ましくない。
【0017】本発明のヒドロホルミル化反応を実施する
ための温度および圧力に関する条件は、40℃〜160
℃、好ましくは80〜140℃の反応温度および、10
〜150気圧の反応圧力である。温度が40℃より低い
場合はヒドロホルミル化の反応が遅く、160℃より高
い場合は反応溶液中におけるジシクロペンタジエンやヒ
ドロホルミル化反応生成物からの副反応が進行し反応成
績が悪化する。また、圧力が10気圧より低い場合はヒ
ドロホルミル化の反応が遅く、150気圧より高い場合
は高圧の反応装置を使用するため装置費用が高くなって
しまう。また、反応に用いられる水素/一酸化炭素混合
ガスにおける水素と一酸化炭素のモル比は導入ガス組成
として0.2〜5.0の範囲から選ぶことができる。水
素/一酸化炭素混合ガスがこの範囲を外れるとヒドロホ
ルミル化反応の反応活性あるいはアルデヒド選択率が低
下する。
【0018】本発明に従うヒドロホルミル化反応は、溶
媒を用いずに実施することも可能であるが、反応に不活
性な有機溶媒を存在させて実施してもなんら差し支えな
い。このような溶媒の具体例としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;メタノール、エ
タノール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、ノルマルブチルアルコールなどのアルコー
ル類;ジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジ
メチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類;酢酸メチル、ジオクチルフタレート、ア
ジピン酸ジメチルなどのエステル類を挙げることができ
る。これらの溶媒は単独で使用しても良いし、2種類以
上を組み合わせて使用しても良い。これらの溶媒の使用
量としては、反応器から取り出される反応液を基準とし
てその50容量%を超えない範囲に設定することが好ま
しい。
【0019】本発明における原料ジシクロペンタジエン
に含まれる共役ジエンとは、該共役ジエンが存在しない
場合に比べて、含まれている場合の方がヒドロホルミル
化反応速度が低下したり反応が途中で停止したりあるい
は反応が進行しなかったりするように作用する、共役系
の炭素炭素二重結合を有する有機化合物のすべてであ
る。具体的には、ブタジエン、イソプレン、シクロペン
タジエン、1,3−ペンタジエンなどが挙げられる。本
発明では、これら共役ジエン濃度が150ppm以下で
あるジシクロペンタジエンを原料としてヒドロホルミル
化反応を行うことにより、工業的に有利にトリシクロデ
カンジカルバルデヒドを生産することができる。
【0020】通常、共役ジエンはロジウム化合物を触媒
とするヒドロホルミル化反応を阻害し生産性を低下させ
ることが知られており、反応系中に存在する共役ジエン
濃度はなるべく低い方が望ましい。しかし、ジシクロペ
ンタジエンに含まれる共役ジエンのうち、特にシクロペ
ンタジエンはジシクロペンタジエンの熱分解により容易
に生成し、ジシクロペンタジエンの製造法および貯蔵法
によってその含有量が変化する。また、ジシクロペンタ
ジエンの製造方法によっては、イソプレンやブタジエン
のようなシクロペンタジエン以外の共役ジエンが含まれ
たり分解により生成することがある。従って、工業的に
は数百ppmのオーダーでシクロペンタジエンなどの共
役ジエンを含有するジシクロペンタジエンが提供されて
いる。
【0021】本発明における前述の共役ジエン濃度は、
工業的に安価に入手できる共役ジエンを数百ppm以上
含むジシクロペンタジエンに、プロセスとして低コスト
な共役ジエン低減処理を施すことにより容易に達成する
ことができる。共役ジエン低減処理の具体的な例として
は、蒸留精製、あるいは窒素、水素などの安価な不活性
ガスを用いたバブリング除去などが挙げられるが、装置
費用、除去効率などの観点から、不活性ガスによるバブ
リング除去が好ましい。バブリングを行う際の不活性ガ
スの流速は、ジシクロペンタジエン中の共役ジエン濃度
が低下していく範囲であればよい。また、ジシクロペン
タジエンのみに不活性ガスをバブリングしてもよく、ジ
シクロペンタジエンと前述のヒドロホルミル化反応に用
いる溶媒との混合物をバブリングしてもよい。バブリン
グを行う温度は、ジシクロペンタジエン単独あるいはそ
れと溶媒との混合物の融点から60℃の範囲、好ましく
は融点から40℃の範囲である。
【0022】本発明におけるヒドロホルミル化の反応方
法としては、ロジウム−ホスファイト錯体触媒、溶媒お
よび水素と一酸化炭素の混合ガスの存在する反応器へ、
ジシクロペンタジエン単独としてまたはジシクロペンタ
ジエンと溶媒の混合溶液として供給しながら行う連続フ
ィード方式が採用される。この方法により、反応器中で
ジシクロペンタジエンが熱分解してヒドロホルミル化反
応を阻害するシクロペンタジエンを蓄積すること無く、
良好な反応速度を維持することができる。さらには、低
温でのジシクロペンタジエンの流動性を保持するため、
前述の溶媒でジシクロペンタジエンを希釈し、40℃以
下に保って反応器へ供給することが好ましい。また、反
応器中でのジシクロペンタジエンの熱分解を抑えるため
反応液中のジシクロペンタジエン濃度は低く保っておく
ことが好ましい。本発明によれば、ジシクロペンタジエ
ンまたはジシクロペンタジエンと溶媒との混合物の反応
器への供給は、反応液中のジシクロペンタジエン転化率
として70%以上を保つような速度で実施することが好
ましい。反応液中の転化率が70%未満になると、ジシ
クロペンタジエンの熱分解により共役ジエンが生成し良
好なヒドロホルミル化反応速度を維持する事ができな
い。
【0023】ヒドロホルミル化反応液からは、例えば、
蒸留、薄膜蒸発、水蒸気蒸留などの方法により、トリシ
クロデカンジカルバルデヒドを取得することができる。
また、トリシクロデカンジカルバルデヒドを分離するこ
となく、ヒドロホルミル化反応液をそのまま、あるいは
濃縮、または溶媒置換の後に、水素添加することにより
トリシクロデカンジメタノールを、また還元アミノ化す
ることによりトリシクロデカンジメタナミンを製造する
こともできる。
【0024】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0025】実施例1 先ず、窒素雰囲気下の1リットルフラスコにシクロペン
タジエン520ppmとその他の共役ジエン1ppm以
下を含む市販のジシクロペンタジエン800mlを入
れ、フラスコ内温を40℃に保ちながら流速150ml
/分で窒素バブリングを30分実施した後、窒素雰囲気
下、室温で保存した。この時、ジシクロペンタジエン中
のシクロペンタジエン濃度は150ppmであり、窒素
雰囲気下、室温で2週間保存後もその量は変化無かっ
た。また、その他の共役ジエンは検出されなかった。次
に、窒素置換した容量100mlの撹拌機付きステンレ
ス製オートクレーブに、ロジウムジカルボニルアセチル
アセトナート0.38mg、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト0.19g、イソプロピ
ルアルコール5.0mlおよびトルエン4.5mlを入
れ、水素/一酸化炭素(1/1)の混合ガスにて置換
後、撹拌を開始し、温度を120℃に、圧力を同じ混合
ガスにて90気圧に調整した。この反応器へ温度および
圧力を保ちながら、先のシクロペンタジエンを150p
pm含んだジシクロペンタジエン35.0gとイソプロ
ピルアルコール6.0mlの混合液を4時間かけて供給
した。全仕込み液量基準のロジウム金属換算でのロジウ
ム濃度は0.03mg原子/リットルである。供給を終
了した時点のガスクロマトグラフ分析の結果、ジシクロ
ペンタジエンの転化率は99%であり、ジシクロペンタ
ジエンの一つの二重結合のみがヒドロホルミル化された
トリシクロデセンアルデヒドとトリシクロデカンジカル
バルデヒドのガスクロマトグラフピーク面積比は34.
3/65.7であった。反応をさらに同じ条件で継続し
1時間毎にガスクロマトグラフ分析を行い、3時間後に
冷却および放圧の後、窒素雰囲気下で反応液56.0g
を取り出し保存した。ジシクロペンタジエン供給終了か
らのトリシクロデセンアルデヒドの減少速度はトリシク
ロデセンアルデヒドの残存濃度の1次に比例しその減少
速度定数は0.50/時間であった。また、反応終了後
のジシクロペンタジエンの転化率は100%、トリシク
ロデセンアルデヒドとトリシクロデカンジカルバルデヒ
ドのガスクロマトグラフピーク面積比は7.4/92.
6であり、トリシクロデカンジカルバルデヒドの収率は
91%であった。
【0026】実施例2 先ず、実施例1の窒素バブリング処理において、30分
実施した窒素バブリングの時間を3時間に延長した以外
は実施例1と同様の操作によりジシクロペンタジエン中
のシクロペンタジエンの除去を実施した。この時、ジシ
クロペンタジエン中のシクロペンタジエン濃度は4pp
mであり、窒素雰囲気下、室温で2週間保存後もその量
は変化無かった。また、その他の共役ジエンは検出され
なかった。次に、原料として実施例1で使用したシクロ
ペンタジエン150ppmを含むジシクロペンタジエン
35gの代わりに、上記のシクロペンタジエンを4pp
m含んだジシクロペンタジエン35gを使用した以外
は、実施例1と同様の操作によりジシクロペンタジエン
のヒドロホルミル化反応を実施した。ジシクロペンタジ
エンの供給を終了した時点のガスクロマトグラフ分析の
結果、ジシクロペンタジエンの転化率は99%であり、
トリシクロデセンアルデヒドとトリシクロデカンジカル
バルデヒドのガスクロマトグラフピーク面積比は35.
9/64.1であった。反応をさらに3時間継続しガス
クロマトグラフ分析を行った結果、トリシクロデセンア
ルデヒドの減少速度定数は0.51/時間、ジシクロペ
ンタジエンの転化率は100%、トリシクロデセンアル
デヒドとトリシクロデカンジカルバルデヒドのガスクロ
マトグラフピーク面積比は6.6/93.4であり、ト
リシクロデカンジカルバルデヒドの収率は91%であっ
た。
【0027】実施例3 窒素置換した容量100mlの撹拌機付きステンレス製
オートクレーブに、ロジウムジカルボニルアセチルアセ
トナート0.38mg、トリス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)ホスファイト0.19g、トルエン4.5
mlを入れ、水素/一酸化炭素(1/1)の混合ガスに
て置換後、撹拌を開始し、温度を120℃に、圧力を同
じ混合ガスにて90気圧に調整した。この反応器へ温度
および圧力を保ちながら、実施例1で使用したシクロペ
ンタジエンを150ppm含んだジシクロペンタジエン
35.0gを溶媒を添加しないで4時間かけて供給し
た。全仕込み液量基準のロジウム金属換算でのロジウム
濃度は0.04mg原子/リットルである。供給を終了
した時点のガスクロマトグラフ分析の結果、ジシクロペ
ンタジエンの転化率は99%であり、ジシクロペンタジ
エンの一つの二重結合のみがヒドロホルミル化されたト
リシクロデセンアルデヒドとトリシクロデカンジカルバ
ルデヒドのガスクロマトグラフピーク面積比は38.4
/61.6であった。反応をさらに3時間継続しガスク
ロマトグラフ分析を行った結果、トリシクロデセンアル
デヒドの減少速度定数は0.46/時間、ジシクロペン
タジエンの転化率は100%、トリシクロデセンアルデ
ヒドとトリシクロデカンジカルバルデヒドのガスクロマ
トグラフピーク面積比は8.6/91.4であり、トリ
シクロデカンジカルバルデヒドの収率は89%であっ
た。
【0028】比較例1 先ず、実施例1の窒素バブリング処理において、30分
実施した窒素バブリングの時間を15分に短縮した以外
は実施例1と同様の操作によりジシクロペンタジエン中
のシクロペンタジエンの除去を実施した。この時、ジシ
クロペンタジエン中のシクロペンタジエン濃度は200
ppmであり、窒素雰囲気下、室温で2週間保存後もそ
の量は変化無かった。また、その他の共役ジエンは検出
されなかった。次に、原料として実施例1で使用したシ
クロペンタジエン150ppmを含むジシクロペンタジ
エン35gの代わりに、上記のシクロペンタジエンを2
00ppm含んだジシクロペンタジエン35gを使用し
た以外は、実施例1と同様の操作によりジシクロペンタ
ジエンのヒドロホルミル化反応を実施した。ジシクロペ
ンタジエンの供給を終了した時点のガスクロマトグラフ
分析の結果、ジシクロペンタジエンの転化率は99%で
あり、トリシクロデセンアルデヒドとトリシクロデカン
ジカルバルデヒドのガスクロマトグラフピーク面積比は
41.0/59.0であった。反応をさらに3時間継続
しガスクロマトグラフ分析を行った結果、トリシクロデ
センアルデヒドの減少速度定数は0.39/時間、ジシ
クロペンタジエンの転化率は100%、トリシクロデセ
ンアルデヒドとトリシクロデカンジカルバルデヒドのガ
スクロマトグラフピーク面積比は11.3/88.7で
あり、トリシクロデカンジカルバルデヒドの収率は85
%であった。
【0029】比較例2 実施例1で使用したロジウムカルボニルアセチルアセト
ナートとトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトの量をそれぞれ0.063mgおよび0.0
32gとした以外は、実施例1と同様の操作によりジシ
クロペンタジエンのヒドロホルミル化反応を実施した。
この時全仕込み液量基準のロジウム金属換算でのロジウ
ム濃度は0.005mg原子/リットルである。ジシク
ロペンタジエンの供給を終了した時点のガスクロマトグ
ラフ分析の結果、ジシクロペンタジエンの転化率は35
%であり、トリシクロデセンアルデヒドとトリシクロデ
カンジカルバルデヒドのガスクロマトグラフピーク面積
比は89.0/11.0であった。反応をさらに3時間
継続しガスクロマトグラフ分析を行った結果、トリシク
ロデセンアルデヒドの減少速度定数は0.06/時間、
ジシクロペンタジエンの転化率は99%、トリシクロデ
センアルデヒドとトリシクロデカンジカルバルデヒドの
ガスクロマトグラフピーク面積比は87.4/12.6
であり、トリシクロデカンジカルバルデヒドの収率は1
1%であった。
【0030】比較例3 実施例1で使用したロジウムカルボニルアセチルアセト
ナートとトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトの量をそれぞれ1.27mgおよび0.64
gとした以外は、実施例1と同様の操作によりジシクロ
ペンタジエンのヒドロホルミル化反応を実施した。この
時全仕込み液量基準のロジウム金属換算でのロジウム濃
度は0.10mg原子/リットルである。ジシクロペン
タジエンの供給を終了した時点のガスクロマトグラフ分
析の結果、ジシクロペンタジエンの転化率は100%で
あり、トリシクロデセンアルデヒドとトリシクロデカン
ジカルバルデヒドのガスクロマトグラフピーク面積比は
21.0/79.0であった。反応をさらに3時間継続
しガスクロマトグラフ分析を行った結果、トリシクロデ
センアルデヒドの減少速度定数は0.95/時間、ジシ
クロペンタジエンの転化率は100%、トリシクロデセ
ンアルデヒドとトリシクロデカンジカルバルデヒドのガ
スクロマトグラフピーク面積比は3.1/96.9であ
り、トリシクロデカンジカルバルデヒドの収率は85%
であった。このときガスクロマトグラフ分析チャートに
は、目的物からの脱水素反応副生物のピークが多数見ら
れた。
【0031】比較例4 実施例1において、反応器へのジシクロペンタジエンと
イソプロピルアルコールの混合液の供給を1時間で行っ
た以外は、実施例1と同様の操作によりジシクロペンタ
ジエンのヒドロホルミル化反応を実施した。ジシクロペ
ンタジエンの供給を終了した時点のガスクロマトグラフ
分析の結果、ジシクロペンタジエンの転化率は65%で
あり、トリシクロデセンアルデヒドとトリシクロデカン
ジカルバルデヒドのガスクロマトグラフピーク面積比は
84.5/15.5であった。反応をさらに3時間継続
しガスクロマトグラフ分析を行った結果、トリシクロデ
センアルデヒドの減少速度定数は0.25/時間、ジシ
クロペンタジエンの転化率は100%、トリシクロデセ
ンアルデヒドとトリシクロデカンジカルバルデヒドのガ
スクロマトグラフピーク面積比は54.1/45.9で
あり、トリシクロデカンジカルバルデヒドの収率は42
%であった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ジシクロペンタジエン
よりトリシクロデカンジカルバルデヒドを、経済的に好
ましい触媒濃度にて、高温高圧の条件を避け、しかも良
好な収率で工業的に有利に製造することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジウム化合物およびエレクロトニック
    パラメーターνが2080〜2090cm-1であり、か
    つステリックパラメーターθが135〜190度である
    ホスファイトからなる触媒の存在下に、水素と一酸化炭
    素の混合物を用いてジシクロペンタジエンをヒドロホル
    ミル化してトリシクロデカンジカルバルデヒドを製造す
    る方法において、ロジウム化合物の濃度をロジウム金属
    として0.01〜0.08mg原子/リットルの範囲内
    とし、触媒および水素と一酸化炭素の混合ガスが共存す
    る反応器へジシクロペンタジエンを供給しながら反応を
    行うことを特徴とするトリシクロデカンジカルバルデヒ
    ドの製造法。
  2. 【請求項2】 ヒドロホルミル化反応の温度が40℃〜
    160℃であり、圧力が10気圧〜150気圧である請
    求項1記載のトリシクロデカンジカルバルデヒドの製造
    法。
  3. 【請求項3】 ヒドロホルミル化反応を溶媒の存在下に
    行う請求項1または2記載のトリシクロデカンジカルバ
    ルデヒドの製造法。
  4. 【請求項4】 ジシクロペンタジエンの反応器への供給
    を、反応液中のジシクロペンタジエンの転化率として7
    0%以上を保つような速度で行う請求項1〜3のいずれ
    かひとつに記載のトリシクロデカンジカルバルデヒドの
    製造法。
  5. 【請求項5】 共役ジエン濃度が150ppm以下であ
    るジシクロペンタジエンを原料としてヒドロホルミル化
    反応を行う請求項1〜4のいずれかひとつに記載のトリ
    シクロデカンジカルバルデヒドの製造法。
  6. 【請求項6】 不活性ガスを吹き込むことにより共役ジ
    エン濃度を150ppm以下としたジシクロペンタジエ
    ンを用いる請求項5に記載のトリシクロデカンジカルバ
    ルデヒドの製造法。
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